by蒼空
この作品は人を選ぶ表現( 近親相姦、強姦)が含まれます。
苦手な表現がある場合は()内を反転し確認してください。ただし、作品の重大なネタバレを含みます。閲覧の際は十分注意してください。
メイドの朝は早い。
主のお嬢様よりも早く起きて、食事の準備や掃除を済ませておく。
私はこの仕事に誇りに思っている。
……はずなのにお嬢様が家出している現在、私はどうすれば良いのでしょう?
明るい方だけに居なくなるととても静かです。
「コガネちゃん。またギン君が来てるみたいよ。
彼、随分コガネちゃんの事、気に入ってるみたいじゃない。
冷たい態度を取ってるらしいけど、同じキュウコン同士なんだし、少しはかまってあげたら?
相手は領主様なんだし、もし結婚できたら玉の輿じゃない」
背後からいきなり声をかける。
振り返ると一匹のコジョンドが立っていた。
お嬢様の母親で旦那様も頭が上がらない実質上のこのお屋敷の最高権力者。
「冗談はやめてください。同じなのは種族と年齢くらいですよ。
私とギン様では身分が違いすぎますし、私は普通のキュウコン、ギン様は色違い。
それだけの違いで十分ですよ。それに私個人、彼が苦手なんです」
「そう? 別に悪い子じゃないと思うけど?
でも、もう彼を客間に通してるからお相手よろしくね。
もちろん彼のご指名よ。だから機嫌を悪くさせないでね。
私達は領主様と対立する気はないの。だからこれ、お願いじゃなくて命令よ」
「……初めから拒否権はないんですね。
この家系には幼い頃に拾って頂いたご恩があります。
ですから、命令じゃくてお願いでも従いますよ」
気はあまり進まないけど、行くしかないですね。
それが私の仕事ですし。
客間に着くとノックをしてから扉を開ける。
部屋の中央には銀色のキュウコンが一匹で座っています。
領主様が護衛も付けないで出歩いてるは、正直関心できませんね。
それだけ、この家系が信用されてるって事なんでしょう。
「こんにちはギン様。今日は私のご用でしょうか?」
「こ、こんにちはコガネさん。えっとですね……」
ギン様は顔を赤くしてソワソワとしています。
今までの事から、何を言いたいのか大体は予想できますけね。
お食事やお出かけの誘い。そんなところでしょう。
「あ、あの今度のお休みは何か予定はありますか?」
「私は他の方と違って、住み込みで仕事をさせてもらってるので、休みと呼べるほどの休みはありませんよ?
ただ、今はお嬢様が家にいないので奥様に許可を貰えれば大丈夫かもしれませんね」
奥様にはギン様の機嫌を損ねないようにと言われていますからね。
少しくらいは話を合わせればギン様も喜んでくれるでしょう。
「ほ、本当ですか!? あ、ありがとうございます!」
「まだ許可が下りた訳じゃないのでそんなに喜ばれても困るのですが……」
「そ、そうですね。そうでした。
でもお嬢さんがいないって旅行にでも行ってるんですか?」
お嬢さんって……私といえ、私達と年齢は変わりませんよ。
ギン様が普通の家柄のポケモンなら旦那様が聞いたら、馴れ馴れしい怒るでしょうね。
旦那様にギン様を怒る根性があるとは思えませんが。
「この時期だと普通はそう思いますよね。それが正しい質問だと思います。
ですが、旦那様も奥様も今は家にいます。つまり、家族旅行ではないんですよ。
お嬢様を溺愛している旦那様が、友達同士の旅行に賛成すると思いますか?」
「た、確かに許可するとは思えません。
私もさきほども挨拶させてもらいましたが、随分顔がやつれてましたからね。
それが原因だったんですか」
「そうなんです。
正確に言うとお嬢様が家出した事が原因なんですけどね。
夏休みの初日に旦那様とお嬢様が大ゲンカなされたんです。
勿論、捜索のポケモンを出したんですけど全員返り討ちにあったみたいで。
今は正確な行方が分かってないんですよ」
まぁ、ギン様にならお屋敷の内情を話しても怒られないでしょう。
いつもは話題もなくすぐに沈黙が続くので、心なしかギン様も嬉しそうですし。
もう少しだけ、世間話に付き合ってあげましょう。
「それって何か事件に巻き込まれていたりしないんですか?」
「一度だけ友達の家にお世話になるって連絡が来ているのでそれはないでしょう。
ただ、気になるのは友達ってところなんですよ。
お嬢様に友達がいるなんて話を私ですら聞いたことがないんです。
旦那様は悪い雄に騙されてなければ良いけどと嘆いていますよ」
「えっと、それは大変ですね」
違う意味で大変ですからね。
お嬢様が留守のせいで私も時間を持て余していますし。
そのせいで、ほぼ毎日ギン様が会いに来ていますからね。
正直に早く帰ってほしいです。
それにしても、随分とお屋敷が騒がしい気がしますね。
何かあったんでしょうか?
「ギン様。お話中失礼します。
コガネちゃん、ちょっと良いかしら」
「いえ、気にしないでください。
ですが何かあったんですか?」
「家の家出娘が連絡もなしに帰ってきたんですよ。なんと雄を連れて。
で、それを見た主人が飛び出して行っちゃってね。
主人もコガネちゃんは信用しているし説得出来るかもと思って。
じゃあ、コガネちゃん。私は先に行ってるわよ。
早く来てね。これ、お願いじゃくて命令だから」
私が旦那様の説得ですか。……出来ますかね。
この前はお嬢様に抱きつこうとした旦那様に、渾身の飛び膝蹴りをはなってましたし。
ルカリオである旦那様にはその一撃は効果は抜群。
旦那様、無事だと良いんですけど。
倒れていたら説得なんて出来ませんし。
ですが、奥様は本当にマイペースですね。
こちらの返事も聞かないでいっちゃいましたよ。
お願いじゃくて命令ですから返事を聞かなくても良いのかもしれないですが。
「旦那様に何かある前に説得にいかないといけませんね。
すぐに戻りますので、ギン様はここで待っていてください」
「いえ、折角なので僕もご一緒してよろしいですか?」
「そうですか。では、行きましょう」
わざわざ、お屋敷の問題を見に来るなんてもの好きですね。
ギン様って以外に野次馬根性でもあるんでしょうか?
まぁ、ギン様が来たいって言うなら、それで良いんですけど。
旦那様に何かあってからじゃ遅いですし私達も行きましょうか。
玄関前の広間に着くと旦那様とお嬢様の感動の再会。
……になれば良いんですけど。
あの奥にいるゾロアークがお嬢様が連れてきた雄ですか。
「お父さん!」
「さぁ、俺の胸に飛び込んで来い!」
旦那様に飛び込んでいくお嬢様。
ですが、明らかに体勢がおかしいですね。
あれはどう見ても飛び膝蹴りの態勢ですよ。
この状況、旦那様はどうするんでしょう。
よければお嬢様が傷つきますね。
よけなければ旦那様が効果は抜群の痛い攻撃。
ですが、旦那様がよけるとは思いませんが。
勿論答えはすぐにでます。
やはり、よけませんでしたね。
「さ、再会の挨拶にしては随分と痛いじゃないか……」
「あれ? まだ、立てるの? この前はこれで一撃でダウンだったのに」
「や、やっぱり潰す気だったのか。パパは悲しいぞ。
気合いのタスキがなければ、本当に一撃だったのに。
それでそっちのゾロアークは誰だ?」
満タンの薬を使用しながら、お嬢様に質問する旦那様。
その質問は私も気になりますね。
年も近そうですし、同級生の方でしょうか?
お嬢様は高校に入学しても学校の話はあまりしたがらなかったので、憶測でしかないですけど。
「このゾロアークは私のダーリン!
私の初めても、もうあげちゃいました」
場の空気が一気に固まりました。
家出して帰ってきたと思ったらの爆弾発言。
旦那様が怒りで身体を小刻みに震わしてますよ。
これじゃ、説得は無理ですね。
「貴様! よくも家の娘をたぶらかしてくれたな!
挙句に傷物にしただと!? ゆ゛る゛さ゛ん゛!!
ここは表だが、表に出ろ! この俺が成敗してくれる!!」
「問答無用かよ。いや、むしろ俺も襲われたようなもんなんだけどな。
まぁ、良い。ここ数日家にこもってて、体を動かしてないからウォーミングアップにちょうど良いか」
両者が睨みあいます。
タイプ的には旦那様の方が有利でしょうね。
ただ、ダーリン様の方も随分と喧嘩に慣れているようで。
そういえば、ゾロアークって気合玉や火炎放射を使えたような……。
「行くぞ小僧!!」
「さっさと終わらせてやる!」
怒りで我を忘れ一直線に突撃する旦那様。
ダーリン様はその場を動かずに何かを溜めて打ち出す。
何かと言っても予想通りの気合玉。
一直線に突撃した旦那様はよけることが出来ずに弧を描いて宙を舞う。
これは痛い。効果は抜群ですね。
地面に墜落すると気合いのタスキの効果と思われますが、辛うじて立ち上がる。
そして、容赦なく今度は火炎放射を放つダーリン様。
黒焦げになった旦那様が地面に倒れ、試合終了。
まさに一瞬の出来事でしたね。
「あなた、結構強いのね。家の主人がごめんなさいね。彼、親馬鹿なのよ。
いろいろ話したいこともあるし、客間に来てもらおうかしら。
心配しないで。主人と違って襲いかかろうってわけじゃないから。
むしろ、私はこの子が彼氏を連れてきてくれて嬉しいのよ。
この子って学校の事を話したがらないし、友達を家に連れたこともなくて……」
「は、はあ……」
奥様がダーリン様に長話を始める。
外も暑いんですから、屋敷の中ですれば良いと思うのですけど。
ダーリン様も相槌を打ってはいますけど、その内容はほとんど頭に入ってないんじゃないでしょうか。
「と、そういうわけだからコガネちゃん。
ギン様の相手はあなたの自室でお願いするわ。
これ、お願いじゃなくて命令だからよろしくね」
「随分と領主様の扱いが酷いんじゃありませんか?
命令と言うなら仕方ありませんね。
それでは、私の部屋にご案内します」
「コガネさんの自室……。
はい、行かせてもらいます!」
何で私の部屋でギン様の相手する羽目になるんでしょう。
奥様の命令ですから聞きますけどね。
いえ、でもこれは逆にチャンスかもしれません。
そう考えるとギン様を部屋に迎えるのも悪くないですね。
私はギン様が苦手なんじゃないんですよ。ハッキリ言って嫌いなんです。
ふふ。楽しみです。ギン様はどんな顔をしてくれるでしょうか?
私の自室に着くと、ギン様はあたりを見渡しています。
特に珍しい物があるわけではないですが、私の部屋という事に興味があるんでしょうね。
この部屋が特別というわけじゃないですが防音対策は完璧の部屋。
何を叫ぼうが、扉を開けない限り声は外には聞こえない。
「シンプルで奇麗な部屋ですね」
「何もない部屋ですけどね。
ソファーもないのでベッドに座っていてください。
すぐにお茶を用意しますね」
「ベ、ベッドにですか!? ……分りました」
ベッドって言われただけで顔を赤くさせてます。
その反応からして恐らく、童貞でしょうか。
私としてはその方がいじめがいがありますけど。
紅茶に痺れ薬を入れておきましょう。
効果は長くはないですが、身体の自由が利かなくなればこちらのものですし。
「ギン様、紅茶が入りましたよ」
「ありがとうございます。早速いただきますね」
何の疑いもなく、紅茶を口にするギン様。
私に何かされると思ってないんでしょうね。
「か、身体が痺れ……」
「ギン様は少しは他人を疑った方が良いんじゃないですか?
あなたの立場上、命を狙われる事もあるでしょうに。
護衛を連れてこないからこういう事になるんですよ」
命を狙われるという一言に、ギン様の顔が青ざめる。
そう、私はギン様のこの表情が見たかったんですよ。
私は動けないギン様を押し倒す。
「ぼ、僕をどうするつもりですか?」
「私の復讐……いえ、逆恨みに付き合ってもらいます。
大丈夫。あなたに怪我を負わせるような事をするつもりはありません。
そんな事をしたら私自身も危険ですからね。
ですが、あなたのプライドをズタズタにさせてもらいます。
まずは、そうですね。ギン様に逆恨みの理由でも聞いてもらいましょうか。
あなたも、理由も分からずこんな事をされたら嫌ですよね。
これは、お屋敷の方には勿論、私が一番信頼しているお嬢様にも話したことがないんです。
ギン様、聞いてもらえますか?」
「コガネさんの秘密ですか? それは是非、聞いてみたいです」
こんな状況でも、まだそんな事が言えるなんて……。
怪我を負わせないって言葉を信じてくれているんでしょうね。
「私が捨てられたのは小学生に上がる前に捨てられたというのは話したことがありますよね?
話はそれ以前の頃の事なんです。
私はそれまで、ずっと自室で家庭教師に勉強を教えてもらっていたんです。
それは、ギン様も同じだと思うんですよ。だって、私達は同じはずですからね」
「え? 何でコガネさんが僕の昔の事を知ってるんですか?」
普通は驚きますよね。
私もギン様の口からそんな話を聞いたことはないですし。
ですが、知っているんです。
「それはこれからお話しするので安心してください。
私は親の期待に答えようと必死に勉強しました。
家庭教師さんも私の事を天才と呼ぶほどだったんです。
しかし、当然言われたんです。あなたは必要ない子だと。
私は理由を聞きました。そうしたら、あなたより優秀な双子の弟が居るからと言われたんです。
私達が幽閉されるように勉強を教えられていたのは、どちらが優秀か見極めるためだったんですよ。
双子と言うのは、権力争いが起きる可能性も高くなるので、大抵は片方が消される。それが私なんです。
消されると言っても殺されなかっただけ、私は幸せだったんでしょね。
それでも、私には夢が見つけられなかった。夢は生きる目的としてどうしても必要なんです。
夢の代わりに私が見つけた感情はあなたへの恨みだった。
何で私がこんな目に合わなくちゃいけないの? そうだ全て弟が悪いんだ。
顔も見たこともない弟を恨むことで、私は生きる目的を見つけたんです。
先ほども言いましたけど、これが逆恨みだって事は自分でも分かっているんですよ。
でも、ずっとあなたを恨んでいてあなたが目の前に現れた。
この家に拾われることで消えかけていた感情だったはずなのに……。
あなたが目の前に現れたのなら逆恨みでも復讐するしかないじゃないですか!」
「……そんな。訳が分らないですよ。コガネさんが僕の双子の姉さん?
そういう冗談は笑えないですよ……」
「初めから、理解してもらおうとは思ってないですよ。
復讐の理由はあなたに言いました。だから、私に付き合ってください」
私は押し倒したギン様の性器を前足で弄りだす。
身体は痺れていても感覚はしっかりあるはず。
ギン様の性器は大きくそびえ立つ。
「ひゃあぁぁ! コ、コガネさん、何で僕の股間なんか……」
「あなたのプライドをズタズタにしてあげますって言ったはずです。
これも言っておいた方が良いでしょうね。この部屋には今、沢山のカメラが設置させています。
雌に性器を弄られて射精するところをバッチリ録画してあげますよ。
双子の姉にちんちん弄られて射精する痴態をカメラに収めましょうね」
「そ、そんな!? や、やめてください。お願いします」
やめてと言われてやめるくらいなら、初めからこんな事しません。
ですが、とてもいい顔です。私の夢が叶うんですね。
ギン様のお願いを私は聞く気はありません。
今、奥様に命令されてもこれだけは聞かない。そういう覚悟です。
前足を擦るたびにギン様の性器がビククと唸ります。
もうすぐ、射精がしてくれそうですね。
でも、このまま射精させるのも面白くないです。
「やめてってお願いしているのに、身体はこんなに素直ですよ?
ちんちんがビクビクっていって、今にも射精したいって叫んでますよ?
認めれば良いじゃないですか。僕は大好きなコガネさんにちんちんを弄られて感じてますって」
「ち、違います。僕の好きなコガネさんはこんな事をするポケモンじゃ……」
「これも私です。それが認められないなら、あなたの愛はその程度なんですね。
そうやって自分の理想を相手に押し付けるんですか? 最低ですね」
最低という言葉にギン様は泣きそうになっています。
それとも、私のイメージが壊れたことにでしょうか?
どちらでも良い。私はギン様のこの顔を見れてとても幸せです。
ギン様のプライドをズタズタにしているって感じですね。
では、そろそろ射精させましょうか。
「ぼ、僕は……。僕のコガネさんは。僕のコガネさん。僕の、僕の……」
「認めたくないなら、それでも良いですよ。
でも、あなたの屈辱的な一瞬は撮らせてらいます」
ギン様を射精させるために、弄るスピードを速める。
息を荒くし、涙と射精を堪えるギン様の姿はとても惨めです。
そうさせているのが私だと思うと更に興奮しますね。
「いやぁああ! やめてぇえええ!! 出るぅぅうう!!」
性器から勢いよく精液が飛び出す。
私はすかさず、ギン様の性器を顔の方へと向ける。
自ら出した汚い精液で、銀色の奇麗な顔を汚す。
「沢山出ましたね。姉に弄られて射精する変態領主様」
「ち、違う。僕は、僕の。違う違う違う……」
現実を受け入れることが出来ず、ギン様は遂に泣き出しました。
この泣き顔だって、カメラに録画されているっていうのに。
私としてはその方が気分が良いですけどね。
「嫌だ。僕は、僕は」
ギン様のプライドをズタズタにできたでしょう。
ですが、これが本当に私の夢だったんでしょうか?
これで良かったんですか?
「コ、コガネさん!」
「はい? ひゃっ!!」
名前を呼ばれたと思ったら背中に衝撃が走る。
突然の事に驚きましたが、どうやらギン様に押し倒されたみたいです。
どうやら、薬の効果が切れたみたいですね。
あ、あの。ですが、これ……非常に危険な状態な気が……。
「僕、変態です。変態なんです。もう我慢できないんです!
コガネさん。好きです。大好きです!!」
「ギ、ギン様!?」
変なスイッチが入ったのでしょうか?
と言うよりも、何かが壊れたといった感じですね。
突然、ギン様に唇を奪われる。
それだけではなく、舌まで入れてきています。
わ、私のファーストキスなのに!?
ギン様に無理矢理、弟に無理矢理奪われた!?
「んぁあ。これがコガネさん。唇……。
唇だけじゃない。コガネさんの全てを……。全てを僕のものに……」
唇を離すと、お互いの唾液が橋をつくる。
それは、私とギン様がキスをしたという決定的な証拠。
「な、何するんですか!?」
「僕は変態なんです。変態なんです。
コガネさん。好きです。好きなんです」
今度は私の口にいきなり性器をねじ込んでくる。
頭をしっかりと押さえつけ、自ら腰を狂ったように振るギン様。
ギン様が腰を振るたびに、性器が喉の奥までついて気持ち悪いです。
性器を舌で押し出そうとするも、結果的にギン様を喜ばせているだけのように思えます。
「コガネさんが僕のちんちん、ちんちんを舐めてくれてますぅうう。
気持い良いです。気持ち良いです、コガネさぁああんん!
出ちゃう。出ちゃいますぅう! 出しますぅううう!!」
口の中にドロドロとした液体が流れ込んできます。
二回目のはずですが、一回目と比べても衰えていない気がしますね。
当然、私としてはギン様の精液なんて飲みたくなんてありません。
しかし、頭を押さえつけたままでは口を離す事なんてできないです。
それができたのなら、初めからギン様の性器なんて舐めるはずがありません。
嫌でも飲み込むしかない。ギン様はそれが分かって、頭を押さえているんでしょうか?
射精が終わると、私はようやくギン様から解放されました。
「あぁあ……。コガネさん。コガネさんが僕の精液飲んでくれてますぅ」
「ごほごほ。頭を押さえていたのはギン様じゃないですか!
私は別にあなたの精液を飲みたかったわけじゃありません!!」
ハッキリと口に出されるとこっちが恥ずかしいです。
違う意味でも口に出されたんですけどね。
それにしても、ギン様が別人のようになってます。
「じゃあ、僕のちんちんをコガネさんに入れますね?
良いですか? 良いですよね? 行きますよ!」
「じょ、冗談ですよね? 私達は双子の姉弟ですよ?
姉弟でこんな事するなんて絶対におかしいです!
い、今すぐやめましょう! 今ならまだ間に合いますよ!!」
確かに初めにこういう事を始めたのは私です。
ですが、ここまでやる気は全くなかったのに……。
私の叫びなんか聞く気がないのか、ギン様の性器が私の性器にあてがわれる。
この家の部屋は完全防音ですから、何を叫ぼうと部屋の外には聞こえない。
ギン様を跳ね飛ばす力も私にはありません。
「嫌です。だって、僕、コガネさんの事が大好きなんです。
だから、全部僕のものにするんです」
「い、いあぁあああ!」
私の願いも虚しく、ギン様は性器を挿入してくる。
呆気ないほどに失われる私の純潔。
自分でも嫌と叫んだのか、痛いと叫びたかったのか分らないです。
「あぁああ。今、コガネさんとひとつになってますぅ。
僕、とっても幸せです。コガネさん、大好きですぅうう」
「痛い! 痛いです! ギ、ギン様お願いですから、せめて優しくしてくださいぃい!!」
私の痛みが収まるのを待つことなく、激しく腰を振るギン様。
ギン様は気持ち良いのかもしれませんが、私には苦痛でしかないです。
今のギン様のいつもの礼儀正しい姿はなく、ただの飢えた獣そのもの。
その獣を閉じ込めていた理性という檻を壊したのは、間違いなく私自身。
これがそのことへの罰だというのなら、受け入れるしかないですよね。
「……はぁあぁ。コガネさんの中、凄いです。
中に、コガネさんの中に僕の精液、沢山出しますかからね」
「い、いやぁああ。お願いしますぅううう!
中は! 中だけはやめてください!!
お願いですから、中に出すのだけはぁああああ!!」
何度もお願いして聞いてもらえたことはない。
どれだけ、叫ぼうと私に抵抗する手段なんてないのは分かっています。
それでも叫ばずにはいられない。
ギン様は腰を振るのをやめようとはしない。
やはり、このまま中に出すんでしょうね……。
私の中に熱い精液が流れ込んだ時、痛みと悔しさで涙が溢れていました。
「あぁああ。大好きです。大好きですコガネさん……」
うわ言のように、私が好きと呟いて倒れるギン様。
すでに、意識はなく私と繋がったまま眠りについてしまったようです。
私のはどかす力がないので、ギン様が起きるまでこのまま待つしかないですね。
ギン様に犯されて数時間。
ようやくギン様が目を覚ましました。
起きた時に、うっすらと記憶があったのか顔面を真っ青にしています。
慌てて私の上からどくと、頭を下げました。
折角ですから、少しからかうのも悪くないでしょう。
「すみません! ぼ、僕はコガネさんになんて酷い事を。
謝ってすむのなら、何度でもあやまりますし、何でもします」
「何でもするなんて安易に言わない方が良いですよ。
まだカメラ回ったままですから。
つまり、ギン様が私を犯した証拠がバッチリ残ってますよ。
逆に質問します。ギン様はどうしてほしいですか?」
「ど、どうしてほしいって聞かれても……。
できるだけ穏便にすませてほしいです。
勿論、全てなかったことにしてとは言いません。
ですから、できるだけで良いです」
……つまり、もう半分諦めてるわけですね。
初めにやったのはあなたでしょって怒ればいいのに。
そこがギン様の良いところなんでしょうね。
「そうですか。覚悟はしているという事ですね?
では、また今度私の復讐に付き合ってください。
今度は痺れ薬なんて使わないで手錠でも使いましょうか?
ベッドに固定して動けないところをたっぷり、復讐してあげます」
「そ、それって僕を許してくれるって事ですか!?」
「べ、別に許すなんて言っていません!
ハッキリ言いますけど、私はあなたが嫌いです。
ただ、ギン様に復讐したいだけですから。
今度からは逆恨みなんかじゃありませんからね。
覚悟してください。次は手加減なんてしませんよ。
それとも姉が大好きな変態領主様にはご褒美になっちゃいますかね?」
今回は変態領主と言われても否定しないみたいです。
その理由は私を襲ったからか、それとも本当に目覚めてしまったのか。
私はどちらでも構わないですけどね。
どちらにしても私はギン様に復讐するだけですから。
――終わり――
大会中にいただいたコメントの返信を。
わるだくみキュウコン最高! (2012/09/17(月) 19:42)
人を選ぶ内容だったので、楽しんでいただけて良かったです。投票ありがとうございます。
コメント頂けると嬉しいです。