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ハイドロポンプが止まらない

/ハイドロポンプが止まらない

 *注*
 本作品は官能小説です。人間×ポケモン、アナルSEXの他、軽度の尾篭な表現も含みますので苦手な方は要注意。



 *

 堅くキツく締め付けて抱えてきたモノを、着座した刹那に放り出す。
 たちまち重苦しい堆積物が直腸の内壁を滑り落ち、菊の花を突き抜けて真下の水面にボチャリ、と飛沫を跳ねさせた。
 太く長大な質量に肉体の芯を押し開かれて、えも言われぬ快感が背筋にこみ上げ、ふぅ……と甘い吐息を漏らして便座の硬い感触に身を委ねる。
 ……今この瞬間、狭い個室の中で生理現象を済ませた僕の思考を読んでいるエスパー野郎さんがいるとしたら、女でもポケモンでもなくてごあいにく、という他ない。
 僕とてできることなら、愛ポケにして恋ポケである同居者、エレブーの鳴空(ナルソラ)が大放出している現場をリポートしてやりたいところなのだが、彼女ときたらそういうのを見られるのはやたら嫌がるのである。寝所ではもう何の遠慮もない間柄だっていうのに、関係が深まったからこそ踏み込まれたくないところもあるのだそうで。エレキッドの頃は下の世話もしていたっていうのに、進化した今では無理に覗こうものなら雷パンチを落とされる有様だ。そうやって恥ずかしがる仕草がまた可愛いんだが。そんなわけで、ビリビリに帯電した黄色い毛皮の奥に潜む神秘のスリットから廃液がしたたり落ちるところとか、シマシマ尻尾の付け根に愛らしく咲いたアスタリスク*1のダクトが黒々とした塊に内側から押し開かれる場面などは、今のところ妄想で補完するしかないのであった。
 ……やれやれ、快便ついでに随分と下品な思考を垂れてしまった。こんな代物は腸内物質と一緒に水に流して、菊門と手を奇麗に洗って、居間でTVを鑑賞している鳴空のところへ行って思いのままにいちゃつくとしよう。
 壁に掛けられたリモコンに指を伸ばし、表面に並んだパネル型スイッチの一角を押す。
 ウィィン、とモーターの駆動音が尾てい骨の下で鈍く響き、飛び出てきた筒の上面から噴き上がる鋭く絞られた水流が、腸液で汚れた菊の花びらを景気よく打った。
「む、ぅん……っ!」
 人によって好みはあるだろうが、僕の場合はいつも水流は最高の強。シワの隅まで流し落としてからでないと、紙で拭き取る気になれないのだ。
 同じスイッチをもう一度押すと、筒状のノズルが前後にムーブして、菊の花に満遍なく水を注ぐ。身体を開き気味にして奥の方まで抉るように洗い流し、もうここまですれば、後は水気を拭うだけでいいかな、という頃合いを見て、リモコンの中央にある『乾燥』と書かれたスイッチを入れた。
 水流が止まり、ノズルが引っ込んで、代わりに暖かなそよ風が股間を撫でる――
 ――はず、だったのだが。
「あ、あれ…………!?」
 水流が、止まらない。
 熱風も吹き付けてこない。
 再度乾燥のスイッチを、深く奧まで押し込んでみる。
 やっぱりダメだ。水流は菊門を洗い続けたまま。
 乾燥のスイッチが潰れたのか、と思い、停止のスイッチを押してみる。
 これもダメ。他のスイッチも試しに押してみたが、全部反応しない。
 一体どうなっているのか!? 困惑の中、ふとリモコンの表示窓が目に入った。
 本来なら水流設定や動作状況など、様々なデータが表示されているはずの、その液晶画面には。
 銀一色が広がるのみで、何も映し出されていなかった。
「電池、切れ、だと……!? そ、そんな、だって、さっきまでは動かせてたのに……!?」
 どうやら、ムーブさせたのを最後に力尽きたらしい。なんだってそんな迷惑な根性を発揮するんだ。最初から切れていれば、ウォシュレットが使えないだけで済んでいたのに。
 おかげで少々……いや、かなり面倒なことになってしまった。実は我が家のウォシュレット、大抵の機種なら本体の座って右手側に張り出している操作盤が、ない。操作はすべてリモコンに一括されているのだ。つまり、どうにかしてリモコンを復活させない限り、現在も続くこの流水浣腸を止めることはできないのである。
 換えの電池は、トイレから遠く離れた寝室の机の上。ウォシュレットを動かす電源のコンセントが便器の右後方奧の壁にあるから引っこ抜けば止められるだろうけど、どっちにせよ便座から腰を上げなければ手が届く位置ではない。前後に揺れながら最高威力で放たれている水流を尻で受け止めている今、立ち上がったりすれば僕の身体とトイレ中に尻を洗う水がまき散らされることになる。ただの水道水とは言え、そんな目には遭いたくないものだ。
「やれやれ、参ったなぁ……仕方ない。お~い、鳴空、ちょっと来て…………」
 愛ポケを呼びかけた声を、しかし僕は途中で閉ざした。
 僕自身が便座から身動きできない以上、唯一の同居者である鳴空に頼るしかない。
 幸いにして、我が家の狭いトイレは座ったままでも右手側にある扉のノブに手が届くので、容易に解錠して助けを呼べる。電気ポケモンである彼女なら、リモコンに通電して動かせるようにすることぐらい朝飯前。たちどころに問題は解決することだろう。それは解っているのだが、でも、だけど。
 改めて、自分の状況を確認する。
 ズボンと下着を膝下までズリ下ろし、剥き出しの局部を水流に弄くられているあられもない姿。
 当然ながら、水流を止めない限り下半身の防御を立て直すことなど絶対に不可能。
 そして尻の下には、放出した腸内物質が、毒々しい汚臭を放ちながらとぐろを巻いている。
 こんな現場に、仮にも異性である鳴空を。
 いやいや、異性といってもポケモンだし。
 大体、毎夜ハダカの付き合いを重ねている相手に、今更何を見られたところで、何の問題も……
 ……
 …………
 ……うわぁダメだ、やっぱり大問題だ!!
 愛しい恋ポケに、よりにもよってこんなみっともない格好を見られるなんて、想像するだに超恥ずかしいじゃないか!?
『深い関係だからこそ嫌』だと言っていた彼女の気持ちが、ようやく理解できた。よもやこんな形で思い知る羽目になろうとは。
 いかん。こうなったら何としてでも自力でこの窮地を脱しなければ、トレーナーとしても男としても股間に、じゃなくて沽券に関わる。何か方法は……
 そ、そうだ、『電池は暖めると復活する』って、何かの本で読んだ気がする。
『電池の端子部分をよく磨くと、劣化した皮膜が擦れ落ちて通電しやすくなる』とも。
 ならば、電池をボックス内で思いっきり回転させれば、摩擦で皮膜が落ちるのと加熱するので電気が甦る可能性も……!?
 他の方法なんて思いつきそうにない。ともかく行動あるのみだ。
 壁からリモコンを取り外し、裏側にある電池ボックスのフタに爪を立ててこじ開ける。
 露わになった円筒の側面に親指の腹を押し当てて、渾身の力を込めてこすり上げた。
 ウォシュレットの駆動音と水音とで占められていた個室を、金属同士が互いを磨く音色が甲高く引き裂く。僕の腕力を舐めるな、秘密基地のつっぱり君5秒間65連打は伊達じゃない! ぬおぉぉぉぉぉぉっ!!

 ぷりゅっ……

「ふぎゅっ!?」
 力を振り絞った拍子に、腸内にねじ込まれた水が菊門を振るわせてほとばしる。
 腹の中を掻き回されるような感覚に、僕の闘志はあっさりと萎えてしまった。
 力の抜けた腕の中、リモコンの表示窓はやはり点らないまま。
 こりゃダメだ。完全に電池が尽きている。
 もしこの方法を繰り返して電力が甦ることがあるのだとしても、菊門を嬲られ続けながらでは効果が出るまでに僕がおかしくなりそうだ。
 みじめな二択を、選ばなければならない。
 トイレの床を濡らしてコンセントを引っこ抜くか、鳴空を呼んで助けてもらうか。
 仮に、コンセントを抜きに行った場合を想像してみる。
 濡れた床を拭いているところに鳴空がやってきたら、さて何と思われるか。
 ……どう見てもお漏らしです本当にありがとうございました。
 誤解を解くためにはこの無様な状況を説明しなければならないわけで、どっちみち大恥を掻くことに。
 そんな最悪の事態を考えれば、まだしもさっさと恥を曝した方が、床を濡らさないだけマシか。
 せめて少しでも、傷口が広がらないようにしなければ。
 左手を後方に回して、今トイレに対してできる唯一の操作、背後のタンク側面についているレバーを掴み、グルッと捻った。
 ゴォウゥゥッ!! けたたましい水音が真下で渦を巻き、遂に光を浴びることのなかった腸内物質を深淵へと飲み込んでいった。これでよし。こんなもんを恋ポケに見られたり臭いを嗅がれたりとか、あり得ないにもほどがある。
 手間なく渡せるよう、リモコンから空の電池をほじくり出して電池蓋と一緒に入り口の敷居に置き、下からの臭いが芳香剤の香りに紛れきったところで、ドアノブを捻って解錠し扉を開け、特攻機のパイロットの如き悲壮な決意を込めて、力の限り愛する者の名を叫んだ。
「鳴空、鳴空! すぐ来てくれ、助けてくれ! 大変なことになっちゃったんだ!!」

 *

「ったくアンタってば、一体何やってんの」
「頼む。どうかツッコまないで……」
 開いた扉の向こうから、額のV字眉を潜めた鳴空に呆れと嘲りの入り混じった声をぶつけられて、力なくうなだれながら応えを返した。うぅ、股間水浸しの状況では、電気ポケの視線は痛過ぎる。
「と、とにかく、このリモコンに電気を入れて、左上のスイッチを押してくれ。それで止まるはずだから」
「はいはい、ほんと世話が焼けるんだから」
 右手に持ったリモコンを外の鳴空に渡しつつ、左手でシャツの裾を引っ張って前を隠す。自然と体が前屈みになって、水が撫でる位置が菊門から会陰という敏感な部位に移った。ますます酷い状況になったが、もう少しの辛抱だ。
「もう、なんて格好してんのよ。別に今更隠す仲でもないでしょ?」
「……そ、そういうお前は何を楽しそうにジロジロ見てるんだよ!?」
「アンタだって、ちょくちょく私にスケスケの服を着せては半脱がしにして楽しそうにしてるじゃない。おあいこよおあいこ」
 ……返す言葉もない。
「いいから早く、リモコンを動かしてくれ! 頼む!!」
「はいよっと」
 シマシマ尻尾の先端が、リモコンの電池ボックスに潜り込んで。
「……あれ? 点かないんだけど」
 黄色い角を2本生やした頭が、怪訝に傾いた。
「え゛!?」
「やっぱりダメみたい。リモコン自体壊れてんじゃない? これ」
「そ、そんな…………」
 やっと助かると思ったのに、まだこの水流肛虐地獄に堪えなければいけないのか!?
「くっ……こうなったら電源を引っこ抜くしかないな。悪いがまた頼まれてくれ」
「え~、入るの? だってまだアンタの出したてのがそこにあるんでしょ?」
「もう流したよ」
「なぁんだ。ちぇっ」
「こらお前何を露骨に残念がってる!?」
「冗談よ冗談。ちゃんと止めたげるから安心なさい」
 渋り気味だった割には妙にニンマリとした笑みを大きな口元に浮かばせて、シマのついた短い足がトイレ内に踏み込んできた。そのまま小さな子供ぐらいの背丈しかない身体を、僕と右側の壁との間に割り込ませる。
「おー、そんな風にシャツを前に引っ張るから、背中からお尻が丸見えじゃん」
「余計なところを見てないで、早く何とかしてくれぇ!」
「分かったから、ちょっとこのお尻を横にズラしてよ。手が奧に入らないじゃないの」
「こ、こらお前、どさくさに紛れて横尻を撫で回してるだろ!」
「腕が当たってるだけよ。狭いんだから仕方ないでしょ」
「そ、そんなこといったって……ぐあ、静電気が、静電気があぁぁ……っ!?」
 剥き出しの横尻や脇腹を、ビリビリとした感触がやりたい放題に駆け巡る。
 うぁ、身動ぎしている間に水流が、会陰を乗り越えて玉袋にっ!?
 横からの電撃と下からの水撃に、下半身がメチャクチャに揺さぶられる。一体どんなプレイだこれ。
「んひゃあぁぁぁぁっ!? もうダメ、たすけてっ!? こ、こわれるうぅぅぅぅぅぅっ!!」

「ほい、ポチッとな」

「…………へ!?」
 瞬間、股間を辱め続けていた水流がピタリ、と止まり。
 ウィィンと、ノズルが収納される音が尾てい骨の下で響いた。
 静かになった部屋の中、水面をポタポタと叩くのは、尻に残った滴か脂汗か。
 おかしい。電源を抜いたなら、水は送られなくなってもノズルまで引っ込むはずはないのに。
「な、鳴空さん? お前今、なに、を……」
「ん? 何もナニも、」
 事もなげにこちらを向いた、V字眉の顔は。
 悪戯に成功したかのような小悪魔の笑みに、染まっていた。
「停止スイッチ、普通にここについてたよ」
「ええぇぇぇぇえぇぇぇぇええっ!?」
 驚愕して、鳴空が指で指し示した場所、ウォシュレット基部の側面を覗き込む。
 座ったままでは陰になって見えなかった、その場所には。
 なるほど、運転と停止、最低限の操作ができる小さなスイッチ類が並んでいた。
 目立つ形で張り出していなかっただけで、ちゃんとこの機種にも本体の操作盤が存在していたのだ。し、知らなかった……
「って鳴空、なんでお前はここのスイッチのこと知ってたんだよ!?」
「ううん、知らなかったよ? でも、こういう時に止めるスイッチぐらいついてるものだって思ったし、取説もまともに読まないアンタのことだから、どうせ知らずにパニクってるんだろうって想像ついたし、なら、もしついてるとしたら、座ったままじゃ見えない、右手で触れられる場所にあるんじゃないかなって当たりをつけて調べてみたら案の定だったってわけ」*2
「……………………」
 や、ヤバい。
 恥ずかしくないところがどこにもない。
 いくら動転していたとはいえ、そんなポケモンにも簡単に推測できることを思いも至らないまま、見当違いに必死になって大騒ぎして、恋ポケに痴態の限りをガン見された挙げ句に喘ぎ声まで……!?
「って、見当がついてたんなら教えてくれればいいじゃないか!? そうしたら自分でスイッチを切れたし、ここまで悲惨なことにならずに済んでたのに!!」
「ツッコむなって言ったのアンタじゃん」
「うぐっ……」
「それに、アンタを一方的に弄れるこんなチャンス、見逃す手はないもんね」
 キラリ、と八重歯を光らせた鳴空のドヤ顔に、ハッと気付いて詰問する。
「……おいまさか、さてはお前、リモコンが壊れてたっていうのは…………!?」
「うっそだよん! いつも私に変なプレイばっかりしようとする仕返しですよ~だ」
 やられた。まんまと防御を崩された。実に巧みなフェイントである。
「なぁるそらあぁぁぁぁっ!!」
 きゃあきゃあとバックステップで室外に飛び退いた鳴空を涙目で追いかけて、僕はようやく便座から立ち上がった。その瞬間。

 ぷりゅりゅっ……

「うあ゛っ!?」
 菊門が奏でた滅びの歌に、慌てて尻を押さえるも時既に遅し。
 身体がまっすぐになった途端、腸に溜まっていた水が一気に流れ落ちて溢れ出したのだ。
 恐る恐る、濡れた感触が伝う股間を見下ろす。
 思いの外、悲惨な状況にはなっていなかった。腸内はすっかり洗い尽くされていたようだ。
 ただ透明な液体が、菊門から漏れて内股をしとどに濡らした、それだけのこと――――

「わはぁ、それっていわゆる〝やおい汁〟って奴?」

 バタン。
 好奇に輝いた鳴空の視線と声を、全力で扉を閉めて遮った。

 *

 濡れたトイレと衣服に始末をつけて、シャワーで手と身体を奇麗に洗う。
 タオルで水気を拭うと、下着も着ないまま、今度はもう前も隠さないままにバスルームを出た。
 居間には鳴空はいなかった。点けっ放しになっていたTVを消して、呼吸も荒々しく寝室へ乗り込む。
 僕のベッドの上、エレブーの鳴空は仰向けに身を投げ出し、シマシマの脚と尻尾を開いて待っていた。
「はいはい、恥ずかしさのあまり穴があったら入りたくって仕方ないんでしょ。穴の準備はしておいたから、どうぞお入りなさいな」
 見せつけられたスリットからは潤滑油が溢れ、それを塗りつけられたアスタリスクのダクトが妖しく煌めいている。
 こっちも、さっきからずっと剥き出しの前が起動状態だった。水流によって腸内と会陰から前立腺をメチャクチャに揉みしだかれ、ノズルの収まりがまったくつかなくなっていたのだ。彼女のいう通り、一刻も早く穴に入れたい衝動に駆られていた。その欲求を理解して、入れたい穴を下準備しておいてくれているとは、つくづくできた恋ポケである。
 けれど僕はまず先に、彼女のスリットの方へと指を差し入れた。
「あん……っ」
 とろけた喘ぎを聞きながら、彼女の中で指をこねくり回してしっとりと湿らせると、引き抜いたそれを今度はダクトの方へと突き込む。
「つ……っ!」
 指は第二間接当たりで止まり、鳴空の喉が苦悶に震える。
「濡らしておいてくれたのは嬉しいけど、まだ全然湿りが足りないぞ。お前は地面技に弱いんだから、僕が穴を掘る時は裂けないようにしっかりと濡らしておけっていつも言っているだろう」
 やんわりとたしなめた後、僕はフッと笑みを頬に咲かせた。
「それとも……僕に濡らして欲しかった?」
「えへへ……」
 恥ずかしげな照れ笑いで応えられ、ばかだな、と声にせずに囁きつつ、唾液を口の中に一杯に溜めてアスタリスクに口を寄せる。彼女の濃密な臭いが鼻を刺したが、構わずそこに唇を付けて粘ついた液を腸内に吹き込んだ。下の後はいつも清潔にしておくよう、エレキッドの頃から躾てある。口付けを躊躇う理由は何もない。
「ふみゅう……」
 くすぐったげに身を捩る彼女の、たった今口を付けたダクトに再度指を差し入れると、今度は根本まで難なく埋まった。腸壁に塗りたくった彼女の愛液と僕の唾とを、指先でぐちゅぐちゅと掻き混ぜて溶け合わす。彼女の腸内は今、もう一つの性器と化して僕の挿入を待っていた。
「これでよし、と。じゃあ、始めようか」
「うん…………」
 うっとりと瞳を閉じた黄色い顔が縦に振られる。僕は一旦身を起こしてベッドの上に胡座を掻き、組んだ脚の上に鳴空を後ろ向きにで跨がらせた。猛り狂ったノズルを真上に屹立させて、先端を彼女のアスタリスクにあてがい、腰をゆっくりと降ろさせる。
「うっ、うっ、うぅ……」
 呻きが断続的に上がり、僕と鳴空との間で彼女の尻尾が苦しげに躍る。それでもノズルは潤沢に満ちた液に乗ってスムーズに埋没し、程なくしてふくよかなお尻の弾力が、僕の胡座の中にぽってりと収まった。丁度僕の胡座が便座になって、鳴空のお尻を支えている形だ。
「大丈夫? 鳴空」
「平気……動いて、いいよ…………」
 健気な囁きに鞭打たれた腰を、募る愛おしさに任せて突き上げた。打ち込んだノズルが、腸内の肉襞に堅く、キツく、絞るように締め付けられる。動く度に静電気を帯びた体毛が腹を撫でて、痺れるほどに心地よい。
 互いの吐息が昂りいく中、僕は腕を鳴空の胴に回して、胸元に描かれた黒い稲妻模様*3をくすぐった。敏感な急所に触れられてイヤイヤともがく彼女を抱き寄せ、横を向いたほっぺた*4に軽く口付け。途端に顔を綻ばせた彼女の顎を取って振り向かせ、深く唇を重ね合う。ついさっきダクトに触れた僕の唇に、彼女もまた躊躇いなく唇を押し当てて、舌を絡ませてきた。何もかもが熱く、ひとつに溶け合っていく。
「あぁ、鳴空…… 出すぞ…………っ!!」
 宣言してやると、背中が甘えるように胸にもたれてくる。尻を抱えて一層激しく突き上げれば、足先がピンッと虚空に跳ね上がった。スリットから更に滾々と湧き出た潤滑油が結合部に継ぎ足され、こぼれ落ちて玉袋まで濡らしていく。
 さぁ鳴空、水流に腸内をまさぐられて、菊門から液を垂れ流す姿を好きな相手に見られて、僕がどんな想いを感じたのか、お前にも全部教えてあげよう。同じ想いを、一緒に分かち合ってくれ。
「なるそらっ! あっ! ああぁぁぁぁぁぁぁぁあぁっ!!」
 雄叫びと共に快感が閃き、稲妻のように墜ちていく。
 熱いハイドロポンプが僕のノズルから止め処なく噴き上がり、鳴空の腸内を真っ白に洗い流していった。

 *

 つっぱり君記録はOR、AS共に65な人第八回短編小説大会参加作品
 からたち島の恋のうた・豊穣編
 *ハイドロポンプが止まらない・完*
 


ノベルチェッカー結果 

【原稿用紙(20×20行)】 25.2(枚)
【総文字数】 8104(字)
【行数】 204(行)
【台詞:地の文】 21:78(%)|1760:6344(字)
【漢字:かな:カナ:他】 34:54:7:3(%)|2797:4453:590:264(字)


はじかきあとがき 


 のっけからのお目汚し失礼しました。毎度おなじみ狸吉です。
 まず最初に。本文にも追加で注意書きを付け足しましたが、リモコンつきウォシュレットの本体にスイッチがついているかどうかは、実のところ機種によります。あくまでも我が家の機種ではよく調べたらついていた、という話ですので、万一本体に操作盤が本当にない機種でリモコンの電池が切れ、コンセントも抜けず助けも求められない場合は、床を濡らす覚悟で立ち上がるしかありません。大抵の機種には人感センサーがついていますので腰を上げれば止まるでしょうが、特に僕のような強水流派の場合は止まるまでに多少外に漏れるのは避けられないと思いますので、その時は泣きながら床を拭いてください。
 ……ここまで書けばお察しでしょうが、今年の盆休みの昼間、ガチで使用中にリモコン切れの憂き目にあったのでしたorz。
 まぁそんなわけでして、今大会が告知された時点で、既に僕の脳には本作の概要が刻み込まれていたのです。蝶ネタは既に使用済みということもあり、せっかくネタがあるんだから腸ネタでいってしまえ、と開き直ったのでした。

 *

 今回は完全に人間側からネタを引っ張っていますのでポケモンは誰でもよかったのですが、エレブーに決まったのにも実は恥ずかしい事情があります。
 鳴空は僕のアルファサファイアに実在するエレキブルで、ちょうど本大会が告知された8月23日まで開催されていた、電気ポケモン限定のダブルバトル大会〝戦う! ピカチュウ大会チュウ〟のために育てた仔だったのです。
 で、その大会における、我がAS組の戦績はというと……なんと、前年の〝爆速! シングルバトル〟大会での僕のY組(ロン隊)の戦績とまったく同じ結果に終わったのでした。詳しくはエブルモン・アルカンシェルのラストを参照のこと。
ピカチュウのキララ「登録し忘れたって普通に言いなさいよっ!!」
ロトムの機作「もうあんな失敗を繰り返さないよう、戒めのために前回小説のオチにしたんでしょうにアンタって人は……」
 余談ながらこの2頭もAS組の犠牲者仲間です。キララは小説出身ですが、XY時代のピカチュウ大会*5から実在ポケをやってもらっています。
 流用したこの仔たちはともかく、他の仔たちはいずれも電気ポケモン限定バトル用に厳選した仔ばかり。特にエレキブルなんて、このルール下でこそ最多採用ポケモン*6でしたが、他のルールで出番があるとは考えにくいポケモン。ここで出場を逃しては作ったことが完全な無駄になりかねません。余りに申し訳なかったので、お詫びとしてこっちの大会に出すことにしたのでした。
機作「え、雌ポケの後ろに穴を掘るするのが〝お詫び〟なんですか!?」
 エレブーにしたのは、エレキブルの巨体だと人がいるトイレに入るには無理があったため。その結果、ダウンサイズした身体と人間に近い体躯を活かした背面座位の便座プレイを採用できました。リモコンへの通電、静電気、フェイントなど、ポケモンならではのネタも盛り込んであります。……ライチュウでも通用するネタではありますが。
キララ「よかった……普通にえっちするだけの役を先にやっておいて命拾いしたわ…………」
 ちなみに、『暴れる玩具』のロトムがウォシュレットに取り憑いて悪戯していた、というオチの案もあったのですが、執筆中にウォシュレットの取説を見直してみたらスイッチの存在に気がついて真っ青になったため現在のオチに落ち着きました。
機作「どんだけぇぇぇぇっ!?」
キララ「本当に恥ずかしくないところがどこにもないわねこの作者……」


投票で頂いたコメントへのレス 


>>2015/09/14(月) 23:59さん
>>作者がド変態ですねw
 後書きを読んでますますその思いを強められたのではとw

>>"ちょう"をまさかそんな方向に持っていくとはw 面白いですし、自分はこういう嗜好大好きで1票入れますw←
 書いといてアレですが、僕自身はスカ系が全然ダメな人ですので、得意の比喩を駆使して汚く見えないように努めました。苦手な人のための配慮でもあったのですが、好きな人にも満足していただけたようで嬉しいです。応援ありがとうございました!

>>2015/09/16(水) 02:06
>>鳴空の気遣いに惚れた。
 エレブーのヒロインなんてどう描いたもんかな、と少し悩みましたが、生意気で世話焼きの妹といった感じにしてみました。可愛がっていただき感謝します!

>>2015/09/20(日) 23:57さん
……無言のお気遣いありがとうございますw

 今回もまた、第二回より継続中の短編小説大会連続表彰台記録を伸ばすことができました。改めて応援ありがとうございます。今後も応援よろしくお願いします!!


コメント腸 

機作「ところで、今話題のポケダンはやってるんですか?」
狸吉「はい。主人公は物拾いノーマルつながりのゴンベで」
キララ「え!? いやあの、ゴンベなんて超ポケダンの主人公キャラには……?」
狸吉「『お前の真後ろに、小さな穴があるだろう?』」
機作「アンタ一体何を始めたんだ何を!?」
キララ「ルリリの後ろの小さい穴……私、ちょっとピスラさんのところに行ってくるわ」
機作「あぁっキララさんがあらゆる意味でツッコみどころを間違ってる!? ピスラさん逃げて、あなたの腸が効果抜群の大ピンチっ!?」
狸吉「平行して闇も始めたんです。もちろん腸ポケダンもリオルでやっていますよ」
機作「後ろの小さな穴から離れんかい!!」

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お名前:

*1 *。
*2 機種によっては、本体の操作盤が本当にない機種もあるので要注意。
*3 ポケパルレにおける、エレブーの嫌がりポイント。
*4 ポケパルレにおける、エレブーの喜びポイント。
*5 最終進化抜きのトリプルバトル大会。
*6 電気ポケモンで唯一地震を使える、貴重な物理アタッカー。

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Last-modified: 2015-09-23 (水) 13:56:55
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