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第十九回短編小説大会(お題:えん)投稿作品を振り返って

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第十九回短編小説大会(お題:えん)投稿作品を振り返って By P-tan 



 大会を終えて一週間程が経ちましたが、参加された皆様、大変お疲れ様でした。そして終焉とその後」が優勝おめでとうございます!
 一読しましたが、中の人お得意のやり方で史実と上手く融合されていて、なおかつ面白く読めました。自分も心霊写真、動画紹介系のYouTubeチャンネルで動画を見ているんですけど、心霊スポットなんて安易に肝試しとかの悪ふざけで行っちゃいけませんよ。それとヒスバクの水無月が霊媒体質かつタイプ相性を上手く織り込んでて、その点も評価が高かったです。
 感想会でのピックアップを辞退されたので、ここで書かせていただきました。後程コメントフォームがあればそちらにも書かせていただきますね。

 さて、当のP-tanですが、今回は「私と俺の狭間(ジレンマ)」、「キョダイダンエン!」の2作で参加させていただきました。それぞれ1票(17位T)、4票(6位T、自己ベスト更新)を頂き、誠に感謝の限りです。既にTwitter等でも言及してますが、力の入れようと票数が見事に反比例して面食らいました。でもこれはこれでいい勉強になったので、次回以降に活かしていければいいなと思います。

 以下、それぞれの作品について、感想会で頂いたコメントも大いに交えて振り返り、存分に語らせていただきます。いやほんとに10分って短いんですよ。せめて前回みたいに20分欲しかった……()

私と俺の狭間 


 これを語るにおいて欠かせないのは前回の第十三回仮面小説大会なんですけど、自分、非官能部門で1作エントリーしてました。でも0票でした。そのときの優勝作品である水のミドリさんの「デザイナーズマンションはやめとけ」を読んだのですが、拙作と似通ったベクトルでありながら、登場するポケモンたちのキャラクター性、緻密に練られた話の構成に圧倒され、有無を言わさぬ完敗を自覚して挫折を味わいました(この件は本人にも通話で直接話しました)。
 しばらく沈んでいたけれど、これじゃ駄目だなと思って、せめて話の構成くらいはプロットという形で整理して書き留めようかと思い、初めてプロットをちゃんと作った上で書いたのが、今回の拙作でした。
 前回の反省を踏まえつつ短編大会を見据えて3月末にプロットを完成し、4月中にベースを作り終えていたため、迷わず最速エントリーして、テーマ「えん」要素を織り込んで推敲等を重ねて、満を持して投稿したんです。でも結果1票だったんです。得てしてそう上手くはいかないですよね。気負い過ぎました。
 でもアフターの雑談で「優勝候補だと思っていた」とミドリさんに言われて、そう思ってくれる方がいただけでも泣きそうな程に嬉しかったんです。特にミドリさんは挫折諸々の件もあって、勝手ながら大いに感謝致しております。
 そしてお名前を出させていただきますが、票を投じてくださった狸吉さんにもこの場を借りて感謝申し上げます。あなた方のお陰でP-tanは前を向けました、本当にありがとうございました!!!!!


 本気度故のクソデカ感情はこのくらいにしておいて、拙作はこの大会のために仮面要素として普段の作品とは異なるレズをメインに据えたものです。♀それ自体では抜けないため、自ずとストーリー要素に注力できたのはある意味プラスだったかもしれませんね。
 それに今作はメス→オス(偽装)からヌメと子供を通じてオス→メスに戻って、自分らしさを再発見するという少し難しい内容でしたが、よく書けたなと思います。
 趣旨はずれますが、昨今LGBT法案だので騒いでいるけれど、結局の所本質は、どんな性嗜好、性自認だろうが、適切な区別を行った上でいわゆる異性愛者と同等に暮らせて、なおかつ自分らしさが尊重される社会を目指すのが正しい流れだと思うんです。なのにあの法案はそれどころか、現状欧米よりも取り巻く状況が悪いわけではない日本のLGBTQ諸々の方々を締め付ける方向に向かっていて、そりゃないだろと書き終えて強く思う次第です。
 それと、自分は文字数が足りないと思ってましたが、複数人からそんなことないと言われたのがちょっと意外でしたかね。あまり深掘りできてないかなと感じたけど、これくらいが丁度よかったのかもしれません。今後の参考にします。

 主人公が思いを寄せていたファングにメスであることを否定され、いっそのことならと背鰭を切ってオスになるという展開は、感想会でのご指摘の通り某氏の漫画がモチーフの他、ポケプラのガブリアスを♂にするためにデザインナイフで切り込みを入れた実体験に基づいています。大会期間中にもくりでSHODOの方でも同じことをやったのですが、あっちは鰭が分厚くて苦戦しました。もうやるもんか(

 感想会で多かったのはファングの性器切断絡みでしたね。この辺はオレさんを意識しました。自分としては攻めた方だったけど、本家には敵いませんでしたね。それとガブが体でヌメの視界を覆って、グロいことになってるファングを見せないようにした描写は、ルパン三世カリオストロの城で、ルパンがクラリスの目を手で覆って、兵士が歯車に潰される瞬間を見せないようにしたシーンのリスペクトだったのですが、流石に気付かれなかったか。あの咄嗟の気遣い、めちゃくちゃかっこいいと思ったんですよ。
 それと、切断した性器を股間に宛がう場面を名シーンと評されたのは素直に嬉しかったです。その後の膣への挿入や雨に喩えた涙も含め、捨て切れなかった思い出やファングへの未練、何よりタイトルにある「狭間(ジレンマ)」の転換点に相応しい描写が書けたと自画自賛しています。

 ヌメとのレズセックス、そして予想外の妊娠と話は進むのですが、前者は喘ぎに雌だった一面が表れ、後者は雄々しい方が孕むというように、それぞれギャップ要素を入れてスパイシーな感じにしました。特に後者は、飼育下のトラフザメが単為生殖したニュースを見なければ思い付かなかったです。それでいて、その前のファングとの可能性も示唆しておいて、あえてどっちなのかはぼかしてみた次第です。読んだあなたはどっちだと思いますか?
 それと、ヌメの中に産み付けてからヌメが産み落とすシーン、とんでもないヘキであると同時に、若くして産めない体になったヌメの雌としての尊厳を蘇らせる行為でもあり、なおかつ二匹の絆を深める、我ながら深イイ描写だと思うんですよ。感想会でなんて言う性癖なんだろうと言われてましたが、名前を付けるとすれば、「代理産み付け産卵」辺りが適当じゃないでしょうか、タブンネ(

 最後に、本当にどうでもいいことなんですが、主人公のガブのイメージCVは斎賀みつき、ヌメのイメージCVはゆかなです。余裕があれば脳内再生しつつ読んでみるといいかもしれません。

 追記:アフターの雑談で、作中の「憤怒(ふんぬ)」にあえてルビを振ったのは、SVのコノヨザル絡みで憤怒を「ふんど」と読んでいるのに違和感しかないという主張だと書いたのですが、思いの外みんな「ふんど」でも違和感がないみたいというか、「ふんぬ」派なのねという反応をされて、自分の感覚ずれてるのかなってちょっと気になりました。

キョダイダンエン! 


 あのね、これほんとにね、結果を見た瞬間笑っちゃったんですよ。だってほら、明らかに仮面なんてないような、それこそカービィのきらきらきっずのメタナイトみたいなことになってて、0票覚悟でリビドーに忠実になって書いたお下劣ホモだと思ってたのに、こんなのに4票入ってたんですよ? 自己ベストの6位Tですよ? Wiki界隈に媚びの欠片すらもないと思っていたものだけについ笑っちゃいましたけど、こんなものでも評価していただけて、すごく嬉しくて感謝しています。そして感想会で一瞬忘れ去られるナイスボケ、お見事でした!(文字通りの褒め言葉

 この作品はプロットも途中で投げ出して完全に我がちんちんに素直になって書いた代物です(言い方)。テーマの「えん」で最初に思い浮かんだのがキョダイゴクエンだった上にずっと書けてないリザードンを書くいい機会だったのでリザードンが確定、次いでかえんボールが思い浮かんでエースバーンと決まった次第です。
 ならばと感想会でも触れた通り、Lemさんが圧倒的語彙力でえすばの官能シーンを書くと見込んで、それと正反対にしちゃえと意気込みました(前回の「鳥魔羅決闘」みたいな感じですね)。仮面小説である以上、うちのこは使えないから、いっそのことエースの一人称をオイラにしてみたら、それだけでちんちんに対する破壊力がぐぐぐーーーーーーーーーーーーーんと上がっちゃいました! やんちゃ坊主えすば(人間換算10代後半)実にいい!


アヴァンギャルドォォォォォ!!!


 ……はさておいて、舞台のヨロイ島でダイキノコで……という展開は既に決まっていたのですが、剣盾から離れていた時期が長かったから島の地形を調べてたら、図らずも鍋底砂漠手前の洞窟が「慣らしの洞穴」で、もうやるしかねえなと思いました。弁解させてもらいますと、「最後に向かったのは鍛錬平原の隅っこ。そこにはぽっかり洞窟の入り口が開いていた。」の場面が卑猥な感じになったのは無意識で全くの偶然です。それと、感想会での「兎は普段からウンコ食べてるから……」はナイスカバーでした!

 キョダイリザ、キョダイエースはおろか、ダイマックスでの濡れ場自体処女作だったので、勢いながら結構楽しく書かせてもらいました。うすいほんでは既にそれをテーマにしたものがあったので、掲載されてる作品をヒントに好き放題やりました。極端な体格差プレイ、特にリザのキョダイチンポにエースを抱き着かせるシーンは、曲がりなりにもリザホモ書きとしては天国にいるかのような気分でかかせて(、、、、)いただきました。
 キョダイエースも書いてて楽しかったですよ。せっかくキョダイマックスになれたのに、肝心の体はそこまで大きくない、寧ろダイマックスの方が大きいというパラドックスに一喜一憂する滑稽さ、そして長い耳を使った扱きやエースの意思に従って動く火球による異物挿入。いずれも書いたことのなかった要素故に新鮮な気持ちで臨めました。

 そして途中出場のアーマーガア。仮面糞食らえ要素の最たる雄鳥枠としてはお誂え向きな巨体、そしてリザとエースにはタイプ相性最悪というおまけ付きで、屈辱の吐精からのダイマックスに止まらず、異物挿入からの雄兎との中出されキョダイセックスの末に疑似産卵と怒涛のかわいそうはかわいい展開。それでいてエースの「ガアさん」呼びで普段はエースとの上下関係は逆であること、かつエースは子供を欲するくらいガアが好きなことも示唆して、味の素の如く旨味をトッピングしました。

 当初はマホイップは一切登場させないつもりで書いていて、それがエントリー文面に名残としてあるわけですが、結局登場させちゃったんですよ。ってのも、調べていたらアニポケのヒダイマックスピカチュウ(キョダイマホイップ回)が出てきて、肥満化ならリザードンでよく見かけるからいっそのこと情けない終わり方にしちゃえと、あのオチにしたんです。結局それが奏功して、「んだこれ、ヒダイマックスかよ……」で一部読者を堕とすことに成功しました。ありがとうアニポケ!(n回目

 そんな感じで、いつものP-tanって感じの濃厚二郎系ケモホモだったので、ヘキ詰め込みまくりでどぎつくて読む人を選ぶような快適もへったくれもない作品だと思い込んでいたのですが、すらすら読めたと感想を頂いて逆に面食らっちゃいました。いやぁ、こればかりは畑違いの人に対しても実際聞かなきゃわからないものだなぁ……。
 ということで、普段はあまり読んでもらえないタイプではあるけど、この路線で突き進むのは間違いじゃないんだと肯定された気がしたので、今後とも頑張って書き続けていきます! ありがとうございました!

 それと感想会で「リザードンは叡智であると古事記にも書かれていた…?」のコメント、絶妙な掛詞で個人的には称賛に値します。リザードンは叡智、はっきりわかんだね。



 待って、4700文字……? 我ながら語りすぎてドン引きですが、最後まで読んでくださった奇特な皆様、この場を借りて感謝申し上げます!

P-tan


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Last-modified: 2023-06-18 (日) 15:14:37
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