SOSIA
登場人物解説にはネタバレを含みます。
作品をまだ読んでいない方は「世界観」のみの閲覧を推奨します。
最終章である天空の虹の神および深海の影の女神のネタバレはありません。
現実世界の"人間"を"ポケモン"に変換した世界ですが、文明の進歩の方向が違います。
ある所では現代より遅れていて、また別のところでは現代よりも発展しています。
擬人が基本ですが、直立二足歩行化はしていません。服も着ていません。
ですが、アクセサリー程度にファッションの一貫で服のようなものを身につけるポケモンもいます。
年齢設定については、人間の年齢にそのまま当てはまります。
○ランナベール
ひとつの企業が力を持ち、どこの国家にも属していない土地を我がものとした、そんな国です。
そのため普通の国とは違って明文化された法律がなく、秩序は国の私有する軍と保安隊によりどうにか保たれているというところ。
西側と南側は海に面しています。
ヴァンジェスティ本社塔のある中心部は高層建築が立ち並ぶ大都会。
西側の住宅街には石造りの白い家が立ち並んでいます。
ちなみに通貨は"ディル"で、一ディル=五円ぐらいの価値。
○コーネリアス帝国
ランナベールの北に国境を接している大国。
ジルベール・ランナベール連合とは敵対しており、国境付近で時々小衝突が起こっています。
ベール半島への領土拡大を目論んでいますが国内事情が不安定で手を出せずにいます。
○ジルベール王国
東隣に位置する王国。
ランナベール王女のフィオーナがジルベール国立のジュノー女学院大学に通っていて関係は良好。
らんなベールとは同盟関係にあります。
○アザト
西方にある国家で大陸の商業の中心地です。
この国にあるセルスエラ村の紅茶が有名です。
○陽州国
極東の島国。
大陸では見られない刀や槍をポケモン本来の技と組み合わせて戦う者たちがいます。
○華州国
大陸の北東の端の半島を領土とする国です。
○ヴァンジェスティ社
貿易、警備などの分野でめざましい発展を遂げ、ついには国家となってしまいました。
企業組織の他に保安庁(警察に相当)、私兵隊(軍隊に相当)などをもち、一つの国として存在しています。
・北凰騎士団
ヴァンジェスティ社の所有する私兵団は東桜、西皇、北凰、南鶯の四つの騎士団で構成にされていて、
シオンたちが所属する北凰騎士団はその名の通り街の北側に駐屯しています。
○セーラリュート
ランナベール東部の海辺にある全寮制の兵士養成学校。
国が軍事力の面に力を注いでいることを窺わせる施設です。
入学資格は11歳以上で入学試験に合格したポケモン。
どんな種族でも生活しやすいよう、通路や廊下には全て水路が併設されています。
一定の単位を取得すると年三回行われる卒業試験を受けることができ、合格者には卒業が認められます。
合格者平均年齢は20~23歳くらいです。
就職先は私兵隊や保安隊の他に、ジルベール王国の軍隊に入隊するポケモンや、傭兵となる者もいます。
○ヴァンジェスティ家の屋敷
ランナベール西部の丘の上にある洋館で、王家であるヴァンジェスティの邸宅です。
広さは一流ホテル並みで二階建て。中央玄関ホールから左右にそれぞれ南館、北館に分かれています。
家の主たるリカルディはほとんど帰宅しておらず、普段この屋敷にいるのは社長夫人マフィナと娘のフィオーナ、フィオーナの婚約者シオンの三匹に使用人が数匹いるだけですが警備は万全……らしいです。
○ウェルトジェレンク
北西の住宅街の隅にあるアンティークな喫茶店です。
マスターのミルタンク、トモヨのつてで行商人からアザトのセルスエラ産の紅茶を仕入れています。
立地条件は良いとは言えず、独特のアットホームな雰囲気を好んで訪れる、もしくは本物志向の常連客のお陰で経営が成り立っていると言っても過言ではありません。
また、常連しか知らない裏メニューがあります。
以下、登場人物の解説。ネタバレ注意。
※年齢は登場時です
種族:エーフィ
琥珀色の瞳が特徴的なエーフィ。
エーフィの中では平均よりやや小柄で、よく性別を間違えられていましたが最近はそうでもなくなりました。
クロスペンダントにルビーを埋め込んだ
セーラリュートを18歳で卒業し、鳴り物入りでヴァンジェスティ社私兵隊に入隊しました。
そればかりか一年後、後方支援部隊隊長のポストが空き、実力もあり手柄も立てていたシオンは小隊長の座を引き継ぎます。
種族:エネコロロ
ヴァンジェスティ社の社長令嬢。高潔で純粋な心の持ち主ですが時々シオンへの想いが暴走することも。
隣国ジルベールにある名門ジュノー女学院大学の三年生で、経営学を学んでいます。
シオンの婚約者で、卒業後に式を挙げる予定となっています。
ペアリングとして金製の首飾りを身につけています。ペンダントトップの宝石はサファイアです。
種族:キルリア
ヴァンジェスティ家の使用人で、シオンの世話係兼護衛役の女性です。
童顔で、シオンより年下だと勘違いされることもしばしば。非常に気配りのきく女性で優しく、主人のピンチには身を
物静かで暗い雰囲気をまとっていましたが、サエザの反乱時に護衛としての役割やシオンへの想い、全てを告白したことから明るさを取り戻しました。
得意技は催眠術と夢喰い。
メテオラの滝で手に入れた変わらずの石はネックレスとして加工し身につけています。
種族:サーナイト(東フォルム)
橄欖の姉にあたります。
フィオーナの世話係兼護衛役ですが、主人の命によりあらゆる仕事をこなすスペシャリスト。
特殊な
種族:ゲンガー、ゴルーグ、ムウマ
ヴァンジェスティ家の使用人たちです。
長女の一子は夢喰いにより相手の記憶を覗く能力を持っています。
仇討ちのためランナベールに入ったのですが、孔雀の心に理解を示して味方となりました。
種族:ブニャット
フィオーナの母親。
シオンのことを気に入っていますが、一方で夫のリカルディが家を空けていることを不満にも思っているようです。
種族:トゲチック
マフィナの執事と護衛の役割を担っています。
おっとりとした口調ですがいざ戦いになると素早く動いて相手を翻弄します。
新しい使用人たちの教育役にもなっているようです。
種族:ラティアス
水の都ランナベールの護神。
紆余曲折あったもののヴァンジェスティ家を土地の支配者として認めて庭に住みつきました。
普段は姿を消してランナベールを見廻っていますが、基本的に個人の揉め事には干渉しません。
弟のクライはジルベールを護っています。
種族:マニューラ
北凰騎士団の斬り込み隊長。六番隊を率いる。
西国アザトの出身で、訛りがあります。
また、裏では情報屋を営んでいて、ハンター達の間では正体不明の凄腕の情報屋「アカシャの鉤爪」として名を馳せているとか。
種族:ドサイドン
北凰騎士団団長。
種族:アブソル
北凰騎士団五番親衛隊隊長。戦場を駆ける
種族:クチート
軍師兼隠密部隊隊長。
かわいらしい容姿が本人にはコンプレックスで、「かわいい」と言われると怒ります。
いかにも知的といった感じの銀縁の眼鏡を掛けて愛らしさを隠そうとしていますがこうかはいまひとつのようだ……
種族:ライボルト
九番後方支援隊部隊の若き副隊長。
落雷のコントロールにかけてはピカイチで、高い威力の雷を遠距離から命中させる技術を持っています。
種族:バリヤード
九番後方支援部隊の隊員。後に副隊長に昇格しました。
堅固な守りで味方を援護します。
種族:バクフーン
西国アザト出身で関西弁の女性で(アスペルと面識はありませんでした)北凰騎士団五番親衛隊の副隊長です。
思ったことをそのまま口にする性格で、シャロンの怒りを買うことも多いようです。
種族:オオタチ
北凰騎士団五番親衛隊の隊員。
ヒルルカとは仲がいい。感情表現が大袈裟で隊長に怒られたり。
種族:ニドリーナ
同じく北凰騎士団五番親衛隊の隊員。
控えめな性格ですが、たびたびヒルルカやリルのペースに乗せられてしまいます。
種族:ブラッキー
シオンの弟でセーラリュートの元訓練生です。
不運が重なり退学処分を受け、ハンターとなってグラティスアレンザの頭を張っています。
種族:リザード
グラティス・アレンザの一員。
耳と鼻にピアスをしています。
もとはチンピラの下っ端でしたが、ローレルとルードの人柄に惚れ込んで組織に入りました。
いまは組織のムードメーカー的存在です。
17歳にして酒と女に目がない残念な仔。
種族:ルカリオ
グラティス・アレンザの一員。
組織に入る前は単独で
首の毛を黒く染めて金のメッシュを入れているという奇抜なファッションスタイルが特徴。
バトルマニアで、孔雀にライバル心を燃やしています。
種族:アリゲイツ
ローレルの退学を受け、ローレルについてリュートを飛び出した仔。
在学中はロスティリーと二人でよく問題を起こし、当時風紀委員長だったシオンに世話になっていました。
種族:チャーレム
ローレルの退学を受け、リュートを自主退学しました。
自意識過剰で臆病な仔ですがやるときはやります。
種族:フローゼル
カルミャプラムという
グラティスアレンザの一員でもあります。
ローレルとは仲間内では公認の仲ですがシオンは快く思っていないようです。
種族:フーディン
私立探偵。元はヴァンジェスティ社保安隊に所属していました。
アスペルとは年齢の壁を越えた友人で、捜査の際は彼の情報を頼ったりもします。
ローレル達の素性を知りながら理解を示す父親的存在だったり。
種族:グレッグル(闇夜)→ドクロッグ(現在)
シオンの学生時代の親友です。
奇妙な言動と行動を繰り返していましたがシオンの事が大好きで、学生時代はいつもシオンと一緒でした。
種族:プクリン
シオンのクラスの学級委員長。
マスコット的な存在だったシオンに本気になってしまったポケモンは実は少ないのですが、その一匹が彼女でした。
ふられてしまった後もシオンとは友達として良好な関係を保っていたようです。
シオンの卒業後は紆余曲折あってグヴィードと結ばれることに。
種族:マルマイン
シオンのクラスメイトの一匹です。
超速で喋ります。
種族:ミルタンク
アンティーク喫茶店『ウェルトジェレンク』のマスター。
性格は大らかで細かいことにこだわらないタイプですが、金勘定の計算となると……
とはいうもののエリオットを拾ったりハリーに差し入れしたりと、根は心優しくお金に汚いとうわけではないようです。
気だけは若いので彼女の年齢に触れるのは禁忌らしいです。オバサンなんて言うと怒ります。
種族:リーフィア
いつも明るい笑顔で接客するウェルトジェレンクの店員ですが、その正体は女装した牡の娘。
女装時はペロミアと名乗っていました。
トモヨに拾われた恩で働いていて、トモヨの趣味に合わせた結果こうなったのだとか。
シオンと違って声は作り物で、訓練の末に身につけたもののどうにかごまかせる程度で声が低いと言われていました。
姉がウェルトジェレンクに雇われたのを機に本名を名乗りウェイターに転身しました。
種族:バタフリー
娼館『蝶の舞う園』の経営者です。
元はコーネリアス帝国の貴族でしたが、国を追われてランナベールに流れつきました。
いずれ家を取り返すという野望を持っています。
過去のトラウマで不感症になり、牝にも牡にも興味を示さないそうです。
種族:ブースター
ウェルトジェレンクのウェイトレスでエリオットの姉です。
元は源氏名シャポーとして『蝶の舞う園』で娼婦をしていました。
種族:ブーピッグ
ランナベール北東にある歓楽街を治めるケンティフォリア会の会長です。
ランナベールにある娼館は全て彼女の支配下にあるようなもの。
種族:サンダース
シオンとローレルの母親。五年前に死亡。
種族:キュウコン
シオンとローレルの父親。五年前に死亡。
種族:エンペルト
泡を空間に留めたり任意に操作することができる能力があります。
陽州の仲間のリーダー的存在です。
種族:ミミロップ
自らの生命力を消費することなく癒しの願いを使える能力があります。
美少年には目がなく、底抜けに明るいお調子者です。ボクっ娘。
種族:ケンホロウ
特殊能力はかまいたちの溜めの時間を必要としないことです。
性格は刺々しいように見えて、素直ではない一面も。
種族:オノノクス
竜の怒りの防御力無視の性質を他の技に乗せて繰り出すことができます。
橄欖と同い年で、武家当主では最年少です。
怒りの前歯を倍の威力、すなわち一撃必殺技として放つ恐ろしい能力を持ちます。
無口で大食いですが、思慮深い性格をしています。
種族:ロゼリア
両腕に黒薔薇と紫の薔薇を咲かせた色違いのロゼリア。陽州出身。
仇を討つため大陸に渡り、黒薔薇事件を起こしましたが、目的を果たすことなく孔雀に殺されてしまいます。