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好きすぎて・・・2

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好きすぎて・・・2 

青浪
エロ話中心です。昼間から見るような話ではないね。強姦的描写もあります。
前の話好きすぎて・・・


軽く人物紹介
グラエナ・・・エーフィの恋人。あくタイプのくせに弱点はエーフィの繰り出すエスパーの技。
エーフィ・・・グラエナのことが好きで好きでしょうがない、そんな感じのお方。



「エーフィ・・・好きだ。」
その言葉をグラエナが発した瞬間、みんなは顔を真っ赤にした。カメックス先生でさえも。
「聞かれて・・・返事返したか忘れてたから、今言った。」
グラエナはグレーの顔を真っ赤にして、エーフィに言う。赤いグラエナの瞳は照れながらも、エーフィをじっと捉えてる。
ばしっ・・・
「いたっ・・・」
グラエナは頭をカメックス先生に叩かれた。カメックス先生は顔を真っ赤にして、グラエナの身体にタオルを掛けて言う。
「こっちまで恥ずかしいだろぉ。」
「すいません。」
ペコっと頭を下げるグラエナに、カメックス先生は途端に笑顔になった。
「いいんだよ。グラエナがちゃんとエーフィと仲直りできて・・・俺もうれしい。」
エーフィはさっきから顔を紅潮させて、ラッキーさんと何やら話をしている。カメックス先生はまたグラエナの身体をごしごしと拭いている。
「でもこんなところで告白したら、一生ものだな。」
グラエナは気付かなかったが、ラッキーさんは何やら、白い錠剤とピンクの錠剤をエーフィに渡していたのを、カメックス先生は見た。
「グラエナ・・・」
目を丸くしてグラエナを見るカメックス先生。グラエナはなんでカメックス先生がそんなにびっくりしてるのか、わからなかった。
さらにラッキーさんはエーフィに大きな木の実をいくつか渡していた。これにもカメックス先生しか気付かず、グラエナはうつむいていた。
「さ、さ、エーフィ、返事をしておいで。」
エーフィはラッキーさんにそう言われると、グラエナのほうにやってきた。
「ぐらえなぁ・・・私もずっとずっとずっとずーっとグラエナのことが好きだよ。」
そう言ってエーフィはグラエナに朝のとは違う軽いキスをした。キスをした後、グラエナは頬を赤らめて、エーフィの顔をペロッと舐める。
「えへへ・・・ありがと。グラエナ。」
気付けばお礼を言うエーフィもラッキーさんも顔を真っ赤にしてグラエナを見ていた。
「な、なんですか?」
「い、いや・・・別にいいの。」
なにかよそよそしい物言いに、グラエナはずっと首をかしげている。
「さ、説教タイムでも始めようか。」
カメックス先生はそう言うとグラエナとエーフィを座らせる。
「さて・・・」
コツン!
「あいた!」
グラエナとエーフィはカメックス先生に一度だけ軽く小突かれたけど、すぐに2匹を解放してくれた。
「怒らないんですか?」
「怒りたいのはヤマヤマだけどね・・・もっとあくどいカップルが現れたから。」
「もしかして・・・」
心当たりのあったエーフィが声を出す。
「ヘルガーとブラッキーだよ。空き教室でいちゃいちゃしてるところを見事に捕まえたから、そっち行ってくる。お前らはもう帰りなさい。」
カメックス先生は、帰りなさい、とだけ言い残すと医務室から出て行った。
ラッキーさんは不安げなエーフィの肩を何度もぽんぽんと叩いて、にこっと笑う。
グラエナには何がエーフィの不安なのかわからないけど、そのエーフィの不安そうな顔は、少し笑顔になった。それに気付いて、グラエナもほっとした。
「帰ろうよ。グラエナ。」
「うん。乗る?」
「うん!」
グラエナはエーフィに背中を貸して、エーフィはひょいっと乗った。
「じゃあラッキーさん、ありがとうございました。」
「また、来てくださいね。エーフィ?ちゃんと、身体を大事にするんですよ。」
ラッキーさんは口を酸っぱくしてエーフィに身体を大事に、と言う。グラエナはエーフィにしたことを再び思い出していた。
「まあグラエナ君も、エーフィのことをちゃんと愛してあげてくださいね。」
「へ?・・・はい・・・」
愛する?首をかしげながら返事をするグラエナは、ラッキーさんの話がさっぱり理解できてなかった。ただエーフィを大事にする、それだけはわかった。
「熱くなりすぎたら、エーフィは動けなくなっちゃいますから。」
「どういうことですか?」
ふと、疑問に思ったグラエナはラッキーさんに聞く。
「グラエナ君も知ってると思いますけど、エーフィは感情の抑制が下手なんですよ。だから体力以上に情動的なエネルギーを使っちゃうところがあるんです。」
「使いすぎると・・・?」
「使いすぎると、しばらくエネルギーが欠乏するので、身体が動かなくなることがあります。特にエーフィはエスパーの能力が高くて、体力が追いついてないんです。」
ラッキーさんはいやに落ち着いて淡々と説明するけど、その語気は強く、グラエナに訴えるものがあった。
「ただ、エーフィは自分の限界がわかりません。だから、グラエナ君がその”後”のエーフィとどう過ごすか、それが大事なんです。エーフィにとって特に。」
「はぁ・・・」
「要するに性交渉みたいな場面では、エーフィは必ずエネルギーを使いすぎちゃうんですよ。しかもかなり。だからそこだけ・・・気を付けてください。」
「大丈夫でしょうか・・・俺で・・・」
「大丈夫。昨日も激しかったって聞きましたよぉ。」
うぁぁぁぁぁぁ・・・喋ってる~!グラエナは顔を真っ赤に、恥ずかしくて顔をうつむけるけど、ラッキーさんはそんなことにはお構いなしだ。
「あなたたちは相思相愛だから、毎日そういう場面に出くわすかもしれません。でも、エーフィを信じて、エーフィもグラエナ君を信じています。」
「エーフィ・・・」
グラエナは顔をあげて背中の上で照れて薄紫のかわいらしい顔を真っ赤にしてるエーフィをじっと見る。気付いたエーフィも耳をぴんとさせ、にこっと笑ってグラエナに返した。
「じゃ、帰ろうか。」
「うん!」
ラッキーさんにお礼を言うと、2匹は寮に向かって出発した。

陽は完全に沈み、辺りは完全に真っ暗になっていた。
グラエナはさっきエーフィがラッキーさんから何を渡されてたのか、が少し気になっていた。エーフィは白い紙でできた薬袋と、大きな木の実の入ったビニール袋を提げている。
「その袋の中身って、なんなの?」
「え~・・・っと・・・その・・・」
グラエナの問いにエーフィはすこしもじもじして、なかなか答えようとしない。
「まぁいいや。大事なものみたいだから、聞かなくてもそのうちわかるかな。」
そのグラエナの答えを聞いたエーフィは顔を赤くしたまま、グラエナの尻尾をふにふにと触る。くすぐったくてグラエナの全身の毛は逆立つ。
「やめっ!やめろぉ!くすぐったいんだって!」
「もっとやってほしい?」
エーフィの問いに首をぶんぶん横に振るグラエナ。でも、その嬉しそうなエーフィの声に、思わずグラエナも笑った。
寮に着くと、寮長のいる表玄関を通り抜け、自室のドアをギィっと開けて、2匹は部屋に入る。
「ベッドで休んでて。」
グラエナがエーフィに言うけど、エーフィはどこか不満そうだ。
「どうしたの?」
エーフィに聞くグラエナ。ぷいっと首を振るエーフィに、グラエナは優しく話しかける。
「今日は疲れたから、エーフィには早く休んでほしい。」
「やだ。」
不満さがエーフィの口調からうかがい知れた。
「仕方ないな。一緒にシャワー浴びる?」
「・・・うん。」
しぶしぶエーフィは答える。グラエナは安堵して、風呂場に連れて行って、一緒にシャワーを浴びた。風呂場でバシャバシャと水でじゃれあうと、2匹は身体を拭いた。
「グラエナぁ・・・」
「何?」
身体を乾かし終わってベッドでゴロゴロしてる2匹。エーフィは誘うような甘い声でグラエナを呼ぶ。
「あーんして。」
「へ?」
「いいから。」
言われるがままにグラエナは口を開ける。するとエーフィは白い錠剤をひょいっとグラエナの口に投げ入れる。
「んあ?」
「呑み込んで!」
「水がない。」
グラエナは飲み込む気はなかったけど、取りあえず水がない、とだけ言う。エーフィは、水道から水をコップに汲むと、グラエナの口に強引に当てる。
「んぐんぐ・・・」
ごくっとグラエナの喉が鳴ったのを確認したエーフィはにこっと笑う。
「何した?」
不思議に思ったグラエナがエーフィに聞く。エーフィはニコニコ笑ったまま、答えない。グラエナがベッドの下の床を見ると、白い錠剤の入った薬袋が置いてあった。
「何の薬?」
「言わない~。」
「あっそ。」
エーフィの意地悪にも、グラエナは特に反応しない。ただ、こそっとベッドの下に前肢を伸ばし、白い薬を1錠、手に取る。
そして前肢をエーフィに見えないように・・・そっとベッドの上に戻す。ニコニコのエーフィはエーフィらしくもなく、全く気付いてない。
「あ!エーフィ!」
グラエナはいきなり大きな声を出す。エーフィはびっくりしてえ?なになに?という具合に口を開ける。
「ひゃん!」
口を開けたエーフィを掴んで、グラエナは自分もお見舞いされた白い錠剤を、無理やりエーフィにも食らわす。
「ん~!ん~!」
白い錠剤を飲ませた後、強引に口を閉じたエーフィに、グラエナはさっきエーフィが持ってきた水の入ったコップを、唇を引っ張ってこじ開けたエーフィの口に当てる。
「んああ!やええよぉ!」
水は面白いようにエーフィの口腔に入っていき、白い錠剤を押し流した。
「んぐんぐ・・・ごくっ・・・ぷはっ・・・」
グラエナも飲み込んだのを確認するとエーフィに笑顔で言う。
「何を飲ませたの?エーフィ?」
「グラエナこそなに飲ませたのよぉ・・・」
エーフィが不安そうに言うので、グラエナは、おそらくエーフィが持ってきたものらしき、白い錠剤の入った袋を見せた。
「これ。」
「ふぇぇっ!」
リアクションが普通じゃなかったので、自分も飲んでるだろうし、エーフィにも飲ませたグラエナはかなり不安になる。
「で、なに飲ませたの?」
「そ、それはぁ・・・」
きゅうにもぞもぞするエーフィ。
「・・・元気になる薬・・・だよぉ。」
「はい?」
問いただすグラエナは、エーフィの口ぶりから催淫剤・・・媚薬じゃないかっていうことに気付く。2匹とも呑み込んでしまってお互い手遅れだったみたい。
薬の効果はまだ、2匹には現れてないみたいだ。グラエナはさっきエーフィが貰って来た袋をガサゴソ探る。
「このピンクの薬は?」
「それは、私の。」
「この木の実は?」
「そ、それは・・・」
エーフィが答えに窮した大きな木の実を手に取ったグラエナは台所に行って、その木の実を絞る。その手は次第に赤く充血していく。
「なんだこれ・・・」
ペロっとひと舐めすると、舌も熱を帯びたような感覚に襲われる。グラエナは絞り汁をお皿に移すと、ベッドまで持って行った。
「これ、さっきの木の実を絞った汁だよ。実はほとんどなかったから。」
そう言ってグラエナはエーフィに絞り汁の入ったお皿を見せた。エーフィはグラエナを見ず、ほとんど表情の変化がなかったが、ふるふると身体を震わせたり、落ち着きがない。
薬の効果か、エーフィは少し目がとろんとしている。先に飲んだグラエナも、息が少し荒く、身体が熱い。何よりグラエナの心はいつも以上にエーフィを欲していた。
「この木の実の汁だけど。」
「な、なぁに?」
エーフィの反応は、いつもに比べて少し鈍い。グラエナが2回呼びかけて、ようやく反応してくれた。
「ま、いいや。」
グラエナは絞り汁のはいったお皿を机の上に置いて、ベッドの上に乗った。
「もう寝なさい。」
耳がだらり、とだらしなく垂れてるエーフィに、グラエナはもう寝るように促す。昨日のこともあったばかりだから、とグラエナは自分の心を落ち着かせて、エーフィに言う。
「やだぁっ。」
ごろっとエーフィは仰向けになって、グラエナに甘えるように言う。困ったようにグラエナはポリポリと頭を掻く。
「聞きわけの悪い仔は嫌いだぞ。」
グラエナとしては・・・これで言うことを聞いてくれればよかったけど・・・エーフィは虚ろにグラエナを見るだけだ。
「子供じゃぁないもん!」
エーフィは怒ったように言う。失敗か・・・と思ってグラエナはエーフィに軽くキスをする。
「これで寝てくれる?」
少し困った顔をしたけど、エーフィはまた求めるような顔でグラエナを見る。
「そんな顔されても・・・薬がなくても、俺はエーフィのこと嫌いになったりしないし・・・」
「だって、昨日すごくしんどそうにしてたじゃんかぁ。」
どうにか時間を稼いで、エーフィに寝てもらおうと思っているグラエナの発言に、エーフィが反論する。
「そりゃ昨日は寝不足だったから・・・」
「じゃあ今日は?」
「今日は、っていうか昨日俺がエーフィに・・・」
ダメだ、エーフィが導く方向にしか話が進まない・・・グラエナは言えば言うほど自分がエーフィの術中にハマっていくのを感じていた。
「わかった。薬なんてなくても、俺はエーフィが望むように・・・するよ。」
「ほんとぉ?」
グラエナの思考はエーフィのかわいい術の前に陥落した。何言ってるんだ、俺は、とグラエナは思うも、もう手遅れのようで、エーフィは汗ばむ身体でグラエナに甘えてくる。
仰向けのエーフィ・・・グラエナの視線はいやがおうにも、昨日エーフィの気を失わせてしまった穢れのない割れ目に向かってしまう。
「その前に。」
そう前置きを言うとグラエナは机の上の絞り汁のお皿を取って、エーフィに見せる。
「これ・・・塗ると塗った部分の身体が熱くなるみたいだね。ほら、舌があふくへあふくへ・・・」
べろっとグラエナは火照った舌を出す。それを興味津津にエーフィは見た。
「ふぅん・・・」
「で・・・これを・・・」
グラエナは絞った汁を、前肢の毛に含むと仰向けのエーフィの小さな、あるか、ないかくらいの胸のふくらみへ・・・
「やぁん!」
エーフィは薬の影響もあって、激しく身体をのけぞる。でもグラエナはお構いなしに、乳首へ塗りつけていく。
「きゃん!ぐらえなぁ!やぁって!ひゃん!やえって!」
可愛い薄紫の身体は伸びたり、丸まったりして、刺激から逃れようとする。絞り汁は短い体毛に吸収されて、地肌に到達していく。
その肢体はいやらしく、またかわいらしかった。グラエナはとうとう抑えきれず、絞った汁を全身に塗りつけていった。
「ひゃ!ぐあぇぁあ!やえぇよぉ!」
「やだ。」
いつものエーフィの口調を真似て、グラエナは言う。エーフィは胸から下肢にかけて、汁を塗られていった。
ごしごしとこするように汁をエーフィの身体に擦りつけていくグラエナは、すでに幼い割れ目のピンクの柔肉が濡れて光を反射していることに気付いた。
「ふぁっ・・・ぐらえなぁっ・・・やめてよぉっ・・・やぁっ・・・」
「やめてもいいけど。」
「やだぁん・・・やっえょ・・・」
エーフィがやめて、と言うたびにグラエナは手を止めて”やめてもいい”と言う。しかし、エーフィは目を潤ませてグラエナに止めないようにお願いする。
このいやらしい身体からは、エーフィの持つ力の片りんも何も全くうかがい知ることは出来ないな、とグラエナは思った。
塗りこんでいくうちに、エーフィの仰向けの身体は汁と汗でいやらしく光を反射し、見えている綺麗な割れ目もすでに愛液でわずかに濡れていた。
「はぁっ・・・はぁっ・・・おわったの・・・?」
耳もだらしなくぺたっとベッドのシーツに垂らして、甘えるような表情でエーフィは言う。グラエナは何も答えず、あくびをした。
「ふぁぁ・・・眠い。」
ただ、そう言う割にグラエナのモノは大きく勃って、隠すに隠せない、そんな状況にもなっていた。
気付けば、絞った汁の入ったお皿は空になって、グラエナも、手に残った汁をエーフィのお尻に塗りつけた。
くすぐったさと、火照った熱さでエーフィは混乱して、グラエナの名前を何度も言う。
「やぁん!・・・んんん・・・あついよぉ・・・ぐらえなっ・・・」
「効果出てきたみたいだな。」
グラエナは言うと、エーフィの胸をむにむにと揉み始めた。エーフィはすでに♀の匂いを放って、グラエナを篭絡していく。
「やあっえ!ぐあえあぁっ!ぁん!ぁぁん!やぁぁぁぁあぁっ!」
薬と絞った木の実の汁で、身体のいたる所が火照っているエーフィにとって、身体を触られるだけでも、普段の数倍の刺激が伝わる。
口からよだれをだらだら垂らしながらも、エーフィはグラエナの責めに耐えようとするが、身体はびくびくと震え、何も考えることができないでいる。
「ふぁ・・・」
唐突にグラエナが責めをやめ、前肢も身体もエーフィから離した。
「な、なんで?ぐらえな・・・やめないでよ・・・」
目に涙を浮かべ、だらしない肢体をさらして訴えるエーフィに、離れてベッドから降りたグラエナはだらしなく伸びているエーフィの後ろ脚のほうから、エーフィを見る。
耐えきれなさそうにもじもじと動く後ろ脚から全身、その幼さの残る割れ目の縦の筋も、はっきりと見える位置にいるグラエナは舐めるように見入る。
「やぁっ・・・ぐらえな・・・なにみてるのっ・・・」
「素直じゃないなぁ。エーフィは。」
グラエナはそう言うと、前肢で、幼い割れ目のナカを何度か見えるように動かす。
「やぁぁっ!きゃん!」
喘ぐエーフィの持つ、その両端を引っ張られた、綺麗なピンクの割れ目のナカからは、すでに愛液がとろとろと垂れ、溢れた愛液はお尻を垂れると、ベッドのシーツを汚す。
割れ目から膣を覗けば、エーフィの可愛い”マメ”もよく見える。
嫌がるような反応をしても積極的に受け入れてくれるエーフィにグラエナは自分の種族の特徴である獰猛さが嫌と言うほど身にしみて、自己嫌悪すら感じた。
でも、そんなグラエナを肯定してくれるのがエーフィの存在でもあった。
「どしたのぉ?」
エーフィはぷるぷる震える顔をグラエナのほうにむけて、ちょっとボーっとしてたグラエナに呼びかける。
「ごめん。」
「つづきしてよぉ。」
ちょっとむすっとした顔でエーフィはグラエナを誘う。エーフィは身体を火照らせて、後ろ脚をもじもじと割れ目を隠すように動かす。グラエナを扇情的にさせるには十分だった。
「きゃん!」
グラエナはエーフィの身体に覆いかぶさり、顔をくっつけようとした。受け入れるようにエーフィも顔を上げて、グラエナの顔を迎える。
エーフィの身体はグラエナのそれと比べると、1回りほど小さい、そんな感じがするほど、エーフィは快感で四肢が委縮していた。
潤む瞳に期待をにじませて、エーフィはグラエナと唇を逢わせた。エーフィの身体の上で、グラエナは這うように動いて、エーフィに常に刺激を与え続ける。
「やぁ・・・あっ・・・ぁあん・・・はぁぅ・・・ぁあ・・・」
エーフィの短い薄紫色の体毛を、グラエナのグレーの体毛が絡み、蹂躙し、エーフィの身体にくすぐったいような、いやらしい快感を与えていく。
息の荒いエーフィに、グラエナは身体をこすりつけるよう、でも体重を掛けないように慎重に、エーフィの身体を弄んだ。
「エーフィ?」
グラエナが呼びかけると、エーフィはグラエナと唇を重ねた。執拗に、何度も舌を絡ませて、唾液をお互いの口腔に送り込んで、お互いの体温を上げていく。
ピチャピチャとときおり立てるいやらしい音は、エーフィには心地よく、なんどもグラエナの舌を求めてしまう。
エーフィの口腔は、グラエナとの唾液で、時折口から溢れ、端正な顔を汚し、グラエナの舌のざらざらとした感触はエーフィをさらに性の快楽へ引きずり込む。
「ふぁぁ・・・もっと・・・ふぁぁぁ・・・」
甘い声は、エーフィ自身のグラエナを求める心を象徴するかのように、こぼれていく。
興奮と快楽で心臓は高鳴り、エーフィがグラエナを求めても、求めても、じれったく動くグラエナ。でも、エーフィはそのグラエナの動きが、たまらなく好きだった。
グラエナもバクバクと動くエーフィの胸に、自分の心臓を合わせて、エーフィと心臓の鼓動を感じていた。
身体の動きをさらに激しくするグラエナに、エーフィは喘いで、時折顔を振ったり、下肢をもじもじ動かして来る快楽に耐えようとするが、膣からの愛液は割れ目からとめどなく溢れてくる。
「やらしいね。エーフィは。」
「そ、そにゃこといわないでよぉ・・・やぁん・・・」
耳元で囁くグラエナは、エーフィが否定も肯定もしないので、可笑しくてクスッと笑う。エーフィは途端に不機嫌な顔をして、舌でグラエナをペロッと舐めた。
「ごめん。エーフィ。好きだ。」
「グラエナ・・・私も大好き・・・」
どうにも、薬の効果が薄くなったみたいで、2匹ともいたってマイペースに、行為を進めていく。ぎしぎしとベッドが2匹の動きに合わせるようにきしむ。
「ふぁぁん!」
グラエナはキスをやめた舌で、エーフィの顔を何度もぺろぺろ舐める。エーフィもくすぐったくて、目を細めて、笑顔になる。
身体をエーフィから離す、グラエナ。エーフィは少し肌寒さを感じた。
「やぁぁっ!ぐあえあぁっ!」
グラエナはエーフィの下肢に居座り、前肢で割れ目をちょこちょこ突いていく。割れ目からはとろとろと愛液が溢れ、突くたびにぴゅっと愛液が噴き出す。
「これどう?」
そう言ってグラエナはエーフィの可愛い太ももを撫でて、そして舐める。
「きぁぁん!」
今のエーフィには性器周辺の刺激でも十分な快感をもたらし、グラエナの少しの悪戯でも、喘いで、身体は反応してしまう。
グラエナが太ももを舐めたり、撫でたりすれば、膣にまで刺激が伝わり、割れ目からさらに愛液がとろとろと流れ出る。いつしか愛液でシーツに大きなしみが出来ていた。
「やぁぁぁぁっ・・・うぁん!ぐらえなあ・・・きゃん!やぁぁん!」
しつこく割れ目の周りと乳首をなめずったり、撫でて掴んだり、グラエナがそうするたびに割れ目からぴゅっぴゅと愛液が噴き出し、エーフィは身体を大きくゆがませた。
「イきたい・・・」
「へ?」
エーフィの口から思わぬ願望が漏れた。もうエーフィには限界なのだ。喘いで、身体をくねらせて・・・半端な快感を感じ続けて、大きな快感がほしくなったのだ。
「イきたいの?」
「うん・・・ふぁぁぁ!」
聞くグラエナはエーフィが答えると同時に、エーフィの割れ目に、舌でひと舐めした。エーフィは喘ぎ声とともに下半身をビクっと大きく震わせて、割れ目から愛液を再び放出した。
「ん・・・もっとやってよぉ・・・」
「エーフィ・・・物足りない?」
欲しがるエーフィはグラエナの問いに物足りない、と不満げに口を尖らせて言う。
「きゃっ!なに!?」
グラエナはエーフィの尻尾を掴んだ。エーフィは予想外の動きに驚いて声を出した。
「そんなに物足りないなら・・・」
意地悪ではなく残忍な口調でいうグラエナに、エーフィはびくっとして、恐怖で顔をひきつらせる。
「ぐ・・・ぐらえな?・・・いつものぐらえなじゃない・・・」
ずぶぶっ!
「きゃぁぁぁぁぁぁ!」
グラエナは2股に分かれている尻尾の先を、エーフィのお尻の穴、アナルに突っ込んだ。
ずぶぶぶっ・・・
「いやぁぁぁん!ぐあぇぁあ!やええっえ!」
アナルにどんどん異物・・・と言っても自分の尻尾だが、が入ってくる感触はエーフィの身を悶えさせる。身体はぴくぴくと震える。
「あれ?なんで排泄用の穴に入れてるのに、女の子の穴から蜜が出てくるの?」
いつもと違うグラエナの口調とその言葉に、エーフィは羞恥心を掻きたてられる。
しかも、グラエナの言葉の通り、ズブズブとアナルに尻尾を入れれば入れるほど、膣からは、愛液がぴゅっぴゅっと絶え間なく噴き出してくる。
「やぁぁぁ!こんあおやだよぉ!」
仰向けになっているエーフィは、尻尾が、大きくカーブを描いて自分のアナルに入ったのを確認して、いやいやと尻尾を振るけど、自分の快感を煽るだけにしかならなかった。
「やぁっ!ぐあえぁ・・・やえて・・・きゃうぅっ!」
割れ目からあふれ出る愛液は、アナルも、そこに入った尻尾もあっという間に濡らせて、エーフィの身体に筋を作っていった。
2股の尻尾の先端が、エーフィの腸から出させようとする動きを阻んで、ますます快楽の壺へと入っていく。
エーフィは後悔した。今頃グラエナに薬の効果が出てきたことに。しかも、かなり強烈に作用してる。グラエナの目は虚ろでその身体はエーフィと同じくらい汗を掻いている。
「ぐあえあ・・・」
はっきりと発音できないエーフィだけど、必死にグラエナを呼ぶ・・・けれどグラエナはお構いなしにエーフィの身体に覆いかぶさってくる。
「やぁっ!やえぇ・・・ぁっ・・・ああっ・・・」
今のグラエナには何を言っても無駄だ・・・エーフィは諦めて目の前の大好きな・・・野獣に身を任せることにした。
”野獣”になったグラエナは、エーフィの濡れた乳首を強くもんだり、こりこりとつねって転がしたり、エーフィの痛みと快感をうまく作用させていた。
エーフィはびくびく震えて、相変わらず止まらない割れ目からの愛液をとろとろ垂らせて、快楽のあまり悶え、よがる。
「やぁぁん!やあっ!ぁっ・・・ふぁぁっ!ぐあえぁっ・・・ふぁぁっ・・・」
何度も尻尾を自分の力で引き抜こうと力を入れるが、グラエナの乳首への刺激と、尻尾が出口にひっかかり、何度力を入れても、アナルの快楽を深めるだけだった。
「ふぁぁん!こんあおややよぉ!ぐあえぁぁ!やぁっ・・・あんあ・・・くううっ!」
嫌がるエーフィの脳髄を電撃のような快楽が襲い、ビクンビクンと身体を大きく痙攣させると、割れ目からぷしゃぁぁぁぁ、と愛液が大量に流れ出た。
「ふぇぇぇぇ・・・」
自分がアナルの刺激でイったことをエーフィは否定したかった・・・
でも、尻尾は嬉しそうにぶるんぶるん振ってるし、何より喘ぎ続けているときにグラエナが乳首への刺激を緩めたので、快楽はアナルからくるもの以外の何物でもなかった。
涙と涎で濡れたエーフィの顔をグラエナが慰めるようにぺろぺろと舐めてくる。エーフィはグラエナの頭を前肢で掴むと泣きついた。
「ぐあぇぁあ・・・うきゃあああ!」
グラエナは満足そうな顔で、後ろ脚を使ってずぶっと強引に尻尾を引き抜く。2股の尻尾の先端は嬉しそうにぶんぶん、快楽を迎え入れていた。
エーフィは、1回イっただけだというのに、その身体にかかる負担で後ろ脚をすでにふるふると震わせている。
「もおいいよぉ・・・ぐらえな・・・元に戻ってよぉ・・・」
今のグラエナの目には、普段の優しさとか、そういったものは皆無だった。ただ、薬で性欲の蠢くままの野獣でしかなかった。
「ダメだ。」
言い切ったグラエナに対して、エーフィは無理してねんりきでグラエナの身体を抑えつけようとする。
「無駄だ。」
「効かない?・・・なんで・・・」
普段のエーフィの力だったら簡単にグラエナをねんりきで抑えつけられた。しかし、今のグラエナにはただのあくタイプとしての特徴しか残っておらず、エスパーの技は効かない。
「きゃぁぁん!」
グラエナは再びいとも簡単にエーフィの身体をベッドに抑えつける。
必死に抵抗したり、良心に呼びかけようとするエーフィだったが、グラエナにはそんなもののかけらもないくらい、野蛮な動きでエーフィを制する。
がしっと力づくでエーフィを抑えるとグラエナは何度もエーフィの身体を舐めまわす。
「いやぁぁぁっ!やええよぉっ!」
その舌の動きでぴくぴく身体を震えさせて、快感に悶える。そのざらざらとした舌は顔から胸・・・そして穢れのない割れ目へといったりきたり、エーフィの弱点を探すように動く。
「ふぁぁぁぁっ!やああっ!やめぇ・・・」
「そんなこと言うが、どこの口から蜜をタラタラ漏らしてるんだ?」
普段聞かないような厳しい口調で、エーフィを責めるグラエナ。じんじんと快感が、エーフィの身体を突き抜ける。
エーフィは自分の膣から愛液が垂れ流しになってる、と何度もグラエナに言われて、羞恥で身体で振り払おうとするも、そのたびに割れ目に舌を突っ込まれ、すぐに喘いで止めてしまう。
「淫乱だな!」
「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
グラエナに何度も謝るが、これは自分が好きなグラエナに変な薬を使ってでも気を引こうとした自分に対するエーフィの反省でもあった。
「ふん!謝るなら、もう遅いんだよ。」
「いあぃっ!」
爪を立てた前肢を、グラエナはエーフィの腹に突き立てる。しかし、その瞳は虚ろで、現実を見ていない、そんな感じをエーフィは受けた。
「やめてっ・・・」
「嫌だね。・・・いや、お前の大事なものを貰う。」
「ふぇっ?」
大事なもの・・・と聞いて自分の処女であることに気付いたエーフィは後ろ脚を閉じてなんとか奪われまいとする。
「さっきも言ったけど、お前の小手先の技は弱ぇんだよ。」
「ぎゃん!」
グラエナは前肢で思いっきりエーフィの下肢を開いて、割れ目がよく見える姿勢にした。エーフィも最後の抵抗で身体を起こして前肢で・・・
「無駄だっつってんだろ。」
「きゃん!」
後ろ脚で思いっきりエーフィの上半身を抑えるグラエナ。抑えつけて抵抗が無くなったのを確認すると、グラエナはペロペロと割れ目を舐める。さながら69のような格好になった。
「おい!」
「いあっ・・・いやぁぁっ!いあいっ!」
喘ぐエーフィの顔を蹴るグラエナ。爪が立っていたのだろうか・・・エーフィの頬から血がにじむ。
「お前、俺のを舐めろ。もし、変なことしてみろ、お前の後ろ脚、引きちぎるからな。」
怯えるエーフィの前に、薬でいつもより大きくなったグラエナのモノが目に入った。
「舐めろっつってんだろが!」
「うぅん~!ん~っ!」
グラエナはゆっくり腰を落とすと、エーフィの口にモノを無理やりねじ込んだ。
「おぅっ!そうだ・・・続けるんだぞ。」
きつく命令するグラエナに、エーフィは早くこの時が終わってほしい、そう願いながら、すっかり変貌した恋人のモノをしゃぶり始める。
「んあっ・・・んふぅっ・・・んっ・・・んぅっ・・・」
すでに先走りで濡れていたグラエナのモノは、昨日の朝、悪戯でしゃぶったときとまったく違うモノのような気がエーフィはした。
「んあっ・・・ぁっ・・・んふぅっ・・・んっ・・・んふぁっ・・・」
モノは脈打ちながらどんどん大きくなる。エーフィは喘ぎながら、けなげにグラエナのモノをねとねととしゃぶっていく。
びくびくとますます大きくなるモノ、絶頂が近いのかグラエナは腰を振り始めた。エーフィはそれでも必死にグラエナものにしゃぶりついている。
あざけり笑うように、グラエナはエーフィのマメを舐めたり、つまんだりして、しゃぶるエーフィの邪魔をした。
「おいっ・・・全部飲め・・・」
「ふぇ?」
「こぼしたら・・・お前の女を貰うからな・・・」
卑しい笑みを浮かべて言うグラエナ。エーフィは処女が奪われるかどうかより、グラエナの性格の変貌がショックでならなかった。
「んんっ・・・んふぁっ・・・やぁっ・・・ふぁっ・・・」
グラエナのモノがビクビクと大きく脈打つと、グラエナは腰を痙攣させて、己の欲望をエーフィの口腔に射ちこんだのだった。
「ふぁぁぁっ!やぁぁぁ・・・」
白濁を口腔に受け止めようとした途端、エーフィの身体を再度快楽が貫き、びくんびくんと大きく震えると、グラエナのものを口から離してしまった。
モノはぶるんぶるんと震え、白濁をエーフィの顔に垂らす。エーフィは鼻から口まで白い粘液で覆われ、一瞬、呼吸を奪われる。
「ぷはっ・・・んあっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・」
疲労と、グラエナの♂の匂いで頭が真っ白になったエーフィは、だらしなく仰向けの身体をグラエナに預けていた。もう気を失いそうだった。
「おい。」
「は、はいっ!」
叱りつけるようにグラエナはエーフィを呼ぶ。
「全部飲めって言ったよな?」
「は、はい・・・」
「飲まなかったら・・・お前の女を貰うって。」
疲労の身体をエーフィは再び恐怖で震えさせる。
「む、無理です・・・」
「あ?聞こえない。」
涙声で訴えるエーフィを愚弄するグラエナ。
「ゆ、ゆるしてください・・・」
「え?聞こえないなぁ・・・そうだ、こうしたら声が大きくなるかな?」
「いやあぁぁぁぁぁっ!」
そう言ってグラエナは前肢をさっき尻尾を突っ込んだエーフィのアナルにぐぐぐっと深く挿れた。悲鳴を上げるエーフィ。
「む、無理です!」
大声で訴えるエーフィにグラエナはそうかそうか、と嫌な笑みを浮かべて返す。
「じゃ、選べよ。ケツの穴に筆突っ込んだまま気絶するか、おとなしく女を俺に寄越すか。」
ふ、筆?混乱するエーフィは詳しく聞く。
「ケツの穴に、この筆を入れるか?ってことだよ。」
ごそごそとベッドの下を探ったグラエナはエーフィに書道の授業で使っていた毛筆を見せた。それはグラエナが、かなり大事そうに使っていたものだとエーフィは思い出した。
でもエーフィは、まだ仲直りする前に、遊びと称してその筆を取りあげて冬のプールに放り込んだことがあった。
その時はエーフィとしてはただグラエナの気を引きたかっただけだったのに、グラエナは必死に汚い雨水が浅く張った冷たいプールをばしゃばしゃと筆を探していたのだった。
エーフィは、ぽろぽろ涙をこぼして、グラエナが元に戻ったらきちんと謝ろう、そう思った。
「ぐらえな・・・ごめん・・・」
ふと、後悔の気持ちがエーフィの口から出た。
「あ?」
「ごめんなさい・・・」
「仕方ねえなあ。じゃあお前の女を貰うぞ。」
荒れるグラエナはエーフィの気持ちなどお構いなしに、エーフィの前肢を抑えつけた。
「ひっ掻かれたら嫌だからな・・・けっ・・・」
エーフィは恐怖と快楽で身を震わせ、これから何をされるのだろう、その恐怖は何物にも代えられなかった。
「入れるぞ。」
唐突に宣言するグラエナ。
じゅぶ・・・
「いあぃっ!」
エーフィの膣はまだ、グラエナのモノを咥えられるほどには大きくなかった。
「ん?キツキツじゃねぇか。だが、約束は約束だぞ。」
じゅぶぶ・・・
「いぁあい!いやっ!いあっ!いあっ!」
痛さの前にはいくら濡れていようと、関係なかった。膣壁の広げられる感覚は尋常ではなく、ただ痛いだけだった。
ずんずん突っ込んでくるグラエナのモノにエーフィは耐えられず、口からよだれを垂らした。
「なんだよ・・・血出てんじゃねえか。」
「いやぁぁぁっ!」
グラエナの声にエーフィは自分の膣が、グラエナのモノの付け根が、赤くなっているのに気付いて悲鳴を上げるが、苦痛で大した声は出せず、グラエナの興奮を高めるだけだった。
「いあいっ!やぁっ!ゆうひえ・・・ぐあえぁ・・・」
声も出なくなるほどに、痛みは強く、エーフィの身体を引き裂きそうだった。
ちょろろろ・・・
「おい、しょんべん垂らしてんじゃねえよ!」
「いあいっ!」
耐えきれず、エーフィはおしっこを漏らすが、それに気付いたグラエナが前肢でエーフィの胸をばしっと叩く。おしっこはエーフィの尻尾を汚してシーツを黄色く染みを付けていった。
「ったく・・・どこまでお子様なんだよ。」
そう言うグラエナは自分の性器をその”お子様”のエーフィの膣に突っ込んで、悦に入っている。
「もうすぐだぞ。」
ずずんっ!!
「ひぎゃぁぁぁぁっ!」
一気にグラエナはエーフィの膣に自分のモノを突きさした。エーフィは目から光を失って、ただ痛みに下肢をぷらぷら動かしているだけだった。
「あぁっ・・・ぁぁっ・・・いぁっ・・・いあい・・・」
「そうかそうか・・・じゃ、動かすな。」
グラエナは腰を出し入れして、血と愛液にまみれたモノを引き裂きそうなエーフィの膣に押し付けていく。モノが出たり入ったりすると次第に、辺りに血と愛液の匂いが広まる。
「ぁぁあああぁぁぁあぁあ・・・・」
エーフィはただ力なく声を出すことしかできなくなった。
対するグラエナはガシガシと腰をリズム良く動かして、醜い欲望をエーフィにぶつけるだけだった。
グラエナのものは次第に大きくなって、さらにエーフィの膣を締め付けていく。膣も、快感と痛みで、収縮と拡張を繰り返していた。
次第に腰の動きを速めるグラエナは、エーフィの下半身を乱暴に前肢で掴む。ずんずん、と杭を打ちつけられるような痛みにエーフィは五感を奪われそうになる。
エーフィはグラエナの動きに合わせて、膣の奥にモノが進めば、身体は頭のほうに引きずられ、手前のほうに戻れば、エーフィも身体を下肢のほうにずらされた。
「いあぃ・・・ゆうひへ・・・ほお・・・いいえひょ・・・ぁぅ・・・ぃあぃ・・・」
うわごとのように許しを乞うエーフィを無視してグラエナは満足したりないように、ギリギリの膣を乱暴に扱う。すでに膣内は真っ赤にうっ血し、流れ出る愛液でモノの滑りを良くしていた。
エーフィはもはや膣の摩擦の感覚すら感じないほどに、意識を遠ざけていた。
「おっ・・・もう出る・・・」
グラエナは腰を一段と速め、されるがままのエーフィの、エーフィの膣に、容赦なく欲望をぶつける。
「あっあっ・・・」
グラエナが喘ぐと、エーフィは膣になにか自分の愛液でも、グラエナのモノでもない温かい液体が流れ出たことに気付いた。
「いぁぁっ・・・あつぃ・・・あつぃのきた・・・あっぃ・・・」
「そうかそうか・・・」
満足そうにグラエナはハッハッと息を切らせて最後の腰の動きをしている。エーフィはそれと、グラエナのものからもたらされる熱い液体に合わせてぴくぴくと痙攣を繰り返していた。
「はぁっ・・・はぁっ・・・いい締め付けだった・・・もう一回いくか・・・」
エーフィは顔をベッドの頭のほうにむけて、グラエナの腰の動きに合わせてがくがくと揺らして果てていた。
「おい!」
グラエナが満足したりないようにエーフィをぱしぱしと叩く・・・
「あ・・・あ・・・ゆるして・・・」
「ダメだ。」
にっこりとグラエナは笑うとエーフィに言った。
「やぁぁぁっ!」
繋がったままでグラエナは再びエーフィを揺らす。エーフィはただこの地獄が早く終わるように、涙を浮かべて祈っていた。
「まだまだ終わらんぞ・・・」
グラエナはよっぽどやり足りないのか・・・2回・・・3回と精液を放ち、エーフィの膣を痛めつけていった。
「はぁっ・・・はぁっ・・・こいつはいい膣だ・・・」
エーフィはすでに何も答えない。
「じゃ、抜くからな。」
そう言ってグラエナは強引に、と言ってももはやほとんど締め付けのないエーフィの膣から自分のモノを引き抜いた。
「くくっ・・・こいつは・・・」
すでに縦の割れ目にグラエナのモノの形がくっきりと残り、その穢れのなかった割れ目も、膣も穢れにまみれ、エーフィの幼さをことごとく破壊していった。
エーフィの膣からは、2度、3度、とグラエナが放った白濁がぷくぷくと音を立てて逆流していく。
白濁は膣の奥から入り口、割れ目にたどり着くと、どろどろとかすかに残された愛液と混じってエーフィの薄紫の毛、お尻を汚していった。
アナルを過ぎ、尻尾までたどり着いても白濁は割れ目から途絶えずに、さらにベッドのシーツを汚した。エーフィの割れ目から白濁が白い筋を描いてシーツまで辿りついていた。
シーツはエーフィの血と、尿とそしてグラエナの白濁で汚された。グラエナは満足すると、気を失っているエーフィの白濁を垂らす膣をひと舐めし、横でごろっとなって寝た。
エーフィは、顔も膣も白濁で汚された上、愛するグラエナ・・・といっても薬のせいで性格も凶暴に変貌した野獣に処女を奪われたのだった。

「んっ・・・ん・・・」
エーフィは忌々しい♂の匂いとベッドの隣の空虚さで目を覚ました。南東からの陽が部屋に射しこんで、エーフィの身体を温めていた。
ベッドのシーツは血と、汗と、♂と♀のまじりあう、おかしな匂いがした。
「グラエナ?」
目を見開いても、ベッドの横にも、部屋のどこにも、風呂場にすら、グラエナはいなかった。
「グラエナ!」
エーフィはあわてて、玄関を見た。鍵は持ち出されてなかったけど、ドアには鍵が掛けられていなかった。
「ぐらえな・・・うっ・・・うっ・・・」
激しい後悔の情と、自責の念と、それをはるかに上回る寂しさがエーフィの心を覆った。そして・・・
「きゃっ・・・」
力が出ず、玄関まで来たところで、四肢の力がふわっと抜けて、ドサッと言う音を立ててその場に倒れこんだ。
「ぐらえな・・・戻ってきてよ。」
涙ながらに、聞こえない声を出す。エーフィは暗黒の孤独のなかに放り出された・・・そんな気がした。玄関で、泣きながら大好きなグラエナの名前を呼び続けるエーフィ。
「えぐっ・・・ぐらえぁ・・・かえってきてよぉ・・・ふぇぇん・・・ぇっぇっ・・・」
前肢で涙をこすると、顔に付いていた♂の白濁の匂いがした。もう恥ずかしくもなんともなかった・・・とにかく帰ってきてほしい・・・その思いだけだ。
エーフィはとにかく、身体を洗い流そうと思って身体を引きずって風呂場へ行った。
シャワーを身体に浴びせれば、体液の乾いたものがぽろぽろと剥がれ、綺麗になっていったが、どうしても洗うことのできない場所があった。
「あっ・・・」
駄目だ・・・どうしてもエーフィの手が止まる。痛々しい割れ目にシャワーを当てても、疼くし、何より痛む。
グラエナを責めることは簡単だった。でもそれ以上にエーフィがグラエナに薬を飲ませたという行為の・・・その代償を・・・エーフィは身体に刻みつけられたのだった。
あの時・・・エーフィが好きなグラエナはどこにもいなかったし、グラエナが好きなエーフィもどこにもいなかったんだ・・・そうシャワーを浴びながらエーフィは思った。
ラッキーさんがグラエナに言った言葉”パートナーを信じる”というのを守ってなかったのは私のほうだったんだ・・・エーフィは重く深く考えていた。
思うように動かない身体を一生懸命に動かして、シャワーを止めると、洗面所に敷いたふわふわのタオルに身体を倒す。
「このタオルも全部グラエナが洗ってくれたんだよね・・・グラエナ・・・」
なかなか帰ってこないグラエナ・・・いつ出ていったかわからないけど、そう体力は回復してないはず、そう思ってエーフィは孤独な時間を過ごす。
ギィ・・・
「!」
ドアが開いたような音がして、エーフィは身体をずりずりと引きずって玄関に向かった。
「グラエナ?」
何か様子がおかしい・・・ぽたぽたと何か水のようなものが垂れる音がしていた。なんとかエーフィが玄関に着くと、そこに広がっていた光景に絶句した。
「グラエナ!グラエナ!」
そこには、身体を真っ赤にして・・・血をぽたぽたと垂らしている紛れもない・・・グラエナがいた。
「どうしたの!?ねぇ!」
エーフィが何度聞いてもグラエナは一向に口を開かない。
ばしっ!
エーフィは片一方の前肢に全体重をかけて、もう片方の前肢でグラエナを叩いた。
「何か言ってよ!」
ざわざわと・・・何か廊下が騒がしい。エーフィは廊下に出た。
「なにこれ・・・」
廊下にはグラエナのものらしき、血がタラタラと寮の玄関の方向からずっとグラエナの部屋まで続いていた。
「とにかく部屋に入りなよ!」
そう言ってグラエナを促すと、ようやくエーフィの言うとおりにグラエナが部屋に入ってくれた。
「とにかく寝てよ。」
エーフィはあわてて、風呂場まで連れてグラエナを寝かす。グラエナが血まみれの身体を寝かせると、すぐに黒い血だまりが出来ていく。
「静脈から血が出てるのかな・・・」
あわてるエーフィに、再びガンガンとドアをノックする音が聞こえた。エーフィはどうしていいかわからず、再び玄関に舞い戻る。
非常事態だ、とエーフィは自分の身体をサイコキネシスで浮かせて玄関まで行った。
「はい?ラッキーさん?」
ドアを開けたところには医務室のラッキーさんが医療カバンを持って立っていた。
「血がずっと・・・って寮から連絡あったんだけど・・・」
エーフィはあわてて来たラッキーさんを風呂場に案内し、その様子を見守る。ラッキーさんはグラエナの身体を少しシャワーで流すと、毛をいじって傷を探していた。
「ふむふむ・・・どっかから飛び降りたでしょ?」
「え!」
ラッキーさんの言葉にエーフィはびっくりした。しかし、いたって冷静に治療を行うラッキーさんを見て少し安堵する。
「エーフィ?ちょっとこっち来て。」
エーフィはラッキーさんの言葉の通り、目を閉じていたグラエナの真横に座る。
グラエナの前肢には包帯が巻かれ、身体はいたるところに消毒液特有の鼻にくる匂いがしていた。
「どうにも・・・一応グラエナ君から話を聞いたんだけど。崖から飛び降りて、木に突っ込んだって・・・」
「グラエナ・・・」
「それで、右の前肢に3か所、静脈にいたる・・・まぁ浅い傷だけど・・・見つけて・・・身体の方は、体毛でガードされたみたいで、重いものはないけど。」
「ごめんなさい・・・」
エーフィが謝ると、ラッキーさんは少し険しい顔つきになった。
「これだけの傷で済んだのが奇跡だと思うけどなぁ。」
「へ?」
険しい顔つきをすぐにやめたラッキーさんは、途端に笑みを浮かべて、エーフィの頭を撫でた。
「木があったのは奇跡だって。まぁ、何かあったかもしれないけど、話し合いで解決しなさい。」
ラッキーさんはそれだけ言うと、止血を丁寧に確認していく。エーフィはお茶を淹れて、治療が終わるのを待っていた。
「お茶です・・・」
「ありがと。エーフィ。」
冷たいお茶もいつの間にか温くなるけれど、ラッキーさんもエーフィもお茶に手を付ける気配はない。グラエナも目を覚まさない。
「ふぅ・・・とんだ夏休みね。」
ひとまず手を止めたラッキーさんはグラエナの頭を何度か撫でると、風呂場を出た。ラッキーさんの身体は血がうっすらと着いている。風呂場のグラエナもベッドに移された。
「あの・・・血・・・」
「これくらい大丈夫よ。もっとひどいところに昔行ってたから。」
「へぇ・・・」
ラッキーさんはエーフィに昔話をして、グラエナが目を覚ますまでの時間つぶしをしていた。
「あの・・・」
「なに?」
「あくタイプなのにエスパータイプの技が効くとか効かないとかあるんですか?」
「???」
エーフィの唐突な相談にラッキーさんは首をかしげた。
「グラエナは・・・なぜか私の技を食らうんですけど・・・」
「へぇ・・・うーん・・・普通に考えてグラエナ君の体質によるものだと思いますけど・・・」
「体質・・・ですか?」
「あくタイプなのに、それを封印すれば、あくタイプの特性は失われる、そういうことだと思いますけど。」
「封印ですか?」
聞き慣れない言葉にエーフィも首をかしげる。
「まぁ、強じんな精神力がなせるわざだと思いますよ。よっぽど優しいとか・・・そのタイプのポケモンのことが好きでたまらない・・・とか。」
「その”体質”っていうのは変わるものなんですか?」
「さぁ・・・私も初めて聞きますから・・・ただ、あくとかエスパーはかなり特殊なタイプですから・・・何かふとしたきっかけがそれを変えることがあるかもしれません。」
「きっかけ・・・ですか・・・」
ふとエーフィの心に”薬”という言葉が思い浮かんだ。グラエナの気持ちを考えずに、あの薬を使ったから・・・
「ま、例をあげれば・・・ヘルガー君、いますよね。彼が水タイプとか・・・エーフィみたいなエスパーと付き合おうと思ったら、結構大変だと思いますけどね。」
ラッキーさんは悩むエーフィにわかりやすいように、それでも淡々と説明していく。
「多分相当深く愛さないと、苦手タイプの壁を乗り越えるのは難しいんですよ。私もいろいろ見てきましたから。」
「たとえば?」
心配そうに聞くエーフィに諭すように優しく話すラッキーさん。
「私が見た中でひどかったのは・・・やっぱりあくタイプとエスパータイプかな。エスパータイプのポケモンは事あるごとにボロボロにされて・・・」
「・・・」
聞くんじゃなかった、と後悔するエーフィ。
「あああ、エーフィ達のことを指してるんじゃないですよ。そ、それにグラエナ君がエスパータイプの技を食らうのは・・・」
「グラエナが私のことを好きだから?」
「そう、そうです。」
短い腕を存分に動かして説明するラッキーさん。
「それで、あくタイプっていうのは、精神的な作用が大きい部分もありますから・・・エスパータイプも同様ですけど。」
ふぅん・・・とうなずいてエーフィは聞き入ってる。
「ん・・・んん・・・」
ベッドのグラエナがうなされているみたいだ・・・エーフィはあわててまだ上手く動かない身体でグラエナに寄り添う。
ラッキーさんはエーフィの動きがおかしいのに気づいてはいるみたいだったが、深くは聞いてこなかった。
「ぐ・ら・え・な!」
そう言ってエーフィはちょん、と頬を突いた。
「ん・・・ふぁ・・・え・・・エーフィ?ラッキーさん・・・」
グラエナが喋り始めると、エーフィの瞳には涙がぽろぽろと溢れだす。
「もう・・・なにやってるのよぉっ!」
エーフィは、グラエナのグレーのお腹に頭を埋めて、ぽろぽろと泣き始めた。
「あれ・・・私はもうお払い箱かなぁ・・・ま、いいや、また血が出始めたら、絶対連絡して!」
語気を強めていうラッキーさんにグラエナはうつむく。
「すいません・・・」
じゃ、とラッキーさんはグラエナの部屋を後にした。
「ごめん・・・エーフィ・・・もう・・・俺・・・」
「・・・ぐらえながあやまることないよぉっ!」
エーフィはけなげに、グラエナの自分から離れる気持ちを何とかして引きとめようとした。
「ふぁっ!」
グラエナは前肢でエーフィの顔を上げさせると、泣き顔でエーフィに言った。
「もう・・・別れようよ・・・こんなこと言う権利ないけど・・・これ以上・・・何があってもエーフィを傷つけたくない・・・」
ばし!
「いたっ・・・」
ばし!ばし!ばし!ばし!ばし!
エーフィは何度も、グラエナがへばるまで、頬を叩き続ける。それは正確にグラエナの頬を狙っているわけではなく、瞳がうるんで視界がはっきりしないから、適当に狙っているのだ。
「いたいっ・・・いたいって。」
「これでもグラエナの私への気持ちは変わらないの?」
エーフィが涙混じりに聞くと、頬を真っ赤にしたグラエナはコクリとうなずいた。
「お祭り行こうよ・・・これからもっといっぱい楽しいことしようよぉ・・・グラエナじゃないと嫌なんだから・・・私がグラエナを好きなんだから・・・」
「えーふぃ・・・」
いつの間にかグラエナもエーフィも涙でお互いの姿を正確に捉える事が出来なかった。
グラエナは小さなエーフィをギュッと抱きしめて、ふるふる身体を震わせる。エーフィもグラエナに身をゆだねてぽろぽろと涙をこぼし続ける。
「ところで・・・」
「ん?」
エーフィはサイコキネシスで、グラエナの尻尾を思いっきり引っ張った。
「いだだだだだだだだだだだ!」
「あ、ちゃんと効いた。」
エスパー技がちゃんとグラエナに効くことを確かめると、エーフィはグラエナに笑顔で問いかける。
「いたい・・・エーフィ。」
「グラエナはなんで私の技が効くの?」
「へ?」
抱き合ったままグラエナは頭をポリポリ掻く。
「わかんないけど・・・ずっとこうだから・・・」
「私が好きだから・・・かな?かな?」
期待を込めてエーフィが聞くと、グラエナは大きくうなずいて、エーフィをまた強く抱きしめた。エーフィも強く抱き返す。
エーフィは身体の痛みは取れないけど、この普段から優しいグラエナがずっといてくれたら・・・と強く願う。
グラエナもエーフィに自分の存在価値をもっとも強く認めてもらえた、その想いで、エーフィにしたことの後悔を否定せずに認めることが出来た。

ベッドの新品のシーツの上で横になってるのは・・・エーフィ。もふもふのタオルを身体に巻いて、うとうとしてる。
一方台所で必死にご飯を作ってるのはグラエナ。さっきから掃除、洗濯、炊事と狭い部屋をせっせと動き回ってる。
「はやく~。」
急かしてみるエーフィ。別にこれといって急いでいるわけではない。
「ああ、もう出来るから。」
料理の載ったお皿を器用に背中に乗せてベッドに向かうグラエナ。エーフィは目をキラキラさせて料理を見つめている。
「出来たよ。」
「じゃあさ。じゃあさ。」
何か言いたげにグラエナを見つめるエーフィ。
「あ~んして。」
「へ?」
顔を真っ赤にするグラエナ。
「言うこと聞いてくれるんでしょぉ?」
「ああ・・・はいはい。」
「はい、は一回。」
「はいはい。」
グラエナは机の上に料理の載ったお皿を置くと、エーフィの分をベッドの上に置いて、器用な前肢でスプーンを掴み、料理を掬う。
「どうぞ。」
「あーん、って言ってよ。」
「恥ずいって。まぁいいか。ほれ。あ~ん。」
エーフィは口を大きく開けてぱくっと食いつく。
「どう?」
「もしゃもしゃ・・・おいしい。」
グラエナはエーフィの一言でほっと安堵した。グラエナにとっては自信のある料理だったから。
「おいしいよ。」
「でもエーフィには及ばないけどね。」
「えへへへ・・・」
エーフィは目を細めて頭をすりすりとグラエナの喉に擦りつけてくる。グラエナはエーフィの後頭部を何度か前肢で撫でると、再びスプーンに料理を掬う。
「はいエーフィ?」
「あ~ん・・・」
デレデレでご飯を食べる2匹。エーフィもグラエナもすっかり元通り・・・というか、前よりベタベタで、2匹で”他のポケモンには見せられない・・・”と言いあってた。
「今日さ、お祭り行こうよ。」
「早く元気になってね。今のままで行くなら、背中に乗ってもらうことになるけど。」
「それでもいいよぉ~。」
エーフィは時折ねんりきでグラエナの動きを邪魔したり、雑巾を動かして、手伝ったりと、寝ているのに気ままにいろんなものを動かして楽しんでる。
「何時になったら行こうか?」
「うーん・・・早い方がいいよぉ・・・体力的に。」
「じゃあ5時ね。」
「うん!」
笑顔で答えるエーフィ。グラエナは安堵して、食器を片づけたり、エーフィにお話をして寝かしつけたり、献身的にエーフィを支える。
「んああああ!」
「ほれほれ~。早く早く~。」
エーフィは手をかざしてねんりきでトイレに向かうグラエナの動きを止める。
「だぁっ!やめろぉっ!えーふぃ!」
「じゃあさ、トイレから出てきたら、添い寝してくれる?」
「するするするから!助けて!」
満足したエーフィはひょいっとねんりきをするのをやめた。急に念力をやめたので案の定走ってたグラエナは壁にぶつかった。
「いででで・・・」
ふらふらになってグラエナはトイレに入った。エーフィは気丈に振舞うがまだ少しグラエナに大して申し訳ないっていう気持ちと、責めたくなる気持ちを持っていた。
「あぁ・・・ひどい目に遭った・・・」
そうぐちぐち言いながらグラエナはトイレから、エーフィのベッドに向かう。
「ぐ~らえな!」
エーフィの呼び掛けにひょいっとベッドの上に乗るグラエナ。
「あいたた・・・」
前肢の痛むグラエナは迂闊な行動をとったことを悔いて、エーフィの横で四肢を曲げて座る。タオルで自分の身体を包んでるエーフィは、嬉しそうに隣にいるグラエナを見た。
「痛い?」
「痛くない・・・」
「嘘ばっかり・・・」
心配して言うエーフィに、虚勢を張るグラエナ。
「エーフィ・・・ホントに・・・」
「いいの。ほんとに死ぬかと思った・・・あの時・・・でもグラエナに・・・薬飲ませたの・・・私だし・・・」
「それでも・・・俺は・・・俺のせいだと思う。」
ばし!
「いたっ・・・」
エーフィはそばにあった教科書を浮かせてグラエナの頭を叩いた。
「グラエナが自分で死ぬなんて・・・絶対・・・絶対に許さないから・・・わたし・・・」
涙ぐむエーフィの訴えに、グラエナは心を突き動かされた気がした。
「エーフィ・・・ホントに・・・エーフィが大好きだ・・・」
「グラエナ・・・私もグラエナのこと・・・大好き・・・好きなんじゃない・・・愛してる・・・」
「エーフィ・・・」
グラエナは目を潤ませてるエーフィの頭を前肢でそっと撫でる。エーフィは嬉しそうな表情を浮かべて眠りに落ちていった。
「ふぁぁ・・・エーフィ・・・」
呟くようにエーフィの名前を言うと、グラエナもうつ伏せになって、少しして眠気に負けた。

「ん・・・」
ちょんちょん、とグラエナは誰かに突っつかれた感覚を覚えて・・・目を覚ました。
「おはよぉ・・・もう3時だよぉ。」
「えーふぃ・・・ごめん寝てた・・・」
グラエナの視界に入ったエーフィはにこっと笑って、グラエナの耳をふにふにと触る。
「くすぐったいって・・・ふぁぁ・・・ぁぁ・・・よく寝すぎた。」
エーフィはグラエナの隣で、相変わらずタオルにくるまって仰向けで寝そべってる。時折グラエナをじっと見て微笑んでいた。
「お祭り行く準備するか・・・」
「あの・・・」
遠慮気味にグラエナに声を掛けるエーフィ。グラエナは何かな?と思ってエーフィの顔を見返す。
「シャワー・・・朝浴びたんだけど・・・まだ臭くて・・・」
「ああ・・・」
「浴びせてくれない?」
「いいけど・・・」
エーフィはグラエナの前肢に巻かれた包帯を見て、ありゃ・・・頼むべきじゃなかったかな?と思った。
「あ、ごめんグラエナ・・・やっぱ私・・・」
断りを入れようとすると、グラエナはエーフィをギュッと抱いた。
「これくらい・・・させてくれてもいいよね?」
「うん・・・」
エーフィはまだ少し動きづらそうに、ベッドから降りようとしたので、グラエナが背中を差し出した。
「グラエナ・・・ありがと・・・あとこのタオル、お気に入りなんだよぉ・・・」
無邪気に言う背中のエーフィに、グラエナはエーフィの身体を包んでたタオルを咥えて風呂場に向かう。
洗面所につくと、グラエナの背中からエーフィはゆっくりと降りようとするけど、途中で脚を滑らせそうになったので、グラエナが屈んで、エーフィを降ろした。
「ごめん・・・グラエナ・・・」
「大丈夫?まだちゃんと立ててないじゃん・・・」
強がるエーフィだけど、後ろ脚はまだ少し震えがあるし、動きも少しぎこちない。
「大丈夫ってわぁっ!」
風呂場で何度かこけそうになるエーフィをグラエナは前肢で支えて、何とか壁に体重を掛けるように横たえた。
「無理しないで。ほんと。」
グラエナはエーフィのおでこに軽くキスをすると、包帯の巻いてないほうの前肢でシャワーの温度を確かめると、エーフィの身体にゆっくりとシャワーを浴びせた。
エーフィは顔をふるふると震わせて気持ちよさそうにシャワーを浴びる。。
「はい、石鹸。」
「うん・・・あとで包帯巻いてあげるから・・・外で待ってて。」
石鹸を受け取ったグラエナの前肢の包帯を見ると、水と血がにじんで赤く染まっていた。
「ああ・・・じゃ、外で待ってるから。」
そう言い残して、グラエナは風呂場から洗面所に出る。エーフィは程よく湿ったタオルに石鹸をこすりつけて泡を立てていく。
エーフィのタオルは前肢から・・・背・・・下肢へと動き・・・胸・・・
「やぁっ・・・ぁぁ・・・」
穢された割れ目の周囲は疼き、時たまに痛い・・・エーフィには、おそらく♂の匂いの発生源である膣・・・割れ目の周囲に手を伸ばすのは、ひどく不快だった。
「ふぁぁっ・・・だめぇ・・・ぐらえな・・・たすけて・・・」
エーフィは、犯した主の名前を呼んでいた・・・けれど、それは正確ではない。
・・・唯一の救いだった。唯一の生きがいだった。唯一信頼できた♂だった。でもそれは、グラエナの、そしてなによりエーフィの行動で簡単に崩れてしまった。
「・・・ぁっ・・・ぁぁっ・・・やだっ・・・ぐらえな・・・逝かないで・・・」
気付けばエーフィは瞳から涙をぽろぽろこぼして、うわごとのようにグラエナの名を呼んでいた。手にタオルを持って、割れ目の辺りをごしごしと泡を擦りつけていく。
・・・だめぇっ!
「はぁっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・」
気付けばシャワーの流れる音だけがむなしく風呂場に響いていた。疼きは身体の芯の直前で何とか止められた。
「やぁぁっ・・・いやぁっ・・・」
割れ目からは泡を押し流すように、今のエーフィにとっては不快な匂いとともに愛液がちょろちょろと流れ出ている。
「おーい!エーフィ?」
びくっとエーフィの身体が震えた。グラエナが洗面所から声を掛けてくれたのだ。
「な、なに?」
「ちょっと長いから、体調崩してないかなって。」
「ありがとう。だいじょぶだよ。」
グラエナの気遣いが無間地獄のエーフィに救いの手を差し伸べた。エーフィはシャワーを取って身体の泡を流し始める。今度は割れ目を意識せずにちょちょいと洗い流すことができた。
「グラエナ?」
風呂場から洗面所に出ると、タオルだけがかごの中に置いてあって、さっきまでいたであろうグラエナはいない。
「グラエナ!」
「はい?」
いない、と思ったら、すぐ見えるところで伏せて寝転がってた。尻尾まで振ってるし。エーフィは身体を拭き終わると、タオルにくるまったまま、グラエナの前に座った。
「なに?」
「いま何時?」
「え?ああ・・・もう4時半だ・・・そろそろ出ないとな・・・ま、急がないから。」
ゆっくりしてていいよ、とグラエナは言うと、エーフィの頭を撫でた。エーフィは嬉しくて目を細める。
「あ、そうそう、包帯巻きなおすから。」
グラエナはちょっと嫌そうに前肢を差し出した。
「嫌なの?」
「こんなの見られたくない。エーフィに。」
「ぐらえな・・・もう手遅れだって。」
エーフィは手際よく包帯を解くと、傷を覆ってる滅菌ガーゼを外す。
「わ・・・」
言葉を失いそうなくらい、グラエナの傷は深かった。相当痛いんだろうなぁ・・・と見ただけで血の気が引けるくらいの傷だったが、幸い血は止まっていた。
「さ、さ、ガーゼ貼りかえるよ。」
グラエナが痛がらないようにさっさとガーゼを張り替えて、包帯を巻きなおす。
「手際、いいよね。」
「まぁね。」
そのエーフィの薄紫の顔はどこか誇らしげだ。

窓の外を見れば、西のお日様が、茜色の空を作り出そうとしていた。グラエナはちっちゃなカバンに財布だけ入れて、首から提げて、いつでもOK、とばかりに寝転がってる。
エーフィはニコニコ顔で、カバンを提げて、耳に可愛い青のリボンを付けた。
「ぐらえな~!」
「はいはい。」
グラエナはエーフィのいる洗面所に向かう。
「どう?かわいい?」
「うん。すごく可愛いよ。エーフィ。」
言い切るグラエナに、エーフィは嬉しくて、額にキスをした。
「照れるじゃん・・・」
「うれしいくせにぃ。」
エーフィもグラエナも顔を真っ赤にして、見つめあう。
「じゃ、行こうか。」
「うん!」
グラエナはエーフィを背中に乗っけると寮を出た。お祭りの場所はムウマージ神社といって、ムウマージのおかげで財をなしたポケモンたちが有志で作った神社だ。
寮からも学校からも近くて、小さい頃はみんなしてかくれんぼとかしたりする。エーフィはよく遊んだけれど・・・グラエナはあいにく、そんな思い出はない。
友達がいない、とかじゃなくて、幼いころのグラエナはムウマージに尋常ならざる恐怖を抱いてたので、友達が誘っても、遊ぶのを拒んでたのだった。
神社に近づくにつれて、露店や、お面を付けた子供やその親たち、そして学生が増えてきた。
まだ差し込む夕日が明るく、花火、と言うムードではないが、提灯に照らされた道はどこか懐かしげで、郷愁を誘う。
2匹は鳥居をくぐりぬけて、石が敷き詰められた道を拝殿へ向かって進んでいく。
「首・・・重い。」
「え~っ。」
エーフィはグラエナの頭に前肢と頭を乗っけて、おしゃべりしていた。ずっとその姿勢だったのでグラエナの首は重くて疲れてくる。
「しかたないなぁ・・・それ。」
ふにふに、とエーフィはグラエナの尻尾を揉む。
「やぁっ・・・やめて・・・」
グラエナは身体の毛を逆立てて、弱った声で言う。エーフィも悪いことしたなぁ、と思ってグラエナの頭を撫でた。
「もうすぐ拝殿だよ。」
うつむくグラエナに、エーフィは言う。ごそごそと、グラエナはカバンを漁っている。
「何してんの?」
「ほい。お賽銭。」
「え!」
驚くエーフィに、グラエナはほい、と空いていた前肢で10という文字の刻まれた硬貨と5という文字の硬貨を渡す。
「15?」
「そう。」
「ふ~ん・・・」
なんで15なんだろう・・・とエーフィは疑問に思ったけれど、グラエナがしんどそうに自分の分のお賽銭を取り出しているので、今は聞かないことにした。
拝殿にはお参りに来たポケモンはほとんどおらず、すぐに賽銭箱の前に着くことができた。
「降りる。」
「ほい。」
グラエナは四肢を曲げて、エーフィを降ろす。
「何をお願いするの?」
「秘密。」
頑ななグラエナの態度にエーフィは言ってくれてもいいのに、とむすっとしたけど、すぐにさい銭を投げ入れた。
「さ、行こうか。」
エーフィはグラエナの心を読んで、お願いの中身を知ろうと、手を伸ばすけど、グラエナはうまい具合にひょいひょい、避けていく。
「むむむ~・・・いいじゃんかぁ!」
「だめ。」
優しく断るグラエナに、エーフィは少し諦めきれないでいた。
「拗ねた?」
「拗ねてない!」
そう言うけど、エーフィは不機嫌そうにグラエナの後ろを少し距離を置いてトコトコ歩く。ふと2匹の目の前に紫色にピンクの縁取りのされた、魔女のようなポケモンが現れた。
「あれ?」
そのポケモン、ムウマージはグラエナを見て止まった。
「ひぃ!」
「な、なになに!?」
グラエナが悲鳴を上げると一目散に道端の木に隠れる。
「ちょっ!グラエナ!」
あわてたエーフィは木に隠れたグラエナをサイコキネシスでずりずりと無理やり引っ張りだした。
「どうしたの?」
「ムウマージ怖いの。」
子供みたいなグラエナの理由に、エーフィはふふっと笑う。ムウマージは引っ張り出されて仰向けになったグラエナのすぐ近くまで来た。
「無事だったんだ。君。」
その声は♀のようだがエーフィよりも年の取った声だ。
「へ?」
エーフィは首をかしげる。
「よかった。ほんと。」
にこっと笑うムウマージに、エーフィは少し不機嫌になる。
「誰よぉ。このムウマージ。知ってるの?」
グラエナは首をふるふると横に振った。ムウマージはエーフィそっちのけで話を続ける。
「いやぁ・・・焦った焦った。崖の上でなにしてるのかな~と思って見てたら飛び降りたから・・・」
そのムウマージの口調に怒ったエーフィがムウマージの首をサイコキネシスで締めあげる。
「ぐぅ・・・くるしぃ・・・」
「なんで助けないのよ!あんたみたいなポケモンがいるから!」
「やめろ!エーフィ!」
グラエナの怒鳴るような声に、ぱっとエーフィはムウマージを離す。ムウマージは身体をどさっと地面に打ち付けた。
「ふぅっ・・・きつい・・・はぁはぁ・・・」
「ごめん、ムウマージ。」
「いいの。」
息も絶え絶えに言うムウマージに、ごめんなぁ、と言って頭を何度か撫でるグラエナ。ムウマージは立ちあがって再び2匹に話をし始める。
「あの崖・・・毎朝通ってて・・・たまに愛する者を失ったり、絶望したりしたポケモンが飛び降りを試みようとするんだよね。でもたいてい帰っていくけど。」
ふ~ん、と感心しつつ聞く2匹。
「あそこに立つと、思いとどまるように呪文を掛けるんだけど・・・君には効かなかった。よっぽど絶望とか喪失感があったんだな、と思った。」
「ご迷惑をおかけしたみたいで・・・」
エーフィが謝るような口調で言う。いえいえ、とムウマージも答えて話を続ける。
「でも、生きて、帰ってきてほしい、っていう声がすごく聞こえたんだよね・・・君の精神を読もうとしたとき。君には聞こえてなかったかもしれないけどさ。だから・・・」
少し言葉に詰まるムウマージ。
「君は、とても愛されてるから・・・もうあんな場所には行ったらだめだよ?」
「うん・・・」
「じゃ、お元気で!」
グラエナの照れたような声に安心したのか、ムウマージは藪の中に消えていった。エーフィは涙ながらに、グラエナの背中を何度も撫でる。
「ぐらえなぁ・・・」
「エーフィ。ごめんな。」
「いいの。ところで・・・」
今なら聞ける、とエーフィは何をお願いしたのか、聞いた。
「ええと・・・健康だったらいいなって。」
「なにそれ・・・」
嘘だと、エーフィは思ったけど、それ以上突っ込まないことにした。エーフィはひょいっと、またグラエナの背中に乗ってお祭りの露店めぐりをすることにした。
「なにしよっか・・・りんごあめ?べびーかすてら?たこ焼き?」
「食べるものばっかりじゃん。」
「だよね。」
エーフィもグラエナも笑うと、その笑顔のまま、顔を赤らめてお互いを見つめあう。
「さぁいこうよ。」
「うん。」
前を向いたグラエナは背中にエーフィを乗せてとことこ進んでいく。グラエナにも、エーフィにも戸惑いや、もどかしい思いはもうなかった。
「みてみて~!綿あめだよ!わ・た・あ・め!」
「珍しくないでしょ?」
背中の上で大声ではしゃぐエーフィに、グラエナはたしなめるように言う。
「食べたい?」
「うん!」
食べたそうなエーフィにグラエナは、綿あめ屋の店員のエレブーにはなしかける。
「綿あめください。」
「おう?珍しい兄妹だね。サービスしちゃうよ。」
「兄妹じゃないもん!」
エーフィの照れたような声に、エレブーはそうかそうか、と気さくに綿あめをくれた。
「ありがとぉ・・・ぐらえな。」
ぺろぺろとエーフィはおいしそうに綿あめを舐める。グラエナは首から綿あめの入った袋を提げてる。
「あめ、ついてるよ。」
「あ、ほんとだ。」
いつの間にか、綿あめのしろいひげを蓄えたエーフィを、グラエナが指摘すると、エーフィはうれしそうにひげを取ってグラエナの口に押し込んだ。
「あまい・・・」
楽しいひと時を過ごす2匹の前に、どこかで見たことのある黒いポケモンが木のそばで泣いていた。
「あれ?ブラッキー!」
「え!えーふぃ・・・ふぇぇっ・・・」
2匹に気付いたブラッキーはすぐさまエーフィに・・・エーフィの下のグラエナに泣きついた。
「えーふぃ、えーふぃ・・・ヘルガーと喧嘩しちゃったよぉぉ・・・」
グラエナの身体に顔をうずめてずっと泣いてるブラッキー。グラエナがエーフィの顔をみると少し怒ってる。
「え、エーフィ。怒ったらだめだよ・・・」
怒らないように必死になだめるグラエナだったけど、ブラッキーはいっこうに泣くのをやめないし、エーフィはますます不機嫌に頬を膨らませた。
「ブラッキーがあくタイプじゃなかったら、サイコキネシスでふっとばしてやるのに・・・」
不満を漏らすエーフィをなだめ続けるグラエナ。エーフィもわかってるけど・・・と少し戸惑う。
「ふぇっ・・・」
やっと泣くのがおさまったブラッキーは相変わらずグラエナの身体をペタペタ触ってる。
「触らないでよ。」
「ふぇ?」
「グラエナに触んないでよぉ・・・せっかく楽しいひと時を過ごしてるのにぃ。」
ブラッキーもエーフィの言ってることの意味がわかったのか、ごめん、と言ってまたグラエナの頭を撫でた。
「さっき・・・ヘルガーに・・・綿あめ買って、って頼んだら・・・怒って・・・ふぇぇ・・・」
「泣かないでよ!もう!」
どきつい♀同士の会話にたじろぐ・・・と言ってもエーフィが背中に乗ってる限り会話の中心に居続ける、グラエナ。
「エーフィ?」
「なに?」
「ヘルガーどこ行ったと思う?帰るはずもなさそうだし。」
「だよねぇ。探そうか・・・っていってもブラッキー置いていけないし・・・」
ブラッキーが落ち着くまで、しばし、ヘルガーの話題を出すグラエナとエーフィ。
「ブラッキー?」
「なぁっ・・・なに?」
「グラエナの背中に乗りなよ。」
「え!?」
エーフィの提案に驚くブラッキー・・・とそれ以上にびっくりなグラエナ。
「ちょ・・・それ勘弁して・・・」
「うーん・・・乗ってもいいじゃんかぁ。重い?♀に重いって言っちゃう?」
「重く・・・はないです。」
一応、気づかいをするグラエナだったけど、結局ブラッキーが背中に乗ってきた。増えた重みに身体をふらつかせるグラエナ。
「重い?」
「ずぇ・・・ぜんぜん・・・おもい・・・」
動いたら気にならなくなるか、と思ったグラエナはちょろちょろ動き始める。しかし、というかやっぱり重くてふらふらとしか進めない。
ヘルガーを探すために、わき道にそれたり、物陰を分け入ったりするが、なかなか見つけられない。
「いないなぁ・・・どこ行ったんだろ・・・」
「帰ったのかな・・・」
不安そうに言うブラッキーにそんなことないって、と必死に言うエーフィ。グラエナはへとへとの身体を引きずって、神社の敷地内を必死にヘルガーを探す。
「ん?」
さっきまでいた拝殿のすぐ脇に、黒い身体と・・・オレンジ色の鼻づらが特徴のポケモンがいるのに、グラエナは気付いた。
「ヘルガー?おーい!」
動けないので必死にヘルガーの名前を呼ぶ。ヘルガーも気づいたらしく、こっちに駆けてきた。
「グラエナ!なんで・・・エーフィも・・・ブラッキー・・・」
ブラッキーはグラエナから降りると、パシィィィン!と思いっきりヘルガーの頬をひっぱたいた。
「なにすんだよ!」
いきなり叩かれたヘルガーは怒ってブラッキーに迫るけれど、グラエナとエーフィが必死に止める。
「ヘルガー抑えろって。」
「離せグラエナ!なんで俺がいきなり叩かれないといけないんだよ!」
グラエナは必死にヘルガーの頭を前肢で抑えるけど、ヘルガーはガブリと前肢の包帯に噛みついてきた。
「いてっ!・・・っ・・・」
「グラエナ!大丈夫?」
エーフィの心配に大丈夫、と答えるけど、グラエナは噛まれた方の前肢を宙に浮かせて、3足でかろうじて立っている。
「ブラッキー!なんで俺を叩いたんだよっ!」
ヘルガーの問いに、ブラッキーは涙ながらに、謝る。エーフィは必死に2匹の仲裁をするけど、ケンカの原因はまだ分からない。
「で、なんで喧嘩したの?」
エーフィの厳しい問いに、ヘルガーもブラッキーも答えるのを躊躇している。グラエナはカヤの外、といった感じで伏せて噛まれた前肢を痛そうにペロペロ舐めている。
「それは・・・実は・・・昨日学校でね・・・」
ブラッキーはエーフィにだけ聞こえるようにひそひそ喋る。ヘルガーまでカヤの外といった感じでグラエナのところに近寄ってきた。
「なぁ・・・」
「あ?」
話しかけてきたヘルガーにそっけなく返事をするグラエナ。ヘルガーは少し落ち込んでいるのか、がくっと顔をうつむけている。
「エーフィと付き合ってんの?」
「ああ。」
またグラエナはそっけなく答える。ヘルガーは少しむっとしたのか顔を上げて、グラエナをきっと睨む。
「なに?」
睨み返すグラエナ。相当意外だったのだろう、ヘルガーは怯んで、睨むのをやめた。グラエナもごめん、と謝ってヘルガーのそばに行く。
「はぁ・・・昨日肝試ししたじゃんか・・・あの時、学校でヤろうとしたわけよ・・・」
「最悪だよね。」
こんなこと言える立場にまったくないけどなぁ、とグラエナは自分に言い聞かせる。
「こんなことあんまり言えないけど、その・・・モノをね、入れる瞬間に、バシャーモ先生に捕まって・・・ブラッキーはカンカンに怒って・・・」
「そりゃ怒るよ・・・捕まったら・・・」
慰めるようにヘルガーに言うグラエナだが、昨日の晩の、薬を飲まされたとは言え、豹変した自分を思い出して、自己嫌悪に陥っていた。
「ぎすぎすしたまま今日もお祭りに来たわけよ・・・綿あめ買って~とか・・・はぁ・・・」
「買ってあげたらいいのに。」
首から綿あめの袋をぶら下げてるグラエナはなんかおかしいな、と思いつつもヘルガーに言う。
「なんで素直になれないんだろう・・・ブラッキーのことが好きなのに・・・」
「自分のかっこいいところだけを見せようとするからだよ。」
ヘルガーはグラエナの即答にえ?という感じでグラエナのことをじっと見つめる。グラエナは丁寧にヘルガーにエーフィとの関係を通じて得たことを説明していく。
「そっか・・・グラエナはかっこ悪いところ全部見られてるもんなぁ・・・うらやましくはないけど。」
少し考えて、ヘルガーはわかった!とだけグラエナに言ってブラッキーの元へ戻っていった。じっとその様子を見ているグラエナ。
ヘルガーはブラッキーをエーフィからひきはがすと、強引にキスをし、何かつぶやいたみたいだったが、その一言でブラッキーの泣き顔は笑顔に変わった。
エーフィは一瞬不機嫌そうな顔をしたけど、ブラッキーの笑顔をみて安堵の表情を浮かべた。エーフィは仲良くね!と2匹に言うとグラエナのところに駆け寄ってくる。
「グラエナ・・・大丈夫?」
まだエーフィはグラエナの包帯を気にしてるみたいだった。グラエナは、大丈夫だよ、と笑顔で答えるけど、包帯はまた少し血がにじんでいた。
「お祭りの続き行こうよ。エーフィ。」
「グラエナ・・・うん。」
グラエナの誘いに、エーフィは快く応じた。エーフィはまたグラエナの背中に乗る。
「さて、どこ行く?りんごあめ?たこ焼き?ベビーカステラ?」
「食べるものばっかしじゃん。」
また2匹は笑う。もう、2匹の前を阻むものは何もない。

「ふぃ~・・・楽しかった~。」
寮の部屋に帰ってくるなり、グラエナは首から提げていた大量の袋を降ろす。綿あめ、りんごあめ、ベビーカステラ、たこ焼き。結局すべて回ったのだった。
エーフィはグラエナの背中から降りると、袋をガサガサと漁っている。
「早く食べて早く寝ようよぉ。」
「そうだな。ふぁぁ・・・」
帰ってきて疲れが取れたのか、2匹とも同時にあくびをして、そして笑う。
「たこ焼きたこ焼き~。」
つまようじにぷすっとたこ焼きを刺すとエーフィはそのまま口に運ばず・・・
「あ~ん。」
「ん?」
「口あけてよ。」
「ああ。ほい。」
グラエナの口に運ぶ。グラエナもお返しにたこ焼きをエーフィの口に運ぶ。たこ焼きが無くなるまで、ずっとそれを続けた。
「さ、シャワー浴びな。」
「グラエナも一緒に浴びようよ。包帯また替えないと。・・・ね?」
「うん。」
エーフィはグラエナを導くように風呂場に連れていく。
「さ、仰向けになって。」
「え?俺?」
「けがしてるのに無理はさせられないでしょぉ。」
少し恥ずかしそうにグラエナは仰向けになる。エーフィはクスッと笑ってシャワーを浴びせていく。
「熱くない?」
「だいじょぶ。」
グラエナは気持ちよさそうにシャワーを浴びてぶるぶると身体を震わせている。
「じゃ、石鹸付けるから。」
せっせと手際良く、エーフィはグラエナを泡だらけにしていく。
ばし!
「ああ・・・ごめん寝てた・・・気持ちよくて・・・」
「んじゃ、流すね。」
ジャバジャバとエーフィはグラエナの身体の泡を洗い流す。全て流し終わると、エーフィは自分にシャワーを掛けるように言った。
「いくよ。熱くないよね?」
「うん・・・ちょうどいい。」
薄紫の身体は一気に水を含んで色が濃くなっていく。エーフィは積極的にシャワーを浴びるように身体をころころ動かして、シャワーを浴びる。
「石鹸付けてよぉ。」
「わかった。」
グラエナはごしごしとタオルで石鹸を泡立てて、エーフィの身体を優しくこすっていく。
「ん・・・ん・・・」
「痛くない?」
「だいじょぶ。」
その動きは前肢、背、首、後ろ脚、胸、腹と進んでいく。
「ここ、どうする?自分でやる?」
「えへへ・・・やって?」
照れ隠しをするようににこっと笑って、エーフィは下腹部・・・その割れ目まで、こするように言う。グラエナは顔を真っ赤にして、ごしごしと泡を付けていく。
「きゃん!」
なにか当たったのか、エーフィは甘い声を出した。
「ごめん。」
「いいのぉ。」
終わったよ、とグラエナが言うと、エーフィは笑顔でありがと!と言った。グラエナはシャワーを出して、エーフィの身体に着いた泡をどんどん洗い流す。
「そういえばさ。」
エーフィはシャワーを浴びながらグラエナに言う。
「なに?」
「お賽銭の15ってなんなの?」
それを聞いたグラエナはふふっと笑って、エーフィに言う。
「十分にご縁があるように・・・10ぶんに5えん・・・15。ダジャレだよ。」
「そうなんだ・・・」
ダジャレだよ、と照れて言うグラエナだったけど、エーフィは自分の願いを憶えていたから・・・忘れるわけないから・・・嬉しかった。
「終わったよ。」
「先に出てて。」
エーフィの言葉通り、グラエナは先に出た。
がばっ!
「わぁっ!」
突然の出来事にびっくりしたグラエナは大きく身体を震わす。視界を白いものが・・・遮る。
「おどろいた?」
エーフィの声に、少し落ち着いたグラエナは、自分の視界を遮ってた白い・・・タオルを取った。
「驚くよ。目の前見えなくなったし。」
グラエナの返事にすっかり気をよくしたエーフィはごしごしとグラエナの身体を拭いていく。グラエナもエーフィの身体をごしごしと優しく拭いていく。
「一回消毒するから。はい。」
相変わらずの手際の良さでほいほいと消毒して、ガーゼの交換をして、包帯を巻くエーフィ。
「もうこんなことしないでよ・・・」
「わかってる・・・エーフィがいるのに、もうこんなことは絶対しない。」
グラエナの意を決した言葉に、エーフィは嬉しくてついついぎゅっと締める。
「いだだだ・・・」
「あ、ごめん。」
エーフィは感じていた。グラエナを信頼する、どんな時も。グラエナもエーフィを絶対守る、そう思った。
「さ、寝るよ。」
グラエナはエーフィの好きなもふもふのタオルをベッドの上に置く。
「ぐらえなぁ・・・」
けれどエーフィはすこし不満そうだ。
「なに?洗濯したけど・・・」
「そういうことじゃないよぉ。」

「こんなタオルよりも、グラエナのほうがよっぽど気持ちいいもん。」
「エーフィ・・・」
そう言ってエーフィはベッドの上にごろんと寝転がる。グラエナもエーフィが寝やすいような位置に身体を横たえた。
グラエナの動きが止まったのを確認すると、ぴとっと、寄り添うように、エーフィは薄紫の身体をグラエナのグレーの身体にくっつける。
「エーフィ・・・」
「グラエナ・・・本当は何お願いしたの?」
エーフィが聞くとグラエナは少し間をおいて話し始める。
「エーフィが幸せであってほしいなって。エーフィが幸せとずっと縁があってほしいって。」
「・・・お願いしなくても、私はグラエナといるだけで幸せだよ?」
「えーふぃ・・・」
グラエナとエーフィは向かい合って、キスをする。
「ん・・・ん・・・ぐらえなぁ・・・んっ・・・」
舌を絡ませて・・・激しく・・・でも優しく・・・ピチャピチャと立てる音を隠すように、エーフィは前肢でグラエナの頬を掴んだ。
グラエナも前肢で優しく頬を抱き寄せる。
「ん・・・」
キスをやめても、2匹は身体を離さない。こうしてお互いの体温を確かめ合っている・・・大好きなものを離すまいと・・・
「グラエナ?」
エーフィがもう寝ようかと、呼んでみたら、グラエナはもう寝てた。
「可愛い寝顔・・・」
そう呟くと、うとうととエーフィも眠りに落ちていった・・・神社で祈った願いを思いつつ・・・


・・・グラエナも私もずーっと幸せでありますように・・・


終わったけれど、一応気が向けば番外編とか作っていきたいな、そう考えています。
最後までありがとうございました。
性描写の実験もチョコチョコ入れていきたい感じです。


誤植、指摘、コメント等は↓へお願いします。


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Last-modified: 2013-02-12 (火) 00:00:00
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