狸吉作からたち島の恋のうた・飛翔編短編用の自己パロコーナーです。
また、白が埋め尽くす朝が到来した。
今日もサマヨールのごとくゴテゴテに着込んだ坊ちゃんを連れて、俺様はいつもの空き地へと向かう。
前回はわけが分からなかったためにとんだ大恥を掻いてしまった。
今度は少しぐらい鼻がバカになっても自分を見失わないようにしなければ。
そう思い立って周囲の白い景色を見渡すと、すぐ側に非常に目立つ真っ黒な木を見付けた。
よし、この木の根元にしっかりとマーキングしておこう! これで大丈夫だ!!
「…………くぉらオチャ丸っ!!」
げげっ!? 木がマサオ坊ちゃんに化けた!? っていうか木だと思っていたのが坊ちゃんだった!?
うぎゃぁ、また鼻が利かなかったためにとんでもないヘマを!!
「お前、いくら長靴だとはいえ、パートナーに向かってなんちゅうことをしてくれるんだあぁっっ!!」
「うわあぁぁんっ! ごっ、ごめんなさあぁぁぁぁぁぁぁぁいっ!!」*1
*2
「1票しか入らなかった作品が必ずしもつまらないわけではない」
「はいはい負け惜しみ見苦しい」
「イーレンジャーの得票が伸びなかったのは、投稿の一日前に同じお笑い路線の作品が発表されたからであって」
「他の作品のせいにしてんじゃねーよ大体あの作品は部門別だろ関係ねーだろ」
「万全の状態で戦えば、まず負けなかった!」
「見出しの段階で得点度外視つってるだろーが!」
「思えば、『青大将とパンツ泥棒』とは奇襲用の短編小説だったのではないかと思う」
「いや、こっちの方がよっぽど奇襲用じゃね?」
「投票日に日付が変わってから、わずか8分後ぐらいにはWikiに突っ込んで来たのだから」
「その分推敲が足らんかったらしくってあちこち誤字誤文だらけだったけどな。もっとも、こっちもラストシーンで無いはずの窓が開いていたりするんで笑えんけど」
「多分、あのタイミングで太刀打ちできるギャグ系小説はないと思う」
「あのな。例えお前のその戯言が全部その通りだとしてもな」
とコアルヒーはビッパの背後を羽根指した。そこには、
「ほっほっほ。どうしたの? もっとこの私を誉め称えなさいな」
と、孔雀色をしたジャローダがふんぞり返っていたのだった。
「自業自得の上に自画自賛にしかなんねーんだよアホ狸っ!!」
♪もしかブースターになったなら
火炎放射の灯を掲げ
もしかサンダースになったなら
10万ボルトで乱れ飛ぶ
もしかエーフィになったなら
朝の日差しを浴びたまま
もしかブラッキーになったなら
月の光に吼えてたい
こころはブイズ 可愛いブイズ
進化道きわめれば
毒にもなれる 岩にもなれる
もしかブイズが好きならば
もしかシャワーズになったなら
アクアリングに身を溶かし
もしかグレイシアになったなら
霰の空に吹雪呼ぶ
もしかリーフィアになったなら
草笛の音に舞い踊り
もしかイーブイのままならば
耐えて決めようとっておき
こころはブイズ 素敵なブイズ
進化道きわめれば
飛行になれる 鋼になれる
もしかブイズが好きならば
こころはブイズ 可愛いブイズ
進化道きわめれば
虫にもなれる 竜にもなれる
もしかブイズが好きならば
「な、何で!? 一体どうしてこんなことを……!?」
「ごめんなさ~い。いつも変な風にとぐろを巻いていたから手元が狂っちゃって」
「嘘だ! わざとだ!! っていうか僕自身には傷一つ負わせず腰布だけを正確に切り刻んでおいて、それがわざとじゃないっていうのならそっちの方が怖い!!」
「バレたら仕方がないわね。確かに私はバルキーくんの腰布を狙ってリーフストームを放ったわ」
「ほらやっぱり!!」
「でもね、変な風にとぐろを巻いていたせいで手が痺れているのも本当だったりして。いやぁ、我ながらよくこんな手で狙い通り腰布だけを裂けたものよねぇ。幸運だったとしかいいようがないわぁ」
「怖あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
*4
ドレディア「喰らえ! 蝶と花びらの舞!!」
メブキジカ「じゃあお言葉に甘えて、いただきま~す♪モグモグ」
ドレディア「げ……」
ジャローダ「何やってんだか。これだから一つ芸しか出来ない娘は……」
ドレディア「じゃああんたがコイツの相手してみなさいよ。一つ芸しかないのはあんたもでしょうに!!」
ジャローダ「アホらし。何で私が鹿なんかと……」
メブキジカ「あ、そっちの綺麗娘ちゃんも美味しい草をご馳走してくれるの? ちょうだいちょうだい♪」
ジャローダ(侮蔑の眼差しで見下しながら)「 ぺ っ 」
メブキジカ「うわっ!? 何これ……い、胃液? そんな……」
ジャローダ「さて、と。ご馳走して欲しいんだっけ?」
メブキジカ「い、いやあの、遠慮したいな~……」
ジャローダ「そう言わないで、召し上がりなさいな。……リーフストーム!!」
メブキジカ「ひいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」
*5
ジャローダ「リーフストーム!」
マッスグマ「守る! そして……毒々玉により、夢特性速足発動! 喰らえ、先制のシンプルビーム!!」
ジャローダ「うっ!?」
マッスグマ「ふはは! これで貴様の特性は『単純』になった! さぁ、お得意のリーフストームを放って一気にカス特攻に成り果てるがいい!!」
ジャローダ「瞑想♪」
マッスグマ「…………深緑の方だっけ?」
ジャローダ「ん? 私、天邪鬼だけど?」
マッスグマ「だ、だったら何で積み技なんか持ってんだよ!? おかしいだろ常識で考えて!?」
ジャローダ「は? どうして私が常識なんかに従わなきゃいけないのよ。バッカじゃないの?」
マッスグマ「こいつ……筋金入りの天邪鬼か……」
ジャローダ「てなわけで、喰らえ、搾り取る!!」
マッスグマ「ぁひいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」
ある日トルネロスとウルガモスが、どちらが強いかで言い争っていました。
ふと下界を見ると、マントを深々と羽織った旅の男が歩いています。
「あの旅人からマントを脱がせた方の勝ちとしよう」
トルネロスとウルガモスは、お互いそう決めました。
最初に旅人に挑んだのは、ウルガモスの方でした。
轟々と燃え滾る熱風を吹き付けて、男のマントを焼き焦がそうとします。
しかし、実は男が身に着けていたのは、マグマ団特製の超高性能耐熱マント。
どれほど熱風を浴びせかけても焦げ一つ付けられません。
その内ウルガモスは息切れをしてしまいました。
次にトルネロスが、ビュービューと凄まじい勢いで暴風を巻き起こしました。
しかしやはりマグマ団特製の防災マント、しっかりと男の身を守りまったくめくれる気配を見せません。
かわりに、通りすがりの女性のスカートがまくれ上がり、純白の下着と艶かしい脚の曲線があらわになりました。
それを見て興奮した男は、マントを脱ぎ捨てて女性へと襲い掛かりました。
かくして、勝負はトルネロスの勝ちとなりました。
この話から得られる教訓は、
◎
「悪戯心最強、と言ったところか」
「熱風を浴びせかけるときゃ、相手のマントが耐熱かどうか確かめろってっこったろ」
「ウルガモスよりトルネロスより、女の魅力に勝るものはないってことじゃないのかい?」
「別にマントを脱がなくたってレイプぐらいできるんだから、ウルガモスも糸を吐いたりして男がマントを取るのを妨害すればいいのに。詰めの甘さが敗因よね」
「『世の中はレイプ魔だらけ』っていうのが教訓ですよ! 早くジュンサーさんにこの男を逮捕してもらってください!!」
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