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Galaxy (story1~5)

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Galaxy story1~5 


著者 パウス


~story1~ ―旅立ちの決定― 


「ジリリリリリリ!!」
「・・・うるさいなぁ」
俺は布団のすぐそばに置いてあるなんともやかましい目覚ましの音を裏拳で静めた。

「・・・・ジリリリリリリ!!!」
「あ~~もう!!」
そういえば寝坊しないように二つ目覚ましをセットしておいていたのを忘れていた・・。
しかしその目覚ましも布団のそばに置いてあったのであえなく俺の裏拳に散った。

「・・・ギイィィィィイイイイイィィィイ!!」
「ぎゃ~~~~!!!」
おかしい、三つもセットした覚えはない。それに黒板を引っかいたような殺人的な音!
この音にはさすがに寝起きの悪い俺でも起きる。

気がつけば音は消えている。だが俺の頭の中はズキズキする・・・。
この音の正体は? 俺は自分の部屋の中を見回すと入り口付近にでかい虫がいることに気付いた。
大きくて透明な四つの薄い羽に黄色い顔と黒い体。目が宝石のように赤く輝いている。
テッカニンと呼ばれるポケモンだ。
「ご主人、寝坊し過ぎだって。 でもご主人の驚きよう、おもしろかったなぁ。」
「・・・・あぁ・・〝いやなおと″か・・・。」

最悪の目覚めだ・・・。今日は大事な日なのに・・。

俺は階段を下りた。階段を下りるとリビングになっている。
コツコツという自分の足音と共に高い女性の声が耳に入った。
「あ、おはようパール。」
階段を下りると母が洗濯物をよせていた。パールというのは俺の名前だ。
「・・・ぅおはよぉう・・・。」
「あら、元気ないわねぇ。」
あたりまえだ。俺は後ろについてきたテッカニン―――ガーネットを睨んだ。

「今日はナナカマド博士のところにいくんでしょ?」
母が朝ごはんを机に並べながら言った。
「っえ?そうなの?」
ふいに俺の足元から声が聞こえた。
赤い体と顔、頭と首周りと尻尾の部分には若干黄色の混じった茶色をしている―――ブースターのメノウの声だ。
「あんた昨日の話聞いてなかったの?」 
後ろからまた声が。
黒い顔とその右のこめかみの部分に顔と同じ色をした鎌が付いていて、体毛は真っ白い―――アブソルのジェオードの声だ。

俺はすばやく朝食を食べ終えるとすぐに家を後にした。

実は昨日、幼馴染のミランといっしょにフタバタウン(俺たちの住んでいるところ)を散歩していたら
「俺、ポケモンチャンピオンになりたいなぁ・・」
とミランがいきなり言い出した。
「・・・ふ~~~ん。」
「あ!あきれてるだろ〝どうせ無理だ″とか思ってるだろ。」
まさにその通りだ。
「そのために俺は毎日特訓してんだよ。お前もそうだろ?」
「・・・・まぁ、な。」
「やっぱり。一年や二年の付き合いじゃないからな。それくらいわかんだよ。」

すると急に後ろから威厳溢れた凛々しい声が聞こえた。
「君たち、ポケモンと共に旅立ちたいのかい?」
話し掛けられたほうへ振り向くとそこには白いひげと白髪をはやした見るからに頑固そうな人が立っていた。
そう、この人がナナカマド博士。ポケモンの生態の事を研究しているシンオウ地方では有名な博士だ。どうやらポケモン図鑑なるものを完成させつことに協力してくれる若いトレーナーを
探していたところ、偶然俺たちの話を聞いていたらしい。

「え、は、・・はい」
当然俺らは驚いた。
俺たちは16歳。ナナカマド博士の事も当然知っていた。
「そうか・・・」
博士は頑固そうなその顔を微笑ませ、笑った。

それで俺はここに来ることになった。
「・・・ここだな。」
目の前にはナナカマド博士の研究所。家から歩いて数分のすぐ近くのマサゴタウンにそれはあった。
「・・ふむ、来たか」
入るとすぐに博士が立っていた
「先ほどミラン君がきてな、これを受け取るや否やすぐに飛び出していったよ」
博士が俺に差し出したのは「ポケモン図鑑」
ポケモンを捕まえたり出会ったりするとそのポケモンがその図鑑に記録されるハイテク機械だ。

「君を呼び出したのは他でもない・・。」
博士は一度咳払いをした
「チャンピオンをめざす上で出会ったポケモンたちをこれに記録し、ポケモン図鑑を完成させてほしい」
断る理由など何処にもありはしない。むしろポケモンと共に旅が出来る。ありがたい気持ちでいっぱいだ。
「はい。」
聞き間違いなどさせないようにはっきりと大きな声で言った。
そうして俺は家に戻った。

「どうだったぁ?」
メノウが俺のズボンを前足で軽く引っ張る。
俺は博士から聞いた内容をすべて母やメノウたちに話した
「そう!ついに旅立ちがきまったのね。」
母とジェオードが同時に叫ぶ。
母はともかく、ジェオードは意外と好戦的で旅に出ることを密かに願っていたのだという。

出発は明日・・・・。
今日は一日中ポケモンたちと特訓していた。

―---

~story2~ ―出発の日― 


見渡す限り草原。
私の膝くらいまでしかない短い草や少しばかりの花。
近くには町どころか人影すら無い・・。

「何処だ!何処に行った!!隠れても無駄だぞ!!」
「いたぞ!追え~~~!!」

奴らがまた追ってくる
いったい何処まで逃げればいいの?第一なんで私はなんで追われてるの?

「逃がすな!!」
いつまでも奴らは追ってくる・・・。
誰か、・・・誰か助けて!!




まったく、ご主人はまだ起きない。
ご主人の部屋から目覚ましの音が聞こえるけどどうせご主人のこと、音を消してまた二度寝するにきまってる。

「ご主人、起きないねぇ。」
メノウも私と同じ気持ちだろう。
(早く旅に出たい!自分の力がどれほどのものなのか確かめたい!)
そう思ってるはず。

五分がたった。
またご主人の部屋から目覚ましの音、鳴ってはすぐ消してまた寝る。それが日常。
「よっしゃ!俺の出番かな。」
「ガーネットも毎朝大変ね。」
私はご主人のお母さんが入れてくれたコーヒーをすする。
「まぁ、ね。でもご主人の飛び起きたときの顔、結構おもしろいよ。」
ガーネットがこらえるように笑う。
あんたはSですか・・。まぁ、そんなことはどうでもいい。
ガーネットが二階のご主人の部屋へと上がっていく。

「・・・5・・4・・3・・」
メノウがカウントダウンを始めた。
私もそれに合わせて心の中で数える。・・・2・・・1・・・
「ゼロ!」
「ギャァ~~~~~!!」
ご主人の叫び声が二階から降り注ぐ。
それと同時にガーネットの〝いやなおと"も微かに聞こえる。
もういつものことだ。さほど珍しくはない。
うるさく聞こえるどころかこの叫び声のおかげで眠気が吹っ飛ぶため、ありがたかったりする。

それにしてもメノウはタイミングをはかるのがうまい。
これは特訓の時もそうだけど、数回同じパターンを見るとそのパターンを瞬時に見切ってかわしたり、タイミングをはかってカウンターしたり出来る。
私も何度やられたことか・・・。

それはさておき・・・。
「ご主人、全くその寝起きの悪さ、なんとかしなさいよ。」
私たちはご主人とタメ口で話す。
なぜなら私は17歳、ガーネットも17歳、メノウは16歳。
皆ご主人と同い年か年上だからだ(ご主人は16歳)
「悪(わり)ぃ悪(わり)ぃ」
とか言いながらあくびしてる。反省の色無し!
でもご主人は完全に覚醒すると行動が早い。
食事をすませ、支度を終えるのに10分かからなかった。
人間、何かとりえはあるものねぇ・・・。私はつくづくそう思った。

「行ってきま~す」
こうして私たちの旅は始まった。
私たちはフタバタウンから出た、シンジ湖の辺を歩いている。
ご主人は基本的に私たちをモンスターボールと呼ばれる、ポケモンを捕まえたり持ち運んだりする画期的なポールがあるにもかかわらず
私たちをその中へ入れて行動したりしない。

ご主人曰く、「そのほうがなれてるから」らしい。
たしかに私たちはご主人の家の中では自由に暮らしている。
ただ一匹を除いて・・。

歩き出してから10分ほど経った。
視界の隅っこに一人の人間が木に寄りかかりながらこっちを見ている姿が写った。。
「ん?お前新人だろ。どうだ?俺と勝負しようぜ。」
「よし、やってやろうじゃないか。」
トレーナーは勝負を申し込まれると基本的に受けなきゃいけないらしい。

いよいよ実戦ね・・。
私は胸を弾ませた。


~story3~ ―初めての実戦― 


「行け!メノウ!」
ご主人がメノウを見るとメノウは前に出た。
ご主人がまだ小さいころ。俺がまだツチニンだったころからずっと特訓ばかりしてきたから初めての実戦にメノウは嬉しそうだ。
「よし、やるぞ!」
「頑張りなさいよ!」
ジェオードは少し不満げな顔を見せたけどすぐに戻った。

「行け!」
相手のモンスターボールから光と共に出てきたのはオニドリル。オニスズメの進化系の鳥ポケモン。
「新人相手にオニドリルか~?」
ご主人は少しいやみったらしい顔で相手に言った
「お前のポケモン達を見ていればわかる。・・・お前相当鍛えてるんだろ?だったら本気で戦ろうと思ってな・・。」
相手はそんなことは見切っていた。ご主人も少し驚いている。
「・・・なるほど・・。じゃあ本気でやるぞ!!」
「望むところだ!!」
メノウは一直線に相手に向かって走り出した。
俺ほどではないがなかなかの速さだ。あっという間に二匹の差はなくなったが、相手は鳥、空に回避されてしまった。

「メノウ!〝火炎放射"!!」
メノウはすぐさま後ろに飛び、口から真紅の炎を吐いた。
すごい威力だ。15メートルほど離れているこっちまで熱が少し伝わってきた。
しかしどんなに威力があってもあたらなければ意味がない。
メノウは何度も炎を吐くがひらりとかわされてしまう。
「じゃあ今度はこっちの番だ。オニドリル、上空から急降下しながら〝ドリルくちばし"!!」
「おう!!」
オニドリルはメノウの方を向いて回転し、くちばしをメノウに向け、そのまま急降下した。
メノウは間一髪この攻撃をかわす。かすった左足の膝のところから少量の血がたれる。
あんなの喰らったら終わりだ・・。でもメノウなら大丈夫だろう。
ジェオードも実戦をまじかで見て体がうずうずしているようだ。
「よく避けたな。だが二度目は無い!」
そのまままた空へと飛び立ったオニドリルはメノウに向かって回転を始めた。
そして先ほどの猛スピードでメノウへと急降下する。

「メノウ!!」
ジェオードが少し焦っているようだった。・・それもそのはず、メノウはさっきの攻撃で足の動きが少し鈍っているようだ。
メノウは焦ることなくその場に立ったままだ。このままでは直撃だ!
「諦めたか!ならばお前の負けだ!!」
オニドリルはメノウにとの距離を一気に縮めていく。
メノウはゆっくりと目を閉じた。諦めたのか・・・?

俺は一瞬時間が止まったように感じた。
そう感じた後、何故か絶対的な安心感が心に芽生える。
何故だかこの時は全く分からなかった。
いつも一緒に特訓してるからだとか・・・・そんな感じではなかった。
「メノウ!!」
ご主人が叫んだ。焦っているというよりメノウを信じている感じだった。

オニドリルとメノウがぶつかりそうになった刹那!!
メノウは目を開いて左へと間一髪でよけた。
なるほど。足に負担をかけないように動きを最小限におさえたのだろう。
メノウはタイミングをとるのはとてもうまい。皆が尊敬している。
メノウの口からはもうさっきの〝火炎放射"の炎が少し漏れていた。
オニドリルがそのまま空へと回避しようとしたところを狙って思いっきりメノウは〝火炎放射"を浴びせた。
さすがのオニドリルもこれは避けられなかった。
猛烈な炎を浴びたオニドリルは羽も体も焼け焦げ、そのまま地面へと落下した。
「くっ!!」
相手のトレーナーはモンスターボールから赤色の光線をオニドリルに当てるとオニドリルはボールに吸い込まれるように中へ入っていった。
相手のトレーナーはご主人に向かって歩いてきて手を差し出した
「・・・俺の完敗だ。これからも頑張れよ、パール!」
「え?」
なぜご主人の名を?ご主人も驚きの色を隠せない
相手のトレーナーはそのまま草むらの中へと消えていった。
「ご主人の知り合い?」
ジェオードがたずねた。メノウもご主人のところへ寄ってきた。俺もご主人の帽子の上にとまった。
「・・・・さぁ?」
ご主人もわからないらしい。

それからしばらく歩いていると目の前に町が見えた。
すぐそばの看板には「この先コトブキシティ」と書いてあった。


~story4~ ―謎の逃走ポケモン― 


やっとコトブキシティについた。
あの看板から約5キロぐらい歩いたよ。途中でトレーナーと五回くらいあったなぁ(ジェオードとガーネットが瞬殺しちゃったけど)

ご主人はポケモンセンターっていうポケモンを回復させたりする場所に行って僕達を回復させてくれた。
それから町のはじのほうにある草むらに囲まれたところまで僕達をつれていくと
「じゃあ少しここでのんびりするか。日も暮れてきたことだし。」
と言って自由時間にした。
ガーネットは木に止まって休んでるしジェオードは草むらに入っていってなんかはしゃいでる。
ご主人は昼寝してる。僕も寝ようかな・・・。

僕はジェオードがやけにはしゃいでいるので皆から結構離れたところにある草むらの中で仰向けになって寝ようとした。
「あぁ~~気持ちいぃ~~~。」
僕はそのまま安楽の眠りへと落ちようとしていたその時。

何かが草むらから飛び出してきた。僕は仰向けだったからすぐに起き上がる事が出来なかった。
僕の上に何かが覆いかぶさる。
(いててて。・・・え!?)
口が何かに塞がれてて喋る事が出来ない。

僕は何かがのしかかってきた衝撃で塞いでいた目をゆっくり開いた。
目の前には目を閉じて気絶しているイーブイの顔、おそらく雌だろう。
そして何よりも驚いたのがそのイーブイの口と僕の口が偶然にも重なっていた事だ。
(うわぁぁあ!!?)
僕は驚きのあまりイーブイを自分の横に突き飛ばしてしまった。
ゴツンという鈍い音がしてイーブイはそこに転がる。
「あっ・・・・」
ひどい事をしてしまった・・・。僕はイーブイのところへ駆け寄った。
「うぅ・・・ん・・」
イーブイは突き飛ばされた衝撃で目を覚ました。
「だ・・・大丈夫?」
いきなりイーブイは僕に抱きついた。
「た、助けてください!!」
何?僕は何がなんだか分からなかった。

イーブイは突然僕から離れると激しく震えだした。
僕の後ろから何かの泣き声が聞こえる。
振り返るとそこには二匹のドラピオンとそのトレーナーであろう同じ黒い服装した人間の男が二人いた。
「なんだ貴様は、そこをどけ!!」
トレーナーの一人は僕に向かって叫んだ。ドラピオンも威嚇している。

さっきのイーブイをよく見てみると傷だらけだ。おそらくあのドラピオンらに負わされた傷だろう。
僕はドラピオンをにらんで言った。
「・・・いやだね。」
「フン、ならば力ずくでどいてもらう!」
ドラピオンがこっちに向かってきた瞬間、何かが間に入ってきた。
「俺にもやらせろよ。」
「メノウ、あんたはそのイーブイを守ってて。」
ガーネットとジェオードだった。遅れてご主人も走ってきた。
「まぁ、あいつらにやらせてやれ。あいつらはさっきから敵を瞬殺しちまってるから強い奴と戦りたかったんだろう。」
その言葉に納得した。僕は一番最初に出会ったあの強かった謎のトレーナーと戦ったから満足してるけどあの二人は弱い奴としか戦ってないからなぁ。
「仲間が集まってきやがったか・・・。まぁいい、殺れ!ドラピオン!」
二匹のドラピオンはまずガーネットに向かっていった。
「死ね!!」
同時に噛み付いたがすでにガーネットは後ろに回りこんでいた。
「何!?」
ガーネットは僕らの中で一番スピードがある。これくらいどうってことない。
ガーネットはその鎌のような爪でドラピオンを切り裂いた。
そしてそこにジェオードの〝かまいたち"がドラピオンに直撃。
ドラピオンは硬い殻で守られているものの中まで衝撃が響き、その場で倒れた。
「・・・・なんだ、また瞬殺か・・・」
ガーネットはため息をついた。


~story5~ ―アメシスト― 


「くそっ!貴様ら我らに逆らって無事で済むと思うなよ!!」
うわっ、よく聞く台詞。
相手のトレーナーはドラピオンをボールに戻すと逃げて行ってしまった。
私は奴らの服の背中の部分に「A」と書いてあったのが目に入った。
ご主人はまだ震えていたイーブイの前で座り込んだ
「・・・普通、トレーナーはあそこまで追い掛け回して野生のポケモンを捕まえようとはしないはず・・。
 何があったんだ?」
イーブイの徐々に震えが収まるとようやくその口を開いた。
「・・はい、実は・・」

イーブイの話によると、イーブイは何日か前、普通に草むらを歩いていたところ、突然さっきの奴らと同じ服を着た奴らに捕まえられ、
何かの薬かなんかの染み込んだ布をかがされて気を失い、気がついたら周りになにやら実験道具のようなものが散乱している部屋のベットに寝かされていたらしい。
偶然にも窓が開いていてそこから逃げたところその部屋は高さ数メートルの建物の部屋で、その建物の見張りに見つかり、追い掛け回されていたらしい。

「・・・その建物の場所は?」
私の質問にイーブイは首を横に振った。
「・・すいません、必死に逃げてきたので全く分からないんです。」
イーブイはしょんぼりとした表情を見せた。
「ここまで聞いてほうっておくわけにもいかないな・・。よし。」
ご主人は急に立ち上がった。
「俺たちと一緒に行こう!」
ご主人はイーブイに手を差し出した。
私とメノウとガーネットも同時に頷いた。
イーブイはしばらくあっけにとられていたが、頷いてくれた。
「よろしくお願いします。」
イーブイはご主人の手をその小さい前足で握った。
「あ、そういえば・・名前は?ある?」
「はい、アメシストです。」
「よろしくな、アメシスト!」
この時私たちは気づくはずも無かった。アメシストの壮絶な能力に・・。

もうとっくに日は暮れていた。私たちは宿で一泊することになった。
部屋の中にもう一つ部屋があってその中に私たちポケモンは入る事になっているらしい。
その部屋の中は畳十畳くらいの結構広い部屋で、隅にベッドが四つあった。
イーブイ・・いや、アメシストは疲れていたのかすぐ眠ってしまった。私たちはバトルの話をしていた。
「今日はつまんなかったな。」
「本当よね、メノウはいいなぁ、強い相手と戦えて。」
「あのオニドリル強かったなぁ。・・それにしても何であの人はご主人の名前を知ってたんだろう。」
私たちは考えたが分かるはずも無い。

それからしばらくたった。
「じゃ、俺寝るわ。」
ガーネットは壁に止まり、寝てしまった。虫なのでベットや布団はいらないらしい。
「僕はなんか眠れないから散歩して来る。」
と言って部屋から出て行ってしまった。

さて、私はどうしよう・・・。

とりあえず部屋から出た。
「どうした?お前も散歩か?」
ご主人はベットに座って本を読んでいた。
「え?・・うん。」
私は部屋を見回すと冷蔵庫があり、開けてみるといろいろな飲み物が入っていた。おそらく宿側にお金を払って飲むやつだろう。
「ねぇご主人、どれか飲んでいい?」
「ん?別にかまわんが一つだけな。」
私は最初に目に入った小さい茶色いビンを取り出して飲んだ。
「え?おい、それは・・・」
ご主人が何か言っていたがよく聞こえない、まぁいいや・・・。
私はそのままグイッと、一気に飲み干した。


感想等あれば……




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Last-modified: 2009-12-01 (火) 00:00:00
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