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雨宿り

/雨宿り

作:ひぜん

[官能][n次創作]
この作品は、クロフクロウさんの作品に登場するキャラクター「フローゼルのアルア」と「キュウコンのクゥヤ」をもとに勝手に作られた二次創作の二次創作のようなものになります。






「もー。あと少し天気も待ってくれれば宿についたのにー」
「言わんこっちゃねぇ、飯なんか着いてからでいいって、だから言ったじゃねぇかよ」
「だってー。腹が減っては戦ができぬって言うじゃない」
「その腹じゃ、お前とはいつまで経っても戦は始められそうにねぇな」
「だまらっしゃい」
ぽつぽつ、という雨音が聞こえる間もなくカイリューが暴れ狂ったときのような豪雨に見舞われ、俺たちは必死に走っていた。
フローゼルという種族の俺にとっては、むしろ気持ちがいいくらいの土砂降りではあるのだが、
なにぶん相方であるキュウコンのクゥヤ……クゥにとっては、体力の急激な消耗にもつながりかねない。
共に各地を動き回っている分鍛えられているとは言え、炎タイプが打たれ続けて身体に良いわけもなく。
俺のつっこみに、いつもであれば蹴りの一つや二つ飛んでくるところであろうが、
今ばかしは雨よけを探しに地面を蹴り進めることしかできないようだ。
「ま、雨だけならいいんだけどよ……。宿まではまだ大分走らねぇといけねぇぜ?」
「うぅー……勘弁してよー」
流石に今回ばかりは悠長であったと、冷たい雨とともに身に沁みているらしい。いつものような余裕は感じられない。
そして、余裕がないのは俺も同じであった。
「うわっ」
「ちっ」
刹那、視界から色覚を消し去るほどのフラッシュとともに聴覚を麻痺させるほどの雷鳴が響き渡り、ギャラドスの威嚇を思わせるような余韻を残しながら消えていく。
先程から、まるで俺たちを狙っているのではないかと思うほど間近に雷が落ち続けていては、俺もへらへらと笑ってなんかいられない。
「もー! なんなのよこの雨!」
「誰かさんの日頃の行いが、噂の雷神様の目にでも留まったのかもな!」
「アナタの口の悪さに怒ってるんじゃないの!」
「はっ! この程度で御怒りになられるってんなら、さぞかしタマのちいせぇ神様だこった!」
悪態に反論するように、もう一発特大の雷が響き渡る。あながち間違ってないのかもしれない。
励まし代わりに繰り広げられるお粗末なやり取りの中、ようやく雨宿りが出来そうな場所を俺たちは見つけた。
「アル! あそこ!」
「ああ! ちっとお邪魔させてもらうか!」
ゴツゴツとした岩肌が続く崖沿いに、分かりやすいほどにぽっかりと空いた洞窟の入口を見つけ、安どの息が漏れる。
他のポケモンが避難していたり、あるいは住処にしている場合もあるが、この天候だ。
縄張りであったとしても話せばある程度の事情は汲んでくれるだろう。天候が回復するまでの間、しばしお世話にならせてもらうことにした。



弱まることを知らない豪雨の音が反響する洞窟の中で、ぶるり被毛に纏わりつく雨水を振り飛ばす。
俺は元々水に濡れてなんぼの被毛を持っているから、雑に振るうだけでもいつもの状態に戻ることができる。
びしょ濡れの相方は乾かすのに時間がかかるようで、その間に俺は適当に洞窟を散策しつつ、焚火用の枯れ枝をかき集めているところ。
「アル、他に誰かいた?」
「いや、気配の一つも感じねえな。誰かしらが来ていた形跡はあるけど、今今来たって感じじゃなさそうだ」
幸いなことに、洞窟の中は誰かの縄張りというわけでもなかったようで、ポケモンの姿はまったく見当たらない。
それじゃあと、集めた枯れ枝に火をともして心置きなくといった様子で毛繕いに専念し始めた。
クゥの毛艶の良さなら、多少の雨なら弾いてさらさらな状態を維持しているが、今回ばかりは耐えきれなかったようだ。
振り払ってもなお、じっとりとまとわりつく水気に今はやせ細ったようなみすぼらしい姿となってしまっている。
それでも炎タイプを生かした速乾性はあるらしい。熱を放ちながら見る見る水気も無くなっていき、乾いたところから毛をはんで()かしている。
不意に俺の視線に感づいたのか、腹回りの毛を食みつつこちらに不敵な笑みを向けてくる。
なんだよと片目をしかめてやれば、わざとらしく横に後ろ脚を投げ出し、お腹をちらちらと覗かせる。
「水も滴るいい雌でしょ」
「自分で言うか? それ。濡れたら随分と変わるもんだなって思っただけだ」
「またまたー、ほんとはアタシに見とれてたんじゃないのー? 素直に言ってみなさいよー」
「化かされるのはごめんだ」
ニヤニヤとした顔を向けてくるクゥから逃げるように背を向け、洞窟の外へと目を向ける。
いつもであればさらっと流せるおちょくりに、今ばかりは心がむず痒くて仕方がない。
久しく自らの欲求と向き合ってこなかったことが災いしてか、クゥの仕草のひとつひとつが気になっていたのは事実だった。
今ここに来た瞬間から芽生えたものではない。実は、ここ最近はずっと込みあげてくる欲求を押し殺しながら過ごしていた。
口にこそしないが、クゥが雌として魅力的な対象であるのは間違いない。
美しい毛並みは揺れるたびに異性の心をくすぐり、ふわりと漂わす雌の香りは雄の本能に直接語り掛けてくれる。
マイペースな振る舞いや物言いにイラっとくることもしばしばあるが、それでいて憎めないのは、根っこにあるおひとよしな一面を知っているから。
どんなに難しい選択肢にぶち当たっても、最後は信じて付いて来てくれる。加減を知らない悪態は、信頼の裏返し。
傍らにいて心置きなく本音をぶつけられる相手といるのは、不思議と居心地の良さをもたらしてくれる。クゥは大切な存在だ。
―― 回りくどくなってしまったが、早い話が俺は欲情している。
普段であれば調査の事なんかで自然と気も紛らわせられたのだが、遠征によるクゥとの長旅の中で発散するタイミングを見失っていた。
久しぶりの宿で、クゥの目を盗んで発散でもするつもりでいたのだが。
気を許せばあっという間に醜態をさらけ出してしまいかねない。
「……早くおさまんねぇかなぁ」
外に出ることを躊躇(ためら)わせるほどの雷雨に、ぽつり呟いた言葉を隠す。
今俺にとっておさまってほしいのは、嵐だけではなかった。






「ちょっとアル、いつまでそんなとこに突っ立っているのよ」
遠い世界に意識を泳がせていた俺は、いつの間にか後ろに来ていたクゥの一言でしばらくぶりに我に返る。
外を眺めるために入口に来たわけじゃなかった俺は、知らず知らずのうちにギリギリにまで外に出ようとしていたらしく
跳ねる雨粒に大分巻き込まれていたことに気が付いた。
これでは洞窟に避難している意味がないが、そんなことはどうでもよかった。
「雨もやまないし、もう暗くなってきたんだし今日はここで一晩明かしましょ」
「あ、あぁ……」
一晩を明かす。今の俺には暗喩にしか聞こえない。
渋々、クゥの後ろをついていく形で中に戻っていく。見れば毛並みはとっくに乾いていた様子だった。
焚火を前に、壁際にもたれかかるも相変わらず意識は違う世界を泳がせいている。
隣に座るクゥの言葉も温もりも全て遮断するかのように。ここに意識を置いたら最後、暴走してしまいかねない。
実は、俺とクゥとは番うような関係までは発展していない。
元々、彼女に特別惹かれるような感情をもって接しているわけじゃないというのもあるが、俺には欲情することに抵抗するほどのトラウマがあった。
俺は童貞というわけではない。わけではないのだが、その数少ない経験の一つが、致命的な心の傷を残している。
普通のフローゼルの枠を優に超える程の性欲と精力をもって、俺は雌に拒絶されたことがある。
心と体の交わう場においてはじめて向けられた(いと)わしいものを見る目は今もなお記憶に深く刺さり、欲求に再び素直になることを拒む。
構わず進んだ先に待っていた怯える目と悲鳴は、俺が背負う罪の一つ。二度と繰り返すまいと、強く心を縛り付ける。
「ねぇアル。アルってば!」
再びクゥの言葉に意識を引っ張り戻される。ちらりと目を向けやれば、いつになく不機嫌な表情を向けるクゥ。
「今日のアル、なんか変じゃない?」
「別に。疲れてるんだろ」
「なんで他人事なのよ。ていうか、さっきからアタシの事避けてない?」
「気のせいじゃねえか」
「そう? 不自然に洞窟の外まで行こうとしたりするし、なんか視線泳がせているし、今もちょっと距離置いているでしょ」
「そういうわけじゃねえけど」
「けど?」
「……そういうわけじゃねぇ」
流石に誤魔化しきれなくなってきているにしても、やけに今日は確信をもって踏み込んでくる。
中途半端が嫌いな性格だ。こうなったら意地でも引き下がってくれないのは知っている。
こうなってくると、面倒くさい。
しばらく探る様に顔を近づけてにらみつけてきていたが、頑なに視線を逸らす俺に何かを感づいたらしい。
「ははーん、さては……こういうこと?」
「っ……!」
そういうと、俺が見える位置まで動いたクゥはその場で寝転がり、まるで服従しているようなポーズを見せてくる。
不意に見えてしまったあられもない姿に、冷静に突っ込む余裕などどこにも用意していなかった。
俺の反応に味を占めたのか、不機嫌な表情から一転していやらしい笑顔に切り替わった。
すぐに起き上がると俺の横にすり寄りすかさず追い打ちをかけてくる。
「ほほー? アルってあんまり色事に手を出さないイメージだったけど、しっかりとその気になるんだねぇ? そういうことだよねー?」
「ほっとけ」
「いんや、いいじゃないのー? アルだって健康な雄なんだし、アタシの魅力の前では正直になっちゃうのも仕方ないし?」
そわそわとたわわな尻尾を揺らし、その内の何本かを俺の身体に這わせ始める。本気でやばいやつだ。
ついに股座にまで尻尾がせまり、流石の俺も黙ってはいられなかった。
「おめぇ……っ、マジでやめろ!」
いつもは出さないような威圧を込めクゥをにらんだ俺は、逆に怯むこととなった。
体中に尻尾をまとわりつかせると言うおふざけをしながら、透き通るような紅の瞳で至って真面目に俺の事を見つめている。
どんな罵声でも、その純真な瞳を跳ね返すことはできなかった。
「アタシに、隠しているんでしょ?」
一瞬の静寂の中に、少しだけ弱まった雨音と控えめに弾ける焚火の音が響く。
「……ああ、そうだよ」
これ以上は、誤魔化せない。大きなため息を一つ置いて、俺はそう返した。
「俺は今、欲情している」
「そっちじゃない」
ご希望の回答をしたつもりだったが、想像に反する言葉に思わず向き直る。
「その怒り方、他に言えないようなことがあるんでしょ? 雌にも手を出せなくなるような過去を。そういう顔をしている」
「……どこまでお見通しなんだよ、おめぇは」
「伊達に一緒に旅してきたわけじゃないからね。素直に話なさいよ。
そう簡単にアルを嫌いになったりなんかしないし、それくらいにアタシはアナタを信じているつもりなんだけど?」
クゥは鋭い視線を解いて、ふっと口角を緩ませる。
するっと出てきた信用という言葉、緊張も解けてしまう優しい表情を前に、頑なな態度をとり続ける必要はないのかもしれない。
もう一度大きく溜め息をはいてから、俺は淡々とトラウマについて話していった。



――――



「へぇー、アルのチンポってそんなにえげつないんだ」
「どストレートに口にすんな!」
俺にとっては頭を抱えるほど深刻な過去を語ったあとに出てきた一言目がこんな感想では、何のために語ったのか分からなくもなってしまう。
「でも、別にいいじゃない。相性が悪かっただけで、無理やり襲ったわけでもないんでしょ?」
「いや、無理強いはしたっちゃあしたけどよ……強姦紛いのことをしたことはねえよ」
「じゃ、問題なし」
屈託なく笑う彼女の笑顔が、今ばかりはとても眩しく、過去の暗雲をもかき消してくれるようだった。
「でもさ、アタシも気になるなー。そのドン引きする程大きいっていうアルのモノ」
「そこを深追いすんのかよ。見せもんなんかじゃねぇぞ」
「ふぅん。でも、見るだけじゃないなら教えてくれてもいいんじゃない?」
「あんまり俺をその気にさせるなって。本気になっちまうぞ」
「いいじゃんいいじゃん、その気になってくれるってことはアタシに興奮してくれているってことなんでしょ?
アタシだって雌なんだしすんごく気になるなー? それにアルのこと、雄として悪くないなって思ってるし」
「素直に褒められている気がしねぇなぁ……」
ニシシ、と笑うクゥに調子がくるいつつも、こんなときでもいつもの調子を崩さない彼女だからこそ、
久しぶりに自分の情欲に素直になれる気がした。
「……いいのか?」
隣通しで既に触れ合う距離にいた俺は、誘うように口を向ける。乗ったと言わんばかりに、クゥも口を差し出してくれる。
まさか、クゥと身体を重ねる日が来るとはな。ただ、まったく悪い気はしない。
パチパチと燃える乾いた音に、チュッと甘い水音が溶け込んだ。
ファーストキスは束の間の触れ合いで。一度離れた口をもう一度結ぼうと、再び口付けを交わす。
チュッ、チュッと何度も重ね合わせながら、徐々に互いの舌が口内に浸食し始める。
甘い音はより濃厚さを増し、ちゅぷりと舌を絡ませる音がねちっこく洞窟に響いていく。
洞窟の中まで響き渡るやかましい程の雷は、いつの間にか聞こえなくなっていた。
絡め合う彼女の舌はとても柔らかく、ちゅぱちゅぱと俺の舌から牙まで余すことなく絡めとり、あっという間に篭絡されてしまう。
舌戦(ぜっせん)では意地と意地との張り合いで決着がつかないこともしばしばだが、こちらの舌の闘いはクゥを認めざるを得なかった。
ねっとりと這わされた俺の舌は既に骨抜きとなり、あやされるようにちゅぅーっと吸い上げられる。
誤魔化すようにクゥの背中に手を回し手繰り寄せれば、クゥも重心を預けに来ると同時に、尻尾を器用に使いながら俺の身体をそっと包み込んでくる。
やがて俺の股座からは、息をひそめていた大物がむくりとピンク色の顔を覗かせ、それに気づいたクゥも求めるようにして尻尾を絡ませてきた。
ふわふわとした触りが、とても気持ちいい。
「んんー? ムクムクってしてきてる……」
嬉しそうにシュルシュルと尻尾をなぞらせられれば、あっという間に立派な巨砲が姿を現し、存在を見せつけていく。
「すんごぉい……ほんとうに大きいのね……」
その高さはクゥの頭に並び、俺の腕にも負けない程の太さを誇っている。先端からは早くも先走りの汁がこぼれていた。
「こんなに大きいの前にしたら、確かに怖くなる子もいるかもしれないわねぇ」
「流石にビビったか? 引き返すなら今のうちだぜ」
「まさか。アナタなんかにビビってたら一緒に行動なんかしてないわよ。それに、今更引き返す気もないんでしょ?」
他の雄をはるかに凌駕する大物を前に恐れることもなく、むしろ恍惚とした表情で俺のモノに釘付けとなっている。
そんなクゥの様子に、俺も興奮が高まっていくのが分かる。ただ見られているだけでは我慢できない。
「じゃあ、せっかくなんだから見るだけじゃなく気持ちよくしてくれよ」
「んー? いいよぉ」
そういうと、添えていた尻尾を使って巨砲を磨き始める。
巻き付けるように尻尾を添え、シュッシュッとリズムよく上下に擦りあげられれば、久しく感じていなかった快感がゾクゾク込み上げてくる。
「こう? 気持ちいい?」
「ああ、いいぞ……。上手いじゃないか」
俺の正直な感想に嬉しそうに笑うと、調子をよくしたのか更に速度を上げていく。
尻尾を二本使って挟み揉みあげたり、絞り上げるように強く巻き付いてきたりと、次々に刺激を変えながら俺の反応を伺ってくる。
先走りだけでも既に相当な量が流れ出ており、扱いている尻尾を見る見るうちに(けが)していくが、クゥはまるで気にする様子もない。
器用に尻尾で扱きつづけながら空いている尻尾を先端へと伸ばし糸を引かせたりと、好奇心のままに攻め続けてくる。
やがて尻尾だけでは物足りなくなったらしい。おもむろに顔を近づけると、竿の根本を尻尾で扱きながらねっとりと長い舌を這わせてくる。
経験してきた誰よりも熱く柔らかい舌が脈打つモノを這っていき、まるで子供がソフトクリームを舐めとる様に美味しそうに先走りを舐めとっていく。
ジュブジュブと舐めとれど収まらない先走りに満足せず、より濃いものを飲みたいと搾り取る尻尾がより一層強く扱き上げる。
「ああ……気持ちいい……。クゥ、そろそろ出そうだ……!」
「んふ。いいよぉ、いっぱい出して」
その言葉を合図に、一気に尻尾で扱きながらじゅるじゅるとしゃぶっていく。
「ぐぅ……っ! 出すぞっ……!」
刹那、溜まりに溜まっていた大量の白濁がドピュリと音を立て宙へと放たれた。
勢いよく放出された精はびちょびちょとクゥの顔へ、尻尾へと降りかかっていく。
汚されることすらも気持ちいいと言わんばかりに、なお射精を続ける巨砲におねだりするようにクゥはジュルジュルとしゃぶり続け、
絶え間なくビュッビュッと放たれる精をうっとりと眺めていた。
一通りクゥを汚したところで、ようやく暴れ狂ったような射精が収まった。
「すんごい量……。これだけ大きなチンポだけあって、たくさん出るんだねぇ。見ているだけでゾクゾクしてきちゃう」
「ふぅ……やるじゃないかクゥ。かなりよかったぞ」
「うふふ、どういたしまして? でも、これだけ出たのにまだまだ物足りなさそうね」
鼻先でちょんと突かれた巨砲は、未だ角度を保ち圧倒的な存在を誇示し続けている。
「ねぇアルぅ、私も気持ちよくしてほしいなぁ」
纏わりつく精液を舐めとるのもそこそこに、クゥは俺にふっくらとした尻を向けてくる。
「ああ……、お安い御用だ」
ゆっくりと立ち上がり、尻尾をもたげて誘うクゥの秘裂にどっしりと砲口を向ける。
指を使い柔らかな秘裂を広げれば、くらくらするような甘い香りを漂わせ既に涎を垂らすようにトロトロになっている。
はち切れんばかりのモノを向けられて、ここまで物欲しそうに待ち受ける雌は今までいなかった。
「改めて見ると、本当に大きいわねぇ……。アタシのここに入るのかしら」
「無理はすんなよ? 痛かったら途中でやめっからな」
「あら、心配してくれているの? 一度やると決めたら貫き通すのがアルでしょ。やると決めたら最後までやっちゃいなさいよ」
「それとこれとは違う気がするけどよ……」
挑発されるようにぷりんと尻を突き出され、はいはいと陰部へ先端を宛がう。
「挿れるぞ」
ヒクヒクと待ちわびている秘裂を前に一呼吸おいて、壊さないようにジュプリと蜜壺へと侵入していく
「あっあん……おっきぃ……」
ずぷ、ずぷと締め付ける肉壁を押しやりながら、少し戻ってはさらに奥へとじわり大物を進めていく。
「くうぅ……あはっ、はああん!」
締め付けを押しのけ自らの大きさをクゥの膣に教え込みながら、やがて最奥へと到達する。
あれだけの大物を貪欲にしっぽり咥えこんでなお、急かすようにきゅうきゅうと締め付けてくる。
「ほら……、全部入ったぞ」
「あふ……あれだけ大きいのに、ちゃんと挿るんだねぇ」
「ああ。お前の膣、すげー締め付けてきて気持ちいいけど、動いて大丈夫か?」
「なんでアナタが怖がっているのよ。いいから早く動かしてよ」
「なんだよそれ。ったく、知らねーからな?」
俺の心配を余所に先を急かされ、ゆっくりとモノを引き抜いていき、また奥までねじ込んでいく。
「くぅっ、あっ……あん……んぁっ」
まだどこか苦しさが抜けきらないクゥを慣らすようにゆっくりと腰を動かしていく。
焦らすような動きに、苦しそうな表情を残しつつも次第にその大きさにも慣れてきたのか甘美な声へと変わりつつある。
ゆったりと出し入れを繰り返す結合部からは、自らも慣れようと愛液が滴り落ち、ぬちゅ、ぬちゅ、とより淫らな音を洞窟に響かせていく。
「はぁっ……クゥ、気持ちいいか?」
「んぁ……ああんっ、奥にっ、奥にきてっ……! きもちぃ……!」
ゆったりとした動きだけでも、はち切れんばかりの大きさで犯していくモノは確実にクゥの膣を満たしていく。
むしろ動きをキープしている分、奥まで進む際に込み上げる快感がより長く大きな波となり、クゥを襲っていた。
「はあっ、ああん! んあっ……はああんっ!」
腰を打ち付けるたびに漏れる甘い声に脳はふやけ、膣の肉壁を押しやるたびにゾクゾクと背中を駆け抜ける快感がより大きなものとなっていく。
何よりも、ゆったりとしたストロークで快感が増すのは俺も一緒であった。
再び高まる射精感を感じ、パンッパンッとさらに大きく腰を打ち付ける。
「はぁっ、はぁっ……! クゥ、そろそろ……!」
「はあっああんっ! きてっ! いっぱい出してぇ!!」
「膣に、出すぞ……! ああっ……!」
再び突き抜ける快感とともに一気に腰を突き出し、最奥へ二回目の射精を注ぎ込んでいく。
「あぁんっ、あっつぃのが……! いっぱいきてるぅ……! ひゃんっ!!」
二回目だというのにとどまることを知らない射精はあっという間に膣を満たし、それでもなお絞り出そうと腰を振り続ける。
精を放ち続けながら尻に打ち付けていけば、ビュッビュッと結合部からも収まりきらない精液があふれ出し互いを汚していく。
放出が収まる頃には、足元に粘り気のある大きな水たまりを作っていた。
「はぁっ……はぁっ……お腹の中、いっぱぃ……」
「はぁ……今のクゥ、すんごいエロいぜ。まだやり足りねぇ」
「アタシだって、……こんなもので満足すると思わないでよ? 全然足りないんだから」
「言ったな? 次は本気でやらせてもらうぜ?」
「上等よ」
想像以上に強いクゥの性欲に反って対抗心が沸き、興奮をさらに焚きつける。
クゥもまた、知らず知らずのうちに規格外の巨根の虜となり、底のない快楽の海へ堕ちようとしていた。
衰えることを知らない巨砲を引き抜き、今度はクゥを仰向けに寝かせる。
脚を広げ挑発的な目で誘ってくる姿に、あっという間に硬さを取り戻す。
自身の大きさがしっかりと染みついた膣からは、ゴポゴポと白濁が流れ出してきた。
「はあんっ! またっ、挿ってるぅ……!」
逆流してくる精液に構うことなく、滑りの良くなった膣へ挿れていく。
先程よりスムーズに受け入れるようになったことに気分を良くし、すっかり巨砲に慣らされた膣を再び犯し始める。
「ひゃっ、あっ! あんっ! あぁあっ!」
ゆっくりとした動きとは違い間髪入れず襲い来る快感に、クゥの喘ぎ声は先程の比ではない。
精液と愛液とが混じり合い多分に粘性を増した膣からは、じゅぽじゅぽと雨音を寄せ付けない程の淫らな音が漏れだし洞窟を支配している。
突けば突くほどに弾ける甘い声に腰を突き動かされ、ほぼ失われている理性の中で快楽だけを追い求め犯し続ける。
「今の、アル……っ、すごいだらしない顔して……ああんっ!」
「そういう、おめぇこそ……っ、すっげぇまぬけな顔で乱れてるぜ……っ!」
「うる、さい……っ! 手加減してないでっ、もっと腰振りなさい……っ」
「言われなくても……っ、足腰立たないくらいイかせてやるよ!」
「あはっ……! ひゃっ! あっ、あんっ!!」
まぐわっている場でも強気の姿勢を崩さないクゥの要望に応え、一気にスパートをかけていく。
「あっ! あっ! うっ! あぅっ! ぁぁ……! イくっ……! ぃ、イっちゃいそ……!」
「ふっ! ふっ……! イっちまえよ……っ!」
目じりに涙を浮かべ、だらしない笑顔で口を開け喘ぎ狂うクゥもそろそろ限界のようだ。
パンッ、パンッ、と一気に腰を突き上げて、絶頂を促してやる。
「やっ! あんっ! あっ、ふあっ……!! イッ……、クゥ……ッ!!」
「く……締まって……!」
ビクンッと身体を跳ねさせ首を仰け反らせて、ついにクゥは絶頂を迎えた。
同時に膣もキュウっと締まり、耐えきれず俺も三度目の精を放ってやる。
既に精液と愛液で満たされ入り込む余地のない白濁が、ブ、ビュッと派手に音を立てて結合部から噴き出してくる。
「あああんっ! いっぱぃ出てるの……! 気持ちよくて……っ! あっ、はひッ……! またイキ、そ……!」
留まらない射精が大きな水圧となって膣を圧迫し、クゥを終わらない快楽の中へと沈めていく。
すっかり快楽に堕ちだらしない笑みを浮かべる相方の姿に満足し、俺はようやっと巨砲を引き抜いて解放してやるのだった。






白濁の洪水に見舞われる程の激しい夜が明け、目が覚めればとうに燃え尽きている焚火に代わり薄っすらと柔らかな光が差し込んでくる。
「おはよ」
「……ああ、おはよう」
優しい陽光に身体を預けている最中、割って入る様にクゥが顔を覗かせる。いつもより表情が明るく感じるのは、気のせいではないはず。
ゆっくりと立ち上がり、滅多にしない動きによって気怠くなった体を伸ばして大きなあくびを一つ。
「いやぁ、昨夜はお愉しみでしたね~?」
「お陰様で、普段口うるさい誰かさんが可愛い声で鳴くところをじっくり見ることができたよ」
「そういうアナタだって、普段考えられないようなだらしない顔で何度もイってたじゃない」
「最後、マヌケな顔して呂律も回ってなかったのは誰だったかなぁ」
直後、伸ばした背中に加減を知らない尻尾の一撃が襲い崩れ落ちる。寝起きで硬くなっている体にその一撃は流石に効く。
「ってぇ……! お前、昨日の今日なんだから少し加減考えろよ!」
「あら、まだ眠気が抜けてなさそうだから体を覚ましてあげただけよ。まさか、昨夜だけで体力を使い果たしたなんて言うわけじゃないでしょ」
「ぬかせ。この通りピンピンしてら」
「ほほう? それは今夜も期待していいってことかしら?」
ニヤニヤと妖しい目を向けてくるクゥに、「へっ」と思わず渋い笑いがこぼれる。
どうやら、とんでもない性欲を呼び起こしてしまったのかもしれない。
「とりあえず、まずは宿に向かってから聞き込みの方を進めてだな」
むっ、と面白くなさそうな顔を向けるクゥの横を抜けて光の差し込む方へと向かっていく。
洞窟を出て空を見上げれば、昨日の嵐が嘘みたいな晴れ空が広がっていた。
包み込む太陽の光に混じり、ひんやりとした空気が肺から体に染みわたり気持ちがいい。
「ま、そんときはよろしく頼むぜ」
振り返れば、今日の天気に負けないくらい透き通った、濁りない笑顔。
気が付けば、俺の心の中にあった暗雲もすっかりと消えてしまっていた。身も心もスッキリしたところで、再び次の街を目指し俺たちは歩き始めた。





ちょっと前に目に留まった、クロフクさんところのアルアとクゥヤのおたわむれ絵(R18)のシチュエーションがあまりにもどストライクすぎて
1週間ぐらいずっとモヤモヤしてた結果、昇華すると言う形でしか消化できないと考えてひたすらに書きまくりました。
モチベ上がりすぎて2日で9400字ぐらい書いてしまったぐらいにはとても大好きなカップリングです。
勢いあまって、初夜じゃない方もいつの間にか5000字ぐらい書いてたのですが流石に調子に乗りすぎるとアルアに消されそうなのでこの辺にします。
本来のふたりの性格や設定から著しく離れているかもしれないですが、パラレルワールド、みたいな感じでご勘弁を…。
というか人さまのカップリングの初夜を他人が勝手に書くとか大罪犯してよく平気な顔していられるなと自分でも思います、はい…。

そんなことより本家のNO LIMITみてください。
アルクゥのコミカルなやり取りから見れる絶妙なふたりの関係性なんか見ててとても楽しいです。
事件に巻き込まれながらも自分を貫き通すふたりに心を打たれ変わっていくポケモン達と、まさかの黒幕。どうなってしまうのか、是非見てみてください。

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  • 噂のクロフクさんです。ああああもう総括すると、尊い……好き……大好き……。
    まさかのかさまに、私の小説の子たちを書いていただき本当にありがとうございます!
    アルアとクゥヤの性格、口調、お互いの行動まで完璧に書かれており、自分の理想そのものの展開に読んでいるこちらが恥ずかしくなるような……。濡れ場のシーンも、アルアの業物にすっかり堕ちてしまったクゥヤのスケベェな描写がタマラナイです……こんなのずるい……興奮しないわけないじゃないですか……!
    クゥヤの茶目っ気がよく描写されていて、アルアをからかうセリフも情景が色濃く浮かんできました。そして何よりアルアに対する洞察力が互いに過ごした時間がいかに物語っているか。よく私の物語を読んでくれていて頭が上がりません……!
    アルアに関しては口の悪さとクゥヤに対する態度が私の想像そのままに表されていて、何だかんだクゥヤのペースに呑まれているのも彼らしいといいますか……全体的にクゥヤが一枚上手な話が個人的なツボで、理想的な関係です。そう、こういう二匹の話が書きたかった、とひぜんさんには私の理想の一つを叶えてくれて感謝の言葉もありません!
    同じキュウコンスキーとして、これほど素晴らしい官能小説を書いていただき本当にありがとうございました!これからもひぜんさんの書くキュウコン、楽しみにしています!


    と こ ろ で

    後書きを見るにまだ濡れ場のストックはあるみたいじゃないですか。さぁ投稿するのです。アルアが怒ろうと自分が取り押さえるので遠慮なく暴走していいんですよ……!? -- クロフクロウ
  • あのクロフクさんだ!サインください!
    もったいない言葉の応酬に頭が上がりません、こちらこそ読んでいただきありがとうございます。
    好きで追いかけてたふたりですので、アルアとクゥヤ自身が頭の中で物語を作ってくれるような感じでいろんな情景が頭に浮かんできてくれました。
    ただ、人さまのでしかもデリケートなところに踏み込むということで、より慎重に丁寧に書こうととにかく設定から口調性格バックグラウンド全てを何度も反芻してましたので…。この関係性を壊さなかったことに何よりも安堵しています。
    これからもいろんなキュウコンを書いていきたいですね。というかキュウコン以外書けるのか最近怪しくなってきました。

    ストックは、まぁ… 例の太っている発言と堪えている絵のセリフをそのまま使わせていただいた一つの情事を想像したものですが… 整えられたら考えます、多分…。アルアさん頑張って作者止めてあげて(?) -- ひぜん
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Last-modified: 2018-06-05 (火) 21:32:04
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