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立ち入る事のない森で 2

/立ち入る事のない森で 2

opojiです。これは立ち入る事のない森での続編となります。
執筆速度を上げられるように努力します!それではどうぞ。


注意!官能表現挿入予定です。



やばい…いやマジで。
うん、明らかに胸元のモフモフから感じる何かの存在。…てか、俺いつの間にか仰向けになって寝てんのな。いつもの癖が出ちまったようだ。まったく、、警戒心が皆無だよなぁ、俺。

いや、それより問題なのが、さっきも言った通り俺に何か乗ってる事よ。目を開ければすぐわかる話なんだけどさ…いや、もしだよ?もしリィだったら…

俺はゆっくり目を開ける。視界にまず入ったのはまだ朝になりきってない空。早く目が覚めたみたい。

そして問題の箇所に目線を移してみる。
特徴的な赤い前髪。まだ気持ちよく眠ってる幸せそうな、安心しきった表情。…うぉぉぉお!紛れもない、この子はリィだっ!!てかどんな状況?!どうしてこうなった?!

「んん…」

動いたー!しかも余計俺の体によじ登って来てるというか、リィという名のロコンの暖かいお腹の毛が俺のモフモフの末端に触れてるよ…や、やばい!俺の下半身が活動を開始してしまう!やめろ!やめるんだ俺の息子!今そんなに成長したって今はお前の事構ってられないんだ!はっ?!まさか最近ご無沙汰だからそのツケが今来たのか?!待てよ?今俺仰向けだよな?やばくね?!一大事だ!!さらけ出してる!リィが起きたら取り返しがつかなくなる!

…ひとまず、体をリィとは逆方向によじろう!俺のトップシークレットな部分だけでもプライバシーを守るんだっ!

そーっと…そーっと…


…ふぅ、何とか逆側に向けたよ。その代わり、リィの体勢は前両足とアゴの部分かな?それだけ俺の上だけ乗ってるから、言葉で言えば ビヨーン って伸びる感じ。

よし、フェイズ1は終了。フェイズ2へ移行する。完璧に覚醒してる俺の息子。こいつを落ち着かせるためには、方法は一つしかない。…言わなくてもわかるよな?

体を丸め、元気になってるそれを前足で触れるぐらいまでもっていく。そして、両前足で上下運動を開始する。…あぁ…なんか本当に溜まってたみたいだな。こんなに気持ち良かったっけ?

自然と動くスピードが上がって来たよ…頭に浮かんだのは・・・

リィとの行為。

考えちゃいけないのに、頭に浮かんじゃう…
はあ…はあ…もうっ!リィ出る!

「はぁぁっくっ…っ!!」

・・・ついにやっちまった…精子の量がハンパない…危うく自分の顔にかかるとこだった・・・しかし無我夢中にやり過ぎたな…リィが乗ってるのに。気づかれてないよな?

はぁ…なんか妙な罪悪感が残っちゃったなぁ…
「はぁ…」
アレもまた元通りになったら、また眠くなってきた…もう一眠りだけ…


「ローチ…ローチ~!ねぇ、起きて」
あぁ~…誰かが揺すってる…もうちょっと眠らせて…
「ねぇ~、ローチってばぁ!」
うー・・・ゆっくり目を開けると、太陽の光を背にリィの顔が視界に入った。
「へへ、起きたぁ?」
どうやら俺の体を両前足で揺すっていたみたい。…というか、また俺は仰向けで寝てたんだな。なんとも恥ずかしい…さすがに俺の大事な箇所は、勃起してない限りさらけ出される事はなく、毛で覆われてるから大丈夫だけど。
「お、おはよ…」
「おはよー!よく寝てたね!」
「うん…ふぁぁ…」
「昨日は疲れたもんね…」
あぁ…いろんな意味でな…あっ!まさか昨日の行為は・・・ばれてないよな?

「お腹空いちゃった。なんか見つけに行こ?」
この感じなら大丈夫そうだな。
「そうだね!」
俺は仰向け状態から普通の体勢に戻ろうとするんだが、、、

「まっ、待って!」

リィが足に力を入れ、なぜかまた仰向けにさせられるというね。一体どうしたんだ?

…なんか見つめ合っちゃった。自然とお互いの顔が赤くなるのがわかる。

「どうしたんだい?」
平然を装ってたんだが、果たしてうまく言ったのか定かじゃない。
「え、えっと…その…」
あぁもうこの体勢…緊張し過ぎて吐きそう…。
「ローチの… …ローチのココ、触ってもいい?」


リィが言うココとは、俺の首元のモフモフだった。ちょっと期待外れだったりする…いや、今の発言は撤回します!すいませんでした…。

「う、うん。いいよ」
まじまじとモフモフを見つめつつ、右前足をモフモフし始めた。
「わぁ…すごいっ!凄く柔らかいね…うーん」
「ちょ、ちょっと」
リィがモフモフに顔をうずめてきた!ローチの思考能力ダウン!

「あったかぁい…」
リィ…君は俺が寝てる間もモフモフしてたよな?
「り、リィ?」
「一度こうしてみたかったんだぁ…ありがと!」
リィが俺から離れる。
「ね、食べ物探しに行こっ?」
あぁ…完全にリィのペースだ・・・まぁいっか。よいしょっと。
「行こうか」

そして二匹はまた森を突き進み始める。



話し歩きながら、密かに身体を洗える場所を探してるんだよね。今朝の行為で出たモノがちょっと毛に付いてるみたいで、なんかカサつくんだよ…うぅ、気になるなぁ。

「あっ!ローチ!あそこ」
リィに言われて見た先には、リンゴが数個木の下に落ちていた。ちょっと大きめで、綺麗な赤色をしている。
「美味しそうだね!いただこう!」
リンゴ目掛けて小走り。そして目の前のリンゴにかぶりつく。シャキシャキしてて、甘くてとてもおいしいよ♪

リンゴ一個でこれが結構お腹に溜まる感じがするんだ。俺は2個、リィは1個食べて、お互いに満足満腹状態になる。


さて・・・これからどうするか。


「ねぇ、この辺に川あると思う?」
「うーんわからないけど…川に行きたいの?」
川に行きたい理由は股間を洗いたいから。なんて事は言えるはずがない。

「身体洗いたくてね」
「そっか。私も洗わなくちゃね。探そっか!」
「うん。とりあえず、先に進んでみよう」
リンゴがあった場所から離れ、先に進んでいく。歩いて行く中、周りにはパチリスの群れや、ベイリーフが居る事から、この辺一帯は安全地帯という事が伺える。大体縄張り区域だったら、縄張りを持たないポケモンが居る事はまず無い。
「やけににぎやかになってきたな」
いろんな所からポケモン達の話し声が聞こえる。そしてある一匹のポケモンに俺は目を付けた。この辺一帯を知ってそうな奴だ。種族で言うと…ジュカインかな?すごくカッコいいんだぜ!

「どこ行くの?」
急に俺が進む方向を変えたもんだから、リィが質問してきた。
「あそこにいるジュカインにさ、川があるか聞いてみようと思って」
「なるほど!わかったわ」
ちょっと小走りしながら近寄ると、木に寄り掛かったジュカインの目線だけこちらに向けられたのがわかった。
「あのー…すいません」
俺は躊躇なく話し掛けられた自分に驚く。
「この辺に川なんてありますか?」
「・・・」
しばしの沈黙…
「・・・ここへ初めて来たのか?」
やっと喋ってくれたよ。ホッとしたわぁ…。
「あっ、はい。色々あって…」
「……ふんっ、どうせ暇だし案内してやるよ」
「あっ!ありがとうございます!」

ちょっと怖そうだけど、なかなか親切な人で良かった。こうして俺とリィは、ジュカインに案内されるがまま移動を始める。

「あの・・・この辺にずっと住んでるんですか?」
ちょっと気になるから質問してみた。
「俺か?住んでるっちゃあ住んでるが、長くはない。すぐ居なくなるしな」
「?? と言うと?」
さらに問いかける。
「縄張り主張してくるポケモン達から逃れながら生きてるわけさ。せっかく平和に暮らしていると思えば、奴らがやって来て ココは今から俺たちの縄張りだ。今すぐ出て行け! ってよ。ほんと迷惑だよ、、、かと言って逆らえば全員敵にまわす事になるしな。あぁめんどくせ・・・。そろそろこの辺にも来るだろ・・」
俺とリィは顔を見合わせた。
「今一番活発なのは、ライボルト一族だな。ったく、一箇所にずっと住んでれば良いものを、集団で移住生活するんだから困ったもんだ」
「あの!実は私たち変な集団に襲われて、無我夢中に逃げてたら迷っちゃったんです...まぁ原因を作ったのは私だし、ローチとその友達を巻き込んだのも私なんですけどね?・・・」
と、リィが訴える。
「ローチ?」
「あぁぁ、俺の事です」
「君の名前はローチか?」
「はい、そうです」
「そうか、そこのお嬢ちゃんは?」
「私はリィって言います」
「なるほどね。俺はタスだ。・・・で?その集団はどんな容姿だったんだ?」
このジュカイン、タスって名前なんだ。覚えておかなくちゃね。
・・・と、リィが俺に顔を向けた。容姿を教えるんだったな。

「うん。その集団のほとんどは、白い毛をベースに顔らへんに赤い毛があったっけなぁ。あっ!んでもって俺らとは違う言葉喋ってた」
「何喋ってるのかわからないから、怖かったよね・・・」
「そうだったな」
「そいつら、二足歩行か?」
「「にそくほこう?」」
「あぁ、なんと言うか.....お前らみたいに四足で歩いてるんじゃなくて、俺みたいに二本の足で歩くのを二足歩行って言うんだが..どうだ?」
タスさんみたいな移動手段か・・・
「確かそうでしたよ!!」
「ふむ・・・ならば、そいつらは ヤルキモノ って言うポケモンの可能性が高いな」
「ヤルキモノ?」
「あぁ。奴らは短気なんだが、自分らに勝ち目が無いとわかれば一目散に逃げる臆病者でもある」
「そうなんだ・・・」
「奴らに何をしたんだ?まさか食べ物系じゃないだろうな?」
「うっ...」
リィは図星を突かれたようで、恥ずかしそうな顔をする。
「はっはっはっはっは....」
タスさんが楽しそうに笑い始めた。
「なっ!笑わなくても!」
またリィの顔が赤くなってる。
「わりぃわりぃ。ヤルキモノに食問題で挑んだら勝てる奴なんていないよ。そのぐらいめんどくさい奴らさ」

なるほどね。それならあんなにしつこかったのもうなずける。

「そういう面倒くさい奴らに関わらないようにする知識も少しは身に付けなきゃな。機会があれば教えてやろうか?」

「是非お願いします!!」

タスさんって、外見怖いポケモンだけど、内面凄い優しいかも。



「川までもうじき着くが、一体何しに行くんだ??」

「いや、その、、ただたんに身体洗いたくて」

「...ククク、なるほどね?」
不気味な笑いをするのは何でだろうか、、。


そうこうしているうちに、川のせせらぎが聞こえてきた。

「良い音・・・」
リィの言う通り、心から癒される音だ。
「ほら、見えたぞ」
清らかに流れる綺麗な水。晴れ渡る空に自らを主張し続ける太陽の光をキラキラと反射させている。
「すごい綺麗な川ですね。こんな良いところを知ってたなんて、うらやましいです」
絶対俺だったら、毎日来てるよ。
「なんつっても、この辺に初めてきた時に見つけた場所だからな。俺も最初は感動したよ」
リィは目を輝かせて、川を上流から下流の方まで見渡していた。
「ねぇローチ?」
「なに?」
「私たちが住んでたとこって、この川の上の方かな?」
「さぁ、どうだろうね?」
「お前ら、一緒に住んでるのか??」
「えぇ?!」「いやぁ違いますよ!?」
俺とリィの声がかぶった。
「クククク...ははははは」
また笑ってる...。
「わ、笑わないで下さいよ、、」
「お前ら気に入ったよ。クククク...若いっていいよなぁ」
「どういう事ですか~?!」
「とりあえず、二匹の顔が赤いって事さ」
「「ッッ!!」」
タスさん・・・ヒドイよ本当、、、。
「か、身体洗ってきます」
もう恥ずかし過ぎてダメだ。行ってこよ。


シャバシャバシャバ...
水位は足の真ん中ぐらいまで来てる冷たい水を身体にしみ込ませ、毛をキレイにしていく。
一番気になってる箇所を洗いたいんだが、リィが近くに居るからなぁ・・・。

「ふぅ、、、冷たいけどスッキリするね?」
「そうだな。な、なぁリィ?」
「ん~??」
リィは自分の前足を舐めながら返事をしてきた。
「え~っと...少しだけ向こうを向いててくれないかな?」
「えっ?...うん、いいよ?」
体勢を直すと、ちゃんと向こうを向いてくれた。
「ありがと」
そして俺は、冷たさに震えが来るのを覚悟して、どかっと座った。そして誰かに見られたら恥ずかしい体勢をする。どんな体勢かと言うと、後ろ足を開脚して、腰を丸めて顔を陰部まで近づける体勢さ。どう見ても恥ずかしいでしょ?見方間違えれば自分のアレを舐めてるのと勘違いされるかもだからな。さてと、毛づくろい毛づくろい~。適度に水に濡れてるから、素直に体毛も言う事を聞いてくれる。

嫌なカサカサ感もとれたし、満足だな。これで良しっと。

体勢を戻す前に、なにか視線を感じて自然に前を見てみた。いや、見てしまった。.....いやいやいや、見られてた。

「うわぁぁっ!!」「ご、ごめんなさい!!!」

がっちり目が合ったよ。まさかこの体勢のままでなんて、、。
そう、リィがこっちを見てたのさ。向こう向いててって言ったのに...。
二匹同時に声を発すると、お互いに真逆の方を向く。
「いや、、その~・・」
「私・・そんなつもりじゃぁ」
「だぁぁ!勘違いすんなよ?!俺は毛づくろいしてたんだからな?!」
「わっわかってるよ!!!」
そうだよな、、なに言ってんだ俺は・・・。
「ご、ごめん・・」
「私の方こそ、ごめん...。約束破っちゃった・・」
「い、いいよ..。ただ恥ずかしかっただけだし・・・」
なんか冷たい水で冷えてるハズの身体がすごい暑い。
「...ローチ?」
「ん?」
お互い目を合わせないで会話を続ける。
「先に、タスさんの所行っててくれる?」
「えっ?あ、うん」
シャバシャバ音をたてて、川から出る俺。
「じゃ、待ってるからな?」
「うん。ありがと」
ブルブルブルと、身体を揺らし水っ気を飛ばす。そして体温を故意的に上げ、さらに体毛を乾かす。

恥ずかしかったのは確かなんだけど、なんだろう・・この気持ち...。
...うーん、、、
「よぅローチ!水浴びは終わりか?」
なんかさっきよりフレンドリーになってる気がする。ちなみにタスさん、並の大きさの木によじ登って、上から声をかけてきた。
「そんな所から声を掛けられたらビックリしますって。終わりましたよ?」

「リィはどうしたんだ?」
「先行っててって言うから俺だけこっち来ました。まだ川に居ますよ」
「そうか」
若干なにやってるか気になったものだが、そこはグッと我慢できた俺だった。


次回 立ち入る事のない森で 3



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Last-modified: 2011-03-02 (水) 00:00:00
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