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災難な通信士?のお話25

/災難な通信士?のお話25

作者:ぽーにょ
今回はすごく短いけどひさっびさの更新。


午前4時、シロガネ山入り口



俺はノワール達と一緒にシロガネ山の入り口に立っていた。
「まさか最初の隠れ家が最後の入り口になるなんてな」
「まぁいいんじゃないの?最後までこの面子なんだしさ」
俺のチームにはノワール、クリス、タミル、コリン、ジャック、メロディの7匹。おなじみのメンバーと言った所だろうか。
「ん、『次男』は別チームなんdすね(噛」
ノワールは頷き、山の頂上を見ながら答える。
「アシュリー達が工作部隊として先行してる。アイツにはそっちについて貰った」
工作部隊はフィアー、シルヴィア、ブルース、シリウス、アシュリー、『次男』の6匹なんだよな・・・
「ねぇノワール、やっぱり工作部隊って割には結構大所帯なんじゃないかしら?特にフィアーが」
話しながらノワールの背中に乗って洞窟を進む中、ジャックが口を開いた。
「むっ・・・では残りのチームはどこにいるのだ?」
確かにソロー、トゥオ、ガナード、サラザールの4匹は班分けの時にも呼ばれなかった。
「一体どこへ?」
「ある場所へ行ってもらっている。まぁ転ばぬ先の・・・と言った感じだな。だがサラザールの居場所は私にも分からない、嫌な予感がする・・・」
「ふぅん」
ふと洞窟の曲がり角に不自然な鉄製のシャッターが一枚、張り付いている。
ノワールは皆を降ろし、俺達にこう言った。
「お前達は先に行っててくれないか?私にもやる事が出来たからな」
「何よいきなり!今更怖気づいたって・・・むぐぅ」
タミルがクリスの口を押さえ、入るように促す。
「コイツにもなにか思うことがあるだろう、気安く触れるものじゃぁないな・・・ノワール、俺がついてるから心配するな」
「・・・すまない」
俺達は先に中へ突入することになった。
タミルとクリスがシャッターを電撃や炎で切断していく。赤い軌跡が縦断し、ついにシャッターは大きく口を開けた!
「よし、一気に駆け上がるぞ!」
タミルの号令で俺達は一気に施設内を駆けて行った。


午前5時、シロガネ生体研究所


駆け上がった先は怪しげな研究施設、所々血糊がべったり付着していて気味が悪い。
「うっ!!」
急に激しい頭痛が襲い掛かり、何か見たことのない光景が頭に浮かんだ。どうやらクリスもそのようだ・・・
「おいおいこのパターンって・・・」
「そうね、もしかしたら」
「あの・・・一体何の話なのでしょう?」
そういえばメロディたちは知らないんだったな。掻い摘んで俺が説明すると、さすがにショックが大きいようで、コリンは軽くパニック状態に陥っていた。
「あばばばば」
「落ち着け、コリン」
「ノワールがいた研究所が此処だっていう可能性は十二分にあるな。それに・・・」
俺とクリスは頷く。
「あいつが言ってたバシャーモとラティアスの生き残り、それと何か関係もあるって事だな」
「といってもせいぜい子孫だとかそんな程度なんだろ?なら気にすることないじゃないかっ!」
ジャックはこういうとき役に立つな、快刀乱麻過ぎるが。
無駄話をしながら次のドアを開けると、すっかり廃墟になった研究所が見えた。
「爆発したのがちょうどあのあtりでしょうか(噛」
「・・・ならあれはなんだ」
爆発したはずの研究所、そのうち扉が1枚だけ無傷で残っていたのだ。
「明らかにおかしいな」
慎重に扉を開けると、そこには1匹のポケモンが壊れた機器の上に鎮座していた。
「おや、朝早くご苦労な事ですねぇ」
「『ミュウツー』・・・っ!」
以前セキエイ基地で見たことがある、確かにミュウツーの姿、張り付いたようなにやけ顔。
「おや、誰かと思えばホウエンの隊長さんじゃありませんか・・・フフフ」
「答えろミュウツー、なぜ俺達を裏切った?元々俺達が戦争を扇動し、武器商人から流れた金があんたに来るようになってた筈だ」
クックック、と含み笑いをしながら彼は一枚の紙を開いた。
「決まってるでしょう、金よりもっといいものが手に入ったからですよ」
「ああっ!」
俺は思わず声を上げてしまう。だってさ、アレ俺が昔書いた設計図だから!
「それどこで手に入れたんだ!俺が大事にとってたはず・・・」
とホウエンで捕まったとき、ソローが言ってたことを思い出した。
「ラシャか・・・!」
「ええ、あの役立たずさんですよ、彼には一応死んで頂きました。少なくともシグ、あなたの作った機械よりも役に立ちませんでしたからねぇ」
「どういうことだ?」
「あなたの設計技術はとてもすばらしいものでしたよ、おかげでこちらのエンジニアも大喜びで改造してくれましたからねぇ」
「お、おいおい!まさかよぉ!」
ジャックが叫ぶ!
「あの時襲ってきたエアームドの大群って・・・」
「ご名答、つまりは役立たずが持ち込んだエアームドをバシャーモの彼が作った設計図の技術からいくらか拝借した・・・と言ったところですよ」
と、急に背後から声が聞こえてきた。
「よく喋る様になったな、ミュウツー」
「おやおや誰かと思えば・・・誰ですかあなたは?」
「ノワール!」
ミュウツーは彼の名をきくやさっきまでのにやけ顔は消え去り、憤怒に満ちた表情を見せる!
「貴様・・・なぜ生きている!」
「『ソレはこっちの台詞だ、私よりもはるかに寿命の短いあんたが何で生きてるんだ?』・・・とでも言うと思ったか?」
「何故・・・何故だぁっ!?」
するとノワールは憐れんだ表情でミュウツーを見た。
「初めは私もお前が普通に生きてると思ったよ、けどな・・・」
ノワールが一枚のボロボロになった扉をけり倒すと、そこにはすっかり干からびた・・・
「うあああああああああああああああああああああああああああやめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
耳をつんざくような断末魔が頭の中に直接響いてくる。
「まさか・・・幽霊・・・」
ミュウツーの死体が扉の先に捨てられ、ソレを見たミュウツーは自分の『死』を意識してしまった・・・こんなところか。
そのせいか俺の設計図もつかむことすらできなくなってしまっている。おそらくモニターにも二度と映らないのだろうな。
「まだ・・・まだ超能力は使えるようですねぇ・・・うふふふ」
確かに、俺の設計図は空中で丸まり遠くに投げ捨てられた。念動力は健在だな。
「超能力が使えるなら・・・こんなことだってできるのですよ・・・」
ミュウツーが指を鳴らす。いや、そう見えるだけか、実際に音は鳴ってない・・・
「あぐぅうう!ううぅ・・・」
「っ!コレは・・・あぁっ」
急にクリスとタミルが苦しみだした!頭を抱えてうずくまる。
「まさか・・・!シンクロノイズ!?」
しばらくの静寂、起き上がった2匹の目に光は無く、無表情になっている。
「おい、どうしたんだよクリス、タミル!」
「さぁ僕(しもべ)たち、あの鳥達を皆殺しにして差し上げなさい・・・ふふふ、ふふふふふふふふふふふふ・・・」
するとクリスたちが俺達目掛け10万ボルトや火炎放射を見舞ってきた!
「クソッ、どうすればいい、ノワール!?」
下手に手を出せばクリスたちを殺してしまう。そんな中ノワールは俺達に命令を下した。

「シグ、ジャック、コリン、メロディ・・・命令だ、2匹を・・・殺せ」


なにこのソードマスター臭

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Last-modified: 2013-03-23 (土) 00:00:00
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