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月下翡翠 最終話 - 後編 - ~エピローグ 

/月下翡翠 最終話 - 後編 - ~エピローグ 

28×1




第十話 - 最終話 - 九日目


暗闇の底。虚暗の彼方。紅蓮の瞳、映るものはただそれだけ。
光なぞ一条も差さず、それなのに自己の体は明確に分かる。薄く開いた目は、闇を見つめ続ける。
が、ふと胸元に触れる。赤黒く、粘り気のある感触が――あるはずなのに、そこには存在しなかった。
彼は目を見張る。確かに、胸には掠り傷さえない。血の跡も何も無く、そこには唯、柔らかな黄色みを帯びた毛並み。
「――?」
口を開く。が、声さえも生まれない。彼という存在のみがその場に浮遊し、それ以外のものは何一つ無い。
ここでは創造も、破壊も無い。だが確実に彼は存在し続けている。だが、それもただ孤独。
そう思った瞬間、急に感覚が生まれた。足元に堅いものを感じる。乗るような形、彼は着地した。
それも唯闇、暗く、広い。
――闇?漆黒の・・・色?
彼はその暗黒色と、内側に眠っていた記憶を重ね合わせる。そこに確かに浮かんだのは、彼が憎んでいたはずの、影。
「――!」
出ぬ声で精一杯に叫び、その幻影を掴もうとする。が、それは闇に溶けるように掻き消え、その跡に残るものさえない。
が、それを切欠に様々なものが彼の頭の中を駆け巡っていく。
破裂した殻、生まれたばかりの自分、彼を主人と信じ、裏切られ、怒りを火炎となし、確かにそこに――
目の前に、幻影が生まれる。今にも闇に消えそうなほどに薄いけれど、彼が愛した、幻影が。
美しかった。闇の中に明かりを燈したように柔らかくて、抱擁するような笑顔。
それと同時に、天空が晴れる。曇天から差す、光のカーテン。幻想のようだった。余りにもはかなく、美しい。
それに飲み込まれるように――彼女の幻影も、消える。その間に垣間見えたのは、悲しそうな笑顔。
「――!!――?――・・・!」
幻影の後、彼は叫び続ける。声が生まれなくとも、必死で彼女を呼びとめ続けた。
その視界、一条の変化。光が――差していた。真っ直ぐ、彼の足元から。
下を見つめた彼は、渦を描くように闇を飲みこんでいく光を、見つめていた。
その中に、彼女がいる気がして――



彼は目を見開く。細かい機械音が、その部屋には響いていた。
「――マグマラシ」
低い、声。起き上がった先にあったのは、群青の双眸。そこに空の青さは無く、憂いの紺が沈んでいた。
静寂の中、無機質に機械音が続いていく。ボルトは唯、俯き続ける。その中、漸く口を開いたのは、マグマラシ。
「ボルト・・・どうして俺はここにいるんだ?」
真っ白な部屋の中、自分を覆っているシーツごと彼は起き上がる。そこには、やはり切り裂かれた痕は無かった。
ボルトのその黒い毛並みは、どことなく水にぬれている。濡れそぼった毛並みが、そこにはあった。
ということは、あまり時間は経っていないのだろう。だが、胸を掻ききられた記憶がある限り、その疑問は消えない。
「ああ、ここは病院――つまりはポケモンセンターだ。俺たちでここに連れてきた。」
答えになっていないような気はするが、とりあえず彼は頷く。周りに人は無く、ボルトのみが哀しげに佇んでいるのみ。
と、リーフィアはどうしているだろう。悲しんでいた。少なくとも、意識が途切れる前の彼の記憶はそう語っている。心配している筈だ。
「リーフィアはどうした?帰ったのか?」
その質問を聞かれたとき、ボルトは跳ね上がるように彼のことを見つめた。その瞳の群青は細く、聞かれたくなかったかのように。
そのまま、黙り込む。俯いた顔に喜びの類は一切なく、彼はそれに不安を覚えた。
夢。先ほどまでの記憶。彼女が離れていく。
信じたくない。今日も、あの優しい彼女が側にいてくれるはずだ。昨日みたいに、温かな笑顔で抱擁してくれるはずだ。
彼女はいてくれるはずだと、そう信じている彼は、今尚叫ぶ。
「なぁ!何処に行ったんだよ!答えろよ!」
彼はボルトに掴みかかるように、叫ぶ。一時の静寂は彼の心を蝕み、壊していく。それが余りにも、恐ろしくて。
今まで俯いていた彼は、決心したように顔を上げる。
「――お前にだけは伝えたくなかった。一番奥の部屋に向かえ」
ベッドの弾力を反動に、弾けるように廊下に飛び出す。それを聞き終わらないうちに、マグマラシの体は既に動いていた。



一番奥の病室のドアが乱暴に開く。その後の静寂には、走っただけではない――恐怖の、息が響いていた。
見開いた目には驚愕の表情、白い部屋の中、余りにも痛々しい紅蓮の瞳。
そこに映ったのは、余りにも酷い光景だった。テイルとディアは沈んだ表情に涙を浮かべ、白衣を纏った人間はそれを見つめて俯く。
そして何よりも・・・彼の心を痛めつけたのは、その中心にあるものだった。
「リーフィア!」
彼は叫び、駆け寄る。だがそれはあまりにも痛々しく、あまりにも哀しい行為だった。もう、彼女は答えてはくれなくて。
彼女の美しい四肢は管につながれ、口は透明なものでつながれている。機械音は弱く、間隔は長い。
彼の目から見ても、彼女が危ない状況なのは分かっていた。でも、傷を受けたはずの自分が生きていて、彼女が危ないのは――?
だが、それよりも彼は彼女が助かるのかどうかのほうが心配だった。
彼は医者と思しき白衣の人間に話しかける。皺の寄った禿頭の人間は、悲しげに彼を見下ろしていた。
「リーフィアは・・・リーフィアは助かるのか?助かるんだろう?助かるはずだろう?!」
必死にたずねる彼は、まだ心に彼女が助かることを固く信じている。だが・・・それさえも、現実は厳しく否定する。
人間は、重い口を開いた。マグマラシの赤い瞳を、まっすぐに見つめながら。
「意識はなく、心拍数も減り続けている。息も細い。――彼女は長くとも、明日の朝までには臨終する」
運命は儚く、厳しすぎた。           彼女が、――死ぬ?
憎んでいた自分を愛してくれて、怒りに囚われていた自分を慰めてくれた彼女が、死ぬなんて・・・
頑なに信じていたものはその一言で打ち砕かれる。衝撃を隠しきれない彼は、人間を見上げて叫ぶ。
「お前たち、人間だろう?!治せない俺たちとは違うだろう?!助けてくれよ!!」
悲痛な叫びに耐え切れなくなったかのように、背後でテイルが顔を覆う。その間から零れる涙。啜り泣きの声が、機械音に混じる。
人間は、無情ではない。だが、現実主義。信じたくとも、信じることを忘れた。それを、必死でマグマラシは叫ぶ。
が、漸く、人間は――首を横に、振った。助けることなぞ出来ぬ、人間には所詮生死を区切る能力は無い、と。
「嘘だろ・・・嘘だ・・・」
彼は立ち上がった。紅蓮の瞳には怒りと絶望、衝撃。ドアを蹴り飛ばし、怒りに任せて真っ直ぐ走っていく。
それを、痛々しげに人間は見つめていた。



もう会えない。何故、彼女は死んでしまう?自分が、自分が死ぬはずだった。約束した。もう、もうすぐ、死ぬ――
白い壁の白い床、磨かれた石の上を走っていく。哀しさと絶望とが、交じり合って感情となる。
が、不意に目の前に何かがあるのを見つけた。自分より一回りは大きく、何よりも憎んでいた、存在が。
「ヘルガー・・・!!」
ヘルガーは彼を見下ろすように見つめている。真紅の瞳は唯、深い。黒く塗りつぶされた体は、彼にとってただ憎らしく。
マグマラシの中にこみ上げてくる、憎悪。怒りの膨張が止まらない。橙の瞳に灯る、炎。
「どうしてあんなことをした!!」
大きな叫び声。彼はそれしか考えられなくなっていた。炎の中、彼女を苦しめた。彼女がああなった理由は、その中にあるはずだ。
怒りの堪えきれない彼とは対象に、ヘルガーはただその紅い瞳に憂いさえ帯びている。
「――あいつをお前に明け渡したくなかった。俺のものにしたかった。あいつのことが、好きだったんだ。だから、俺はお前たちを襲った。だが――無駄だった。あいつはお前しか信じていなかった。――今、お前が生きていることが、他ならない証拠だろう?」
その言葉の意味を、彼は飲み込むことが出来ずにいた。生きていることが、彼女が自分を信じていた証拠?
「どういうことだ?俺は確かに死んだはずだ。でも、何故生きてることが証拠になる?」
叫ぶ彼を、真剣な鋭い目で、ヘルガーは見つめていた。あまりにも切なげな目は、憎悪さえ忘れさせる。
その目は、マグマラシのことを見ていた。心臓を掻き切った筈だが血痕一つ無く、切った後さえそこには残っていない。
「『癒しの願い』――。自分の命を引き換えに、相手をこの世に引き止める技。あいつはそれを使った」
その言葉は、彼に衝撃を与える。そして同時に、辻褄を合わせた。死ぬはずだった自分を、彼女は自分の命を使って引き止めた。
だから――彼は生きている。だが、もし彼が死ななかったとしたら、彼女もずっとここで生き続けていただろう――
彼はヘルガーの胸倉をつかむ。恐ろしい剣幕で、叫んでいた。
「お前が――!!お前が俺を殺した!!お前があんなことをしなければ――!!あいつは、あいつは・・・!!」
優しい笑顔が、脳裏を掠める。たった9日、傍にいられた至福の時が。もう、その顔は見られない。もう、この世にいない。
恐ろしい形相に、一筋の涙。思い出が、止まらない。怒りがあるはずなのに、哀しくて、儚くて、それがすべて涙になって流れていく。
彼はひざをついていた。流れる涙とともに、すべての怒りの感情が崩壊していく。そのなかに垣間見えた、彼女の笑顔。
その横を通り過ぎるように、ヘルガーは歩く。すれ違いざまに、――確かに、聞こえた。
「あいつが死ぬと宣告された時間までに――あの森の川を辿っていけ。霧の奥深くまで、彼女を信じて歩け。そうすればリーフィアは、蘇るかもしれない――」
ハッ、とマグマラシは後ろを向いた。そこにあったのは、こちらを振り向くように、ヘルガーの顔。
「もし蘇らなくとも、お前はあいつに生かされた。あいつが死んだのは、お前に生きてほしいからだろう?いくら哀しくとも――」
ヘルガーは顔を前に向ける。マグマラシには顔が見えなかった。どんな顔をしていても、――その一言は、強い。
「生きろ」
マグマラシは立ち上がる。明日の朝まで、朝までに。急いで駆け出した彼の影を、ヘルガーは見つめてはいない。
そうして、ふっ、と笑う。リーフィアがいる病室の前で、小さくつぶやく。
目に光るものは、果たして涙なのか――
「あばよ、リーフィア」



マグマラシは走り続ける。この時間でもいまだ人影の耐えぬ街の明かりをなぞる様に森のほうへ走る。
明日の朝まで――そう、言われてきた。急がねばならない。息切れなど、そんなもの気にしている場合ではなかった。
漸く、マグマラシがルイの元にいた頃から知っている、見慣れた大通りに出る。曲がり角を右に曲がり、歩道を駆ける。
この時間に走るものなんて、彼しかいなかった。それほどまでに切迫していて、危うい。
アスファルトに少々擦り剥けた足を緩めることなく躍動させる。走って、走って、北西、丘のほうへ。
時折すれ違うものたちに不思議な目で見られながら――漸く、街のゲートをくぐる。
丘。嗚呼、黄昏時はこの丘を幸せな気分で登っていたのに、今。今のこの粛々とした気持ちは何だろう。
もう空は血の緋色では無くミッドナイトブルーだ。でも、それは同時に寒々しく、彼にとって冷たい。
この空の下で、彼女と夜伽を交わしていた。幸せをつかんだひと時はあまりにもはかなくて、ただそれを手に入れるために彼は走る。
夜闇を自らの炎で薙ぎ払い、彼は丘を登っていく。林を駆け抜け、自らの家にたどり着いた。
――もはや、家ではなかった。あるのは炭屑のみ。火はもう見当たらないが、焦土があまりにも痛々しい。
ともかく、足を止めている場合ではなかった。家の前にある川に沿って走っていく。
川の水音は上流ゆえか緩やかであるとは言えぬ。足を触れぬように気にしながら、川原の石を蹴った。
と、川原の石は一気に崩れ、彼は転ぶ。転んだ後独特の痛みが彼を襲う。それでも、また足を走らせる。
どれくらい時間がたったかも分からない。だが川幅は確実に太く成り行き、闇のなかに霧が生まれ始めた。
視界は悪い。霧は深すぎて、彼の炎でさえ数メートルで飲み込まれる。白い闇がその中に続き、彼はそれに対抗する術を持たぬ。
「ホゥ・・・ここに誰かが来ることなぞもう二度とないかと思うたが・・・」
急にしたその声に、彼は振り向く。そこにいたのは、巨大な夜の翼を持つ、――ヨルノズク。
そのヨルノズクはマグマラシのすぐ側に舞い降りる。霧の中、彼はそれを見ていた。
「御主も冥王に会いに来たのだろう?誰かを蘇らせる為に」
冥王、という初めて聞いた単語に戸惑いつつも、彼はゆっくりとうなずく。何か知っていそうな風貌で、ヨルノズクは首を動かした。
と、ヨルノズクはくつくつと笑い出す。その後高く飛翔し、大きく翼を羽ばたかせた。
信じられぬほどに風が四方から集まり、上空に吹き抜ける。霧は吹き飛ばされ、視界は晴れる。と、ヨルノズクは木の枝に留まる。
「――歪んだ世界ゆえ、歪んだ迷宮となっておる。だが、御主の望む御霊を信ずれば、必ずたどり着ける。行きなされ」
彼は気づけば、湖の畔――崖の上にいた。



静かだ。いや、静か過ぎる。水の中には何一つ存在せず、虚ろな青が永遠のように続いている。
だが、急がねばならない。「冥王」に会うために。彼女をよみがえらせるために。
降りる術――と考えた彼は、対岸に階段があるのを見つける。それは恐ろしく古代の香りを漂わせた、重厚な階。
古すぎるようなそれに向かって、彼は走り出す。静寂の中に足音だけが反響し、それが唯不気味だ。
水は波も立てず、色は変わらない。森もどこか不自然な気もして、彼はその足を速める。
漸くたどり着いた階段に、彼は一歩を踏み出した。古い。古すぎる。石はひび割れ、いかにも歴史を背負ってきたかのような。
それがあまりにも恐ろしく、彼は一気に駆け下りた。一見もろいようにも見えるそれは意外と丈夫で、その衝撃にも持ちこたえた。
と、そこに存在していたのは、すべてをも飲み込むかのような、洞。古代としか見えぬ飾りが、その門に施してある。
『歪んだ迷宮』がそこに存在している、と――。そう言われた。それなりの覚悟はしなければならない。
彼は自らの炎をより強く燃やす。が、洞の中にある闇は照らされぬ。
「歪んだ世界――」
そのひずみは、ここにさえ現れていた。闇は光に照らされず、光は闇に飲み込まれず。
背筋にひやりとしたものが走る。が、それを払うように彼は走り出した。闇の中に、猪突猛進していく。
闇は一切照らされない。だが、何も考えずに走り続けた。そうでなければ、この壮大な闇に飲まれてしまうような気がして。
もうどれほど走っただろう。彼でさえ息が切れ、喘ぎが止まらぬ。だが、闇はまだ続き、『冥王』の元へもたどり着かない。
ふと、後ろを向いた。
「――っ?!」
そこには、変わらぬ洞への入り口――一歩たりとも進んでいない。出口はすぐ後ろにあった。
分からない。これが『歪んだ迷宮』なのか?と、堂々巡りを繰り返す彼に、低い・・・ヨルノズクの声が、よみがえる。
"御主の望む御霊を信ずれば、必ずたどり着ける"
信じなければ――
彼は彼女のことを思い浮かべる。優しい笑顔。あれを取り戻すために、自分はここにいる・・・。
そう思いながら、走っていく。見る見るうちに、闇は薄まっていった。光が、確かに奥に存在している。
その光に追いついたとき――そこには、堂々たる巨体の、『冥王』――ギラティナが、自分を見据えていた。



「ヨルノズクが伝えた通りだったようだな・・・。お前が探す御霊も、探らせてもらった」
あの階段と同じ――重厚な、古代から現れたような重いギラティナの声が聞こえる。一度、その幻のような羽をなびかせた。
歪んだ世界の中、冥界を収めるその神。銀の体には黄金の環、影のような翼に赤い突起。
と、急にギラティナは羽を畳む。いや、畳むというのかは分からぬ。が、畳んだ瞬間、彼の目の前に文帳が現れた。
黒に近い紫の光に包まれているそれは宙に浮かび、ギラティナの目の前で開く。そしてそのまま、項がめくられていった。
風に吹かれるように捲られたページは、ある場所で急に止まる。と、そこを覗き込むように、ギラティナは文帳を見つめた。
「どうなんだ、リーフィアは――」
「お前の求めていた御霊は」
マグマラシの声を遮り、ギラティナは低い声で返答しようとする。文帳をちらりと見た後、それを閉じた。
そのまま真っ直ぐにマグマラシを見、答えを成す。
「もう――生き返らせることはできぬ」
衝撃が、体中を走る。事実は何よりも辛く、恐ろしい。ただそれを述べなくてはならぬ重みに、かのギラティナの視線を落としていた。
一時の静寂。絶望のそこに突き落とされたかのような、それは長く、長く。
「どうして・・・!何故だ!何故っ・・・!!」
その言葉に対応するように、ギラティナはもう一度文帳を開く。いや、捲らず、表紙裏を見つめていた。
「『御霊は一度のみその権限で世に留めることが許される。但し、二度目は許されぬ行為である』――。これは私がこの座に立つときに交わされた契約だ。この世界では、契約を破ってはならぬ、と・・・そうできている。その御霊は以前に一度、私がこの世にとどめてしまった。もう、蘇らせることは相叶わぬ・・・」
哀しげに呟いたギラティナは、その顔を伏せる、ちょうどそこに、項垂れたマグマラシがいた。
叶わない――そういわれた彼は、地面を見つめている。涙が零れ落ちようとした、其の時――はっきりと、声が聞こえた。
『生きろ』
生の歩みを止めるな、時は尚流れ続けている――。ヘルガーの声。
真っ直ぐに見上げた先に視線が交差して、そこにギラティナのかすかな笑顔が垣間見えた気がした。



ふと気づいたときには、彼は階段の目の前――洞の外にいた。寒いような風が彼の毛並みを撫ぜていく。
何の音も無い。ただその空間に慣れてしまって、唯それが虚しくて、彼は階段に腰を着く。ひやりと冷たい感覚か体に走った。
一度、ため息をつく。それが哀しみの為なのかは、彼にしか分からない。ただ空虚なそれは音無き世界に溶けていく。
もう、彼女には会えない。でも、最後に自分のことを想ってくれたことが、嬉しかった。こうして生きているのは、彼女の想いの末。
そう思えども・・・彼女のいない時間は、どこかしら虚しい。それをこれからずっと、過ごさなければならない。
それを考えたとき、果てしない時間の長さに圧倒され、心細い気持ちが生まれる。気づけば、彼の頬を涙が滑り落ちていた。
歩まなければならないのに、足が止まってしまう――
と、その彼の肩に温もりある手が触れた。彼を呼ぶように、ぽんぽん、と肩を叩く。振り向くのを少し待って、もう一度肩を叩く。
漸くその感覚に気づいて、彼は背後を見る。と、そこには暖かそうな笑顔が待っていた。
「今晩は、マグマラシ」
紫色の光沢ある体に、雲のような形をした何かを乗せて。そこからぶら下げた黄色の手をゆっくりと揺らしている。
口は黄色いテープのようなもので閉じられているように見えるが、話したということは一応意味は無いということなのだろう。
そこに笑顔を浮かべて、一匹のフワンテが浮かんでいた。音も立てずにゆっくりと移動して、マグマラシの隣に浮かぶ。
何も知らないような無垢な目で覗き込まれて、マグマラシは一時涙を流すことを忘れた。そのまま、首を傾げる。
それに答えて、フワンテはにっこりと笑った。そして口をもごもごと動かして話し出す。
「ぼくはフィル。リリィ・・・リーフィアの友達だよ。っていっても、・・・もうリリィはぼくのこと忘れちゃってるかな」
「リーフィア・・・」
いきなりのことに何が何だかよく分からず、マグマラシは目を瞬かせるしかなかった。
少なくとも彼・・・フィルは、彼女のことを知っていることが分かる。でも、それが何故ここにいるのか。それが不自然だった。
そして――忘れているということはどういうことだろう。昔に出会って、時間を経るうちに忘れられてしまったということだろうか。
「なぁ、フィル・・・俺は彼女を愛していたのに、過去については一切触れなかった。――少し、お前についても話してくれないか?」
そういわれたフィルは、柔らかい笑みを浮かべていた。
「昔・・・リリィ――イーブイが小さかった頃に出会ったんだ。そのころはよく泣いてて、一人ぼっちだった」
その言葉から始まり、彼は記憶を語っていく。仰いだ空の紺青色を見つめて、ゆっくりと話し出した。
「でも段々友達も出来て、・・・そのときだったかな、ぼくが死んじゃったのは」
マグマラシははっとして隣の彼の顔を見る。「死んでしまった」――。でも彼は、確かにそこに存在している。
驚いていることに気づいて、心配ないというように彼は首を振って笑った。
「ぼくはもともと、冥王さまに魂を運んでくるのが仕事だから・・・」
群青色の果てが明るく霞んでいく。何度も見たはずのこの風景は、涙に濡れた瞳にひどく新しかった。清清しい朝の手前が。
彼にとっても、きっと美しく見えるのだろう。その瞳を輝かせて、その夜明け前、暁を見つめている。
「その後、わかっちゃったんだ。リリィは病気だった。それがひどくなって、一回死んじゃったことがあるの」
一度、彼は悲しげな表情を見せる。俯いて、少し声を落とした。それは、マグマラシに対する思いやりだったのかもしれない。
「それで・・・ぼくは、リリィの魂をこの世にとどめるように冥王さまに頼んだんだ。だから、リリィは生きてた・・・」
過去形――そういわれたときに、彼と同じようにマグマラシも下を向く。もう、彼女はこの世にはいないだろう・・・と。
一時の静寂。その間にも、刻々と朝は迫りくる。音は無く、動くものもまた、無く。
やっと、フィルが静寂を押し破った。
「リリィは――リーフィアは、そのあと君に出会った。きっと、本当に幸せだったと思う。君は――幸せだった?」
不意に質問をしてきて、マグマラシは驚く。隣にいた彼の顔を見た後、一度顔を上げて空を仰いだ。
何度も、彼女とこの空を仰いだ。そのたびに、幸せを抱きしめた。そしてその空を、また新たな気持ちで見つめている。
太陽が地平線に近づいていく。群青はだんだんと太陽に照らされて――魂を迎えるかのように。
「ああ・・・。リーフィアがいたときも――今も」
その返答に満足したかのように、フィルは笑った。二人は一緒に空を見る。朝が――二人を向かえた。
音も動きも無いけれど、すべては心が知っている。欺瞞なんて無い。幸せというその言葉は、本心のもの。
と、急にフィルはにっこりと笑って、ゆっくりと上に上り始めた。太陽に照らされて輝くその笑顔は、あまりにも神々しい。
「ぼく・・・そろそろ行かなきゃ。ありがとう。・・・じゃあね」
そのまま、彼は空に上っていく。天色の中に飲み込まれていくそれを――彼は唯、さわやかな気持ちで見つめ続ける。



白くてまろい、その世界にリーフィアは浮かんでいた。何の音も聞こえないけれど、不思議と寂しくない。
まるで飛んでいるような感覚だ。白い雲の渦の中を切り裂いているような。暖かくて、それでいて明るくて。
あの翼は、もしかしたら本当なのかもしれない。その感覚は無いのだけれど、ただそれを信じて。
どこまで行くのだろう。どこまでいけるのだろう。ここは――何処?
でもそんなことさえ、やわらかすぎる空気が包んで消してしまう。無垢で純情なそれは、同時に残酷で無常だ。
その瞬間、何かが自分の足を引っ張っていることに気づいた。彼女は振り向く。
だがそれは白にうずもれ、そこに何があるかは分からない。ただ今まで何も考えていなかったそれは、恐怖のようなもので覆われた。



その彼女に、優しい声が聞こえる・・・。
"約束だよ。――きみが忘れていても、ぼくは覚えてる。その限り、必ず守り抜くから――」
聞いた事の無いはずなのに、それは聞き覚えのある声だった。それは、恐怖から安堵へと、そして疑問へと彼女を導いていく。
――誰?忘れてしまった。約束も、その声も、全てを――。
思い出そうとしても、自分がそれを拒んでいるかのように頭痛が響く。
それを優しく抱擁するように、見えぬ影は彼女をどこかに連れて行こうとする。白い中で、彼女は確かに移動していた。
「ぼくのこと忘れても・・・彼のこと、幸せにしてあげて」
彼女の頬を、涙が伝い落ちる。温もりにそれは冷たくて、悲しい。彼女は忘れてしまった自分を悔やんでいた。
でも、――でも。どことなく覚えている、懐かしいこの感覚は――?
最後、笑った顔が見えた。でも――それはすぐに掻き消えて、呼び止める声もその喉からは生まれなかった。



マグマラシは、その帰り道を歩んでいた。一度霧が世界を包み、いつの間にか彼は下流にいた。
川の流れる美しい音が、彼の耳に優しい。音の無い歪んだ世界から引き戻された感覚が気持ちいい。
清清しい気持ちだった。もうリーフィアにはあえないけれど――彼女が引き止めてくれたこの命を無駄にはするまい、と。
夜明け後。その道をただ彼は歩いていく。木の葉は騒ぎ、水は踊る。世界は、皆生を歩んでいる。自分も、止まるわけには行かない。
彼は走り出す。来るときほどに真剣な張り詰めた空気ではなく、軽やかな風。
さわやかな朝、美しい色の空色の下、沢に映える翠色。生きている。何よりもそれは美しい。
彼は変わらぬスピードで走り続けた。と、遠くに影が現れる。それは木の形ではなくて――。
墨色――昨日まで自分たちの家だったそれ。そのなかに、待っているかのような影。幻影でもなく、現実に存在している。
――生きていた。
目でしかと受け止めて、彼は信じられぬ思いで走り続ける。紅蓮の瞳、それは眩しいほどに光り輝いて――。
水の光、森の煌き。その中で何よりも美しく輝き、存在し続けている。
戻ってきた、宝物――
「ただいま、リーフィア」
眩めくその瞳を捕らえて、マグマラシはそう言った。翠、何よりも大事な、幸せをもたらすそれは、
「おかえりなさい」
太陽の光を浴びて、美しく煌いていた。





Epilogue - 約束 -


時間が捩れ、全てが歪んだこの世界で、ギラティナは目を瞑っていた。何時からこの座に着いていたのかさえ思い出せぬ。
それとも、時はひとつも進んでいないのか。時の感覚はこの場所で捨て去られる。長い時を経たというのは、あるいは彼の世迷言か。
と、改めて彼は自らの文帳を取り出す。彼の悲痛な思いが、あまりにも彼の心に痛かった。
でも彼が思い出した言葉は、自分の心に突き刺さった。生きろ、と。思い出してくれたそれが、嬉しくて、また微笑む。
それでも彼は心が痛んで仕方が無い。もう一度文帳の表紙裏を見つめる。
何時からだったか忘れてしまったが、そう、契約。過去は取り戻すことは出来ない、そして契約は守れなければならぬ、と――。
時は常に進み続ける。未来は変えることが出来るが、それにしてもこれは破ってはならない。
情だけでこの神――冥王の仕事を続ければ、この世界が魂であふれてしまうことは目に見えている。
そうとなれば、契約という交渉は、完全に決裂してしまう――。
と、彼は開いていた文帳に突然赤い線が引かれ、彼は眉をひそめる。それは、「今日」のページ。
静かに捲ったそこには、マグマラシが捜し求めていた名前――リリィ、種族名リーフィア。その死についての記述が、消されている。
驚いた後、ギラティナはゆっくりと微笑んだ。その下に、違う綴りの名前が現れる。
――フィル、種族名フワンテ。
それを静かに見つめて、その赤線で描かれた場所を読んだ。
『必ず彼女の幸せを見守るために、この世界に留め続ける』
ああ、そうか、と彼は呟く。



この世界は、どこでも弱肉強食の世界である、と。
この世界は、必ず何かが何かを踏み台にしてできている、と。
この世界は、交渉は必ず守らなければならない、と。
この世界は、契約を必ず守らなければならない、と。
それは、それだけはこの世界の中で必ず守られていた。



約束――最も小さな契約。願いという絆で結ばれた、二つの命。
まだホーホーの風のうなるような泣き声は止んでいなかった。
まだヤミカラスたちが大きな声で騒ぎながら飛び交っていた。
まだムウマはあの赤い珠の力の源を求めてうろついていた。
まだ――太陽が昇るには早すぎた。
世界は闇の中にあった。



その中に、約束。二つを、願いで繋いでいる。



――ずっと、一緒でいようね。



                      - Fin -




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  • いい話だな…
    マジで泣いた…
    ――マグチャン ? 2015-08-28 (金) 10:49:42
  • おそろしく久しぶりの閲覧だがまさか完結してたのか…
    お疲れ様です。最高でした。
    ―― ? 2015-09-23 (水) 15:10:19
  • 感動しますね…!
    リーフィアが生きててよかった…。
    ――[[.・><・.]] 2015-12-20 (日) 10:33:54
  • 感動しますね…!
    リーフィアが生きててよかった…。
    ――[[.・><・.]] 2015-12-20 (日) 10:34:28
  • やっぱり、何度読んでも泣けますね…。命の大切さを知ることができました! -- なおと ?
  • 自分がこの小説を読んだのが中一のときでしたのでもう10年程前になっちゃうんですね。今でもポケモンをプレイしてますが未だにこの小説の影響が大きくて毎回バクフーンとリーフィアを育成してます。ありがとうございました --
  • やっぱり泣けますね... -- ぽっぴ ?
  • 後半いい話になってき過ぎて普通の感動する系の話になっているじゃないか! -- 暇人 ?
  • 後日談書いて欲しいです! --
  • これは予想外の良い読み物でした。 私は各段落を読んでいるうちに没頭しました。 文章の構成も気に入りました。 --
お名前:

以下↓旧コメント


( ;∀;)イイハナシダナー 昼間から感動させてもらいました
リーフィアが生き返ってよかったです!
フワンテ(28×1氏?w)が生き返らせたのには驚きました。
今このまとめWikiとスレを見つけて本当に心からよかったと思っています。
あとがきで何が発表されるのか楽しみにしてます^^
あ、ウチはファンで~す さて・・・もう一回じっくりと読んでくるか -- 名無しの桜 (2007-08-01 13:53:22)
要は死者蘇生は1回だけの制限カードでリーフィアは過去にそれを使っていると。
それで今回はマグマラシがヘルガーに襲われて死亡→リーフィアが身代わりになる、それでリーフィアは過去に蘇生してるからもう死者蘇生は使えないと。
そこをフワンテがさらに身代わりで死ぬことによってリーフィアが復活したってこと? -- 名無しさん (2007-08-01 14:09:54)
ああ、すまね。前編読んでなかったから上のにちょっと変なのが出来てる。すまん。
しかも名前入ってなかった。さらにすまん。

ちなみに自分は悪・敗者が大好きなのでヘルガー贔屓なのですよん(DIO様大好き)。なり茶で操るキャラでもあるし(聞いてない)
次は結果悪が勝利する内容を書いてほしいのです。 -- n (2007-08-01 14:18:58)
とりあえず全部読み返してきました
うん、神(涙
あとがきに別編wktkしながら三週目いってきます!w

マグマラシかっこいいよマグマラシ -- 七紙 (2007-08-01 15:02:42)
最高です!
本当に感動しました。+゚+(ノд`)+゚+。
28×1さんの大ファンです!!

ハッピーエンドで良かったです!
そして2匹とも末永くお幸せに~。 -- こーが (2007-08-01 15:15:12)
もはや内容よりもこの問題の方が心配だ…
というわけで早めの更新お願いします(爆 -- n (2007-08-01 15:32:24)
いつもROMってたのですがこれはコメントせずには居られません。
もの凄く感動しました。涙です。
28×1さん最高です!
あとがき楽しみですー。 -- j_8 (2007-08-01 16:31:14)
ここに投稿していいのか?とか言うくせに投稿
必死に考えた結果…
フワンテが過去に死んでいるのになぜ生きているのか。
死ぬ前に『必ず彼女の幸せを(ry』を結んだ。
或いは死んだ後に冥王に魂を運ぶ事になり交換条件として契約を結んだ
癒しの願い後にフワンテが魂を拾い独自に蘇生させる。
この後マグマラシとリーフィア、双方が幸せだと知り
『必ず彼女の幸せを(ry』の契約期間満了。
効力が切れた事によりフワンテが天に昇っていく…

みたいな…orz自分の頭じゃこんな意味不明なことしかw
つか独自に蘇生とか出来るのかよ('
まだ死の記述が消えてる点や二つを願いで繋いでいるとか…
などわからないところが…-- (ノ)・ω・(ヾ) (2007-08-01 18:33:36)
驚異的な精神力と責任感、さらには統率力を持つヘルガー総統万歳! -- 名無しさん (2007-08-01 18:49:12)
j_8さん同様、カキコせずにはいられません。
泣きました。本気で泣きました。
素晴らしい小説ありがとうございました。
28×1さんは本当の神だと心から感じました。-- こう (2007-08-01 19:40:54)
もしかしてフィルが過去に死んでいるけどおそらくリーフィアが生き返らせ、その生き返ったフィルがこれまた過去に死んでしまったリーフィアを生き返らせた
こ こ でオレの勝手な推測。リーフィアが死んだ原因を作ったのはフィルなのでは無いか?
そしてそこで生き返っているためリーフィアは生き返れなかったそこでフィルは過去に生き返ったのを帳消しにして過去から消えたのではないか?そうすればリーフィアの死ぬ原因は消えリーフィアはもういちど生き返ることができる。と言う感じ

しかぁし、これには本編と矛盾してたり・・・
過去にさかのぼって死んだのだとすれば現在の帳面に死亡記録が出ているのはおかしいかなぁと

それはさておき
28×1さん激しく乙でした。
とちう眠気という小説書きの永遠のライバルと戦い見事(?)勝利をおさめスレの住民に感動と新たな期待をデルィバリーしたくださいました
つ旦←生茶

で、
なんかボルトたまご持ってたけどその作る過程が気にn(蹴
ゲフンゲフンとにかく乙でした。。。 -- かあ (2007-08-01 23:45:53)
感動いたしました……。
大団円! 話はやはりハッピーエンドに限りますね……。

ところで一つ、気になったこと。

リーファアが遺伝で覚えられる技は『いやしのねがい』ではなく、『ねがいごと』では? -- 紅葉 (2007-08-02 00:49:17)
感動しますた。なんかヘルガーが格好よくなってますし。
我等が愛した月下翡翠、此処にて幕を下ろす。 -- 名無しさん (2007-08-02 02:27:34)
願い事は天に届ける必要があるので時間がかかります。
だから1ターン後。
あと残念ながら癒しの願いは完全回復じゃないのよね。

それにしても胸につっかかって取れないこの違和感は何なんだろう。 -- 名無しさん (2007-08-02 10:32:34)
とりあえず願いでつなぎとめといてあとは病院にお任せ。
なんてやつだ漏れ!!

ゲームを知らないとこうなるのね漏れ。 -- 28×1 (2007-08-02 10:36:08)
ダーク風呂てなんだ? -- 名無しさん (2007-08-02 11:56:19)
ダーク風呂=Furo in dark(ぉ
風呂の電球が切れたままなので外の光を頼りにはいっているという現状www
そうしてると少々眠くなるので構想が湧く嬉しさ -- 28×1 (2007-08-02 12:01:30)
しかしヘルガーは結局放火の濡れ衣被せられたまんまなのか。

放火魔め -- 名無しさん (2007-08-02 12:55:38)
後ろのは気にしないでくれ -- 名無しさん (2007-08-02 13:09:52)
感動した!月下翡翠に感動した!

自然、緊迫、団欒、緊迫、性交…どんなシーンも華麗に表現してしまう28×1様の表現力、
そして一度読み始めた目を逃がさない秀逸な展開に最上級の乙を送らせていただきます。
リーフィア、マグマラシ。翻弄され続けた果てに幸せを掴めて本当に良かったです。
ヘルガー。最期の格好良さは反則です……一気に株が上がりました。
フィル。願いの一言一言が胸を打ちまして…そして涙腺決壊!
最高に楽しませて貰いました、今後の執筆にもwktkしております! -- 名無しさん (2007-08-02 22:45:59)
読めば読むほど味が出る
スルメのような逸品

・・・よし、キャッチフレーズはこれだな(何 -- 名無しさん (2007-08-04 23:04:11)
俺達はとんでもない思い違いをしていた様だ。これ↑を見てみろ。

つまり!『28×1氏の書く小説』とは『スルメ』だったんだよ!! -- 名無しさん (2007-08-05 01:46:47)
何?「するめ」だと?聞いてると食べたくなってきたわコンビニ逝ってこよ -- nobody (2007-08-05 02:05:25)
やっぱり泣いたわ・・・。 -- S (2007-08-06 15:32:26)
何回読んでも感動する -- 青 (2007-08-10 09:28:40)
↑↑↑↑のコメントに、な、なんだってー!の突っ込みが無くて驚いた。 -- 名無しさん (2007-08-10 14:09:44)
漫画化してうぷしたい -- 通りすがりの漫画家 (2007-08-11 11:01:56)
↑むしろうpれ! -- 名無しさん (2007-08-11 12:31:39)
・・・ん?「なんだってー!」がないって?じゃあ漏れが。
な、なんだってー!!
↑↑むしろうpってくれ!漏れもやりたいが才能というものが存在しない!(ほかにもいろいろ欠けてるし -- 28×1 (2007-08-11 14:04:04)
多少時間が掛かっても良いならうpするぜ!!
絵のクオリティーは28×1に劣るがな!!
(どっかに詳しいキャラ設定(リーフィアの焦げぐわいとかキャラの身長比とか)書いてくれると嬉しいな) -- 通りすがりの漫画家 (2007-08-12 16:58:16)
仕事はぇー
最低必要なのはポケモンの設定と違う部分
(びみょーにスリムとかふさふさとかデケーとか)
こんな風な奴だとか
(癖とか性格やらお好きな様に)
何かしら小道具とか(部屋にキャラが置いとくもの
夢が広がリングwwww -- 漫画家 (2007-08-12 17:24:07)
感動しました。
エロ画を探していた自分が恥ずかしくなりました。
これからも頑張ってください。 -- エロス (2007-08-15 20:31:29)
名前にワラタ -- 漫画家 (2007-08-15 20:57:17)
いきなりですけど
こんなに良い作品をありがとうございました♪
しかも僕の大好きな二人が主人公で♪
リーちゃんがいないまま終わったら(泣)なんて思ってましたがちゃんと最後はハッピーエンドでよかったです♪
最後にリーちゃんがどうやって生き返ったのかは僕の理解力がないのでよくわかりませんがとにかく泣けました(泣)
マグマラシとリーフィアはもうワンペアですね♪
この小説が本屋にあったら絶対絶対買います♪
なんか言ってることわけわからないけど自分
これからもがんばってください♪
あなたは神です! -- シュラ (2007-08-21 00:45:58)
漫画にしたらもっとすごそう -- ruy (2007-08-31 09:55:15)
感動させていただきました
本当にありがとうございます -- 暁 (2007-09-17 02:05:28)
感動させて頂きました。
最後にはリーフィアは生き返ってきたんですね。
よかった~ -- 萩 (2007-10-13 17:36:34)
マジで感動した・・・マジで泣いた・・・。 -- 昆虫王 (2007-10-30 22:58:49)
泣くほど感動しました!
この作者は、すごい人ですね。 -- 曙に似た人 (2007-11-17 08:30:45)
あちこち放浪しながらたどり着いたタチですが…
全部読ませて頂きましたっ!
淫乱から感動まで、全てを盛り込んだ最高の読み物です!
執筆ありがとうございました! -- 沼 (2007-11-24 16:10:56)
脱帽したっ!28の文章力に脱帽したっ!
絶望したっ!強姦で不覚にも萌えてしまった俺に絶望したっ!
嫉妬したっ!文章力に嫉妬したっ!
死んでやるぅぅぅぅぅぅぅぅ!! -- 名無しさん (2007-11-28 20:36:52)
絶望した!漫画化が進まない事に絶望した! -- 漫画家@便乗 (2007-11-28 22:50:17)
・・・恐ろしい・・・。
バッドエンドを思いついてしまった・・・。
嫌だっ!やめろっ!け、結末が俺の頭を支配していく!
リーマグは幸せになったんだ!それでいいじゃないか!
な・・・なのに俺は何を・・・うわぁぁぁぁぁぁぁ!!
と、いうわけで物語の分岐を書かせてもらっていいですか?
28×1さん。
・・・てか、書かせてくださいっ!お願いしますっ! --   (2007-11-29 01:32:20)
よくよく考えたら、強姦でヘルガーの精液が入っちゃったけど、
一回死んで生殖機能も一時停止した訳だから影響ないってことか。
と独り言。 --   (2007-11-29 18:16:18)
↑↑やめろッ俺の頭の中でいちゃいちゃするな!リーマグが、パパになる儀式がッ
幸せが俺の頭を支配していく。うわぁ、へぇあ。

よし、漫画だ -- 漫画家 (2007-11-29 18:44:16)
僕は何度も読み返したけど、
やっぱり「感動」の一文字しか頭に出てこないです。 -- α (2007-12-06 17:34:30)
うわぁぁぁぁぁん!!!リーちゃん生き返ってよかった~~!!もう神様、仏様、28 ×1様ーー!!あなたは神以上だーー(泣(;_;) -- (号泣)南那子野郎 (2007-12-08 18:29:50)
ハッピーエンドで良かったです!
リリィとブレイズ(何故にNN)、幸せにねッ!
しかし、ヘルガーの兄貴も最後には良いキャラになっちまいましたね~。
あ・・・床に目から出た液体の水溜りが・・・ -- ピース (2007-12-16 23:19:44)
何でだろう?小説では泣いたことのない、僕でさえ、泣いた生き返ってよかった・・・(泣けるで)
何回読んでもいい!気絶しそう!以後、あなたを師匠と呼ばせてください!
ありがとうございやした!! -- ダレン・チキン (2007-12-21 22:56:55)
フワンテがもういいやつすぎてもう続きが読めなくなりました・・・(._.)

それに28×1さんよくこのようにまとめてくれました!! ありがとう!!! -- ががががががががが (2008-01-04 17:47:59)


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Last-modified: 2009-12-01 (火) 00:00:00
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