SOSIA.Ⅳ
愛と、石と。 -3-へ戻る
◇キャラ紹介◇
○シオン:エーフィ
主人公。見た目は美少女な
○
暴走サーナイト。
○
孔雀の妹。
○シルル:セレビィ
時を司る森の精霊。
etc.
莫迦な――速すぎる。
迎え撃つべく体勢を整える前に、敵ははっきりと視認できる距離にまで接近していた。
「嘘……あれって……」
絶対的な危機的状況なのに。僕は思った。
なんて美しいポケモンなんだろう、と。
「氷の神……フリーザー?」
信じられなかった。伝説だと思っていたポケモンが目の前に現れたことへの驚愕もあった。シオンだけではない。そこから生まれた一瞬の隙が命取りだった。
放たれた冷気の塊が一直線にくる。軌道は辛うじて見えたけれど、反応なんてできやしなかった。シオンの後ろに命中し炸裂したのだということが、尾や後足にビリビリと感じる冷たさ、砂漠の真ん中にして凍えるような感覚でわかった。非常識な速度で、頭上をフリーザーが通り過ぎた。砂漠に雪を降らし、風が吹き荒れる。吹雪の中、振り向いた。
「あ……」
シオンの部隊、殆どはあのたった一発で氷漬けになり、一部はその後の吹雪でバラバラに砕けてさえいた。なんとか難を逃れた者も、ひどい凍傷を負っていた。無傷に近いのはシオンと、シオンのすぐ近くにいたポケモン達だけだった。
圧倒的な力を前に、誰も言葉を発することができなかった。何あれ。冷凍ビームと呼ぶのもおこがましい、いや、これこそが本家本元の冷凍ビームなのか、今まで見てきた冷凍ビームは所詮、フリーザーの真似事でしかないのか。錯綜する思考はしかし、自分の死を予感することはなかった。
「む、無理だ! 逃げるぞ!」
そんな声が上がった。当たり前だ。無抵抗に殺されるだけだ。軍隊の力がこんなにちっぽけだなんて誰が予想しただろう? ただの軍隊と云わなくたって、あんなのボスコーンやシャロンさんが百匹ずつ集まったって敵いっこない。
オアシスの方へ逃げ込む者、あてもなく砂漠に飛び出す者、様々だった。
我に返ったシオンも、慌てて橄欖と孔雀の姿を探した。会議が行われていた場所は。
「シオンさま……!」
皆、テントから出てきたところだった。砂漠の中心で渦巻くこの冷気。異変に気づかぬ者はいない。
「橄欖! 孔雀さんも……逃げて!」
「待て。状況を説明してくれねえか。場合によっちゃ俺達の側にいた方が――」
ヂグの意見はもっともである。相手がアレじゃなければ。
「そんな次元の相手じゃないよ! 僕の部隊が一撃で……何もできずにほとんど全滅した!」
「何だと?」
その時、砂漠に逃げたポケモンの一部が戻ってきた。空を飛んで。
飛ばされて。
原形を留めぬ姿で振ってきたポケモンが数体。
「お、おい! どうした!」
一番近くに落ちてきたマッスグマに駆け寄ったヂグは呼びかけるが、反応はない。彼はすでに事切れていた。
確認したくなどなかったが、その方向を見ざるを得なかった。砂漠に立つ非常識な力を持つポケモンの姿を。壁画や書物でも目にかかったことがない。ポケモンと呼んで良いのかどうかもわからない、岩のオブジェのような形態。
「あれは、レジロックですねー」
場違いな声の調子で、しかしこの距離から見ただけで自らの知識と照らし合わせることが彼女は肝が据わっているというか、場慣れしすぎてこれが日常だと言わんばかりの猛者に近いものを感じた。彼女が会議に呼ばれたのは、彼女がここに一匹でいたのはもしかして――と考えてしまう。しかし今は、余計な推察などしている場合ではない。
「れじろっく?」
「はい。伝説には、岩と土を司るとされているポケモンです。ストーンエッジやばかぢからに加え、電磁砲などの特殊技も放つと聞き及びます……ご注意を」
ばかぢからなんてものじゃない。一発殴っただけで、ポケモンがボールみたいに飛ぶものか。化物の域すら越えて、正しく神の領域である。ないし、本当の神なのだろう。その神がどうしてヂグ達を襲撃するのか。心当たりがない、なんて言えない。どう考えても僕たちのせいだ。ここに居るべきではない僕たちを消しに来たんだ。
レジロックが一歩また一歩と陣に迫り、フリーザーが第二撃を加えるべく旋回してくる。猶予はなかった。
「ヂグ! 狙いは僕たち三匹だと思う! だから……ごめん!」
孔雀さんに目で合図をした。三匹でフリーザーの目前に飛び出す。何故か、彼女なら絶対に逃げられると信頼できた。
「はい、ご主人さま」
いつになく丁寧にお辞儀をして、孔雀さんは瞬きの間に片手でシオンを抱き、もう片方で橄欖の手を引いて飛び上がった。
「おい、シオン――!」
ヂグの声を背に、孔雀さんは一直線にフリーザーへと突撃する。シオンは光の壁を張り、万が一に備えた。どこまで効果があるかは判らない。
大きい。近づくにつれて、まざまざと感じる。体の大きさだけじゃない。存在感が。まるでフリーザーの周りだけが異世界だった。近づくだけで、ここ砂漠において寒いくらいの冷気。そんな大きすぎる伝説の鳥ポケモンは果たして、矮小な三匹のポケモンに気がついているのだろうか。
その時、フリーザーの背中から小さな何かが飛び出した。あれは……緑の
「こっちに来る!」
玉葱は空を飛んで、シオンたちを連れた孔雀さんと正面衝突する軌道で突っ込んできた。
「ぶつか――」
――らなかった。流石は孔雀さん、ちゃんと避けてくれた。
「くっ……シオンさま! 捕まりました!」
シオンたちはまだ飛んでいる。が、フリーザーからは見る間に離れてゆく。布陣ともまるで逆の方向だ。
フリーザーの二発目の冷凍ビームがちょうどヂグのいた辺りに命中したのが見えた。
狙いはシオンたちではなかったのだろうか?
あの玉葱は一体何なの?
ふと、橄欖と孔雀の体、自分の体までもが赤い光に包まれていることに気づいた。砂漠の陽射しのせいで淡く見えるが、孔雀さんの
「キミ、仮にも幻のポケモンに向かってたまねぎとは失礼だよ。シオン君?」
声が、心の中に直接響いた。突然だった。
◇
「くっ、離せ!」
「わあ、危ない! 気持ちは分かるけど――」
二発、三発と、玉葱の顔面サイズはある暗黒の球を発射する。
「――大人しくしてよ!」
耳を傾ける必要はない。この玉葱はフリーザーの背中に乗っていたのだ。僕たちを拘束して拉致しようとする相手に加減は要らない。
「ちょっ、いくらボクが幻のポケモンでもっ」
シオンは焦っていた。いきなりわけのわからない襲撃を受けて、敵を引き付けるつもりが引き離されつつあるこの状況。焦っていたから、狙いが単調だったのだ。
「こんなのに当たったらただじゃ済まないよ!」
「ただで済ませないんだから」
余裕をかましているのか、自称幻の玉ねぎは反撃してこない。それならばとシオンは溜めを作り、同時発射数を増やした。一瞬の溜めが玉葱のリズムを崩す。七発同時に放たれた
「ちょっ――!」
命中の瞬間、シオン達の身体を拘束する
「お願い、すぐにあっちに戻って!」
「お逃げにならないのですか、シオンさま」
「付き合いが短くたって仲間は仲間だよ! 見捨てられるわけないじゃない!」
「……わかりました。全力で飛ばしますよー」
孔雀さんはにっこり微笑むと、砂を舞い上げんばかりの勢いで低空を飛んだ。橄欖の手が千切れることを心配するくらいのスピードだった。これが孔雀さんの本気なのか。今まででも十分速かったけど、そう、スタミナを考慮せずに全力疾走するみたいなものだ。
「追って来ます!」
「……嘘っ」
あの玉葱だ。孔雀さんに負けじとも劣らず、いやそれ以上のスピードで追いかけてくる。
「速い速い。孔雀、器用な仔だと思ってたけど、ホントに無駄のない使い方だね。でもキミとボクとじゃESPの絶対量が……うわっ」
シオンの
化け物だ。
「セレビィ……です……シオンさま……」
橄欖に教えられて思い出した。そうだ。この玉葱は、噂に聞いたセレビィの姿そのものじゃないか。しかしだからと言って、セレビィはどうして僕たちの事を知っているのは不思議で仕方がない。
が、今は敵としてそこにいるポケモンの最低限の情報が得られればそれでいい。セレビィのタイプは確か、草・エスパー。それならこっちだ。
「だ、か、ら、危ないってばぁ!」
小さな
「下りますよ」
と、攻防の間にシオン達は陣までたどり着いていた。
降り立ったシオン達が目にしたのは、惨憺たる有様だった。砂漠の真ん中とは思えない、氷づけのポケモンとテント、立ち込める冷気。テントと氷を破壊しながら暴れ回る岩の塊、レジロック。
「ヂグはどこに……」
戻ってきて良かったのか。シオンの脳内に最初に浮かんだのはそんな後悔の念だった。無理だ。僕には何も、ヂグ達を助けるどころか、橄欖や孔雀さんを守ることさえできそうにない。
「橄欖ちゃん。最優先事項はシオンさまの身の安全の確保。いいこと?」
「はい……」
二匹は何を言っているんだ。僕を守るつもりでいるのか。そのつもりなんだろう。いざとなれば橄欖が得意の催眠術でシオンを眠らせて、孔雀さんがこの場から連れ去ることもできるんだから。しかしその前に、二匹が攻撃の対象になったらお終いだ。彼女たちは今すぐ逃げるべきではないのか。
そうこうしているうちにも、レジロックの容赦ない攻撃でポケモンがゴミのように吹き飛ばされている。僕が援護しなきゃ。
二匹に攻撃が来ないことを祈って、テントと氷の間を走った。十メートル。射程距離に捉えたら、全力で攻撃するだけだ。この時代、ナタスにはまだ伝来していなかった
幾重にも練られた
「ギ……オマエハ……」
そしてそのまま上空へと放り投げた。狙いは旋回して様子を伺うフリーザーだ。
残念ながらあと少しのところで届かなかったが、上空高くへ放り投げられたレジロックは放物線を描いて陣の外に落下し、鼓膜を破らんばかりに震わせる轟音と地震を起こして、岩の破片や石や砂を飛び散らせた。濛々と立ち込める砂煙越しに見える様子では、小さなクレーターを作って地面にぶっ刺さったようだ。フリーザーが味方の安否を確認すべく、側に降り立つのが見えた。
「戻ったかシオン!」
テントの影から出てきたのはメタグロス――ヂッグヴェーグだった。
「ヂグ! 無事だったんだね」
「俺は無事でも被害は深刻だ……撤退するしかねえ。お前があのデカイのを殺ってくれたお陰で隙ができた。急ぐぞ!」
もう逃げる算段でいたんだ。判断は早い方がいい。被害が少ないうちに撤退するのも名将のうちだ。橄欖と孔雀さんがいるのを確認してヂグに続こうとした。その時。
「キミ達は逃がさないよ」
シオンとヂッグヴェーグの間に割って入ってきた玉葱、いやポケモンがいた。あのセレビィだ。
「お前ら先に行け!」
ヂグは味方を先に逃がすと、セレビィを挟む形でシオンと向き合った。右手にコメットパンチのエネルギーを集中させているのが見えた。知ってか知らずか、セレビィは余裕のターンでヂグに向き直る。
「キミはまだここで死んじゃダメなポケモンだから」
「何訳の解らん事言ってやがる!」
ヂグが全足を浮かせて飛び出した。最短距離でセレビィに迫ったヂグの鋼の拳がセレビィを捉えた――ように見えた。強烈な光に一瞬だけ目を閉じた。吹っ飛んだのはヂグの方だった。
何が起こったのか。セレビイの両手が揃ってヂグの倒れた方に差し向けられている。
「これだけ日差しが強ければ撃ち放題だよね」
「ソーラービーム……!? そんな」
いくらここが砂漠で日差しが強いと言ったって、奇襲に近いヂグの攻撃を見てからの対応だったはずだ。しかも、コメットパンチの威力を完全に殺して、あまつさえ鋼タイプのヂグを失神させるだけのダメージを与えてしまうなんて。
「さあ、キミ達」
セレビイが改めてこちらに向き直った。が早いか。「待ちなさい……!」橄欖がセレビィの前に飛び出した。両手を広げて仁王立ちだ。その小さな体で僕を庇うために。
「橄欖……!」
「キミ……いくらボクでもそれは困るなあ」
ただ立っているだけではなかった。橄欖の足元には黒い光を放つ穴が空いていて、そこから噴き出した霧と、空中に浮かぶ呪文のような文字が橄欖を取り巻いている。
シオンはその技を見たことがなかった。だが、戦場に身を置く者なら誰でも知っている。滅びの歌に並んで最も恐れられる技の一つ。
「シオンさまには……指一本……触れさせません……!」
「橄欖ちゃん!」
「やめてよ橄欖!」
道連れ。技の展開中に術者の命を奪った者は、自らもまた命を失う。圧倒的な戦力差を問答無用でゼロにするが、術者とて死の覚悟がなければ使えない。
「はぁ。命は投げ捨てるものではないよ橄欖。ボクはキミ達を連れ戻しに来たのであって、キミと心中しに来たんじゃないんだから」
僕達を連れ戻しに来た? それで名前を知っていたのか。だが、それにしては少々強引なやり口ではないか。ヂッグヴェーグの軍に攻撃を仕掛ける理由はどこにあるのか。
「嘘は……言っていないようですね……」
橄欖はしかし、技を止めるつもりはないらしい。禍禍しい霧と呪文に包まれたままの後ろ姿は、セレビィが手を出せないとはわかっていても怖かった。
「過去に飛ばされてしまったキミ達の前に時渡りポケモンであるボクが現れた。キミ達を納得させるにはこれでは不十分かい?」
「どうしてここを襲ったわけ」
「歪んだ時間をもとに戻すためって言えばわかる?」
セレビィは倒れて動かないヂグに一瞥を向けた。
「本当はキミ達を誰もいない場所に連れて行ってからこの話をするつもりだったんだけどね。残りはみんな逃げてしまったから。じきに彼の仲間が彼を連れにくるだろう。その前に、ボクの時渡りでキミ達を現代に帰す」
「待ってよ、そんな突然……!」
「奇跡は突然に起こるから奇跡なのさ」
セレビィが両手を広げると、その体がキラキラと光り始めた。光は次第に範囲を拡大して、視界いっぱいを覆い尽くす。
「ヂグ!」
未知の力に何の抵抗もできなかった。ヂグがシオンの声で目を覚ますことはないと判っていた。そうでなければここでセレビィが時渡りを実行するはずがないんだから。
「ありがとう……!」
それでも僕は、この想いよ届けとばかりに叫んでいた。
◇
ゴオゴオと流れる水の音が耳に心地好い。しかし崖の対面から見る滝は、僕の記憶にあるものとは少し違っていた。
「潰れてる……?」
河の終点と言うべきか落水始点と言うべきか、それが後退して滝が二段になっているのだ。そこにあった何かを削り取ったみたいに。
「洞窟がなくなったみたいですねー」
孔雀さんが傍らにしゃがんで、同じく滝を見つめていた。
「戻ってきた……のでしょうか……」
真後ろには橄欖もいる。
三匹が立っているのは灼熱の砂漠でもオアシスでもなかった。山林からせり出した崖の上。適度に湿気を含んだ涼しい風と緑の匂い。それから、安心感とか安定感とか、普段は感じることのない、そう、例えて言うなら現実感。さっきまでは、現実世界にいながら、夢の世界のあのふわふわした感覚に近いものが拭い去れなかったのだ。それがなくなったということはつまり、僕らの在るべき所に帰ってきたということだ。
「元はと言うとギラティナのアイツの不始末が原因でさ。キミ達には迷惑をかけたね」
「……セレビィ?」
姿は見えない。
「彼はキミ達を消して、無かったことにしようとさえしたんだ。館に誘い込んでね」
そうか。僕と橄欖が最初にいた場所で襲ってきたポケモンの正体は、そのギラティナとかいうやつだ。
「お詫びと言ってはなんだけど、あげるよ」
シオンの足元に落ちていた肉球大の石が赤く光った。一見何の変哲もない石ころだけど、不自然に角ばっている。まるで大きな石を砕いた後のかけらみたいな。よく見ると同じような石がいくつか、そこらに散らばっていた。
「
それっきり、セレビィの声は聞こえなくなった。セレビィが壊した石のかけらはそう、変わらずの石だ。砕いて持って帰ろうなんて莫迦なことだと思ってたけど。
シオンは
「はい、橄欖」
言いたいことは沢山ある。命を張って僕を庇おうとしたこと。僕に尽くすために進化を避けたいということ。
絶対に否定はしない。
フィオーナとは婚約しているけど、使用人と主人の間にだって絆はある。
「……ありがとう……ございます」
絆があるんだから、愛があってもいいじゃない。
受けとった石を胸に当てる橄欖を見ると――本当に少しの変化だけど、笑顔だった。
僕の気持ちを感じてくれているならさ。
ちょっと屈んでみて。
「えっ……? えぇえっ……!!?」
珍しく顔を真っ赤にして、橄欖は両手で頭の角を触ろうとして、落としかけた変わらずの石を慌ててキャッチした。僕の心を読み違えたのかと思ったのかもしれない。
石をキャッチするためにしゃがんだ橄欖になら届く。シオンは首を伸ばして、彼女の頬に軽くキスをした。
「僕のためにありがと、橄欖」
橄欖はその場に卒倒して、孔雀さんが慌てて体を支えた。
◇
世界には、歪みが生まれた時に自動的に元に戻ろうとする力がある。絶対神アルセウスの力によるとされているが、ボクみたいな下位の精霊では、名前を聞いたことがある程度だ。
サーナイトの孔雀が百匹余りのポケモンを文字通り叩きつぶしたお陰で生じた歪みは大きすぎたから、フリーザーのグリフィ、レジロックのイワンが修正を加えた。
戦局は再度革命軍に傾き、格闘タイプ軍が裏切りを画策し始め、徐々に史実に近づいている。少しずつだが、あと数ヶ月先くらいからは完全に一致するだろう。
「後は見守るだけで良いのだな。氷の神とて、氷の如く冷徹な死神になりたくはない」
グリフィが本音を漏らす。
「……」
対するイワンは一言も喋らない。あの時、若いエーフィなどに軽く放り投げられたのが悔しいのだろうか。もともと無口なポケモンだけど。
「あのシオンって仔、自分の力に気づいてないみたいだね。目覚めるかどうかはあの仔次第だけど、すごく強い力を持ってる。電気、かな。普通じゃないっていうか」
アンノーンはみんな生まれた時から
歴史を紡ぐ大糸となるポケモンには、そういった力に目覚めた者も少なくない。
「サーナイトの孔雀ちゃんも……ボクらの力に近い何かを持ってる。もしかしたら、消えてしまった彼の……」
この仕事が終わったらたまに見に行ってみよう。
時の先頭車両、現代だけはどこへ行くかわからないから面白いんだ。
-Fin-
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