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妖艶なお手伝い

/妖艶なお手伝い

変態選手権に出そうと思っていたけど、間に合わなかったという僕の作品です。



byパウス



1.


ここは人間のあまり寄り付かない小さな無人島。
ここに住む者は野生のポケモンだけだった。
争いごとも少なく、平和な所で、野生のポケモンにとっては快適な場所だった。




ある日の朝。
島の端に位置する小さな木の中に僕はいた。
僕はガーディ、名前はグリン。まだ体はそれほど大きくなく、人間で言う15歳くらいの年齢だった。
「ふぁ・・ぁあ。・・・よく寝た。」
僕は落ち葉を何重にも重ねて作った寝床から上半身だけを起こし、前足を上に伸ばしてあくびをした。
その後、外へ出てそこら辺の木になっている赤い木の実を口から出す炎で落として食べ始めた。
「よし、じゃあいただきます。」
いつもならゆっくりとした時間を過ごすのだが・・・それは突然破られる。




目の前の大きな草が突然揺れる。
「ん・・?何だろう・・。」
そこに近づいた途端、何かが飛び出してきた。
「うわぁ!?」
間一髪で衝突するのは回避できた。
飛び出してきたのは炎の鬣を持つポニータだった。
「ちょっと隠れさせて。」
彼女はすれ違いざまに僕に耳打ちする。
「え?ちょっとま・・」
僕が振り向いた時にはすでに彼女は僕の住処である木の中へと駆け込んでいた。



それから少し経った後、またさっきの草から今度は一匹のグラエナが飛び出してきた。
「畜生、どこ行きやがった・・・。おい、そこのお前!」
「は、はい!?」
突然睨まれた僕はビクッと体を硬直させる。
「ここに雌のポニータが来なかったか?」
半分怒りを含んだその声はさらに僕は体を硬直させた。
「い、いいえ。来ませんでしたけど・・・。」
恐る恐る口を開くと、グラエナの目つきがさらに激しくなった。
「・・・・本当か?」
「ほ、本当ですよ。こんな状況で嘘なんかつきませんって・・。」
グラエナはしばらく僕を睨みつけた後、諦めたのか何処かへ行ってしまった。



緊張の糸が切れて僕はその場に座り込む。
「し・・死ぬかと思った・・・。」
すると突然、後ろから声がした。
「ねぇ・・」
「うわぁああぁぁあああ!?」
完全に安心しきっていた僕は大声をあげてしまった。
しかし、声の主はさっきグラエナが探していたポニータだった。
「ぶ、あははははは!おもしろぉい!」
僕は顔が熱くなるのを感じた。




「・・・・どういうことですか?」
僕の住処の中でポニータ――名前はトパーズというらしい――と僕は向かい合って座った。
僕は少なからず怒っていた。
当たり前だ。あんな怖い目にあったのだから・・・。
「そんなに怒んないでよぉ・・。
 こっちだって大変だったんだから。」
彼女は16~17歳くらいの歳で、顔はとても可愛かった。
だがそれとこれとは話が別・・・。
「そりゃあ怒りますよ。いきなり巻き込まれたんですから・・。
 ………で?どういうことなんですか?」
「いやぁ、別に深い理由はないんだけど・・・。
 ほら、あたしみたいに年頃の可愛い雌が歩いてるとさ、たまに雄が言い寄ってくるわけよ。
 っで、やっぱりそういう体目当てで寄ってくる奴となんか一緒にいるの嫌じゃない?
 だから逃げてきたってわけ。」
『あたしみたいに年頃の可愛い雌』なんて自分で言うか普通・・。
いや、確かに可愛いけどさ・・。



「さてと・・・・」
彼女は立ち上がってこっちに歩み寄ってきた。
「じゃあさ、巻き込んじゃったおわびにここでしばらく住ませてもらうよ。」
………はぁ!?
「何言ってんですか!?」
「いいじゃん。見たところここ女っ気も無いし、いつも一匹で過ごすのも退屈でしょぉ?
 だからあたしもここに『お手伝い』みたいな感じで住ましてもらうって言ってんの。」
「お、女っ気もない・・・のは事実ですけど・・。
 あなたをここに住まわせたらまたあのグラエナみたいなポケモンが来るんじゃないですか!?」
「何赤くなってんの?
 本当は嬉しいんじゃないのぉ?」
「そうじゃなくて!」
「いいじゃぁん別にぃ・・・。
 まさかさっきまで追われてた女の子をまた追い出すって言うの?」
「・・・・・・」
もはやこれ以上言っても無駄だと分かった。
彼女の図々しさには屈服してしまう。



「じゃ、決まり!
 でもそんなに長く居座るつもりは無いから安心して。」
僕の不満げな表情とは正反対に、彼女は満面の笑みを浮かべた。
それから僕と彼女の同居生活が始まった・・・。




2.


外からはポッポやらムックルやらの泣き声が聞こえる。
僕の住処の中は朝の日差しで明るくて、涼しかった。
普段なら目が覚めた僕の視界内には木の壁しか写らない・・・はず。
しかし今日は違った。
目の前には少し黄色のかかった白い何かが写っていた。
………そう、それは昨日ひょんなことから僕の住処に住まうことになったトパーズの背中だった。
綺麗な体毛を生やして無駄な脂肪は無く、木の壁の隙間から降り注ぐ太陽の光に反射してきらきらと光っていた。



「そうだったっけ・・・トパーズは僕と一緒に・・・。」
僕はまだ半分しか見開いてない目を前足で擦って体を起こした。
そこであることに気が付く。



「君は『お手伝い』としてここに住んでるんじゃなかったっけ?
なのに何で僕より起きるのが遅いんだよ!」
僕はトパーズの背中を叩いた。
バシッという痛々しい音を追うように彼女の声があがった。
「ひゃあ!?・・・・・何だ、あんたか・・・。」
そういうとまた寝転がってしまった。
彼女のそんな態度に少し怒りを覚える。
「『あんたか』じゃないよ。さっさと起きろ!」
今度はもっと強く叩いた。
「痛ぁ!?」
予想だにしていなかった痛みに驚いたのかすぐに起き上がり、何度か『痛い』と連呼していた。
その行動はまるで子供のようで、思わず頬が上がる。
「あははははははははは!!」
彼女は頬を赤く染めて恥じらいの表情を浮かべた。
その顔もまたかなり可愛くて、雄に言い寄られる理由がわかった気がした。
彼女は年齢の割には子供っぽく、純粋そうな顔をしてるから・・・何て言うか・・・・っと・・危ない危ない。
危うく変な妄想が・・・。



「・・・何ニヤニヤしてんの?」
彼女の声が僕を正気に戻した。
「い、いや!?何でもないよ・・?」
「ふぅん・・・」
彼女はしばらく僕の目をジッと見た後、振り返って外に出ていった。
「どこ行くの?」
「いや?ただ朝ごはん採ってこようとしただけぇ。」
「あ・・・そう。」
彼女は僕がいつも採っている実の生る木の方へと走っていった。



しばらくして彼女が帰ってきた。
彼女の背中には、あきらかに一匹では食べきれないような膨大な量の木の実が乗っていた。
「うわっ!?そんなに食べるの!?」
背中から下ろされた木の実はボトボトと音を立てて地面に転がり落ち、数個はこっちに転がってきた。
「こんなに食べるわけないでしょ。あんたの分も採ってきてあげたのよ。」
「あぁ、そう。・・・・一応『お手伝い』としての役割を果たしてるってわけか・・。」
「・・・そうよ。」



僕たちは彼女の採ってきた木の実を食べ始めた。
いつもなら一匹で食べる朝食も、今回は話し相手がいるので、結構楽しい一時だった。
「あんたさぁ、いつもここに閉じこもってて退屈じゃないの?」
「別に閉じこもってなんかいないよ。ただ外に出る必要がないだけ。木の実も近くに豊富に生ってるし、湖も近くにあるしね。」
「・・・・ふぅん、だから女っ気がないんだ。」
「・・・うるさいなぁ・・。」
「ははは、ごめんごめん。
 でもよかったじゃん。いきなり女の子が飛び出してきて住み始めるなんて。めったにないよ?こんなこと。」
「よかった・・?そっちはそうかもしれないけど、こっちは大変だったんだよ?」
「そうだねぇ。よくやったよ。」
「よくやったって・・・えらそうだなぁ・・」



僕は自由に野生生活をしているためか、彼女が手伝うことなんか殆ど無かった。
それでも僕の話し相手になってくれるだけで充分だった気がする。




3.


もう空は暗くなり始め、星が自分たちの存在を気付かせようと輝き始めた。
隙間風が僕の身を冷やすので、僕は寝床に使っている葉っぱを被って寒さを凌いでいた。
彼女は平然としており、寒さに震える僕を見て笑った。
「あはは、あんた炎タイプなのに寒さに弱いの?」
彼女は足の蹄で床を叩きながら僕を見下ろしている。
「・・・・悪かったね・・。」
僕は頬を膨らませていじけた素振りを見せた。



すると彼女はこう言った。
「じゃあ暖めてあげるよ。」
彼女は僕を覆っていた草を全部取り払うと、僕を力任せに転がして仰向けに寝かせた。
そして彼女は僕の上に覆いかぶさった・・・。



「ちょっ、えぇええぇぇええ!?」
思いもよらなかった展開に頭が混乱した。
僕の目の前には彼女の顔、彼女の目、そして彼女の口・・・。
さらに彼女の片方の前足が僕の股間にある雄特有のモノに触れた。
偶然触れたわけではない、それならばまだいいのだがその足は明らかに僕のモノを擦っている。
「な・・何を・・」
「言ったでしょ?『お手伝い』って・・・。」
彼女はいやらしく微笑みながらモノを擦り続けた。
「こ、これは『お手伝い』っていうか・・・」
「こうすればもっと暖まるでしょ?」
たしかに身体は暖まる。
でもそれは雄の本能と呼ぶべきものが僕の中で興奮して暴れまわっているからだった。



しばらくこの状態が続いた。
力の無い僕は彼女を引き離すことが出来なかった。
………いや、そうじゃない。
彼女のその行為がやたら上手いので、力を入れようとしてもそれが抜けてしまうのだ。
「・・・ひぅ・・。」
次第に大きくなっていく快感の波。
少しずつ消え去っていく僕の理性。
それをコントロールしているのは彼女だった。



「・・・よいしょっと。」
「・・・・?」
まだ絶頂にはほど遠いというのに彼女はその行為を止めて立ち上がった。
もしかして本当に暖めようとしただけなのか?
いやいやいや、それなら上に乗っかるだけで充分だろう。
わざわざこんなことをする必要は・・・。
彼女の行為に対する疑問がいろいろと姿を見せ始めた。



そんな僕の疑問を読み取ったのだろうか、彼女は僕を見下ろしてこう言った。
「あんたの『身体を暖める』っていうことの手伝いはこれでいいわね。
 じゃあ次は・・・」
彼女はまた座り込む。
でも今度は僕の体の上ではなくて、僕の足元の辺りだった。



「はは、もうこ~んなに大きくなってるね。」
その声は何を意味するのだろうか。
それは僕は上半身だけ身を起こした瞬間に分かった。
「・・・・うぁ!?」
思わず声をあげてしまうほど僕のモノは大きく、反り立っていた。
今まで全く雌との交流を持ったことのない僕は、こんなに大きくなることは無かったからだ。



「手伝うってそういうことか!手伝わなくていいって!」
彼女はジッと僕の股間を眺めている。
ものすごく恥ずかしい・・・。とにかくそれから逃れようと立ち上がろうとした瞬間。
「・・・んぁ!?」
突然身体の力が抜ける。
また仰向けに倒れた僕をくすぐったいような気持ちいいような、という快楽が襲ってきた。
原因は彼女にあった。
「わぁ、少し舐めただけで結構効果あるねぇ・・・。」
彼女はモノを両前足で固定して、その先端を舐めていたのだ。



「な・・・何してるんだよ!やめてって!やめ・・・・ひあぁぁあ!!」
僕のモノを通して、彼女の舌の生暖かい感覚と、快感が襲ってくる。
必死に抵抗するも、後足に力が入らないので、前足をバタバタ動かしているだけだった。
そんな僕の意味のない抵抗の様子を見て彼女は小さく笑った。
「やっぱり初めての子っていいね。抵抗の仕方が面白ぉい。」
何度も何度もこの快感に襲われていると、僕の中に何かが込み上げてきた。
それは僕のモノへと次第に集中していく。



これは・・・・まさか・・出るってことなんじゃあ・・?



そんな僕の様子を見て彼女はこう言った。
「出そう?なら早く出しちゃいなよ。きっとすっきりするよ?」
彼女はとどめだと言わんばかりに僕のモノを咥えて顔を前後させる。



必死に絶えようとするも、それは無意味な事だった。
「・・出るよ・・・出・・・うあぁあぁぁあぁああ!!」
一気にモノから放出された白い液体は彼女の口のなかに広がる。
彼女はそれを吐き出して身体に塗りたくっていた。
僕は始めての体験だったので、息が荒くてとても喋れる状態じゃなかった。



ようやく呼吸が整ってきた時、彼女は僕を見下ろして笑った。
「まだ満足してないでしょぉ?だからもっとやってあげるよ・・・。」
「そ・・そんな・・・もう充分・・」
充分・・・てことはやっぱり僕は今まで欲求不満があったということだろうか。
「い~や、心の奥底ではまだやって欲しいって思ってるよ?きっと・・・。」
彼女はまた顔を僕の股間へと近づける。
またあの快感が襲ってくるのかと思うと、急に焦りが込み上げてきた。



「だからもう充分だっt・・・いぁぁ!!」
彼女がまた小さくなった僕のモノを舐めて無理矢理大きくさせる。
さらに咥えたり擦ったりして快感を大きくさせていく。



まさに秒殺・・・・いや、瞬殺だった。
僕のモノからはまた精液と呼ばれる白い液体が放出される。
それでもまた刺激し続けられた僕の意識は次第に遠のいていった。
もはや僕の満足不満足に関係なく、彼女が満足するまでそれは続けられる。



そして何度も快楽の波に襲われていた僕の意識は・・・・
完全に波に飲み込まれていった・・・・。





4.


……………鳥の鳴き声が聞こえる………
瞼の上からは淡い太陽の光が注いでいた。
眩しい…………もう……朝か………?



「・・・きなさい・・・・・起きろ!!」
「ぅわ!?」
頭に怒鳴り声が響いた。
目の前は全て葉っぱで覆いつくされている。
僕は寝床の葉に埋もれて寝ていたようだ。
彼女は僕を不満げな顔で見ていた。
「まったく・・・あんたが寝床の葉、全部占領しちゃうからこっちは寒い中寝てたんだよ?
 それなのにあんたは暖かそうに寝ちゃって・・・・。」
「・・・・お早う・・。」
僕は顔だけ出して目を擦りながら言った。
「・・・お早う・・?もうお昼だよ!?」
「・・・・え?」



外に出ると、太陽は真上から島全体を照らしていた。
他のポケモンたちは活発に動いていて、寝ている者など殆どいなかった。
…………たしかにもうお昼だった。
「うわぁ・・・寝坊しちゃったなぁ・・・。」
僕がそうつぶやいた直後、彼女の僕を呼ぶ声が聞こえた。
僕は何事かと中に戻ると、彼女は僕が下に敷いていた葉と、上にかけていた葉の間を除き込んでいた。



彼女は僕を見た後、そこを前足で指した。
………そこには僕のモノから放出させられたであろう白くて、粘り気のある液体が付いていた。
「うわっ!!?」
「・・・・あんた・・・いやらしい夢見てたんだねぇ・・。」
それは性的な夢を見ていたときに無意識に射精してしまう現象、つまり夢精の痕だった。



驚いている僕を見て、彼女はこう言った。
「欲求不満が溜まってたのね。」
「え?いいいいや、そそそそんなことないよ?」
「・・・・って思いっきり動揺してるじゃん・・。
 じゃあ相手してあげよっか?」
「・・・・な、何言って・・」
焦って震える僕の声を遮るに彼女は大声で笑った。
「あっはははは!!冗談にきまってんじゃん!
 その顔、面白ぉい!あっはははははは!!」
「・・・・・何だよ・・。」
転げまわって笑う彼女を見る僕の顔は、自然と笑顔になっていった。





あれからもう数年経っているというのに・・・・
彼女はまだ・・・僕の住処に住み着いている。




-終-





別にこれは選手権に出してないからコメント欄作っちゃっていいよね?
というわけで感想などあったらどうぞ


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Last-modified: 2010-10-18 (月) 00:00:00
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