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チーム ライエンズ

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チーム ライエンズ 


TS666






 私の名はリーラ。チームライエンズのリーダーであり、ただのライチュウだ。

 そして相棒のロステロは冒険好きなただのエンぺルトだ。

 今、私の新たな一日が始まる。

  ――朝――
「リーラ!朝だぞ!起きろ!」

私はいつものようにロステロの声で目覚める。

「おはよう!ロステロ!」

 私たちの次なる目的地…それは『端てなき森』と呼ばれるダンジョンだ。

 目的地を目指し、今日も私たちの冒険が始まる。『端てなき森』を目指して
いる理由――。その理由は今までの単なる宝探しとは訳が違う。

 伝説のポケモンである、ミュウに会うためだった。

 噂によればミュウが何らかの方法で繁殖をしていて、その時に「飲めば何らか
の形でミュウの力が宿る。」という不思議な薬ができる。

 それを手に入れるのが、今回の目的だった。

「リーラ!もうすぐ『端てなき森』だ!早く行こうぜ!」

ロステロは、私が目覚めた事を確認すると、いつもの様に冒険の出発をせかす。

「ロステロ!ちょっと待ってよ!私だって女の子だよ!?待ってて!」

私はいつもの様に私をせかすロステロに落ち着いて待つよう指示をする。

 そして、準備を済ませて出発する。

 『端てなき森』まであと2km程だ。私たちは、雑談をしながらひたすら歩く。

 そして、『端てなき森』を取り巻く大型のダンジョンである、『聖なる森』が
ある。やがて、『聖なる森』の入口が見えてきた。

「ここが…『聖なる森』…」

 私は、少し怖かった。何故なら、今までどんな探検家でも、突破できなかったか
らだ。しかも、このダンジョンを突破した者がいない為、今回の目的となった噂は、
ガセの可能性もある。もし、本当にガセならこの無望な目的で命を落とせば、単な
る馬鹿だ。そして、このダンジョンには、伝説の探検家であるルカリオも挑戦した
らしいが、やはり此処で命を落としてしまった様だった。

「何考え込んでんだ?もしかして…怖いのか?」

私は余程考え込んでいたのだろう。ロステロに話しかけられるまでの事をほとんど

覚えていない。

「そんな訳…ない…でしょ…。」

私は恐怖を隠し切れなかった。ロステロは私の顔を覗き込むと言った。

「なぁ、リーラ…。このダンジョンは誰も突破できなかった…。正直、俺だって怖
いさ…。でも、俺達がこのダンジョンを突破すれば、突破第一号になる。そう思う

と、ワクワクしてしょうがないんだ。」

ロステロは、私に初めて怖いという感情を示した。私はロステロの言葉を聞いて、
元気が出た。

「そうね!がんばって突破第一号になりましょうね!ロステロ!」

私たちは、ダンジョン内へ突入した。たまに、私たちに攻撃を仕掛けてきた者もい

たが、ほとんどがまだ進化していない弱いポケモンだったので、突破は楽勝だった。





 そして、どんどん奥へ進んで行くと大広間の様な場所に出た。

「ここは…?」

私たちは辺りを見回した。そして、何もいない様なので、奥へ進もうとした。

 その時だった。眩しい光と共に伝説のポケモンであるエムリットが現れた。

「お前たち!何をしに来た!ここは聖なる地だ!すぐに立ち去れ!」

エムリットは私たちに怒鳴った。だが、ロステロは少しもひるまずに言った。

「俺たちは『端てなき森』に挑戦するために此処へ来たんだ!だからそんな簡単に
出て行ってたまるか!お前こそ誰だ!?」

エムリットは私たちを睨みつけて言った。

「我はこの地を守るもの!此処から出て行かないのなら、力づくだ!」

エムリットがそう言った瞬間、動けなくなった。

(なんなの…これ…体が…動か…ない…)

エムリットは私たちに封印を発動していた。エムリットは私たちにテレパシーで語り
かけてきた。

(伝説の探検家…ルカリオとやらは…私たちが倒した…その私たちにお前たちの様な
子供が倒せるはずが無いのだ…)

私たちはそのままエムリットに語りかけられ続け、私たちは絶望してしまった。

その瞬間、ロステロと私がトレジャーハンターになって、初めて手に入れた宝である

勇気の欠片が光だした。そして、私たちの目の前に過去の私たちが映し出された。

(俺、立派な探検家になって、父さんが突破できなかったダンジョン…『聖なる森』を
突破して、父さんを超えるんだ――――。)

私は、ある事を思い出した。私はあの時、只のピチューの女の子だった。でも、ロステロ
と出会って私は変わった。

(そうだ…あの時…探検に命をかけたロステロの父…ロディに憧れてライエンズを結成し
たんだ…)

ロステロの父…ロディはこの地で命を落とした。そして、そのロディを超えるために此処に
来た事を思い出した。やがて、過去の私たちの姿は消え、エムリットの姿が見えた。

(今のは一体…?)

私はさっきの事が夢だったのか、現実だったのか分からなくなっていた。でも、さっきとは
違う気持ちになっていた。そして、私たちは、動けるようになっている事に気付いた。

ロステロが口を開いた。

「俺は…俺は父さんを超えるために此処にいるんだ!邪魔をするなら、お前を倒す!」

私たちは、エムリットに向かって走り出した。

(何故…私の技が効かないのだ…!?まさか…此奴らに私より強い意志が……?)

エムリットは、動揺して動けなかった。

 私は電磁砲、ロステロはハイドロカノンを繰り出した。エムリットは、それらを同時に受け、
瀕死になってしまった。

「お前たち…よくぞ私を…たお…した…。その証として…これを…」

エムリットの手から光輝く物があった。

「これは…?」

私は、その光輝く物を受け取った。

「これは…感情の…石…だ…」

エムリットは、瀕死状態の体で私たちに伝えた。

「きっと…お前たちの…役に立つ…だろう…」

そう言うと、エムリットは傷を癒すために眠りに就いた。

感情の石には、文字が刻まれていた。

「…情…とら……ず、……を持…続け…勇……。そ…心…忘れ……し。」

文字が途切れ途切れで読めない。

「奥へ行こう!」

ロステロと私は奥へ進んで行った。

過去の自分たちの夢を胸にして……。




皆さんのコメントで私は進化します。


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Last-modified: 2011-03-19 (土) 00:00:00
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