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サマーバケーション! ~遥か遠き追憶の遺跡 後編~

/サマーバケーション! ~遥か遠き追憶の遺跡 後編~

writer is 双牙連刃

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光の中に消えた零次。一体、彼は何処に……。



 俺は、どうなってるんだ? 何も感じない、聞こえない……。
まるで体が無くなったような感覚だ。いや、なった事が無いからそうなのかは分からないが。
ただ、光の中に居る事だけは分かる。光の奔流に乗ってる……そう、そんな感じだな。
でも、何処か安心してる。この光からは害意は感じない。俺を何処かへ導こうとしてるみたいだ。
ん? 光が集まっていく。目的地に着いたのか? どうやら、俺もそこで降ろされるみたいだな。
……私達が送るのはここまで? って事は、ここからは俺自身の意思で進めって事か。

「ありがとう、でいいのかな?」

 そう言うと、俺を包んでいた光の中で、何かが笑ったように感じた。……ん? 喋れる?
おぉ!? いつの間にか体が元に戻ってる。って言うか、ここは何処なんだ? 確か、俺は遺跡に居た筈だよな。
そこで……そうだ、あの部屋で光に包まれて、それからあの状態になったんだ。
って事は、少なくともここはあの部屋じゃないって事だな。そもそも周りの様子が明らかに違うし。
そもそも屋外だぞここ。やけに天気も良いし、花や草の生えた庭園みたいだ。動物の気配は……どうやら無いみたいだな。
周りにある物は、建物だったであろう残骸と、前にテレビで見た事のある遠くの地方の遺跡みたいな装飾の施された柱。いやでも、この石造りの感じは、あの部屋に似てるな。
って事は、ここも遺跡……なのか? だとしたら屋外はおかしいだろ。どうなってるんだ?
いや……待て待て待て! 周りの様子がおかしい! そんな、ここは……。

「う、浮いてるのか、ここ!? それも……雲の上!?」

 立ってた庭園、ここはそんなに広くないんだが、その淵から周りを見ると、明らかに下に雲海が広がっていた。こんなの初めて見たぞ……。
はっ、はは……空中庭園って言うのはこういうのを言うんだろうな……ここみたいな場所が何個もあって、それぞれが通路で繋がってる。どうやら、とんでもない場所に飛ばされたみたいだな。
しかし、居る場所の確認はとりあえず出来たが、これから俺はどうすればいいんだ? そもそもなんでここに連れて来られたかも分かってないんだが。
そうだ、とりあえず海歌に相談を……ってアクアボールが無い!? レジェンドボールはあるのに!

『汝と共にあった者ならば、彼の地に残させてもらった。この地に足を踏み入れられるのは、我が導きし者のみ也』
「!? 誰だ……ってその声は」

 あの、模様に触った時に聞こえた声、だな。直接頭に声が聞こえる、心紅のテレパシーみたいだ。
声の主は近くには居ない……みたいだな。遠くから念だけを送ってきてるのか?

『左様。少々動けぬ訳があるのでな』
「……考えを盗み見とは、あまり愉快な趣味じゃないと思うんだが?」
『汝は慣れているように感じるのだがな? 気に召さんのなら止めておこう』
「慣れてるのは当たってるけど、そうして貰えると喜ばしいな」

 本当に、我ながら変な耐性が出来たもんだ。で、この声の主がどうやら俺をここへ拉致してきたって訳か。はた迷惑極まりないぞ。
その場に胡座をかいて座り込んで頬杖をつく。これから先、どうやら俺はここから自力で帰るのは不可能なようだしな。

「で? 俺に何をご所望で?」
『おかしな事を……汝は力を求めし者であろう? だからこそ、我の声を聞けたのだ』
「あぁ、ここに来る時もそんな事言われたな。それは一体どういう事なんだ?」
『……? 何も知らずに彼の地に踏み入ったのか?』
「俺があそこに行ったのは偶然でしかない。出来れば説明を求めても?」
『ふむ……本当に何も知らぬようだな』

 なんか若干呆れられたようだが、声はとりあえず俺の問いに答えてくれるようだ。

『この地は、全てを切り伏せる力の眠る地。我は力への導き手なり』
「全てを切り伏せる力、だと?」
『そう、眠りを覚ませし者を絶対なる勝利へと導く力也。ゆえに力は多くの者に求められ、我はその者達に問うた。何の為に、誰が為に力を振るうかと』
「で、あんたに相応しくないと判断された奴はその力を手にする事無くここから追い返される、と」
『ほう、物分りは良いようだな』

 なるほどな。そんな所へ通じてる場所が俺の町の近くにあったことの方が驚きだぞ。
しかし、そうすると俺はここにとって異邦者。早々に帰してもらえるって訳だ。

「んじゃあさっくりと頼む」
『何をだ?』
「いやだから、力を求めてない俺はここに相応しくないだろ? 帰してもらえるとありがたいんだが?」
『……久方ぶりの来訪者だ。まぁそう急く事もあるまい、少し我に付き合え』

 マジですか……自力帰還が無理な以上、俺に選択肢は無い、か。
んで、何やらここから通じてる神殿とやらに来いって言ってきた。それっぽいのは……この浮遊庭園の真ん中の建物、だろうな。他には何も無いことだし。
通路も落ちるような物では無さそうだし、雲の上といってもちゃんと空気もある。二度と来れるような場所でも無さそうだし、とりあえず景色を楽しむとするか。
雲海に開いた穴から見えるのは、どうやら海みたいだな。ここは一体どの辺りに浮いてるんだろうな?

「しかし凄いところだな。なんでこんな物がこんな空の上に浮いてるんだ?」
『誰しもが至れる場所に封ずる事の出来ぬ力だったのでな、世を創りし者がこの地を大地より切り離し、空に浮かべたのだ』

 世を創りし者ねぇ……っていうか、ここは元々地上にあったって訳か。

『……力を求め、過去に大きな争いがしばしば起こる事があった。この力は、全てを導く力でもあるのでな。手に入れれば全てを統べし者になれるという妄執に駆られたのだろう』
「全てを導く力、ねぇ? 本当にそんな事が出来るとは思えないけどな」
『ほう、何故だ?』
「誰にだってそれぞれの意思や願い、思いがある。それを無視するような事をされれば、必ず反感が出てくるだろ。ま、それすらも洗脳して変えられるっていうなら話は別だが」
『……ふふ、正解だ。他の意思を捻じ曲げるような事は出来ぬ。が、その強き力を誇示すればそれも出来よう、そう答えた者も多く居たものだ』
「そんな事しても、結局は周りに敵を作るだけだと思うがね」

 全くだ。そう言った声には、僅かに楽しそうな雰囲気が混ざっていた。久方ぶりの来訪者とか言ってたし、こうして話すのも久々って事なのかもな。

『弱き者、纏まらぬ思いの先ん出て道を切り開く。真に導くとは、そういったもので然るべきなのだがな……』
「でもそれは、誰にでも出来る事じゃない。だからこそ、誰もがそれを求める。そんなもんなんだろうさ」
『……ゆえにここは、こうして当ても無く空を彷徨う事になった、か』
「あんたとしては、納得出来ない理由か?」
『もう遠き過去に、その思いは置いてきたさ』

 遠き過去、か。ここがどれ位前から浮いてるか知らないが、その間ずっとこの声の主は、その力とやらと共にここに在り続けた訳だ。
着いた庭園から歩いて、神殿とやらまで来た。なんとも重々しい扉があるんだが……勝手に開いた。入れって事みたいだな。
外観もそうだったが、ここだけ全く荒れた様子が無い。新築みたいにまっさらだ。俺の知らぬ神の所業、ってか?
ふむ、テレビで見た事のある礼拝堂って奴みたいな内装だな。ステンドグラスまであるぞ。
描かれてるのは……何やら立派な角の生えた青いポケモン、みたいだな。

「立派なステンドグラスだな。この描かれてるポケモンは?」
『……名は、コバルオン。鋼の如き意思と強さを持つ、聖剣士と呼ばれし者だ』
「へぇ、コバルオンか。聞いた事の無いポケモンだな?」
『元々数の少ない種であるから、余程の事が無い限り人の前に姿は見せぬだろう。もし見せるとするならば……』
「するならば?」
『人がポケモンと呼ぶ者達、それに人が災いをもたらした時、だろうな』

 ……このコバルオンっていうのは、どうやらポケモンの守護者のような存在だそうだ。ポケモンを導き、守る者。
ポケモンに災いが降りかかる時、その姿を現し災いを退ける。それが人ならば、人にも戦いを挑むとか。

「はぁ、苦労してそうなポケモンだな」
『全くだ。何故人がポケモンに対し害を与えるのかを知ろうともせず、ただ屠る事のみを使命とし戦い続ける。……それは、愚かな事だ』
「かも、な。でも、大抵の人がポケモンを襲ったり捕らえるのは己の欲の為だ。裁かれても文句は言えないんだろうがな」
『……それを人の身の汝から聞く事になろうとはな。何故、そう思う?』
「ちょ~っと変わった知り合いが多くて、考えさせられる話を幾つも聞いてきたんだよ。ポケモンだって心を持って、命を持って今を生きてる。それを人って奴は、蔑ろにしているのは確かな事だ」

 ステンドグラスに向かうように並んでいる椅子の一つに座って、少しの間それを見ていた。
日の光を浴びて輝くそれは、何処か寂しさみたいなものを湛えているような気がする。……このステンドグラスに描かれたモデルも、人と争っていたのかな……。
俺が静かにステンドグラスを見ている所為か、声もだんまりを決めてる。次の一言が来るまでだったけど。

『……お前は変わった人間だな。お前のような考えをする者は、我も数えるほどにしか会った事が無い』
「おろ、普段はまるっきり会った事無いって言われるんだが、数えるほどしかと来たか。ま、俺みたいな変わり者はそうそう居ないだろうけどな」
『あぁ、どの人間も変わり者だった。が、他のどの人間よりも話をしていて愉快で、心躍ったのを覚えている』
「ははっ、そいつはよかった」
『……なぁ、お前の名は?』
「俺か? 俺は零次。葛木零次だ」

 ん? 呼び方が汝からお前に変わったか? いやまぁどっちでもいいんだけどな。

『レイジよ、一つ問いたい。地上では、今だ争いは続いてるのか?』
「ん? いや、小さな小競り合いや何かはどうしようもないとして、大勢の人間を巻き込むような争いは数十年起きてない筈だ」
『そうか……もう力を求め、争うような事は起きないだろうか?』
「……それは、分からない。その力がどんな物か俺には分からないが、やっぱり強い力っていうのは何時の世でも誰かが手に入れたいと思うもんだ。奪い合いが起きないとは言い切れないな」

 そう、俺の兄貴のように、力に憑かれるなんて事もあり得る。この世に絶対なんてものは存在しないさ。
しかし、明らかに声のトーンが落ちてきてる。もしかして……。

「……なぁ、ここはもうどれ位前からずっと空を漂ってるんだ?」
『さてな……百や二百の年月では無いのは確かだ』
「なら、俺以外の人が最後にここに来たのは?」
『ここが空を彷徨いだすよりは短いが、やはり数え切れるものではないな』

 あの洞窟と遺跡が埋まっていたんだとしたら、その間ここには誰も来れなかった。そしてその間、ずっと独りでここに在り続けたって訳か。
それは、いい加減誰かを恋しく思ってもなんらおかしくは無いだろうな。いや、気がふれてないのが奇跡なくらいだろう。

「力って言うのが開放されたら、あんたはどうなるんだ? もしかして、消えるとか?」
『いや、我もこの地から開放されるだけだ。消えはせん』
「そっか、それを聞いて安心した」

 椅子から立ち上がって、大きく伸びをしながら深呼吸。一つやる事も出来たし、そろそろ動かないとな。

「力を目覚めさせるっていうのは、どうやってするんだ?」
『んな? どうしたのだ、突然』
「俺は別に力を必要としない。手に入れても使う気も無い。狙われるほど危険な力なら、墓まで持っていってやろうかと思ってな。そうすれば、あんたも自由なんだろ?」
『まさか、我を解放する為に?』
「いい加減空中散歩も飽きてきたところなんだろ? 乗りかかった船だ。つき合わせてくれないか?」

 動機としては、ある意味とんでもなく不純な理由かもな。力を与えるかどうかの選定者を解放する為に、その力を解放しようとするなんて。
だからか、返事が返ってくるのも遅い。流石に追い出されるかね?

『……一度力を目覚めさせれば、その力は主の物となる。それは主が望まなくてもだ。それでも、力を解放すると言うのか?』
「その力って奴が、使われなくてもいいって言うならな。まぁ、これは導き手とやらであるあんたに言っても仕方ないか?」
『ふっ、どうせ力は主人を選べぬ。そして、我はお前ならば主としても良いと思っている。……覚悟があるのならば、そこの階段を上り祭壇へと歩を進めるがいい』

 おぉ!? 光が集まって、透明な階段が出来た。どうやら上まで続いてるみたいだな……。
いや、実はこの神殿とやら、外から見たときに妙に高いなとは思ってたんだ。中に入ったらステンドグラス以外無い吹き抜けだし、こういう仕掛けがあったからだったのか。
そして、この階段の先が祭壇とやらだと。……先は長そうだ。

「……やっぱり、上らずに帰っていいか?」
『却下だ♪ そら、足を動かせば上って行くんだ、気合いを入れろ!』

 はぁ、妙に声の主のテンションを上げてしまったらしい。ま、俺も冗談で言っただけだし、気を締めて上るとするか。
透明だからどうかとは思ったが……割れたり突然消えたりはしないみたいだ。いや、これでそんな事になったら大変な事になるしな。
螺旋を描きながら上へと伸びている階段を一歩ずつ上っていく。天井は見えてるが、なんか上に行ける穴みたいのは無いんだがな?

「これ、このまま上って行っていいのか? 先にあるのは天井だけじゃ……」
『着けば分かる。心配するな』

 やれやれ、また見応えのある仕掛けがある事を祈っておくか。なんか目分量になるが、普通のビルの七階分くらいの階段が続いてるんだがな……非常階段か。
上って、上って……下を見るのにもうんざりした頃にやっと天井に着いた。で、ここからどうすればいいんだ?

『階段の先の部分に触れてみろ。覚悟に迷いが無ければ、道は開かれる』
「はぁ……これが最後の試練ってところか? ここで弾かれたら上ってきた分降ろされるんじゃないだろうな?」
『その点は心配するな。その場で彼の地に送り返されるからな』

 ……それならここまでももう少し楽にしてくれよ頼むから。んで、階段が続いてる部分に触れろ、と。
そっと手を当てると、その部分から光が走った。どうやら、ここまで来てって展開は無いようだな。
その部分の天井が消えて、青い空が視界に広がる。どうやら神殿の天井に出たようだな。
なるほど、確かに祭壇だ。その上に鎮座してる物が、俺が目覚めさせようとしてる物みたいだ。

「あれは……剣か?」
『聖剣が一振り、蒼の剣。それが、あの剣に与えられた名だ』

 ……見回してみても、声の主はここにも居ない。なんとなく、もう正体は分かってるんだけど。
若干目の前にある石造りの階段にげんなりしながら、祭壇に衝き立てられてる剣へと向かう。
唾も柄も美しい青い装飾がされてる。それだけでも歴史的芸術品としての価値もあるだろう。いや、売らないけど。

『この場所に人が立つのは、この剣が封じられて以来だな……』
「そうなのか?」
『あぁ、多くの者は我によって振るい落とされ、残った者も最後の扉を開けられなかった。心の何処かに、迷いや驕りがある為にな』
「へっ、どうせ俺は単純思考ですよってな」
『だが、迷い無く前へ進める力とは、他の者を導く素養の一つでもある。己が意思を信じられぬ者に、道は切り開けぬ』

 柄をしっかりと握り、引き抜く体制に入った。物語なんかでは選ばれた者のみが引き抜ける~なんて件があるが、これにそれは無いだろう。ここまで着くのが至難の業だから。
一つ深呼吸をして……一気に引き抜く。おや、重い物かと思ったんだが、割とあっさり抜けたな。
刃を太陽にかざすと、白い刃には錆一つ無いのが見て取れる。本当に長い間ここにあったとは思えないな。まぁ、雲の上だから雨曝しになる事は無かったんだろうが。
ん? 剣が……光り出した。何が起こるんだ?
強い光に目を瞑って、もう一度開いた時に俺の手の中に剣は無かった。代わりに、一匹のポケモンが目の前に居る。

「……なんとなくこうなるんじゃないかと思ってたけど、あんたなんだろ?」
「分かっていたか。左様、我がお前をここまで導いた者だ。そして、先程の剣その物でもある」

 ステンドグラスに描かれていたポケモン、コバルオン。それが、ここに眠りし力の正体、か。
そりゃあ最初に動けない理由があるって言ってたのも納得だ。ここに刺さってたらどうも出来ないわな。

「改めて言っておくが、剣を引き抜いた以上我が主はお前だ、レイジ。よかったんだな?」
「そうだなぁ、俺は別に主とやらになるつもりは無いぞ」
「なんだと?」
「俺がここに来たのは偶然でしかない。そんな奴に仕えるのに、抵抗は無いのか?」
「む……無い、と言い切れはしないが」

 だろうな。そもそもコバルオンって言うのはポケモンの守護者なんだろ? それが人間に仕えるっていうのも妙な話だし。

「だから、俺の事は今の世界の道先案内人くらいに思えばいいんじゃないか」
「道先……案内人、だと?」
「そ、あんたはずっとここに居たんだから今の世界を知らないだろ? まずは俺の暮らしてる町って事になるけど、知らない事は教えてやるし、俺が居れば他の奴から無為に襲われる事も無いだろう。悪い話じゃないと思うぞ?」
「まぁ……だが、それだと我がお前を利用しているようになるのでは無いか?」
「別に構わんさ。俺はあんたに今の世界を見せたくなった。その結果としてこうなっただけだしな」

 俺がそう言って笑って見せると、コバルオンは拍子抜けしたような顔をした。ま、俺はこういう奴なんだ。それを変えるつもりも無いしな。

「……くくっ、ははははは! まったく、とんでもない変わり者だな、お前は」
「お褒めに預かりましてどーも」
「だがそうだな、折角我を解き放った者を利用するという解釈をするのは好かんな。ふむ……」

 少し考え込んだ後、コバルオンが俺に言ったのは、少し予想外な事だった。

「ならばレイジ、お前は、今の世界での我の始めての友とならんか? 幾星霜の年月が経った今、我の知る者は……もう居ないのでな」
「あ、そうか……友、か。まったく、妙な縁が増えていく夏休みだな、本当に」

 そう言われれば、断る理由は俺には無い。もう散々そんな奴が居るんだ、今更一匹や二匹、そういう繋がりが増えても構わないだろ。
また笑ってみせると、今度はコバルオンもこっちに笑い掛けてきた。それが俺の答えであり、コバルオンからの答え、って事で良いんだよな?

「さーて、それなら帰るとするか。いきなりここに飛ばされたから、皆心配してるだろうし」
「そうか、お前には連れ合いが居たな。ふむ、事情を知らなかったとはいえ、悪いことをしたな」
「ま、無事なのを見せればなんとでもなるし、多分大丈夫だろ」

 ちょっと時間掛かったが……今から帰るからな、皆。



 ん? 空を見上げてたら、何処からかパチパチと拍手が聞こえてきた。なんだ一体?

「いやぁ~、突然ここの封印が解けたから何事かと思って飛んできたら、犯人は零次さんでしたか」
「!? な、宙に浮く人間だと!? 何者だ、何故この地に入ってこれた!」

 さっとコバルオンは俺と拍手をした相手の間に入った。これは、俺を守ろうとしてくれてるのか?
っていうかその声に俺は聞き覚えがある。本当に、何処にでも突然現れるな。

「ちょっと待ってくれコバルオン。その人、俺の知り合いだ」
「んな?」
「で、何やってるんですか、アルスさん」
「は~い、いつも何処かに姿あり、のアルスでっす! まぁ、今日はお仕事で来たんですけどね」

 ふわりと俺達の前に降りてきたのは、見間違う事も無くアルスさんだった。もう何でもありだな、この人は。

「何やってる~は私の台詞ですよ零次さん。なーんでここに居るんですか?」
「簡単に言うと、成り行きって感じですかね?」
「ふむふむ? 説明プリーズしてよろしいですよね?」

 もちろん問題無い。あの遺跡に行った事と、そこからここに飛ばされた事なんかを話せばいいだろう。
そういえば仕事で来たって言ってたな、一体何の用で来たんだ?

「なるほど、ここへの転送陣は確かに作りましたけど、まさか零次さんの町の近くだったとは思いませんでしたねー」
「作った? どういう事ですか?」
「あぁ、ここ作ったの私です」
「……は?」
「いやぁ、その方ってコバルオンの中でも非常に強い力を持って生まれた方なんですけど、それが原因で色々問題が発生してしまいましてね……あの時は封印する以外の方法が無くて辛い思いをさせてしまい申し訳無いです」
「な、何故我が封印された時の事を知っているのだ? まさか……」
「あーあー、私の正体が分かっても、言うのはちょっと待って下さいね。面倒なのが来るんで」

 ……えーっと、つまりコバルオンを封印して、この浮遊庭園を作ったのがアルスさんであると。なんかもう、驚き過ぎて逆に変に納得出来るぞ。
ん? でもここを作ったのは世を創りし者だ、とかってコバルオンは言ってたよな? つまりアルスさんがそれだって事になるのか?

「まぁでも、封印を解いたのが零次さんなら安心ですね。他のどんな人よりも安心して任せられますし、何かあれば私もフォローし易いですし。そういえば、もう契約ってしました?」
「ぬ、そういえばまだだったな」
「ん? なんだその契約って」
「我がお前と共に歩むという誓いを立てる事だ。それを終える事で、彼の地への扉がまた開かれるのだ」

 なるほど、帰る為の手続きってところか。
する事は簡単みたいだな。コバルオンの体に触れながら、なんか一緒に来い的な事を言えばいいらしい。
そんなら……片方の前足を上げるようにコバルオンに言った。何事かと思って不思議そうにしてるけど、とりあえずこれでいいだろ。
いきなり体をべたべた触るのも良くないだろうし、まずは握手って感じかね。

「まぁ、俺の周りには面白い奴が揃ってるし、退屈はしないと思う。って事で、よろしく」
「ふふ、主ではなく、友の為に振るう剣、か。それもまた良し。今の世界の事は全く知らんのでな、よろしく頼むぞ」

 これで契約っていうのは完了なのか? ん、なんか手がちょっとピリッとしたぞ?
見てみると、手の平に剣みたいな模様が浮かんできた。なんだこれ?

「それが契約の証だ。普段は見えなくも出来るし、あまり気にする事は無いだろう」
「ほーん……あ、消えた。これで帰れるって事か?」
「そういう事だ」
「の前に、折角だから封印解除記念に私からプレゼントをしましょー」

 アルスさんが、何かを挟むような形で手を前に出すと、その手の間に光の玉が現れた。何が始まるんだ?
その玉が少しずつ小さくなりながら何かを形作っていく。あぁ、いつものあれはこうして作られてたのか。なるほどな。
玉が小さくなり、光が止んだそこにあったのは、一つのボールだった。真っ白だな……。

「さて、デザインはどうしましょうかね? コバルオンさんが入る事になる物ですし、加護は鋼にしてみたんですけど」
「な、そのような小さな物に我が入れる訳が無いだろう!」
「ところがどっこい、今の世では出来たりするんだよ。その辺は、ゆっくり教えていってやるさ」
「んな!? なんと言う事だ……」
「そりゃあ二千年も封印されたままなら色々変わりますよー。それよりも、零次さんもデザインの意見だして下さいよー」

 ……なんか今さらっと凄い年数を出されたような気がするんだが、今は流しておこう。もう何が起こっても不思議じゃないな。
確かコバルオンは聖剣士って呼ばれる存在なんだっけ? で、加護が鋼なら……。

「剣のデザインなんてどうですか? 色は……鋼って事で灰色系で」
「おぉ、それ頂きです! それじゃあチャッチャッチャーっと」

 指を動かしたと思ったら、真っ白だったボールに色と模様が入った。はぁ、便利だな。
出来立てのそれを受け取った。なんかアルスさんからはボール貰ってばっかりだ。

「やっぱり名前はブレードボールですかねー。出来栄えは上々ですよ♪」
「ふむ、そういう事なら早速。コバルオン、ちょっと動かないでいてくれよ」
「な、なんだ? なんだなんだ!?」

 今度のは銀色の光か。慌ててたが、なんとかコバルオンもボールに治まった。おぉ、揺れる揺れる。
おっと揺れるのが終わったと思ったら、いつもの音が聞こえた。ま、契約とやらのお陰で傍に居る事は決定してるみたいだし、この方が色々楽だよな。
で、また出してやると。おぉ、驚いてる驚いてる。

「どうだった?」
「み、妙なものだな……まるで自分が小さくなったかのような感覚がしたぞ」
「っていうか、零次さんってコバルオンさんが喋れる事に疑問を持たな過ぎですよね。今更ですけど」
「……おぉ、本当だ。なんで喋れるんだ?」
「いやまぁ、導いた者達の様子を見て覚えたのだが……」

 とまぁ大体いつものノリに戻ってきたところで、そろそろ本当に帰らないとな。

「さて、コバルオンさんが開放された事だし……ここはどうしようかなぁ? あ、零次さん、ここたまに来ます? 来る気があるならそうしちゃいますけど」
「え、そんな簡単なノリでいいんですか?」
「だってこの規模のを地上に戻すと目立っちゃうしー、タイダルウェーブで周りの土地がヒャッハーしちゃいますしねぇ」

 海に落とす気満々ですか。……まぁ、今度皆を連れて来てもいいかもしれないし、来るって事で答えておいた。
どうやら俺の契約の証に反応して転送がされるようにするそうだ。丁度いい印だって事でな。

「そういえば、どうやったらあそこに戻る扉は開くんだ? 一向にそんな気配無いんだが」
「そうだったな。空に向かって契約の証を掲げるがいい。それで転移が出来る筈だ」
「えぇ、出来ますよ。それで彼等も解放されますし」
「彼等?」
「後ろを見てみて下さいな」

 振り返ると、そこには祭壇。が、そこに光に包まれてる人の様なものが並んでいた。

「な……」
「あれは……!」
「コバルオンさんには分かるみたいですねー。どうやら、あなたの事を心配して、死した後にこの地に残った魂みたいですね」

 ……まさか、ここに来た時に感じたのはこの人達の気配だったのか? うん、確かにあの時と同じような感覚がする。
俺達が見ていると、一つ、また一つと青空に溶ける様に消えていく。……コバルオンが、開放されたから?

「彼等は、コバルオンさんの力を求めてこの地へ来た者達の一部みたいですね。そこであなたと話して、意気投合した……」
「あぁ、分かる。が、彼等は我を解放出来なかった。それを悔いていたようだったが……そうか、このような姿になってまで、我を按じていてくれたのか」
「それって、俺に話してくれた?」
「過去に出会った、我の……友達だ」

 次々と、過去の挑戦者達が空へと昇っていく。次が……最後の一人だ。

――ありがとう……

「え?」
「零次さん? どうかしました?」
「今……いや、なんでもない」

 どうしてそう言って消えたのか、俺には分からない。けど、コバルオンはずっと、見守られてたんだな……それだけは、分かった。

「さーて、零次さん達も帰るみたいだし、私も帰りますねー」
「あぁ、ありがとうございました。……そうだ、今度なんですけど、町で祭りなんか開かれたりするんですけど……」
「……お祭りですと!? 何時ですか!?」
「四日後です。その分だと、やっぱり来たがりますか?」
「行きます行きますたこ焼き食べたいですー!」
「ははっ、それなら、また四日後に」
「了解でーす!」

 いやまぁ言わなくても勝手に来るかもしれないけど、次あった時になんか言われそうだからな。一応って事で。

「? なんの話だ?」
「その内分かるから気にしないでくれ。転移したら出る場所は、俺が飛ばされた所なのか?」
「恐らくな」
「了解。そんなら……行くぞ!」

 手を振って見送るアルスさんに挨拶をして、証のある手を空に掲げる。おぉ、俺とコバルオンの体が光に包まれていく。
今度周りが見えるようになったら……無事に帰れてる事を祈っておくか。



 体から浮力が抜けて、俺の足が地面についた。……どうやら、あの洞窟だな。
まったく、夢みたいな場所と出来事だったな……まぁ、夢じゃない証拠が隣に居るんだが。

「……ふむ、やはり空気の感じ方が大分違うな」
「そりゃあ雲の上から下なんて距離移動してるんだ、そう感じてもおかしくないだろ」
「そうか、我は……地へ戻ったのだな」
「……ようこそ、俺達の世界へ。言えたもんじゃないが、俺は歓迎してるぜ」
「ははっ、されてなくても、我はお前について行くからな」

 そういう事なら、とりあえず表までついて来てもらうとするか。多分皆は外に居るだろ。
ふむ、洞窟の方にも人が居ないな。来た時は研究スタッフの方が居た筈なんだが?
ポケモンも出る事無く、外の明かりが見えてきた。コバルオンからはかなり強い気配出てるし、飛び出してくるのを躊躇ってるのかもな。
おや、洞窟の出口で皆が勢揃いしてた。司郎とシロナさんが何か話してるみたいだ。

「……もう日も傾いてきたわ。そろそろ……」
「もうちょっとだけ……」

 うーん、こっちには気付いてない。おぉ、空も茜色だ。そんなに時間経ってたのか。
おっ、リオルがこっち見た。そして固まった。ははっ、ここからでも分かるくらい目が潤みだしてるな。
鳴きもしないで駆け出してきた。そして……そのまま飛び込んでくるよな。

「おっと、相変わらず良いタックルだ」
「……え? その声って……」
「よぉ」

 俺の声に、全員がこっちを向いた。見事な呆け顔だな。

「ふむ、お前の連れ合いはこんなに居たのか」
「あぁ。後で紹介してやるよ」
「うむ、頼んだ」
「れ……」
「れいじざぁぁぁぁん!」
「おっ? うぉぉ!?」

 司郎と心紅が凄い勢いでこっち来た!? ちょっ、そのままじゃぶつか……ぐへぁ!?

「うあぁぁぁぁん! 零次さんだぁ!」
「おっそいっての! ちょこっと心配したじゃんよ!」
『無事そうだな。……なんか隣にとんでもないポケモンが居るけど』
「お、おいおい落ち着けって。ちゃんとなんとかなっただろ?」
「ほぅ、なかなか賑やかな者達だな」

 と、とりあえず立ち上がってと……。うん、心紅が放してくれません。この様子だととんでもなく心配させたようだし、しばらくはこのままにするしかないか。
さて、シロナさん達も来た事だし、まずは色々聞かれるよな。どの辺まで話していいもんかな。
……封印とか契約の事なんかは伏せて、浮遊庭園へ飛ばされた事なんかを話した。あ、コバルオンはそこで世話になったって事にして。間違ってはないよな?

「そう……あの部屋にはそんな秘密があったのね」
「で、そのポケモンが君を助けてくれたって解釈でいいのかい?」
「はい、それで間違い無いです」
「ふーん、見た事無いポケモンだけど、なんて言うん?」
「我の名はコバルオン。レイジの世話になる事になったので、よろしく頼む」
「……しゃ、喋った?」

 あ、コバルオンにその辺を言っておくの忘れてたな。……まぁ、もうバレたんだからコバルオンについてはいいか。

「と、とにかく無事でよかったわ。消えてしまった時はどうなるかと思ったけど」
「それは俺もですよ。まぁ、貴重な物が見れたから、怪我の功名ってとこですかね」
「でもいいなー零次だけでそんなとこ見てきたなんて。俺達なんかここでずっと待ち惚けだったんだぜー?」
「悪かったって。明日辺り、何か穴埋めしてやるよ」
「おっ、約束だかんね。本当に、心紅を宥めるのとかめっちゃ大変だったんだぞ?」

 だろうな……もうさっきから腕をギュっと掴んだまま放さないって眼で語ってきてるし。
しかし、時間が分かったらなんだか腹が減ってきたな。昼飯食ってないんだし当然か。

「とにかく、零次君も帰って来た事だし、安心してあなた達を送っていけるわね」
「なんか俺も安心したら腹減っちゃったなー。早く帰って晩飯食おうぜ」
「そうだな。でも……どうします?」
「そうねぇ……」

 リオルは安心したのか、俺の肩車の上で寝てる。これを起こすのもどうにもなぁ。
その様子を見て、シロナさんは笑った。どう答えられるかな。

「もう、その子は自分の居たい場所を見つけているようね。なら、無理に私が引き取る事も無いかしら」
「……はぁ、この夏休みだけで手持ちが四匹になるとは。始めの頃の俺ではまったく予想してませんでしたよ」
「ふふ、その子の事、大事にしてあげてね。零次君になら、言う必要も無いかもしれないけど」

 うーん、これは親父達に、俺も何かバイトでもしろって言われるかもしれないな。流石に一遍に四匹も手持ちになってるっていうのは、ドッキリにしても驚かせ過ぎるかもしれないし。
それじゃ、海歌とコバルオンをボールに戻して、車に乗り込むとするか。……コバルオンとリオルの名前も考えないとならないし、残り四日も賑やかそうだな。



後書き!
ついに次回、最終話! ここまでお付き合い頂いた皆様、本当にありがとうございます。
コバルオンについては色々謎が残っておりますが…本編終了後に、もしかしたら語られる機会があるやもしれません…。
変なフラグを立てつつ、今回はここまで。後一話になりますので、よろしければ最後までお付き合い下さいませ!

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  • こんばんは♪優気です。いやー零次が無事に帰ってこれましたね♪サマーバケーションもいよいよ最終回です!(*≧∀≦*)零次達の不思議な夏休み。最後に何かが起きる予感がします♪これからも頑張って下さい!(*≧∀≦*)
    ――優気 ? 2012-09-28 (金) 22:55:02
  • ヒャッホーイ!待ってましたぁ!(\(^w^ )/)ワーイ!
    やっぱり何度見ても面白いですよ!神光臨とはまさにこのこと!
    主人公の立場はトレーナー達にとっては天国なんだろうなぁ(^p^)
    これからも頑張ってくださいね!( ^o^)/)
    ――通りすがりのゲーマー ? 2012-09-29 (土) 02:13:22
  • あーついに終わってしまいますねぇ。寂しいです。
    ついにコバルオンとも友達になってしまいましたね。最後は一体どんなドンちゃん騒ぎが待ってるのか……最後はお祭りですかねぇ?
    以上、実はこっそり拝見させてもらっていたダメ作者からでした。最後も頑張ってください。
    ――簾桜 2012-09-29 (土) 03:16:30
  • 今回の内容を読んでいると、ふと偉人が残した言葉が浮かんできました。

    「孤独に歩め悪をなさず求めるところは少なく林の中の象のように」…。
    「林」はコバルオンが封印されていた場所。
    「象」はそこに静かに存在するコバルオン。

    なんとも不思議なものですね。

    最終回、楽しみにしています。
    頑張って下さいね。
    ――zenoa ? 2012-09-29 (土) 06:03:58
  • >>ポケモン小説さん
    うっ、夏に終わらなかったのは作者の実力不足と言うかなんというか…。さ、最後までお楽しみ頂ける物が書けるよう頑張ります!

    >>09-28の名無しさん
    ありのままを受け入れる零次らしい感じでの帰還となりました。鉄心さえも懐柔させてしまいますよ♪
    心紅との――ですか。…さぁ、どうなるでしょうか? 色々頑張ります!

    >>ハカセさん
    まさかの二ヶ月連載になりましたが、最後まで頑張らせて頂きます!

    >>優気さん
    もう、零次達の今回の夏休みは色々起きまくりですからね。最後も例外ではないでしょうw
    最後まで頑張りますよー!

    >>通りすがりのゲーマーさん
    間違いなく零次の立場に他のトレーナーが入ったら至福でしょう。が、零次だからこうなったとも言えますし、宝の持ち腐れだからこそこんな関係なのですw
    私は神なんて言われる程の実力はありませんが、最後までお楽しみ頂けるものを書けるように頑張りますよー!

    >>簾桜さん
    ちょっと触れてましたけど、やっぱり夏と言えば最後は祭りかな、と。最後の一騒ぎ、行ってしまいますw
    書いている私もなんとなく寂しくはなっていますが、最後まで頑張ります!

    >>zenoaさん
    自身の力を巡っての争いを終わらせる為に、剣にその身を変えて孤独に空を彷徨う事を選ぶ…。確かに、コバルオンに当てはまる言葉かもしれません。
    ただ争いを終わらせる事を望み、身を引く事によってそれを成したコバルオン、いかがでしたでしょうか?
    このような話にはならないかもしれませんが、最終話も頑張りたいと思います。ありがとうございました。
    ――双牙連刃 2012-09-29 (土) 17:22:15
  • 零次お帰り( ̄▽ ̄)b
    無事でよかったです

    この小説はやっぱ面白いですねwww
    そして……もうすぐ終わってしまう(泣)

    最終回楽しみに待ってます!!
    でも、体調には気をつけて頑張って下さい
    ――ストライカー ? 2012-09-30 (日) 18:05:20
  • >>ストライカーさん
    皆の心配を他所にけろっと帰ってきましたw
    お楽しみ頂けているようで何よりです! ありがとうございます!
    多少忙しくて遅筆気味ですが…頑張って最終回、書かせて頂きます!
    ――双牙連刃 2012-10-02 (火) 17:19:49
  • またしても、誤字報告です!!
    コバルオン(蒼刃)のセリフで、「そう急く事もあるまい。」
    ↑濁点抜けてないっすか?
    零次が『蒼の剣』を見た時の感想で、[唾や柄に…]というシーンがあると思いますが、[唾]でなく[鍔]だと思うんですが…
    ――通りすがりの傍観者 ? 2013-09-29 (日) 12:03:04
  • ↑「急く」は「せく」と読むのでは?
    ―― 2013-09-30 (月) 22:30:07
  • ↑の方、その様ですね…
    双牙連刃さん、失礼しました…
    ↑の名無しさん、報告ありがとうございました。
    ――通りすがりの傍観者 ? 2013-10-01 (火) 01:27:40
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Last-modified: 2012-09-28 (金) 00:00:00
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