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ep0 唐突

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唐突 



誰得ストーリーの始まり始まり・・・・



「フレア!これ以上甘えるな!」
その怒号とともに、私の頬に鋭い痛みが走る。でもそのすぐ後、さらに大きな痛みがさっきとは違う側の頬に走り、私は仰向けに転んだ。
「ふぇっ、ふぇぇぇん・・・ふぇぇぇぇ・・・」
ぼろぼろと流れ出す涙は、小さな掌で覆っても洪水のように溢れ出す。

・・・どうして こうなっちゃったかなぁ。
しばらく泣き続けた私は仰向けに、自分の肢体を眺める赤い2つの瞳を半ばあきらめ気味に見つめている。
なんだか悔しくて、身体の震えがおさまらない・・・
頬の痛みと、屈辱とで、これから自分の身に迫る辱めを考える余裕すらない。
ただ、私は捨てられたんだ、という絶望が私の心を覆い尽くそうとしていた。

「大丈夫?」
のそっと私の顔を覗く柔和そうなグラエナさん。けど、私は反応すら示すことが出来ない。
「早く起きないと見えちゃいけないところまで丸見えのままなんだけど。」
「えっ?」
その言葉に、呆然としていた私の頭の中に自分の今の状況がぐいぐいと入り込んできて、自分が仰向け、全て晒す格好、だと言うことに今更気付いた。
「やだっ!」
恥ずかしくて起きてみるけど、グラエナさん、ヌエって言ってたかな、はちょっとくすっと笑って、私を見つめる。
見つめられた私は四肢でさっきまで私の下にあったしわくちゃの布を拾い集め、それで今まで散々好き放題晒していた身体を隠す。
ぎゅっと薄布越しに自分の朱色の毛並みの身体を掴んでみると、今までの惨めな自分が少し癒される気がした。

「うー・・・」
なんだかうめき声に近い音が聞こえた。
「はぁ・・・」
けれどしばらく何も考えず、私は自分の身体を掴んでいると、この部屋にいるもうひとつのポケモン、グラエナのヌエさん、がごろごろ寝転がっているのが見えた。
「なにしてるんですか?」
少し余裕が出来た私がそう問いかけると、グレーと黒の毛並みはのそっと動いて、私の方を見た。
「んー?いやもう嫌だなぁって。」
嫌、それは私が言いたいセリフだった。でも、向こうもそうに違いなかった。いきなりふたりだけにされた部屋で、片方が泣いちゃうと、どうしようもなくなるし。
「なんでですか?」
私がそう言うと、ヌエさん、はゆっくり近づいてきて、私の黒い瞳を射抜くような視線をぶつける。
「君は・・・フレアさん、ちゃんだっけ、はここに何も知らされずに来たんでしょ?」
ヌエさんの言葉に、こくり、と頷く。
「そんな君を無理に・・・ねぇ。できません。」
ヌエさんは今日ここに居る理由をよく知っているようで、へへっと少し笑うと、黒の前肢で頭をポリポリと掻いている。
「あの・・・」
「ん?」
ちょっぴり、ほんのちょっぴり元気が出た私は、ヌエさんになんで自分がここに居るかを聞くことにした。
「これは何なんですか?・・・いきなり二人きりにされて、・・・そのぉ。」
「ああ。これは何か儀式みたいなものらしいよ。」
「儀式?」
儀式、と言われるとちょっと背筋が寒くなる。殺されるんじゃないか、とかいけにえにされるんじゃないか、とか。グラエナいるし。そのままがぶっと・・・
まあお姉ちゃんとお母さんに騙された時点でいけにえ同然な気もするけど。
「そそ。お互いの親が同意したら、自分たちの子供に交わりを・・・まあその俗に言う肉体的まじ」
その先の言葉はまだそうした経験のない私でも容易に予測することが出来た。するとみるみる体が熱く、なってきた。
「わーわー!」
聞いてる方が恥ずかしくなって慌ててヌエさんを止める。
「・・・と言うことです。フレアちゃんは、さん?」
「よ、呼び捨てでいいですよぉ。」
なんだかんだ、お互い照れているみたいで、私も、ヌエさんも二人の適切な距離を探ろうとしている。
「じゃあ、フレア、俺も呼び捨てでいいよ。」
「うん・・・ヌエ・・・くん。」
さっきまでの重苦しい空気は吹っ飛び、見つめあうとクスッと笑う。
「フレア・・・の話も聞きたいな。どうしてここに放り込まれたのか。」
ヌエくんはにこっと微笑むと、私に話すように唆す。
「えっ・・・うーん。」
重たい口を開いて、私はいまだに混線する思考を整理しながら昨日今日、あったことを話しだす。
「えっとぉ、昨日、お姉ちゃん、エーフィなんだけど、そのお姉ちゃんに明日、用事が出来たから、変わってくれないかって言われて・・・」
真っ白になりつつある頭の中からひとつひとつ言葉を選び出す。
「その時はただ、お話するだけでいいって言われて・・・でお母さんも、そうするように言ってきて断れなくて・・・」
ヌエくんはふんふんと頷きながら私の話を聞いてくれてる。
「で、今日ここについたらいきなりこの部屋に放り込まれて・・・逃げようとしたらお母さんに手とひれでビンタされて・・・泣いた。」
「大変だったね・・・」
話の内容のせいか、暗いトーンの言葉とともに、す、とヌエくんの前肢が私の額の黄の毛並みをかすめる。ちょっとおっかなびっくりで触ろうとしてる。ちょっと可愛いかも。
「さ、触ってもいいんだよ?ほ、ほら?」
なんだか触れてほしくなった私は自分の朱色の前肢で毛並みをぐにぐに触ってみる。ヌエくんはまたくすっと笑う。そして撫でてくれた。
「そっかー。大変だったね。俺は最初から聞いてたけど、ほんと、嫌だった。逃げたかった。」
「え?」
ちょっと意外。グラエナの獰猛さとか、そんなのを微塵もヌエくんからは感じることが出来ない。もっと”うへへへ・・・獲物をみつけたぁ。”みたいな、のを想像してたんだけどなぁ。
「はぁ・・・」
ヌエくんもため息をついた。窓から外を見ればまだ陽も沈んでない。綺麗な夕焼け。ここに連れてこられたのはつい1時間前。
なんで夕方なんだろう・・・と思ってたけど、その・・・儀式は一晩かけてやるらしい。だから、この部屋から出られるのは少なくとも明日の朝。
それすらお母さん、シャワーズなんだけど、は教えてくれなかった。
「このまま朝まで何もせずに帰るか。」
「え?」
ヌエくんのため息交じりの言葉を、私ははっきりと聞きとっていた。
「で、でもそれだったら・・・また怒られるんじゃ・・・」
「んー。でも、そんなんでも嬉しくないでしょ。」
まぁ。ヌエくんの言葉にも一理ある。少し距離が近づいただけで、私たちは出会ったばかり、ということには変わりはない。ちょっぴり惹かれてはいるけどね。

「はぁ。」
再びため息タイム。ふと、私はお母さんに叩かれた時のことを思い出した。
お母さんは私を叩いた時、”甘えるな”ってすごい声を張り上げて言った。言葉そのものは私にとっては耳に痛い言葉。確かに私は甘えている。
でも何も叩かなくてもいいと思うんだけど・・・しかも二度も。
ブースターの私はエーフィのお姉ちゃんとまだちっちゃいイーブイの妹に挟まれた真ん中。だからお姉ちゃんよりはお母さんに甘えてたと思う。
ウチは特段変わったことのない普通の家庭・・・といいたいところだけど、少し違うところがあるみたい。
それは、変な格式みたいなものがあるところ。へにゃへにゃなブラッキーのお父さんと違い、お母さんは頑固で、いかにも、という伝統とか風格とかにこだわってる。
お母さん曰く、格式にそぐわない悪い子は取って食べられちゃうらしい。私はそんの無視しちゃえばいい、とだけ思ってた。
お姉ちゃんは活発で、そんな変な格式に従うくらいなら家を出るって言って、本当に自分で生活してる。そこは尊敬できる・・・できていた。ほんの1時間前までは。
そして今日、私はお母さんに連れられて、高級旅館みたいなところに連れてこられた。そしてその一室で、今ごろごろ寝転がって時折上目使いで私を見てるグラエナのヌエくんとそのお父さん、アブソルと顔を合わせることになった。
その場で、お母さんが、私はこのヌエくんと契の儀式を交わすと言い、ヌエくんのお父さんと二言三言喋って出て行った。
私はただ、最初は凶暴で、獰猛そうなイメージのあったグラエナと無理やり結婚させられるんだ、と思い、ひたすら抵抗して、部屋から出て行こうとした。
そこで起きたことは鉄拳制裁、というのがここ1時間の私の身に起きたできごと。

逃げることはできないし、逃げられてもろくなことにならなさそうだし、そしてちょっぴりヌエくんがかわいそうだという思いと、私のグラエナのイメージからほど遠い現実のヌエくんに、少しばかり気を許せるようになっていた、なっちゃったのかな。
そしてこの部屋には何もない。畳が敷かれた部屋に、床の間に置かれた花瓶に活けられた花が咲いてる。よくある和室のたたずまいだ。
私の家はこんな感じ。よく言えば見慣れてる、というのもある。ただ、机以外あまりにも何もないので、ちょっと退屈になってくる。
「ヌエくん。」
「ん~?」
私の呼びかけに、ヌエくんは気の抜けた返事をして、すっ、と立ち上がった。私に比べて長い四肢、きりっとした黒い尻尾、顔もちょっぴり凛々しい。
小さいときから、身の回りにグラエナとかポチエナなんていなかった。だから通ってる近所の森の学校の友達とかと、あくタイプって怖くて、悪そうだよね、とかよく言ってた。
「なに゛?」
声を絞り出したヌエくんは、私をちらっと見て、ゆっくり近づいてくる。私はずっと胴を覆ってた薄布、というより吹っ飛ばされた拍子に掴んだテーブルかけをたたんで、私からもヌエくんに近づいていく。
「ヌエくんってさ、普段何してるの?」
私のごく当たり前の問いに、ヌエくんは少しうーん、と唸って、言葉を発する。
「薬屋みたいなの。」
「薬屋?」
聞きなれない言葉に、私は首をかしげる。
「そう。父さんからいろんな自然の素材を使った薬を合成して、よく失敗してる。」
恥ずかしそうなヌエくんにくすっと笑うと、ヌエくんはポリポリと前肢で頬を掻いて恥ずかしいのをごまかそうとしてる。
近くで並ぶと、ブースターである私がいかに短足かがよくわかる。ふつうに4足で立ってるだけでも、差を感じる。
「フレアは?」
ヌエくんの質問に、私もちょっと答えるのに戸惑う。
「えーと、私は普段、森の学校に行ってる。」
「森の学校かぁ。勉強は好きなの?」
ヌエくんの問いにぶんぶんと首を横に振ると、ふふっと乾いた笑いがヌエくんから漏れた。
「・・・お互い、気が合いそうだね。」
気遣ったのか、本心からの言葉なのかわからないけれど、ヌエくんはそう言って、机に半身を寝かせた。
私にしてみれば、このまま何もなければヌエくんが未来の、というか旦那さん、になってしまう。まだヌエくんの一部しか見てないというのが、不安でたまらない。
薬屋とか言ってたけど、何か実験体にされそうな気がしないでもない。
「何かして遊ぶ?」
顔を机に張り付けたまま、ヌエくんは私を見て言う。
「でも何もないよ?」
「何もなくても遊びはできるじゃん。」
ヌエくんはそう言うと、体を起こして、また私に近づいてきた。
「たとえば?」
何をいうのかな?と興味を示して、ヌエくんを見る私。
「たとえばー・・・そうだね。なんだろう。」
ヌエくんはそういうなり、部屋じゅうをぐるぐる回って、あ、トイレがある、とかお風呂もあるなーとか、遊ぶことも忘れて興味深そうに物色している。
ただ、そういうところはグラエナっぽいと私は思った。でもヌエくんは本気になったら私くらい簡単に抑えられそうなのに、押さえつけて乱暴しようとかそういう意図はないみたい。
私は少し、ほっとする。そしてこのまま何もなければいいかなぁと。
「うーん何もねえなぁ。」
ぐるぐると部屋を回ってきて、あきたらしいヌエくんは、私の前に座った。
「そうだ。俺の身の上話もしないとな。」
そしてヌエくんは身の上話を始めた。
「俺の母さんがグラエナで、父さんはアブソル。二人ともうっとうしいくらいに仲がいいんだけど、俺たちと同じようにお互いをよく知らないまま、結婚したんだってさ。」
「ふーん。」
そうなんだ、とちょっぴり驚く私。漫画とかでは勝手気ままに恋愛して結婚するけど、現実はそうはいかないのかなぁ。
「まあ母さんは俺がちょっとひ弱だから鍛えたいとは言ってたけどまさかなぁ・・・」
「やっぱりヌエくんはグラエナらしくないの?」
私の突っ込みに、ヌエくんはうぅ・・・と弱いところ突かれた、みたいな声を出した。
「まぁたぶんそうなんだろうなぁ。」
はぁ、とまたまたため息をついたヌエくんは耳を寝かせて、ちょっと落ち込んだみたい。余計なこと言っちゃったかなぁ・・・
「な、なにかしようよ。」
「あ、うん。」
退屈だったことを思い出して、何かしよう、とヌエくんに話しかけると、ヌエくんもうん、とうなずいていくれた。
「そういえば、お茶はあるんだよね。」
ヌエくんはそういって、嬉しそうにコップを二つとって、茶葉をそのコップに入れる。
「飲む?」
「うん。」
ぺこ、と頷くと、ヌエくんはぽっとからじょぼぼぼ・・・とお湯を注いだ。
「熱いから気を付けてね?」
「ヌエくんより熱いの平気だけど。」
私が炎タイプであることをすっかり忘れてるのか、ヌエくんは私に突っ込まれると、顔を赤くして視線を私からそむける。
「あ、でもありがとう!」
さっきから余計なこと言ってばかりだなぁ、と私は思ってとっさにお礼をヌエくんに言うと、ヌエくんはちょっと笑ってくれた。
「薬屋さんってさっきヌエくんいってたけどさ。」
「うん。」
熱いお茶を気にせずすする私は、ふーふー息をお茶に吹きかけるヌエくんに話しかける。
「薬とか作れるの?」
「それはまだだなぁ。今は頭にどういうのがどういう効果があるのかっていうのを詰め込んでるところ。」
「それでもすごいと思うよぉ。」
ほんと?と嬉しそうなヌエくんはお茶を少し口に含むと、今度は顔をしかめた。
「どしたの?」
「舌を火傷したかも。」
「ありゃ。」
ヌエくんはべー、と舌を見せるけど、素人目には火傷してるのかどうかはわからない。
「水飲んでくる。」
「う、うん。」
ヌエくんはそういって、さっき、お風呂があるって言ってたあたりに向かっていった。
「はぁ・・・」
再び外を眺めると、先ほどより、陽が傾いて、水平線にもう消えようとしていた。
「ただいま。」
「おかえり。」
おどけるヌエくんに、私もにこっと笑ってお帰り、と言う。にこにこしたヌエくんはまた私の近くまで来た。
「もう陽が沈むなぁ。」
「うん。」
じー、っと二人して、だんだん小さくなる太陽に見入っている。いつしか、ヌエくんは私のそばに足をまげて伏せていて、私もそんなヌエくんのそばで体を降ろして、すこし、体をくっつけていた。
私たち、だんだん距離も近くなってきた気がする。ヌエくんのグレーと黒の毛並みはきれいに整えられてて、女の子である私の毛並みにも匹敵するほどにも見える。
「フレアさ。」
「なに?」
「今襲ったらどうする?」
唐突なヌエくんの質問。確かに今私たちはくっついて、ヌエくんが倒れてきただけでもダメージを受けそう。そのヌエくんの表情は私の反応をとても注意深く見ようとしてる。私はおどけて返すことにした。
「怒る。」
「怒る、それだけ?」
うん、と首を一度縦に振ると、予想外の反応だったのかヌエくんはへへっと笑って、また窓の向こうに見える、夜空へと、視線を戻した。
「ヌエくん。」
「なになに?」
そばに寄り添いながら、私はヌエくんにいろいろな話をしてもらった。弟がいること、ヌエくんがその弟をかわいがっていること。ヌエくんがお父さんと取り組んでいること。
「フレア?」
「なに?」
私もヌエくんにいろいろな話をした。お姉ちゃんの話、お母さんの話、ヌエくんは私の話をとってもにこにこしながら聞いてくれてた。
こんな出会い方だっていうのに、ヌエくんは私にとってもやさしくしてくれる。ううん、それだけじゃない。ヌエくんのやさしさのおかげで、私のお母さんに対する怒りとか、そんなのもうどうでもよくなってた。
ヌエくんも最初はちょっぴりいやそうで、臆病だったけど、今はもう、私が笑顔を向けただけでも、私にも笑顔を向けてくれる。信頼できるパートナーっていうのは、こういうものなのかなぁ。
・・・だとしたら、うれしいかも。

ぐー・・・唐突に横の灰色の毛並みから音がした。
「ヌエくん?」
「ちょっと腹が・・・お腹すいた。」
そういえばもうすっかり日も暮れて、いつもならそろそろ晩御飯の時間。朝までここにいるってことは晩御飯くらい用意してくれてるとばかり思ってたけど、この部屋にはお茶しかない。
ヌエくんは掌でお腹を押さえてて、ちょっとかわいい。ふと、こんこん、と扉を誰かがノックする音が聞こえてきた。

「晩御飯ですよ。」
と、唐突に今までピクリとも動かなかった扉が開いて、キュウコンとカイリューのおかみさんらしき人がご飯を机の上にどんどんとおいていく。
「それじゃごゆっくりー。」
そういうなり部屋から出て行って、いつ食器を取りに来るとかも一切言わないままだ。
「晩御飯食べようか。」
「うん。」
ヌエくんのリードで、私たちはもうすっかり心を許したみたいで隣同士で同じお皿に盛り付けられたきれいな木の実や穀類をばくばくと食べていく。
「フレアは料理とかするの?」
「うーん、しないなぁ。いつもお母さんに作ってもらってばっかり。」
「そっかぁ。俺も料理はあんまり得意じゃないなぁ」
ヌエくんと私は会話はしてはいるけれど、目の前のおいしい御飯をがつがつ、まるで兄妹みたいに競い合って食べていた。
そうこうしているうちにご飯はなくなっていった。あっという間、とも言えるようなスピードで。

「うーん、ごちそう様。」
「おれも・・・」
きれいになった器を前に、満腹になった私たちは、しばし床にごろごろ。
「ん・・・」
よっぽどご飯がおいしかったのか、競い合うように食べたからか知らないけど、全身がぽかぽかしてる。身体が熱くて、すごくなんだかおかしい・・・眠たいわけじゃないんだけど・・・心臓が破裂しそうなくらいドキドキしてる。
「ねぇねぇヌエくん。」
「どーしたー?」
ヌエくんも眠たいのか知らないけど、ちょっと赤い瞳はうつろで、だるそう・・・
「身体がさぁ・・・ちょっと熱いよぉ。」
「実はおれもちょっと・・・」
そういうとヌエくんは私に近づいてきて、横並びにくっつくと、すりすりと私と毛並みを擦り合わせた。
「やぁ、くすぐったいじゃんかぁ・・・」
「そーかー?」
くすぐったいとは言うけれど、とっても気持ち良くて、このままずっと擦りあっててもいいかも。ヌエくんのグレーと黒の毛、きれいだなぁ。
すりすり・・・
ふと私とヌエくんの毛並みの当たってるところをみたら、黄と朱色の私の毛並みとヌエくんの灰と黒の毛並みがゆっくり、やさしく肌を撫であって、ヌエくんちょっとふるえてる。
なんだか体の内側がじんじん熱くなってきて、もっと気持ちよくなりたい、もっとこうしてたいと思うようになってきちゃった。
「あのさ、もっとこすり合わせないか?」
「うん・・・いいよお。」
ヌエくんの提案を断るわけもなく、私はヌエくんに頷く。するとヌエくんは擦り合わせるのをやめて、前足で私の身体をつかむと、いともたやすく仰向けにひっくり返した。いつもふざけてやるのと違って、驚きとかはなくて感覚が鈍くなってると思った。
「わー、世界がぐるぐるしてる・・・」
「フレアがひっくり返ったんだよっ。」
嬉しそうなヌエくん、私もヌエくんの反応がうれしくて、ヌエくんをじっと見つめる。するとヌエくんはゆっくり私の上にかぶさってくる。
「ひゃあ・・・」
「どーだ?」
私に覆いかぶさったヌエくんは、ゆっくりと、おなかの毛並み同士を擦りあわせる動きをする。
「ひゃ、ひゃあ・・・やぁん。」
ちくちく毛並みがおなかと胸にあたって、貧しい胸の私でも、ヌエくんの動きですっかり胸が熱く感じるようになってきた。
「はぅ・・・あぅ・・・」
擦れるたびに、気持ち良くて声が抑えられなくなってくる。
「どーだ?」
「うう・・・いいよぉ・・・」
ヌエくんは時折動きを止めて、私の顔を満足げに見てくる。私も気持ちがいいのを拒めなくなっていた。
「あぅ、あぁっ、はぁ・・・はぁ・・・」
すっかり私の胸はじくじくと熱いのがうずいて、気持ちいい波みたいなのが高まって、抑えられなくなってきた。
「フレアかわいいーぞ。」
「あぅん・・・」
熱いのは胸だけじゃなくて、体の髄にまで浸みこんできたみたい・・・ヌエくんが止めるたびになんだか惜しい気持ちになる。
すっかり息はあがって、すっごくドキドキして、さっきから知らず知らずのうちに体の力が抜けて・・・もうゆかに張り付いたみたい動けない・・・
「もっと気持ちよくなりたい?」
「うん・・・」
もう拒む理由もない・・・だってヌエくんが私のことを思ってしてくれてるんだもん・・・私が首を縦に振ると、ヌエくんは私の胸に顔を近づけてきた。
「ひゃぁ!」
そして乳首をおもむろにしゃぶる。私の体に電気ショックを受けたみたいなぴりっとしたものが突き抜けて肺から息とともに声が出る。
「あ、ごめん。」
「いいよぉ・・・つづけてよぉ。」
止められると、お預けを食らったみたいに、苦しくて、もっと気持ちいいのがほしい・・・もう考えることなんてできなくなってる。ヌエくんは再び私の2つの平たい丘に顔を近づけてまるで子供がゆっくり木の実を食べる時のようにやさしく舌を動かす。
「あぅん・・・あぁぁ・・・ぬえくっ・・・うぅん・・・」
気持ちいいのがほしい・・・熱いのがほしい・・・でもそう思っても体はまるで理性を押しとどめるようにピクリピクリと震えて、私を揺さぶってくる。
私はとっさに両手でヌエくんの耳をつかんで、気持ちいいのを伝えるように愛しく撫でる。ヌエくんはそんなのわかってるようにやさしく舌で私の2つの快楽のボタンを押してくれる。
「はぁん・・・あぁぅん・・・」
くるのが惜しい、でも欲しくてもだえるように、みだらな声が私の喉から出て、止められない・・・

「はぁ・・・はぁ・・・」
「ふぅ・・・はぁはぁ・・・」
気持ちいい波が一度おさまったと思えば、ヌエくんは息を切らせて、私の肢体を見つめている。ヌエくんが舌で撫でてくれたまな板みたいに平たい丘は、唾液が浸みて朱色の毛並みをより色濃くかたどってくれていた。
「ぬえくん・・・」
「ふれあ・・・」
私たちは見つめあうと、もうこの先のことなどわかっているかのようにヌエくんは私の下腹部へ顔を動かし、そして私の目の前には・・・
「ぬえくん・・・」
「あ、ああ。こ、こーふんしちゃって・・・気持ちいいからさ。フレアが。」
息も絶え絶えなんだけど、やっぱりヌエくんはちょっと恥ずかしそうに私の目の前にすっかり大きくなった男の子の象徴をぶら下げていた。私はそっと口を近づける。
「ん・・・」
大きいけれど、口に含んで、舌で転がすと、またひくひくと震えて、何か惜しそうに私の口をヌエくんのものは求めてくれる。
「あぁ・・・ふ、ふれあ・・・」
か細いヌエくんの声が耳に入ってくる。ヌエくんの声はまるで外の世界から漏れてくるように細く、そして私がヌエくんにしていることの意味を私に教えてくれる。
ヌエくんのものは大きくなって、徐々にヌエくんは腰を下ろしては上げ、振って私から快楽を得ようとしてる。私も負けじとヌエくんのものを丁寧に舌で撫でていく。
「んっ・・・も・・・でそぅ・・・」
その声が聞こえると、ヌエくんのものはびくびくと震え、ヌエくんも腰を早く振り始めた。
「うっ・・・うううっ・・・うううん・・・」
びくびく、と大きく2,3度震えたヌエくんのものは、どくどくと突然苦い液体を私の口に吐き出した。
「んっ!」
でも仰向けになっている私はそれをよけることもせず、口腔で受け止めて、のどに詰まりそうになると涎とともに外へ押し出した。どろどろとあふれ出る鼻をつくにおいの粘液は私の頭を混乱させてくる。自分の存在がまるで真っ白になりそうなほどに。
それでもヌエくんのものはねっとりした液体を吐き出し続け、なかなか収まってくれなかった。

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
気が付くと、ヌエくんのものは私の口から抜けて、私の胸の上でペタリ、と小さくなっていた。私が流しだした唾液と、白い色を帯びた粘液は口と顔にべったりとついて、味からはわからなかった淫猥な香りを私に漂わせている。
「んー・・・じゃあ俺のばん。」
そうヌエくんが言うと、ヌエくんは体を私から一度どける。そしてヌエくんは顔が私に見えるように下腹部に陣取ると、黄色の尻尾をずらし、私の後ろ脚を身体で抑え、私の割れ目を待ってました、と言わんばかりに指で大きく開く。
「ぇ・・・ひゃぁん!」
普段はいることのない冷たい空気が、私の割れ目の間をスースーと通り抜け、その感触だけで、私は声を出してしまう。
これまで誰にも、誰にも触れさせたことのなかった敏感なところをいともあっさりと、ヌエくんは開いて、尻尾を振って見ている。
私は、ヌエくんの位置のせいで、ヌエくんが私の何を見ているか、と何をしようとしているかを、見せられる格好になってしまった。
「これはなーんだ。」
そういってヌエくんは私の割れ目の中央にそびえる小さな豆を指でちょん、とつく。
「きゃん!」
びく、と体に電気が流れる。これまで私ですらあまり見たことのない秘所をヌエくんはちょいちょいと突っついてくる。
「ひゃん!ぬえく・・・ひゃうぅっ!」
黄色の尻尾と朱色の肢体は電気とともにびくびくとおもちゃのように跳ね回り、私はこれが本当に私の体なのかと思うほど、無意識に動く。でも、私はヌエくんに胸を撫でてもらった時と同じ気持ちになれたことにうれしさを感じている。
「ひゃぁぁん!」
びりっとまた少し電気のようなものが体に走る。その電気でもう頭は真っ白になりつつある。ヌエくんしか見えない・・・おしっこしたくなるような・・・でもそんな感覚とは違う不思議なふわふわに私の身体はゆっくり包まれる。
「ふれあかわいーぞー。」
「あ、あぅぅん・・・」
言葉を発そうと思っても、口も喉も思うように動かない・・・でもとても気持ち良くて・・・拒むのもできない。私はなんとかこらえようと左手で自分のおなかの毛並みをつかんで意識をつなごうとする。でも、すぐに意識は流されそうになって・・・
「やぁっ・・・あぁんっ・・・はぅ・・・」
ヌエくんはそのうちに舌で私の豆をゆっくりまた撫でるように転がしてくる。指と違って、暖かくて、ぴりぴりと私の意識を奪おうとしてくる。もうからだもうごかないけど、気持ちいいのがほしい・・・汗がどんどん出てきた・・・
心臓はどきどきと大きく、速く鳴って、電気もびりびり・・・だんだんもっと大きいのがほしくなるように・・・
「あぁ・・・もう・・・なんかくるよぉっ・・・」
私の体の髄の熱いのが、どんどん私の割れ目と頭に近づいてきて、もう何も考えられない。ただ、気持ちよくなりたい・・・不意に私の腰がヌエくんの舌をとらえるように動く。そして大きな熱が私の体を貫く。
「あぁぁ・・・きちゃうぅっ!やぁぁぁっ!あぁぁぁ・・・あぁぅんっ!あぅぅぅん!やぁぁぁん!あぅぅっ・・・」
身体を貫いた電気は私の体を何度も痙攣させると、何度も往復するように私の体を撫で遊ぶ。私は一瞬思考も視界もふさがれたようになって、ただひたすら、ヌエくんのくれた快感をむさぼる。
「あぁぁっ・・・あぁん・・・やぁぁ・・・」
気持ちいいのが収まらなくて、やらしい声がどんどん漏れ出てきて、でも気持ち良くて恥ずかしいとか考えられない・・・
ヌエくんは私の気持ちいのがずっと続いてるのを察するようにちょっと体を沿わせて、そばにいて、前足で抱いて撫でてくれる。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
まだ少し気持ちいいのが残ってて、ヌエくんは顔を見合わせる位置に来て、ずっと抱いてさすってくれる。やさしいヌエくん・・・
こんなのはじめて・・・汗まみれになった私の体は言うこと聞かなくて・・・でもずっとうれしくて・・・
「はぁ・・・はぁ・・・」
「フレア、かわいいぞぉ。」
ヌエくんは時折声をかけてくれて、私はそのたび、ヌエくんにおねだりをする。するとヌエくんは深く抱いてくれて、一人よりもずっと暖かい。
「ん・・・」
そして初めてのキスをする。ヌエくんはそっと私の口の中に舌を入れる。私はヌエくんの精液が付いたままだけど、かまわずヌエくんの舌に自分のをくっつけて、絡めて、ゆっくりとヌエくんのリードを待つ。
「んんっ・・・」
「んっ・・・」
時折ヌエくんから息が漏れるんだけど、それがやらしいにおいをまた掻き立てる。そしてまた、何度も何度も舌を絡ませて、ヌエくんは私を貪る。もう身体のすべてが熱く感じる・・・
「んふぁ・・・」
「んぁ・・・」
お互いの接点が離れると、唾液の透明な橋が少しの間だけかかる。またヌエくんも私もお互いを見つめて、ヌエくんは私を抱いて、私はヌエくんに体をゆだねて、ちょっとの間、うっとりとする。
「よかった?」
「・・・うん。」
うんと言っていいのかどうか、迷う前に自然と言葉が出ちゃった。ヌエくんもまた、にこっと笑んで首の黄の毛並みを何度も撫でてくれる。

「初めて?」
「あたりまえじゃんかぁ。」
暖かい時間を唐突に終えるヌエくんの問いに、ちょっとむっとして答えると、ヌエくんはごめんごめんと謝る代わりに私の頭をやさしく撫でてくれた。
「予想通り、俺も初めてだよ。」
私の予想ってことかなぁ、この場合は。でもそんなの気にしない。ヌエくんはやさしさで私を温めてくれる。
「うん、おもったとーり。」
汗に肢体を震わせる私がそういうと、ヌエくんは苦笑いを浮かべて一度うつむくんだけど、すぐに私を見つめてくれた。
「もうちょっとしたら、身体洗おうか?」
たっぷりの汗と、ヌエくんの体液にまみれる私を気遣ってくれたのか、ヌエくんのやさしい言葉。でも、私は首を振った。
「まだする?」
「・・・うん。」
ちょっと恥ずかしかったけど、でもヌエくんの目は素直でとっても最後までやりたそうだったから・・・それにちょっとこのままじゃなにか足りない。
「ヌエくんもやりたいんじゃないの?」
「そうだけど・・・フレアが大事だからさ。」
すっかり似合わないキザなせりふ。くすっと笑うと、ヌエくんはまたはにかんで、臆病そうに、でも、私の意思が大事だって言ってくれた。

「ん、じゃ続きしようか・・・」
「うん。」
ヌエくんはまたさっきと同じような、ヌエくんが私に何をしてるのか私が見える位置に動いて、また私の割れ目を指で開いた。
「やぁ・・・」
「ふふっ。」
いちいち甘い声を抑えられなくて、ヌエくんがにこっと笑むんだけど、それがとっても恥ずかしい。そしてヌエくんはさっきと同じように私の割れ目から視線を外さない。
「きれいなピンク色してるけど・・・見る?」
「見ないよぉ・・・」
ちょっと意地悪なことも言ってくるヌエくんに、私は顔が熱くなるのを感じる、
「ちょっと濡れてる。」
そう言うなりヌエくんは、指で私の膣に触れる。
「ひゃ!」
また電気みたいなのがぴりっと来て、身体がまた少し、震えた。
「指、挿れていい?」
「う・・・うん。」
自分の膣に何かを入れられるなんて、今まで経験したことない。ちょっとの不安と、さっきの気持ちいいの期待で、また心臓がドキドキしてきた。
「挿れていくね?」
「う・・ひゃぅん・・・」
ヌエくんの指が少し冷たくて、膣の肉に触れるたびにぴくぴくと体が敏感に反応しちゃう。でもヌエくんはゆっくりと指を私の奥へと進めてくる。
「ん・・・んんっ・・・」
「ちょっときついなぁ・・・大丈夫?」
私の顔を覗くヌエくんに、うん、と首を一度縦に振ると、またヌエくんは視線を私の割れ目に戻す。まだ痛みを感じてはいないけど、体中にまたぴりぴりと少しずつ気持ちいいのが出てくる。
「ひゃん!」
ヌエくんが少し指を動かすと、また豆に触れたみたいで、体に突然甘い電気が流れた。
「あ、こっちもやってあげようと思って。」
「ひゃぁ!ぬえくっ!いいよぉっ!」
文句言おうと思ったけど、ヌエくんはやめてくれないし、体中をまた甘い電気がぴりぴり、びくびく流れて、止めるのもままならない。
「んー気持ちいいでしょ?」
「ひゃぁ!もお!ぬえくん!やぁぁんっ・・・」
ヌエくんはそういうと、膣口にあてがった指を出し入れして動かして、そしてまた違う指で豆を転がしたり、舌でなめずったりしてくる。私は気持ちよさで散々に甘い声と涎を散らして、ヌエくんよりもこの身体をどうにかしようとする。
「あっ・・・ぬぇくっ・・・やぁ・・・やん・・・」
なんだかちゅぷちゅぷって水音がして、その擦れる音のたび、私の体は何とも言えない気持ちよさに打たれる。後ろ足に力を入れてどうにか私を保とうとするけど・・・
「やっ、もおだめぇ・・・」
けど、意思を固める前にまた水音と甘い刺激で気持ちいいのがほしくなってしまう・・・頭の中をしろいのが・・・塗りつぶしてくる。
「やぁ・・・またいっちゃうよお・・・」
さっきの疲労もあってか、今度はもう大きな電撃が来る前に視界も頭もぼやぼやし始めた。もうヌエくんすら見えなくて、ひたすらヌエくんの指が私と奏でる水音しか聞こえない。そしてまた大きな電撃が体を貫いた。
「やぁぁ・・・あぅぅ!やぁぁ・・・あぁぁ・・・あぁんっ!・・・あぁん!」
びくびくとまた体が震え、私の膣はヌエくんの指を感じてる・・・またあたまのなかは・・・まっしろ。熱が何度も体を巡って、涙まででてきた・・・
「もおだめぇっ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
気持ちいいのが続いて・・・もうふにゃふにゃになっちゃう。

「はぁ・・・はぁ・・・」
「フレアだけイかせちゃうともったいなかったんだけど・・・」
ヌエくんは残念そうに言うけど、私はもう汗だくになった朱色と黄色の毛並みを息を切らせて震わせることしかできない。普段なら耳が寝ることなんてないと思ってたんだけど、その耳もただの飾りみたいに床に這ってる。
でも、私はヌエくんのものがまた大きくなってるのを、かすかにつないだ意識で見えていた。
「だいぶ濡れて・・・これなら大丈夫そうだなぁ・・・」
「ひゃあ・・・」
何かつぶやくヌエくん。じゅ、となにか液体と擦れるような音がして、ゆっくりと私の膣から指を引き抜いたけど、私はその感触にすら、敏感に感じてしまう。
「いれていい?」
お座りの格好をして、ちょいちょい、と自分のものをつっつくヌエくん。私はもう息も絶え絶えだったけど、うん、と頷いた。でもヌエくんの顔はとても不安そうにも見えた。
「ゆっくりやっていくから・・・」
言葉と一緒に私のおなかを撫でてくれるヌエくん。私を落ち着かせようとしてくれてるのが、私にこれから行われる行為の不安を抑えてくれる。ヌエくんは私に覆いかぶさるような姿勢を取って、徐々にヌエくんのものを私の膣に近づけてきた。
「・・・っ。」
なにかが私の膣口に触れた。それはさっきのヌエくんの指よりも暖かくて、でも大きいというのもよくわかっていた。ちょうど私には、オレンジの毛並みと、割れ目にあてがわれるヌエくんのが見えていた。
「無理そうだったらむりって言ってね。」
「う・・・ぁ・・・」
ず、ず、と徐々にヌエくんの太くて大きいのが、私の膣壁を進んでくる。ヌエくんは精一杯私に気を使ってくれて、うれしいんだけど、やっぱりきつい。どんなのが私のなかに入ってるかを見るのはやっぱり怖くて、ぎゅっと目を閉じちゃう。
「んっ!・・・あぅ・・・」
すこしずんとくる痛みと圧迫感がお腹に走った。そこで挿入は止まってヌエくんは不安げな表情を浮かべて私を見つめる。
「大丈夫?」
「・・・うん。」
「ほんとに?」
「だぃじょぶだから・・・」
大丈夫じゃないかもしれないけど、どこからか湧き出てくるエネルギーは私にヌエくんを受け入れるよう促してくる。ヌエくんの感覚はあったかくて、ずっと電気がしびしびとちょっぴり痛むのを鎮めてくれる。
「続けていい?」
「ぅん。」
首を縦に振る。ヌエくんのものはヌエくんの陰に隠れるように見えるけど、さっきより深く挿されているのがはっきりとわかって、こんなのが入っちゃうんだ、と私はびっくりしちゃう。
ずっ・・・また挿入が始まって、痛みとしびしびする電気が私の体を包んでくる。ヌエくんの熱いのがはいってきてるよぉ・・・
「はぁっ・・・あぁ・・・あぅんっ・・・」
もう頭すら動かすこともできなくなって、つながってるところも見えなくなって、ただヌエくんが少し力を込める表情をしてるのしか見えなくなる・・・
ず、ず、と私の膣を進むヌエくんのと私の体液とが触れ合って、増える快感の一方、圧迫感と膣の痛みは徐々に薄れて、消えていこうとしていた。
「あっ、はぁっ、やぁっ・・・」
「はぁはぁ・・・ふれあ?」
もう意識を体に集中できなくなった私は、ヌエくんの呼びかけで少し意識を戻すと、ヌエくんの表情が少しほころんでいるのが見えた。
「ん、どしたのぉ・・・」
「すっぽり収まったよ。とってもあったかいね。」
「えっ・・・」
首を動かして、ヌエくんのとのつながりを見ると、ヌエくんの言葉のとおり、私とヌエくんの腰はぴったり、くっついていた。
「やぁ・・・なにいってんの・・・」
そして誇らしいヌエくんと違って、私はまだ、ちょっぴり恥ずかしくて・・・ヌエくんはそんな私を見るなり、また笑んでいる。
ずっ・・・
「あぁっ・・・」
ヌエくんがちょっと腰を引くと、私の体をまたぴりっと電気が貫いて甘い声が出る。
じゅっ・・・
「あっ、はぅぅ・・・」
引いた腰をまた戻すと、水音とともに、ヌエくんの熱い楔が私のなかに戻って・・・柔らかい肉も押されて、その快楽でヌエくんの動きに抵抗できなくなる。
「きもちいいみたいだね・・・」
「ちがっ・・・もぉ・・・」
恥ずかしくて否定しようとすると、ヌエくんは私の頬をペロリ、と舐めた。そしてヌエくんは前足を曲げると、身体を私の肢体に近づける。
「じゃ、動かすね。」
じゅ、じゅ・・・
「ぅん・・・あぁ・・・あぅぅんっ・・・」
ヌエくんはまるで私で遊んでるみたいにゆっくり腰を引いては、また入れて、もう動けない私はただ快感の電撃で体を震わせ、吐息を甘い声とともに出すことしかできない。
その楔は、私の中心を貫いては戻り、また貫く。そのリズムは私という肉体から、出せるだけの甘い声を放たせ、その代償の快感を私に植え付けてくれる。
「やっ、あんっ!・・・あぁん、あぁっ、あぁんっ!」
「いいよっ、ふれあっ・・・」
快楽と、ヌエくんに揺さぶられる私の体は骨の髄から溶けてしまいそうなくらい熱くなって、意識はもうただヌエくんの動きを受け止めるだけで精一杯になってきた。
「ぅんんっ・・・んぁあんっ!」
朦朧とする私の意識はまるで快感を共有したいかのように、私の手にヌエくんの頬をつかませた。ヌエくんは力加減すら調節できない私をやさしく受け止めて、私に瞳を向けてくれた。
「やぁっ・・・いいよぉっ・・・ぬえくんっ・・・ぁぅっ、やぁぁ・・・」
じゅぷじゅぷじゅぷ・・・水音と快楽の電気が私にヌエくんのリズムが速くなっていることを教えてくれる。そのリズムはまるで、私のすべてを奪うようで、その代わりにすべてを与えるようで・・・じんじんするうずきとともに、私は高みに上っていく。
「はぅぅん・・・ぬえくぅんっ・・・」
甘い声を出せば、涎が垂れ、快楽に溺れ、涙があふれて・・・また大きな電気が頭に近づいてきて、また飛ばされてしまいそうだ。
今度はこの気持ちいいのを受け止められるとは思えなかった。もう2回も・・・いっちゃって・・・いっちゃうたびに、意識がとんじゃいそうになって・・・でもヌエくんのリズムは激しくなって、私の身体はヌエくんを迎えることだけを思って・・・溶けちゃうよ・・・
「はぁっ、はぁっ、ふれあっ・・・もうおれでちゃう・・・」
「ひゃぅぅっ!ふぁん、わ、わたしもっ・・・もうだめぇ・・・ぁぁんっ!やぁぁ!」
水音と抉られるような快楽に、限界な私はヌエくんのを感じながら、大きな熱いのがもう来そうなのを悟った刹那・・・私の意識はその熱に飲み込まれた。
「やぁぁぁぁぁ!あぁぅ、あぁぁぁぁんっ!ぁはぁっ!ひゃぁぁぁぁぁっ!はぁぁぁぁんっ!はぁっ!ぁぁんっ!あっ、ぁぁっ、あぁぁぁ・・・」
大きな快楽の電気が私の身体を貫き、びくんびくんともう意思のない私の肢体を痙攣させた。しかもそれは止まらなくて、怖くてヌエくんの頬をぎゅっと握りしめてしまった。
もうこんなふうになるのはもう三回目なのに、ぬえくんのが大きく当たって、一番大きな快感を私にもたらしてくれる・・・もうあたまはからっぽで、見てるものも考えてることも白いペンキで全部ぬりつぶしたみたいにぜんぶ飛んじゃったみたい、きもちいいし。
「ぁんっ!ぁぁんっ!ぁぁぁっ!ぁぁぁぁ・・・」
「も、むりぃ・・・でるっ、うっ・・・」
快感に沈む意識のなか、かすれたヌエくんの声と、じゅぷじゅぷリズミカルな水音が聞こえたかと思うと、大きくびくびくと震えたヌエくんを感じて、すぐさま熱い液体が私のなかを暴れまわって奥に届くほど上って満たしてくる・・・
何度も何度も脈打つ熱い塊が私のなかに打たれて、そのたびにまたぴりぴりと気持ちいい電撃が流れるような感覚がして・・・
「あぁぁっ・・・ぬえっ・・・ぬえくんのがわたしに・・・やぁっ・・・あぁんっ、あつぃのっ・・・」
ヌエくんは腰を動かしたままだけど、それでも熱いのはどんどん私の中に出てきて、快楽に溺れる私をさらに熱いどろどろみたいな現実離れした感覚に肢体をすべて沈めてくれる・・・どくどくと熱いのが、注がれて・・・飲み込んでる。
「あぅ、はぁぁん・・・あぁぁ・・・やぁぁ・・・ぬえくん・・・」
身体の快楽は収まってくれなくて、ヌエくんの頬から離れた手が、私を満たすヌエくんを触ろうと、無意識にお腹をさすろうとする。ヌエくんのが私のなかにでたってことの意味を、思った時には、身体は素直に悦びだけ感じて・・・
「ぁぁ・・・あったかいよぉ・・・ぬえくんの・・・」
息を切らせたヌエくんはゆっくりとリズムを落として、私を快楽の彼岸から現実へと戻してくれた。動きを止めたヌエくんは、意識をつなぎとめるだけの私の頬に手で触れると、何かつぶやいた気がした。
「はぁ、はぁ、あぁ・・・」
「はぁ、はぁ、はぁっ、ふれあっ・・・」
しばらくヌエくんは、つながりも外さずに私を強く、深く胸で受け止めてくれた。私ももう動けないから、淫らな匂いのする体液まみれの身体、顔をヌエくんの胸にぎゅっとあてて、ヌエくんの命の鼓動を聞いてた。

「ん・・・抜くね、フレア。」
「はぁ、はぁ、ふぁ・・・すごくあったかいよぬえくんの・・・ひゃぁぁっ・・・」
ヌエくんはゆっくりと私の膣からものを引き抜いて、その感触に私は名残惜しいように甘い声を出した。ヌエくんが私を満たしてたのを抜くと、埋められてた穴が開いたような、なんだかさみしいような気がした。
「ん・・・」
ふと、私の割れ目から液体が垂れたのを、くすぐったい感触で気が付いた。なんだかじれったくて、恥ずかしい感覚。でももう力も入らないし、その感触は私の体を下って、止めることも叶わない。
「フレア、いっぱいあふれてるよ。」
「ふぇ・・・」
そういうとヌエくんは割れ目に手を当てて、あふれたピンク混じりの白濁を私に見せた。その白濁は、ヌエくんが私に放ったものに違いなかった。まだ私の膣には暖かい感触が残されているみたい。
「血が出てたみたいだね。中に出しちゃって・・・よかった?」
「んっ・・・」
こくり、と頷く私。私とヌエくんが一つになったあかしは、まだどろどろとあふれ出て止まってくれない。おしっこが漏れてるみたいで、その感触はむずむずしてて良くはない。
ちょっとだけ動く後ろ足をもぞもぞ動かしてみると、ヌエくんは私にまた、微笑みかけてくれる。
「お風呂、はいろっか。」
「うん・・・」
「さ、つかまれるかな?」
すぐそばで背中を向けてお座りするヌエくんだけど、私はもう手でヌエくんの毛並みをつかむのが精いっぱい。ヌエくんはもう動けなくなった私を背中に掴ませると、お風呂場まで背負ってくれた。
やっぱりヌエくんはグラエナだから、私が思ってたよかパワーある。

お風呂場につくと、私はマットの上に仰向けに転んだ。というより、もう転ぶのが一番楽に動ける。ヌエくんはちょっぴり申し訳なさそうに私に接するけど、そのかわり、とってもやさしくしてくれる。
「さ、シャワー浴びようか。」
ヌエくんは意識がはっきりしない私に、やさしくシャワーを浴びせてくれる。私の顔についたヌエくんの精液とか、私の体液はすぐに流れ落ちた。長い2つの耳はすっかり私の意思を感じないように寝てしまって、ひょっとしたらもう起きないんじゃないかとも思えた。
「見て、フレア。俺たちが交わったあかしだよ。」
ヌエくんはそういうなり私の半身を起して、風呂場の鏡に私のすべてが移るように動かした。割れ目からは、ヌエくんの言ってるように、私たちの体液がとろとろとあふれ出て、えっちな光景を作っていた。
その白は私の朱の毛並みに筋を描くと、もう起こすこともままならない黄色の尻尾を汚していく。ヌエくんはそのたび、尻尾をシャワーですすいでつかないようにしてくれた。
「もぉいいじゃんかぁ・・・」
恥ずかしくなった私がそういうと、ヌエくんはキスしてくれて、そのあと丁寧にシャワーを浴びせてくれた。あれほどあふれて恥ずかしかったつながったあかしも、いつしか流れて消えてしまった。

ざぶーん・・・豪快な音とともに、私とヌエくんは浴槽に滑り落ちるようにお湯を浴びた。
「ふぁぁ・・・ねみゅい。」
「ごめんごめん。つかれたよね?」
少しあくびをして、ヌエくんにうん、と頷く。ヌエくんは嬉しそうに笑って、私をいとおしい目で見てくる。
浴槽にふたり、仲良く浸かっていると、ヌエくんは前足でギュッと私を抱いてくれる。ふわふわした毛並みがお湯に揺られて、ヌエくんもとってもあったかいし、幸せな気分。
「あのさ・・・俺のこと好き?」
告白するヌエくんだけど、私が拒むわけないじゃん。私はうん、と大きくうなずくと、ヌエくんに体をゆだねた。ヌエくんは私の首筋に軽くくちづけしてくれて、しばらくふたりともぼーっとしてた。
お風呂場から出ると、ヌエくんは私を大量のタオルで、私の気が済むまでずっと毛並みを乾かしてくれた。その手つきはとっても丁寧で、やさしく感じた。

「これで・・・朝になったらお別れなのかなぁ。」
毛並みを乾かした私たちは、またくっつきあって、ヌエくんともう数時間後に迫る別れについて話をしている。寝るための布団はヌエくんが全部用意してくれた。私はもう四肢を動かすのが精いっぱいだ。
元のきれいな身体にもどった私たちだけど、私の心はすっかりヌエくんのとりこになっちゃってる。仰向けのヌエくんに、私はちょっと覆いかぶさって、じっとお互いを見てる。
「うん。一度お別れしないとね。フレアも学校、卒業しないとさ。」
「うん・・・」
もうすっかり私は自分のいつもの現実を忘れてしまっていた。ヌエくんも残念そうな表情で私を見てる。私・・・別れたくないな。今別れちゃうと、なんだか・・・すごく心細い。
「でもまた会えるんでしょ?」
「ああ。もう契の儀式を終えたら・・・ふたりはずっと一緒だよ。」
そういって、ヌエくんは向かい合う私の額にキスをしてくれた。私もヌエくんも見つめあってにこっと笑う。
「ふぁぁ・・・」
「もう寝る?」
ヌエくんは動くのもままならない私を隣に下ろして、布団をかけてくれた。ずっと・・・一緒にいたいパートナーがいる、なんて・・思えもしなかったし今までずっと思ってなかったけど・・・今ならそれは思える。
「お休みフレア。」
「ヌエくん・・・おやすみなさい。」
そして私はヌエくんの暖かい瞳に見つめられながら・・・意識はさらに朦朧とし、眠りに落ちた。

「ふれあ・・・ふれあ・・・」
「ぬえくんっ・・・」
ヌエくんに起こされて、そっとヌエくんの笑顔に手で触れる。
朝日がやさしく私たちを照らすことに気付くと、そこにはお母さんとヌエくんのお父さんがいつの間にかいた。ヌエくんはもう起きてたみたいで、私を起こすと、お母さんに何度も挨拶をして、怒られるかびくびくしてた。
けどお母さんはそんなことも気にしなくて、私が起きたのを見て、にこっと微笑んでいた。ここでぶたれたときのその険しい表情とは全然違って、いつものお母さん、って感じだった。
もうヌエくんたちは支度が済んでいるみたいで、私はまだふらつく体を引きずって顔を洗う。
「うーん・・・」
まだ疲れてるみたい。鏡越しにも眠そうなのがわかる。黒く澄んだ瞳も・・・ちょっとうつろ。
「フレア、早くしなさいよ。」
お母さんが私をせかすので、顔をすすぐだけで済ませた。
「じゃ、今度会うのはフレアが学校終えてから、だね。」
「うん・・・ヌエくん元気でね。」
私が別れの挨拶を言うと、ヌエくんはにこやかにうん、と返してくれた。とってもさみしいこの別れに、泣きそうになるけれど、なんとか涙をこらえる。
「では、ここで一度お開きにしましょうか。」
「はい、ではまた今度。」
そういうと私たちが先に部屋から出された。

帰り道、お母さんはちょっとウキウキしてるみたい。まだちょっとふらふらしてる私からしてみたらちょっとうらやましいし、ちょっと腹立つなぁ。
「なんでそんなに元気なの?」
「フレアの未来の旦那さんがとっても良かったからよ。」
うーん・・・お母さんにもそう言ってもらえて・・・あれ?最初はとっても嫌だったのになぁ・・・ヌエくんが、じゃなくてこういう形で決められることが、だけど。
「どしてフレアをヌエさんに逢わせたかわかる?」
「え?」
全然わかんない。ただ甘えてるからとか、そんなよくわからない理由しか思いつかない。
「それはね。フレアが私の子供のころによく似てて、旦那さん探しに苦労しそうだったからよ?」
「へ?」
「お姉ちゃんはもう心配ないし、心配なのはフレアだけなのよ。」
意味が分からない。お母さんは至って真剣なまなざしだけど、そんなよくわからない理由で私はその・・・私の初めてを・・・
「もう安心ね、フレア。」
「おかーさん!」
怒りがちょっとわいてきた。お母さんにちょっときつい声で怒鳴ると、さすがのお母さんもびく、と震える。
「ま、ま、いいじゃない。いい旦那さんだし。」
「そういうことじゃないよ!なんで最初から・・・」
「断ると思ったんだもーん。」
あからさまにふざけるお母さん。怒ってももう相手にもされてない、って感じ。
「もう怒った!お母さんなんて!」
「いーじゃなーい。私もこうだったんだから。一応リサーチしてね、フレアに相性よさそうだから、ね?ね?」
怒る私にお母さんはなだめる、というよりさらにふざけて笑う。そんなにお母さんは嬉しかったのかな?でも私の怒りはお母さんのふざけた態度のせいでなかなか収まる気配はないけど。
「もう!」
「早く卒業して、結婚式しましょーねー?」
お母さんはちょっと小走りになって、怒る私から逃げようとする。私はまだ疲労が残ってて走れないから、追いかけようとするけど、なかなか追いつかない。
「待ってー!」
「うふふ~、フレアー早くおいでー!」
私の怒る声と、お母さんのふざける声が、朝のさわやかな景色に消えて行った。

おしまい



「うふふ、あの仔にあんなエッチな素養があるなんてねー。ご飯にお薬入れちゃったけど、こうでもしないとやらないもんねー。」
水色の体のシャワーズはそういってにこにこしながら、すやすやと静かに寝息を立てて眠るグラエナとブースターのそばにやってきた。
「喘ぎ声が全部聞こえてたし、とっても初々しかったなー。私はもう慣れちゃってるけど。」
すべてを見ていたらしいシャワーズは嬉しそうに言う。よほど、眠っているふたりの様は激しかったようだ。
そして鼻をつくような愛液と精液のまじった淫猥な匂いに、シャワーズは布を絞って、もう一匹のアブソルとともに部屋をせっせと拭き始めた。
「なにか記録残しておけばよかったかしらねー。」
「フレアちゃんのお母さん、それより掃除しないと。」
「あ、そ、そうですね。急ぎませんと。」
ふたりはにこやかに、これが自分たちの役割だ、と言わんばかりに自分たちの息子と娘が汚した部屋の掃除を始めるのだった。

今度こそおわり



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Last-modified: 2013-02-25 (月) 00:00:00
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