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Taboo Ⅷ 樹海

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Taboo Ⅷ 「樹海」




「こ・・・こは・・・?」

真っ先に目が覚めたのはどうやら私だけらしい。

周りを見渡す限りは木、木、木・・・あとは自身の緑色の体とまだ起きないカルスさんや、ヴァルさんたちの体だけだ。
そう、私が・・・いや、私たちが今いる場所はまさに


樹海の中だった。


ペリッパーから放り出されたあのポケモンは、恐らくはエスパータイプだろうか。それもレベルの高い者だ。

本来自身に使うエスパータイプの技、“テレポート”のエネルギーを変換し、相手を別の場所まで飛ばすなんて、並じゃあできないこと。と、前にレインさんから技について教わったときに言っていた。


で、そのテレポートによって飛ばされてしまった所は・・・

例の砂漠の両端にある樹海だ。


「またですか・・・どれだけ飛ばされるんですか私たちは・・・」
私はうなだれて、本当は心の中で言おうとしたことを小さく呟いた。飛ばされるのはこれで二回目だ。

まさか三度目はさすがに無いよね・・・と、思ったが、若干心配になってくる。


「う・・・うぅ?」
そのとき、背後からうめき声が上がり、カルスさんたちが起きた。

「あ、大丈夫ですか?」
心配しつつ後ろを向いて私が話しかけると、カルスさんが首を縦に振って、「大丈夫だ」と言った。
そして一拍おいて、周りの皆が起き上がった。どうやら大したダメージはないらしい。

それを確認した後、カルスさんが周りを見渡し、不味い事になったな・・・と一言呟いた。


さっきも言ったが、ここは例の樹海・・・そう、あの非常に危険だといわれている樹海だ。


まさかこうなるとは思わなかったため、私たちはここに対する対策が殆ど練れていない。つまりはここを抜け出す
のは非常に難しい。ということだ。

しかもコレを想定していたとしても、ここに出てくる生き物などの種類などもまったく分からない。さてはて、どうしたものか・・・

とりあえず動かぬことには何も起こらないことだし、私とカルスさんで周りを探索してみることにした。無論、迷わないように、来た道には目印を残すことにした。



「暗いですね・・・」
「・・・あぁ、ラフィ、十分に周りを警戒しておけよ?」

しばらく進むと、だんだんと周りの木々が高くなってくる。その木陰のせいで、周りは不気味なほどに薄暗くなっていた。

今のところ、目立った敵は見当たらない。とはいえ、無法地帯な為か、ここに来るまでに幾つか戦闘のあとが残っている。
それは新しいものから、非常に古く、風化してしまっているものまであった。

「・・・幾度なく見かけるこの戦闘の跡・・・何なんでしょうね」
私がカルスさんに問いかけると、カルスさんは首を横に振って答えた。
「さぁな・・・とりあえず、ここが大分危険な場所って事だろうな・・・」
カルスさんのほおを伝って、冷や汗が一筋流れた。



と、一拍おいて、隣の草むらが音を立てた。

「ッ!?」
カルスさんが勢い良く後ろを振り返る。と、その瞬間、カルスさんの真横を勢い良く抜け、「何者か」が放った「棘のような物」が私の頭へと激突した。


「っつ!!」
不意打に思わず頭を抑え、その場にかがんでしまう。しかし、次の攻撃が来る前にバックステップを取り、「何者か」との距離を離す。そのおかげでその後来た棘を全て避けることができた。

「ラフィ!大丈夫か!?」

カルスさんが私の前に出て、翼を大きく広げ唸る。その姿はとてつもなく雄々しく、非常に大きく見えた。

気迫だけでここまでやるとは、カルスさんはやっぱり凄い・・・と、暢気なことを考えているうちに、「何者か」がカルスさんに飛び掛った。

その際に木から漏れた光により明らかになった全貌は、氷・水タイプのパルシェンだった。おそらく先ほどのとげは「とげキャノン」だろう。

「氷タイプ・・・か・・・ッ」

まさかの最悪な条件に、カルスさんが舌打ちをした。


私たちドラゴンにとって、氷タイプの技は非常に効果のある技だ。おそらくこのパルシェンも氷技を持っているだろうから、もし受けてしまえば一回で倒れてしまう可能性もある。おまけにたとえ倒れなかったとしても、技があたりからだが凍ってしまえばもう逃げることはできない。

考えているうちに、一筋の冷気の光線、「冷凍ビーム」が私に向かって放たれる。私はそれを冷静に見つめ、体をすこし右側にひねった。
そして光線は少し頬をかすって、後ろの木に激突する。

激突した木は、数秒も立たないうちに凍りつき、


粉々に崩れた。


こんなもの受けてはひとたまりも無い・・・と、私の頬から一筋血が流れた。傷口に触れると若干凍っている。

そしてパルシェンが再度冷凍ビームを放とうとした瞬間、カルスさんがパルシェンの背後を思いっきりドラゴンクローでたたきつける。
鈍い音が響き渡り、パルシェンがひるんで溜めていたエネルギーを解除した。

「っく・・・!」
その直後、カルスさんが若干顔をしかめる。やはり殻は並大抵の固さではないらしい。

そしてその場からバックステップをとり、少し距離を置いた。

そこから私がすかさずパルシェンに「火炎放射」を放つ。
しかし放った火炎放射はいともたやすく避けられ、「とげキャノン」が私に向かって放たれた。
鋭く光りながら突き進むとげの三本中二本が私にクリーンヒットし、衝撃で後ろに吹っ飛ばされてしまった。

「っぁぐッ・・・!!」
少しうめいて、目を開け、上を見上げた瞬間、凶悪なパルシェンの顔が目の前まで迫っていた。

「ッ!」



そして冷気の光線が目の前で放たれ、体に走る激痛を覚悟した瞬間・・・


「ラフィッ!!」
パルシェンと私の間にカルスさんが入り込み、出だしまでしか技を出せていないパルシェンを強烈な体当たりで吹き飛ばした。

「グォォォッ!」

叫びを上げながらパルシェンが吹っ飛ぶ。そして木々を粉砕しながら五メートル先あたりでようやく止まった。


と、同時にカルスさんが足元から崩れた。
「ぐ・・・ぅ・・・」
そのまま首と尾と羽を投げ出し、四股を広げる。私はあわててそれに駆け寄った。

「カルスさんっ・・・!?」

良く見ると、前足の一部と、翼の右側の一部が凍っている。私はそれを弱い火炎放射で溶かした。しかしまだ凍傷の後は残っている。
早くもとの場所に戻らなきゃ・・・と、後ろを振り向いた瞬間、ガイトさんと皆が向こう側から走ってくるのが見えた。

「大丈夫か!?」
そばに駆け寄ってきたガイトさんたちが、凍傷した箇所に処置を施していった。

「ガ・・・ガイトさん、何でここに?」
包帯を巻いているガイトさんに問いかける。するとガイトさんが返した。

「いや、お前らがどこかへ行った後に、その方向でいろんな戦闘音が聞こえてきたからよ・・・心配になって・・・」

どうやら戦いのときの音を聞いてここへ来てくれたようだ。カルスさんを背負って行くのはさすがに無理があったので、非常にありがたい。

「・・・有難うございます・・・!」
ここで、カルスさんの治療が終わった。うめきながら何とかカルスさんが、ガイトさんに支えられつつ立ち上がった。

「ッ・・・意外とやばいぞ・・・ここ・・・」
カルスさんの呟きに、フィトムさんが同意した。
「あぁ・・・いくら弱点だからと言って、お前がここまでやられるとは思いもしなかった・・・」

と、一拍おいてから、皆が考えるように頭を抱える。そしてレインさんが呟いた。

「ねぇ、じゃあ休める場所探して少しやすまない?もう周りは真っ暗だよ?それにフレイのこともあるし・・・」
その言葉で気づいたが、周りはもうどっぷりと暗闇につかっていた。気づかなかった・・・
とりあえずレインさんの提案により、休める洞窟を探すことにした。カルスさんは私とカイトさんの二人で背負っている。


「重い・・・ですね。けっこう」

「言うなよ・・・けっこう気にしてるんだからよ・・・」
軽くふざけてカルスさんに声をかけると、カルスさんが弱々しいが笑って答えた。
それにつられ、私の顔にも笑みが浮かぶ。少し疲れが取れたような気がした。




「重い・・・っつってもお前腹でけぇからな、ダイエットしろよかっこ笑かっことじ」

「ガイト・・・お前俺の怪我治ったら覚悟してろよ・・・」







「あ、ここらへんとかどうだ?」

歩いている最中、ガイトさんがランプを掲げながら皆に声をかける。

指の指されている方向を見ると、そこには岩の壁にあいている横穴があった。
高さはあまり無いものの、奥行きと広さには文句のつけようが無いほどだ。

「ふむ、中々いい場所を見つけたな・・・それじゃあ、今日はここで睡眠をとろう。しかし誰か一人見張りをつけなくてはいけないな・・・」
フィトムさんが荷物が詰まっている鞄からテントを取り出しながら言った。その後に、ウィークさんの手が上がった。

「俺がやろう。眠っている者を叩き起こすのは俺の十八番だからな。徹夜の警備も幾度なくやってきたし」

「・・・氷だけは勘弁してくれよ」
ウィークさんの「叩き起こす」という言葉に、カルスさんが返した。まだよろけているものの、少し顔色はよくなっている。

「あぁ、俺はタイプの代表的な弱点くらい知ってるさ」
それを聞いてカルスさんが複数用意されたテントの中の一つへと入っていった。それに私も続いて入る。
テント一つにつき二人しか入れないため、私が入り終わった時点でカルスさんがテントの入り口を閉めた。少々狭い・・・というとカルスさんに失礼だろうか?


「じゃ、よろしく頼むぞ?ウィーク」
カルスの声に、ウィークさんが「あぁ」と一声返した。

そしてカルスさんがテント内のランプを消し、明かりは横穴入り口辺りにいるウィークさんの淡い明かりだけになった。








「・・・カルスさん、大丈夫ですか?」

私はカルスさんの翼を撫でながら声をかけた。それにカルスさんは「あぁ、大丈夫だ」と微笑んで返した。
それを見て私は少し安心した。でも、不安だけは拭い切れなかった。

今まで、こんなに弱っていたカルスさんを見たことが無かった。というのもあるし、この傷が私が至らなかったから作られてしまった傷だから。というのもある。

もしも、あのときの攻撃がカルスさんに完全に当たっていたら・・・もしかしたら・・・
そんな考えが頭の中を廻り、私の心を少しずつ暗くしていった。
でも、カルスさんは今、こうやって私の目の前にいるのだから、そんな不安を持つ必要など無い。

しかし、どうしてもこの暗い考えは拭いきれなかった。



そして私は手を伸ばし、カルスさんの胸においた。
手のひらからカルスさんの鼓動を感じ、その存在を確認するように。

そして、いつの間にか涙が伝っていた顔をカルスさんに向け、いつの間にか一言呟いていた。

「死なないで・・・くださいね・・・」


「ラフィ・・・・・・」
カルスさんが独り言のように呟く。そして私の目から流れる涙を鉤爪でそっと拭い、胸に置かれた手を引いて私を抱き寄せた。

「大丈夫だ・・・俺は今ここで生きている、それにこの傷のせいでお前が気に病んでいるんだったらそれは間違っている。コレはお前がつけた傷じゃないだろう?・・・だから・・・・・・」


「心配するな。お前のせいじゃない・・・」


そういってカルスさんが私の体をしっかりと抱きしめた。



流れる涙が、いつの間にか止まっていた。

「・・・有難うございま・・・・・・」
ふと顔を上げ、お礼を言おうとした瞬間、カルスさんが私を頭を下げて見つめていることに気づいた。このまま行けばカルスさんの口と私の口が重なってしまう。

「あ・・・えと、有難うございます・・・」
「あぁ、別に・・・な・・・なぁラフィ!」
少し顔をずらして一応お礼を言い切った後、眠ろうと頭を下げたときにカルスさんが突然呼び止める。それに私は何ですか?と言って再度顔を上げた。

「あ・・・・・・えと・・・」
ここでカルスさんが一回おいて、続けた。


「有難うな・・・心配してくれて」
そういってカルスさんが笑い、私をより抱き寄せた。私は心の中に注がれる暖かいものを感じながら、カルスさんの体へと身を預けた。
じんわりと、そしてゆっくりと私の体にカルスさんの体温が広がっていく。そしてカルスさんの鼓動が聞こえる・・・・・・
その心地よい感覚に包まれながら、私はカルスさんとともに眠りに落ちた。






「大丈夫そうですね・・・」
朝、露が滴る横穴から外へ出て、カルスさんが翼を動かしたり、前足をくるくると回しているのを見て、テントから出てきたレインさんが呟いた。

「あ、レイン・・・フレイはもう大丈夫なのか?」
どうやらレインさんはフレイさんを診ていたらしく、カルスさんが心配そうに尋ねた。それにレインさんは笑って答える。

「うん。特に異常は無いよ・・・本当に精神的の急激な疲労のせいだったみたいだし、一日寝て過ごしたんだからとっくに元通りだよ!今ウィークが昨日の事について話しているところだから」
「そうか・・・」
レインさんの言葉を聞いたカルスさんが、安堵の表情を見せた。


「・・・カルスさんも大丈夫そうですね」
分かってはいるけど、私はカルスさんに問いかけてみた。それにカルスさんは笑って「大丈夫」と答える。それを聞いて私は、なんとなく気分が晴れていったような気がした。

「・・・あ、カルスさん、昨日は・・・」

と、ここで一旦間をおいて、続けて「有難うございます」と私が言った。
するとカルスさんの顔が若干赤くなり、「あ・・・あぁ、別に・・・」と呟くように答えた。それがなんとなく可愛く思える・・・うん。可愛い・・・



「・・・まぁ二人っきりでテントの中で何も無かったわけは無いだろうしね。キスまで行った?」
突如背後から聞こえてきた声に思いっきり振り向くと、真後ろにガイトさんが仁王立ちしていた。

「ちょッ・・・何ですか!?ってキ・・・キ・・・き・・・」
「噛み噛みだねぇ・・・ま、俺はそこまで詮索しねぇよ・・・」

あたふたと私があわてているのを見て、ガイトさんが吹き出した。そして踵を返し、食事用の木の実を用意しているフィトムさんのところへと歩いていった。


「・・・・・・はぁ・・・」
なんだか一気に疲れたような気がする・・・まぁ、いちいち気にしても居られないし、ここはすっぱり切り替えていこう・・・

それに・・・・・・・・・・・・いや、やっぱり何でもないです・・・

「ところでカルスさん、どうするんですか?これから・・・」
「あぁ・・・そうだな、これからペースを早めて移動し無いといけないし・・・まぁまずはなるべく早くこの樹海を抜け出すことが先決だな・・・」
私の問いかけに、カルスさんが周りを見渡していった。だが、今ここが樹海のどの辺りなのかは全く分からないため、どの程度で抜け出せるのかが分からない・・・何か一つでも今の場所を特定できて、この樹海のつくりを理解できるようなことがあればいいんだけど・・・まぁそんなことが無いのは分かっている。

「ま、悩んでいても仕方ねぇしな。もう二人とも大丈夫ならそろそろ移動しないか?」
ガイトさんが提案すると。それに皆が賛成した。ということで私たちは樹海の中を手探りで進んでいくことにした。

念のためここに戻ってこれるように、通った道・・・なのか?まぁそこに目印をつけることにした。この目印からは特殊な波動が出ているらしく、鞄の中にあるレーダーで受信して、今まで通ってきた道をたどることができるそうだ。ちなみに製作者はどこかのルカリオらしい。

「さて、じゃあ必要なものは持ったな?そろそろ行くぞ」
カルスさんが後ろを見渡していった。それに対して私は「持ってます」と返事を返した。

「それじゃ、行くか」





「なぁカルス、俺たちがカルスを助けに行ったとき、いくつもの戦いの後がそこらへんにあったよな、あれって一体どういうことなんだ?」
木漏れ日の筋が何本も地に突き刺さっている樹海の中を歩いている最中、ガイトさんがカルスさんに問いかけた。

「・・・そうだな、俺にも一体全体どういうことかわからないが・・・俺が戦っていたパルシェンも俺に恨みとかがあるわけでもないだろうし・・・まず会ったことないしな」

「え?でも理由もなく私たちを襲うって事は・・・野生だったとしてもあっちはパルシェンの縄張りにしては不向きじゃあ・・・水も無いし」
「あー、早く話そうと思っていたんだが・・・」
と、ここでカルスさんが思い出したように話し出す。

「パルシェンな、俺と交戦したとき、“渡すものか”って呟いていたんだよなぁ・・・あまりにも小さな声だったが」

「え?そうだったんですか!」
全く気づかなかった・・・と私は思った。まぁ交戦していたのはカルスさんだし、聞こえないのも当然かな・・・多分。


「“渡すものか”・・・か。何かを守っているのか?」
フィトムさんが考えながら呟いた。
「さぁな・・・だとしたら、おれたちをその“守っているもの”を奪い取ろうとしている何者かと見間違えたんだろうな」
フィトムさんの考えにウィークさんが返した。

確かに、いきなり現れてはずかずかと勝手に突き進まれたんだからなぁ・・・そんなに大切なものなら考えている暇も無いだろうしすぐ襲い掛かってくるのも当然か・・・倒しちゃったけど大丈夫かな・・・?

「で、そう呟いていたということは野生ではないことは確かだな・・・ここにはパルシェン側のなにかしらの団体と、それに反抗している団体でも存在するのだろうか・・・」
ガイトさんが呟くように言って、しばらく考えをめぐらした。

「おそらく捜査不可能だったのは、入ってきた人たちが大規模な戦いに巻き込まれてしまうからだろうね・・・しかもここ迷いやすそうだし・・・あれ?」
と、ここでレインさんが言葉を切る。

「ど、どうしたんですか?」
若干の不安とともにレインさんに何があったのかを問いかけた。


「ねぇ、目印のレーダーに反応がなくなっちゃっているけど?」


「・・・・・・え?」

と、考えが追いついた瞬間に私は背後を確認した。が、後ろには目印らしきものは一つも見当たらない。

「な・・・何で・・・・・・?」
カルスさんの戸惑いに、私も同意する。私はずっとカルスさんの後ろから歩いているが、目印を欠かさずつけたのは覚えている。

しかも、ついさっき真後ろに目印をつけたばっかりだ。

と、なると私たちが考えている隙を突いて、目印を取っていった何者かが存在する。ということになる。
そして、ついさっき目印をつけた場所に無いということは、その何者かは私たちの・・・




すぐそばに―

「ラフィ!!後ろだ!」
周りを確かめていたカルスさんが、いきなり私のところを睨み、いや、正確に言えば私のところの後ろ側を睨み、叫んだ。



「え?」
急いで背後を振り返るとそこには・・・

「オノノク・・・ッ!?」

そしてそのまま私は意識を失った。







あとがき
Taboo8、お読みいただきまことにありがとうございます。続けて呼んで管さているお方には感謝感激雨あられです!

今回は、前回のラストの解説からです。
前回の描写では、何が起こったかわからない方が大多数だと思います。実はテレポートです。
コチラの世界では、自身に対する技なども、力量が上がってコントロールできるようになれば、相手にも発動できるということになっています。説明はちょっと省きました。すいません;
そして飛ばされた樹海にて、カルスが負傷してしまいます。
そしてそれに対して暗い考えを持ってしまうラフィ。一応カルスのフォローでその気持ちも明るく晴れ渡りますが、この事態はまた後で関係することになります。
とにかく、遅くなってスイマセンでした。短編のほうもただいま進行中です。

作品に対する感想、誤字脱字連絡はこちらのコメントにて↓


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Last-modified: 2011-11-03 (木) 00:00:00
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