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Reward

/Reward

作:ハルパス

!注意!
この小説は(ポケ×人 4P)の描写を含みます。



 近代的な高層ビルの乱立する大都会、ブラックシティ。ポケモンバトルの盛んなこの街では、定期的に様々なバトル大会が開かれていた。オーソドックスな三対三の勝ち抜き戦や六体の総力戦となるフルバトル、まだ新しい形式であるトリプルバトルなど、内容はその時々によって異なる。優勝したからといってポケモンリーグ出場資格などが与えられるわけではなかったが、偶にチャンピオンや名のあるトレーナーが顔を出す事もあり、近隣に住む者や旅の途中に立ち寄ったトレーナーなどが積極的に参加していた。
「良いよ、その調子!」
 街から少し離れた森の中で、はっきりとした明るい声が響いた。声の主は十代前半から半ば頃の少女で、ベルトに備えたモンスターボールや、風雨に晒され所々色褪せたショルダーバッグなど、一見して旅のトレーナーとわかる服装に身を包んでいた。
「ルアーノ、ナイトバースト!」
 自分に背を向け、相手を見据えるポケモンに指示を出す。こうして特訓に励む少女――シロアも明後日開催されるバトル大会に参加する者の一人だった。 
「了解っ!」
 ルアーノと呼ばれたポケモン、ゾロアークはシロアの指示に従い、鋭い鉤爪を備えた両腕に力を集約させていく。十分にエネルギーが溜まった所で、ルアーノは素早く両腕を地面に打ち付けた。するとその衝撃が引き金となって、暗紅色の波動が一気に解き放たれる。周囲の地面を薄く抉りながら進む波動の先には、どっしりと構える大柄なポケモンの姿があった。
「こっちからも行くぜぇっ!」
 鼻から火の粉を吹き出し、対峙する大柄なポケモン――エンブオーは両肩の炎を勢い良く燃え上がらせ、全身に業火を纏わせた。強靭な筋肉のついた頑丈な脚で地面を蹴り上げると、迫り来るナイトバーストに真正面から突っ込んで行く。
 次の瞬間、燃え盛る炎と荒れ狂う波動、二つの力が激しくぶつかり合った。行き場をなくしたエネルギーは爆音と衝撃波となって放射状に広がっていく。両腕を翳して爆風から身を守ったルアーノは、目を凝らして相手の様子を窺おうとした。視界は立ち込める煙や土埃で覆われて限りなくゼロに近い。と、土色の闇から突然紅蓮の塊が飛び出し、反応が遅れたルアーノを撥ね飛ばした。
「うわっ!」
 背後の木の幹に叩きつけられたルアーノだったが、豊かな鬣(たてがみ)がクッションとなり大部分の衝撃を逃がした。とはいえ、正面からフレアドライブを受けてしまったためにすぐに体勢を立て直せず、そのままずるずると木の根元にへたり込んでしまう。 
「うん、そこまでー」
 ルアーノの不利を認めたシロアが制止の声をかける。彼女の一言で、辺りを包んでいた緊張感が一瞬にして溶けた。
「よーし。この勝負も俺の勝ち、かな」
 エンブオーは軽く足踏みしながら、ふーっと陽炎のように揺らぐ吐息を漏らす。その目にはもう闘争心は見られない。両肩で揺らぐ炎も穏やかだ。
「くっそぉ。今回こそはいけると思ったのに」
 ルアーノの方は悔しそうにエンブオーを見上げていた。ぐうう、と小さく唸り声を上げるが、そこに威嚇や敵意は含まれていない。本気で相手を戦闘不能にさせるバトルではなく、仲間同士での練習試合なのだから当然の事だ。
「ルアーノもジップもますますパワーアップしてるね。この調子なら、明後日の大会で良い線いけるかも」
 シロアがルアーノと、ジップと呼んだエンブオーを交互に見て顔を綻ばせた。ここ数日の特訓で、彼らの技は目に見えて強力になっている。参加するからにはもちろん優勝を目指したいシロアにとって、これは嬉しい経過だ。
「全く。真っ向からぶつかり粉砕するとは、上品さの欠片もないな」
 と、尊大な声が一人と二匹に投げかけられる。声の主は先ほどの二匹のバトルを眺めていたジャローダで、彼もシロアの手持ちのポケモンだった。
「まあまあ、エアレスもそんな事言わないの。あれがジップの戦い方だよ」
 エアレスと呼んだジャローダを、シロアは少し背伸びして撫でた。エアレスは「わかっている」と短く答え、鱗を滑るトレーナーの手つきに心地良さそうに目を細めた。
「あぁー勝てねぇ。全っ然勝てねぇ。エアレスどころかジップにも勝てないなんて……。オレ自信失くしちゃう」
 一方座り込んだままのルアーノは、情けない声で不平を漏らす。
「ちょっと待て『にも』ってなんだ『にも』って」
 ぞんざいな扱いを受けたジップが抗議するが、ルアーノはその声を無視して更に続けた。
「こんなんじゃ大会で優勝なんて無理だろ……特訓なんてしても無駄なんだ……そもそもオレにはバトルなんて向いてないんだ……オレなんか、オレなんか化かすしか能がない役立たずのお荷物なんだぁー」
 どんどん卑屈になっていくルアーノは両耳を垂らし、手で顔を覆って俯いている。あぁー、うわぁーと大袈裟な呻き声を上げ、シロアが近づいて鬣に手を置いても無反応だ。どうやら十連敗が相当堪えたらしい。
 これはちょっとやそっとじゃ回復しないな。そう判断したシロアは頬に手を当ててしばし考え込んだ。何かこう、士気が上がるような言葉をかけてやらなければ――。
「うーん、じゃあこうしよう! もし今度の大会で優勝できたら、何かとっておきのご褒美をあげます。例えばー、良いとこのディナーとか、高級エステサロンで毛繕いマッサージその他とか、彼女候補のポケモンの紹介とか。もちろんルアーノだけじゃなくて全員にね」
 ぽんと手を打ち、仲間の顔を見回しながら提案する。ただ勝ち上がるだけを目的にするのではなく、新たな付加価値をつければやる気も出るのでは、と考えたのだ。餌で釣っているような気がしなくもないが、それはこの際気にしないでおいた。
「マジで!?」
 シロアの言葉にルアーノはぴんと耳を、次いで顔を勢い良く上げた。今の今まで泣いていたようにも見えたのだが、彼の目元には濡れた跡など見られなかった。
「マジで。優勝したら賞金貰えるからね。あとごめん流石に彼女候補は言い過ぎた無理かもしれない。……でもまぁ、特訓、頑張ろうね?」
 ふさふさした鬣を撫でながら、シロアはルアーノを覗き込むようにして言った。
「さっすがシロアちゃん! オレ頑張っちゃうもんねー! って事で、おいジップ、もう一回相手しろ!」
 さっきまでの落ち込みっぷりはどこへやら、急にいきいきと目を輝かせたルアーノはびしっとジップを指す。現金過ぎる態度の変化を見て、エアレスは鼻で笑った。
「ふん、単細胞が。私は報酬などなくとも、端から優勝を目指しているというのに。……だが報酬があるというのも、悪くはないな」
「いちいち辛辣だなお前は」
 ジップがやや呆れた目でエアレスを見やるが、当の本人はそれすら軽くあしらう。
「私は率直な感想を述べたまでだ。それより早くルアーノの所へ行ってやれ。キャンキャン吠えて煩い」
「はいはい」
 ただ、これがエアレスの常日頃の態度なのはジップも知っていたし、そのプライドに見合うだけの実力を備えている事も十分わかっていた。それに鼻につくもの言いとは裏腹に、ダブルやトリプルバトルでは仲間を気遣う戦いぶりを見せたりと、決して本心から仲間を見下しているわけではない。
「早く来いよジップ! 次こそオレの本気を見せてやるからな!」
 ルアーノの威勢の良い声がする。ジップは気合いを入れ直すかのように一度炎を激しく噴き上げ、彼の元に向かった。




「みんなお疲れーっ! 今日はよく頑張ってくれたね! 優勝できたのもみんなのおかげだよ、ありがとっ」
 ホテルの一室で、シロアが輝くばかりの笑顔を向けていた。
 今回の大会は三対三の勝ち抜き戦だった。三体しか手持ちのいないシロアが最も得意とするバトルスタイルという事もあり、彼らは順調に駒を進めていた。そして今日の決勝戦では、強豪と名高い対戦相手を激戦の末に破り、シロア達は見事に優勝をもぎ取っていたのだ。
 歓声の中表彰台に立ち、優勝メダルと賞金を受け取った高揚感は未だ治まらない。うきうきした気分のままに、普段では決して手を出せないようなお高いディナーを皆で食べて。宿泊先もトレーナーの味方、無料のポケモンセンターではなく、高級ホテルのスイートルームを取り。部屋の広さや窓からの夜景に感激しつつ、シロア達は存分に優勝気分を満喫していた。
 普段とは比べ物にならない浴室の広さに、やはり感激しながら入浴を終えたシロアは、今は寝間着姿でキングサイズのベッドに腰掛けていた。ルアーノ、ジップ、エアレスの三匹もシロアの近くでゆったりと(くつろ)いでいる。
 暫く彼らは今日のバトルについて語り合っていた。難しい大技を決められた事、上手くピンチを切り抜けた事、そして次のバトルへ向けての改善点。決勝に挑む前の心地良い緊張感と、特訓の成果もあってか、優勝候補である対戦相手のポケモンを各々一体ずつ倒せた事。ギリギリまで追い詰められたジップの一か八かのアームハンマーが見事に決まり、相手の最後の一体サザンドラが、ゆっくりと倒れていく時に湧き上がった達成感。
「ところでシロアちゃん、例の約束、覚えてるよな!?」
 話が一段落したところで、ルアーノが目をキラキラ輝かせながら問いかけた。
「もちろん。皆のご主人シロアさんは約束はきちんと守りますよ! 優勝できたらご褒美をあげるってね。賞金もいっぱい貰ったし、大抵のものなら用意できるよ!」
 と、胸を張って答えるシロア。ルアーノの後ろで、ジップとエアレスが視線を交わした事に彼女は気づいていなかった。
「そうそう。んでシロアちゃんさ、あの時、彼女候補紹介してくれるって言ってたよな?」
「あー……ごめん、あれは勢いで言っちゃっただけで、正直宛てはなくて……」
 確かにご褒美をあげるとは約束したが、まさかよりによってその部分に喰いつかれるとは。シロアはあはは、と乾いた笑いを零す。何人かトレーナーの知り合いはいるが、シロアのポケモン達と同種族且つ異性のポケモンを持つ者はいない。タマゴグループが同じ雌のポケモンなら何匹か思い当たるが、何しろその場の勢いで言ってしまった例え話だ、向こうの了承など得ていない。
「心配するな、私達も(あるじ)が用意できないものを要求などしない」
 罰が悪そうに笑うシロアに、声をかけたのはエアレスだった。
「私達が報酬として欲しいものは同じ“彼女候補”……主だ」
 主、つまりシロアの事。エアレスはその一言を、シロアの目を真っ直ぐ見据えて言った。 
「なるほど私かー。それなら大丈夫だし早速用意……へ?」
 うんうんと調子良く頷きかけたシロアだったが、すぐにエアレスの言葉のおかしさに気づいた。
「私? どゆ事?」
 発言の意図が理解できずに、首を傾げるシロア。と、ジップが進み出て、視線を泳がせながら言った。
「俺達、ご主人の事が好きなんですよ。そのー……ご主人としてだけじゃなく、異性として」
「なんですと」
 突然の暴露。突然の告白。話の流れに追いつけないシロアを前に、ジップは続けた。
「もちろん俺はポケモンで、ご主人は人間だって事もわかってるんですが……好きになっちゃったのはしょうがないというか……でも、ご主人を好きだったのは俺だけじゃなくて……それでー、ご主人を取り合って、仲間同士でドロドロした関係になるのも嫌だし……だから、その……」
 ジップは言葉を探して口篭る。もじもじした様子は、エンブオーのいかつい外見とはあまりにも不釣り合いで笑ってしまいそうだが、本人は至って真剣だ。
 言葉を探して、探し続けて袋小路に迷い込んだらしいジップに代わり、ルアーノが結論を出した。
「って事で! ここは割り切って、シロアちゃんをご褒美として貰って、皆で楽しんじゃおうぜー、的な?」
「聞くな! 私の意思は置き去りですか!?」
「おや? 報酬を与えると言い出したのはどこの誰だった?」
「そ、そう言われると……」
 エアレスの指摘にシロアは押し黙った。
 どうすればいいのか、シロアはわからなかった。好きだと言われ求められて、嫌な気持ちになるわけでもなく、はっきり言って嬉しい。相手が長い間苦楽を共にしたパートナー達ならなおさらだ。しかしだからと言ってポケモン達と一線越えてしまってもいいものか……。世間一般の常識とモラルを、ポケモン達の想い、交わした約束、自分の感情とちょっぴりの好奇心とで天秤にかけて考え込むシロア。
 逡巡するシロアを見てあと一押しが足りないと思ったのか、ポケモン達はそれぞれ思いの丈を口にし始めた。
「心から慕ってます愛してますご主人!」
「好き好き! 大好き! あいらぶゆーっ!」
「この私が雌として認めてやったのだ。光栄に思うがいい」
「正直、ご主人で抜いた事あります! 薄汚い豚って罵ってくれて構いません! むしろ言って下さい」
「愛している。だから苛め抜いて泣かせたい」
「オレ、ほんっとーにシロアちゃん大好きだから! 番(つがい)になりたい交尾したい!」
 思いの丈というより、内に秘めた欲望というべきか。恐ろしい事に、シロアの手持ちの中にはノーマルな性癖の者が一匹しかいなかった。
「わわわ、わかったわかったわかりましたよ……わかったからもう言わないで」
 両手を前に突き出して、シロアはポケモン達を制止した。これ以上生々しい発言を聞かされると、軽くパニックを起こしてしまいそうだ。
「……うん、そもそもご褒美あげるって最初に言い出したのは私だしね。それに手持ちポケモンの気持ちに応えるのもトレーナーの務め! みんなに、ご褒美として“私”をあげます!」
「やったー! それでこそシロアちゃん!」
 わーい、と両手を上げて心底嬉しそうに叫ぶルアーノ。ジップはほっとしたように胸を撫で下ろしていた。
「では了承も得た事だし、主よ」
 機嫌良さげにぱたりぱたりと尻尾を振りながら。改まったように、エアレスがシロアに向き直った。
「何?」
「脱げ」
「……。え、ちょい待ちたった今からそういう事しちゃうの第一私にも心の準備ってものがあってね」
 確かに、シロアは自分自身をご褒美にする事に了承はした。ポケモン達の生々しい欲求も聞き、ご褒美とはつまりそういう行為に及ぶ事だとも理解はできた。しかし、いざこれから始めようとなると、どうしても躊躇や戸惑いが生まれてしまう。羞恥はそう簡単に捨て去れるものではない。
「準備も何も、オレ達ずっと一緒にいたじゃん。ここに来てヤる事っつたら一つしかねーだろ!」
 一方、完全にその気になっているらしいルアーノは、早く早くとシロアを急かした。
「ちょっと、ジップも何か言ってよ!」
「俺、早くご主人の裸が見たいです!」
「う……」
 この中で一番常識的なジップに、シロアは縋るような目を向けたが、返ってきたのは期待に満ちた眼差し。どうやら今夜ばかりは彼の良識も迷子になっているようだ。
「……わかった。脱ぐ」
 とうとう観念したシロアは、消え入りそうな声で言うとシャツに手をかけた。ジップが嬉しそうに両手を合わせる。
「流石ご主人! 男前です!」
「それ、褒めてくれてるの……?」
「もちろん!」
「……。ああくっそう恥ずかしいなこれ」
 視線の集中砲火を浴びながらの脱衣。いきなりのハイレベルな羞恥プレイに赤面しつつ、なんとか衣服を取り去っていく。シャツを脱ぎズボンを下ろし、残るは。
「これも……脱がなきゃ駄目、だよね?」
 ここまで来ても、流石に下着を脱ぐのは躊躇われて一端手が止まる。
「当たりめーだろ! あ、そっか、シロアちゃんは無理矢理脱がされるのがお好みだったり? うわー、どMだなー」
「違ぁう!」
「本当にぃ?」
 ムキになるシロアの反応が面白いのか、ルアーノはからかうように首を傾げてにやにや笑った。
「あーもう! 脱げば良いんでしょ脱、げ、ば!」
 売り言葉に買い言葉。挑発されているのはわかっているが、さらりと受け流せるほどの余裕はシロアにはなく。勢いに任せ、ブラジャーのホックに手をかける。
「最初からそう言っているだろう」
「うっさいエアレス!」
 羞恥心からつい言葉がきつくなってしまうが、もう後には引けない。シロアは大きく深呼吸してから、上下の下着を急いで脱ぎ去った。
「さあ来いっ」
 身体の前面を手で覆い、座った両足を固く閉じながらも、腹を括ったらしいシロアは気丈に言い放った。
「えーっ。もうちょっとこう、恥じらってくれた方がオレ好みなのになぁー」
 その決意を知ってか知らずか、さっそく注文をつけるルアーノ。
「こうでもしなきゃ恥ずかしくてやってらんないの! わかれ!」
 顔を赤くしたまま、シロアが言い返す。よく見れば彼女の両肩は小さく震えていた。
「うーん……あ、そうだ! オレ良い事思いついちゃった!」
 ルアーノが白い牙を見せてにっと笑い、両耳をぴこぴこ小刻みに震わせた。シロアは知っている。これはルアーノが幻影を使う時の癖だ。ゾロアークの蒼い瞳が不思議な光を放った。
 次の瞬間、空間が歪み始めた。
 乳白色と優しい茶色で構成された、落ち着きがあるが高級感漂う部屋から一転、薄暗く重苦しい空間へ。壁は黒く冷たい石壁に変わり、蛍光灯は吊り下げられた燭台となり頼りない明かりを投げかける。調度品はベッドを残して全て消え去り、窓にはいつのまにか錆びついた鉄格子が嵌まっている。おどろおどろしい空間に戸惑うシロアの腕に、突如として鎖が絡みついた。天井から生えた鎖はシロアの両手を身体から引き離すと、万歳をさせるように緩く吊り上げる。
「……なぁにこれぇ」
 一拍置いて状況を把握したシロアが素っ頓狂な声を上げた。羞恥よりも驚きの方が勝っているのだろう、両胸がポケモン達の眼前に晒されている事に気づいていない。
「せっかくなので地下牢風にしてみましたー! どう、雰囲気あるだろっ!?」
 えへん、と胸を張るルアーノ。辺りを見回していたジップが渋い顔を作る。
「何が『せっかく』だ。それに何気に悪趣味だなお前」
「そうか? 面白い趣向だと思うが」
 エアレスがくつくつと笑ってベッドに這い上がった。後に続きベッドによじ登りながら、ジップが実に複雑な表情をしていた。
 ぎしり、と、ベッドのスプリングが軋む音。長い夜の訪れを告げるかのような、夜伽の(さえず)り。
「早速、始めるとするか」
 真っ先に動いたのはエアレスだった。シロアに軽く巻きついて身体を固定すると、すぐさま次の行動に移る。
「んっ!? んんーっ!?」
 驚いたシロアが思わず声を上げたが、それはエアレスの口内に呑まれくぐもった呻きにしかならなかった。
「あーっ! エアレス、お前っ」
「ずっりーっ」
 ジップとルアーノの抗議の声が、何処か遠くで聞こえる気がした。一瞬何が起きたのかわからなかったシロアだったが、唇に触れる温かく柔らかい感触と、何よりすぐ目の前にあるエアレスの顔に、今自分がキスをされている事を理解した。うわー、これが噂に聞くキスってやつかー、っていうかファーストキスの相手がポケモンだなんてー、などと頭の隅で他人事のように考えたりしていたが、すぐにその小さな余裕すら霧散する。
「……! ふ、ぅ……」
 それまでシロアの唇を擽っていたエアレスの細長い舌が、うっすらと開いた唇の僅かな隙を縫って滑り込んできたのだ。シロアは突然の展開に目を見開き、対するエアレスは反応を楽しむように目を細める。反射的に身を引こうにも、エアレスの長い身体に巻きつかれていては身動きが取れない。幻の鎖だけが、じゃらりと音をたてて揺れた。
 先端が二又に分かれた舌は、器用に狭い口内をなぞっていく。上顎をゆるゆると舐めたかと思えば、舌の裏側に潜り込み、形を確かめるかのようにぐるりと歯列を辿る。好き勝手に口腔を蹂躙した後で、エアレスはシロアの舌を絡め取った。
 エアレスの舌は緊張か戸惑いか、もしくはその両方のために引き気味になっているシロアの舌に絡みつき、半ば強引に引きずり出す。同時にシロアの上唇に噛みつき、口づけをより深いものにしていったために、シロアはまるで捕食されているような錯覚を覚えた。
 両者の口腔の境目が曖昧になった事で、エアレスにはシロアの、シロアにはエアレスの唾液がそれぞれ流れ込む。舌を引っ張られているためにシロアは混ざり合う唾液を上手く飲み下せず、透明な筋が繋がった口の狭間から溢れて伝い落ちた。
「は、はぁっ……」
 エアレスが口を離すと、シロアは大きく肩を上下させて息を吐いた。瞳は潤み、頬は上気して淡い桃色に染まっている。他の二匹が待機しているために、実際はキスをしていた時間はあまり長くはない。しかし何もかもが初体験のシロアにとっては、それは時間の感覚を見失うほどに長く感じられた。
「ご馳走様、とでも言っておくか、主」
 細長い舌がしゅるりと動き、赤い軌跡を残してエアレスの口内へと戻っていく。柘榴石のような瞳が満足気に細められた。
「くっそう……手が早ぇーよ蛇野郎。いや手ないけどさ」
 お預けを食らっていたルアーノが恨めしそうな視線をぶつけた。ジップは気遣うようにシロアの頭を撫でていたが、
「俺もファーストキス貰いたかった……」
 ぼそりと小声で言った。
「いずれは誰かが頂く事になるだろうが。他の初めては譲ってやる」
 エアレスは少しも悪びれる事なくとぐろを巻き直す。ジップが不審そうに問いかけた。
「本当だろうな、約束しろよ?」
「心外だな。私は嘘はつかん」
「もし約束破ろうとしたら、今度はオレが全力で阻止してやるからな!」
「な、何を勝手な話をしてるのあんたらは……」
 当の本人を抜きに進められる話に、ひとまず息を整えたシロアが困惑した顔を見せる。
「ま、気を取り直して続きしよーぜっ。シロアちゃんも待ってるしな!」
 そう言うとルアーノはシロアに飛びつき、彼女の首筋に顔を埋めた。
「はーっ。シロアちゃん良い匂い……」
 うわ言のように呟くと、首から耳にかけてべろりと舐め上げる。
「ひゃぅっ……くすぐったい……」
 熱い舌や吐息、鼻先に生えた細長いヒゲが首筋の薄い皮膚に触れ、シロアはむず痒いような、心地良いような感覚に身震いした。初めて味わうこの感覚が、快感というものなのだろうか。まだよくわからなかった。
「ご主人、俺、ずっとこうしたかったんですよ……夢みたいだ」
 炎を消したジップはシロアを背後から抱いて膝に乗せ、胸に手を伸ばした。雄にはない、しっとりとした弾力のある器官。まだあまり大きくはない膨らみを包むように、柔らかな感触を確かめるかのように、ゆっくりと揉みしだいていく。エアレスはといえば反対側の胸に首を伸ばし、大きな口で乳房を丸ごと咥えていた。
「はぁっ……んっ……」
 耳、首筋、胸。皮膚の薄い敏感な場所を刺激され、シロアの吐息に艶を含んだものが混ざり始める。ルアーノはシロアを愛おしげに撫でながら耳朶を甘噛みし、わざと音をたてて舐め回す。徐々に充血して硬度を増した胸の頂点は、片方は無骨な爪先で優しく摘まれ、捏ねられ、片方は柔らかい舌で少々乱暴に押し潰され、吸われる。正反対の刺激が電流のように湧き上がり、シロアの全身を甘い痺れで満たしていった。
 徐々に上がる体温。だんだん色濃くなる、淫靡な空気。
 摘み、舐め、甘噛みし。それでも彼らはまだ下半身には触れない。不慣れなシロアを気遣っているのか、それともお楽しみとして残しているのか、或いは――彼女の全てをじっくり味わい尽くすつもりなのか。
「あぁんっ……くっ」
 自分の口から漏れ出た、予想外に艶めかしい声。羞恥を感じたシロアは慌てて唇を噛み締めた。その様子に気づいたジップが耳元で言う。
「ご主人……声、我慢しないで下さい」
「そうだ。もっと声を聞かせろ」
「ひ、ああっ」
 エアレスも同意し、乳首に軽く牙を立てた。一際強い刺激にシロアは思わず口を開き、甲高い喘ぎ声を零す。
「可愛いー」
 空いた手でルアーノはシロアの喉をごろごろと撫で、口の端から流れた唾液を舐め取った。そうしてまた、彼らは愛撫を再開する。薄暗い地下牢のような空間で、自由を無くした少女を囲む獣の群れ。異質な光景を見ているのは、カーテンの隙間から覗く仄蒼い月。
 シロアは初めは恥ずかしさを覚えたものの、一度声を上げてしまえば躊躇いなど消えてしまう。自分自身の嬌声は、理性を削ぎ落とすには十分な鋭利さを備えていた。剥き出しになり、もうはっきりと感じる快感という情欲、素直にそれを受け止めていけば、いずれ熱が溜まっていくのは下腹部。じわり、何かが滲む感覚がした。
 シロアが脚をもぞもぞさせているのに、最初に気づいたのはルアーノだった。
「なーシロアちゃん。こことか、触って欲しい?」
「ふあっ」
 手を伸ばして閉じられた脚の間に触れると、シロアの身体がびくりと跳ねる。他の二匹も一端手や舌を止め、身体を起こした。
「どうなの? 触って欲しいならさ、開いて見せてよ」
「そっ……それはっ……」
 シロアは荒い息のまま言い淀み、閉じた脚を擦り合わせた。火照った身体はこの先に待つ快楽を本能的に望んでいる。しかし自ら足を開き、雄達の前に秘部を曝け出すという行為はシロアにはできなかった。既に身体は本能に呑まれかかっていたが、僅かに残った理性が邪魔をする。
「仕方ねーな」
「きゃっ」
 ルアーノがシロアの両脚を掴み、無理矢理広げさせた。シロアが必死に抵抗するも、力の抜けた身体は言う事を聞かない。そもそも人間の少女がポケモンの、それも雄の力になど敵うわけがないのだ。
「じゃあ、ご開帳ー」
「もっとましな言葉かけれないのか……おー」
 呆れたように言ったジップだったが、開かれたその場所を覗き込んで息を飲んだ。扇情的な桃色に彩られた、しっとりと甘露を滲ませる花弁。種族こそ違えど、雄を誘い受け入れる雌の器官に惹きつけられた。
「あ、あんまり見ないで……恥ずかしいよぉっ……」
 暴かれた秘所に降り注ぐ三つの視線。普段他人には決して見せる事のない場所を凝視され、シロアは耳まで赤く染めて目を反らした。初心(うぶ)なその仕草が、余計に雄の本能を煽る事を彼女は知らない。
「これがシロアちゃんの……いただきまーすっ」
「きゃうっ」
 ぺろりと舌舐めずりし、ルアーノが秘部に鼻面を突っ込んだ。鼻腔を擽る雌の匂いに誘われるままに蜜を舐め取る。エアレスは長い身体をシロアの足に絡ませながら、秘裂の上、ぷっくりと膨らんだ秘豆に吸い付いた。途端にびくりと震える細い肢体。神経の集中した小さな突起に細長い舌が巻きつき、絞るように転がされる。
「ひゃん、それだめぇっ……あ、ぁあっ」
「あっ……くそっ」
 出遅れたジップは小さく唸ったが、すぐに何か思いついたように身体をずらした。もぞもぞとシロアの側面に回ると、さっきまで愛でていた胸の膨らみにかぶりつく。
「や、ああっ……ぁんっ」
 扇情的な鳴き声を上げるシロアの顔を見上げながらの愛撫。牙で柔らかな肌に傷をつけないよう注意を払いながら、ジップは口に含んだ突起を飴玉のように舐め転がした。
「はぁっ……あっ、ふあぁっ」
 腰を疼かせては背骨を駆け上がる快感に喘ぎ、シロアは胸元のジップの頭を抱く。いつの間にか両手を拘束する幻の鎖は消えていた。ここに来て、自由を奪う必要がなくなったと判断したのか、それともルアーノが幻影に払う集中力が切れてきたのか。ところどころ石壁が消え、本来の乳白色の壁紙が見えているところを見ると後者だろう。
 粘着質な水音が響き、荒い吐息と甘い声音が重なる中。シロアの腰の辺りに熱く、ぬらりとした質感のものが擦りつけられる。霞みがかった頭で、シロアはぼんやりと違和感の元に視線を送る。灰色がかった薄い肉色のそれは細長く、先端部がコルク抜きのように螺旋状になっていた。何だろう、変な形。これが、ジップの――? だが絶頂への階段を昇りつつあるシロアは、それ以上詳しくは考えられなかった。強い快感に意識が白く塗り潰される。
「ひうっ……も、だめっ……あ、あぁぁぁぁっ!」
 背をしならせ、爪先を丸め、一際甲高い嬌声がシロアの喉から迸る。一拍置いて滲み出た愛液を、ルアーノは残さず舌で掬い取った。
「はぁっ……はぁっ」 
 初めての絶頂を迎え、焦点の合わない目で周囲を見回すシロア。傍でルアーノとジップが何やら話しているのが見えたが、余韻に浸る思考の中には会話の内容が入ってこなかった。
「そろそろこちらにも奉仕して貰おうか」
 荒い呼吸を繰り返すシロアの前に、エアレスが這い寄る。黄緑色の腹部の下、尾の付け根から飛び出している肉色に、ようやく意識が戻ってきたシロアは目を奪われた。
「うわあ……ぐろい……」
 スリットから顔を覗かせていたのは、横に並んだ二本の肉棒。そのどちらにも、全体に棘のようなものがびっしりと生えていた。相手を固定する腕がない蛇型のポケモンの生殖器には、交尾の際に抜けにくくするための返しとして棘が生えている。エアレスもジャローダとしては一般的なモノを持っていたのだが、それは人間の目からすればかなり凶悪な様相を呈していた。
「……そう言われると傷つくのだが」
「あ、ごごごめんね! 初めて見たからびっくりしただけだよ、うん……」
 慌てて取り繕うシロアだったが、少し怯えたような視線はその部分に注がれたままだ。
「エアレス、お前傷つくような性格だったのかよ?」
 ルアーノが横から茶々を入れたが、エアレスにぎろりと睨まれるとすぐに口を閉じ、視線を反らした。
「……まあ良い。主、早くしろ。いつまで待たせる気だ」
「わ、わかった……」
 急かすエアレスに、シロアは生返事を返す。やれと言われても、雄の性器をまともに見た事さえないシロアには勝手がわからない。一先ずは、おそるおそる手を伸ばし指先で肉棒に触れてみた。
「あ、熱い……」
 初めて触れる欲望の象徴は、予想以上に熱く硬い。添えた手の中でびくりと震え、先端から透明な雫を滴らせる様は歓喜に涙しているようにも見える。シロアはとりあえず、片方の肉棒を軽く握って撫でるように動かしてみた。
「……どう、かな?」
 上手くできているだろうか。シロアは不安そうにエアレスを見上げた。
「はっきり言って、下手だ」
「……はっきり言うなぁ……」
 確かに、肉棒に直に触れられているというのにエアレスは呻き声一つ上げない。多少息を荒げてはいるのだが。
「この初々しさも良いが……楽しむのはまた今度だ」
「う、わわ」
 物足りなくなってきたのか、エアレスは蔓の鞭を伸ばしてシロアの手首に絡めた。そのまま手ごと蔓を動かして強制的に上下に動かしていく。
「くっ……」
 初めてエアレスが表情を崩した。動かしているのは自分なのだが、肉棒から伝わってくる感触が自慰の時とはまるで違う。自身よりも高い体温を持った、柔らかい手の平。しかし自慰と同じように、動かす速度も角度も好きなように調節できる。余ったもう一本の肉棒は、身を捻りシロアの腕に擦りつけた。
「シロアちゃん、オレもオレもっ」
「んぐっ!?」
 我慢できなくなったのか、ルアーノがシロアの唇に肉棒を押し当てた。尖った先端で無理矢理唇をこじ開け、口内に突き入れる。噎せ返るような雄のにおいと先走りの塩辛さを含む味が広がり、シロアは目を白黒させてくぐもった声を上げた。
「はぁっ……シロアちゃん、舐めてよ。間違っても噛んじゃ駄目だからなっ」
 ルアーノが切ない吐息を零し、シロアの頭に手を添えた。片手でエアレスの肉棒を扱き、片手で身体を支えているためにシロアは両手が使えない。それでもシロアは言われるがままにルアーノの肉棒に愛撫を施す。口いっぱいに頬張ったそれを不規則な動きで舐め、時折頬を窄めて唾液と共に先走りを吸い上げる。拙い動きだったが、大好きなシロアに舐められているという精神的な充足感に、ルアーノは気持ち良さそうに目を細めた。
「ご主人、今度は俺がここ慣らしてあげますね」
「んむっ……ふ、うぅんっ」
 急な刺激にシロアの腰が跳ねた。ジップがシロアの股間に顔を埋め、舌を這わせたのだ。エンブオーの厚く熱い舌が秘裂をなぞり、中へと侵入しては愛液と官能をかき出していく。まだ何者も受け入れた事のないそこを、来たるべき時に備えて丁寧に解し、広げていった。
 雄に口で、手で奉仕する傍ら、また別の雄からは奉仕を受ける。快楽を与えているのか、享受しているのか、それすらも曖昧になってくる。水音、荒い息遣い、呻き声、喘ぎ声、全てが重なり紡がれる享楽の調べ。
 快楽の連鎖に終止符を打ったのは、ルアーノの苦しげな声。
「やべ……も、出るっ……ぐ、ああぁっ」
「んんー!?」
 ルアーノが低い唸り声を上げ、両手でシロアの頭を抑え込んだ。直後、シロアの口内に放たれる白い奔流。頭を押さえられているために、シロアは否応なしに苦く粘り気のある液体を飲み干すしかなかった。
「ぐ、んぐっ……けほっ」
 漸く頭を解放され、シロアは咳き込みながら荒い呼吸を繰り返す。飲みきれなかった白濁が口の端を伝い、零れた。
「主っ……出す、ぞっ……」
 力の抜けたルアーノが身を引くと、その代わり、とでもいうように頬に別の肉棒が押しつけられる。歪な棘に覆われた、二本の隆起。
「ん、えっ……?」
 急な動きに判断が追いつかず、シロアが声のした方を見上げた瞬間。エアレスから放たれた飛沫がシロアに降り注ぐ。雄の欲望が点々と、征服するようにシロアを白く彩っていった。
「……ふぅ。良い眺めだな、主」
「な、ななな何、すんの! 苦いし、はぁっ、ベタベタするし、びっくりしたし! ぜ、全然良くない!」
 顔射などという言葉も行為も知らないシロアは、両手で、次いでベッド脇にあったティッシュで顔を拭いながら抗議する。鎌首を(もた)げて自分を見下ろすエアレスを睨むが、潤んだ瞳では却って相手の情欲を煽るだけだ。
「そうか。ならば良さがわかるようにもう一度……」
 全く反省の色を見せないエアレスは、再び蔓を伸ばしてシロアを引き寄せようとした。が。
「次は俺の番だろーが!」
 今度はジップが抗議の声を上げた。唯一熱を解放していないジップは、切羽詰まったように息を荒げている。焦らされるのは嫌いではないが、限度というものがあるのだ。
「……仕方ない」
 一応、約束は守るらしい。エアレスは素直に身を引いた。
「ちぇー。オレも早くシロアちゃんのナカ入りたいなー」
 のそのそと移動するジップを横目に、不満気な声を出すルアーノ。だがこれはさっきジップと話して決めた事。今日の決勝戦で一番活躍したジップが、シロアと最初にすると。代わりにルアーノには――。
「失礼します、ご主人」
 ジップはシロアを両手で軽々と抱きかかえ、向かい合わせにして膝の上に乗せた。エンブオーの体型と体重では、覆い被さると押し潰してしまう可能性があるからだ。
 蜜を滴らせる花弁と、渇きを満たそうとする雄茎が触れ合った。
「えーと、その、ご主人……本当に俺が初めて、貰っちゃいますからね?」
「い、今更確認しないでよ恥ずかしいからっ」
 ジップの問いに、シロアは火照った頬を更に赤く染めて視線を反らす。その仕草に焼き切れそうになる理性をなんとか繋ぎ止め、ジップは一度深呼吸した。
「じゃあご主人、いきますよ。俺も初めてだから、上手くできるかわかんないけど……できるだけ優しくしますから」
「う、うん……来て、ジップ」
 互いにごくりと唾を飲み、視線を交わすと。ジップはゆっくり、シロアを下ろしていった。螺旋を描く肉棒の先端が、少しずつシロアの中へと埋まっていく。
「くっ……ううっ……」
 事前に解されていたとはいえ、シロアは初めて肉棒を受け入れるのだ。痛みが全くないわけではない。ジップの肩に手を回し、目を固く閉じて身体を強張らせている。
「ご主、人っ……力、抜いて下さいっ……」
 肉棒を取り巻く圧迫感に、ジップも顔を顰める。熱く狭い内部は拒絶するかのようにジップを締めつけるが、耐えて掻き分け、突き進んでいく。無数の蠢く舌に撫で上げられているような感覚が、肉棒を通して伝わり脳を焦がす。
 軽く抜き差しを繰り返し、漸く全てが埋没する。破瓜の赤が一筋、流れた。
「……っはぁ、ご主人、入りま」
「なーなー、シロアちゃんのナカどんな感じどんな感じ? 気持ち良い?」
「だぁぁうっせぇよルアーノ少し黙ってろ」
 興味津津で聞いてくるルアーノを、ジップが鬱陶しそうに睨みつける。シロアの方はとんでもない異物感と痛みに耐えるのに必死で、彼らのやり取りなど聞こえていない。涙目になって、ジップのがっしりした肩にしがみついていた。
「ご主人、動かしますよっ……」
 頭ではシロアの身体を気遣って、暫く待ってやりたいとは思っていた。しかしまだ一度も精を吐き出していないジップは本能に抗えずに、腰を揺らし始める。 
「はぁ、あんっ……あぁっ、ジップ……」
 突き上げに合わせて零れるシロアの喘ぎには、確かに苦痛も混じっていた。だがそれ以上に強大な快楽に、蕩けた表情を見せる。
「ご主人っ……気持ち、良いです……!」
 肉体的な刺激以上に、愛しい主人と繋がっているという事実がジップの快感をより強めていた。己に比べれば細すぎるくらいの身体を抱き寄せ、その悦びを噛み締めた。
 初めの内は遠慮がちだった注挿も、シロアの嬌声から苦痛が抜け始めてからはだんだんと大きく、激しい動きへと変わっていった。秘部に肉棒が出入りする度に、愛液に空気が混ざった粘性の高い水音を響かせる。
「ひ、ぐっ……!?」
 快楽に染まりきっていたシロアの顔が、唐突に歪んだ。ジップの肉棒の先端が子宮口をこじ開け始めたのだ。
螺旋状のそれは叩きつけられる度に、狭く閉じた子宮口を掘削しながら最奥を目指す。鈍い痛みと、それに上書きするかのような快感がシロアを飲み込む。
「は、はあっ」
 ジップの口数が減り、切れ切れの吐息に変わる。腰の動きも激しさを増し、結合部からの水音も大きく響く。目指す高みはもうすぐ、目の前に。
「ジップ、ジップっ……ひあっ、あぁぁぁっ!」
 先端ぎりぎりまで引き抜き、愛液が飛び散るほどの勢いで一気に突き上げた時。悲鳴にも似た嬌声を上げ、がくがくと痙攣するシロアの身体。彼女の絶頂と共に内部が収縮し、より強い圧力で胎内のジップを締め上げた。
「あぁぁぁぁっ!」
 その衝撃に耐えられず、ジップも達する。吐き出された大量の精液がシロアの子宮に直接流し込まれ、下腹を膨らませていった。
「オレもそろそろ……シロアちゃん、こっちの処女貰っちゃうからな」
 二人の動きが一端落ち着いたのを見計らい、ルアーノがシロアの背後にまわった。そっと手を伸ばし、尻の割れ目に爪を這わす。曲線を描くラインを辿って、爪先は閉じた後孔へ到達した。結合部から流れる愛液を後孔と爪、両方に馴染ませるように塗りつけて潤滑液の代わりにする。軽く入口をつつくと、まずは一本の爪を、傷付けないように慎重に挿入した。
「いっ……、る、ルアーノっ……」
 排泄器官へと異物が侵入するぞわぞわした感覚に、シロアは切なげな声を上げる。絶頂の余韻に染まっているせいだろうか、幸いな事に痛みはあまりない。ただ例えようもない異質感に恐怖心が湧き上がり、不安そうにルアーノを振り返った。
「あ、その顔なんかクる……じゃなくて! 安心しなって、悪いようにはしないから」
 ルアーノは空いている方の手で、いつもシロアが自分にしてくれているように彼女の頭を撫でた。
「ご主人っ……ごしゅ、じんっ……」
「く、あ、熱いっ……」
 一方、ジップの吐精はまだ終わらない。先程までの激しい注挿ではなく、最後の一滴まで出し切ろうとするようなゆるゆるした律動。肉棒は脈打つ度に震えて子宮内をつつき、シロアの性感を刺激する。許容量などとうに越えた精液は、下腹部を膨らませるだけでは飽き足らずに結合部から滲み出していた。
 やがて硬さを失った肉棒がゆっくりと引き抜かれる。栓を失ったシロアの秘部からは、大量の白濁が零れ――る事はなく、下腹部の膨らみもそのままだった。原因はジップが最後に放出したゼリー状の粘液だ。精を雌の胎内に留まらせ、確実に子を成すために子宮口を塞ぐ機能。残念ながらシロアが彼の子を宿す事はないだろうが――。その事を少し寂しく思いながら、ジップは労わるようにシロアの頭を撫で、一端離れた。
「じゃあシロアちゃん、今度はこっち集中、な」
 休息する間もそこそこに、ルアーノが昂った肉棒を後孔に押し当て、背後からシロアの両膝を抱えた。
 元々雄を受け入れる場所ではないので、無理に押し込む事はせず、シロアの呼吸に合わせて腰を進める。生々しい濃い赤色が、後孔に徐々に(うず)もれていく。
「く、ぁぁっ……」
「シロアちゃん……? 痛くない?」
 シロアの口から零れたのは喘ぎとも呻きともつかない声。彼女の顔を覗き込み、ルアーノが心配そうに問いかける。
「ちょっと苦しい、けどっ……はぁっ、平気っ……」
 だから、だいじょうぶ。額に珠の汗を滴らせながら、ルアーノを振り返り健気に微笑む。それはルアーノが見慣れたはずのシロアの、見違えるような色香を漂わせた笑みで。
「……っ! じゃあ続ける、からなっ……」
 無意識に喉を鳴らし、逸る気持ちを抑えてルアーノは侵入を再開した。
 本来、体内から不要物を外へと吐き出す一方通行の器官。そこを逆走する確かな質量。シロアは肩で息をして、なんとかその感覚に耐えようとしていた。
 奥のない後孔は壁に突き当たる事がない。どこまでも深く、延々と沈んでいく。 
「っふ、よし、入ったぜっ」
 ルアーノが苦しそうに息を吐いた。入口は食い千切ろうとするかのように狭くきついが、内部はちょうど良い締めつけだ。シロアの腸内は侵入してきた異物を排除しようと蠢き、うねるような動きでやわやわと肉棒を包み込んでいた。
 シロアの身体をそっと前に倒し、腰のくびれの辺りを掴んでルアーノは前後運動を開始する。ずるりずるりと熱く硬い肉棒が後孔を出入りし、やがてそこは秘部とはまた違う快感をシロアに伝え始めた。
「シロアちゃん……やらしー格好……」
 雄に伸しかかられた四つん這いの雌は、正しく獣の交わる姿。自分の身体の下で喘ぐ主人に雄としての本能がかき立てられ、ルアーノは思わずシロアの肩に噛みついた。
「ひゃんっ……はぁ、あぁっ、ルアー、ノ……!」
 甘噛みであっても、突き立てられたのは肉食獣の鋭い牙。流石に傷にはならなかったが、ちくりとした痛みが走る。だが何度も雄を受け入れ、何度も絶頂を手に入れた今のシロアにとっては、僅かな痛みは快楽の引き立て役。既に両手は力を失い、掴まれた尻だけを掲げた姿勢で、喘ぐ。 
「主。舐めろ」
 そう言って目の前に差し出されたのは、先程よりも大きさを増したようにも見える二本の肉棒。シロアは熱に浮かされたように、自らそれに舌を這わせる。棘のひとつひとつを、形を確かめるかのように舐め、細い指を絡ませた。先走りを纏った指が妖しく光る。
「っう、あっ……!」
「あ、やべ……」
 シロアの引き攣ったような声と、ルアーノの焦りを含んだ声が重なった。つい口から外れてしまった肉棒に縋りつき、シロアはぼやけた頭で衝撃の原因はなんだったのかと考える。しかし頭よりも先に、身体の方が正解を訴えた。
 勢いに任せ楔を打ちつけられた時に、狭い門を突破したのは肉棒の根元にある瘤。口に咥えていた時は余裕がなく気づかなかったが、今は体内に埋まっているために膨張している部分がはっきりとわかる。
「ごめん、シロアちゃん……入っちゃった」
 そう言いながらもルアーノの動きは止まらない。入口を塞ぐ瘤があるために、今までのような大きな動きはできない。代わりに腰を擦りつけ、只管奥へ奥へと突き上げた。限界が近いのか、律動はだんだん小刻みなものへと移行する。
「シロア、ちゃんっ……う、ああぁぁっ!」
 遠吠えのような声を上げ、ルアーノはシロアの腸内へ精を放つ。どくどくと
断続的に流し込まれる飛沫に、シロアは疲れた身体を震わせた。
「ふあぁぁぁぁっ! ……はぁっ、あっ」
 ルアーノと繋がったまま、大きく息を吐き呼吸を整えようとした。
 下腹部が張り、ずしりと重い。欲望は注がれるばかりで出ていく事を知らず、熱は益々溜まり続けていた。
「さて、そろそろ私の番だな」
 しゅるしゅるとシロアに巻きついて、エアレスが嬉しそうに舌舐めずりをした。
「は、お願い……ちょっと、待って……」
 その視線に嫌な予感を感じて、シロアは途切れ途切れに嘆願した。しかし。
「断る」
 エアレスは花が咲いたように棘だらけの肉棒の片方を秘部へ宛がうと、もう十分解れているだろうと一気に挿入した。
「あ、ひあぁぁっ!」
「うわっ!」
 既に後孔に肉棒が埋もれているところへ、更に秘部へも肉棒が突き入れられる。強烈な圧迫感を感じたのはシロアだけではないようで、離れる事ができないルアーノも顔を顰めていた。
「主。グロいと貶したモノで貫かれるのはどんな気分だ?」
 二つの悲鳴など完全に無視して、エアレスが口角を吊り上げて笑う。花弁を激しく前後する棘が先に入っていたゼリー状を掻き出し、結合部からは精液と愛液の混じった液体が、泡立ちながら溢れ出た。
「け、貶してない、し……! ふ、ぅあっ……、根に、持ってたの……?」
 陶酔した意識と荒い呼吸の中で、シロアは必死に弁明した。そんなシロアの態度に笑みを深くして、エアレスは痛烈に言い放つ。
「蛇は執念深いものだ。私の主のくせにそんな事もわからないのか。どうしようもなく頭の弱い主だな」
 嬉々として主人を罵倒している様子は、心底楽しそうだった。
「く、う……そこまで、言わなくてもぉっ」
「事実だろう? 使えない主めが」
「ひっ……ご、ごめ、なさいぃ……ふあ、んぁっ」
 エアレスの柘榴石色の瞳がぎろりとシロアを見下ろす。鋭利な刃物のような眼光にまともに晒されたシロアは、喘ぎながらも謝罪の言葉を口にした。実際彼女が謝る必要などどこにもないのだが、戦闘中のポケモンでさえ竦み上がらせるジャローダの眼差しの前では、そんな冷静な判断などできるはずもない。
「それで良い。主は私のもので無様に泣き喘いでいれば良いのだ」
 二又の舌でシロアの涙を舐め取ると、今度は打って変わって優しいトーンで囁く。優しいと言っても、そこには猛毒が含まれているのだが。
「おーい、エアレスー。あんまり苛めるとシロアちゃんが可哀想だぜ」
 漸く瘤が縮み肉棒を抜き取ったルアーノが、若干引き気味になって口を挟んだ。 
「お前ってさー、もしかしなくてもドSだよなー」
「ふ、今更何を言っている」
「否定しねーのかよ」
 堂々と冷やかしを受け流すエアレスを一瞥すると、ルアーノは少し離れた所で座り込んだ。暫く休憩するつもりのようだ。入れ替わるように近づいてきたのは、再び欲望を燃え上がらせたジップだった。
「ご主人、俺のもお願いしますっ……」
 差し出されたジップの肉棒を、シロアはもう躊躇う事なく掴んだ。様々な体液で濡れているそれを、覚えたばかりの力加減で上下に扱き、先端を口に含んでしゃぶる。粘着質な水音は、シロアの周囲のあらゆる場所から湧き上がっていた。
 淫らに乱れ、濡れて溺れて、高みに堕ちる。
 真っ白に穢れたまま、快楽に明け暮れる夜は終わる気配を見せなかった。



「……っあー。なんだか色んな所が痛い……」
 朝。本来なら荷物を纏め、出発の準備をしている時間。窓越しに降り注ぐ朝日の中、力なくベッドに横たわるシロアは掠れた声で呟いた。まだ衣服は着ておらず、申し訳程度に肩まで布団をひっ被っている。
「すみませんご主人! ヤり過ぎましたぁぁ!」
 その前では大柄なエンブオーが土下座して何度も床に頭を擦り付け、
「人間は体力がないな。私はまだまだシ足りないのだが」
 とぐろを巻いたジャローダが怪しい目つきで見下ろし、
「なーなーっ、もし孕んでたら誰の子が産まれるか賭けよーぜっ」
 ベッド端に腰掛けたゾロアークが無駄にキラキラした笑顔を向けていた。
 結局行為は明け方まで続いた。後半になるとほとんど意識が飛んでいたようで、あまり覚えていないのだが。途切れ途切れの記憶の中で、自ら快楽を求め、卑猥に鳴き喘ぐ自分を思い出しシロアは顔から火が出る思いだった。
「馬鹿め。私達と人間の主で子ができるわけないだろう」
 恥ずかしさのあまり枕に突っ伏すシロア。そんな彼女の気持ちなどどこ吹く風、といった様子でエアレスはルアーノに視線を送り、いつもの小馬鹿にしたような口調で言った。
「そっかー? でも別の種族とでも子供できるだろ、オレの親父だってレパルダスだったし」
「……ふむ。そういえば、どこかの神話では人とポケモンが婚姻を結んだという話が伝わっているらしいしな。可能性はゼロではないかもしれん」
「だろだろー。可愛いゾロア産まれないかなーっ、な、シロアちゃん!」
 ルアーノに軽く肩を叩かれて、シロアは顔を上げた。
「産まれません! ゾロアもツタージャもポカブも産まれません! だいたい人間がポケモン産むわけないでしょ!」
「えーっ。ケチ」
「ケチとかそういう問題じゃ、ない! ……げっふごふっぐぇー」
 掠れた喉で叫んだために、途中で声が裏返る。シロアは喉を押さえて何度も咳込んだ。
「ああーご主人! 水、水持ってきます!」
 その様子を見たジップが急いで起き上がり、備え付けの冷蔵庫へ飲み物を取りに行った。オレンジ色の塊がどたどた離れていくのを横目に、エアレスは呆れたように溜め息を吐く。
「可愛げのない咳だな、主。そんな事ではこの先、人間の雄に相手にされずに売れ残るぞ」
「なんで咳してるのにお説教されなきゃいけないんだろう……」
 シロアはぼやいた。自分のポケモンに上から目線で将来の心配をされる。人としてのプライドもトレーナーとしての威厳もあったもんじゃないと、なんだか泣きたい気分だ。
「まあ安心しろ。貰い手のつかない残り物は私が責任を持って引き取ってやる」
 再び枕にダイブしたシロアの頭を、エアレスは貶しているのか口説いているのか、よくわからない言葉をかけて尻尾で撫でた。と、ルアーノがその尻尾を払いのける。
「おい、抜け駆け禁止だって言っただろ蛇野郎! それに――」
「お前らうっせぇよ、ご主人がげんなりしてるだろ! ……あ、どうぞご主人、水です」
 戻ってきたジップが割って入り、シロアを抱き起こしながらペットボトルを手渡す。話を遮られたルアーノが噛みついた。
「なんだよ、お前もさりげなくシロアちゃんに恩売ってんじゃねーよ、この焼豚野郎!」
 勢い良く飛び出た言葉に、ジップがぴくりと眉を吊り上げて顔を上げた。
「あ゛ぁルアーノ、お前言っちゃいけねぇ事言ったなぁ!? 誰が焼豚だ、誰が!」
 鼻息荒くルアーノの胸倉を掴みにかかる。素早く身を引いたエアレスは、少し離れた所で悠然ととぐろを巻いた。完全に見物する構えだ。
「なんだよ! どっからどー見ても焼豚じゃんか!」
「また言いやがったな! 俺を焼豚呼ばわりしていいのはご主人だけなんだよ!」
「……出発、明日にしよう」
 水を飲み終えたシロアは、はぁー、と大きく息を吐き。ぎゃあぎゃあ騒ぐ声を締め出すように、布団を頭まで被った。 

END


あとがき
こ……こんにちは……。現れたり消えたりしている幽霊作者のハルパスです。遅くなりましたが、root様、参加した作者の皆様、第四回仮面小説大会お疲れ様でした。
私生活もどうにか落ち着いてきたので、このたび大会に出場させて頂きましたが、まさかの第三位、だと……!慌て過ぎて二度見しました。見間違いじゃなかった。ベスト3にランクインしたのは初めての経験なんで、めちゃくちゃ嬉しいです!
お話の内容は自分の原点に立ち返りたいという事もあり、♂ポケ×♀人で複数ネタでした。本当はポケモンと一線越えちゃう事についてとか、他にももっと色々悩む描写を入れるべきだったんでしょうけど、今回は細かい事気にせずとにかくエロを入れよう!というコンセプトで突っ走りましたww種族が違う事に対しての葛藤とか、それを乗り越えての純愛とかは今後書いていきたいですね。

ポケモンチョイスについて
ダイケンキ涙目wwではなく。ぶっちゃけアレの形が特徴的な生物で選びました。そしたら何故かBW御三家から二匹入った。
・ゾロアーク
ぱっと思い付いたのが犬の瘤と結合。両手が使いたかったので、二足の犬系ポケモンの中で一番好きなゾロアークを選びました。狐だけど同じ犬科だしいーじゃんとか思ってたんですが、狐は種類によっては結合するのとしないのがいるようです。
・ジャローダ
次に思い付いたのが交尾時間が一日~数日で二又になってる蛇。しかもとげとげ付き。画像見た第一印象が「うわぁ…」だったので、シロアにそのまま言わせましたww他の二匹が第五世代なので、同世代の蛇ポケモンであるジャローダにしました。せっかく二つあるのに、実際に使用するのは片方ずつだそうです。
・エンブオー
身近だけどあんまり知られてない?豚のアレ。ドリル状になってて回転します。しかも後で塞ぎます。何それえろい。豚モデルのポケモンは他にもブーピッグがいるのですが、エンブオーの方が思い入れがあるのでこっちを選びました。現実の豚でも缶ビール一本分くらいは出すらしいです。
動画やら画像やら繁殖学やら色々調べてて、うっかり(リアル)じゅーかんサイトに迷い込んでしまったのは今となっては良い思い出です。ネットって怖いですね!


コメント返信です。

>キャラの立った三匹が生き生きと動いていて、それでいて内容もしっかりと立っていました。
エロ部門の名に恥じないエロさ。今回はやっぱりこの作品に一票入れさせて頂きます。ごちそうさまでした。

キャラ作りは楽しかったです。調子ノリでマイペースなゾロアークと、苦労人でご主人大好きエンブオーと、要領良いどSなジャローダと。エアレスがちょっと暴走気味な感じがありますがww
エロ部分だけはかなり力を入れたので、そう言って頂けると嬉しく思います。貴重な一票をありがとうございます。お粗末様でした。


>自分が♀なら、こんな仲間たちにやられたい^^

って事は男性の方…ですよね。まさか男性にそんな風に言って頂けるとは思ってもみなかったので嬉しいです。


>言わずもがなの、細かい性器描写がGJ

ありがとうございます。雄のアレは動物種によってかなり差があるので、調べてみると意外と面白いですよ。


>シロアの手持ちのポケモンたちのキャラ付けがいい感じでした。
行為に及んだときのポケモンたちのシロアへの態度が結構イメージ通りであっさり物語の中に入り込むことができました。
一人で三体の最終進化系の相手をするのは大変そうでしたが……。
シロアにはこれからも頑張ってほしいですね。いろいろな方面で(

三体のキャラは各ポケモンを初めて見た時の第一印象だったりします。それと図鑑説明からもイメージを膨らませました。仲間思い→ご主人大好き→ご主人になら何されてもいい!なMブオーとか。
行為の時とそうじゃない時の文章にけっこう温度差があるんですが;違和感無く読み進んで頂けたのなら幸いです。
書いた私が言うのも何ですが、確かにシロアは大変そうですね!一匹容赦ない奴がいますしwwですが、多分彼女ならなんとかやっていけるんじゃないかと思います。昼も夜も。


>なにこれエロい…なんてもんじゃない! 超エロス!!
獣姦ごちそうさまでした!!!

なにそれ嬉しい…なんてもんじゃない!超嬉しい!!このwikiでは少数派の♂ポケ×♀人ですが、楽しんで頂けたようで何よりです。お粗末様でした!


投票して下さった方、閲覧して頂いた方、本当にありがとうございました!
以上であとがきとコメント返信、及び無駄知識を終わらせて頂きます。


最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • エロイですね。
    ダイケンキが可哀想な組み合わせでしたが、それぞれの身体的特徴や交尾の特徴など、上手いこと絡みも書かれて非常に良い作品だと思いました。
    一人一人のキャラもたっていますし、一人お持ち帰りしておきたいくらいですね。文句なしの出来だと思います。これから執筆することがあれば、次も頑張ってください。
    ――リング 2012-04-22 (日) 19:38:08
  • とにかく濃厚な官能シーンが印象的だった作品でした。
    雄三体は割と見たまんまというか想像通りの性格で、読んでいてにやにやしてしまいましたw
    三位おめでとうございます。これからも執筆頑張ってください。
    ――カゲフミ 2012-04-22 (日) 19:58:05
  • >リングさん
    お褒めの言葉ありがとうございます。ダイケンキのモデルであるアシカはハーレムを作る(と、漢方薬)ぐらいしか知識がなかったので、今回はゾロアークさんにやってもらいました。「そのポケモンらしさ」がなんとか表現できていたようで良かったです。
    どうぞお持ち帰りしてやってください。M寄りな子からドS全開な子まで取り揃えておりますので!
    なかなか定期更新できていないのですが、これからも細々とやっていけたらなあと思います。

    >カゲフミさん
    気がつけば半分以上が官能シーンというトンデモ小説になってました。もうしばらくえろは書けなさそうです。 
    ポケ達は話を練っている内にどんどんキャラが濃くなっていって、自分でも書いてて楽しかったです。周囲に気をつけて存分ににやにやしてくださいませww
    ベスト3入りは本当嬉しかったです。これをきっかけに、どうにか自分の更新ペースを掴めたら良いのですが…


    コメント、ありがとうございました。
    ――ハルパス 2012-04-27 (金) 01:28:12
お名前:

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Last-modified: 2012-04-17 (火) 00:00:00
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