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Fragment -4- 募る不信感  written by ウルラ

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「分かった。お前らに任せよう。それでリュミエスが本当に飛べるようになるのかは分からないがな」

 目の前でアセシアとカイリューの交わされた約束事。それもよくよく聞いてみれば、お前らと彼は言った。どうやら、俺もそれに乗せられたらしい。
 アセシアがこのカイリューに耳打ちをしたその内容が気になる。だが彼女に聞いたところで答えてくれるだろうか。それ以前に会話らしい会話は、この運び屋にくる道中で軽く名前を教え合っただけ。そもそも聞く余地があるかどうかすら分からない。依頼者と護衛者という関係を考えるとこれが最もらしい状況なのかもしれないが。

「ああ、そうだ。俺の名前はヒース。で、さっきも話したと思うが、あっちにいるのがリュミエスだ」

 思い出したようにそう軽い自己紹介をしたヒースは、いまだに小屋の前でこちらの様子を見ていたリュミエスに向かって手招きをする。首を少しばかり上にして反応したリュミエスは、やがて慎重な足取りでこちらへと向かってくる。なんとなく彼が俺たちを警戒していることはその行動から見て取れた。いきなり訪問してきた客人が自分の飛行練習を手伝うことなど露知らず、彼はヒースの隣へと足をそろえた。

「私はアセシア。こっちはルフよ。よろしく」

 さりげなく彼女の言葉に織り交ぜられた俺の名前。自分の紹介くらい自分で出来るんだが。不満そうな顔をしていたのが表に出ていたのか、アセシアがこちらを向いた途端目を細めたのを見て微妙な空気が流れる。ヒースはその微妙な空気を気にせずに口を開いた。

「と、いうわけだ。リュミエス、今日からお前の飛行訓練を手伝ってくれる二人だ」

 ヒースの言葉を聞いて、再びこちらをまじまじと見てくるリュミエス。唐突だからかやはり彼の方もよく分かってないみたいだ。アセシアに勝手に話を進められている俺もだが。
 リュミエスがこちらを見て固まっている間、ヒースは何やら肩から下げたカイリューの鱗に似たような色のショルダーバッグから木の実をいくつか取り出す。黄色い木の実が手にはいくつか握られている。

「リュミエス、二人をいつもの練習場に連れて行ってやってくれ。あと、粗末で悪いがこれはお前さんたちの昼食な」

 そう言ってヒースから渡された木の実を口で軽く咥えて受け取ると、バッグの地面に降ろしてから中に入れる。アセシアは手が器用なのかそれを前足で受け取ると、しばらくどこに入れるか悩んだように足と背中の方にあるバッグを見てから、やがて背中にあるバッグの方に入れることにしたのかそれを地面に置いた。いつものことではあるが、こういうとき四足であることが不便だと感じることがある。

「ありがとう。それじゃあ、案内してもらえる?」

 アセシアはヒースに軽く礼をすると、リュミエスの方を向いて笑顔でそう言った。アセシアの笑顔を初めて見るだけに少しばかり意外だ。あまり笑みを見せないタイプだとは思っていたが、さすがに子供相手には幾分か優しめに接するのだろうか。……子供とはいえリュミエスの方がアセシアや俺よりも少しばかり大きいってことは考えないでおこう。相手はカイリューという種族だから子供でもある程度大きいのは仕方ない。

「う、うん……」

 リュミエスの返事はあまりはっきりとした話し方ではなかったものの、先導して歩いていくのを見るにただ他人と接し慣れていないってことがあるのだろう。それに初対面でも動じずに話せると言ったらあのレイタスクからミナミムへ向かう際に立ち寄ったあの旅人の樹で働くライチュウといったところだろうか。あれは仕事柄なのかもしれないが、初対面でもあそこまでお人よしなのもそうそういない。
 彼の後に続いて、アセシア、そして俺と列を成すようについていく。ヒースはそれを見送るようにしばらくこちらを見ていたが、やがて小屋の中へと戻っていくのが見えた。後ろを振り返っていた分、足の進みが遅くなっていたのか、少しだけアセシアから空いた距離を詰めるように小走りで追いつくと、アセシアの隣へと歩を合わせた。というのも、聞きたいことがあったからだった。

「ヒースと話した内容……一体なんだったんだ?」

 一々遠回しに別の会話から入ることもアセシア相手なら必要ないだろうと思った俺は、率直にそう聞いてみる。
 飛行練習に付き合わされる代わりに、ミーディア大陸へと連れてってやるというその条件をいきなり突きつけられただけに、アセシアとヒースがした会話内容が気になる。
 アセシアはそれに応えてくれるかと思いきや、何故か俺から顔をそらして先へ先へと進んで行ってしまう。話したくない事なのだろうか。
 顔をそらした以外に表情が驚いたようになったわけでも、気まずそうになったわけでもない。別段俺がおかしなことを聞いたわけでもない。……全く分からない。

「…………」

 何が何なのか何も分からないまま無言が続く。あたりから聞こえてくる風に葉がそよぐ音、細波の音が頭の中に響くだけ。
 後はただ、黙々と歩くリュミエスの重たい足音が聞こえるだけだった。



   ◇



「……ここね」
「うん、ここだよ」

 やっとついたという意味合いも込めてなのだろう、アセシアの言葉。背の高い草木が生い茂っていた今までの道と一変して、今度は開けた背の低い草ばかりが生える草原に変わっていた。ここから奥の方に向かうにつれて緩い傾斜になっていて、確かに飛ぶ練習するには丁度いい場所のように見える。
 アセシアはバッグを地面に降ろすと、俺の方に視線を送ってきた。無言ではあったものの、要するに荷物見てろってことなんだろう。理解したってことで俺も同じく無言で首を縦に振っといたが、動かすのも面倒だ。置いた地面近くで俺のバッグも降ろしてそこに座り込むことにしよう。

「じゃあまず、どうやって飛ぶ練習をしていたのか教えてちょうだい?」
「えーっと……」

 リュミエスは丘の方を指差して、練習をしている内容をアセシアに話していく。大まかな話はこうだ。
 小高い丘の方から低い方にかけて助走をつけて、翼を動かしながら風を受けて飛ぶ。その繰り返しらしい。俺は翼のある飛べるポケモンとは違って、その飛ぶ感覚や仕組みなどはよくわからないが。ポケモンが生まれてから歩く練習をするのと同じように、飛ぶこともまた練習を重ねなければ上達はしないのだろう。

「ちょっとその翼の動かし方を見せてくれない?」
「え……あ。はい」

 唐突にアセシアにそう言われ、狼狽えながらも翼を良く見えるように背中を彼女の方に向けると、やがて翼を動かし始める。
 翼を上下に動かして、風を下へ下へと受け流すように羽ばたかせる。鳥ポケモンでもこの翼の動かし方をしているのを見たことがある。

「駄目ね」
「え?」
「はあ?」

 リュミエスの翼の動かし方が特に問題ないように見えていただけに、リュミエスと共に疑問の声を上げてしまう。リュミエスはこちらに一度だけ視線を送ってまたすぐにアセシアの方に戻したが、アセシアは「なんであなたが驚くの」と言わんばかりにこちらに白い目を向けている。
 気まずくなって口を噤んで別の方向を向いて、どうぞ続けてくださいとばかりに目線だけを送ると、アセシアはため息をついて再びリュミエスの方に顔を向き直した。
 しかしヒースには「お前さんたち」とは言っていたものの、アセシアには俺にリュミエスの飛行訓練を手伝わせる気はさらさらないようだった。俺としてもそっちの方が面倒事がなくて済む。それにカイリューがどうやって飛ぶのか俺は知らない。そもそも俺には教えようがないのだ。

「ちょっと屈んでくれる?」

 アセシアは前足で直接的に翼の動かし方を教えている。風を真下じゃなく、後ろに飛ばすようにとも教え込みながら。
 こうしてみているとますますアセシアについて疑問がわく。普通、こんなことなど知っている者の方が数少ない。
 言葉や生活のいろはなどは親や他者の行為などを見て学ぶのが基本的な学習方法で、それで生活は出来るし生きてもいける。意思の疎通だって言葉から出来る。
 だが、四足系、二足系などの種族の各々の歩き方から、鳥ポケモンの空の飛び方。エスパータイプに多いシンクロの感覚。こういう種族柄の特徴的なことは、その種族しか分からないことが多い。
 しかしこれは至極当然のことであって、一般的には知らないし教養がないことが多い。むしろ知る術がないのだから。
 それを知っている彼女は何か特別な教育でも受けたのだろうか。小耳にはさんだ程度だが、貴族は一般の者とは違う優れた教育を受けられると聞いたことがある。そのため、一般の者と貴族では絶対的に知識量の差があると。
 もしかすると案外彼女は貴族の出で、お忍びで旅行にでも出かけているんじゃないだろうかとも思ったが、それにしてはおかしい点が多い。
 貴族であれば護衛役の一人や二人、雇えたっていいはずだろう。それくらいの金は持ち合わせているだろうし、更には俺のようなどこの馬の骨か分からないようなやつに護衛を頼み込むなんてことはしないはずだ。あのキュウコンのように命を狙っている輩がいればなおさらだろう。

 身の上の事については一切詮索しないことを条件に、俺はアセシアの護衛を引き受けた。だがこう考えてみるとどうもおかしなことが多い。彼女が何も話すつもりがないから当たり前だが、何を目的にミーディア大陸、しかも王都レジスタに行くのだろうか。そしてなぜキュウコンに狙われていたのか。更には何故ここまでに普通では知りえないような知識を持っているのか。
 謎が多いだけに彼女の事が妙に引っかかってしまう。フィアスに似ている……っていうのもどこかしら引っ掛かりを感じているのかもしれない。エネコロロ、ということでそう感じているだけとも言える。何もアセシアとフィアスが同一人物だとか、同じ血筋とかいう極論に至るわけじゃないが、どうも気になるのだ。
 護衛を頼み込んだ時のあの強情ともいえる態度と、今リュミエスに対して親身になって教えている今のアセシアを見ても、何かを企んでいるとも思えない。むしろ何かを抱え込んでいるようにも見える。
 もちろんあれこれ考えたところでこれは全部俺自身の勝手な憶測だろうし、それが真実なんかじゃないことは分かってる。だが今は当分アセシアの謎な部分に関してあれこれ考える以外に何かを考えることが出来なくなっている。それだけ、彼女の行動や仕草には奇妙な違和感を感じていた。

「その違和感が分かれば……今こうして考えることもないんだろうがな……」

 アセシアに聞こえないほどの小さな声でぽつりとそう口にして、ヒースからもらった木の実を齧った。






 ――翼の動かし方を指摘しては直し、また動かしてみては指摘して直す。ただその繰り返し。見ているこっちが飽きてくるが、やっている本人たちもそろそろ疲れて来たんじゃないだろうか。日はもう既に傾き始めていて、海に沈んでいく太陽と赤く染まりつつある夕焼け色に、空の色は変わっていた。ふと、背後から草を踏む音が聞こえてすぐに立ち上がる。

「おー。まだやってたのか」

 俺もそろそろ戻ろうかと声を掛けようとしたところで、ヒースがやってきてそう言った。身構えたのはアセシアの追っ手かと思っただけだが、それが杞憂だったことに内心ほっと胸を撫で下ろしていた。出来れば何もない方が好ましい。

「そろそろ日が暮れる。お前さんたちも、今日はもう休んでいいぞ」

 ヒースはそう言うとリュミエスを手招きする。リュミエスは一度アセシアの方を向いて軽く会釈をすると、ヒースの方へと走って行った。アセシアはもう少しだけでもリュミエスに練習をさせたかったみたいだが、すでに日が沈みかけている空を見てさすがに止める方に傾いたようだ。
 そして俺の方に近づいてくると、荷物を背負ってリュミエスの後についていくように歩き出す。ここまでの道のりはほぼ一本道だったものの、小屋まではついていったほうがいいだろうと思い、俺もバッグを背に乗せて先導しているヒースについていくことにした。

「そういえば、お前さんたちは宿の予約はとってあるのか」

 何故かアセシアではなく、俺の方に話しかけてきたヒース。アセシアは歩いているうちにいつの間にか俺の後ろを歩いていたようで、俺は丁度ヒースの隣につくようにして歩いている。
 宿の予約は今日中に本来ならミーディア大陸に渡る予定でもあったためにとってはいなかった。俺はその言葉に対して首を横に振る。それを聞いてヒースは歩きながらも顎に手を当てて考え込むような仕草をした。

「今は確かデモかなんかの騒動で船舶が停止中とかだので宿に泊まる客が多いんじゃねえのか。下手すると野宿になるぞ」

 ヒースにそう言われて今更ながらに気付かされる。俺は野宿でも構わないのだが、アセシアはどうだろうか。俺よりも旅慣れていそうだから幾分か大丈夫そうな感じはするが……。
 出来れば宿に付きたいと思うのが大抵の雌性の考えだとは思う。試しに後ろにいるアセシアに振り返って目線を送っては見るが、肩をすくめるだけでなんとも言ってはこなかった。
 そうこうしているうちにもう目の前にはヒースたちがいた小屋が見えてきていた。すでに日は落ち、夜の暗さが顔を出し始めていた。

「お、小屋に付いたな。それじゃあお前さんたちとは一旦ここでお別れだな……とは言っても、また明日顔合わせるんだがな」
「ええ。また明日も朝からこちらに伺います」
「その時はよろしく頼むぞ」

 アセシアとヒースの会話も終わり、彼女が踵を返したところで俺も揃って歩き出す。先ほどと変わらない終始無言の状態でミナミム港への道を歩いていく。
 彼女の横顔からは何も読み取れないし、そもそも何を考えているのかすらよく分からない。あまり見ていると彼女に色々と言われると思ってそれ以上は見ていないが。
 海からの冷たい風が吹く中、ただ草を踏みしめる音と細波の音が交差する。勿論のように俺とアセシアの会話なんてものはないに等しい。
 ただまだ会ってから一日も経っていないということを考えると、ある程度は納得できるが……そう考えてもこの妙に重たい空気はどうにかならないんだろうか。
 会話が一切ないミナミムへと続く道は終わりを告げようとしていた。暗闇の中で光るバルビートのように家々の明かりが見える。
 ほんの少しだけ早くなったかのように感じた彼女の歩きに、俺はただ合わせて進んでいくだけしか出来なかった。



   ◇



 ただ静寂に包まれる暗闇の中、細波の音を聞きながら月の色をした虹彩を海の方に向けているポケモンが一人。細い鉤爪状の手を交差させて海を眺めていると、やがて上空から翼を羽ばたかせる音が響く。そちらの方に首をもたげたそのポケモン、ガブリアスは、降りてきた蒼い色の体躯を持つ同じドラゴンタイプのポケモンを見つめる。二人は軽く目を合わせると無言で頷きあった。

「ここまで静かすぎるとさすがにあちらさんが何か考えているのか、と疑りたくなるな」

 まず最初に声を発したのはガブリアスだった。先ほどから何事もなく、吸い込まれそうなほどに暗い海を未だに眺めているそのガブリアスを見て、上空から降りてきたポケモン、ボーマンダがため息をついて目を細めた。

「ルイス、少しは張った気を緩めたほうがいいんじゃないか? 緩めすぎるのはさすがに問題だが、気負いしすぎるのも問題だと俺は思うぞ」

 ルイスと呼ばれたガブリアスは、海から視線を外してボーマンダの方を見る。しかしその眼はボーマンダの意見に賛同しているとは言い難い白い目。

「リュウの隊は空中戦を主にしてるが、こっちの隊は地上戦が主で出番なしだ。港を閉鎖して監視を続けるだけしか出来ない状態で、気を休めろって方が無理があるだろう」

 ルイスの口調は抑えてはいるものの、微かに苛立ちがその言葉には含まれていた。まずいことを言ったなとリュウと呼ばれたボーマンダは少々渋った顔をした。
 彼の言うように、リュウの隊は空中戦を主とするスタイルの小隊。今回のように海上で起こったことは大抵こういった空中戦のエキスパートに任されてしまう。地上戦のエキスパートも、陸地が広がるこの世界での役割は大きいが、最近の狡猾なる牙(シフティ・ファング)はそれを理解しているのかいないのか、海上で騒動を起こすことが多い。それだけにルイスの隊などの地上戦部隊は出番を失ってしまっている。その状況であの発言はまずかった。リュウはそう思っていた。
 ふと、ルイスはまた海に視線を戻す。

「とはいえ、地上で見張って奴らを上陸させないようにするのも俺らの役目だ。サボるつもりは毛頭ない。俺の隊なら地上だからいくらでも気を休めることは出来る」

 ルイスはリュウが思っていたほどその発言を気にしてはいないようだった。ただ現状に苛立ちを抱えているのは変わらないらしく、今でも彼の目は海へと向かったままだった。どうやら苛立ちの原因が他にあるのではないかともリュウは勘ぐったが、ルイスの性格上あまり個人的な感情にずけずけと入り込まれるのは嫌いだろうと思い、とどまる。聞いたところで、ルイスは答えてくれるはずがない。同期であり、何年も共に戦ってきたリュウもそれくらいは分かっていた。

「大隊長のお二人さんで楽しい会話としゃれ込んでるとは……いいご身分だなぁ?」

 皮肉る声が聞こえてきた方向へと視線を向けると、そこには海から上がってきたのか少しばかり濡れた状態のオーダイル。鋭い視線の状態は相も変わらずそのままで、二人をじっと睨んでいた。

「別に楽しい会話じゃないさ。それよりもジャウ、そっちの様子はどうなってる」

 リュウはそれがいつものことのようにジャウと呼ばれたオーダイルの皮肉を受け流すと、その流れでジャウから現場の状況を聞き出そうとそう問いかけた。ジャウはフン……と鼻を鳴らすとつまらなさそうにそれに答えた。

「奴ら大層に反王政掲げる割には前進も後退もしてこねぇ状況だ。ったく、奴らのせいで俺の休日が返上されたと思うと拘束するどころか殺したいくらいだ」

 ジャウは悪態をついて地面を一回踏み鳴らす。
 ――拘束するどころか殺したい。その言葉を聞いて、リュウとルイスは眉をしかめた。
 騎士団という組織故に国の為、王の為に尽くすというのが基本的なこの組織の考え方だ。騎士団に所属している万人が万人、そういう考えをもっているわけではないが、ジャウの残忍ともいえるその性格は騎士団としてどうして受かったかを疑問視せざるを得ないほどのもの。考え方の違いにしても大きくずれすぎている、とルイスもリュウも、ジャウの考え方を好ましくは思っていない。
 それが二人の顔に出ているのに気付いているのかいないのか、ジャウはそのまま二人の間を通り過ぎるように歩いていく。まだ撤退命令はないはずなのに、一体どういうつもりなんだろうかとリュウは疑問符を浮かべる。ジャウはその視線に気付いたのか面倒くさそうにこう言った。

「レジスタ本部に呼ばれただけだ。別にサボるわけじゃあねえよ」

 ジャウはそう言い終わるか終らないかのうちに、視線を前に向けて再び歩いて行ってしまう。今の状況下で何故ジャウが本部に呼び戻されたのか、ルイスはその疑問を深く考えても結論は出ないとしてあまり深くは考えなかった。それよりも、彼が今優先しているのはこのキタム港とミナミム港のこの状況をどうにかすることだった。
 リュウはだんまりとなってしまった状況で他に何も話すことが見つからないからか、翼を軽く動かして飛ぶ態勢にはいる。ルイスはその様子を見て彼の方に顔を向けると無言で頷いた。リュウもそれに返すように無言で頷くと、やがて飛び去って行く。
 キタムの港に、再び静寂が訪れた。



   ◇



 鍵をドアノブの上にある穴に差し込み、それを左側に半回転させるとカチンという音と共に鍵が開く。その音を確認すると、うん、と確かめるようにジュカインは頷いてこちらに笑みを見せて言った。

「どうぞ、ごゆっくり」

 ジュカインは綺麗な姿勢のまま踵を返してカウンターの方へと戻って行った。今の俺にはその言葉が悲しいことに皮肉のようにしか聞こえない。
 隣のアセシアはその様子を気にも留めずに部屋の中へと入っていく。軽くため息をついてその後についていくと、二人で使うにはやや狭く感じる一部屋が目の中に入ってきた。
 床は落ち着いた深いこげ茶色をしていて、壁もそんな色だった。一つしかないベッドの枕元の小さなテーブルには、小さなランプが一つ置かれていた。安い宿だが、それなりにきっちりとした部屋にはなっているようだ。しかし、問題は別にあった。

「なあ、俺は野宿でもいいんだが」
「そうすると護衛の意味がないでしょう? それに半分の料金で泊まれるだけありがたいと思いなさい」

 確かにアセシアは部屋で俺は野宿ではあまりにも距離が離れていて有事の時に対応できないが、それにしたって宿の中で騒ぎなんておこすだろうか。盗賊にしたって人攫いにしたって、他のポケモンが隣の部屋にいたり下の階にいたりして隠れて行動するにはきついのに、そんなリスクの高いことをしてまでこのアセシアを攫いにくるはずもないと思うが……。
 念には念を、ってことなんだろうが、いくら部屋が一部屋しか空いてなかったとはいえ、俺にとっては雌性(じょせい)雄性(だんせい)が同じ部屋で一夜を過ごすっていうことの方がリスクが高い気がするのだが。いや、別に俺がアセシアを夜中に襲うとかそういうことじゃないが、雌性として普通はそういうの遠慮すべきなんじゃないのか、と思う。
 とはいえ説得したところで納得はしなさそうだし、それにもう宿代をそれぞれ半分半分で支払ったためにこのまま野宿というのも少々惜しい。どう考えたって俺が根負けするしかない状況下に、思わずため息をつく。

「何でため息ばかりついてるのよ」
「別に何でもない……」

 ため息がどうやらアセシアにも聞こえていたようで、少々むっとしたような表情でそう問いかけてくる。軽くそれに不機嫌な声で返すと、適当な場所に座り込むことにした。
 ベッドは一つしかない。必然的に俺は床で寝るということになる。それに関しては全く構わない。依頼者がベッドで寝て護衛は床で寝る。何もおかしいことはない。だがそれはあくまで同性だった場合の話だ。異性ともなれば話は変わってくる。
 同じ部屋にいること自体が俺にとっては嫌なことだ。周りに誤解されると面倒だろうし、何よりもアセシアとは今日知り合ったばかりの赤の他人。幼馴染みでもあり家族でもあったフィアスでさえ同じ部屋で寝ることなどなかったのに。
 それなのに、護衛ということで一日にも満たない間一緒にいただけの雌性と相部屋になる。精神的な問題で無理な気がしてならない。

「寝ないの?」

 アセシアはベッドの毛布の中にもぐりこみながら俺にそう問いかけてくる。わざわざ言わせるつもりなのだろうか。それともあえて言わせて優越感でも感じようってことなのか。
 リュミエスの飛行の練習の件など、色々なことで苛立ちを抱え込んでいたことも手伝って、今の俺のアセシアに対する不信感が大きくなっていた。それが言葉にも容易く出てしまう。

「床で寝るだけだ」

 そう低い声で言い放った後、俺は前足を交差させてその上に首をおく。仕方なく野宿をしていた時も丁度こんな態勢で寝ることがあった。こうしていた方が楽になるから。
 とはいえ寒空の下で寝るよりかはまだ室内である分、ある程度はマシといったところだろうか。そこに関しては感謝すべきなんだろうが、やはりどうも異性と同じ部屋というのには抵抗がある。

「別に私は一緒のベッドで寝ることを拒否したわけじゃないのだけれど」

 耳を疑った。果たしてそれが雌性の言うことなんだろうかと。

「何を言ってんだ」
「何をって……。一緒のベッドで寝ても構わないってことよ」

 どうやら聞き間違えではないらしい。それならなぜ。それ以前に雌性が何のためらいもなくそういう言葉を発すること自体が驚きだった。羞恥心がないのだろうか。それともそんなことをして俺を試したりでもしているのだろうか。
 色々と頭の中で憶測を飛び交わせてみても、なんら答えらしき答えは見つからない。表情のあまり変わらない彼女から心情を読み取るのはまず無理だろうし、聞いたところでこちらが求めている答えではないことを話すだろう。
 アセシアは横向きで寝転がった状態で、毛布を前足で上げると、そこに軽く空洞をつくる。来いとでも言っているようにも見えたその動きは、どうやら間違いではないことが次の彼女の言葉で分かる。

「護衛役に体調を崩されても困るし、とりあえず入りなさい」

 俺が固まっているのを見て、返答を決めかねているとでも思ったのか、アセシアはもうそれ以外の答えは許さないといわんばかりにそう言ってきた。
 雄としてのプライドでここは断固拒否するか。それとも護衛としての面子を持って承諾するか。
 俺だって雌性と同じベッドは嫌……じゃなくてどうにも無理があるし、フィアスにも似ているから妙に……。
 要は抵抗がある。だが、護衛が依頼者の提案を断るというのも気が引ける。依頼を無かったことにされるかもしれないという嫌な予感もある。
 重たいため息をつくと、交差させていた前足を解いて、後ろ脚を立ち上げて、ベッドの方へと歩いていく。
 つまるところ、雄としてのプライドが敗れた。そういうことだった。





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あとがき
 毎回話の終わりにあとがき入れておけばよかったと後悔しました(苦笑) 以下特筆なので慣れないあとがきです。
 今回中盤あたりに「リュウ」という名のボーマンダと「ジャウ」という名のオーダイルが出てきましたが、きっとお気づきになった方も多いことかと思います。
 このキャラクターはSKYLINEさんの長編小説PHOENIXからコラボレーションということで、特別出演の許可をいただき、登場するに至りました。
 許可をくださったSKYLINEさんにこの場で改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
 この後もコラボレーションしたキャラクターは騎士団の一員としてところどころに出てきますので、PHOENIXのキャラではありますが、Fragmentの小説の中のいちキャラクターとして物語に関わっていただくつもりです。
 キャラをなるべく崩さない様にしたいと思いますのでPHOENIXファンの方々には何卒ご容赦いただけますようお願い申し上げます。

 これであとがきは以上です。次回の更新をお待ちくださいませー。
 

お名前:
  • >ウロさん
    私の作品をお読みいただき、誠にありがとうございます。
    というか連続でコメントどうもありがとうございますw 一気にバーッと読んだのか感想をため込んでおいてバーッと放出したのかは分かりませんが、続きを楽しみしていらっしゃるようで非常に嬉しいです。改めてありがとうございます。
    ルフは護衛という立場上、アセシアに振り回されるだけになっているのでアセシアの行動を主にしなければならなかったというのもありますが、アセシアメインの回でしたね。恐らく次もアセシアの比率が多くなってしまうかもしれないですが、まあそこはルフの自己顕示がないから仕方がない(殴
    飛べない竜に元々飛ぶことが出来ない猫がそれを教えるっていうのは確かにシュールな光景ですね。というのもアセシアが割と博識っていうこともあるんでしょうけれど、果たしてそれでリュミエスが飛べるようになるのかどうかは分かりませんね。とりあえずルフは何もやることがないので主人公の割には傍観者状態ですけれどw
    PHOENIXのキャラクターは本当に個性的ですのでこちらの世界につれてきていても非常に馴染んでくれました。SKYLINEさんの執筆の腕が凄いってことですね。なかなかここまで違和感なく馴染んでくれたのは私自身でも驚いていますから(笑)
    これからもなるべくお互いのキャラと世界観を崩さない程度に物語に絡んでいただくつもりですので、コラボレーションの方も楽しみにしていただければと思います。
    続きを期待していただけているようで光栄です。これからも応援よろしくお願いいたします。
    コメントありがとうございました。
    ――ウルラ 2011-06-16 (木) 22:14:59
  • こんにちばんは。Fragment4読ませていただきました。今回はアセシアの言動を主に特筆して書いているように見えました。なんで知っているのか、どうして一人でふらついていたのか、おそらくそれがあと後で影響するんだろうなぁと思いました。この期待を裏切らないようなドキドキはさすがと感嘆するばかりでございます。
     飛べないリュミエスに飛ぶ訓練をさせるアセシアの構図は想像すると結構シュールですね。ドラゴンと猫という種族の違いからくるシュールさかもしれませんがかわいいは正義。何か二匹ともとても微笑ましい感じが文章から伝わりました、見てるだけのルフは非常につまんなそうですが(ry
     コラボレーションという形で平然とSKYLINEさんのポケモンが出てきたときに普通に読み進めて、後書きでコラボでしたと書いてあったので、もう一回読み直しました。つまり違和感仕事しろ。世界が違ってもこれだけ溶け込めるキャラクターも珍しいですね。でもそれだけ溶け込めるというのはSKYLINEさんのキャラクターが魅力的なのは勿論、ウルラさんがしっかりとした世界構築をしているからこそ、何にも違和感を覚えることなくすっぽりと入りこめる物語なのでしょう。改めてすごいと思いました。こういう何にも違和感を覚えさせないというのは本当にすごいです。胸熱です、見習いたいです。
     部屋の中で悶々したルフの思考で今回は終わりを告げましたが、次回はそこからどう発展するんだろうと期待に胸を躍らせながら待ってます。切れることのないドキドキわくわくがこの物語の面白さを表しているんだと思いました。続きを首とか胴とか頭とかを伸ばして待っています。マイペースに執筆頑張ってくださいませorz
    ――ウロ 2011-06-16 (木) 14:23:28
  • >クロスさん
    いつも楽しみに待って下さってありがとうございます。
    主人公であるルフの視点、つまりは一人称にしたのは、リメイク前作品である「Day of Vengeance」では最初は三人称だったのにも関わらず、後々にルフ視点の一人称に変わりつつあったので、もうリメイクするにあたって最初から一人称にしてしまえ、という気持ちがあったのでこうなりました。
    特に一人称が得意だとか、三人称が苦手ってわけでもなく、書いていたらそうなったからそれにすることにしたって感じですね。今まで書いてきた作品では一人称が多いので、多分私は一人称寄りなんでしょうけれど(苦笑)
    でもそれでルフの感情や心境の変化、他のキャラクターに対する疑惑や思案など、色々と描写できる範囲が多くなっていて、なおかつそれで深く感情移入していただけているのであれば、とても嬉しいです。自分だと読み返してみてもなかなか他人の作品だと思うことが難しいですから。

    SKYLINEさんとのコラボレーションですが、なるべくPHOENIXのファンである方々に不自然さを感じない様にそのままの性格や考え方で通すこととしました。というか原作自体でキャラクターが成り立っていますので、それを改変したら私のキャラクターになってしまうので。
    それではただ名前を借りただけになってしまうでしょうし、だからといってこちらの世界観もなるべく崩さないことを両立したい。そうしたら軍に似た組織として『騎士団』に属してもらうことになった形です。
    これから彼らが物語にどう関わってくるのか。そちらの方も合わせて楽しみにしていただければと思います。

    「アセシアの天然なのか、それともただの気まぐれなのか。そもそも気にしていないのか……」byルフの心の中
    アセシアの依頼するときの強引さもそうでしたが、色々と彼女はルフを振り回す傾向にあるようです(苦笑)……もっとも、本人は自覚はしていないんでしょうけれども。
    フィアスという幼馴染みと同じ種族のエネコロロでありますが、ルフにとっては一応別の存在とは認識していても、心のうちのどこかで引っかかっている。
    そんなルフの複雑な心境を感じ取って下さったのなら私としても嬉しい限りですね。アセシアとルフの絡み(健全な意味合いで)を書いている時は私も楽しいですしね。

    意味不明どころか作品の隅々まで読んでいらっしゃるようで嬉しいです。コメントありがとうございました。
    これからもお互いに執筆をがんばりましょう。
    ――ウルラ 2011-06-12 (日) 01:33:22
  • こんにちは。Fragment第4話募る不信感読ませていただきました。
    私のボキャブラリーではなんと言えばいいか分からないのですが、相変わらずこのお話独特の雰囲気が素敵でした。主にルフの一人称で進められるわけですが、それ故に周囲の動作に対する彼の心情の変化が事細かに伝わりますし、情景と心情を同時に描写する優れた一人称の地の文はさすがウルラさんと言ったところですね。尊敬します!
    リュミエスの飛べない理由を分析するアセシアの様子を見たルフが疑問を浮かばせる様子は、読者に常に先の展開を気にさせようとする効果が出ていて、読者にとってアセシアが気になる存在になっていくと同時に、自分の視点をルフに重ねる、つまり彼に共感するような感じになっていて、私自身読んでいてはっと文字から目を離した時に「まるでルフになったように彼が見ているものが見えてくる」と感じたほどでした。

    真ん中より少し後くらいにはPHOENIXとのコラボということでリュウとジャウが出ていましたが、騎士団というわけで職業が変わりつつも、本家での性格そのままに描かれていて、場における不自然さがない上にちゃんとリュウとジャウらしいところがよかったです。
    ウルラさんとSKYLINEさんと言えばどちらも素晴らしい作者様で、そのお二人がコラボしたとなるとどちらもより魅力的に磨かれたお話が楽しめますね。
    SKYLINEさんのお話ではこのFragmentの小説が割と重要な要素になっているように感じるのですが、こちらではこのFragmentの世界においてリュウやジャウがどういう位置づけになっていくのか。
    単に騎士団所属というわけはないでしょうから、今後ルフたちとどう絡んでいくのか今から楽しみです。

    後半はアセシアの天然ぶり(?)を楽しませていただきました。ルフって気の毒ですし、ある意味羨ましいですね(殴)
    この物語における終盤が予想できないだけに何とも言えないわけですが、アセシアがフィアスと重なるというのはルフにとって非常に大きな要素ですよね。
    それがアセシアという存在の謎を深めていると同時に、ルフにとってのアセシアの存在をいろんな意味で大きくしている。
    ちゃんと読者が気付く分かりやすいものでありながら大きな要素となる伏線を張り、適度に場における緊張感を出していて素晴らしいです。さすがはウルラさん!今後の展開が楽しみで仕方ないです!
    それにしてもこの後の展開ははたして…。アセシアそそりすぎです(笑)にやにやが止まりませんが(蹴)次の更新を大人しく待ちたいと思います(笑)

    意味不明なコメント大変失礼いたしました。次回の更新楽しみにしています。これからもお互い執筆頑張りましょう!
    ――クロス 2011-06-11 (土) 16:45:06
  • >SKYLINEさん
    コラボレーションに関しては確かにSKYLINEさんからのご提案ではありましたが、私の方からも「お願い」といった形で今回このコラボレーションをやらせていただいているので、こちらからも改めてお礼を申し上げさせていただきました。
    私もSKYLINEさんの書いた長編小説である「PHOENIX」の読者であり、同時にファンでもありますので、その小説に登場するキャラクターたちをこの作品で登場させていただける許可を貰えたことが非常に嬉しい限りです。
    ジャウに関してもPHOENIXでは軍所属としていましたから、パラレルワールド的な位置づけで出した彼の位置も似たような騎士団となりました。リュウも同様の理由です。フィンも出そうか……とは思ったのですが、ルイスと同じガブリアスと被ってしまいますので。でも偶然にもルイスは騎士団所属ですからある意味では似ているのかなーとも(笑) 何はともあれサプライズを楽しんでいただけたようで何よりですw
    1~3話までの流れに比べると幾分か今回は穏やかな流れでしたね。ですがリメイク前を読んでいただいた方には多分続き分かっちゃうんじゃないかなとも思いつつ執筆を進めております。分かってても少しだけ変更点加えているので多分少しは新鮮味があるかな、とは(苦笑)
    ルイスとリュウと、そしてジャウとのやりとり。かなりここら辺はSKYLINEさんのおっしゃる通り不穏な雰囲気が漂っている騎士団の内情ですが、これからも段々とそれらが分かりつつもまた謎が深まる……かもしれません。
    そしてアセシアからのお誘いはどうなるのか……というか前作とそのシーンが更に踏み込むことになるのか、それともアレまで……(ゲフンゲフン
    まあ、ルフも健全な男の仔なので仕方ないですw
    コメントありがとうございました。これからの展開にご期待くださいませ!

    >涼風さん
    こちらでは初めまして。チャットではいつもお世話になっております。
    リメイク前も読んでいて下さったのですね、ありがとうございます。
    リメイクして雰囲気やキャラの行動動機などが色々と変わったのは、恥ずかしながらそれだけ「Day of Vengeance」を書いたときの私の世界観やストーリーの構成が甘かったっということです。流れは前作を汲んでますが、もうほとんど新作と言ってもいいくらいに内部の設定などやリメイク以前でまだ書いていない続きのストーリーなどは大幅に変わっていたりします。その為、今まで書いていた分の話の部分にまで少し改変をしなければならないため、大きなリメイクに取り掛かったというので主な理由ですね。
    結果正しいのか分かりませんが、前作よりもつまらない……なんてことにならないように頑張りたいと思います。
    コメントありがとうございました。作品の続きの執筆頑張ります!
    ――ウルラ 2011-05-19 (木) 23:15:22
  • そういえばこちらでは初めましてでしたよね?ろくに小説を書かない、ほぼ読者側の作者である涼風です。
    ある程度リメイク前を読んでいるので、普通のリメイクした作品というのはあまり面白くないですが、この作品はそんなことないですね。
    アセシアの天然(?)ぶりが特に気になりました。
    また、PHOENIXのキャラクターの性格をそのままにFragmentに織り混ぜているのは、さすがウルラ様と敬服いたしました。
    執筆頑張って下さい!!
    ――涼風 2011-05-18 (水) 10:34:42
  • この度はコラボレーションをありがとうございます。そしてお礼を言うのはこちらですって! 元々私がこのFragmentを自分の作品内で小説として登場させて頂きたいとお願いし、それを承諾してくださっただけでも本当に有難かったのですが、それに咥えて私の作品に登場するキャラクターまでも使って頂けて、大感謝でございます。
    さらにリュウを使って頂けると言うのは私も知っていたのですが、まさかジャウまでもご登場させて頂けるとは思っても無く、読んでいて彼が登場した時は驚いたのと同時に「まさかのジャウ!?」みたいな感じで少し笑ってしまいました(笑)。とにかく、ありがとうございます!

    っと、前置きが長くなってしまいましたが、今回も読ませて頂きましたので拙い感想かもしれませんが残させて頂きますね。
    今回は、前回で引き受けた仕事(?)でリュミエスの飛行訓練を手伝う事になり、アセシアとリュミエスのやり取りなど、終始穏やかな感じが致しました。ただ、その穏やかな雰囲気とは一転、中盤においてのルイス達のやりとりはなんだか嵐の前の静けさと言いますか、何か起こりそうな雰囲気でしたね。さらにジャウが何故レジスタの本部に呼ばれたのかも気になるところです。この何とも言えない不穏な感じ……元々陰謀とかそう言う怪しい感じが個人的に好きなので今後が凄く楽しみです(笑)。
    さらに後半、突然のアセシアからのお誘い(?)にはナナシ様と同様、この後の展開に期待です。私の中ではクールでかっこいいイメージがあるルフですが、やはり彼も雄ですね(笑)。

    さて、長くなってしまいましたが、ルイス達の所属する騎士団や狡猾なる牙の動向、さらにルフとアセシアの絡みなどなど、上記の通りとても今後が楽しみです。
    これからも焦らずマイペースで執筆頑張ってください! 応援しております!
    ――SKYLINE 2011-05-18 (水) 00:18:36
  • >ナナシさん
    第4話をお読みいただきありがとうございます。
    私はSKYLINEさんからコメントをよくいただいている身ですし、SKYLINEさんがコラボレーションして下さったということでこちらもそのお返しにという形でもあります。
    SKYLINEさんの作品を参考にしている部分が今作Fragmentにはありますし。またSKYLINEさんも私の作品を一部参考にして下さっているようなので、もう同盟関係に近い感じでしょうかね(笑)
    原作「PHOENIX」ではリュウも元々は軍に所属していましたし、ジャウも軍にいるということでこの作品ではリュウもジャウも騎士団所属となっています。ですが性格はそのままなのでジャウが騎士団というとかなり違和感を抱くかもしれないですが、彼もまた騎士団員であり重要な戦力でもあります。なおその他のPHOENIXメンバーが出るかどうかはこれからの展開を楽しみにして待っていただけるといいかな、と。……出るかどうかはまだ言ってないですよ?
    宿屋のベッドが一つしかない状態でしかも……ですからねw アセシアは分かっているのか分かっていないのか。それともルフに襲われたところですぐに応戦できる力を持っているから気にしないとか。アセシアがそこらへん鈍いのかどうかまだ分かりませんが、これからの展開をお待ちいただければ幸いです。
    コメントありがとうございました。続きの方、頑張って書かせていただきますので、もうしばらくお待ちくださいませっ。
    ――ウルラ 2011-05-14 (土) 23:13:08
  • 元名無しです。
    SKYLINE氏の作品「Reach For The Sky」で、Fragmentはコラボレーションをなさっているので、お二人はもう同盟関係ですね。
    リュウは良いですがジャウが騎士団で大丈夫なんでしょうか? 実力はありますが... その他のPHOENIXの軍メンバーも登場したりして.....
    宿屋のベッドが二つから一つになってこの後の展開に超期待!! 前作のルフよりもだいぶ羨ましいぜ。アセシアもルフが雄だってことわかってるのかなぁ...お嬢はわからん。次の更新待っております。執筆頑張って下さい。応援しています。 
    ――ナナシ ? 2011-05-14 (土) 17:28:30

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Last-modified: 2011-05-14 (土) 00:00:00
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