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BRAVE~紅蓮の勇魂~Story.3

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Story.3 記憶、覚醒。



イーブイ「止めてよ・・・僕男の子だよ・・・?」
赤髪(四天王)「きみの いきおい かんじる あついきもち つたわってくる!」
蛇(スネーク)「性欲を持て余す」
阿部(ガチホモ)「や ら な い か」



イーブイ「アッー!」




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「うーん・・・なんか変な夢見ちゃったな・・・」
ブレイブは起き上がり、窓の方を向く。
時刻は七時前。既に朝の日差しが差し込んできている。
ご主人はまだ眠っているようだ。・・・いつものように、僕を抱きしめたまま。
とりあえず脱出を・・・
「・・・あれ?」
体の一部がご主人の腕に引っかかっているようだ。
そして何故か、昨日のあの感覚が戻ってくる。
下半身に集中したこの感覚は・・・
僕は下半身のほうを向いた。
引っかかっていたのは・・・
「・・・!」
引っかかっていたのは、普段の状態よりも大きくなっている僕の――
無理やり体を引き抜こうとしても、僕の『それ』は引っかかったままでどうしようもない。
「ふぁ・・・ぁん!」
身体を動かすたびに、その感覚は強くなっていく。
「ん・・・んぅ・・・んはぁっ!」
声を抑えようとしても抑えきれずに漏れ出してしまう。
身体はすでに脱出しようとするのを止め、快感を得るためだけに動いていた。
「はぁ、はぁ、はっ、・・・はぁあっ!」
そのまま、僕は果てた。
僕の『それ』から放出された白濁液はご主人の布団と腕にかかっていく。
「へにゃ!?」
ご主人が気の抜けた驚きの声をあげる。
その中で僕の意識は快楽とまだ残っている睡魔による眠りの中へ飲み込まれていった。



「おーい・・・」
 ・・・誰かに身体をつつかれている。
「ブレイブー?起きないのかー?」
 ・・・ご主人の声だ・・・
 ・・・ご主人の・・・
「朝から抜くとは・・・お前、性欲を持て余してるのか?」
 ・・・直前の記憶が戻ってきた。
「ふぇっ!?ご主人・・・!」
目を開けると、そこには少しにやついているご主人が居た。
「ごっ・・・ごめんなさい・・・」
僕が謝っても、ご主人はまだにやにやしている。
「お前、実は発情期だったりしてな。それよりも・・・」
ご主人が僕を抱き上げた。
「今日は友人が来るからな。下半身汁まみれだとアレだし・・・まず身体を流さないとな。」



しかし、俺の腕で抜くとは・・・
 こいつ・・・出来る!
俺はブレイブを洗った後、いつものように朝食の用意をする。
今日は有名な『穀物のシリアルの中にドライフルーツを混ぜ込んだ物』だ。
器に盛るだけと非常に簡単なものだが、味はなかなかのもの。
ブレイブも結構気に入ったようだ。
簡単な朝食を済ませた俺は扇風機の前で転がっているブレイブを眺めている。
その時、インターホンが来客を告げる。
「来たみたいだな。」
俺はカギを開けるため玄関に向かった。



「久しぶりやなぁ、スカイ!」
「ああ。そうだな。大体一ヵ月ぶりってところだと思うが、ルゥ。」
玄関で軽く再開の挨拶をかわしたあと、俺の友人のルゥがあがってきた。
「俺としてはもう少し遅くなると思っていたんだが、ずいぶん早かったな。」
俺はPCを立ち上げながら話す。
「ああ。運良く一本早い電車に乗れてな。他に行く所もないけん、真っすぐここに来たってわけや。」
「なるほどな。・・・起動できたぞ。お前のPSP無線LANに登録しとくから、二階から俺のやつ持ってきてくれ。」
「ちょwww俺パシリかよwww」
「いいからとってこいって。どうせLANの設定時間かかるんだし。」
俺はPCを操作しながら言った。
「へいへい。」
ルゥはあきらめたのか、不満そうに階段をあがっていった。
俺はふとブレイブの方を見る。
ブレイブはまだ扇風機の前で寝転がっていた。
 ・・・ブレイブ?
「あ。」
そう。俺はブレイブを洗ったあと、すぐ朝食の用意を済ませ、ルゥが来て・・・
その間、二階の寝室には行っていない。
つまり、布団にはまだ――
俺はPCを放置し、急いで二階へ向かった。



「そんじゃ、入らせてもらうぞー」
「ちょ、ちょっと待っt」
俺の制止も虚しく、ルゥは寝室の中に踏み込んだ。
当然、目に入ってきたのは――
「・・・お前、これって・・・」
「まぁ、見た通りの物だろうな。」
見つかったなら仕方がない。俺は半分開き直って答えた。
「いや、それは分かるだろ・・・」
俺は軽く聞き流しながら寝室の小さな机の引き出しからPSPと『あるもの』を取り出した。
「・・・そうじゃなくて一体何があったんかってのを聞きたいわけで・・・」
「世の中には、あまり追求するべきでない事柄というものがあるものだ。分かるな?」
俺は持っている『あるもの』をルゥに突き付けた。
「・・・分かったけん、まずそれ下ろせよ・・・」
ルゥは後頭部に突き付けられたGLOCK18Cを―もちろん実銃ではなく電動式だが―片手で掴み、銃口をそらした。



それからは特に何事も無く、狩猟生活を楽しんだり、昼飯を食べたり、狩猟生活を楽しんだり、ブレイブと戯れたり、狩猟生活を(ry
 ・・・半分が狩猟だったような気がするが、まあいい。



「それじゃ、またな!」
時刻は夜七時十五分ほど。
「よかったら、また来いよ。それとも、次は俺がそっちに行こうか?」
「それもええな!そんじゃ、また今度な!」
ルゥは駅の方へ歩いていった。
「さて・・・片付けでもするか。」
俺は家の中に戻っていった。



ご主人の友達のルゥさん、結構おもしろい人だったなぁ。
僕は今ご主人の掃除の邪魔にならないようにソファーの上に避難している。
テレビは何かのアニメを放送しているようだ。
『何だかんだと聞かれたら!』
『答えてあげるが世の情け!』
『世界の破壊を防ぐため!』
『世界の平・・・』
「初代からの伝統の台詞か・・・もう今は別の台詞だったんだよな・・・」
ご主人は机の上のゴミを片付けながら言った。
僕は特にすることも無いので、アニメの台詞に耳を傾けていた。
『・・・の二人には!』
『ホワイトホール白い明日が待ってるぜ!』
『なーんてニャ♪』
『ロケット団!』
(ロケット団・・・?)
突然響いてきたこの単語に、僕は違和感を覚えた。
(どこかで・・・?)
僕は聞き覚えのあるその単語を思い出そうと、記憶を遡っていく。
何故か、今の僕の一番古い記憶が――漆黒の闇の記憶が鮮明に蘇ってくる。
そして虹色の光――
(!?)
ブレイブの中で、今まで思い出せなかった記憶が渦巻いていく。



『逃がすな!追え!』
複数のヘルガーに追われている自分――



『ここは俺が食い止める!お前は早く逃げろ!』
逃げ出そうとする自分を守るために相手に立ち向かっていく――
(兄さん!)



『ロケット団のためになれる事を幸運に思うがいい・・・』
『嫌っ!やめ・・・あ゙あ゙あぁ゙ぁっ!!』
拘束台に縛り付けられ、黒い光に命を蝕まれている――
(母さん!!)



黒い服に大きなRの文字の入ったシャツを着た男が迫ってくる―
『こんな所に野性のイーブイとその進化系がいるとは・・・捕まえて研究材料にでもするか・・・』
襲ってくる黒いポケモン――



「ブレイブ!」
ご主人の大きな声とともに、僕は頭の中で暴れていた狂暴な記憶の渦から解放された。
「はぁ・・・はぁ・・・ご・・・ご主人・・・」
いつのまにか、僕はソファーの上から転がり落ちていたようだ。
「大丈夫か?かなり苦しそうだったぞ?」
ご主人が心配そうに僕を覗き込んでいる。
「僕は・・・大丈夫、でも・・・兄さんがロケット団に捕まってる・・・助けなきゃ・・・!」
「助けるって・・・その前にどうやって『そこ』に行くんだよ?」
「それは・・・」
僕はもう一度記憶を辿る。
小さな部屋、蒼い石、虹色の光―
「時空の欠片・・・!」
僕は首に掛けてあるはずの時空の欠片に前脚をのばす。
しかし―
「無い!?」
そこにはただ、ふさふさの毛の感触があるだけだった。
(そんな・・・)
兄さん・・・このまま助けられずに終わってしまうのかな・・・
「時の欠片・・・あの時のアレか?・・・いや、まさか・・・だが可能性としては・・・いや、こういう場面ではむしろその可能性のほうが・・・」
ご主人は難しい顔で何か呟いている。
「ご主人?」
「ブレイブ、その『時の欠片』って・・・もしかして蒼い水晶みたいなやつか?」
「!?どうしてそれを?」
僕は一度失いかけた希望が再び戻ってくるのを感じた。
「間違いない・・・ちょっと待ってろ!」
ご主人が物凄い速さで階段を駆け上がり、数秒後、蒼い光を放つ石を―
「時の欠片!?どこでそれを?」
間違いない。ご主人が持ってきたそれは僕が元の時空へ戻るために、兄さんを助けるために必要な物だった。
「お前が倒れていた所のすぐ近くに落ちてた。これを使えば、俺たちはお前の居た時空に行けるんだな?」
ご主人はいつの間に持ってきたのか、大きなリュックを背負っている。
「えっ?それって・・・」
「お前だけでロケット団に乗り込んでも、お前の兄を助ける前に逆に捕まえられるだけだろう。かと言って、俺一人で変わるかどうかは分からん。それでも、多いに越したことは無いだろう?それに・・・」
「それに?」
「俺はお前と出会った時に誓った・・・『 普通の生活 (ノーマル)』より、『 変化のある生活 (カオス)』を選ぶと!
 ・・・というわけで、『善は急げ』だ。」
ご主人は既に出発の準備を整えていた。・・・なんか早い・・・
僕の迷いは消えた。
「ご主人・・・」
僕はご主人の方を向く。
ご主人はほほ笑みながら軽く頷いた。
僕は時の欠片に前脚を伸ばす。
「先祖より受け継がれし『時空の欠片』に命ずる。我を時空の先へ導け!」
時空の欠片から虹色の光が現れ、僕達を包む。
僕は時空の欠片に意識を集中させた。



遂に、始まるんだな。
思えば、ブレイブと出会ってからまだ一週間程度か・・・
俺に、あいつの手助けが出来るのだろうか。
いや、出来るさ。自信を持て、俺。
俺の体は完全に虹色の光に包まれた。
旅立て、勇魂。



頑張れよ。



どこからか、そんな声が聞こえた気がした―




俺たちは旅立った。




ジン「魂のルフラーーーーーーーーーーーーーン!!!
    ・・・すまない。http://www.nicovideo.jp/watch/sm1326968を聞いていたんだ。」
ジン「なぜ今頃になって俺が出るんだろうな。まあいい。コメントならそこに書いておいてくれ。
   ところで、これからお茶でもしないか?」

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Last-modified: 2009-12-01 (火) 00:00:00
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