作者:朱烏
サザンドラ×マグマラシです
サイズの大きな使用済みのコンドームと、色々な体液の付着している丸められたティッシュが、ベッドのいたるところに散乱している。
新しくコンドームを付け直したサザンドラは私をベッドに押しつけるようにして、後背位で私を突きまくっていた。
「……ぃい゛っ、ぐっ!」
快感に耐え切れずのけ反らせた体の脈動は、彼の腕に押さえつけられ吸収された。
ぷしゃぁっ、と何度目かもわからず飛び散った潮は、すでにぐしょぐしょに濡れているベッドシーツをさらに濡らす。
「これで百回目だ」
律儀に私が絶頂に達した回数を数えているのは、ただ単にどれだけ私を征服できたかを把握したい彼の加虐的な性格によるものだろう。
挿入されたまま、横になった。彼の表情が見えないのは変わらない。
「まだ三時か……朝までもつといいな」
どこか他人行儀なセリフもどんな顔で言い放っているのかは容易に想像がつく。まだ私が完全に気を失っていないこの状況を、口角を吊り上げながら心底愉しんでいるのだ。
サザンドラの果てない性欲の渦と、私が絶頂に達するたびにまき散らす液体が、部屋全体にむせ返るような甘ったるい空気を充満させる。あまりに快楽を貪りすぎて、このまま腹上死しかねないほど私は息絶え絶えになっていて、それでもなおサザンドラは私のお腹を破らん勢いでピストンを繰り返す。
「俺もそろそろ……!」
私の中でさらに怒張した赤黒い肉棒が、限界まで挿入される。子宮はとっくの昔にこじ開けられていた。
「射精るっ!」
「ぃあっあぁあ゛あ゛っ! 」
百一回目の絶頂と、六回目の射精。真夜中、眼をつぶっているはずなのに視界は白くフラッシュして、下半身から電撃のような波が頭に打ちつけられるたびに体が跳ねる。それも彼に押さえつけられ、自由を奪われている。
止まらない射精、穢され続ける膣内。どこを見つめればいいかわからない私の目の前に、逆さまのサザンドラの顔が映った。
深いキス。彼の太い肉棒に負けないくらい厚い舌は、私の薄く弱い口内をねぶるように味わってくる。舌の裏に肉厚の下が滑り込んできて、開発され性感帯となった部分を刺激する。
休息はない。ひたすら快楽の海に呑まれるだけ。
彼はどんな顔をしてるんだろう。以前「お前の下の口も上の口も完全に俺好みに改造してやる」なんて豪語したとおり、事実私は彼の大きすぎる肉棒が挿入されるだけで絶頂を迎えるようになり、キスでも彼の思うままの反応をするようになってしまった。
きっと目を開ければ、私を屈服させることがなかば目的になってしまっているような彼の情欲と加虐性に満ちた顔が――
「マグ、愛してるぞ」
「え……んむぅ」
再度口を塞がれる間に、一瞬だけ見えた彼の表情。
ずるい。そんな顔ができるなんて聞いてない。
「っ……!」
「ふぅ……これで百二回目」
サザンドラが愛の言葉を口にしたことは数あれど、私の口からは一度も口にしたことがない。体はすでに敗北している弱い私が、唯一彼に意地になって対抗している部分だ。
でも、もう時間の問題だ。まだ数の残るコンドームが尽きるのが先か、私の心が陥落するのが先か。
サザマグはいいぞ
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