ポケモン小説wiki
5つの石と2つの光… ~第四話~

/5つの石と2つの光… ~第四話~

kazutio



・・・・・・シーンとした空気が流れている。今のって、まさかだったりするの、かな?
だとしたら…
「僕らが、ダークライを倒しに行くってこと?」
「ま、まさかそんなことあるわけないよ。な、コロナ?」
引きつり顔でライトが言い、
「あ、あぁ、そ、そうだ。俺たちなんかが、そ、そんなことに首突っ込むわけ…ねぇ、スノー兄さん?」
助けを求めるように言うコロナ。そして…
「…ハイネ。装飾のありかはわかるか?」
まるで当たり前のようにしている兄さん。
「えっと…
太陽の光集う、白き球を手にするとき、新たな道が開かれん
ってあるけど、その白き球ってのの場所は…」
「そうか。じゃあ行き当たりばったり、適当に進むしかないか」
「ちょっと待ってよ。兄さん、まさかいくつもりじゃあ…」
「当たり前だ。このような世界は、まっぴら御免なんでな」
「そんなこといったって、第一に今なにすればいいのかだって定かじゃないのに…」
「もう進むしかないのだ、わかるだろ?」
「でも…っ!」
コロナ、ライト、兄さん…
「サイン、サインってば」
「え?あ、アルナス。どうかしたの?」
「いや、もしかしたらさっきのあれって、その白き球じゃないかなーって」
「あっ!」
たしかにありえること。そしてそうなら、装飾の場所も見つかるし、ダークライと戦うっていうところまで繋がる。
じゃあ…

「アルナス、行こ!」
「あぁ」
快く承諾してくれたアルナス。僕らが振向いて走り出す。
「ちょっと、どこ行くの~」
それに気づいたハーブ姉さんに呼ばれたけど
「ごめん!ちょっと待ってて!」
もしそうなら、すこしでも早く、前に進まなくちゃ。
「え、えぇ?あ、行っちゃった~」
「仕方あるまい、ついていくぞ」
後ろからスノー兄さんたちも来る。悟ってくれたのかな?

ギギギッ…
また、真っ暗なあの部屋。隠し階段を下りた先には、やっぱりあのボールがあった。
「これは…」
「間違いないよ、これが白き球だよ」
「スッゲー光ってるんだな、まぶしいや」
「でも、これをどうすればいいのかな?さすがにそこまでは書いてなかったし」
ハイネが言うと、なんとなく。なんとなくだけど、1つ思いついた。

【太陽の光集う、白き球】なんだから、その光を取り込んでみようと。
太陽の象徴、日の力の魔獣、白き球を持ち…あれに書いてあるとおりなら、僕だ!
「みんな、僕がやってみる」
僕は、歩きでて、白球の前に立った。
「やるってどうするつもりなの?」
「なんかあったら大変だよ!」
みんなが心配している、けど…
「いけるな?」
スノー兄さん…たった一言だけど、通じ合えた気がする。
「うん、きっと大丈夫」
僕は、目の前で光り輝く球に触れた。そして、
『朝の日差し』
僕の身体に、光が取り込まれていく。すると、球体の光が弱くなり、球自体が縮み始めた。
感じる…力が…今までに見たことも感じたこともない、強い力が身体に流れてくるのを。これが…闇を討つ力!

しばらくして、すべての光が僕の中に消えた。白球は、手のひらサイズになり、持って運べるようになっていた。
「…うん、なんともないみたい。あってたみたい」
「よかった、これで次に…ん?」
「どうかしたの?兄さん?」
ふと、周りを見ると、みんなが驚いている。なんだろう、なにか変わった様子はないんだけども。
「…あなたの水晶って…あれ?」
ハーブ姉さんが珍しく驚いている。ほんとにどう言うことですか?水晶って額のこれだよね?なにもかわってないよ?
「いつも赤く輝いているのに、なんで真っ白なの!?」

えっ?なに?
「どういうこと?」
「こういうことだ」
スノー兄さんが、氷を作り出し、鏡のようなものを作った。それを覗くと
「なにも変わりないでしょ…って、えぇぇ!?」
うそ、うそでしょ!?僕の水晶が真っ白でほとんどみえなくなってる~!?
「これって、どういうことさ~?」
「うむ。おそらくは、太陽の光が強すぎるのであろう。サインの力を増幅させたが、その力があまりにも強かったのだ」
いやいや、まともな解説は求めてませんから!
「じゃあ、このままなの~?」
「まぁ、そんなんじゃね。別にかわりないけどなぁ~」
あっさり言うな~コロナ!
「まぁ~、気にするほどでもないと思うよ~」
のんきはいいです、ハーブ姉さん!
「もういいから、上戻ろうぜ」
ライトは、そんなに無関心なの!?
「サイン、気にしなくてもお前はお前だ。なにも変わってないぞ」
え?
「アルナス…ありがと…」
なんかスッゴくまともだった…『さすが!』なのかな?
「いいよ。ほら、みんな。戻ろうぜ!ほら、サインも」
「え、あ、うん」
僕はアルナスに促され、上へと戻った。

「さてさて…サイン。さっきの球を見せてくれ」
「あ、うん」
僕の手から、先ほど小さくなった球体が、兄さんの手に渡る。
「次の場所へ行くには、これをどうするかだ…なにか思いついたやつは挙手」
「はい!」
真っ先に手を挙げたのは、ライトだった。
「とりあえず、たたきつけたり、攻撃したり -ドカッ- 痛って~!なにしやがる」
「ばか、そんなことして壊れたらどうするんだよ。どう考えても、とりあえずの行動じゃない!」
「ガキが威張るな。このドチビ!」
「なんだと、このツンツンヤロー!」
始まったよ、醜い争いが・・・やれやれ・・・。
「ストーップ!二人とも静かにして!」
めずらしく声をあげたねぇ、ハイネ。キャラ崩壊かな?まぁそんなことないだろうけど。
「兄さん、実はさ、あの石碑の真ん中に丸いくぼみが二つあったの。もしかしたら・・・と思って」
「ふむ、ならばもう一度出向くか。サイン、その球落とすなよ」
「はいはーい」

「んで、くぼみってのはこれか」
物珍しそうに見てるけど、さっきも見てたよね、ライト。
「サイン姉さん、ここにはめてみて」

「え、あぁ、うん」

・・・カタッ
うん、ピッタリはまったね。でも何も起きないよ、ね?
「おかしいな・・・ピッタリはまってるのに・・・」
「サイン、なんで穴が二つあるかわかるか?」
「そんなの、球が二つあるから・・・あ、そっか!」
・・・カチャ・・・カタッ
こっちがもう一個ので、こっちがこの球のほうなのかぁ!
「うむ、これでよいだろう」
「うん、エヘヘ…」
・・・フォーン
「今、音がした?」
「したした!フォンって聞こえた!」
「は?ウォンだろ!」
「なにいってんの?キラキラーって『それは違う』
バカ二人がハイネを一蹴した!?それもハモったし!
ハイネは脹れてるし・・・
「そー?聞こえなかったよー」
ハーブ姉さんには聞こえないよね…そりゃそうだ。
・・・フゥォーン
「また!?」
・・・フゥォーン フゥォーン
「だんだん大きくなってる・・・一体何?」
「これだ!」
アルナスの指す先には光る白球があった。
「どういうこと!?また光ってるよ!」
「見ろ、石碑も・・・眩しい!」
「「うわぁぁあ!!」」

・・・ヒュゥーーーーン


「ん?あれ?石碑が・・・ない!?」
「ホントだ・・・ったく何処に・・・」
「これは何かな~?」
ハーブ姉さんの手には、小さな機械のような物が…なんですかそれは?
「ちょっと見せて…すごい、これすごい!この島の地図がデータ化してある!…装飾の場所も載ってる!」
「えぇ!?」
「ほんとか!」
ハモリでいうライトとコロナ。
「これさえあれば、何とかなるよ!」
ハイネがしっかりと理解してこの機械をいじっている。
「よし、ここから一番近いのは何処だ?」
「ちょっと待ってて。えぇっと・・・」
兄さんの問いに答えるため、必死に探してる。
そうか、これで僕たちは一歩進めるんだね・・・なんだか、ホッとしたような感じ。

「・・・あった!ヴォルク火山。ここからさらに北にあるこの島の活火山だよ」
「「火山だぁ!?」」
ライトとハモったのは、こともあろうにスノー兄さんだった。
「あぁ、コホン。すまぬな、大きな声を出して」
「どうしたの、兄さん?ライトならわかるけど、兄さんが」
「そうだよ。このツンツンバカならともかく」
「誰がツンツンバカだ、このヤロー」
コロナってば一言多いって。
「スノーは暑いの苦手だもんね~、氷タイプだし」
『あっ』
そういやそうだったね~、兄さん何があっても暑いのだけは無理か・・・。ん、じゃあ・・・
「♪~か・ざ・ん~。ホカホカアツアツ~」
やっぱりコロナは上機嫌なのね。さっきライトに一言言ったばっかなのにねぇ・・・はぁ・・・。
「じゃあ、早速しゅっぱーつ!」
「待った」
コロナを引き止めたのはハイネだった。
「なんだよ!?とっとと行こうぜ?膳はまわれ、っていうだろ」
それってなんか混じってない?
「それを言うなら、膳は急げ。まわってどうすんのよ」
ごもっともです、ハイネさんよ。
「まずは準備して、明日の朝に出発よ。急いでも仕方がないわ」
「うう~、わかったよ~」
「じゃあ、今日はゆっくり休んで、明日に備えるように・・・」
すっごくテンションが低いわ、兄さん・・・。なんか乗り気じゃないみたいに。








<ヴォルク火山>
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
「ク、貴様・・・時ノ神トモアロウモノガ、何故・・・グハァッ・・・」
「・・・・・・」
「何トカ言ッテミロヨ・・・ディアルガァァ!」
「・・・・・・」
「無駄ダ・・・コイツハモウ、ワタシノ下僕・・・人形ニスギナイ」
「ダ、誰ダ貴様ハ・・・」
「新タナセカイノ創造者、ト言ッテオコウカ」
「何ガシタイ?」
「邪魔者ハ排除スル、ソレダケノコト。・・・ダークホール!」
「グ、グワァァァ・・・」

・・・ズゥン・・・

「ツギニイク、アトハ任セルゾ」
「・・・・・・」


「この作品には~」といつも書きますが、省略しました。
というか、グロ表現ができてない(書けてない)というだけですが…。
いつも間にか消えかけてます。そしてエロも…。

まぁ、物語も動きます!ダークライも再登場し、いよいよ装飾の奪取!
下手な作者ページtop画ですみません・・・。ハーブもサインも難しいですね・・・^^;

ってことで、第五話へ!



アドバイス、感想、誤字脱字の訂正など、お願いします。

お名前:
  • 遅れて申し訳ないです^^;

    最近見たんで影響がないというわけでわないですw
    まぁ、この先グロは薄れていくと思いますが・・;
    ――kazutio 2011-05-28 (土) 19:39:57
  • 「ヤツラ」ってことはハイスクールオブザデッドからですか?音に反応とかも同じですし
    ―― 2011-05-20 (金) 00:31:49
  • 最高だなんて…もったいないお言葉です^^;
    ありがとうございます!
    ――kazutio 2011-05-18 (水) 05:42:37
  • 最高の作品ですね。
    ハーブの絵も楽しみにしています。
    ―― 2011-05-17 (火) 22:02:53
  • 「おもしろい」だなんて・・・ありがとうございます^^

    温かい目で見守っていてください。
    ――kazutio 2011-05-09 (月) 00:40:54
  • 面白いです。
    次も楽しみに待ってます
    ―― 2011-05-05 (木) 11:30:50

最新の10件を表示しています。 コメントページを参照


トップページ   編集 凍結 差分 バックアップ ファイル添付 複製 名前変更 再読み込み   新規作成 ページ一覧 ページ検索 最近更新されたページ   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2011-06-04 (土) 00:00:00
This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.