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5つの石と2つの光… ~第三話~

/5つの石と2つの光… ~第三話~

kazutio


この作品には、一部グロテスクな表現があります。苦手な方は、『戻る』を押し、引き返すことを
お勧めします。


「ねぇ、まだ~?」
コロナは子供のように駄々をこねる。さっき、ライトとガキだとかって言い合ってたじゃない・・・。
「ダッセ~な、もうバテたのか?」
「うっさい、このトゲトゲ」
「なんだと~、てめぇ!」
ほんと、子供・・・。
「うるさいぞ、二人とも。少し、静かにしろ。そして周りに気を配れ」
「「は~い・・・」」
トボトボとまた歩き出す二人・・・まったく。というか兄さんさすがね。

「・・・で、まだなの?てか、お昼は?」
コロナ、しつこいけどそれは同感よ。太陽は頭の真上、お昼よね。お腹すいてきたわ、さすがに。
「そうだな、昼にするか。でも、もう少しで村が見える小さな丘に、着く。広いから、そこで食べようか。だから、もう少し待ってろ」
「わーい、昼飯だ~い♪」
コロナの機嫌、直ったみたいね。

丘につくと、早速昼ごはんを食べ始めた。一人二つの木の実。十分にお腹もふくれる。

で、すぐに出発。≪ヤツラ≫がきたら面倒だもんね。数分歩いたところで、ようやく村に到着。
ひと気もせず、家はあちこち壊れてて、悲惨な状況だった。きっと≪ヤツラ≫が行ったばかりなんだろう。なんで、こんなに・・・一体誰が・・・。

「おーい、こっちこっち。はやくー」
アルナスがみんなを呼んでいる。なんだろう?

「どうしたの、アルナス?」
「なにかみつけたのか?」
全員が続々と集まってくる。
「ここ、博物館みたい。中の物は、ほとんど無事だし、何かあるんじゃない?」
「そうか、じゃあみんな、いくぞ・・・」
スノー兄さんの掛け声で全員が入っていった。
中は、特に何かが壊れてたりはしていなかった。あちこち、すごそうな物がたくさん・・・
「きゃっ!」
不意に、下に落ちていた骸骨が転がってきた・・・怖い怖い!やだ・・・化石じゃない・・・
ん?僕、何に飛びついてんだろう・・・
「サ、サイン・・・その、大丈夫?」
・・・え?嘘・・・アルナスに飛びついてたの、僕!?えぇっ!?
「あわわわ・・・ア、ア、アルナス!ご、ごめんなさい!」
うわ~、僕は何しているんだ・・・絶対、僕の顔、真っ赤だよぅ・・・アルナスに顔向けできない・・・。
「い、いや、ええっと、その・・・」
「おい、おいてくぞ」
兄さんの声・・・って、いつのまにかみんなが先に行ってる!?
「ま、まって。今行く~。ご、ごめんね、アルナス」
「あ、ちょっと・・・はぁ、つくづく俺ってやつは・・・」
ふと何か考えたあとに、アルナスもかけあしで追いついてきた。

僕らの目の前には、古い石碑みたいなものがあった。
「・・・・・・なんてかいてるんだ、これ?」
「さぁ・・・昔の言葉じゃ、わかんねぇよ」
「つかえないな、ライトは・・・はぁ」
「なんだと、このガキ!」
「ふん、なんだ!やんのか!」
また、毛を逆立てて威嚇の仕合・・・仕方ないわね・・・ほんとに。ていうか・・・
「あ~、この周りに書いてるのって、アクセサリーみたい!えっと、1,2,3・・・全部で5つある~」
ハーブ姉さん、そういうのには敏感だね。反応しすぎだし・・・
「このボールみたいのはなんだろ?月と・・・太陽かな、これって」
アルナス君、どうしていつも真っ先にわかりにくいものを選ぶのかな・・・。
「これは、イーブイか?真ん中のは・・・なんか黒いな・・・なんていうやつだろうか?」
珍しくスノー兄さんまで・・・でも、その黒いやつって・・・。
「あーー!アクセサリーにも、なにか模様があるよ~。えっと・・・ジグザグに水玉に、ええっと・・・」

「あーーーー!!もう、静かにして!ごちゃごちゃしすぎ!」

一気にシーンとなったね。ていうかなり。しゃべりづらいわ・・・でも・・・
「ハイネが読めるって、さっきから言ってるのに。聞こえなかったの?」
「マジですか・・・?」
「マジよ、マジ!」
「悪かったな、ハイネ。少々さわぎ過ぎたようだ」
「ごめんね~、ハイネ」
「わ、悪ぃ・・・」
「ご、ごめん」
「ごめんな、ハイネ・・・」
「いいよ、それより・・・」
ハイネが前に出てきた。
「解読してみるね・・・少しかかると思うから、みんな外に行ってていいよ」
「じゃあ、いってようか。邪魔になるだけだろうし」
「ああ、いこうか」
「私は残ってるね~。できたらみんなに知らせにいくから~」
「わかったよ、姉さん」

さてと、しばらくの間どうしようかな・・・。
「おい、みんな」
あ、兄さんだ。どうしたんだろう?
「いいか、いつ≪ヤツラ≫が来てもいいように、細心の注意を払え。ハイネの邪魔にならないようにするんだぞ」
「「はい!」」
「じゃあ、解散!」

・・・さて、どうしようかな・・・あれ?あの建物、妙に傷ついてないなぁ・・・。
「いってみようかな」

・・・ガチャ。中は綺麗。まったく触れられなかったのかな?
ん?あそこ、棚の後ろに・・・隠し扉!?
え、ちょっとなに・・・入って、みようかな。でも、怖いし・・・
ガチャ・・・。
「きゃあ!」
「うわっ!」
どーん!
「いったたた・・・う、あれ?アルナス?なにしてるの?」
「いつつ・・・サインか。お前こそ何してんだよ?」
「なんか、ここだけ妙な気がして」
「やっぱりそうか。俺もそう思ってたんだが・・・なにかあったか?」
「えぇっと、そこに扉が・・・」
「どれだ・・・あ、本当だ。はいったのか?」
「え、い、いや・・・そのちょっと・・・」
「そっか、じゃあお前はそこにいろ。俺がいってくる」
「あぁ、ちょっとアルナス!」
「どうかしたか?」
「えっと、その・・・怖いから・・・一緒に・・・」
こんなこというなんて、恥ずかしいよ・・・でも、一人じゃ怖いし・・・
「じゃあ、ついてこれるか?一人にするのは、確かにな、あれだし・・・」
「・・・う、うん・・・」

恥ずかしい・・・けど怖いもの。しかたないよね・・・でも、何でこんなに密着してあるいてるのかなぁぁぁ!
「どうした、サイン。熱でもあるのか?顔真っ赤だぞ」
「な、なんでもないよ・・・」
「そう、ならいいんだけど・・・」
心配してくれてるんだろうけど、変な言い方すれば、原因はあなたですのよ、アルナス殿。
うれしいけど、恥ずかしすぎる~!さっきから恥ずかしいしか言ってないよ、僕・・・。

「・・・なに・・・これ・・・?」
「さぁ・・・でも、さっき石碑でみたボールみたいのに、そっくりだ・・・」
僕らの目の前にある謎のボール状の物体・・・なんなんだ、本当に・・・。

「えっと・・・とりあえず、ハイネの解読が終わったらみんなにも報告して、それからにしようか。
これが何なのかはわからないけど、あの石碑にこの出来事が関係していれば、このボールにも
なにか秘密があるはずだ」
「そうだね、じゃあ一回戻ろうよ。そろそろハイネも終わるだろうし」
「あぁ、もどろうか」

大昔の予言、古代の石碑、そして謎のボール・・・全部が関わり合ってるなら、
これからなにをするのか、はっきりするのかもしれない・・・。でも、わからないことだらけだ・・・。


「眩しい!」
薄暗いところから出てきたから、太陽の光がまぶしい。僕でもそりゃあそうなる。
「うわぁ、目がチカチカするよ。よく見えない~」
「あ、サイン~、アルナス~。こっちにきて~!」
「あ、ハーブ姉さんだ。今行くよ~! 行こう、アルナス」
「もちろん!」

またも博物館に・・・今度は化石で驚かないぞ!
ギギッ・・・ドスン!
「きゃあぁ!今度は何よ!?」
「絵画が倒れただけよ~。もう、サインは怖がりね」
「ね、姉さん、からかわないで!」
「あの~、サイン。取り込み中悪いんだけど」
「え、なに?」
「いや、その・・・さっき以上に密着されると、こうやわらかい物が、あたるから・・・」
「えぇっ!!」
またしても・・・僕はアルナスに・・・しかもさっき以上にって・・・もうお嫁にいけない・・・。
「あ、いや、その・・・ごめんな」
「う、ううん。アルナスは悪くないもの・・・こちらこそごめんなさい」
「うふふ、ラブラブね~。いいわね、青春ってやつかしら」
「姉さん!」
「まぁまぁ、そう怒らないで。あ、スノー!みんなー!二人連れてきたよ」
「おぉ、大丈夫だったか、二人とも。さっき悲鳴が聞こえたものだから」
「だいじょうぶみたいよ~、ラブラブだし~」
「もーー、姉さん!!」
「てへ☆」
てへって舌を少し出してアピールしてもききません!
「それより、解読は・・・」
「終わったよ!バッチリ!」
「じゃあ、ハイネ。よんでくれ」
「オッケーですとも。えぇっと・・・


今より、先の未来。黒島に、暗黒より悪しき者現れし時、神をも飲み込む闇が世界を覆う。光の者は消え、世界は崩壊し、全ては闇に帰す。悪しき者、三神を闇に取り込み、創造神をも闇に堕とし、身体を乗っ取るであろう。
その名を《ダークライ》という。

そのとき、各々が色を持ち、七つの意思を持つ者が集い、闇を封じることを試みるだろう。
そのものたち、守護者が守りし、5つの力を持つ石の装飾と、隠された2つの光が詰まった球を探しだし、闇と対峙するであろう。

その壱 力強く動き、赤く燃える紅玉の腕輪を持つ、炎の魔獣  
その弐 冷静に動き、清く零れる青玉の耳飾を持つ、水の魔獣
その参 素早く動き、輝きはなつ黄石の指輪を持つ、雷の魔獣
その四 支援に動き、身包み込む翠玉の髪飾を持つ、草の魔獣
その伍 まとめ動き、身凍てつく霞石の首飾を持つ、氷の魔獣
その六 見極め動き、白き球を持ち、日の力を使う、白の魔獣
その七 耐えて動き、黒き球を持ち、月の力を使う、黒の魔獣

7つの力が、この世の安定をもたらすなり。


・・・これで全部だよ」


いっきに暇になったので、追加更新です。
作品一覧での、ネタバレがここに来てようやく・・・。
次の更新で一話完結予定です。

地味にPC何とかなりそうなので、↓もなんとか・・・
が一応、新方針については、こちらにて。


アドバイス、感想、誤字脱字の訂正など、お願いします。

お名前:
  • 遅れて申し訳ないです^^;

    最近見たんで影響がないというわけでわないですw
    まぁ、この先グロは薄れていくと思いますが・・;
    ――kazutio 2011-05-28 (土) 19:39:57
  • 「ヤツラ」ってことはハイスクールオブザデッドからですか?音に反応とかも同じですし
    ―― 2011-05-20 (金) 00:31:49
  • 最高だなんて…もったいないお言葉です^^;
    ありがとうございます!
    ――kazutio 2011-05-18 (水) 05:42:37
  • 最高の作品ですね。
    ハーブの絵も楽しみにしています。
    ―― 2011-05-17 (火) 22:02:53
  • 「おもしろい」だなんて・・・ありがとうございます^^

    温かい目で見守っていてください。
    ――kazutio 2011-05-09 (月) 00:40:54
  • 面白いです。
    次も楽しみに待ってます
    ―― 2011-05-05 (木) 11:30:50

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Last-modified: 2011-04-19 (火) 00:00:00
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