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~二匹の旅~ 出会いと始まり

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ムーン
〜二匹の旅 シーズン1〜

一匹のブースターが吹雪が吹き荒れる雪山の中を今にも倒れそうに歩いていた。
「うぅっ、いったいここはどこなんだ。このままじゃ死んでしまう。」
そんな瀕死の状態の中ブースターは歩き続けた。
そして遠くに一つの小さな小屋を見つけた。
「やった、小屋だ!でも意識が薄れていく...」


ガタン、僕ははっと目を覚ました。あれからどのくらいたったのだろう。
「あっ、起こしちゃったかな。でも目を覚ましてくれてよかったー」
僕は声のした方に振り返った。そこには一匹のエーフィーがいた。
「だいじょうぶ?外にでたらいきなりあなたが倒れていたのよ。私びっくりしちゃった」
「助けてくれて本当にありがとう。」
「お礼なんて言わないでよ。倒れてるのに助けないわけにはいかないでしょ?」
「うん、でもありがとう。それと君の名前は?」と僕は尋ねた。
「私の名前はフィナ。あなたの名前は?」
「えーと..あれ、思い出せない」 
「えっ、自分の名前思い出せないの?」
「うん。名前だけじゃなくて何でこんな雪山に来たのか自分が誰なのかとにかくいろんなことが思い出せない」
何で思い出せないんだ。思い出そうとすると頭が痛む。どうしたんだ、僕!
「雪山の中で倒れていたせいかな?」
「多分そうだと思う。でもなぜか君のことを知っている気がするんだ」
「きっと気のせいよ。それより貴方が名前思い出すまでの貴方の名前を決めましょう」
「えっ、僕の名前?」
そうだった、僕は名前を忘れちゃったんだ。
「えーっと何がいいかな...そうだ!ラグって名前はどう?」
ラグか。とてもいい響きだ。それになぜか懐かしい感じがするな。
「とってもいいと思うよ。」
なぜだろう。なぜこんなにもラグという名前がしっくりくるのだろうか。
「良かった、気に入ってくれて。」
「でもさフィナ、なんでラグって名前がいいと思ったの?
「えっ、それは...な、何となくかな。」
僕の突然の質問にフィナはとても動揺しているようだった。
フィナがラグという名前をすぐに考え出したのには何か理由があると思ったのだがフィナが何となくと答えたので僕は驚いた。
「そこは深く聞かないことにするよ。それともうひとつ聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」
フィナは不思議そうな顔をしながらも
「いいわよ、どんなこと?」
「じゃあ質問させてもらうよ。フィナは何でこんな雪山に一人で住んでいるの?」
フィナは悲しそうな顔をしながら
「私初めはお母さんと二人で住んでいたの。3年前に病気で死んじゃったけど...」と答えた。
「ご、ごめん..」
僕は一体なんてこと聞いたんだ!こんな雪山に好きで住んでいる訳無いじゃないか!少しは考えろよ、僕!
「いいのよ別に。それよりラグって戦闘は得意?」
戦闘か。記憶は無くしちゃったけど戦うことは得意だった気がするな。
「たぶん得意だと思う。でも何でこんなこと聞いたの?」
「この雪山のふもとにあるフィンバードっていう街まで私の護衛をして欲しいの。」
「もちろんいいよ。命助けてもらったんだからそれくらいどうってことないよ。でも武器とかある?」
僕がそう言うとフィナは僕を隣の部屋の物置のような所に案内してくれた。
そこには、長い間使われてないのか錆びて古ぼけた剣や盾があった。
「うーんと、この剣と盾がしっくりくるな。」
「武器持ってるとたくましく見えるね、ラグ」
「そ、そんなおだてても何も出ないよ」
でも正直うれしかった。何だろうこの気持ちは。もしかしてフィナのこと好きなのかな。いいや、それだけじゃなくてなんかもっと違う気持ちが引っかかってる。
でもまあ、この気持ちは心にしまっておこう。
「ところでフィナ、フィンバードへいつ出発するの?」
「えーと、あさってかな。その頃にはきっとこの吹雪もやんでいるだろうし。」
そして僕達は明後日を出発の日に決め、それまで僕は旅に備え休養をとることにした。



そしてあっという間に2日がたった。
外を見るとすっかり吹雪がやんで太陽が顔を覗かせていた。
「もうこの小屋ともお別れね...」
「うん。お母さんとかの思い出がたくさん残っているんだから悲しいよね。」
いろいろな思い出が詰まっているこの小屋を離れるのは相当悲しいだろう。
しかしフィナは、
「でも今はラグがいるからあんまり寂しくないよ」と明るい表情で答えた。
「ありがとう。フィナのこと命を懸けて護衛するよ。」
それから僕達は旅の準備を整え、いよいよ出発の時を迎えた。
「それじゃあ出発しようか。」
「うん、出発しましょう。」
こうして僕達の長い旅が始まった。


シーズン1はエロ入れませんがシーズン2から少しずつ入れていきたいと思います。


感想、誤字・脱字の指摘など何でもいいです。人を中傷するような言葉はやめてください。お願いします。


最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • シーズン2も楽しみです。頑張って下さい。
    ――アイス ? 2010-05-29 (土) 21:44:11
  • >アイスさん
    ありがとうございます。これからも頑張っていきます。
    ――ムーン 2010-05-29 (土) 21:45:38
  • シーズン1の更新がんばってくだしあーw

    ただ、一回の更新料が極端に少なくはないですかい?

    催促って訳じゃないんですが、毎回3行程しか更新されてない気がしまして…。
    おせっかいでしたらごめんなさい。
    ――獄炎 2010-06-12 (土) 21:44:07
  • >獄炎さん
    すいません。最近忙しくて....
    ――ムーン 2010-06-13 (日) 09:22:40
  • やっと書き終わりました。最後のほう雑になってすみません...
    今後とも応援よろしくお願いします。
    ――ムーン 2010-06-19 (土) 21:40:09
  • やっと書き終わりました。最後のほう雑になってすみません...
    今後とも応援よろしくお願いします。
    ――ムーン 2010-06-19 (土) 21:40:20
  • 間違って同じ文2回書き込みました。すみません....
    ――ムーン 2010-06-19 (土) 21:43:25
  • あれ、三日月さんの時
    ブースターじゃなくブラッキーじゃ
    なかったっけ?
    ――スケル豚 ? 2010-08-24 (火) 22:56:42
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Last-modified: 2013-01-22 (火) 00:00:00
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