ポケモン小説wiki
黒物語 第1章 3話

/黒物語 第1章 3話

黒物語 第1章 3話

Glacier

僕はある問題を抱えていた。

エッジのことだ。

エッジは。自分でも言っているが、少し力に自信な無いようで。強さで言えば、進化前のポチエナレベルの強さだ。そんな彼が、僕が進むような道を共に出来るはずがなく……
「クロ、ほんとに済まない」
「気にしないでよ、ほかのポケモンから見てもこの道は危険なんだからさ」危険な場所は僕がエッジを背負って進んでいた。

危険な激流を越えた所でエッジを背から降ろすと。
「情けないな…、体が自分より小さいポケモンに背負って貰って。」
彼は、僕が手を貸す度に落ち込んでいた。僕は、彼を背負って歩いたりするくらいは気にならないんだけどね。
「そうだ、エッジはさ、得意なことってある?」
せめて、励ましのきっかけになればと思ったんだけど
「俺の得意なこと?産まれて此の方、褒められた事さえ無くてさ。自分でも何が得意とか、誇れる事は一つもないんだ……」
うわぁ、出会った時には想像できないほどネガティブだなぁ。
そんな時に、足下にあった瓶のゴミを見て僕はこの状況を解決できるかもしれない策を思い付いた。
「エッジ、確かこの近くにはニンゲンの街があるんだ。」
「ニンゲンの街?」
まぁ、エッジは野性だから縁の無いものだろうね。
「で、ニンゲンの街には面白いものがあってね……。エッジの力にできるかもしれない」


僕はこの旅で少しだけ荷物を持っているんだけど。
まず、その荷物を包んでいる大きな布、木の実を干して長期保存できるようにしたもの、ニンゲンの作ったキズ薬などの道具が少し。
そして、
「これがニンゲンの使うお金ってものなんだけどね」
僕はエッジにお金を見せていた。
「ニンゲンに捕まったことのある仲間に聞いたことがあるよ。それをものとか食べ物と交換するんだよな?」
少しはわかってるみたいだから話ははやいね。
「実は僕、よくニンゲンを返り討ちにすることがあるんだけど。その時に持ち物を落としてくことかあってさ、それを売ってお金にしてるんだけど。基本的には使わないもんだからたくさん貯まっててさ。これだけあったら売り物ぜんぶ買えちゃう?とか、そのくらいあるんだよ。」
「よ、よくわかんないが。凄いんだなクロは、ニンゲンのこともよく知ってて。」
まぁ、嫌でも関わらないと行けない時があるからね。
「さて、僕らはこれからニンゲンの街に買い物に行くわけだけど。ポケモン2匹だとボールを投げられかねない。だからこれを使うんだ」
僕は荷物を包んでいた布とポケモンを捕獲、携帯するのに使うモンスターボールを出した。
「まず、僕が後ろ足で立って。と、ニンゲンと同じ二足歩行になるでしょ?でね、この布は頭を隠せるようになっててさ。」
この、フード付きの布はとあるポケモンに作って貰ったんだけど、その話はまたの機会にとして、エッジは気付いたようだね。

「なるほど、ニンゲンの子供と同じくらいの身長になるんだね。で、その布で体と頭を隠せば、ニンゲンの子供に見えなくもないって事か。」

「その通り、で、君は僕の手持ちとして横にいてもらうんだけどボールを持ってないのも不自然だから、ボールを腰のポケットに見えるように入れてと、これでニンゲンにしか見えないでしょ?まぁ、慣れてるってのもあるけど。」
僕はそう言ってニンゲン達の住む街に歩き出した。
「じゃあ、エッジは常に横に居てね。」

僕らはニンゲンの街の中で1番大きい建物、デパートって言うんだけど、そこで買い物を始めた。
階段を登って3階辺りで目当てのものが視界に入った。
「あった、ええと?この瓶で合ってるのかな?」
僕は瓶のラベルを確認するとそれを会計に持っていった。
『お客様、こちらの商品でよろしいですか?』
ニンゲンの女性の店員にそう確認された瞬間、エッジがこちらに焦りの視線を向けてきたが
「うん、これでいいよ」
僕はニンゲンの言葉でそう答えると、エッジは驚いて視線を戻した。


その後は何事もなく、ニンゲンの街から少し離れた森の中に戻ってきた。
「エッジ、もう話しかけても良いよ。」
僕は周囲にニンゲンがいないのを確認してエッジに伝えた
「ふ、っふぅ……、凄く疲れた…。」
まぁ、野性のポケモンがニンゲンの近くに行くのは体も心も疲れるだろうね
「何はともあれ、手に入れたいものは手に入ったし。早速」
僕は手に持った瓶の蓋を開けて
「エッジ、これ飲んで」
エッジに差し出した
「これ何?」
「んー、簡単に言うと生き物の体の成長を補助する成分でできた液体かな」
ニンゲンの言うドーピングアイテムとか言われるものだ。
エッジはそれを一気に飲み干した。
「……いろんな木の実の味がする」
「飲みやすいように味が付いてるんだよ」
僕は買ってきた瓶の蓋を次々に開けてエッジに差し出した
「とりあえず、全部飲んでね」

しばらく経って

「おぉ、全て一滴残らず飲み切ったね。」
「お腹タプタプになるかと思ったけどそうでも無かったよ。」
まぁ、栄養が主成分だからどんどん吸収されていくんだろうね。
「で、これだけで強くなれるのか?体に変化は無いんだけど」
エッジは少し不安そうにしてそう聞いてきたが
「すぐには変化は訪れないだろうね、もう一つ、仕上げが残ってるからね。」
僕は予め用意して置いたものを目の前に置いた。
「石でできた輪っか?」
エッジがドリンクを飲んでる間にちょっと作ったんだ
僕はそれをエッジの、前足と手足に着けた。
「重っ!」
「石の中でも鉄が多く含まれてるかたいいしを拾ったからね。エッジにはこれからそれをつけて3日間過ごして貰うよ。もちろん、旅の足は進めるけどね。」
少し酷とは思うけどこれが1番だと、思ったんだ。
エッジは決意を固めた顔で
「わかった、できるだけやってみる。」


4話に続く


(まさかの基礎ポイントです。エッジ君には強くなって欲しいですね。
ポケGOばっかりやってて、小説のこと頭から抜けてました(っω-`。)次の話からはだんだん長い話にして、僕の文書きレベルも成長していきたいと思います。)


トップページ   編集 凍結 差分 バックアップ ファイル添付 複製 名前変更 再読み込み   新規作成 ページ一覧 ページ検索 最近更新されたページ   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2016-07-25 (月) 23:36:05
This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.