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遭難した時は色々素晴らしい事n

/遭難した時は色々素晴らしい事n

*注意*
この作品内には官能表現が入っています。ご注意下さい

作「ゴゴミミ


「吹きつける爽やかな冷風! サンサンと降り注ぐ雪! 見渡す限りは何所までの果てしなく高い山々! 今回の旅行は奮発して何処かの何かの高くて凄い山にやって来たよ!」
『……』
「いぇ~い!ご主人様サイコー!!」
ビュウビュウと吹き付ける吹雪の中、僕は指を高々と天に突き上げていた。
手持ちの殆どは呆れたように絶句し、しかしその中でも一匹のデンリュウ『電之亮』ははしゃいだ様に飛び上がっている。
感の良い人はお分かりだろう、今僕達はまさに……『遭難していた』

第一章 まずは色々考えよう 

「……死ね」
「ひどっ!」
その後、最初に喋ったのはパーティ内で通称『性格的に茶色の魔王』と呼ばれている男の子のイーブイのヘブン、彼はシャードボールと言う黒い球体を作り出してくる。
「と、取りあえず何所か休める場所を探そう、ね?」
そんなヘヴンを落ち着かせようとパーティ内唯一の女の子、グラエナの『黒い天使』ことアジサイがイーブイの頭を肉球ぷにっ☆……では無く肉球ぷにっ撫でで落ち着かせる。
「と言っても、雪を掘るぐらいしか手はないな」
足下の雪をザクザクと掘るのは『ご主人様より超絶頭がいいポケモン』と呼ばれたりするマッスグマの『クラッチ』
「……」
「ギャー! コウが凍ったー! ……ギャグ?」
緑色の巨体を横たわらせているのはトロピウスのコウ、グリィを揺さぶるのはコドラの虎鉄。
「よ……よよよよよしししし、クララララッチ。ヘブブブブブン、あああなななななををほほほるるるる」
駄目だ、薄着してきたせいでもう死ぬ。マジで寒い。
「任されよ」
「イヤ」
「ヘブウゥゥゥゥン!!」
僕が叫ぶとアジサイは苦笑したような顔で……ま、まさか?!
「私だって穴は掘れるんです。特別扱いは無しですよ」
「アジサイがやるんだったらボクも」
だってだって、女の子だもん。無茶させたくないもん。つーかヘヴン! お前は僕じゃなくてアジサイの指示だと聞くのか?!
……とかツッコンどる内にもう穴掘りおわっとる、三人やとさすがやな。
Let,go to in!
「うわぁ」
いやぁ、何というか、ここまで積もっていたのかとか色々驚いたけど……中はまさにホテル状態だった。
ちゃんと6室あって割り振りまで、しかも持ってきた毛布までちゃんと敷いてある。
「いやぁ、さすがだな。クラッチ、ヘブン、アジサイ」
大きな仕事をしてくれた皆には、モッフモッフ撫で撫でギュッ☆してあげちゃうゾ!
「あ……ご主人様、いいです」
「私も断ろう、大した仕事はしてないしな」
「……顔に出てる」
ぎゃふん、顔に出てしまったか。悪い癖だぁ、んもうボクの馬鹿。
それぞれの部屋に入っていく皆を見て、ボクも自室に入り、冷たいような、冷たくないような毛布の布団にくるまる。
……ボク達は遭難してるんだ。忘れかけてたよ、うん。とりあえず今日は寝よう――明日に備えて。

第二章 欠けたのは? 


――ああ、そうか。ここは夢だ。
そう納得するのは自分、自分の目の前に立っているのは自分。
だが、ボクの前にいるのボクは黒い喪服で、その周りには誰もおらず、ただ一つの墓を前にしていた。
「……おじいちゃん、おばあちゃん、あかあさん、おとうさん……ボクッ……ボク一人にっ、にっ、なっちゃ……」
目の前のボクは泣き崩れ、墓に抱きつく……これが、ボクの過去であり、リスタートのきっかけにもなった。
ボクの両親や祖父母の死因はポケモンによる強盗、ボクは大親友の誕生会でその場にはおらず。元々閉じこもりがちでポケモンとは縁が少なかったボクで、最初話をされてもピンと来なかったが、解った事はただ一つ。自分はポケモンを憎んでいたことだ。
ヴイジョンが変わる――今度は目の前のボクが猟銃を手にしている所だ。
『やめなさい、子供に銃は』
『それもポケモン狩りなんて』
今まで黙っていた癖に、このクソ親戚どもめが。ああ、あの頃の想いも蘇ってきた。
結局、大人の前ではまだ子供過ぎたボクにかなうはずも無く、程無くして施設へと送られる。
そこで、ええっと。ああ、そうだ……この人と出会ったのだ。
ヴィジョンが変わり、目の前のボクが白く味気のない服を着ている。目の前に立っていたのはピンク色の髪の毛で、鼻には絆創膏を張っていて、でも背格好は大人……彼女がとあるジムリーダーの母だと後々聞いたときは驚いた。
『あなたは、ポケモンが好き?』
初めて聞かれた当時のボクは、無論NOと答えた。大抵の人はそこから難しい話が続くのだが……彼女は違った。ありったけの笑顔を浮かべて――『また来るからね?』
これには、当時のボクは面食らって暫し呆然としていた。いや。あっさりし過ぎている。
それから、彼女は毎日来て……ポケモンについての話をしてくれた。そのときのボクは凄い不快感を覚えていたのだが――一つ、初めて心に引っかかる話があった。
『キミが一番、したかった事は。世の中でも沢山行われていること』
ポケモンを殺める事は、沢山行われている?
そして翌日、施設から連れ出されたボクは、保健所と呼ばれている物騒な建物へ行っていた。
ボクは、そこで衝撃的すぎる事に出会った。が、当時のボクは前述したかも知れないが子供過ぎていた。
だから、目の前で処分されていくポケモン達を見て、単純過ぎる憎む気持ち何て吹き飛んでしまい、遂には泣き出してしまう始末で、彼女はそんなボクを優しく撫でてくれて。
今思えば、彼女が居たからこそ憎む相手というか憎むことはいけないという事を教えてもらったような気がする。
またヴィジョンが――今度は、一つの窓ガラス越しに何十匹かのポケモンを見ていた。
これは……今の相棒との出会いの一シーン。
ボクは、あの味気の無い服のまま……でも、体は大きくなった状態だった。
「……もここ?」
当時のボクが呟く、何種族の中から唯一のモココ、彼は――痩せ細っていた。自慢であろうの毛は、本来のふわふわでは無く、何度も乱暴に水洗いされたのか、ボサボサで清潔感何て一つも無く、しかしその中でも、そんな状況の中でも彼は確かに――笑っていた。
そんな笑顔に惹かれたのか、ボクはほぼ反射的スピードで彼女を引き取りたいと申し出ていた。施設の人は驚いたけれど……どうやらその人は親切な人だったらしい、別の人が愚痴るのを余所に、彼を渡してくれたのだ。
「よろしく、もここ……じゃなくて、えと……その」
今となっては付け直したいけど、すっかり馴染んだその名前。
――電之亮!――

遭難している時ってこんな事やあんな事出来ますよn 


「ご主人様v」
うわあぁぁぁぁぁぁ!!!
声にもならない悲鳴だあぁぁぁ!! 何だか変だな、と思って目を開けたら! 素っ裸にされたボクと電之亮が向かい合ってるうぅぅ!!
「さ、さささ寒い! 寒いし、その前にボクに何しようとしてんの?!」
「大丈夫、ボクが色々暖めてあげるからぁv」
語尾にはーとまぁくv付けるんじゃねえぇぇ!
って男同士こんな事でOKなのか?! 確かにちょっと過度なスキンシップはしてきたことは認めるけど?!
「おおおお男同士でOKなのか?! こんなこt」
……キス、された。しかも初だ、初を獲られたよ、さらに雄にだよ。
優しく、暖かく、そして……なんとも心地よい触れるだけのキス
「……ご主人様、僕は貴方を愛してます。初めて会った時、僕は貴方に惹かれてしまいました。この人なら抱きしめていっぱい愛してくれるんだと、思いました。貴方は今まで沢山とポケモン達と出会い、そしてパートナーとなった事でしょう、でも……ボクはどうしようもなく貴方が恋しいのです! 貴方を想いなんども自慰にふけりました! 他のパートナもなんども貴方を想い自慰にふけていることを知りました! ……みんなご主人様が好きだけど、ご主人様がみんなを好きになっても、ボクは許します、神様が許さなくても……でもこれだけは言わせて下さい。あ、愛してます世界中の誰よりも。だからもボクと、いけない遊びをして下さい!」
電之亮が顔を真っ赤にして叫び終わると……急にボクの顔も火照ってきてしまう。寒さ何てどうでもいいぐらいに。
「……わ、解った。ボクも貴方が大好きです」
ボクの心の奥底に溜まっていた気持ちが溢れ出す。電之亮の、子供っぽい無邪気な顔が明るくなると――その気持ちが更に増す。 
「ご主人様ぁ!」
「んん?!」
涙目でこちらに抱き着いて来る電之亮、だが――そこで当然普通だったら触れ合わないものが触れ合ってしまう訳で。
「……ご主人様の、おっきい」
抱き合ったまま言われて――反射的に下を見てしまう。
そこは確かに自分のアレが起ってって……、しかも電之亮のアレとピッタリとくっ付いている。
「すっごい……ピクピク……してる」
「お前のをピクピクさせるなっ」
うぅ、電之亮のが動くからこっちも動いてしまう、って何そのまま腰動かそうとしてんの?! ……でも自慰の時より気持ちいいなぁ……。
「ふぁっ……んん」
「ご主人様の声……いい」
そのまま扱かれて、先走りも――駄目だ、完全に主導権を握られた……さすが男だな。なんて関心してる内に、蕾に手を添えられてるしぃぃぃ!

――その後、電之亮にこってりと(性的に)絞られたのは言うまでも無い――


まだまだ続くよ☆次回お楽しみ的な後書き

ヘヴン「死ね、作者」
アジサイ「まぁまぁ…」
作者「いやん、踏まれたv」
電之亮「ちょい!はぁとvはボクの専売特許だ!」
クラッチ「いや、違うだろ」
ヘヴン「官能表現注意出しときながらほとんど無いじゃねぇかもバカ、クソ、クズ」
作者「踏まれてるv」
電之亮「だからはぁとvはボクのだってばあぁぁぁ!!」

虎鉄「…ボク達」
コウ「殆ど出番無かったよね」


ヘヴン「なんか作者に愚痴ってやれ」


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Last-modified: 2013-11-18 (月) 22:25:00
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