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贖罪の手記 血に穢れる虎

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                                   俺は、百獣の王になりたい。
 
                             そんな切なる願いを叶える為に、沢山の尊い命を奪ってきた。
 
                                繰り返される殺戮、立ち向かう者の血飛沫
 
                                  いつの間にか、周りには誰も居ない
    
                                 俺の姿を見て、皆恐れ多くして逃げ惑う
  
                                  俺は逃げる獣を捕まえて喰らう。
 
                                   最強と神に認めてもらう為に
  
                              そう、全てを支配し世界を統一するのは力なのだっ!!!!!
 
――――
                                                                 
 
平和の時代の終わりを告げる鐘は瞬く間に広がって行く、まるで小さく揺れる水面に石を放り込んだ時の波紋の様に早く。特に噂と言うのが広まるスピードは光よりも速い。

燃え盛る大地に最強の虎あり、その者の名は『ウィンディ』鋭い目つき、普通より大柄な体、隻眼(額から左目にかけて大きな傷あり) 。奴は自分以外の獣を敵と見做し、地獄の業火で獣を焼き殺し、その肉を喰らっている災厄の怪物だ。
この『ウィンディ』を討伐し、首を持って帰ってきた者を英雄とし、伝説の竜の金剛石と白玉の王冠。不老不死の白金玉の首飾りを授ける。
 
この世紀の大号令を出された後だ。俺の獣を殺す数が増えたのは、新鮮な肉を爪で捌くのには慣れたが、強い相手だとつい本気でやってしまい黒焦げにしてしまう。そんなモノ不味くて食えるわけが無い。さらに、寝込みを襲う卑怯者が偶に現れるのだが、襲うのは雌だけにして欲しいのは本音だが。流石に、不意打ちは避けられない、いつだったか?よく覚えてないがグラエナとか言う黒い狼が寝込みを襲ってきた時に不意打ちで喰らったのがこの背中の大きな傷。卑怯者の癖にやけに強かったのでよく覚えている。確か耳を捥ぎ取ったところで逃げられたんだ。俺と戦って唯一生き延びた運のいい奴だ。いつか、殺してやる。
  
今宵は満月、俺は昨日襲った街から東に歩いて、大分離れた所にある草原で一夜を過ごすつもりだった。ここなら寝込みを襲われて、万が一囲まれたとしても逃げられるからだ。
芒の穂がゆらゆらと揺れている。季節は秋を迎えたところなのか、今朝、歩いた道端に綺麗なコスモスが咲いていた。見ていて胸が苦しくなったから燃やしたが。
時折、幾万の命を奪っても百獣の王になれるのか不安になることがある。今朝みたいに・・・。だから、そういう時は殺したポケモンの肉をがっついて美味しく頂く。
そうすれば、これでいいと思えるからだ。強靭!無敵!!最強!!!それでこそ、百獣の王だ。
俺は、芒の藁で即興の寝床を作り、体を丸めて眠りについた。
  
カサッ!!!
 
と同時に目が覚めた。丁度、満月が南の空高く上るくらいの時刻。
誰かがゆっくりと俺に近づいてくる。この近づき方は俺に勝負を挑む奴では無いことは確かだ。俺は、半目を開けながらそいつが射程距離に入るのを待った。
そして、両足で地面を強く蹴り上げ正体不明の輩の後ろに回り込み、上から押さえ込んで、前足で口を押さえ、首筋に牙立てた。
九本の尾に美しい白い体毛、体毛からは甘いモモンの香り、紅い瞳潤ませて「助けて」と必死に目で訴えている。可愛い雌の「キュウコン」だな。
これが、商売娘なら公開で犯す所だが、無用心に俺に近づいてきた謎を知らないまま食べたらきっと後悔するだろう。後悔するに違いない。
「何の用で俺に近づいた?俺の食料を盗むには無用心過ぎる。訳を知りたい。」
と、俺は前脚を口から離した。キュウコンは口を塞がれている時に息が出来なかったのか、荒い呼吸で新鮮な空気を体に取り込んだ。
そして、凛とした表情でこちらをキッと睨んでこう言い放った。 
                        「百獣の王に向かって、無礼だとは思わないの?」
ウィンディが言葉の意味を理解するには少し時間が掛かった。いや、脳が拒絶反応を起こしたと言うべきなのか?
「お前が?百獣の王だと?」
こんな、綺麗で美しい尻尾を持った奴が百獣の王だと!?強靭な感じは全くしない、強さとは違う華奢な身体、だが、神々しい雰囲気ならある。・・・ならば、ここでこいつの首を噛み千切って神に献上したら次の百獣の王になれるのでは無いか?
「そんなことでは百獣の王には成れはしない。逆に天の命に背いたことで貴方は神に焼かれてしまうわ。」
と、さも神を恐ろしげに言うもんだから、馬鹿にしてるのかと、腹が立って押し付ける力を強めた。
「やってみないとわからないだろう?例え、どんな業炎に包まれたとしても俺は火傷一つしないから焼かれるなんてことはありえない。それに、まだお前が百獣の王だと信じてる訳じゃないからな。」
押さえられてるにも関わらずクスッと笑うキュウコン。
「何が可笑しい?」
紅い瞳は訊くことさえも愚問の様な眼差しだ。
「貴方、まだわからないの?」
何の話だ?
「何故、貴方がわたしを殺して天に捧げるってことがわかったのかしら?そんなこと、誰も言って無いわよね?」
!?ーーそういえば確かにそうだ。
「そうでしょう?わたしは人の心が読めるの、だから、貴方が何をしようとするのかすぐわかるわ」
人の心が読める!!?そんなことが、本当にありえるのか?いや、実際に読まれてる。
「お、お前は悪魔か?」
 少し、空気が甘い感じがした。完全に俺のペースではない、この恐ろしい雌のペースだ。
「百獣の王のノア・アンゼリカと申します。」
アンゼリカと名乗った百獣の王は、俺に殺されかけながらも俺をからかい、俺を大声で笑ったのが少し悔しかった。
 
 
 
「ふふ、まだこれくらいじゃ神の使いなら誰でも出来るわ。いいわ、ここから少し離れた場所にある街へ行って見せてあげる。他の獣達は、皆、私を見て逃げ出さない。いや、逃げ出さないことは無いでしょう。・・・まぁ、とりあえず、わたしを放してくれない?」
 このまま、甘いモモンの香りのする毛皮を抱きしめていたかったが。もしかしたら、本当に百獣の王なのかもしれないから手荒い扱いをして、神に告げ口をされて俺が百獣の王になれなくなったらまずい。と思ったから開放してあげた。普通なら殺してるのに・・・畜生。
「ふぅ、今日はわたしも寝る場所無いからここで寝させて?一緒に寝ようよ。」
彼女の口から溜息が漏れたと同時に一瞬で空気が変わった。冷たい空気が一気に温まる感じだ。
「嫌、いい。俺は一人で寝るのが好きなんだ。」
俺のペースだ。いつもの、そう殺戮を繰り返す自分に戻るんだ。残酷で、強い俺に。
「貴方は、こんなか弱き麗しの少女を寂しさで凍死させるおつもり?」
俺の胸に身体を寄せて、上目でこちらに視線を向けている。微妙に頬を赤く染めているのにグッと来た・・・この雌狐め!!!
「勝手にしろ!!」俺はアンゼリカの視線から目を逸らし、丸くなって横になった。
それから、彼女は俺の背中に寄り添うように横になり、寝心地が悪かったのか、寝返りをうって俺に抱きついた。それを俺は何も言わず、彼女の仄かな暖かさとモモンの甘い香りを感じていた。
「ねぇ・・・」
と、溜息混じりにアンゼリカが話しかけてきた。
「なんだ?」
俺はアンゼリカに背を向けたまま答えた。
「貴方の名前をまだ聞いてなかったんだけど・・・」
「無い」
彼女が言い終わる前に即答して、俺は目を瞑った。
「俺に名前なんて無い・・・・・」
俺は黙られて微妙な雰囲気になることを覚悟した。だが、帰ってきたのは意外な言葉だった。
「・・・名前が無いなら自分で名付ければいいじゃない」
彼女は起き上がり、俺を上から見下ろしていた。
「は?」
「だから、名前が無いなら自分で名付けなよ」
「・・・良い名前が思いつかない。」
はぁ、と溜息をつくアンゼリカ。次に彼女は突然こう言った。
「『ガルドーラ・ヴォルスト』こんな感じじゃ駄目?」
俺の心の何かが騒いだ。全身の血がこの名前に反応している。伝説を起こしそうな名前だと。
「ねぇ・・・駄目?」
「まだ、決めない。それは、候補として考えておくよ。」
大きく欠伸をして、俺は目を閉じた。もしかしたら、明日になったらアンゼリカは居ないかもしれないな。なんて思いつつ、俺は眠りについた。
 
「ガルドーラ・・・かぁ・・・良い名前じゃねぇか・・・・・」
 
 
 
 
 
東の空が赤く染まる早朝の時間、日が昇ることを告げるドードリオがあちこちで鳴き始める。
秋の時期になると、夜と朝の温度差で葉っぱに夜露が付着している。それを舐める金色で九つの尾を持つ四足歩行の美しい獣が一匹
彼女の名は『ノア・アンゼリカ』種族名は『キュウコン』炎や妖術を使う。更にこの種族は、寿命が長く、高い知能を持つため、北国の霊峰では全知全能のキュウコンがいるとされている。
そんな彼女が彼と出会ったのは、ほんの数時間前。
彼と言うのは、岩場ですやすやと寝ている紅蓮色の大きな虎。種族名は『ウインディ』で名前はまだ無い。用も無いのにこっそり近づいていったのが運の尽きで、危うく殺されそうになった。
それもそのはず、このポケモンはここから西にある街をたった一人で滅ぼした殺人鬼だったのだ。
手配書に書いてあったことを頭の中で構成して、ハッタリでごまかした。自分が百獣の王だと言って・・・
これが嘘だとバレたら確実に弄ばれて、玩具にされて、食われる。そんなのはお断りよ。
どうにかして、この場から逃げ出したいけど、そういう訳にもいかない。ウインディには神速がある、どんなに逃げてもすぐ捕まる。だから、もっとも合理的な方法で逃げる。
東の町【ネスダ】の市場でわたしの後ろをウインディに歩かせる。そうしたら、市民は逃げる。ウインディを見て逃げるのであって、わたしを見て逃げる訳じゃないのだけれど、ウインディはあまり頭が良さそうでは無いから絶対に気付かないだろう。この方法は、昔話の『狐借虎威』と言う頓知話の真似である。しかし、この話を知ってる者は、エスパータイプや知能が高いインテリポケモンくらいだろう。
況してや、他人の血しか見てないウインディには絶対にわからないハズ。
そして、わたしはウインディとは逆の方向に旅に出る。仲違いしないし、わたしも裏切らない最善の策だろう。
とりあえず、ウインディが起きるまでの間ゆっくりと過ごしますかな・・・
 
ふぅ、と息を吐いて前足を伸ばして背中を反らす。
「ふぁう・・・まだ、起きないのかな・・・」
そっと、背中を擦って見る。すると、
「むぅ?・・・あ・・・おはよう」
半目で寝ぼけながら言う姿は特大の虎のもふもふしたぬいぐるみの様だった。
そこで、気がついた。左目が明いてない、昨日は深夜だったから暗くて気が付かなかったが、どうやら失明しているようだ。
「左目・・・見えないの?」
大体は察しがついてる。誰かを殺すときに相手の諸刃の一撃が当たったのだろう。そうとしか考えられない。
「まぁな。・・・体がまだ寝ぼけてるがそろそろネスダに行こうか。昼ごろには着きたい。」
彼は、本当に殺人鬼なのだろうか?そういう疑問がわたしの頭の中を過ぎった。
 
 
「ところでさ、アンゼリカは何処から来たの?」
ネスダに行く道中、彼の方から話しかけてきた。どうやらわたしと友好的な関係を持ちたい様だ。
「リスロックの西の方。あなたは?」
「・・・街が見えてきたな。アンゼリカが先に行ってくれ、俺は約束どおり後ろからあんたを見てるから。」
聞かれたくない質問なのだろう。まぁ心を読めば簡単なのだろうが わ た し に そ ん な 力 あ る は ず な い。
「わかったわ」
彼は後ろに下がり、わたしの様子をずっと見ていた。入り口に近づくとあっと言う間に番兵は恐れをなして逃げだし、その様子を見てウインディは、
「じゃあ、街に入ろうか」
と素っ気無く言った。わたしとしてはもう少しリアクションが欲しかったなぁ。
入り口から続く大通りには人っ子一人居なかった。まぁこれはウインディが来たことで住人が非難しただけだけど。
少なくともウインディは誤解してくれたはず、わたしを恐れて逃げたのだと。
「凄いな、流石、百獣の王だな。うん。アンゼリカを百獣の王だって信用する。あ、言葉使いに気を付けた方が良い?あまり馴れなれしく呼ばない方が良いよね。」
「いいのよ。あなたはわたしが信じてるただ一人のポケモンなんだから。でも、あまり馴れなれしいのは好きじゃないかも。」
わたしはくるりと後ろを振り向き
「御主人様と御呼び・・・・・!?!?」
そこには、あの巨大なウインディの姿は無かった。

刹那、わたしの首に衝撃が走り、すぐに身体が言うことを利かなくなる。
「御主人様と呼べ?それは、お前が俺に使う言葉じゃないのかい?」
わたしの心から何かが落ちる。冷たい何かが流れるように。何か言い返さなきゃ・・・確実に殺される。現に今まさに、殺気を帯びた虎がわたしに牙を向いている。
「なぁ・・・誰が百獣の王なのかもう一度聞かせて欲しいんだが、言ってみてくれないか?」
首筋にウインディの唾液が少し滴った。鋭い牙が首に微かに触れる度に身体が恐怖でビクンとなる。
「い、いつ気づいたの?」
こんなにあっさりばれるなんて思っても見なかった。しかし、これじゃあもうどうすることも出来ない。ただ、ただ、ウインディのペースに乗せられるだけである。

「最初からだ。あんたが俺に押さえつけられた時、あんたは命乞いをする様な目で俺を見たよな。その後にあの台詞、信用なんか出来るはず無い。」
 
「何が心を読めるだ。状況からしての必然的行動だろ?しかも、この発想を俺は知ってるぞ。愚かな虎が狐に騙されるんだよな。俺は騙されるつもりも毛頭無いし、お前を簡単に逃す阿呆でも無いぞ。」
首を噛む力が一層強くなる。
「確かに、楽しかった。お前にペースを握られるのは嫌だったが、十分楽しめた。感謝している。だがな」
 
「・・・命だけは・・・奪わないでください・・・」
 恐怖で涙が出なかった。それくらいウインディの覇気が強かったのだ。
「・・・なんだ、今更命乞いか?」
 そう、まだ死にたくない。こんな所で命を奪われたくない。
「まだ・・・・・死にたくないの・・・・・わたしは絶対に生きてなきゃいけないの!!」
しかし、幾万と命を奪ってきたウインディにとってたった一つの命は道端の石ころの様な物だ。
「お断りだな」
鼻で笑うと俺は、アンゼリカの首を思い切り噛み、窒息させた。
 しかし、なんだ、この苦虫を奥歯で噛み締める様な感覚は・・・誰かが叫んでる。殺したくない!!って。
「うグッ・・・命だけは!!どうか、お許しください!!!なんでもしますから!!!!」
俺は、アンゼリカの首から口を離した。・・・まだ死ぬにはもったいない。奴隷として遣わせる。非常食にもなるしな。
「お前は、これから俺の奴隷だ。逃げることは絶対に許さない。いいな」
 
「はい・・・」
『完全降伏』
頭脳では、絶対に勝てると思っていたアンゼリカには、この奴隷宣告は谷底に落ちる様な感覚だった。
この怪物には、絶対に勝てないと・・・アンゼリカは心からそう思った。
「とりあえず、これからは俺をご主人様と呼べ。あと、ガルd・・・なッ!?」
ウインディが前を向くと、何かの大群がこちらに向かってきていた。
「追手か!?仕方ない、東へ逃げるぞ。走れるな。いや、走らなきゃ殺すぞ」
ビクッと身体が恐怖で震えた。今更になって、さっきの上手い言い訳が思い浮かんだが後の祭、わたしは完全にウインディの奴隷となっていた。
 
先ほどまでアンゼリカが倒れていた場所には、戦闘慣れした体格の良いポケモン達が集結して、その中の柔らかな黒毛の狼が金色の毛を拾い上げた。
「さっき奴はポケモンの首を噛んでいたはずだが・・・血痕が見当たらないな。これが何のポケモンの毛なのか調べてくれ、それと、奴はこれから東の方向に進むと思う、みんな!!絶対に奴を逃すなよ。」
「わかってますよ。大佐!!行くぞ皆ァァ!!!」
                        『オオオォォォ!!!!』
 この耳の仇は絶対に討つ!!この俺様『グラン・レッドローズ』を生かしたことを絶対に後悔させてやる!!!
 俺は、部下達が東に走るのを見送り。自分の側近と共に北を目指した。そう、奴の前に回り込み挟み撃ちにするのだ。

先ほどの通りの角の家の窓からその様子を一部始終見ていた、凍て付く冷気を漂わす水色の四足歩行動物
「悪の正義は 雌の甘い芳香を 放つ・・・ねぇ・・・なぁリリア、君はどう思う?」
 隣のベッドで寝転がる、身体から植物の生えた栗色の目をした草タイプの獣。
「雌ならば、香水くらい着けるのが普通。例え、それが山賊の頭だとしても。」
窓をパタンと閉めると、氷のポケモンはリリアと呼ばれたポケモンの隣に寝転んだ。リリアはそのポケモンの枕になる様に身体を寄せた。
「香水ねぇ・・・僕は何を着けたら良いと思う?」
クンクンとリリアが氷のポケモンの匂いを嗅ぐ。そして
「トーシャは、私のハーブの香りが染み付いてるから平気」
トーシャは寝返りを打つとリリアに顔を寄せて、ニコっと笑った。
「毎晩女同士、ベッドの中で汗を搔いてるからだよね。」
リリアがギロリと睨みを効かせるとトーシャの頬がぷーっと膨らんだ。
「御冗談を。・・・そろそろ、グランを追いかけましょう。あのウインディよりかは難易度が低いですから。」
と、ベッドから跳び降りてドアに向かって歩き出した。
「少しくらい・・・良いじゃんか・・・」
リリアの色っぽい身体を悔しそうに見ながら、足取り重くトーシャは歩き出した。
 
すでに真っ赤に染まる陽は西に沈みかけていた。夕日を後ろに走る九尾の狐と火炎の虎、出会いは序章にしか過ぎない。
その序章こそが虎の運命を変えることになるとは、ウィンディ【ガルドーラ】自体思いもしなかっただろう。
このたった一つの物事が大きな事件に発展していく・・・・・
 
【1:血に穢れる虎】
 
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Last-modified: 2009-12-01 (火) 00:00:00
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