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記憶違いの愛

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記憶違いの愛
作:からとり

※官能作品ですので、やっぱりそういった表現が含まれます。ご注意下さい。




 木々に囲まれた、自然豊かな集落の一角。数時間前までは燦々と瞳に差し込んできた陽も、今は夜の帳に飲まれてしまい姿を見せない。その代わりに瞳に届くのは、優しい光を静かに放つ大きな満月であった。その差し込んでくる煌めきは、私をより優雅に。そして、隣に座る彼女をより可憐に仕立て上げる。天地を司る神も、今日ばかりは私たちの愛を祝福してくれているのだろう。
 月明りに照らされ、より神秘的に映る彼女に私は凛とした流し目を送る。視線に気がついた彼女は、私に呼応するように微かに口元を緩ませた。オーベムである彼女は、余程のことがない限りは感情を顔に出すことはないといわれている。それでも私の前では、彼女は自分の感情を表現してくれる。表情の変化としては微かなものであり、普通のポケモンではおそらく違いに気づくこともないだろう。それでも私は、彼女の一挙一動の変化を見逃すことは絶対にない。これも、私たちの愛の賜物であろう。
 ベムセくん……麗しの彼女の名を、私はそっと耳元で囁く。互いの顔を寄せ合うと、生暖かい息吹が直接触れ合う。ベムセくんの小さな興奮が伝わり、無意識の内に私の息遣いも激しさを増していく。その気持ちの昂ぶりに流されるまま、私は両手を彼女の背中に回す。そのまますぐにでもベムセくんと熱い抱擁を交わしたいところだが、ルカリオである私の胸に生えるトゲで、愛しの彼女を傷つける訳にはいかない。ベムセくんの身体にトゲが当たらぬように、慎重に彼女を手繰り寄せていく。衝動的に抱き合うことが出来ないのは何とももどかしいが、ゆっくり距離を詰めてムードを高めていく流れも悪くない。これも、私とベムセくんならではの魅力的な時間なのだろう。
 程なくして、私たちは身体を抱きしめあう。密着しているからこそ、ベムセくんの生暖かさや鼓動が直接伝わってくる。自然と、私自身の脈拍も早くなっていくのを感じていた。ベムセくんの顔をちらりと覗くと、彼女も微かにだが頬を赤く染めていた。
「さて、それじゃあ私たちだけの愛のディナーを始めようじゃないか。ベムセくん……」
「うん……フィエル。よろし――!??」
 囁くような小さな声で私の名を呼ぶベムセくんの口を、電光石火で私の口が塞いだ。くちゅ、くちゅと舌同士が触れ合う音色とその味はやはり私を虜にしてしまう。ベムセくんの全てを舐め回すかのように激しく加速する私の舌に、彼女もハーモニーを作り出すかのように合わせてくれる。互いの愛をしゃぶり尽くす、至福の時だ。
 存分に愛を味わい合ったタイミングで、ゆっくりと口を離す。私たちの混ざりあった唾液は、架け橋のように互いの口から伸びた後にぽとりと落ちる。月明りに輝くそれは、私たちの儚い芸術作品のように見えた。
「まずはキミを、私の手で気持ち良くしてあげよう。本能のまま、感じたまえ」
 長い口付けで乱れた鼓動が互いに落ち着いたところで、私はベムセくんに甘く囁く。彼女は赤面しつつも、静かに頷いた。彼女をゆっくりと寝かせつけたところで、私は優しく全身の愛撫を始めた。
 特徴的な大きな頭。キュッと見せる胸元。お腹周りの4つの円形など――それぞれの身体の感触と漏れてくる彼女の甘い声には微妙な違いが生まれている。もっと別のベムセくんを味わいたい。そして何より、彼女の全てを知りたい。ただただ忠実な本能に従って、私は彼女の身体を弄りまわる。彼女の身体はピクンピクンと微かに震え続け、漏れ出てくる声は段々と愉悦を含んだものへと変わっていく。
 そしてついに――私はベムセくんの股座にある、その桃色の果実へと手を伸ばす。両手を使い、果実の入り口をこじ開けると濃厚で刺激的な桃色の世界が広がっていた。既に湿り気を帯びて怪しく光る、ビクビクと震えるそれに私は直接舌をねじ込む。ひゃあ!!? と彼女には不釣り合いな大きな声が周囲に響き渡る。紳士たるもの、まずはその手でゆっくりと慣らしてあげるべきだと思っていたのだが……彼女の艶やかな様子をここまで見てしまうと、私自身も獣にならざるを得ないようだ。無我夢中で彼女の甘い果実を、その舌で貪り尽くす。普段からは想像もつかない彼女の妖艶な喘ぎ声はドンドン加速していき、シンクロするように中の果実を締め付けていく。その反応が、私の舌の動きをより活性化させる。永遠に味わいたい至福の時間ではあるが、そろそろフィナーレを迎えそうだ。
「ああっ……ああんっ!!?」
 ビクンと身体を思い切り仰け反らせ、彼女はとうとう絶頂に達した。洪水のように溢れ出る愛液を、私は口の中で優雅に舐め回し、そして飲み込んでいく。味覚的には決して美味しいものではないが、愛するベムセくんのあられもない姿の象徴であると思うと、それはとてつもないご馳走へと変わるのだ。
「ゆっくりでいい。最後まで、快感を味わってくれたまえ」
 一通りの愛液を堪能した後、私は立ち上がり未だにピクピクと痙攣を続けるベムセくんに声を掛ける。彼女の瞳は虚ろなまま、口は半開き状態で涎が外へと漏れている。また、両手にあるカラフルな3本指は無造作に点滅を繰り返し、チカチカと音を鳴らしていた。快感を堪能している様子のベムセくんを眺めていると、ふと私の股座にある雄槍が勢いよく顔を覗かせてきた。本能の欲求に従うのであれば、今すぐにでもこの張り詰めた雄槍で彼女の果実の中を貫きたいのだが――それは、できない。大変遺憾ではあるが、今はまだ、その時ではないのだ。
 この雄槍は、この後のベムセくんの奉仕で納めてもらうとしよう。彼女の中で一つになるという願望が果たせないのはいささか無念ではあるが、まだまだ愛を深め合う時間は大いにある。今は、できうる限りの愛のステップを最大限楽しもうではないか。さあ、ベムセくん。今度はキミの番だ。キミの愛で、私を快感の絶頂へと、導いてくれたまえ――






 昨日は満天の星とお月様が森に光を差し込んでくれたのに、今夜は雲に隠れてしまっているようで、その顔すら見せてくれない。近くに灯火を焚いているので真っ暗な状況ではないけれども、熱い火をなるべく使いたくないボクとしてはちょっと嫌だった。まあ、そこまで火が嫌いって訳じゃないから、別にいいんだけどね。
「フィエル……ちょっと、こっちへ来なさい」
「うん? どうしたのお姉ちゃん?」
 お姉ちゃんに声を掛けられ、ボクはお姉ちゃんの元に近づく。オーベムであるベムセお姉ちゃんは生まれつき頭が良くて、いつもボクの知らないことを教えてくれる。今ボクらを照らしている灯火の炊き方だって、お姉ちゃんが教えてくれたものだ。賢くて優しい、ボクの大好きなお姉ちゃん。今日も、何か新しいことを教えてくれるのかな?
「私の方に顔を寄せて……」
「うん。分かったよ」
 ただ言われた通り、お姉ちゃんの方に顔を寄せる。お姉ちゃんもボク目掛けて、その顔を近づけてくる。このままじゃ、正面からぶつかっちゃうんじゃないかな?
「いくわよ……」
「ん……んんっー?!」
 お姉ちゃんがそう囁くと、突然ボクの口は何かに覆われた。あまりに突然のことで一瞬何が起きたか分からなかったのだけど、しばらく間を置いてようやく気がついた。ボクの口を塞いでいるのは――お姉ちゃんの口だ。さらにお姉ちゃんはボクの口に舌を無理やり侵入させて、ボクの舌へ絡みついてきた。ボクの口に広がる、お姉ちゃんの匂いと感触。ちょっと怖かったけど、お姉ちゃんのものであると思えば不思議と嫌な気分はしなかった。しばらくはお姉ちゃんの舌の動きを成すがまま受け入れていたけれど、いつしかボクの舌もお姉ちゃんに合わせて動いていった。ボクとお姉ちゃんの匂いと感触が混ざり合う。上手く言えないんだけど、何だかとても心地が良いな。
 しばらくして、お姉ちゃんは口を離した。お姉ちゃんは息をゼイゼイして少し苦しそうだけど、顔を赤く染めていてとても楽しそうな様子だ。お姉ちゃんも今、ボクと同じ気持ちなのかな?
「ふふ……突然ゴメンね。でも、気持ち良かったでしょう?」
 お姉ちゃんの問いかけに、ボクはしつこいくらいに何度も頷いてしまった。だって、本当に気持ち良かったんだもの。
「これはキス。愛し合っている者たちだけができる、とっても楽しい遊びよ」
「愛し合っている……? ボクはお姉ちゃんのことが大好きだけど、お姉ちゃんもボクのことが好きなの?」
「勿論よ……そうじゃなきゃ、弟に対してこんなことはしないもの」
 クスッと笑みを浮かべるお姉ちゃん。今のお姉ちゃんの顔は、何だかいつも以上に可愛らしく見えた。こんなに可愛いお姉ちゃんが、ボクのことを好きと言ってくれたのだ。嬉しくて……嬉しくて。ボクは本能的に、お姉ちゃんに勢い良く抱きつこうとした。
「わっ……!? ちょっと、フィエル! いきなりは危ないったら!」
 ルカリオであるボクの胸のトゲを寸前で交わしたお姉ちゃんは、ちょっぴり怒っていた。勿論、トゲがお姉ちゃんに刺さってしまったらただでは済まないのだから、お姉ちゃんが怒るのは当然だ。
「ごめんなさい……つい、嬉しくって」
「まあ、そんなにしょげなくても良いのよ……私もフィエルを抱きしめたいもの」
 耳が垂れ下がるまでに俯いて落ち込んでいたボクの顔を、お姉ちゃんの手が持ち上げてくれた。そして、お姉ちゃんはボクのトゲに気をつけながら、ゆっくりとボクを抱いてくれた。お姉ちゃんの身体は、とても温かくて。ずっとずっと、このまま抱き合っていたかった。
「……そろそろ、いいかしら?」
 数十分程経ったところで、お姉ちゃんがボクの身体を離す。もっともっと、こうしていたかったけれど、大好きなお姉ちゃんが言うのだから仕方ない。ふと、お姉ちゃんの視線がとある一点に注がれていることに気がついた。その視線の先を追って見て……慌ててボクは、両手で股座を隠した。
「いいのよ、隠さなくて。……これからお姉ちゃんが、次の遊びを教えてあげるから」
 いつもより少し高い声でお姉ちゃんはボクに語り掛け、ボクの両手を掴む。抵抗しなきゃいけないはずなのに、いつもと違うお姉ちゃんの声のトーンがボクの脳内に木霊して、その力を奪ってしまう。呆気なく、隠していたボクの大きくなったおちんちんが姿を現した。
「は、恥ずかしいよぉ……」
「恥ずかしくなんかないわ。おちんちんが大きくなったのは、私たちの愛によるものなのだから。むしろ、誇っていいわ」
「ほ、誇ることなのかな……?」
 お姉ちゃんの言うことではあるけれども、流石に誇るのはちょっと違うんじゃ……
 何とか落ち着こうと頭を整理していたボクに、お姉ちゃんのさらなる不意打ちが襲い掛かってきた。
「ひゃっ!? お姉ちゃん、おちんちん触ったら汚いよ!」
「フィエルのおちんちんが汚いわけないでしょ。ほら、お姉ちゃんに任せなさい!」
 お姉ちゃんが両手の指を駆使して、ボクのおちんちんを弄り尽くしていた。あまりにも突然の行為に、ボクは抵抗することも出来ずにただモゾモゾすることしか出来なかった。程なくして、今まで経験したことのないおちんちんへの快感がボクに襲い掛かってきた。お姉ちゃんの指捌きが上手いのか、それともお姉ちゃんがボクのおちんちんを触ってくれることが嬉しいのか……どちらにせよ、このままじゃ気持ちが良さ過ぎて……漏らしてしまう!
「お姉ちゃん! もうだめぇ、おしっこ出ちゃう!!」
「分かったわ。私に任せて!」
 お姉ちゃんはおちんちんから咄嗟に両手を離した。良かった……とホッと一息ついたところで、思わず悲鳴のような声を上げてしまった。だって、ボクのおちんちんが、お姉ちゃんの口に咥えられてしまっているんだもの。お姉ちゃんがまるで美味しいものを味わうかのように、ボクのおちんちんを舐め回してくる――もう、もう我慢できない!
「で、でちゃうううっー!!」
 お姉ちゃんの口の中にある、ボクのおちんちんからおしっこが勢いよく飛び出した。やってしまった……ボクは思わず両手で顔を隠していた。ああ、お姉ちゃんにもう顔向けできないよ……どうしよう……うん?
 絶望の淵にいるボクとは裏腹に、お姉ちゃんはボクが出したおしっこをゴクゴクと飲み込んでいた。それも、とても夢中で、楽しげな表情をして。その姿にボクは呆気に取られつつも、そんなお姉ちゃんの姿も何だか良いなって思えてしまった。
「今のはおしっこじゃなくて、精液っていうのよ。大丈夫、汚くはないし、これは愛の証だから」
 飲み干し終えたお姉ちゃんは、ボクを安心させるかのようにウインクをして笑ってくれた。そうか、これがお姉ちゃんとの愛の証なのか。そう言われると、今まで抱いていた恥ずかしさはあっさりと消え去り、むしろ誇らしげな気持ちがボクの中に広がっていった。やっぱり、お姉ちゃんは凄いや!
「フィエルばっかり気持ち良くなってずるいわ。次はお姉ちゃんの愛の証を受け取って欲しいの。勿論、やり方は優しく教えてあげるからね」
 お姉ちゃんはそう言って寝転ぶと、両足をパカっと広げてみせた。股座から見えるのは、ピンク色をした穴のようなもの。恥ずかしい……という気持ちは不思議となく、ボクはお姉ちゃんの穴のようなものをただじっと眺めていた。これから先に起こるであろう、お姉ちゃんとの愛の遊びが、楽しみで仕方なかった。お姉ちゃんの声に導かれるがまま、ボクとお姉ちゃんは早速、新しい愛の遊びを始めていった――






 一昨日は満天の星空。昨日は生憎の曇り空。そして今夜は……小さな雲が少しだけ星の光を遮っているが、半分程は光が木々へ差し込んでいる。この様子だと今日の天気は、一昨日と昨日の中間といったところか? まあ、雷雨や大嵐でもなければ、天気なんざどうでもいいんだけどな。
 俺は今、心から愛しているパートナー……オーベムのベムセと愛の契りを交わしている最中だ。俺の股座にある雄の象徴は、はち切れんばかりに膨張しており、その時を今か今かと待ちわびている。そして彼女の雌の割れ目も、愛液で湿り誘うようにピクピクと蠢いている。ずっとずっと関係を持っていた俺たちが、遂に今日待望の瞬間を迎えるのだ。
 4年前、まだ俺がリオルであった頃。その時の俺は勇敢と無謀の意味を履き違えていて、ただ自分の正義のために見知らぬ森林地帯へと足を踏み入れた。結果、凶暴な毒を持つポケモンに襲われ、俺は死にたくないという一心でひたすら逃げた。上手く撒けたものの、噛まれた時に体内に入り込んだ毒は確実に俺の体力を奪い、程なくして歩くこともままならなくなってしまった。このまま死ぬに違いない――そう覚悟した時、俺の命を救ってくれたのがベムセであった。
 風前の灯であった俺の姿を見るや否や、ベムセは慌ててモモンの実を集めてくれて食べさせてくれた。そして、その後も必死に看病を続けてくれたのだ。九死に一生を得た俺は、何とか彼女に恩返しをしたい一心で、彼女の傍で生活を共にし始めた。そんな俺にベムセは嫌な顔をすることもなく、色々とこの地での生活を教えてくれたのだ。そんな慈愛に満ちた彼女に、俺はいつしか恋心を抱いてしまったのだ。
 2年前、俺はベムセにプロポーズをして、彼女もそれを承諾してくれた。本当に嬉しくて、思わずその場で踊りかけてしまったのだが、寸前のところで抑えられたのも今となっては良い思い出だと思う。でも、正式な契りを交わすことまではしなかった。その時の俺は、まだ弱々しいリオル。立派なルカリオへと進化して、愛する者を守れるようにならないとその資格はないだろうとずっと考えていた。だから今日までの間、1日たりとも欠かさずに鍛錬を積み続けてきた。そして今日、遂にルカリオへと進化を遂げ、今に至る。
「ベムセ……いくよ」
「ええフィエル……来て……」
 誘うように怪しく輝く、ベムセの割れ目へ雄の象徴を潜り込ませる。入り込むと同時に、ベムセの割れ目は待ってたとばかりに俺の雄を締め付ける。言葉では表現しがたいくらいの気持ち良さに加えて、遂に彼女と物理的に繋がれたことへの喜びが俺の中に広がっていく。この勢いのまま、俺は無我夢中で腰を振り抜く。その度に、ベムセの艶めかしい雌の喘ぎ声が響き渡り、より一層俺の雄を昂らせる。あっという間に、俺は雄の限界を迎えてしまう。
 そして訪れた絶頂の瞬間――俺は彼女の名前を高らかに叫んでいた。


「ベムセっ! ベムセっ!! 愛してる! ずっとずっと、一緒だ!!」


 俺の言葉に彼女は、ニコッと笑って答えてくれた。
 これまで見たこともなかったその満面過ぎる笑みは――不気味と思えるほどだった。









 チカ! チカ! チカ!








「ねーねー、聞いた? 魔性の宇宙生物体、オーベムの噂」
「うん。聞いたよ。確か宇宙からやって来て、優秀な子孫を残すために気に入った雄に襲い掛かるんだよね?」
「その襲い方もえげつないよねー。自分好みに毎日相手の記憶を書き換えて、好き勝手に弄ぶし」
「ねー。そして最終的にヤルことヤったら、すぐに記憶を元に戻して宇宙へと1匹でトンずらしちゃうんだもの」
「まあ相手を殺さないだけ、優しいのかもしれないけどね……」
「でも、襲った時に起きた出来事は全て、元の記憶から消えずに残り続けるそうよ」
「えー!? それじゃあ、自分の意思ではない恥ずかしいあんなことやこんなことも鮮明に覚えているんだ。生き地獄じゃないの、それ!?」
「だよねー。被害にあった雄は本当にお気の毒としか……」










 とある朝。
 膝から崩れ落ち、両手で頭を抱えて泣き喚き続ける、ルカリオの姿があったような。





 記憶違いの愛:完?



ノベルチェッカー

【原稿用紙(20×20行)】 22(枚)
【総文字数】 7117(字)
【行数】 133(行)
【台詞:地の文】 16:83(%)|1196:5921(字)
【漢字:かな:カナ:他】 32:60:5:1(%)|2302:4293:392:130(字)



○あとがき

 平成最後の大会、お疲れ様です。からとりでした。
 大会向けに執筆していたものが収拾つかずに、エントリー直前に短編のアイデア勝負という形で執筆した作品でしたが、
 票をいただけて嬉しい限りです。少しでも楽しんでいただけたのなら幸いです。
 このシチュは個人的にも執筆していて大変気に入ったので、もう少し練りたかった部分もありましたが……
 それでもできる限りのベストを尽くして、好みのシチュを作品として表現できたことは良かったなーと。
 次の機会があれば、また思い描いたものをより良い形で残せるように頑張っていきます。

○作品について

 ポケモンの特性を使ってちょっと変態的なことができないかなあと考えていたところに、オーベムの記憶を書き換える設定がピタリとハマりました。
 同じ個体でも、それまでの記憶が違えば性格や行為の流れも大きく変わりますからね。色々なプレイが楽しめて美味しいです。
 全てを終えた後に、書き換えた相手が絶望して悶絶する姿も美味しい。

 今回の犠牲者(?)はオーベムとタマゴグループが同じポケモンの中から考えましたが、ルカリオが一緒だったので即決しました。
 ルカリオのような凛としているキャラクターが良いように玩具にされた挙句、悶絶する姿を想像すると凄くソソりますね。

 美味しい要素に特化(?)した作品でしたが、こういう作品も良いものですね。
 記憶書き換えシチュに興味がありましたら、ぜひ皆様も書きましょう! 私が凄く喜びます!!

○コメント返信

 > 残されて思うのは記憶の中の彼女への恨みか、あるいはもう会えぬ悲しみか。
   それとも、その記憶でさえも事実だったのかどうか。記憶って曖昧ですよね。 (2019/03/27(水) 23:15)

 本当に、記憶って曖昧ですよね(達観)
 いつもの自分とは似ても似つかない姿を堂々と曝け出してしまった羞恥に悶えているのは勿論のこと、
 オーベムに抱く感情も色々と深いものがありますね。
 実際にどんなことを思っているかは、ルカリオのフィエル自身のみが知ることでしょう。
 元々のフィエルについては、作中でほぼ語っておりませんのでその後についてもご想像にお任せします。
 美味しい感じに想像して楽しんで下さい。


最後になりますが読んでくださった皆様、投票してくださった皆様、そして大会主催者様。
本当にありがとうございました。
もうすぐ令和の時になりますが、引き続きよろしくお願い致します。



 感想、意見、アドバイス等。何かありましたらお気軽にどうぞ。

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Last-modified: 2019-04-27 (土) 20:52:00
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