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血濁の氷点下

/血濁の氷点下

※注意:出血・性行為等の表現があります。


血濁の氷点下

Glacier




視界を白に染める氷峰。
生きとし生けるものを凍てつかせる極限の世界。
吹雪を防げる洞窟の中に2匹のつがいのポケモンが住まわっていた。
片方は白き厄災と呼ばれる牡のアブソル、もう片方は牝のグレイシアだ。
2匹の育む愛は歪んでいたが、2匹は幸せであり、お互いに依存するように愛を育んでいた。

今宵もアブソルとグレイシアは歪んだ愛情で交わる。

外の景色は何時も大して変わらない、明るさが多少変わるくらいだ。視界にお互いの影が映る程度の明るさの夜。
アブソルとグレイシアはお互いに寄り添い、その体温で温まっていた。
ふと、アブソルがグレイシアに顔を近づけると。グレイシアはアブソルと視線を合わせ、口づけをする。
舌を交わし、唾液を交換する。淫らな水音が住まいの暗がりで反響する。
2匹がそっと唇を離すと、丁度止んだ雲の隙間から月明かりが射し込み、お互いの表情を照らす。

グレイシアがそっと仰向けに自ら横たわると、アブソルはマウントを取り、首に舌を這わせた。
少し舐めたのち、そっと歯を宛てがい力を込めるとアブソルの口内にじわりと血潮の味が広がる。
アブソルはその味が、電気となって背筋を律動が駆け抜け、グレイシアも同時に強い快感に飲み込まれる。

アブソルはその味を堪能し終えると、つぎの快感を求め腹部へとスッと舌を運ばせた。
やがて腹部の中心、体毛が薄いそこを集中的に舐め蕩かすと。
アブソルの鋭い爪を突き立てる。爪が腹部に刺ささり、鮮やかな赤色がアブソルの白い体毛を犯す。
グレイシアは目に涙を浮かべながらも、口元は緩み、痛いとも気持ちいいとも取れるなんとも言えない表情になる。
アブソルの爪がある程度の沈んだ所で、ゆっくりと腹部を下へ裂いていく。
裂かれた傷口から鮮血が溢れ、地面に華を咲かす。
グレイシアの体が少し震えている事に気付いたアブソルは自分の腕に噛み付きグレイシアにキスをした。
アブソルが口に含んだ自身の血を唾液と混ぜてグレイシアの喉に落としてゆく。
血液を飲み込んだグレイシアの体は体温が上がり毛の上からでもわかるくらいに顔が火照って紅潮しているのが分かった。
震えが止まるのを確認するとアブソルはグレイシアの裂いた腹部に優しく口をつける。まるでディープキスをするように、舌を入れ、愛しい牝の味を味わう。
敏感な傷口から走る痛覚、快感、異物感、幸福感が入り交じり、グレイシアの頭の中を掻き回す。思わず、嬌声が漏れる。



彼女は生まれたときから自分を幸せだなんて思っていなかった。

母親、父親はどこにでもいる子供思いの親。
彼女もまた、普通だった。

友達もいたし、夢を持ったし、恋もした。

彼女は生きてるだけで不幸だと思った。

彼女は認められたかった。
しかし、彼女は周りの声が聞こえない。
認められていないと思い込んだ。

やがて、承認欲求から夢は膨れ上がり。
現実を見る。

好きなもの。

嫌いなもの。

美しいもの。

醜いもの。

楽しいこと。

つまらないこと。

全部が同じに感じるようになってしまった。

全てがつまらない。

彼女は不幸だった。

そんな時、彼に出会った。

ーーーー

彼は生まれた時から幸せだった。

母親、父親は既に死んで、いなかった。
周りは彼を忌み子だとか、死んでしまえばいいとか蔑んだが、彼は生きてるだけで幸せだと思った。

彼は毎日を必死に生きた、食べるものを探すためだけに1日中歩き回っても食べ物が見つからないこともあった。

それでも彼は毎日を笑って過ごしていた。

全てが楽しかった

面白かった

退屈なく

笑っていた

やがて、自分がなぜ笑っているのか。

なぜ、楽しいのか。

なぜ。

彼の顔から笑いは消えた。

自分のこれまでを振り返る度、言いようのない苦痛に襲われる。

怖い、痛い、苦しい。

でも、手を差し伸べる者ははいない。

そんな時、彼女に出会った。

ーーーー

ある日、少し遠くに散歩に出かけた際、森の外れで彼女は彼に一目惚れした。

言いようのない感情が湧き上がり、彼に話しかけ彼のこれまでを知ってもっと好きになった。
彼に私のこれまでを話し、悩みを打ち明けると。
彼は私に「羨ましい」と言ったのだ。

私は初めて、だれかに認められた気がした。

彼と居れば一生私は退屈しないだろう。

私は彼に提案を持ちかけた


ーーーー

彼は、森の外れで食べ物を探していて彼女に出会った。

彼女はどうやら自分が好きなようだ。
彼女は自分のこれまでを話しても、自分を嫌いにならなかった。むしろ好感を持たれたようだ。
彼女は自身のこれまで、そして全てがつまらなくなった、自分が不幸なことを話してくれた。
彼女のこれまでは自分にとってとても魅力的に思えた。
思わず「羨ましい」と言葉を漏らしてしまう。

すると、彼女は一緒にどこか遠くへ、そこで一緒に一生を。と提案を持ち掛けた。

これは、告白だろうか。

このとき、初めて自分に好意を持って手を差し伸べてくれたのが彼女だと気づいた。

断る術も持たない自分は、彼女と共に一生を過ごすことにした。

ーーーー

ふと、グレイシアはそんなことを果て際に思い出す。
グレイシアは目をアブソルに向けると、同じことを思い出していたようだ。

グレイシアは一言だけ「愛してる」と言い、再び口付けをした。
アブソルはグレイシアの背にマウントを取り、
野生の本能がお互いの体をより火照らせる。グレイシアの牝にアブソルの牡が宛てがわれる。

アブソルがグッと力を入れ、一気にグレイシアの子宮口まで突き上げる。

グレイシアの身体中に快感の律動が巡る、
アブソルもまた快感に身を任せゆっくりと大きなストロークでピストンを繰り返す。

一突き、一突きの度に大きな水音と共にグレイシアの嬌声が漏れる。

グレイシアの腹部の傷から血が滴る。
アブソルはそれを少し舐めとると、再びピストンを再開し、グレイシアの首に牙を掛けた。

アブソルのピストンの速度が上がる事に、牙に掛かる力も強くなり、アブソルの口の中に濃い血の味が広がる。

アブソルに絶頂が近づく、3度グレイシアにアブソルはキスをして、アブソルは今までで1番強い力で突き上げる。
2匹は同時に絶頂を迎えた。



グレイシアの股から白濁液が滴る中、アブソルはグレイシアの傷から滲み出る血液を一滴残らず綺麗に舐めとる。

グレイシアはくすぐったいのか、痛みからか身をよじるがアブソルは気にせず舐める。

やがて、綺麗になるとアブソルはグレイシアに身を寄せる

2匹は幸せだった。

例え、歪んだ行為だとしても純粋なものだから。

2匹は寄り添うようにして、深い眠りについた。


ーあとがきー

こんな駄文を最後まで見て頂きありがとうございます。

息抜きで少しづつ書いていたため、展開早すぎたりしておかしい所もあるのですが。
自分では、書き切れたことを褒めたいくらいです。

黒物語の方もしっかり執筆を進めているので、少々時間をください。


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Last-modified: 2017-08-17 (木) 17:33:17
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