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蛇の道は蛇

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作者:ユキザサ



「だ、だから、その別に…」
「えぇー?一人で暇なら少し遊ぼうよぉ?」
 さっきからずっとこんな感じで詰め寄られてる。いや、強く言えない僕のせいでもあるんだろうけど、それにしても僕なんかよりもかっこいいポケモンなんていっぱいいるでしょ?あー…ただでさえ他人と関わる機会もマスターのポケモンとしかないのに、こういう人はさらに苦手だ。こんなことになるなら朝の散歩なんて出るんじゃなかった。
「ごめんなぁ、ミミロップのお姉さん。そのミロカロス、一応私のパートナーなんだよ」
 そんな事を思っていると後ろから聴きなれた声と一緒に僕と同じ様な姿のポケモン、ハブネークがやってきた。心の中で助かったなんて思ってたら、軽く僕の横っ腹を尻尾で叩きながら通り過ぎていった。
「なぁんだパートナーいたなら言ってよぉ。でも、残念だったなぁ…また暇なときは何時でも声かけてくれていいからね!」
 声かけてきたのはそっちじゃん。でも良かった、諦めていってくれたみたいだ。胸を撫でおろしていると、もう一度ハブネークに尻尾で横っ腹を叩かれた。しかも、今度はさっきよりも強めに。
「あ、ありがとうハブネーク。でも、痛いよ」
「私の忠告をお前が聞かなかったからだろ?ミロカロスってだけでも物珍しいのにその上色違いのお前が一人で行動したらこうなるって言っただろ」
「でも、別に朝早くなら平気かなって…痛っ!」
「言い訳無用!ほら、戻るぞ。そろそろ朝飯の時間だ」
「あ、うん」
 足早に僕たちが預けられている小屋に戻るハブネークを僕も急いで追いかける。
「全く。お前も少しはしゃんとしろよ」
「だ、だって、あんな感じで本当に絡まれるなんて思わなかったし…」
「だから、忠告はちゃんと聞けって…まぁ、これで分かっただろ。マスターが迎えに来るまでの間は小屋の外に出るなら私と行動した方がお前にとっても都合がいいってこった」
「いやー、ごめん。目立つ色してて」
 あははっと自傷気味に笑いながらハブネークにそう言ってしまった。さっきの事もそうだけど、普通と色が違って良い思いしたことが少ないから、迷惑かけるとつい癖みたいに言ってしまう。本当に嫌な奴だな、僕。
「はぁ…まぁ私も強く言い過ぎた。それに私はその色別に悪くないと思うぞ?」
「ありがとう」
 静かにため息をついてからハブネークは僕に顔を近づけて、笑いながらそう言ってくれた。その笑顔のおかげで少しだけ安心した。純粋に感謝の気持ちを伝えると、ハブネークは少し照れ臭そうにそっぽを向いた。
「さ、さーて、さっきは邪魔が入ったし、食後の散歩にでも出るか?」
「うん、そうしよっか」
 正直ここに来てから、あんまり体を動かせてなかったから、調子出なかったんだよね。朝の散歩もその目的で行ったのに、結局あんなことになったし…ハブネークも一緒ならすごく助かる。
「ほら、置いてくぞ?」
「せっかくなら、お昼外で食べない?」
「ん?あー、確かに天気も良いしな。それじゃあ、何個か木の実持ってくか」
「丁度良い大きさの風呂敷あるし、これに包んじゃうよ」
「ほんとお前器用だな」
 そうかな?進化してから動かせる所が一気に増えたから気になって色々動かしてたら慣れただけだけど。よし、出来た。
「お待たせ。じゃあ行こっか」
「おう」
 先に小屋を出たハブネークを追いかけて僕も外に出る。朝ぶりの太陽の日差しが眩しい。ここがどういった所なのか未だに全然分からないし、マスターがどうして僕たちをここに預けたのかも良く分からないけど。この施設の環境は過ごしやすいから嫌いじゃない。それにハブネークとゆっくり話す時間が出来たのは僕としても嬉しかった。ハブネークと僕は同郷出身で前のマスターから今のマスターに預けられたポケモンだったし、今のマスターの手持ちになってからはあんまり一緒に話す機会もなかったから本当に嬉しかった。ハブネークは僕より少し先輩だったから、今更だけど前のマスターの事や故郷の事を話し合ったりして、久々に楽しく過ごせていた。あっ、そう言えば…
「どうして、朝僕が絡まれるって分かったの?」
「お前本当にこういう所に来た事なかったんだな」
「うん?」
「隠してもあんまり意味ないし、言わないとお前懲りずにまた一人で行くかもしれないからなぁ」
「もうあんな思いしたくないから絶対一人では出かけないです…」
「素直でよろしい。まぁ、簡単に言うとここはポケモンの番が預けられる所だよ。中には私達みたいな番じゃないやつだったり、さっきのミミロップみたいに一匹で預けられてるやつだったりもいるけどな」
「というと?」
「一匹でいるやつの中には他の一匹でいるやつを見つけて…まぁそういったことをしようとする奴もいるってことだよ。みなまで言わすな。だから、とりあえずここに居る間は二匹で行動した方が無難ってことだ」
 正直途中からあんまり良く分からなかった所もあったけど、つまりは一匹で行動してると変なトラブルに巻き込まれやすいってことだよね?うーん、朝の事もあったし本当にこれからはちゃんとハブネークに声かけてから行動することにしよう。もうあんな事に巻き込まれたくないし。
「マスターが迎えに来るまでは、波風立てない様にゆるーりと過ごせばいいんだよ。食い物にも困んないし、正直ここより過ごしやすい環境はあんまりないしな」
「確かにそうかもね。ありがとう色々教えてくれて」
「ん。さーて、じゃあ水辺でも探してみるか」
「あれ、ハブネーク泳げたっけ?」
「いや?お前最近泳いだりしてないだろうし、飯食うのにも涼しくて丁度良いんじゃないかと思ってさ」
 うーん。確かにこの地方に来てからめっきり泳いでないなぁ。僕としては泳げるのは嬉しいけど、でもハブネークを待たせるのは悪いしなぁ…って顔近い、近い!
「お前は変に気を使いすぎだっての。…まぁ、嫌なら別に良いけど」
「じゃ、じゃあお言葉に甘えさせてもらおうかな。でも、ハブネークは何かしたいことないの?」
「あー、なら後で模擬戦頼むよ。私も少しは体動かさないとな」
 それくらいなら大丈夫かな。バトルそこまで苦手なわけでもないし。模擬戦だからハブネークもそこまで本気ではやらないだろうし。
「分かった。それくらいなら付き合えると思うよ」
「サンキュ。本当ここに来てから全然体動かせてなかったから、あんま調子良くなかったんだよ」
 なんだ、ハブネークもそうだったんだ。僕よりもバトルとか好きな方なんだし、それはそうか。せめて、ハブネークが満足できるぐらいは頑張らないとね。あっ、水の匂い。
「案外広そうだね」
「この広さならお前でも泳ぐの余裕そうだな」
「うん。じゃあ少し泳いでくるよ」
「おう。昼寝でもしてるからゆっくり泳いで来い」
 小さく欠伸をするハブネークを横目に水の中に入る。うーん、やっぱり気持ちいいや。この地方水辺の移動はラプラスさんがやってくれちゃうし。昔みたいにマスターを背中に乗せて海の旅とかはしたいけど出来ないからね。それにしても、この湖今の所他のポケモンいないみたいだし少しはしゃいでも平気そう。よーし…
「そーれっ!」
 掛け声と一緒に水中から宙へ飛ぶ。水しぶきを上げてもう一度着水。こっちじゃコンテストもないから、こんな事も最近やれてなかったし上手くいくか不安だったけど、着水も完璧…あれ、ハブネークが呼んでる?
「おーう、寝てる奴に水掛けるたぁ、言い度胸じゃねぇか?」
 水面から顔を出すと、恐らく僕が着水した時の水しぶきを掛かってびしょびしょのハブネークが眉間をぴくぴく動かしながら笑ってない笑顔で僕を睨んでいた。
「ごめん、本当にごめん」
 顔を水面から少し出してもごもごと謝ると、それまで怒っていると思ったハブネークはそんな僕の姿を見ると少し噴き出してから嬉しそうに微笑んだ。
「たく。まぁお前が楽しそうだから良いけどさ…」
「?」
「あぁもう、何でもない!ほら満足したなら今度は私に付き合えって」
「わ、分かった」
 そそくさと森の奥に進んでいくハブネークに置いて行かれない様に僕も湖から急いで飛び出す。あんまり怒ってなさそうだけど、これはちゃんと相手しないと怒られるパターンだね。
「ここら辺で良いだろ」
「お手柔らかにお願いします」
「元エースのお前に言われるのも変だが…まぁ善処はする」
 前のマスターの時は不本意だったけどそう言われてたにしても、もうずっと前の話だし、最近は全くバトルもしてないんだけど…ハブネークは何回か深呼吸して、集中してる。うーん…これはさっきの言葉はあんまり期待しないでおこう…
「ほら、行くぞっ!」
「ちょっ!いきなりすぎ!」
 掛け声と共にハブネークが僕の頭上に飛んだ。僅かに尻尾に力が込められているのがハブネークの十八番ポイズンテールの発動だとわかり、僕も後ろに引く。陸上戦はあまり得意じゃないけど避けるだけなら僕にも十分出来る。もちろん、避けてもすぐに二撃目が襲ってくる。案外体が覚えてる。
「避けてるだけか?ミロカロス!」
「うん。だから少しだけど、僕も頑張るよ」
 上空から振り下ろされるハブネークの尾に合わせて僕も自身の尾に水の力を込めて打ち合わせる。衝撃に備えて身構える。威力は重力が加わっているハブネークの方が強い。だから、元々相殺させようなんて思ってない。衝撃に耐えながら少しだけ体が後ろに下がる。
「クッ…!」
「行くよ」
 でも、その衝撃はハブネークにも跳ね返る。その一瞬、宙でハブネークは身動きが取れなくなるはず。そこを叩く。尻尾をばねにしてハブネークと同じくらいの高さまで飛び上がる。加減して…
「これでどうだっ!」
「くっそ!」
 尾でハブネークをはじき落とす。大丈夫、落とす位置はちゃんと決めてあるし衝撃の音も小さい。ちゃんと上手くいったみたいだ。
「流石エース様だな。アクアリングでアフターケアまで万全かよ」
「あはは、元だけどね」
「なんか、その顔むかつく」
 最初はむすっとしていたハブネークも少しするとクスリと笑って表情に笑顔が戻った。そんなに怪我もないみたいだし、アクアリングのクッションちゃんと機能して良かった。

「あ、あのーハブネーク?そろそろ降りてくれても良いんじゃないかな?」
「お前は怪我してる女の子を歩かせるのか?ほー?」
「いや、まぁ良いんだけどさ…」
 結局あの模擬戦の後ハブネークは僕の背中に乗っている。重くはないんだけど正直僕の身体の作り的に乗せるの結構きついんだよね…後ちょっとで小屋に着くからもういいけど。
「ほら着いたよ?」
「ん。サンキュ」
 そう言うとハブネークはするりと僕の背中から降りて、そのまま奥の部屋へ向かった。
「少し疲れたから寝るわ。入ってくんなよ?」
「え、寝床ならこっちn…」
 僕が言い終わるよりも先にハブネークは奥に行って尻尾を器用に使って扉を閉めてしまった。久々に動いたから疲れたのかな?そう言う僕も何だかんだ少し疲れてるし横になろうか。

「ん…?」
 結局、あの後横になっていたらいつの間にか眠ってしまったらしく、僕はほんの少しの違和感で目を覚ました。違和感の正体は奥の部屋…ハブネークが寝ているであろう部屋から水が弾けるような音が聞こえた。最初は水でも飲んでいるのだろうと考えていた寝ぼけ眼の僕もその後に聞こえてきたハブネークの苦し気なくぐもった声で完全に目を覚ました。
「ハブネーク!?」
 考えるより先に行動していた。もしかしたら先ほどの模擬戦で想像以上に傷を負っていたのかもしれない。強がりな彼女はそれを僕に隠すためにわざわざ違う部屋で寝ることを選んだのかもしれない。そんな考えが頭に駆け巡り僕は扉を強めに開け放った。
「ん…!?」
「な、なんで!おま、あぁぁ!」
 部屋に入った瞬間、少し酸っぱいような甘いような匂いが鼻を衝いた。真っ暗の部屋の中からハブネークの悲鳴が聞こえた。少しずつ、目が慣れていくとそこには自分の尻尾を使って自分の秘所を責め立て何処か悦に浸っていたハブネークの姿があった。
「ばか、やろ…!」
「ごごごごごご、ごめん…!」
 はぁはぁと息を乱す彼女から、咄嗟に目をそらしたがもう遅かった。先ほどは異臭だとしか感じなかった匂いも、この状況を一度理解してしまったら、そういったものだと感じて意識しない様に気を付けても本能で意識してしまう。
「見られたもんはしょうがない、お前が隣で寝てるのに事に及んだ私の責任もある…」
「見てない!見てないから!」
「下手な気遣いはやめろ!?それにお前もそうなってるんだから、恥ずかしさも薄れたって…」
横になっていたハブネークがふらふらしながら少し体制を直して、僕の下腹部をチラチラと見ている事に気づいて僕もその部分を見てみるとそこにはいきり立った僕の雄の象徴があった。
「いや、これは!」
「あー、くそ…あれだけでこんなになってるのに、こんな事されたら…」
 弁明をしようとハブネークに声をかけると当の本人は下を向きながらぼそりぼそりと何かを呟き始めた。
「ハ、ハブネーク?」
「私は入って来るなって忠告したんだぞ?」
 じりじりとハブネークが僕に近づいてくる。
「それをお前が守らなかったんだからな?」
逃げようと体に力を入れても、ハブネークに睨まれた瞬間に動けなくなった。
「だから…私は悪くないからな?」
 そして、固まっていた僕に向かってハブネークは体当たりをして僕を押し倒して、僕の身体を押さえつける様に上に乗ってきた。
「あ、案外お前の大きいんだな…」
「し、知らないよ、僕だってこんな事なるの初めてなんだから…」
 その言葉を聞いた途端今まで顔を赤くしていたハブネークが同時に困惑の表情を浮かべた。ただ、すぐに先ほどと同じ恍惚とした表情で二股の舌をチロリと出した。
「なるほどな。初めてねぇ…まぁ、でも」
 何か小さく呟いてから突然ハブネークは僕の体に巻きついて来た。今までに見た事のないような怪しい笑みを浮かべながら。
「さっきも言ったけどこれなら、不可抗力だよな…?」
 そう言って、ハブネークは僕の口に自身の口を重ねた。
「んちゅ…」
「!?!?」
 口を重ねるだけじゃなく、ちろちろと僕の舌を二股の下でなぞってくる。逃げようと力を入れようしても、ハブネークも力を加えて押さえつけてくる。無駄な抵抗をしながら、されるがままにされる僕の焦る顔を見て、目前のハブネークは笑みを浮かべながら息継ぎをするために一度口を離した。結局すぐにもう一度口を塞がれることになったけど。
「ちょ…はぶ…まっ!」
「ぷはっ…!お前今朝言ったよな?どうして私たちがここに預けられたかって」
「そ、そうだけど。これとさっきの何が関係あるのさ!」
「教えるついでに、お前のそのでかくなっちまった物鎮めるの手伝ってやるって話だよ。まぁ実際の所は私もお前の匂いに当てられたのを収めるためだけどな…」
 僕の匂い。そう聞いて僕の体質の事を思い出した。メロメロボディ、触れた異性を魅了してしまう特性。それに気づいた瞬間にサーッと血の気が引いた。もう遅いけど。
「私もここまで当てられるとは思わなかったけどな。それにこれでマスターの願いは叶えられるんじゃないか?」
「えっ?」
「昼に言っただろ?ここはこう言ったことをするところだって」
「こういった事…?」
 今の状況、僕はあんまりこういった事を詳しくは知らないけど、これがどういう意味で行われるものなのかくらいは流石に分かる。
「た、卵作り?」
「私とお前は種族柄似通った所も多い。十中八九そう言う事だと思うぞ」
「ちょ、ちょっと待って!そうだとしても、ハブネークは良いの?」
 確かにそうかもしれないけど、僕なんかがハブネークの相手で良いの?
「童貞が一人前に人の心配すんな。そんな心配するくらいなら、人の事昂らせた責任取れっての…」
 そう言い終わると、ハブネークは僕に絡みついたまま、僕の上に乗った。そして、三度目の口付けをして来た。
「んっ!」
「んっ…」
 さっきよりもだいぶ短い時間の拘束だったけど、さっきと違って舌に少し痛みが走った。その痛みのすぐ後にハブネークは口を離して、ペロリと舌なめずりをしながら、まるで獲物を見る様に僕を見つめた。
「あれ、から…だが…?」
「お前に暴れられたら流石に危ないからな、少しだけ毒を混ぜた。心配すんな終わる頃には抜けると思うからさ」
 まず体に襲って来たのは軽い倦怠感。思うって…ダメだ、思考もあんまり回らなくなってきた…
「まずは一回スッキリするか?」
 そう言うとハブネークは僕の物の近くまで顔を近づけてからちらりと僕の顔の方を見た。そしてニヤリと笑うとそそり立っている僕の物を口で咥えた。
「ちょ、汚いって…!」
 僕の物を丸呑みにしていくハブネークに抵抗するために体をよじらせようと思ってもさっき食らった毒のせいなのか体がうまく動かない。
「んあっ!本当にでかいな、それに凄い匂いだぞ?」
「だから汚いって言ったじゃん…」
「まぁ、お前は抵抗しなきゃいいんだよ」
「うあっ!」
 そう言うとハブネークはまた僕の物を深く飲み込んだ。しかも今度は喉や舌を使って緩急をつけて責め立ててきた。僕自身されるがままになっていたけど、少しずつ下半身に何かが溜まっていくのを感じた。
「ハブ、ネーク出ちゃう、から…!」
「らひちまえ」
 その一言を聞いてすぐに僕は耐えられなくなり、そのままハブネークの口に欲望吐き出した。それをゴクゴクと飲み干すハブネークの喉の動きで僕はまた声を漏らしながら、腰を浮かした。
「プハッ!うわっ、まだ出るのか」
 名残惜しそうな表情で物を口から離したハブネークの顔にまで白濁液をかけてしまった。でもその表情はどこか嬉しそうで、かけられた液体をペロリと舐め取りながら体制を逆にして僕の顔を覗き込んだ。
「さーて、私もお前のせいで準備万端だし、もうヤラせてもらうぞ?」
 顔を僕の前に一度出してからハブネークはわざとらしく僕の目の前に自分の割れ目を見せてきた。僕の物が出ている所に似ているけど、ハブネークのそこは僕のように物が生えてる訳でじゃなく、ただぐっしょりと濡れていた。そして、その割れ目を僕の物にあてがった。
「あ…はぁ!やっぱりでかいな。全部入るか分かんないな」
「う、わぁ…!」
 僕の物が半分ほどハブネークの割れ目に飲まれた。うねうねと蛇のようにうごめくハブネークの中に包まれて、さっきの口とは違うまた味わったことのない感覚を毒で自由がきかない体に叩き込まれる。すぐにさっきと同じように体の奥から湧き上がるもの感じた。そして、結局僕はまたそれを抑えることが出来なくて今度はハブネークの中に白濁液を吐き出した。
「んぁ…!」
「んん!早いな。でも、まだ固いし、もう少し頑張ってくれよ?私も満足したいんだから」
 妖艶に、そして獲物を見る様にハブネークは僕を見つめてきた。疲れ切った体とは裏腹に僕の雄はいまだにハブネークの中でそそり立っていて、それを感じたハブネークはすぐに体を上下に揺らし始めて、僕のものを責め立て始めた。
「んっ、はっ、あぁ…!」
「は、ぶね、ーく…!」
 もう正直意識を手放してしまいそうだったから、ハブネークに助けを求めて声を出した。でも、僕の上で踊るように体を動かすハブネークには全く聞こえていない様で、ただただ自分の欲望のためにハブネークは腰を動かしていた。その責めにまた体の奥からこみ上げてきたけど、それを我慢することも意識を保つことも今の僕には難しかった。
「あぁぁ!」
 また、ハブネークの中に僕はこみ上げてきたものを吐き出した。それと同時に僕の上で動いていた、ハブネークが体を震わせて大きな声を上げたけど、僕はその声を聴ききる前に意識を失った。

「本当にすまない…!」
 目が覚めた僕が最初に見たのは、半泣きで僕の顔を覗き込むハブネークの姿だった。ぼんやりと焦点の合わない目で窓を見てみると、もう既に外は真っ暗だった。
「あれ、僕どれくらい寝てた…?」
「あ、あの後から5時間くらいは経ってる。でも、本当に起きて良かった…」
 五時間かぁ。その間ハブネークずっと僕のそばで心配してくれてたんだ。なんか、それは少しだけ嬉しく感じた。痛てて…まだ少し体は動かしにくいかも。
「介抱してくれたんだね。ありがとう」
「当たり前だろ、怒ってるか…?」
「ううん。僕もまた忠告破っちゃったし、自業自得だよ」
 少ししおらしくなっているハブネークに笑いかける。
「でも、無理やりだったし。嫌だったろ…」
「うーん…確かにさっきのハブネークは少し怖かったかな。でも、不思議と嫌ではなかったと思う」
 驚きはしたし、言った通り怖かったのは確かだけど。どっちかって言うとドキドキした。だから、ハブネークが思ってるほど、嫌じゃなかった。
「でも、番でもないやつに、こんな事されたんだぞ?」
「確かに最初は驚いたけど、それなら番になれば良いんじゃない?」
「なっ!」
「それに、僕ハブネークとなら番になるの嫌じゃないよ?むしろ…」
 そこから先を言おうとしてふと我に返った。少しずつ顔が熱くなっていく。目の前のハブネークは今までの悲しそうな顔から驚いた顔になった。
「…むしろ、何だ?」
「待って!近いって!」
 さっきまでのしおらしい姿から、いつも通りのハブネークに戻って、僕は小屋の壁際まで追いやられていた。その先を言うまで逃がさないと言った表情で。
「好きなんだと思う…ハブネークと一緒に居るとすごく楽しいし。さっきも変かもしれないけど、凄いドキドキしたんだ…って、なんで泣いてるの?」
「うるさい…!バカ!」
「ひ、酷い…」
「いつも頑張って前に進むお前が好きだったんだ…!もう順番ぐちゃぐちゃな気がするけど…」
「い、いつから僕の事好きだったの?」
 ただ、純粋に気になった。それを聞いてハブネークは顔を真っ赤にして、僕の方を睨んだ。
「べ、別にいつからでもいいだろ」
「僕はちゃんと言ったんだよ?」
 そう言うと少しハブネークはグググッと唸ってから、ポツリポツリと話し始めた。
「お前が手持ちに入ってからすぐだよ。もちろんミロカロスとしてじゃなくてヒンバスの時からお前の努力してる姿を見て…でも、お前進化してからいろんな奴に言い寄られてたし、お前が進化してすぐにその尻尾の色を見て最初私の色に似てて嬉しかったんだけど、お前はあんまり好きじゃなかったみたいで、それに私なんかじゃ迷惑かなって…」
「ハブネーク…」
 僕自身、進化してからはヒンバスの時には話さなかった様な色んなポケモンから話しかけられたりしたけど、話かけてくれる人たちの多くは僕の容姿や珍しい色を気になって話しかけてくれる人が多かった。でも、それは僕が昔の僕を知らない皆の事を騙してるみたいで嫌だった。だから、何時の間にか他人と距離を置くようになってしまった。でも、そうしたことでヒンバスの時から仲良くしてくれたポケモン達とも少しずつ距離が離れた。大切な友達だったハブネークとも。でももう、僕の事を好きだと言ってくれたハブネークを信用しないなんて事はもう絶対にしない。だから…覚悟を決めた。
「こんな僕でも良いですか?」
「ばか、そんなお前が好きなんだよ」
 そう言ってすぐにハブネークは少し涙をこぼしながら口付けをして来た。さっきみたいな強引な口付けじゃなく、今度は優しい口付け。最初は美味くできなかった僕も少しすると受け入れる様に目をつぶって口付けをした。口を離すとお互いの口から唾液の糸が引いた。それを残しながら少し潤んだ瞳でハブネークは僕の首に顔を埋めながら小さい声で訴えかけてきた。
「今度はオスのお前から攻めてくれよ?」
「あ、あんまり期待はしないで欲しいなぁ…」
 そう僕が言うとすぐにハブネークが寝床に腹ばいに寝た。僕が気を失ってからずっとそのままだったから、黒い鱗に所々白い斑点があった。お互いに気持ちの準備は万端みたいだけど、さっきと違ってハブネークの割れ目はあんまり濡れてなかった。確かさっきは僕の匂いで発情したって言ってたけど。どうすれば良いんだろ?確か、ハブネークは…
「ん…」
「ちょ、待て!さっきのままで汚いから!」
「でも、濡らさなきゃ痛いんでしょ?それにハブネークは僕にしてくれたじゃん」
「そそうだけど…!」
「それなら慣らさなきゃ。下手くそだと思うけど精一杯頑張るよ」
「ンンッ!」
 ハブネークの割れ目を優しく舐めると、今までに聞いたことがないようなくぐもった声を上げた。表情を見る限り痛かったりしたわけじゃなくて、声を出さない様に耐えているようだった。うーん、僕としてはさっきやられたのもあるけど、声出して欲しいな。そう思って少しだけ舌をハブネークの中に入れる。
「ふぁ…!あ、んっ!」
 ビクリと体を震わせながらハブネークは声を漏らし始めた。そのままゆっくりと舌を出して、今度はまた周りを攻め始める。
「ま、待てって!ヒウッ!も、う…あぁぁぁ!」
 少し出っ張っていた場所を舌で弾くとハブネークは一際大きな声を上げた後割れ目から透明な液を吹き上げた。もちろん僕はその液体を真正面から被ることになったけど、そこまで嫌ではなかった。なんか甘い匂いだなぁ。あっ、でも味は酸っぱいかも。
「ば、ばかぁ!そんなの汚いから舐めなくてもいいだろ!?」
「ご、ごめん」
 ハブネークが僕にしてくれたようにそいただけなんだけど…難しいなぁ。
「も、もう十分だから。するなら早く…」
「分かった」
 正直僕もさっきまでのハブネークを見ていたら興奮してきた。僕を攻めてた時のハブネークの気持ちが少し分かった気がする。僕はあんなに積極的には出来ないと思うけど。いきり立った僕の物をハブネークの割れ目に押し当てる。ハブネークが一瞬ビクリと体を震わせたけど、少し力を加えて押し込んでいくと案外すんなりと入ってしまった。
「ほ、んと、おおき、いな…」
「痛かったら言ってね?」
「大丈夫だからさっさと動け、このままの方がキツイ…」
「動いてほしいなら素直に言えばいいのに」
「なにいっ…ンアッ!ンッ、ヒッ!」
 強がるハブネークに少しムッとして、耳元でそう囁いてから、ゆっくりと動き始める。僕の抜き差しに呼応するようにハブネークは目をぱちくりさせながらビクリと跳ねた。ハブネークから無理やりされたときにはそんな余裕はなかったけど、こうやって自分が動く立場になると、少しだけ意地悪な気持ちが生まれてくる。ギリギリまで引き抜いてから、またゆっくりと押し込んでいく。それを繰り返していくうちに、ハブネークの様子が明らかに変化した。しゅるりと尻尾が僕の尻尾に巻きついて来た。
「もっと…」
 そして小さくそう呟いた。あぁ、さっきのハブネークはこんな状況だったのか。その一言で完全に僕に残っていた理性は消し飛ばされた。少しずつ動きのペースを速めていく。
「ふぁ!あっ、は、げ、しぃ!」
「ハ、ブネーク、口近づけて…?」
 ハブネークの口に僕の口を重ねようとすると、今まで抵抗してこなかったハブネークが突然抵抗をし始めた。
「だめ、だめだ…!わたし、こうふん、すると、どくでちゃ、うからぁ!」
「さっきも食らったんだし平気だよ。ねっ?」
「んっ!」
 そう言ってほぼ無理やり口付けをすると同時に尻尾をまたぐるりと絡ませる。ハブネークが僕から離れない様に、ハブネークが僕を離さない様に。
口でも体でも強く絡み合おうとするのは、進化して蛇みたいな体になった影響なのかもしれない。絡ませている舌先が少しピリッとしたのを感じて、ハブネークの限界が近い事を実感する。うん、正直僕ももうそろそろ限界だ。せめて一番奥に…そう思って、絡ませていた尻尾をさらに強く絡ませて離れないようにする。それに呼応するようにハブネークからも力強く絡み返された。
「プハッ!も、う、わ、たし、だめ、だぁ!」
「僕も、でちゃうっ!」
「「あぁぁぁぁぁ!」」
 今日何度目かも分からない大絶叫。僕はハブネークの一番深い所で欲望を吐き出して、ハブネークはそれを体全体で感じていた。
少しずつゆっくりと絡ませていた尾を解いていくと、ハブネークは満足そうな顔をしながら、僕に頬擦りをしてきた。その姿を見て軽く口付けをする。
そして、少しするとハブネークゆっくり眠りに落ちていった。その幸せそうな表情を見て僕も少し安心する。あれ?安心したら僕もなんか眠くなってきた…

「おはよう」
「お、おはよう。それ…」
 僕が目を覚ました時もう既にハブネークは目を覚ましていた。とぐろを巻いている体に白と緑の丸い塊を抱えて。
「私とお前の卵だよ」
「僕たちの…」
「フフッ、これで少しは自信がつくんじゃないのか、お父さん?」
 お父さん。突然ハブネークからそう呼ばれて少しだけこそばゆかった。そして、それと同時にやっぱり不安な気持ちも胸の中にはあった。僕みたいなやつにこの子をきちんと育てられるのかとか、そういった不安の種は尽きなかった。
「アハハ…やっぱりそんなすぐには変われないかも」
「うん、別にそれでいいんじゃないか?ゆっくりで良いんだよ」
 そう言いながら卵を寝床に静かに落としながら、ハブネークは僕に近づいて来て、顔を摺り寄せて、言葉を続けた。
「わ、私も素直になるのはまだ少し難しいしな。これから三匹で頑張れば良いんだよ」
 顔を少しだけ紅潮させて優しく笑いかけながらハブネークは僕のすぐ側まで卵を運んできてくれた。ゆっくりと顔を近づけると中から本当に、本当に少しだけ小さく音が聞こえてきた。僕たちはお互いにお互い素直じゃないし変な所で臆病だ。でも、そんな二匹だから、お互いの事をちゃんと理解して、これからもお互いの事を大事に思えると思う。それは、本人である僕たちが一番良く分かっている。だから、そんなに急いで変わらなくても良いのかもしれない。そう思うと、不思議と笑みがこぼれた。うん、そうだ。僕たちは僕たちのままで歩んでいけばいいんだ。この小さな命を抱きしめながら。だから…しっかり伝えなきゃ。
「ハブネーク?これからも宜しくお願いします」
「なんだよ改まって…まぁ私もそうだな。これからも宜しくミロカロス!」
 そう言って僕たちはもう一度短く口付けをした。

後書き 

 はい、懲りずに出ていましたユキザサです。結果は1票で最下位でした★
うーん、まだまだ精進しなければいけませんね!投票してくださった方本当にありがとうございました!
蛇とかタイトルに付けてたのでVore期待していた方は申し訳ないです。いつものです()
ともあれ良く攻め側にいるハブネークと受け側にいるミロカロスを逆転させるのが目的でもあり、楽しく書けたので悔いはなし!

投票コメ返しです。

二匹の蛇による濃厚な濡れ場堪能させていただきました。(2018/10/12(金) 07:32)


堪能していただけたのであれば作者としてもとても嬉しく思います。本当に投票ありがとうございました!

何かございましたら 

最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • このカップリング、実は倍以上、体長の差があるので、結構な体格サプレイになるのですよね。案外大きいとハブネークが言っておりますが、相対的な大きさも絶対的な大きさも大きめなミロカロスに、もう少し苦戦したり、させたりという描写に力を入れてほしかった気がします。
    しかし、ハブネークはなかなかに経験豊かなようですし、もしかしたら他のドラゴンとも番った経験があるのかもとか考えると考えると本が薄くなる気分です。 -- リング
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Last-modified: 2018-10-15 (月) 02:30:35
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