―9t.九尾は元帥なのか?最終鬼畜キュウコン―
ペルシアンがキュウコンに話しかける
「私事で戦闘艦を使用する。…そんな事が許されると思うんですか?」
キュウコンは指を一本立てて横にチッチッチと振る
「大丈夫さ、彼ならあの艦を上手く使ってくれる」
ペルシアンが大きくため息をつき、愚痴をこぼす。
「あたしゃねー、そういう心配なんてしてないの。
奴ら怒るよー、"伝統深き海軍のうんたら"とか"規律のかんたら"とか言ってさー」
「なぁ参謀長、大艦隊の特性を知ってるかい?」
「あん?そりゃ攻撃力と防御力だろうよ。艦砲は巨砲(威力)より口径(射程)と"数"だ
対空にしたって弾幕を綿密に張ることが出来る。攻撃は最大の防御とはよく言ったものね」
「ならば、弱点は?」
「ぶっちゃけ"無い"。潜水艦には対潜駆逐艦、攻撃機には空母艦載機か対空砲火、対艦には艦砲
戦術によって隊列(バトリオ)を変えればどんな戦闘にも対応出来るし」
「ならば――」
「彼らに言わせれば"無敵の帝国艦隊"ね」
ペルシアンが割り込み、結論を我先にと言う。その結論にキュウコンは渋い顔をする。
「奴らは守ってくれるのか?」
「――は?
…ど、どうしたの?キュウコン」
「誰が私を守ってくれる?国民を守ってくれる?」
「海は海軍が守る。陸まで来る敵は陸軍が――」
「無理だ、彼らは無敵では無い……。」
「…元帥らしくないよ。臆病風にでも吹かれたの?」
「彼らだけでは我々は守りきれん」
「……。またまた御冗談をw」
「その艦隊は、どれほどの敵を相手にできる?」
「いくらでも、彼らならやってのけますw」
「ならば、コインを撃てるか?」
「……は?」
「弾かれ、表裏翻るコインに風穴を空ける事が出来るか?」
「――つまり?」
「臓器の腫瘍を一本のメスで切り落とすような、そういうのが必要なんだ。
チェーンソーや、斧ではそんな芸当できまい?」
「なぜ、そんな事を?」
「殺戮は……避けるべきなんだ」
「え?」
「別に我々に反旗を翻し、抗われるのは構わない。
例えが悪かった、――軍隊が相手に出来るのは軍隊だけだ。
サッカーをするのに相手をねじ伏せてはならん、同じフットボールでも違いがある。
いずれ、ファールをする奴が居る。
人殺しと戦争は違う。その人殺しの討伐にあの艦を使うんだ……」
「ふーん、わかった。
……けど、そんな用意しなくてもねぇ?」
「怖いんだ…
ただ、突然人殺しが我が家(くに)に現れ愛しい国民が無抵抗の内に殺されるのが怖いんだ。
もしそんなときに手をこまねいて、死体の山でもできてみろ…
私は軍隊に人殺しはさせない。軍隊は敵に損害を与え、討ち滅ぼすだけだ。
死んだり殺したりするのは仕方ない。それを約束した上の"ケンカ"が戦争だ。
けど国民には!…国民にはそんな準備がない。一応国民の身を守れるよう必要な事はしてる。
ああ、ただ私は臆病なだけだ
艦隊の構成に隙が無いのは私が臆病だからだ
兵裝が充実してるのも、もしもに備えてだ
怖いんだ…仲間が死ぬのが、屍を見るのが…
殺すのも嫌なんだ…」
キュウコンが炎タイプに見合わないほど青ざめ、震え、目に涙を浮かべる
「歴史は我々を許してはくない。
負ければ国民仲間に見放れ、勝ってしまえば敵に悪魔扱いされいずれ将来歴史は我々を愚か者として名を刻まれる。
戦争は、この人殺しゲームは、なにも生み出さない!」
涙を溢れさせ、嗚咽を垂れ流すキュウコン
「ふっ…」
それに対し、ペルシアンは吹き出し
「くっくっく…あはははは、あーはっはっは」
腹を抱えて転げ回ってしまった。
「大将!大将殿!軍隊指揮官殿!総統(鳳凰)代行!代行殿!
そうだ。あんたはそうさ!戦犯だ。A級戦犯だ。
悪魔だ!そして愚か者さ。
で、私の上官様だ。私はあなたの僕だ
命令するがいい。私になんなりと、命を燃やせと、敵を滅ぼせと
臆病者め、泣き虫め。あんたは優しいな、仲間に、敵に、命に」
ペルシアンは自分の鋭い目に涙が溢れてるのに気づき、前足で拭った
「が、いいじゃないか。殺すくらい
たまには殺し合いも、優しさだけが生き物の心ではない。
来世国民が殺しを知らないのがあなたの願望か?
いずれ満足出来ぬ時代が来る。
死と殺しをとんだ見当違いで"ヤろうと"する。
皆が皆、お前の嫌いな人殺しになる。
人を愛せない、自分が解らず体を売り、皆働かず、死ぬときはただ己の首を括る時代が来る。
今が狂ってるか?そんな時代が狂ってるか。
誰にもわからない。
私だって士官だ。無茶が祟って自分の隊がボッコボコにやられた事もある。
死はいつの時代もある。殺しくらい"時代"が許してはくれるさ
歴史は、いつもポケモンを政治を世界を罵倒するだけだ。
時代は、その時の奴らの精神を愛してくれている」
ペルシアンがキュウコンの肩をぽんと叩く
「私は…悪魔か?」
「いや、あんたはただの狐だ」
かわいらしい、お花が似合う狐だ。
―総員起床、寝具畳め―
ストライクとピカチュウは軍港に居た
軍港といってもキュウコンが極秘に設置した仮設補給港である。
「……」
「……」
二人とも鋼鉄(くろがね)を見上げて居た
「少佐殿……話が違いませんか?」
「どう違う?知ってる事をそのまま喋っただけだが」
ストライク准尉が艦に鎌を向けて反論する
「こんなにデカい駆逐艦はありません!五千トン近く、十分に巡洋艦クラスです
…しかもコイツは……」
「俺は元陸軍なんだ、詳しいことはわからん…」
「さいですか」
「とにかく必要なのは乗員だ。乗員が居なければただの鉄くずに過ぎん!そこでだ」
「はい」
「そこに浮いてるのはなんだ?」
「ポケモンです」
「種族はなんだ?」
「炎タイプのバクフーンかと思われます」
「彼はなにをしている?」
「どざえもんごっこか、生死の境でフワンテ探しかと思われます」
「彼は使えるか?」
「赤紙を発行すればいいのです。使えないなら沈めてしまいませう」
「一銭五厘で死んでもらう。なあに、悪い話じゃあるまい」
二人は浮かんでいたバクフーンを引き上げ、意識がないのを確認し
「心肺蘇生開始!」
[ピカチュウのかみなり!]
[いちげき ひっさつ!]
センターまで運んだ。
―その火イタチ、可憐に―
瞼を開けると、段々に意識がはっきりしてくる
……天井?
ここは……部屋の中?
だめか、結局逃げられなかったのか
溜め息を吐き出し、独り言を言う
「ベッドがあるだけましか。」
「いや、三度の飯とちょっとした年俸を保するぞ」
うわぁぁ!?誰?
右?左?誰か居るの?
「あんたの腹の上だ」
そこに居たのは――。ネズミ?あなたは……ポケモン?」
「ぎいてー、ストライク准尉いぃ〜
超国民英雄賞クラスの僕が…僕があぁ〜(泣)」
「ヨシヨシ、おとといから今日の朝まで寝ずに研いだ鎌でぎゅーっと抱きしめて切り刻んでも良いですかピザ少佐?」
「背中に鎌の有効面が触れた瞬間に、効果抜群の電撃を……」
「暴力は…だめ、ですよ」
あは、あはははー…と、まるで蝶と戯れる少女のような声で笑うバクフーン
「炎タイプって海に投げれば死ぬかな?」
「いや少佐殿、沈めてやるべきです」
いやいや鋼材の十字架に括ってから…それより魚雷に括って…
と、兵力の無駄遣いシリーズな会話をしていると、バクフーンが申し訳なさそうに
「ここは、どこでしょうか?」
とかしこまって聞くので、二人の軍人は地図を出し、正確な病院の場所を示した後
「沈めるならここだ。ここは潮流が早く…」「こっちでしょう。深い海溝があってだな…」
否、ならばこっちは魔の三角地帯…それより超兵器の実験場…と
暴力性の無駄遣い(over violence)な会話を楽しんでいた。一方
「流されていけ…私は留まるしかない」
と、有名なボスのセリフを吐くバクフーンでした。
#comment「あんたはシティハンターか…」
「なんで店員さんお客さんの膝の上で揺れてるんですか?」
バクフーンの素朴過ぎる質問にピカチュウが答える
「みんなセッ…ふご」
答えるその前にストライクが口を鎌で塞いだ
「とりあえずあんたについて色々聞きたい。
なぜ海に居たのか、なぜ唐突に死のうとしたのか」
バクフーンはなにか打ち明けるような口調で
「サンズオブリバティ計画って知ってます?」
「いや、知らん」
「わたしも知りません」
「( ̄□ ̄;)!!」
珈琲が運ばれて、店員は「帰れ」と吐き捨てていった。
「私、バクフーンなんですか?」
「まずい、バクフーンにゲシュタルト崩壊した」
「ええ、本当にバクフーンはバクフーンなのか…バクフーンはバクフーンなんだが、実際のところぱっと見バクフーンですね」
「あなたは、ピカチュウで…あなたはストライク。あはっ、楽しいですね」
「ぃぇぁ」
「ぉぅぃぇ」
「珈琲おいしいです( ^o^ )⊂」
「いいえ、それはおさとうです」
「いえ、まっくすこーひーです」
「ゆっくりしていってね」
「東方ワカンナスwww」
「俺らの作者カエレ」
― かーみーさーまー ―
ディアルガとパルキアが一緒の布団に入っていた
「俺達…やっと一つになれたな」
「だな。これまで永かった、やっと実を結んだ」
「いや、これから結ぶんだ」
「なぁに?もう一回?」
「違う。俺達に子供ができるのさ」
「そんな、僕男の子だよぉ…」
「俺も男さ、責任は持つ」
「生むのはメタモンだけどね」
「ははは、メタモンは産む機械」
あははは、あっははは、ははは
パパー 僕もパパだよ もーいっかい、しよ しかたないなぁ ひぎぃ!
時空の法則が乱れ始めた、恋とはいえまあ、しかたない。
―電波ゆんゆん―
「…というわけで、私は実験台にされ勉強も恋もできぬままこの年に…」
「なる程……」
ストライクが頷く
「ウェイター、指名お願い。」
「だれを」
「あんたを」
「ハァ?なんで私が?」
「ところで家族は」
「……」
「あんた見てるとムラムラきてさ」
「しっ…仕事の為だから、勘違いしないでよね!」
「じゃあ、ちょっとコレ舐めて」
「世の中舐めてかかると怖いな。そんな事が――」
「施設に入れられて……助かるかと」
「うまい…わね。はやく……入れて……」
「ぶち込んで、ひどく楽しませてやる」
「わぁ、嬉ぃっあ……ああぁ」
「助かって嬉しいです!軍隊さんって優しいんですね」
「まあ、まて。これからつらいぞ‥なんせ軍隊に入るわけだ」
「頑張ります。それが私の恩返しです」
「頑張れ、そのお返しにもっと良くしてやる」
「いいっ!すごくいい!」
「ちょっとつらいぞ‥ケツに入れるからな」
「アー、ああぁ‥‥あんっひぎぃ」
「あー…あと……んー。ああ、
そうだ!"わざ"とか使えるか?」
「こんな風に?」
「うおっ!伝票燃やした」
「あ、ごめんなさい」
「"わざ"使うからな」
「え?な…痺れ…ああん!ああ゛ア゙ア゙イ゙ア゙」
「わぉ!漏らした」
「ごめんなさいっ!でも、いいっギモヂイ゙イ゙ー」
「少佐、頭冷やそうか」
「どうしよう。クソまみれだ」
「私達、とてもアレですよね」
「また……指名して下さい」
―すごいお、キュウコンたん―
カチカチカチ…
「時と空が混じり闇を造る……か」
「遂に司令壊れたわ」
「時計二時間も眺めて中二病発病ね」
「今月給料大丈夫かしら」
「聞こえてる、安心して死ね」
ズーン orz orz orz
「しかし、ソコには一筋の灯り。作者のおミソが破裂する瞬間がバーン」
バターン!ドア開く、カイリキー登場
「セキエイ南軍立て直し作戦は?もう持たない!南軍は殲滅だ!」
「殲滅?本当か」
「ああ、今敵から停戦の打診とセキエイ南部地区の占領と北区を包囲したとと捕虜交換要請と北区の解放及び武装解除の要請
ついでに賠償金の支払い請求及び平和会談の紹知とピザの出前を頼む連絡があった。」
「で、セキエイ南軍は何人残っている?」
「は?0人ですが」
ゴォッ 大文字発動!
「……元帥、屋内で炎技は喫煙所にて行うように願います」
「残党計算は自分をカウントしろや。バカチンがぁ(はぁとo(^_^*」
「現在、0が正確です。焼死特有のファイティングポーズのまま硬直しております故、死亡は確実かと」
「北軍に通達。レアコイル通信参謀長、回線開け」
「ビビビ、通信可能、電波状況良好デス」
「 死 ね 。 通信終了だ」
「ビビビビ、入電"ちょwwま、助け……"通信が途絶えました」
「全航空、海上勢力に通達。15次バスターコール"飽和砲爆撃"発動。目標はセキエイ全て、以上」
「完璧な采配だ……」
「嘘つけや。
司令、今夜抱いてください。私は司令の雌猫に過ぎません」
「わかった」
時空間の歪みは限界に達していた。
―かみさまは、ガラクタ―
「う゛っ」
「あはは、これで25発目だねぱるたん」
神達は永遠のやおいを始めていた。ヤマもイミもオチも無い。ただただ行為を続ける。入れて出して出して出して出して出して出して出して(ry
世界の存在価値は無くなりかかっていた。
だが、それを調停するもの――
¨変身解除¨
「あれ?メタモンが変身した?」
変身したメタモン、否。変身を解除した'ミュウ'が二人の間に浮遊し青く瞬く
「我が名はミュウ。世界の調停者――現世の存続か瓦解を選択する者」
「なん…だと」
「(´・ω・`)」
「判定は"世界存続"。即ち世界滅亡に手を貸す者の粛清。貴様等だ、遺言は?」
「愛してるよぱるたん」
「僕もさディアルガ」
――バグ消去――
―キュウコンとピカチュウ―
「小遣いが欲しいだぁ?」「どうしても必要なんだ」
「……しかたない。私の仮眠室で待ってろ」
「……と待たされ二時間。タイミング悪かったようだな。
少し、寝るかな……」
ざわめく。雑音、話声が聞こえる
「よ、キャタピー」「おうトランセル」「( ゚∀゚)アハハハハハ/ \/ \」「プギャー(^Д^9m」「(´・ω・`)」「('A`)」「川 ゚ -゚)」「( ^ω^)」「(・∀・)」
その中、その輪とも言える存在"外"の俺は俺が不安になる
「なんだ!だれだ?あんたら誰なんだ?」
全員が振り返り、全員が口を揃えて答えた
「「「「「「「「「あなたと一緒」」」」」」」」」
一人づつ輪唱していく
「市民」「人民」「国民」「党員」「社会人」「ポケモン」
最後の奴が話す
「みんな、あんたの周りのポケモンだよ」
俺は急に惨めさを感じ耳を塞ぎ自分をふさぎ込む
「やめろ!お前らなんて知らない!」
「じゃあ、あなたは誰?何をする人?」
「ぐ…軍人で、敵を倒す……」
「敵って、こんな顔をしてなかった?」
プリンが顔を伸ばしたり潰したりしながらこちらを見る
一瞬、技"自爆"発動の予感がした。予感のした方向に電撃を放つと目の前のプリンを焼き払ってしまった。
「本当に敵はこんな顔をしていたの?」
焼けただれた顔が聴いた。
「ひどい顔だ」
「ひどい夢だ」
なして今日体は日常的に同じ動きをするのだろう?
昼寝から勝手に醒め、さらに朝立ち状態
部屋は吹き飛んで青空が天井代わりになっていた。
保護されたピカチュウは言った
「夢だろ?」
キュウコン総統崩御の知らせが全国に響いた。
また病院にいたピカチュウは叫んだ
「嘘だろ?」
ジョウト地方から軍隊が雪崩れ込み、カントーは戦争に負けた。
捕虜になったピカチュウは呟いた
「なんで?」
キュイーン、バババババババ(ミニガンの音)
ピカチュウは銃殺された。
世界は、闇に消えた。
おしまい。
ジパ○グの最終回ありえない。つまんない。お金返せ
なぜ沈めた?なぜ勝った?なぜ死んだ?