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華鳥籠

/華鳥籠

こちらの作品は人間♂×ポケモン♀の官能表現が含まれております。ご注意ください。

作者:ユキザサ



 疲れの癒し方は人それぞれ。人様に迷惑を掛けないやり方ならば別に誰かに文句を言われる筋合いはない。そう頭では考えていても今月もこの場所へと足を運んだ彼はどこか落ち着かないのかどこかそわそわしていた。
「こんな所知り合いに見られたら何言われるか分からないしな……さっさと入るか」
 もう一度辺りを見渡し、見知った顔がいない事を確認すると足早にとある伝説のポケモン達の姿をあしらったステンドグラスの看板が案内するビルの地下へ続く階段を駆け下りた。

<華鳥籠 あなたの疲れを癒します>

「あら、お兄さんまた来たの」
「えぇ、また懲りずに来ちゃいましたよ」
 階段を急ぎ足で降りたからか少し荒くなった息を整える青年を見ながらクスクスと笑うローブを羽織った人物。声色的には女性だが、実際の所、青年にも人なのかそうじゃないのかは分かってはいないが、こういった店で姿を隠すという事はその可能性もあるのだろうと青年は来るたびにぼんやりと考えていた。
「今はどの部屋も開いているから、ゆっくり決めたら?」
「そうだな……」
 そう。この店はそういった店で青年はそういった性癖の持ち主だという事である。今から青年が決めようとしてるのは今宵の相手を誰にするかといった所である。
 外の看板に偽りなし。この店で相手に出来るのはステンドグラスに映った伝説のポケモン達。今青年が立っている通路の先には三つの部屋がある。




氷鳥がいる雪葛の籠
雷鳥がいる雷花の籠
炎鳥がいる松明花の籠
































氷鳥がいる雪葛の籠 

「いつも通りフリーザーにするよ」
「他の子も試してみればいいのに」
「前回来た時にも約束してたからね」
「ふーん。まぁ楽しんできてね」
そう言うとローブの彼女はひらひらとローブに隠した手を振りながら、青年を見送った。そうして見送られた青年はまっすぐに通路を進み雪葛のあしらわれた扉を開けた。
 開けた扉からはひんやりとした空気が流れ込み青年にその存在を知らしめる。
「また来たんだねお兄さん!」
「あ、あぁ」
 突然、抱きついて来た氷鳥に驚いて体勢を崩しかけた青年を氷鳥はその翼で支えると、そのままゆっくりと部屋に置かれたベッドに青年を腰かけさせた。
「またボクを選んでくれて嬉しいよ。お兄さん!」
「前回の時約束してただろ」
 嬉しそうに頬擦りしてくる氷鳥の頭を撫でながら、青年の表情も柔らかくなる。様々な要因で疲れた心もここに来ると氷タイプの彼女に溶かされて癒される。
「どーする?もう始めちゃう?」
「いや、まだ時間もあるし少し話に付き合ってくれないか?」
「もちろんだよ!僕も久々だからいっぱい話したいな!」
 無邪気な笑顔を浮かべながら氷鳥はベッドに青年と横並びになった。

「へぇ、人間さんの生活も色々大変なんだねぇ」
「まぁそうかもね」
「じゃあ、今日はいつもよリサービスしちゃおうかな?」
「うわっ!」
 言い切るよりも前に氷鳥は青年をベッドに押し倒した。笑顔を浮かべてはいるがその顔は先ほどまでの無邪気な笑顔だけではなくどこか妖艶な雰囲気を漂わせている笑顔であった。押し倒している青年に跨ると氷鳥は嘴で器用に青年のワイシャツのボタンを外していく。それに対して青年も少しの気恥ずかしさを感じてはいるが抵抗はしなかった。ワイシャツのボタンを外し終えると翼で青年の頬を撫でる。
「久々だったからかな?ボク今すっごいドキドキしてるんだ」
「分かるよ。俺もそうだから」
「えへへ、じゃあお兄さんも準備オッケーかな?」
「あぁ」
 青年の上から退いた氷鳥は青年が脱いだ衣服をベッドの近くに置いてある籠に入れていく。そして最後の一枚を氷鳥に渡し一糸纏わぬ姿になった青年は、それが籠に入るのを確認すると先ほどとは逆に氷鳥を押し倒した。それを嫌がる素振りも見せずに受け入れると両の翼を青年の背中に回した。少しひんやりとした氷鳥の羽毛に体を埋めながら青年は氷鳥の牝の部分に手を伸ばした。
「んんっ!」
 それを待ち望んでいたかのように、身をびくりとふるわせて氷鳥は小さく嬌声をあげた、刺激に合わせて少しずつ氷鳥の頬が紅く染まっていく。時間がたつにつれ氷鳥の蜜壺から零れる音は大きくなり、体を震わせるスパンも早くなっていく。先ほどまでの無邪気な笑顔はそのままに華奢な体を青年の上でくねらせる。
 ハァハァと口から零される吐息は上気する体と心とは裏腹にひんやりと青年の顔の温度を下げるが、むしろそれは青年にとっては心地の良い風であった。
「あはっ!おにい、さんっ!もう、おにぃさんのほしいよぉ!」
「分かった」
 そう告げると青年は氷鳥の蜜壺から手を離し、柔らかな羽毛を押し倒す。それを待ってましたと言わんばかりに一切の抵抗をせず氷鳥はその体をベッドに沈ませる。
 薄花色の羽を何枚かふわりと回せると、キラキラと輝く尾を妖艶に揺らし青年を誘う。
「いつでもいいよ?」
「じゃあ遠慮せずに行くぞ?」
 青年の欲望はこれまでの氷鳥とのふれあいで限界まで膨れ上がっていた。サラリとした氷鳥の腹部を撫でると少しくすぐったそうに身を震わせた。
 青年はそのまま指を少しずつさげ氷鳥の蜜壺を広げ自身の欲望をその場所に合わせる。その感触を感じると氷鳥は嘴から少し舌を出し、また少し冷たい吐息を吐き出しながら青年の頬に翼を合わせた。
「ほーら、はやくおにぃさんをかんじさせて?」
「分かってるって」
 そう言うと青年は早々とその欲望を氷鳥の蜜壺に押し込んだ。待ち望んでいた、暖かい感触を感じてその喜びを体全体で表現した。
「んふっ!あっ!もっとぉ!」
「ほんと、乱れるの早いなぁ」
「だって!きも、ちいいんだ、もん!」
 僅かに目に涙を浮かばせながら氷鳥は青年を抱き寄せる。より密着した肌からは氷鳥の体温が青年に伝わってくる。冷たいその体温も今まで触れ合い続けてた青年には僅かに上がっていると分かるくらいには上昇していた。その事実に青年は僅かに嬉しさを感じ、氷鳥への責めをより激しくする。
「あっ!はげ、し!」
「随分、うれしそうだなっ!」
 青年がそう言うと氷鳥は翼で青年を抱き寄せ耳元で小さく呟いた。
「ぼくを、とかして……?」
「ッ!」
 その一言を耳元でささやかれた青年のストッパーが外れたのは言うまでもない。青年も氷鳥を抱き寄せ、お互いに快感の頂上に上り切ろうとしていた。
「出すぞ……!」
「んっ!あったかぁい……」
 青年が吐き出した欲望を氷鳥はとても嬉しそうに体を震わせながら感じ、はぁはぁと息を荒げる青年の口に嘴をこつんと当てた。
「きもちよかったよ」
「おれもだよ」
 そう言って一人と一羽は軽く口付けをした。

「そろそろ時間だな」
 服を着終えた青年に寄り添うように座っていた氷鳥は青年の言葉を聞くと寂しさを紛らわすように翼を青年の身体に回す。青年の身体を少しひんやりとした羽毛の感触が包む。
「また、来てくれる?」
「あぁ、また絶対来るよ」
「なら、これあげる!ボクだと思って大事にしてね?」
 そう言って氷鳥は器用に嘴で自分の翼の羽を一枚とると、そのまま青年にその羽を渡した。青年もそれを受け取ると、優しい手つきで氷鳥の頭を撫でる。
「ありがとう」
「うん!じゃあ、そろそろお別れだね」
「あぁ。またな」
「大好きな人の気持ちには素直に答えたいからね」
 青年に聞こえるか聞こえないかの声量で氷鳥はそう呟いた。少し寂しそうに視線を落としながら扉から出ていった青年を見つめた。
 
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雷鳥がいる雷花の籠 

「いつも通りサンダーにするよ」
「他の子も試してみればいいのに」
「前回来た時に約束してたからさ」
「ふーん。まぁ楽しんできてね」
そう言うとローブの彼女はひらひらとローブに隠した手を振りながら、青年を見送った。そうして見送られた青年はまっすぐに通路を進み黄色の雷花のあしらわれた扉を開けた。
 開けようとした扉からパチリと小さな静電気が流れその存在を青年に知らしめる。
「あら、今回は来るの早かったじゃない」
「おう」
 お世辞にも目つきが良いとは言えない目を青年に向けると雷鳥は退屈そうに欠伸をしながら自分の横の空いているスペースを翼でポンポンと叩いた。
「いつまでそこにいるのよ。早く来なさい」
「分かった分かった」
 青年が座ったのを確認すると、雷鳥は青年を押し倒しその顔を覗き込んだ。
「自分から痺れにくるなんて、本当に貴方も好き物ね」
「お前はムードとかそういったのは良いのか」
「そんなのなくても構わない。今の貴方は私の獲物なんだから」
「さいでっか」
 彼女といる時、青年はあまり気にせずに自分が出せるような気がしていた。裏表のない彼女と接している内に青年も彼女には裏表無く接するようになっていた。それがここに来るたびに彼女を指名している理由なのかもしれない。
「と思ったけど、たまには貴方の言う通りムードとかを気にしてみましょうか」
「?」
「ほら、あなたが言い出したんでしょう?早くしなさい?」
「早くしろって言われてもなぁ」
 そう言うと青年は雷鳥の顔に手を伸ばす。見た目とは裏腹にさらりとした感触が青年の手に返って来る。抵抗してこない雷鳥を見て青年は両手で静かに雷鳥を押し倒す。その衝撃でベッドがギシリと軋む。押し倒された雷鳥はその翼を青年の背中に回す。
「結局押し倒すんじゃない」
「別にこっからでもムードは作れるだろ?」
「どうだか」
 少し微笑み合うと一人と一羽はお互いの身体をまさぐり始める。青年が雷鳥の脇腹を撫で始めると、びくりと雷鳥の身体が震える。それを見て青年はそのまま雷鳥の牝の部分を探るように手の動きを変えていく。
「いつも、より、ずいぶんと、やさしいじゃない」
「それはお前が押し倒してくるからで、いつも優しいだろ」
 言葉を途切れさせている雷鳥に言葉を返すと、青年は探り当てた雷鳥の牝の部分に指を少し押し込む。その瞬間雷鳥の身体がまた大きく跳ねた。少しずつ中を解すように動かしていくと雷鳥は心地よさそうに嬌声を上げる。だが、雷鳥はどこか不服そうな顔を浮かべて言葉を続ける。
「もう、いいで、しょ……?」
「あぁ、そうだな」
 雷鳥の言葉に短くそう返すと青年は来ていた服を脱ぎ捨てて、また雷鳥に覆いかぶさり、今までの行為で十分に大きくなった自身を慣らした雷鳥の秘所にゆっくりと押し込んでいく。そして、一番奥まで押し込むと組み敷かれていた雷鳥が息を整えながら小さく声を上げた。
「はや、く、うごきなさ、いよ」
「本当に素直じゃないなお前は」
「んぅっ!」
 そう言うと青年は雷鳥の奥を責めるためにグイッと自身を中へと押し込む。その瞬間、雷鳥は短い嬌声と共に小さく電気を発した。その電気に青年は少しだけ痛みを感じたように顔を歪ませるが、より力強く雷鳥を抱き寄せる。
「ほんと、あなた、ばかね」
「別にこれくらいなら我慢できるって。だからお前は我慢するなよ」
「んっ!あぁっ!」
 青年が雷鳥にそう囁くと雷鳥は先ほどまで耐えていた嬌声を抑える事を止め、青年が与える快感に素直に従い始めて、身体全体がその甘い快感に酔い始める。青年が雷鳥の嘴に軽く口付けをする。嘴が長い彼女とは恋人のするような熱い口付けは出来ないが、青年と雷鳥にとってはこの触れ合うだけの口付けだけで十分だった。
 容赦なく責め立てる青年に呼応するように雷鳥は嬌声と水音を溢れさせ、少量の電気を漏電させる。その刺激すら青年は快感を覚えて、乱れる雷鳥の頬を撫で抱き寄せる。
「あっ!もうっ、きち、ゃう!」
「俺も、もう……!」
 それは青年が限界を迎える時にいつもする行為。抱き寄せられた雷鳥は堪える様に青年を翼で包み込む。そうして限界を迎えた雷鳥は一際大きな嬌声をあげてバチリと電気を放出し、その刺激で青年も雷鳥の中に白濁液を流し込んだ。

「ごめんなさい」
「なんだ、突然?」
 行為も無事に終わり、後片付けも全て終えた青年がシャツのボタンを閉めている最中に雷鳥は小さな声でそう呟いた。その声色はどこか寂し気で青年は少し心配になって雷鳥に近づく。
「いつも貴方には無茶させてるような気がして」
「なんだそんな事気にしてたのか」
「そんな事って……!」
 何か抗議するように口を開いた雷鳥の頭を笑顔で青年が撫でる。その感触で雷鳥は言おうとしていた言葉を飲み込んだ。
「それを言うなら、俺だってそうだろ。お前に我慢させてるんだから。だから気にするな、別に死んでないんだし」
「あ、呆れた」
 そう言いながらもどこか雷鳥は嬉しそうな笑みを浮かべた。その表情を見て青年もフフッと笑みを溢す。
「なによ」
「なんでも」
「全く……」
雷鳥は嘴で器用に自分の羽を一枚取りそのまま青年に渡す。それを戸惑いながら受け取った青年に雷鳥は説明を始めた。
「私の翼は雷を弾く性質があるの。持ってれば多少はそういった事から身を守ってくれるはずよ。まぁ、お守りみたいなもの。なによ、いらないの?」
「じゃあ今度からこれ持ってすれば平気だな。あぁでもお前の羽だから、してる最中は埋もれるほど抱いてるな。っとやばい時間だ。また来るよ」
「本当に!……バカ!」
 そうして雷鳥は笑顔で翼を振って部屋を出た青年に思いを馳せる。
「全く、早く気が付きなさいよ。最初から私が思ってるのは貴方一人なんだから」
 その顔はいつもの彼女の鋭い表情とは少しだけ違う恋する乙女の顔をしていた。

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炎鳥がいる松明花の籠 


「いつも通りファイヤーにするよ」
「他の子も試してみればいいのに」
「前回来た時にもまた選ぶって約束してたからさ」
「ふーん。まぁ楽しんできてね」
そう言うとローブの彼女はひらひらとローブに隠した手を振りながら、青年を見送った。そうして見送られた青年はまっすぐに通路を進み松明花のあしらわれた扉を開けた。
 開けた扉からは少しの熱気が漏れ出し青年にその存在を知らしめる。
「フフッ、また来たのね!」
「はい」
 すべてを包み込むような優しい笑みを浮かべながら炎鳥は燃え盛る翼で青年を抱きしめた。その翼は触ってみるとほんのり温かいだけで決して青年自体や青年の服を燃やすことはない。
「今日も温まりに来たの?」
「そうですね。次回もって言ってありましたし」
「あら、そう言う事言われるとお姉さん頑張っちゃう」
 どこか安心するような声色で青年に声をかけると炎鳥は青年をより強く抱きしめた。初めてここに訪れた時に疲弊した体をこの包容力で癒されて以来青年は彼女の虜になっているのであった。
「すぐに始めちゃっても良いんだけど、もう少しゆっくりしましょうか。時間もたっぷりあるわけだし」
「そうですね」
「あっ!そうだ、もし良かったらまたブラッシングして貰えないかしら?」
「もちろん!」
 どこからともなくブラシを取り出した炎鳥はそのブラシを青年に渡し青年はそれを受け取るとすぐに炎鳥の翼を梳き始める。梳かれ始めた炎鳥は少しこそばゆそうにしながらも気持ちよさそうな表情を浮かべた。
「本当にお兄さんブラッシング上手ね、ずっとしてもらいたいくらい」
「ははっ、喜んでもらえて嬉しいです」
「でも、いつまでもお客様にしてもらう訳にはいかないし、そろそろお兄さんも癒してあげないとね」
「お、お手柔らかに頼みます」
 そう言うと炎鳥は燃え盛る翼を器用に動かしながら慈愛に満ちたその表情で青年の頬を撫で始める。ほんのりと温かく柔らかな羽毛の感触が青年に伝わる。何時の間にか部屋の耀は消え、今彼らを照らしているのは炎鳥の身体から発せられる炎だけだった。
「最初のうちは怯え怯えだったのに、もう慣れちゃった?」
「最初は誰だってビビりますよ。でも、毎回こんなに優しくされてたら」
「もう!本当にいい子なんだから!」
「うわっ!」
 突然炎鳥は青年に頬擦りしながら抱きしめた。最初は驚き固まっていた青年だったがすぐに自分も炎鳥の背中に腕を回して抱き寄せる。ほんのりと明るく部屋を照らす炎がよりこの空間の雰囲気を深めていく、少しの沈黙の後青年の口付けに合わせる様に炎鳥が嘴を横に広げる形ではあったが彼らはお互いの口を合わせた。
「んっ。今日はやけに積極的じゃないですか?」
「だって久々じゃない?私だってがっつきたくなっちゃう時くらいあるわよ。だから……」
 そう言った炎鳥はその翼で僅かに湿り気を帯びた自身の牝を広げる。
「早く貴方を感じさせて……?」
 耳元でそう囁かれた青年はその言葉に答える様に炎鳥の身体を押し倒す。着ていた衣服を邪魔だと言わんばかりに脱ぎ捨て、押し倒した炎鳥を強く抱きしめる。それに応えるよう炎鳥も青年の身体をその燃え盛る翼で抱きしめ返す。
「ほら、早く?」
「分かりましたよ」
 僅かに呆れながらも青年は炎鳥に言われるがまま触れると火傷しそうなぐらいの熱気を持ったその秘所へと手を伸ばす。青年の指がそこに触れた瞬間炎鳥は待ってましたと言わんばかりに体を震わせる。青年もその反応を楽しむように炎鳥に与える刺激を強くしていく。
「んっ!あっ、いい、わ、もっとっ!」
「じゃあ遠慮なく」
「んんっ!ああっ!」
 その直後より激しく体を跳ねさせた炎鳥は脱力し、青年を抱き寄せていた翼をヘタリとベッドの上に降ろす。体に残る快感に身を震わせながら炎鳥は青年に顔を寄せる。
「じゃあ、つづき、おねがい?」
「分かってます」
 そう言った青年の逸物もはちきれんばかりに天を向いていた。それを炎鳥が翼で優しく触れるとビクリと青年は体を僅かに震わせる。その姿を見て炎鳥は妖艶に目を細めながら翼を青年の口元に持っていく。
「だめよ?出すなら私の中にして?」
「本当に今日は煽りますね」
「さっきも言ったでしょ?私だってがっつきたくなる時もあるの」
「じゃあ……」
 その言葉を言い終わるより前に青年は反り立った自身を炎鳥の中に押し込んだ。
「あんっ!もうらんぼう!」
「俺だってそんなに煽られたらがっつきたくもなりますよ」
「じゃあもっと。ね?」
「はい……!」
 キュウッと締め付けてくる炎鳥の秘所から自身を引き抜くとまたすぐにそれを押し込む。
「あっんっ!」
「アッツ……!」
 体温もさることながら青年を優しく締め付けている秘所の熱さもすさまじく、その熱さは青年がいつも感じている熱さよりも強く。下で激しく乱れる炎鳥を見て、この熱さはそれの裏返しだと考えると僅かに加虐心を煽られ動きを速める。
「んっ!あっ、まっ、て!」
「いまさら、とま、れるわけ、ない、じゃないですか……!」
 そう言った青年は乱れる炎鳥の頬を触りながらラストスパートをかける。繋がっている場所からは炎タイプとは思えないほどに蜜が溢れ出し、炎鳥の羽毛を濡らしていく。
「あっ、もう……!」
「お、れも……!」
 そう言った青年は少し動いた後ぴったりと炎鳥に体を密着させ自分の子種を全て炎鳥の中へと注いだ。青年の下でビクンと体を震わせながら炎鳥は流し込まれる青年の子種を感じ、穏やかな笑みを浮かべて息を荒げる青年を抱きしめた。

「結局またブラッシングしてもらう事になっちゃったわね」
「これくらいいつでもやりますよ」
「本当?じゃあ今度はプライベートでもしてもらおうかしら?」
「もしその機会が出来たらぜひやらせてもらいますよ」
 少し子供っぽい笑みを浮かべながら炎鳥は青年にそう告げた。その言葉をリップサービスだと捉えた羽毛を梳きながら青年は少しだけ切ない気持ちになりながらも言葉を返した。
「そろそろ時間ね……」
「そう、ですね」
 ちらりと時計を見た炎鳥が小さくそう呟いた。青年もそれを聞いてゆっくりとブラシを置く。
「また来ますよ」
「じゃあ指切りの代わり」
 そう言った炎鳥は自分の羽を一枚嘴で取りそのまま青年に渡した。
「そこら辺のお守りなんかより効果はあるだろうし、今度来るまでちゃんと失くさないで持っていてね?」
「分かりました」
 青年は笑顔で炎鳥から受け取ると、一礼して部屋を後にした。
「こんなに身を焦がすほどの恋を教えてくれたのは貴方。だから早く迎えに来て?」
 青年が去った後の部屋で炎鳥は優しい笑みを浮かべながら、胸に残る多幸感に瞳を閉じた。

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エピローグ 


「あらお疲れ様。疲れは癒えたかしら?」
「ええ、おかげさまで」
 どちらかと言えば疲れている青年だったが、それは行為から来る身体的な疲労であり、その反面精神の方の疲れは先ほどの行為で十二分に癒えていた。
「それなら良かった。またのお越しをお待ちしているわ」
「今度はなるべく早く来ますね。約束もしちゃいましたし」
 そう言って青年は受け取った羽を指でつまんでくるくると回す。
「あら、あの子から聞いてないの?」
「何のことです?」
「あの子達の種族……というより伝説のポケモンって羽の一枚でもとても貴重な物なのよ?それこそ、そういうのが好きな人間からしたら喉から手が出るほど欲しいでしょうね。それを渡すってことはこの人なら私を渡しても構わないってことよ」
「つまり?」
「貴方たち人間で言う所のプロポーズみたいなものよ」
 その言葉を口を開けて聞いていた青年だったが、少しすると頭がさえてきたのか首を大きく振って高鳴る心音を抑え込む。その姿を見たローブの女性は笑いを堪えきれず吹き足して笑い始めた。
「アハハハハ!自分の口からは言わないってことね。あの子もなかなか強情ね」
「?」
「笑ってごめんなさい。でも実はこのお店あの子達のパートナーを見つけるためのお店なの」
「なっ!」
 ローブの女性から突如告げられた二度目の衝撃の真実。
「そもそもこのお店悪意ある人間には見つからない様になってるし、あの子も他の子も思ってる以上に身持ちは固いのよ。きっとあの子も貴方以外にはいないんじゃないかしら」
「なら……!」
「そうね、今日の分の代金もいらないから早く迎えに行ってあげなさい?」
「わ、分かりました!」
 青年は大きな声で返事をすると今きたばかりの道を急ぎ足で戻り始める。受け取っていた羽を強く握りしめながら今きたばかりの道を急ぎ足で戻り始める。それをローブの中で優しい笑みを浮かべながら見つめる。青年が見えなくなるとローブの女性は顔の部分のローブを外した。
「やっとあの子は見つかったのね。でも眷属に先越されちゃったかぁ……あーあ、私にも早く現れないかしら。運命の人」
 そうぼやきながらローブを外した海神は首を軽く振ってカウンターの奥へと姿を消した。

「あら新しいお客さんかしら」

あとがきへ






























あとがき 

 ポケカのSA三鳥ステンドグラスを見てから書こうと思っていたこの作品。何か月越しでしょうか、やっとこさ完成です。何か月もかかった割に短めですがそこは許してください。だってそれぞれの個性出すの難しかったんだもん(言い訳)製作者的には読んでいただいた方のお気に入りの子はどの子だったのかが気になります。あっ、オーナーは自分が貰っていきますね!後オーナーからのアンケート置いておきます。

どの子がお好みでしたでしょうか?

選択肢 投票
ボクっ子フリーザー 13  
ツンデレサンダー 3  
お姉さんファイヤー 5  


















感想等、何かございましたら 

最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • 三鳥可愛すぎかよ……可愛い(語彙力)
    三鳥それぞれが、魅力的に見えるポイントがあって素敵でした。読んでいて「良き……」となってました。

    ボクっ子フリーザーの「とかして……?」は威力がありすぎて反則ですね。そりゃあ、激しくなっちゃいますよね。
    ツンデレサンダーは身も心も痺れるなんて素敵です。行為後に、素の想いが出てきてのやり取りも良いものですね。
    お姉さんファイヤーの温かな包容力は、想像するだけで癒されますね。部屋の明かりが消えて、最終的に彼女の炎に照らされながらするのもグッときます。

    全体的にも翼や嘴の表現なども上手く生かさせており、三鳥ならではのエッチな雰囲気を楽しむことができました。
    最後の羽を渡す下りもとても好きです。三鳥の切ない乙女心が垣間見れて良いですね。そして幸せな終わり方でとてもほっこりしました。

    最後までとても楽しく、読んでいて素直に癒されました。素敵な作品を、ありがとうございました。
    後、ローブ姿のルギア様可愛い(語彙力) -- からとり
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Last-modified: 2023-06-27 (火) 20:11:14
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