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草と氷の月への憧れ

/草と氷の月への憧れ

草と氷の月への憧れ 

by蒼空
※この作品には特殊プレイ( 妄想、自慰、緊縛、同性愛、近親相姦、3P)が含まれております。
苦手なプレイがある方は反転を、ネタバレが嫌いな方はそのままどうぞ。


僕はルナ。種族はエーフィ。『僕』と言ったがこれでも雌だ。
しかし僕はそこ等辺のエーフィとは違う。
違うと言っても別に体毛が翠色とかそういう類ではない。
僕はエーフィなのに特攻技が無く、物理の方が得意な異端なエーフィだ。
普通に考えればそんなイーブイをエーフィには進化させないだろう。
しかし、僕はエーフィに進化してしまっている。
『ルナ』と言う名前からも予想出来ると思うが、本来僕はブラッキーに進化する筈だった。

だから僕は捨てられた……。

初めのうちは捨てられた事を受け入れられず途方に暮れていた気がする。
だが、いつまでも落ち込んでいる訳にもいかず僕は空き巣をして生活していた。
しかし、今は新たな主人の人間を向かえ僕の生活も落ち着きを取り戻している。

僕が新たな人間の元で暮らすようになって一ヶ月。
今では僕も人間と手持ちのポケモンにも受け入れられていた。



僕は家の玄関の前で人間を見ている。
人間は六つのモンスターボールを腰に装着しこちらに振り向く。

「じゃあルナ。今日の留守番は任せたぞ!」
「さっさと行って来い。お前が居るとうるさいから……」
「……ルナ。少しは笑顔で見送ってくれよ……」

人間が僕に学校へ出発の挨拶をしてきた。
この人間は僕を含め七匹のイーブイの進化系のポケモンを手持ちにしている。
当然、手持ちのポケモンは六匹までである。
よって誰かが常に留守番をするというサイクルが出来ていた。
順番はポケモン図鑑の番号順である。
昨日はブースターのバーニング……通称バーニィが留守番だった為、今日は僕が留守番だ。
……と言っても僕が来る前からもこの留守番の制度はあったらしい。
その時の手持ちはいつも五匹で外出してたようだ。
そう言えばあの日は確かにムーンを残して五匹だったね……。

僕は人間にいつものように冷たく挨拶してやる。
人間は僕の性格を解っていながらも愚痴をこぼす。
いつもはここで会話が終わるが僕は珍しく皮肉を言ってやった。

「では、ご主人様。お気をつけていってらっしゃいませ」
「うぉ! ごめんルナ……いつも通りで良いや……。ってやべ! 遅刻する!」

今の人間の驚いた顔……凄く面白かったね。
時計を見た人間は慌てて家を走り去って行く。
この貧乏人は自転車を買う金も無かった。
それ以前にドアの鍵が壊れてるから留守番を置いていく。
ならば飛行タイプのポケモンを仲間にすれば良いのにそれもしない。
手持ちのポケモンに拘りがあるらしかった。
イーブイ系でジムを作るのが夢だとか……。



僕は家の玄関を後にし家のリビングへと向かっていく。
人間に僕の個室を与えられたのは良いが以前は倉庫だった。
その為まだ荷物が残っており自室と呼べる部屋ではない。
この家は直す箇所は多いが二階建の広い家である。
僕等ポケモンにも個室を与えるくらいに部屋はあった。
しかしその為、当然だが荷物も多くなる。
それ故に僕の部屋は倉庫になっていた。
だから僕は結局まだリビングで寝泊りしている。
つまり今はこのリビングが僕の部屋だった。
しかし、リビングはポケモンバトルが出来るほど広く快適だ。
以前もこのリビングで僕は今の仲間と戦った。
今では懐かしい思い出だね……。僕が圧勝したけど。

僕はソファーで横になりリビングの隅に置き去りにされた人間の漫画本を手に取った。
昨日リビングの隅で人間が読んでいた奴だ。
朝飯用の木の実を齧りながら漫画本を捲る。
僕は野生だった頃はこの時間はまだ寝ていた。
その為、留守番この時間に何かする気にはなれないでいる。
そもそも留守番でなければ僕は今でもこの時間は寝ていた。
僕は漫画本を読んでいくと、この本の正体に気がつく。

裸の男女がベッドで抱き合い性行為をしている。
しかも人間同士だけでなくポケモンが混じっていた。

あ、あいつ何読んでんだよ馬鹿野郎!!

僕は慌てて本を閉じ元の場所に戻した。
多分、誰かに見られていたら相当からかわれただろう……。
今の僕はそれだけ慌てていた。

人間め昨日は真面目な顔して雌の前でエロ本読んでたのかよ……。
それにポケモンも混じってたし……。
まさかあいつの手持ちに雌のポケモンが多いのは……。
脳内にどんどん嫌な考えが浮かんでくる。
僕は嫌な妄想を振り払い体を動かす事にした。

僕はリビングを離れ庭に足を運ぶ。
別に鍵が壊れてはいるが警報機がセットしてあるためずっと家の中に居る必要はない。
体が鈍らないようにいつも体を動かしてはいるが今日は妙に落ち着かない……。
何度もさっきのエロ本のワンシーンが頭に浮かんでくる。
それは雌のポケモンを縛り人間が襲い掛かっているシーンだった。

「はぁ~。ダメだ集中出来ない……。良いなぁ僕も縛られてムーンに……」

ルナの脳内に危ない妄想が開始される。



僕はベッドに前足と後ろ足を縄で縛り付けられている。
ブラッキー……ムーンは縛った僕をじっくりと観察していた。

「何かこう……実際に縛られると……凄く……恥ずかしいね……」
「それが良いんじゃないか……。そしてルナがそれを望んだんでしょ?」

ムーンは動けない僕に近づき唇を重ねる。
当然、ムーンは舌を僕の口の中へ入れてきた。
ピチャピチャと厭らしい水音が部屋に木霊する。

「ルナって厭らしいね……。縛られて俺にキスされただけでこんなに……」
「それはムーンが! い、いきなり……そ、そこは……ひゃっ!!」

ムーンは僕の秘所にそっと前足で触れる。
すでに僕の秘所は湿っていた。
ムーンの前足には僕の愛液が付いてテラテラと光っている。
ムーンに滅茶苦茶にして欲しい……。
今の僕はそれだけしか考えられないでいた。

「ふ~ん。ルナってSだと思ってたけどMでもあったんだね……。前は俺がやられっぱなしだったからな……。
 今回はルナが壊れるまで苛めてあげるよ……」

僕はムーンの指摘が正しいから顔を赤らめる。
本来は顔を隠したいところだが縛られていてそれは出来ない。

ムーンはそんな僕を見て不適な笑みをする。
そして僕の秘所に顔を近づけ舌で舐め始めた。
僕の敏感なところにムーンの舌が張ってくる。
どんなに我慢しても迫る快楽を抑えることは出来ない。
僕は自分の意思とは関係なく自然に声が出ていた。

「ひゃン!! ムーン……もっとぉ……」
「ルナも案外高い声出せるんじゃない。前はあまり聞けなかったから……。
 もっと激しくしたらもっと聞かせてくれる?」

ムーンがそう言うと大きく腫れ上がったモノを僕の秘所にあてがう。
ムーンはそのまま一気に僕に挿入した。

「ひゃぁあああああ!!!」
「前よりもルナのがきついな……。縛られて興奮してる?」

僕は無意識に首を縦に振っていた。
ムーンはそんな僕を見て嘲笑っている。
そして、ムーンはいきなり腰を振り始めた。

「ひゃン! ムーン……ムーン!!」
「ルナの此処……凄くきつくて……気持ち良いよ……」

ムーンに突かれるたび僕は意識を失いかける。
それほどまでに気持ち良い……。
ムーンの表情にも余裕がなくなって来ている……。

「っく。ルナ……中に出すよ!」
「きてぇえ。ムーン熱いのいっぱい……僕にだしてぇええ!!!
 ぼ、僕……ムーンの子供が欲しいのぉおお!!」

僕は絶頂を迎えるとムーンのモノを更にきつく締め付けた。
ムーンはそれに耐えられなかったのか僕の中に熱い精液を流し込んでくる。
僕の中はムーンの精液で満たされていく。

ムーンがモノを抜くと僕の中の精液が逆流してくる。
そしてモノを今度は僕の口に入れてきた。

「ルナので汚れちゃったから綺麗にしてよ」
「んんん!!」

精液と愛液で粘ついたモンはなんとも言えない匂いをしていた。
でもけして嫌なわけじゃない……。
僕はムーンの言うとおりモノをしゃぶり綺麗にしていく。

「あぁあ……ルナ……。その調子で頼む……」

ムーンは口から涎を垂らしとても気持ち良さそうにしていた。
そのためモノはまた一段大きくなっていく。
僕もムーンのモノを愛おしそうに舐める。

「っつ……ルナ。出るから全部飲んで……」
「ん!? んんんん!!!」

ムーンがビクっと震えたと思うとモノから精液が流れ出す。
僕はムーンに言われたとおり精液をゴクゴクと飲んでいく。
ムーンの射精が収まると僕の口からモノ抜いた。
残った精液が垂れ僕の顔にかかる。
ムーンはそんな僕を見て満足そうにしていた。



ルナは妄想の世界から現実へと帰ってくる。

「……ていう感じになれば良いのに……」

僕は溜息をついていた。
ムーンがこんなに積極的なら僕も悩んではいない。
僕が此処の人間を選んだのはムーンに恋したからだ。
そのムーンも僕を好きになってくれて僕等は交わった。

でもそれ以降は進展が一切無かった。
何度も僕からムーンを誘ってみてもムーンは顔を赤らめ逃げていってしまう。

「僕……もしかして……嫌われたのかな……」

信じようとするほど不安になってくる……。
正直、他の雌は僕よりも遥かに雌らしい。
ムーンが僕を捨て他の誰かに恋をしてたなら……。

僕の頬に一滴の涙が流れた。
今一匹で居る事が凄く心細い……。
野生の頃はこんな感情なんて無かったのに……。
僕は恋をして弱くなったのだろうか……。



僕はそんな自分を慰めるべく仰向けになり前足を秘所へと持っていった。
厭らしい妄想をした為すでに地面に水溜りを作るほど濡れている。

「ん! ……ひゃん!!」

僕は片方の前足を胸にもう片方の前足で秘所を弄り始めた。
秘所はくちゅくちゅと厭らしい音を立てる。
ムーンにこうしてもらえたら……。
ムーンが僕と交わってくれれば……。

僕がそう考えると前足はまるでそれを再現すかのように速くなっていく。
自分でもこんな事は虚しいだけだって解ってる……。
でも止められなかった……。
ここで止めれば僕は寂しさに潰れてしまう……。
今、僕はそれだけ愛に飢えていた。
愛を知らずに生きていればこんなにも悲しい思いはしなかったのに……。

「ムーン……もっとぉお!!」

自然にムーン名前を僕は叫んでいた。
僕は前足では耐えられなくなり自らの尻尾を秘所へ挿入する。
挿入した尻尾は前足とは比べ物にならないくらい気持ち良い。
しかしそれでも以前ムーンと交わった時の快楽とは比べ物にならない……。
僕は尻尾の出し入れを繰り返しムーンと交わった夜を思い出していた。

「良いよぉ……。ムーンもっと激しく……。僕を壊して……」

僕は懇願するも誰もその望みをかなえてはくれない……。
尻尾のピストン運動を繰り返す。
寂しさを紛らわすために……。寂しさを忘れるために……。
今はそれで十分だった……。それだけで……。

「んぁあ!!! ムゥウーーンンンン!!!」

そして僕は絶頂を向かえた。
でもまだ寂しさは消えない……。

僕はしばらく考えた末、もう一度尻尾のピストン運動を始める。
でもさきほどと同じ快楽の為、中々イク事が出来ない。
ただ時間だけが刻々と過ぎていく……。
僕の中にまた寂しさがこみ上げてくる。
このままでは不完全燃焼で逆に気分が悪い……。

僕は思い切って尻尾を硬質かさせた。
僕もアイアンテールをまさかこんな事に使うなんてな……。
後ろめたさもあったが僕は鋼の尻尾で一気に秘所を突き上げる。

「んぁぁあああ!!!!」

思った以上の快楽に叫ばずにはいられなかった。
アイアンテールはこんなにも気持ち良いのか……。覚えておこう……。
僕は呆気なく二回目の絶頂を向かえる。

「はぁはぁ……。うん。もう大丈夫かな……」

僕は辺りを掃除して証拠隠滅を行う。
気分もすっきりし僕はリビングへと戻って行った。



さてと……人間が帰ってくるまでまだ時間はあるね。
何しようかな。テレビは電気代くうからって文句言われたし。
漫画は……さっきの事件があるからパスしよう……。
部屋の片付けをしようにも荷物を動かすと何処に置いたか聞いてくるし。
はぁ~。野生の頃は生きていくので必死だったから趣味なんてないしな……。
これだから留守番は嫌いなんだよ……。する事が無いから……。

そういえば人間が木の実に水をやっといてって言ってたな……。
素直に言う事聞いてやるのも癪にさわるが自分の食事にも影響があるし。
今回は素直に言う事を聞いてやることにしよう。暇だしね。

如雨露は庭の方に置いてあるんだったな。
結局また庭に行くのか……。何か面倒になってきたよ……。
でも自分の食事のため行くしかないか……。
僕は木の実に水をやる為に再度、庭へと向かって行く。

庭へ行くといつもの場所に如雨露が置いてある。
置いてあるのは良いのだが此処からが僕等には辛い作業になった。
水道の蛇口を捻り水を如雨露に溜め再度蛇口を捻り水を止める。
それを木の実の所まで咥えて行き木の実に水をやる。
正直、僕等にはその作業が物凄くきつい。
人間はその事を解っているのだろうか……。

実際にはこの作業が出来るメンバーは限られている。
僕とムーン、それにバーニィの三匹だけだ……。
まぁ確かに別の方法ではシャワーズのセイレーンも水鉄砲で水を与えられるから厳密のは四匹だが……。
此処では『如雨露で水を与える事』を前提にするのでセイレーンは除外する。
どう考えても番号が並んでいるのに順番を変えない。
拘るのは別に構わないが効率も考えたほうが良いと思う。
それが出来ないから人間はポケモンの能力を生かしきれないんだよな。
自分を知り、相手を知る。そうでなくては勝利は得られないのに。
そこがあいつが二流トレーナーの一番の理由か……。



僕は如雨露を咥え木の実に水をやりに行く。
いっぺんに育てている木の実の量が多いため何度もこの作業を繰り返す。
全ての木の実に水をやり終えた時には既に昼の時間を回っていた。

さてと。僕も昼飯にしようかな……。
僕は如雨露をいつもの場所に戻し台所へ向かった。



台所に置かれた籠から僕は好物の辛い味の木の実を取り出す。
普通のエーフィなら渋い気の実を好むのが多いらしいが僕は渋いのは嫌いだ。
一ヶ月前は木の実が整理されてなくて大変な目にあったため今はきちんと整理されている。
そのため簡単に探す事が出来た。これは人間が少し進歩した所である。
だが台所唯一の窓ガラスはあの事件以来、割れたままだった。
今の季節はそれでも良いがこれからは寒くなるから何とかして欲しい……。
この家には修理しなきゃいけない箇所が多すぎるだろ……。

僕は取り出した木の実を咥えてリビングへ戻る。
此処で食べても良かったがリビングの方が広くて落ち着く。
どうせ食事をするのなら落ち着いて食べたい。
木の実を食べているとドアの開く音が聞こえた。

「ルナ~ただいま~!」

僕は人間の声を聞いて時計を見た。
いつもならまだ帰ってこない時間だ……。
そう言えば昨日、『明日からテストだ』って言ってたっけ……。
人間の自室に机が無いから此処で勉強するのか……。
下手すれば徹夜か……。僕は何処で寝るんだ?

「お! ルナ! 今日は此処で勉強するから今日はワカバとツララの部屋で寝てくれ!
 あの部屋は元々三人部屋だから問題ないだろう?」

何かいきなり言ってきたし……。僕の疑問の答えも含めて……。
まぁあの二匹なら大人しい……訳では無いが平気だろう……。

この二匹だけは個室ではなく三人部屋で生活している。
僕の部屋を除いても、まだ倉庫になっている部屋はいくつかはあった。
確かにツララとワカバは双子だ。ワカバの方が姉……という事になっている。
それでもワカバとツララは一緒に居るのだから仲が良いと言うか何と言うか……。

「解った……。で、それが何時まで続くの? 『今日は』って言ったけど『暫く』の間違いでしょ?」
「……ばれてたか。まぁ今週末までだな……。二匹ともお前に懐いてるし良いだろ?」

質問が終わってから質問するな……。
一々答えるのが面倒なんだよ……。
それに問題無いって言っただろ!
物分りの悪い奴だな……。だから二流なんだよ。

「じゃあ、お前等後は好きにしてて良いぞ! でも俺の邪魔はするなよ!」

人間は腰モンスターボールを外し一斉に投げた。
六つのボールからはイーブイの進化系のポケモン達が現れる。
僕はムーンに話しかけようとするとリーフィアとグレイシアが話しかけてくる。
先ほど人間が言ったワカバとツララだ。

「師匠! 折角時間が空いてるんですから是非僕にご指導を!!」
「あの……私も一緒に居ても良いですか?」

ワカバは一ヵ月前僕に接近戦で敗れた事もあり師匠と言ってくる。
あの時の戦闘では会話をしなかったがワカバも自分を『僕』と言うのは正直以外だった。
だが胸も僕より大きく到底雄には見えない……。
僕も貧乳でなければとワカバを見るたびに思う……。

ツララの方はいつもワカバと一緒に居る。
相当のシスコンで前の主人に呆れられるほどだったらしい。
人間がワカバを貰うにあたってツララが泣き出したため両方貰ったとか……。
人間からすれば一気に二匹のイーブイの進化系が揃うため断わる理由は無かったらしい。
で、この二匹は今も一緒に居る。

正直、ツララが僕に懐いているかは解らない……。
ちなみにツララよりは僕の方が胸が大きい……。
と言うと大げさだがツララはワカバと違いまな板である……。
実際僕の方が『若干』大きい。悔しいが『若干』しか違わない……。
双子なのに此処まで差が出るんだなとこの二匹を見てると思う。

双子と話してるうちにムーンは階段を上って行き自室へと向かっていく。
後で知ったが、当時僕が侵入したのはムーンの部屋だったらしい。
今思えば此処に居る理由の全てにムーンが関わってる気がする……。

「ああ。僕も特にやる事は無いから付き合ってあげる。勿論ツララも一緒でも構わないよ」
「ありがとうございます! 師匠!!」
「ありがとうございます! ルナ様!!」

僕は今更ムーンを追いかける気にもなれず双子に付き合う事にした。
流石は双子……。喜びの台詞もそっくりだ。
ワカバが目を輝かせ僕に顔を近づける。
その距離は数センチ……正直見る角度によってはキスしてるように見えるだろう……。
『顔が近い!』と怒鳴ってやろうと思うがこの笑顔を見るとそうも言えない。
僕はワカバ本人に悪気がある訳ではないから黙っている事にする……。
ワカバが顔を遠ざけてから僕等は庭へと向かって行った。



僕とワカバは庭に着くと少し離れ向かい合うように立つ。
ツララは離れた所で僕らを見ている。

「じゃあ、何時もの用に実戦を行い君の能力を判断する。
 前より強くなってないと僕……怒るからね……」
「解りました師匠!!」

ワカバは叫ぶと僕に突っ込んで来る。
彼女も僕も接近戦を得意とするポケモン。
まずは相手に近づく事から勝負は始まる。

ワカバは大地を勢い良く蹴り僕の頭上を取った。
そしてそのまま僕に葉っぱカッターの放つ。
レベル的にリーフブレードの使えないワカバにはこれが主力技だ。

僕は回転する葉の間を寸前でかわしながらワカバとの距離を更に詰める。
だが確実に以前よりも狙いが正確になっている。これも修行の成果か。
そして上空から降りて来るワカバに僕は回転により勢いを付けアイアンテールを当てた。
ワカバは顔面を前足でガードし、そのまま数メートル吹き飛び受身を取って着地する。

そして再び葉っぱカッターを繰り出す。
ワカバの方は僕と違い多少の遠距離攻撃が出来る。
このまま距離を取り僕を近づけさせない戦法か……。

僕はあえて葉っぱカッターの中に突っ込む。
僕は身を屈め止まる事無く走り、飛び交う葉っぱを全て居合い切りの一閃でバラバラにする。
僕は一気にワカバへと近づく。
ワカバもこの距離での葉っぱカッターは無駄と判断したようで僕に突っ込んで来る。
僕は加速した勢いで再度居合い切りを放つ。
ワカバはジャンプし両前足を大きく広げる。
今までのワカバがこんな行動をした事は無い……。
それでもここで退く訳にはいかない!!

「これで終わりにするよ……ワカバ!!」
「僕の隠し技……必殺のシザークロスゥ!!!」

ワカバは攻撃を当てる瞬間に大きく広げた前足を十字にクロスさせる。
虫タイプの技か……。何としても直撃する訳にはいかないね……。
僕は避けきれないと判断し居合い切りを攻撃にではなく守備にまわした。
しかし居合い切りとシザークロスでは元々の攻撃力に大きな差がある。
更にワカバは上空からの一撃で加速も付いて重力も味方している……。
悔しいが明らかに僕の方が不利だ……。
それでも僕はなんとかワカバを押し返した。
だが弾いただけでワカバ本人にダメージは無い。
が、着地に失敗し体勢を崩している。

しかし数回の訓練でまさか此処まで強くなるとは……。
ワカバには随分な才能があるみたいだね。
だが彼女はまだ蕾に過ぎない……。
花を咲かせれば僕に勝てるかもしれないが……。
僕にも意地があるから負ける訳にはいかない。
体勢を立て直す前に一気に決めてしまおう。

僕はワカバがよろけてる間に口を大きく開いて近づく。
そのまま大きく開いた口でワカバに噛み付いた。

「ヘ? あ、痛い! 痛いですよ師匠~。噛み付かないで~」

ワカバも僕が噛み付くと思わなかったのか相当慌てている。
『噛み付く』は技自体の威力は低いが歯が食い込む為、相手を怯ませる事も可能だ。
実際は威力以上に効果が期待できる優秀な技だ。ブラッキーで使えば効果があったかもしれない……。
いや、ブラッキーじゃ先攻を取れないから怯ませる意味が無いか……。
ワカバの表情を見て勝負もついたと判断し僕は噛み付くのを止めた。
正直、噛み付くは僕のイメージ……と言うかエーフィのイメージに合わないから使いたくない……。
今回は一番、出の早い技だから使ったが……。次からは使いたくないな……。

「今回も僕の勝ちだ。でも随分強くなったじゃないかワカバ。正直危ない所だったよ」
「む~。でも今回は秘密兵器シザークロスまで使ったのに~。やっぱり師匠は強いですね!!」
「当然! さて今回の指摘箇所だけど……」

僕はワカバとの戦闘で感じたことを正直に述べていく。
ワカバも真剣に僕の話を聞いている。
僕の指摘が終わると遠くで見ていたるツララも僕等の傍にやって来た。

「お二人ともお強いですね。私なんてあんなに速く動けませんから……」
「まぁそれはツララがグレイシアだからしょうがないと思うけど……」
「そうでしょうか……。機会があれば是非私も扱いてほしいです……」

自分で言った『扱く』という発言にツララが顔が赤くした……。
一体ツララは何を想像したんだ……。
しかし聞くのは何か嫌な予感がしたので僕は結果的にスルーした。

「機会があればね……。でもツララと僕じゃ戦い方が全然違うから役に立つかは解らないよ?」
「それでも私……ルナ様に教えてもらいたいんです」

うん。ツララも僕に懐いてるみたいだね……。
更に顔を赤らめて可愛いところもあるじゃないか。
まあ僕も流石に同姓には惚れないけど……。

その後、ワカバの自主訓練に付き合った後僕等は庭を後にする。
訓練が終わる時には夕食の時間になっていた。



僕等は基本的に全員……七匹と一人で食事を取る。
場所は人数が多いためリビングで食事を行う。
席に決まりは無いが大体皆同じ場所に座っていた。
僕は当然ムーンの隣の席に座っている。

僕等三匹がリビングに着く頃には既に他のメンバーは揃っていた。

「う~。三匹とも遅いよ……。僕……お腹ペコペコだよ~」

文句を言って来たのはサンダースのブリッツだ。
見かけによらず意外に臆病なんだよな……。
物音に凄い敏感で……前なんていきなり声をかけただけで気絶しそうになってたっけ……。
こいつも自分の事を『僕』と言う……。
そう言えばバーニィも『僕』だったな……。
こう考えると僕も一人称が『僕』でも違和感無いんだな。
寧ろ『私』がセイレーンとツララの二匹だけか……。
で『僕』が四匹に『俺』がムーン一匹か……。
このメンバー『僕』が過半数超えてるよ。

ワカバとツララは申し訳無いと思ったのか少し落ち込んでるように見える。
今の二匹に言い訳を言わせるのは酷かな……。
しょうがない……此処は僕が言うか……。

「ごめん。ワカバの訓練に付き合ってて遅れた」
「それでは仕方ないですね……。ルナさんはいつも速いから心配しましたよ」
「いや……僕等と違ってルナはいつもリビングで寝転がってるからでしょ……。
 彼氏が居るってのに……このだらしなさじゃね~」

僕が遅れた理由を話すとセイレーンは納得した。
流石は皆のお姉さん役。物分りが良くて助かる。
別に僕等は全員年齢は大して変わらないがセイレーンは落ち着いた雰囲気で大人び見えるんだよな……。
本人は老けて聞こえるからって嫌がってるけど……。
そして、セイレーンの言葉にバーニィが突っ込みを入れる。
そりゃ……僕はいつもリビングに居るが寝てる訳じゃない。
て、言うか彼氏の居ない雌の僻みか!?
いつもはその事をセイレーンに相談してるからな!
その度にセイレーンが困った顔をしてるのは知ってるんだぞ!

僕は思いっきり文句を言ってやろうと思ったが疲れてるので止めておいた。
張り合いの無い反応にバーニィがつまらなそうにしている。
こいつは突っ込みを入れたり揚げ足を取るのが趣味だから黙っている方が賢明か……。

「まぁ全員揃ったんだから良いんじゃない?」
「ムーンの言う通りだな。良し皆……飯だ!!」

ムーンが取り合えず場をまとめる。
ムーンはバーニィの言葉で顔が少し赤くなっていた。可愛い奴……。
今回は上手くまとまったが意外と空回りする事が多いんだよね……。
まあこの個性派揃いでは仕方ないか……。
人間の掛け声に全員が「おぉおおお!!!」といつもの掛け合いをする……。
正直、僕には……と言うかメンバーの大半がキャラと合っていない……。
それでも素直にやっているのは……やはり慣れなのだろうか……。
しばらく僕には出来そうにないね……。でも慣れなきゃな……。

僕は取り合えず辛い木の実を食べ食事を終わらせた。
僕が食事を終わられる時には大体、他のメンバーも食事を終わらせている。
別に僕の食べるスピードが遅い訳では無いが皆は食事が妙に速い……。
既に残ってるのは僕とセイレーンそれに人間だけだ。
僕はゴミを片付けワカバ達の部屋へ向かった。



僕はワカバ達の部屋の前に着き取り合えずノックをした。
しばらく一緒とはいえ他者の部屋だ。ノックをするのが礼儀だろう。
ノックをするとワカバが部屋の中から「だ~れ~?」と気の抜ける声で質問してきた。

「ルナだ。ノックをするのが礼儀だろ?」
「入ってきて大丈夫ですよ。師匠ならいつでもOKですよ!」
「そうか……。じゃあ失礼する」

僕は自分の名を名乗るとワカバが返事をする。
ワカバの許可を得たところで僕は部屋に入った。

「今日は夜までルナ様と一緒なんですよね?」
「今日は……と言うかしばらくは……が正しいと思うけど……」

僕が部屋に入るとツララが顔を赤くしてモジモジしながら質問してきた。
確信した……。ツララは僕に懐いてるんじゃなくて僕に惚れてる……。
でもねツララ……残念だが僕にそういう趣味はないぞ……。

「師匠が折角一緒なんだからこれをしようよ~」
「良いですね! ルナ様もよろしいですか?」

ワカバは部屋の隅に置かせたボードゲームを取り出した。
確かに普段二匹でやるには虚しいよな……。
せめて三匹は欲しいだろう……。そして此処に丁度三匹居る訳か……。
此処は付き合ってあげるべきだよね……。

「解った。付き合ってあげる」
「やった~! 今日の師匠は付き合いが良いよ!」

ワカバが凄く嬉しそうに喜ぶ。
こんなに喜ばれるなんて……僕って普段そんなに付き合い悪いかな……。
ワカバは箱から中身を取り出しゲームを始める準備をした。
そして三匹で順番を決めれば準備は完了だ。
今回の順番は素直に年齢が若い順になった。

「じゃあ私から振りますね」
「お~! どんどん振れ~」

ツララの言葉にワカバがノリノリで反応した。
こんな調子でボードゲームを進めていると誰かがノックしてきた。

「ツララ~風呂開いたからな。詰まらないうちに入っちゃえよ」

この声……。ムーンか……。
そう言えばこの二匹は風呂の時間はいつもこの位の時間か……。
ムーンが話し終ると部屋を離れる音がした。
いっそ今度僕がムーンの風呂の時間に乱入したら驚くかな?

「ムーンさん解りました」
「じゃあ此処で止めてお風呂に行こうか!」

ツララは素直に返事をした。
ワカバもボードゲームを片付けて二匹で風呂に行く。
別に片付けなくても良い気がする……。
そういえば今日の風呂順番はこの二匹の後が僕の番だったかな……。
と言っても風呂まで一緒に行く必要は無いか……。

しばらく部屋で待っていると二匹が風呂から戻ってきた。
時計を見ると入浴時間は四十分程度か……。
僕も手早く仕度を済ませ風呂に向かって行った。



僕は風呂に着くとさっさとドアを開けた。
ポケモンは服を着てないからこういう時は楽で良い。
人間にはどうだか知らないが僕等位のポケモンにはそこそこ大きな風呂である。
と言ってもやっぱり三匹で入ると狭そうだ……。素直に待ってて正解だったな……。
僕は桶で湯をかぶり体を洗い始めた。
今日はワカバと訓練し体が汚れたから念入りに体を洗う。
全身泡だらけになるのが嫌だからいつもは此処まで洗わない。
お湯で泡を流し僕は湯船に浸かった。
僕は風呂が好きな方ではないが疲れててる時には体に心地よい。
何も考えないでボォ~っとしながら入るのも悪くない。
そうしてるうちにのぼせて頭がボォ~として来たから湯船を出た。
入浴時間は全てを含め十五分。のぼせるの速いな僕……。

僕はタオルで体を拭き壁に貼ってある入浴順番の表を見る。
次は順番は……ブリッツか……。
予定表で順番を確認し僕は風呂場を後にした。



僕はブリッツに風呂が開いた事を伝え双子の部屋へ戻った。
部屋へ戻るとワカバが草笛を吹いていた。
その演奏を聴くツララの顔が何とも幸せそうにしている。
技として使う草笛とは違うようで睡眠効果は無いようだ。
僕はワカバの演奏が終わると声をかける。

「中々上手じゃない。良い演奏をありがとう」
「へ? 師匠!? いつから聴いてたんですか!?」
「演奏が終わる五分位前かな」

声をかけられたワカバが相当驚いている。
どうやら僕が戻ってきた事に気づいていなかったようだ。

「姉様の演奏、とても心地よいですよね?」
「その意見は賛成だね。僕は途中からだったから……ワカバもう一曲お願いできないかな?」
「し、師匠に褒めていただけるなんて! 勿論喜んで!」

僕の言葉にワカバが凄く嬉しそうにする。
僕は素直な気持ちを言っただけなんだけどな……。
そんな事を考えてるうちにワカバが草笛を吹き始めた。
心地よい音色が僕の心を癒してくれる……。

先ほどよりも更にゆっくりした演奏は聴いていてどんどん眠く……。
あれ? ちょっと待て!? 今回の草笛の音色には……。

僕は草笛の音色を聞いているうちに意識は無くなっていった。



ふわ~。良く寝た……。じゃなくて! 
え~と。今の状況は……。取り合えず感触からしてベッドの上か……。
僕は取り合えず起き上がり……あれ? 起き上がれない!?
体を動かそうにも僕の前後の両足は鎖付きの皮ベルトを付けらていた。
勿論鎖はガッチリとベッドに固定されている。
こういうハードなプレイもありかな……。ってそうじゃないだろ僕!

「あ! 師匠もう目を覚ましたんですか? まだ寝てると思ったんすけどね……」
「ところでこれは何の冗談かな?」
「それは……。その……。ぼ、僕師匠が好きなんです!!」

は? ワカバは雌……僕も雌……。
正直、僕にそっちの趣味は無いんだけどな……。

「だからお願いします! 性行為をさせてください!」
「真顔で言われてもねぇ……。僕も君も雌だし……。
 と言っても嫌と断わっても開放する気なんか無いでしょ?」
「あ……解っちゃいました? 僕……雌の方が好きなんですよ……」

ワカバが舌をだして可愛らしいしぐさをする。
変わった趣味の弟子を持ってしまったな……。
どうやら僕の選択しには『犯される』しか無いらしい。
まぁ『普通』のエーフィならサイコキネシスなんかで脱出できるんだろうけどね
あ~でもなんで僕も此処まで冷静でいられるんだろうな……。

「まぁ取り合えず一つだけ聞かせてくれない?」
「はい師匠。何でしょうか?」
「ツララは何処行った? 彼女も僕に惚れてるでしょ?」

僕の質問にワカバは「そんな事か……」という表情をした。
もっと変な質問が来ると思ったんだろうな……。

「ツララには今、『おもちゃ』を取りに行ってもらってるんですよ~。
 それにツララはああ見えて雄ですよ? 気づいてませんでしたか?」

ワカバが僕の質問に答えた。
此処で言う『おもちゃ』とはまぁバイブとかローターとかその類だろう……。
て言うかツララって雄だったのか!? 一ヵ月間一緒で気づかなかったな……。
それなら僕の方が胸が大きい訳だ……。納得……。

そう言えばあの日に人間がムーンに対して『四匹も雌が居るのに!?』みたいな事言ってたな……。
当時は僕を入れてないから手持ちは六匹……。
雌が四匹ならば当然雄は『二匹』になる訳だよな……。
今まで気にしなかったけど確かにムーン以外の雄が居ないと不自然な数になるね……。

「姉様『おもちゃ』……持って来ましたよ」
「あ! ツララ良い所に戻ってきた! 師匠がツララの見たいんだって……」

荷物を置いたツララにワカバが背後から近づき股間を弄り始めた。
姉妹……いや姉弟でなんと厭らしい事を……。
別に僕は見たいなんて一言も言ってないぞワカバ……。

「あぁん! ……姉様そんな……ひゃっ! ……恥ずかしいよぉ……」
「もぉツララったら。いつもして上げてるんだから恥ずかしがらないの!」

いつもしてるのか!? ……中々やるなこの姉弟……。
ツララは顔を赤くしてモジモジとしている。
そしてツララの股間からは雄の象徴が覗き始めた。

「どうです師匠? ツララって雄でしょ?」
「いきなり酷いですよ姉様……」

ワカバはツララの股間を僕の方に向かせ広げさせた。
其処には雄の象徴が天高くそびえている。

「中々立派なモノだけど……ムーンのより小さいね……」
「ムーンさんのってこれより大きいんだ……。僕ツララのしか見た事ないから……」
「そ、そんなに見ないでください……」

僕とワカバにじっと見られているためツララは顔を真っ赤にする。
しかし実際にモノを見せ付けられても雌にモノが付いてる様にしか見えないな……。
そう考えると僕って雄よりも魅力が無いのか……。自信無くすよ……。

「じゃあ早速……」

ワカバの顔がどんどん近づいてくる。
そう言えば僕鎖で繋がれてたんだよな……。
顔を背ける事は出来るけど……まぁ抵抗したって無駄だろうね。
僕は無駄と解ってる努力は嫌いだし……。

そんな事を考えてるうちにワカバの唇が僕の唇に触れた。
当然、触れるだけでは終わらない。
ワカバは舌を僕の口の中に入れてきた。
セカンドキスが雌とってどうなんだろうな……。
流石に僕からは舌は動かさない。
寧ろ動かしたら負けだと思ってる。

「姉様良いなぁ……」

ワカバとのキスをツララが羨ましそうに見ていた。
次は絶対ツララとのキスだね。
ワカバが離れると案の定ツララが僕にキスして来る。
ワカバ同様にツララも僕の口の中に舌を入れてくる。

ツララは更に前足で僕の胸を弄ってきた。
まだムーンにも弄られてないのに……。

「ルナ様の胸……軟らかい……」
「それだったら君の姉の方が軟らかいと思うけど?」
「でも姉様の……私には大きすぎるんです……」

じゃあ何か僕のは小さいって言いたいのか!?
何か雌として凄く悔しい……。

「ツララったら自分ばっか師匠とイチャイチャしちゃって! 僕も混ぜてよ」

何かもうどうでも良いや……。
ワカバは僕の秘所を弄り始めた。
胸と秘所のコンボで声を出しそうになるがなんとか堪える。

「む~師匠。厭らしい声出してくださいよ……」
「お願いします。私もルナ様の声……聞きたいです……」
「無理矢理やってをおいて随分な言い草だねお二人さん。
 だったら僕に声を出させるような刺激を与える事だね……」

って僕は何言ってるんだよ~。
此処は『さっさと止めろ』とか脅してでも開放させるべきでしょ?
あ~。やっぱり僕ってMっ気もあるんだな……。

「ん~。じゃあ最終兵器! ツララ頑張れ!!」
「え!? でも……それは流石に行きすぎじゃ……」
「ちょっと待て!? それは流石にやりすぎだろ!?」

今の状況でツララを指名するする理由はあれしかないだろう。
多分ツララのモノを僕の秘所に挿入しようって言うんだな。
僕は動かない右前足を動かそうと思いっきり振った。

『バキィ!!』と何かが折れる音がする。

僕は音のした方を向いた。
……折れた? 僕を固定してたベッドの一部が折れた……。
この光景を見て流石に二匹がひいている……。
いや~。自分の怪力が怖い。
取り合えず僕は使えるようになった右前足で皮ベルトを外していく。
さてこれで僕は自由になった訳だ……。
本来は此処で説教でもして終わられるのがセオリーなんだろうけど……。
正直、体は刺激を求めている。
ならやる事は一つだろう……。
僕はMのスイッチはオフになりSのスイッチがオンになる。

「師匠!? 顔が怖いですよ……」
「ごめんなさい……ごめんなさい……。苛めないでください……」
「さて君達にはお仕置きが必要だな……」

二匹が抱き合い泣きそうな顔で僕を見ている。
最高だよ! その恐怖で引きつった顔……。苛めがいがある。
僕はツララが持ってきた『おもちゃ』をじっくりと見た。

「そう言えばワカバって処女?」
「は、はい。その……処女です……」
「そっか……じゃあ流石にバイブで処女を奪うわけには行かないよね? ツララ!」

僕は此処でツララの名を叫ぶ。
ツララは僕が何を言いたいのか解ってない。
ふふ。面白い……。実に面白い。

「な、何でしょう?」
「ワカバの処女を君にあげるよ……」
「そ、そんな師匠!? ツララは僕の……」

そう実の弟さ……。しかも双子。
良いよねぇ~。こう言うのってゾクゾクするよ。
禁断の愛って言うのかな?

「ルナ様……流石にそれは……私……」
「……やれ……。今僕に逆らってどうなるか解るよね?」
「師匠それだけは……。ごめんなさい……僕達調子に乗りすぎてました……。だから……」

流石にツララは躊躇っている。
まぁ此処で素直にワカバの処女を奪うなんて僕も思ってない。
僕は乱暴にワカバを押し倒しツララを掴んで互いの性器を近づけさせる。
ワカバが今にも殺されそうな者の顔をしていた……。
しょうがない。流石に止めてやるか……。

「そこまでツララを否定しなくても良い気がするけど……。
 じゃあ、僕はツララと遊んでようかな?」

僕はワカバからツララを引き離し後ろから抱きついた。
ワカバはホッとしたようで安心した顔をしている。
まぁワカバも後でじっくり遊んであげるけどね。
勿論ワカバに見せ付けるような向きにツララを持ってきた。
そして背後から右前足を出しツララの股へと持っていく。
右前足がツララのモノへと触れると僕はモノを握り締め扱き始めた。


「あぁん! ルナ様……」
「ツララ気持ち良い? 訓練の時の言葉……僕にこうして欲しかったんだしょ?」

僕がモノを扱く度ツララが声を上げる。
正直、高い声でとても雄には聞こえない……。

「ルナ様……私もう……」
「そう? じゃあワカバにかけてあげようね?」
「え? ぼ、僕に!?」

ワカバの反応的にツララの精液はかかった事はなさそうだね。
まあそれを言えば僕もムーンのがかかった事は無いけど……。
じゃあ少しづつワカバの理性を壊していってあげようじゃないか。
ワカバとツララは今僕の『おもちゃ』だからね……。
じっくり僕の渇きを癒しておくれ……。

「ル、ルナさまぁあああ!!」
「はわ!? ツララのが僕に!?」

ツララが僕の名を叫び射精する。
射精された精液はワカバの体を白く染めた。
精液をかけられたワカバは慌てている。
全くワカバったら……可愛い奴……。
ツララは射精して疲れたのかグッタリとしていた。

「師匠……僕とも遊んでください……」
「しょうがない奴だな」

僕はワカバの望み通り遊んだ上げる事にする。
此処で一気に理性を壊して上げよう……。

僕はワカバに正面から抱きついた。
当然ツララの精液が僕に付くが気にしない。
顔が近づいた性かワカバが顔を赤くした。
ワカバって冗談じゃなくて本気で僕に惚れてるみたいだね。

「師匠の顔がこんなに近くに……嬉しい……」
「今度は僕からワカバにしてあげる……」

僕は更に顔を近づけ唇を重ねる。
先ほどとは違い今度は僕がワカバの口内へと舌を入れる。
ワカバも僕の舌を受け入れ舌を絡めてきた。
僕はキスをしたまま左前足をワカバの腹から秘所へと徐々に這わせて行く。
僕の突然の行動にワカバは困惑の表情をした。
その驚いた表情も可愛いじゃないか……。
そして左前足が秘所へと到達すると僕はワカバから唇を離した。

「ワカバ……どうして欲しい?」
「どうして欲しいって……そりゃぁ師匠に……その……」

ワカバは恥ずかしいのかモジモジとする。
僕の予想通りの反応だね。

「言わなきゃしてあげないよ」
「そ、そんなぁ! ……ぼ、僕の秘所を……その……弄ってください……」
「良く言えました。解った弄ってあげる」

僕は左前足でワカバの秘所を弄り始めた。
ワカバは僕に秘所を弄られ気持ち良さそうな顔をしている。
快楽に溺れた者の顔は雄でも雌でも実に美しい。
……僕って実は両刀だったのかな……。
なんか此処に来て新しい自分を見つけてるな僕……。
良い意味でも悪い意味でも……。

「ワカバ……気持ち良い?」
「……うん。師匠とっても気持ち良いよぉ……。もっと僕を苛めてください……」

うん。段々良い具合に壊れてきた……。
そろそろ、ツララを使っても良いかな……。

「僕の前足の刺激だけじゃ足りないでしょ? ツララの……試してみる?」
「もっと気持ち良くなれるんですか?」
「……勿論」

脆い。ワカバの理性は壊れたか……。
僕はツララに近づき前足でツララのモノを刺激する。
突然の刺激にツララは飛び起きた。

「ふわぁ!? ル、ルナ様!?」
「起きた? ワカバも許可したからツララ……入れてみようか?
 僕に弄られるより遥かに気持ち良いんだから……」

僕はツララを先ほどのようにワカバと近づける。
今度は両者とも抵抗しない。
ワカバとツララは既に快楽の虜になっている。

「ツララ……雌はデリケートだからゆっくりしてあげるんだよ。
 ワカバ……初めは辛いかもしれないけど力を抜いてツララを信じてあげて」

ワカバとツララの両者は「はい」と返事をしゆっくりと交わり始める。
雄を受け入れたことのないワカバの表情は辛そうだった。
ツララはどんどんワカバの中に入れて行き途中不思議な顔をして僕の方を向く。

「ルナ様……何かに当たって半分位までしか入らないのですが?」
「う~ん。そこまで知らないか……。それはワカバの初めての証……。
 ゆっくりと入れていってあげれば入るから……」

ツララは首を縦に振り挿入を再開した。
ワカバの表情が更に険しくなる。

「んぁ! 痛いよぉ!!」
「安心してワカバ。もっと力を抜いて楽にして……」

僕は少しでもワカバの気を紛らわそうとキスをした。
ワカバは突然の事に驚いたが僕の舌を受け入れる。
少し表情は明るくなったかな?
僕とワカバがキスをしている間にツララは処女膜を破ったみたいだね。

「全部入りました!」
「凄い……僕の中にツララのが……入っちゃうなんて……」
「僕等の体は神秘の塊だからね……」

僕がワカバの言葉に納得しているとツララは腰を振り始めた。
初めに意地を張ったけど僕も二匹にしてもらえば良かったかな……。

「あぁあん! ツララァもっと……もっと激しくふってぇえ!!」
「姉様ぁ……気持ち良くて私……もう……」

表情を見るとワカバはまだ満足してなさそうだがツララは限界そうだね……。
いや、ワカバも限界は近そうかな? 言葉のわりに表情に余裕が無いしね。
僕も色んな意味で限界が近いけど……。
あんな激しい交尾を見てると僕も我慢できないよ……。
ムーンには悪いけど僕もツララにしてもらおうかな……。

「良いよぉツララァ! 僕の中にツララの熱いの出してぇえ!!」
「は、はい!! 姉様ぁあああ!!!」

二匹とも同時に絶頂を向かえツララの精子がワカバの中に注ぎ込まれる。
処女と童貞を双子で奪い合うなんて実に面白いシチュエーションだよね。
いや~。僕もこんなシチュエーションを生で見れるなんて幸せ者だな。

ツララはワカバからモノ抜きさった。
ワカバの秘所からは純潔の証と精液が混じった液体がポタポタと床に垂れる。
まぁ、床が汚れても個人の部屋だから隠蔽は楽でしょ。
僕の時は屋上でやったから証拠隠滅が面倒だったんだよな……。
精液で汚れた体でタオルを取りに行ってそれから気づかれないように洗濯。
場の雰囲気も大事だけど場所も大事だったな……。

「ツララァ凄く良かったよぉ」
「私も気持ち良かったですぅ」

ワカバがツララに抱きつく。
ツララは嬉しさ半分、恥ずかしさ半分……そんな表情だった。

「さて。二匹ともまだ夜は長いんだ。僕も混じって良いよね?
 ……と答えを聞かなくても君達は元々はそうするつもりだったんだよね?」
「師匠! 良いんですか!」
「ルナ様……入れても良いですか?」

ワカバは僕に抱きつきツララは近くに寄ってくる。
ツララの質問には「勿論」と答えると嬉しそうな顔をした。

僕は自ら仰向けに倒れるとワカバを僕にキスをし胸を弄り始めた。
ツララは早速僕の秘所にモノを入れてくる。
たまにはこんな夜があっても良いよね?
何か結局、ツララが持ってきた『おもちゃ』は必要なかったな。
三匹でやりあえばそんな物必要ないか。

「師匠……大好きですぅ……」
「ルナ様の中……姉様とはまた違って……」
「んぁ! ツララもっと僕を……」

ツララのモノ……ムーンより小さいって言ったけどそんな事無いかも……。
確かに細いけど……ムーンのより長いよ。
奥を突かれる快楽が大きくて僕……。

「ルナ様ぁ! 私……ま、またぁあ!!」
「良いよぉ! ツララ……中にぃいい!!」

僕の中にツララの精液が流れてくる。
その量はとても二度出したとは思えない。

僕等はその夜、朝が来るまで三匹で求め合っていた。
それは互いを知る為でもあり……互いの欲を吐き出す為でもあったのかもしれない……。



気づいたら朝だった……。
本当に夜通しでしちゃったよ……。
なんか此処まで来ると寝てないのに眠くない……。

「いや~。朝になっちゃいましたね」
「私もう起たないです……」

ワカバは元気そうだがツララは相当疲れてるように見える。
まぁ一晩中、雌二匹を相手に此処まで持ったと考えると意外に体力はあるな。

「今更だけど……二匹とも僕が無理矢理したみたいで……ごめん……。少し調子に乗りすぎてた……」
「そ、そんな! 元々は僕等が師匠を無理矢理犯そうとしたんですし……。これぐらいはその……。
 確かに、僕等は暴走して姉弟でやっちゃったけど……。良いんです。気にしないでください……」
「そうですよ。ルナ様が気に病む必要なんてないです」

二匹とも僕が思ってたよりも気にしてないみたい……。意外に逞しいな……。
それとも僕が気にしすぎなのかな?

「師匠……またしてくださいね?」
「その時は私も一緒に……」

双子が顔を赤くして頼んできた。
寧ろ僕がして喜んでる?
たまにはこういうのもありかな……。

「勿論。僕で良ければ付き合ってあげるよ。ムーンとしてなければだけどね」
「嬉しいです、師匠!!」
「ルナ様……愛してます!!」

ワカバとツララが左右から僕に抱きついてくる。
彼氏が居ても誰かに愛されるのも悪くない。それが同姓からでも……。
もう僕は一匹では生きられないな……。

「君達は僕の大切な友達だからね……」

僕はワカバとツララの頬にキスをした。

~fin~


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Last-modified: 2021-05-04 (火) 00:52:14
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