writer is 双牙連刃
リハビリがてら書いた駄文ですよ。クオリティは保障いたしかねます。
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では、スタートですよ。
ん~、今日はお天気も良いし、絶好のお散歩日和ね~。彼、元気かな~。
いきなり行ったらビックリしちゃうかな? 大丈夫だよね。彼女が会いに来て嫌がる牡なんて居ないだろうし。
それにしても森の中静かだな~。こう……昼間なんだからもっとポケモンと会ってもいいと思うんだけど、さっきから歩いてるのに全然すれ違いもしないよ。
ま、いいや。え~っと、そろそろ彼の住んでる木が見えてくる頃なんだけど……。
「あ、居た居た。お~い、ソウく~ん!」
木の洞の中じゃなくて外にいたから呼んでみたの。ビクッてしてたけど……驚かせちゃったかな?
彼の元まで駆けていく。あ、笑顔だ。良かった、そんなに驚かなかったみたいだよ。
「キュウコンちゃん! いきなり呼ばれたからビックリしちゃったよ~」
「えへへ、ゴメンね」
そう、私はキュウコン。綺麗な毛並みと整った九本の尻尾が自慢の恋する乙女♪ 周りからは結構モテるよ。
そんな私のコ・イ・ビ・トが……
「ん~? あれ、僕の顔なんか付いてる~?」
「ううん、何でもないよ」
ソウ君こと、フシギソウで~す♪ ちょっと間延びしてるところが可愛いでしょ。
珍しいでしょ。炎タイプと草タイプのカップルなんて。私も聞いた事無いもん。
「で、洞から出て何してたの? また何かの実験?」
「うん! うんと……今日はね~」
ソウ君は変わり者で有名でね、ポケモンの技とか~、木の実とかで出来る事を調べてるんだって。
出来る事って言うのは、例えば……混乱を直してくれるキーの実で、気分を落ち着かせる薬が作れないか、とかそういう事。
ようは、色々な物の普段とは違う使い方を探してるの。凄いよね~。
私も最初は変わり者が居るって聞いて面白そうだからこの辺に来たの。それでソウ君に会って、彼が可愛かったから何度も会いにくるようになったんだ。
「見てもらった方が早いかな~? それ!」
「へ? 何々?」
ソウ君の蕾から種が一個飛び出してきたよ。まだ咲いてないのに……。
この種がソウ君の見せたい物~? なんだ、ちょっとつまんないなぁ……。
「あ! キュウコンちゃん危ない!」
「へ?」
種に触ろうとした私をソウ君のツルの鞭が抱きかかえる様にして巻き取る。別に痛くも何とも無いけど……ちょっと恥ずかしいし急だからビックリしちゃった。
そのまま少し後ろにふわっと降ろされる。どうしたんだろう?
「ふぅ~、急にゴメンね~。それ、『宿り木のタネ』だから触ったら発芽して大変な事になっちゃうところだったんだ~」
「そうだったんだ。止めてくれてありがと♪ ……でも、前言った通りコンちゃんて呼んでほしかったな~」
「え!? だ、だって恥ずかしいんだもん。ソウ君て呼ばれるのも本当は恥ずかしいんだよぉ?」
「いいじゃない。照れてるソウ君も可愛いよ♪」
「もぉ~」
あ~もう、ほっぺ赤くしてるのが可愛いよぉ~。牡にしておくのがもったいないくらいだよ。
それにしても、宿り木のタネなんてどうしたんだろ? まさか私を縛ってあれやこれや……な訳ないか。そんなポケモンじゃないし、何より、それが目的なら私がタネに触ろうとするの止めないし。
「何で宿り木のタネなんて出したの?」
「えへへっ、キュウコンちゃん。そのタネに向かって火の粉……火炎放射でもいいかなぁ? とにかく、何か炎の出る技使ってみて~」
「えっ、説明してくれないの?」
「やってみれば分かるよ~」
やってみろって言われてもねぇ……燃えて終わりじゃないの?
まぁ……とにかくやってみよっか。えっと、火の粉でいいって言ってたから……えいっ!
私が出した火の粉が飛んでいって……命中! やっぱり燃えちゃうだけ……?
「嘘……炎が、吸い込まれちゃった!?」
「やった~! 成功成功♪」
あ、ありのままを説明するね。種に火の粉は確かに当たったの。でも……。
燃え上がったのは一瞬で、炎が種に吸い込まれたの。植物の種に炎がよ。信じられる!?
あ、ソウ君が種を拾い上げたよ。
「危ないから離れててね」
「え? 何……」
私が言い終わる前にソウ君が拾った種を近くの木に投げつけたよ。そして……爆☆発! な、何で!?
「ふわぁ! 何なの~!?」
「ひゃ~! 凄い凄い!」
驚く私の横でソウ君がキャッキャッと喜んでる……。実験が成功して喜んでる時の顔だ……。
「何これ……どうなったの?」
「うんと……多分、宿り木のタネが炎のエネルギーを吸い取って、衝撃でそれが弾けたんだと思う」
「へぇ~……そんな事出来るんだ。宿り木のタネって」
「僕も昨日ヒトカゲ君と遊んでて偶然見つけたんだ~。宿り木って、エネルギーなら何でもいけるみたい!」
流石ソウ君……でもこれ凄いなー。燃えてはいないけど、木が揺れてるよ……。
もしかして外に居た理由って……。
「ソウ君……他の技も試してた?」
「うん!」
やっぱり……好きだなぁソウ君も……。でも面白そう。どんなの出来たのかな?
「でもあまり出来てないんだ……僕だけじゃ使える技が少なくて……」
「あまりって事は……出来たのもあるんだ! 見せて見せて!」
「う、うん! でも、まだ試してないから触らないでね?」
ソウ君が後ろの方をごそごそしてる……そうか、私が来た時にやってたんだ。実験。
「あ! どうしよう……」
「ん~? どうしたの?」
気まずそうにチラッと振り向かれても私には分からないよ……。何か言ってくれなきゃ。
ソウ君が振り向いてくれないよぉ……なんか寂しい……もう、私の方から行っちゃうもん!
隣に移動したら、ソウ君の前には二つのタネが転がってたよ。これを見ながら唸り声を上げてる……。
「このタネが出来たのなの?」
「わぁ! キュウコンちゃん!? あ、駄目! 近づいちゃ!」
ソウ君……もう隣に来てるんだから遅いよ……。
何で近づいちゃいけないんだろ? ……普通に考えたら危ないからだよね。
「この種、どっちかが痺れ粉を吸ってるんだ。キュウコンちゃんは離れてて~」
「ふ~ん、でも、投げないと力は働かないんでしょ? なら、投げて試してみようよ」
恐怖心なんか無いし、今度はどんな事が起こるか楽しみであまり考えずに一つの種に触れてみた。
「まだ投げつけるだけって決まった訳じゃないから触れない……て、あぁ! キュウコンちゃん駄目だよ!」
「……え?」
種に触れた瞬間、触れた方の私の前脚が動かなくなった。な、何これ!?
い、嫌……どんどん這うように何かが体の方に伸びてくる!
「キュウコンちゃん! ……あ! しまっ……」
助けに入ろうとしたソウ君がもう一個の種を踏んだ……。私が取ろうとしたのは麻痺したりはしてないから……。
うわーん! やっぱりー! ソウ君が麻痺しちゃったよー!
怖いよぉ……どんどん体を上ってくる……ソウ君、何なのこの種!?
ついに体の方まで来ちゃったよぉ~! 見るとこれ……蔓!? 体の力は抜けていかないから、普通の宿り木のタネじゃないよこれ!
私の特性貰い火だし、こんなの燃やしちゃうんだから!
「この……はぐっ!?」
いや~! 何この蔓!? 口開いたらそこに向かって伸びてきて口が塞がれちゃったよぉ! これじゃ炎が出せない~!
こ、の! もう片方の前脚で……て動かそうとしたら今度はこっちにも巻きついた?! これってつまり、動く物を優先的に狙うんだ!
てことは……息すると胸が上下するから……考えなきゃよかったよぅ!
「んんぅ! ぐ、んぅぅ!」
胸に蔓が這ってきて、巻きついてくよ~。いやぁ! 締め付けないでぇ!
苦しい程じゃないにしても、そんなところに巻きつかれたら……体が勝手にビクッっとなっちゃうぅ。
それでさらに蔓が体に巻きついてくる……何この悪循環!?
じたばたしようにもしたらしたでもっと被害は広がっていくし、何にもしなくても体が跳ねてどんどん巻きつかれるし、もうやだぁ……。
胸が締め付けられて……あれ? なんか……頭の中がふわふわした感じになってきた……。
蔓がどんどん絡み付いてくる……もう、お腹を通り過ぎちゃった……。
その先は……! いや、駄目よぉ! その先は私の……!
「んん! んー! んぅぅー!」
最後の抵抗として後ろ足をじたばたさせたの。無駄だって分かってる。でも、あそこに蔓が行くのを少しでも遅らせたかったの……。
狙い通りに蔓は後ろ足を捕らえたよ。これで私は完全に動けなくなった。尻尾以外だけど……それも時間の問題だよ……。
目から涙が流れる……どうして、ちゃんとソウ君の話を聞かなかったんだろう。聞いてじっとしてればこんな事にならなかったのに……。
ソウ君……助けて……!
願い空しく、蔓は止まる事無く私の大事なところに近付いてるのが分かる。そして……。
「んぐぅ! ん、ぐぅぅぅー!」
細かな蔓が、割れ目を広げながら私の中に入ってきた……。気持ち悪いよぉ……抜いてよぉ……。
蔓が動く度に体が勝手に反応して動いちゃう……その度に蔓は更に奥に入って来ようとする……だ、め……おかしく……なっちゃう……。
もう尻尾も動かせない……このまま……どうなっちゃうのかな……。
体が熱くなってきた。あそこからはたらたらと愛液が流れてる。体が動かせない分、せめて意識だけでも繋いでおきたかったけど……気持ち良さで埋め尽くされそう。だって、あの中で蔓が動き回って刺激してくるんだもん。
私、処女なんだけどな……このまま、こんな蔓に処女、奪われちゃうのかな……。
「ぐぅぅぅ! コン……ちゃんを……離せぇぇぇ!」
この声……ソウ、君? 駄目だよ近付いちゃ……ソウ君も……捕まっちゃう……。
「だぁぁぁぁぁ!」
あれ? 体に巻きついてた蔓が……切られていく……。そっか、ソウ君、葉っぱカッター使えたんだ……。
体は切れてない。ソウ君、私に当てないようにしてくれてるんだ。
ソウ君……ソウ君……。
「このぉ!」
あれ? 締め付けが……弱まった。切られたところの蔓が体から離れたよ。
「コンちゃん! コンちゃん! 返事してよぉ!」
あそこに入ってた蔓が引っ張り出された。同時に、蔓に栓をされてた愛液が噴き出したと思う。ソウ君に……見られちゃったかな……。
私の毛、ぐちゃぐちゃになってるだろうなぁ……。
「うぅっ、ぐすっ、僕が……変な物作った所為でコンちゃんが……」
ソウ君が泣いてる……泣かないで……悪いのは私だったんだから……。
ソウ君は……私を助けてくれたんだから……。
瞼が重くなってきちゃった……もう……開けてられないよ……。
優しいソウ君……最初は、変わり者って響きに興味を持っただけだったんだ。
でもね? 会ってみたら、全然変わり者なんかじゃなかった。とっても優しかったの……。
いろんな実験だって、それで皆がもっと暮らし易くなったりすればいいなと思ってやってたんだよ。これって凄い事だよね。
そんなソウ君に……ソウ君だったから私は……好きになったんだよ。だから、恋人になろうって、私から言ったんだよ。
でも、私の所為で泣かせちゃって……。
「ゴメンね……」
「コンちゃん! 目、覚めた!?」
「ん……んん?」
ソウ君が居る……ここは……ソウ君が暮らしてる洞の中だ。
そっか、私ソウ君に助けられたけど、そこで倒れちゃったんだ。
「ぅぅぅ……よかった……コンちゃんが目を覚ましてくれて」
「ずっと……診ててくれたの?」
「当たり前だよ! だって……コンちゃんは僕の……大切な恋人、なんだから……」
……嬉しいよぉ、そんな風に私の事、想ってくれてたんだ。
「それを僕は……あんな物作った所為で……」
ソウ君の目からはずっと涙が流れてる……私の、所為で……。
「コンちゃん……僕の事、嫌いになったよね……大事な時にあんなヘマして……助けるのが遅れちゃって……」
そんな事無い! 寧ろ嫌われても仕方ない事をしたのは私だよ! ソウ君の忠告を無視したんだから!
だから、だから……そんなに泣かないでよぉ……どうすれば、泣き止んでくれるのぉ?
……私の気持ちをソウ君に伝えたい! 言葉なんかじゃなくて、もっと、強く!
ちょっと辛いけど……動いて! 私の体!
「コンちゃん!? まだ動いちゃダ……え?」
そっと、ソウ君の唇にキスをしちゃった……ビックリしたみたいだけど、今は目を閉じて受け取ってくれてる。
ゆっくりと、ソウ君から唇を放す。ほっぺが赤くなったソウ君が目の前に居る。まだ少しウルウルしてるかな?
「こ、コンちゃん?」
「……コンちゃんて、呼んでくれたね。とっても嬉しい……」
「僕の事……嫌いになってないの?」
不安そうに聞かないでほしいなぁ……私のファーストキスまであげたんだからさ。
した後で恥ずかしくなってきたよ。もぉ~顔赤くなってるんだろうなぁ。
「嫌いだったらキスなんてしないよ。……ソウ君は私の事、嫌いになってない?」
「そんな! 僕がコンちゃんの事嫌いになるなんてありえないよ~! だって、僕には勿体無いくらいコンちゃんは……コンちゃんは……」
「私は?」
「そ、その、綺麗なんだから!」
言い切ったソウ君の顔がみるみる内に赤くなってく。もぉ~純情なんだから♪
でも言われた私も負けないくらい顔が熱い。今の私はお世辞にも綺麗なんて状況じゃないからね。毛が乱れちゃってるよ……。
「嬉しいよ……ソウ君……」
「コンちゃん……」
そっと近付いて……もう一度キスをする。今度は触れ合うだけじゃない、恋人以上の関係じゃないとしない……熱いキス。
私の舌をソウ君の口の中へ滑り込ませる。ビクッとしちゃったけど、その舌にソウ君の舌が絡んできてちょっとホッとしちゃった。これで拒まれたらショックだもん。
ぺちゃ、ぴちゃと二人の舌が絡む音が洞の中に木霊する。ソウ君、結構積極的だよ。
口を離すと、私達が繋がった証に互いの唾液で糸が出来てた。こういうの見るのって恥ずかしいな……。
でも、もっとソウ君を好きに……ううん、愛したい。だから……。
「来て、ソウ君……」
「コンちゃん……僕なんかでいいの? コンちゃんならもっとカッコいい牡とでも……」
言い終わる前に前脚でソウ君の口を抑えちゃった。だって、私は……ソウ君じゃないと嫌なんだもん。
ソウ君の前に仰向けに寝転がる。こういう時は尻尾がちょっと邪魔になっちゃうな……九本はちょっと多いよねぇ。
あ、ソウ君唾飲んだ。その唾には私のも入ってるんだよ~って言ったらどんな顔するかな? 言わないけど。
ちょっとぎこちない動きだけど、私のあそこに顔を近づけてきたよ。うぅん、見られてるのって恥ずかしいよぉ。
「コンちゃんはここも綺麗だね」
「そ、そんな事言わないで! きゃん!」
ヌルッとしたソウ君の舌が私の割れ目の上を通っていった。くすぐったいよ。でも、ドキドキしてきた。
何度も何度もソウ君の舌で秘所が撫でられる。ふぁぁ、気持ち良いよぉ。
「コンちゃんの声可愛い♪」
「ふぇぇ、んぁ、ひゃく! そうきゅん……きもひいいよぉ……」
ソウ君の舌……ゆっくり私の中に入ってくる……あの蔓なんかよりずっと気持ち良いし、それに……優しい。
私は、快感に身を任せて隠す事無く喘いでる。秘所からとろとろ流れてる愛液はソウ君が飲んじゃってるんだろうな。
もう体に力が入んない……でも、ソウ君だもんね。私、信じてるよ……。
ソウ君の顔が上がった。口の周りはやっぱり私の愛液で濡れてる。でも、嫌がったりしないで私に笑い掛けながらそれを舐めとっていってる。
「コンちゃんの味……ドキドキするね」
「ソウ君……おねがぁい、ソウ君のを私に挿れてぇ」
「分かってるよ……僕ももう、我慢できないよ」
ソウ君のはもう大きくなって私にもはっきり見える。凄い、入りきるのかなぁ?
尻尾を踏まないようにしながらソウ君が私に覆いかぶさってきたよ。……いよいよ、だね。緊張してきちゃった。
「じゃあ、挿れるね」
「うん……初めてだから、よろしくね?」
「ぼ、僕もだよぉ。でも、頑張るよ」
ツルの鞭で私の秘所に合わせて……ソウ君が腰を沈めてくる。私を押し拡げながらソウ君が入ってくるよぉ!
痛い! けど、凄く幸せだよぉ! だって、だって……もうすぐソウ君と一つになれるんだもん!
お腹でソウ君のがつかえたのが分かった。そこを抜ければ、完全に受け入れられる!
「止まらないで! 私なら大丈夫だから……」
「コンちゃん……う、うん!」
そのままソウ君が力を入れる。何かが……切れた。同時に痛みが私の中を駆け抜けたけど、ソウ君のが根元まで私の中に入ってるのを確認したら、痛いのなんかどっか行っちゃった。
「コンちゃん、痛むの? 涙が……」
「違うのぉ~、ソウ君のが入ってるのが嬉しくて、私、私!」
嬉し涙を流す私にソウ君がキスしてくれた。ソウ君も嬉しそうにしてくれてる。よかったぁ……。
「動くよ、コンちゃん」
「うん!」
ゆっくりとソウ君の腰が浮いて……ぐぶり、っと音を立てながらまた私の奥へと自分のを押し込んでくる。奥が突かれるの……凄いよぉ!
何度も、何度も腰が打ち付けられる。その度に全身を快感が駆け抜けていく。気持ち良過ぎるよぉ! こ、壊れちゃいそう!
「コン、ちゃん、僕、気持ち、良いよぉ!」
「わらひもぉ! きもひ、いい! ふぁ、あん!」
ソウ君の動きが早くなっていくぅ! 頭の中、真っ白になっちゃうよぉ!
だめぇ……何か来る……イっちゃうよぉ!
「そうひゅぅぅぅぅぅん! ひゃぅぅぅぅぅあああああぁぁぁ!」
「こ……ん……ちゃん! くああああぁぁぁぁあ!」
あぁ! お腹の中が……熱いぃ! あっついのがいっぱい入ってきてるよぉ!
ぐって奥まで押し込まれて……びゅく、びゅくってどんどん流し込まれてる……。
「んぁぁ……そうきゅんのせーえき、ひきゅうでいっぱいのんじゃったぁ……」
「コンちゃん……大しゅきぃ~」
「わらひもらよぉ~」
つ、疲れちゃった……もう……眠っちゃっても……いい……よね……。
ソウ君と……一緒に……。
……あ、朝日だ。もう朝なんだ。ふぁぁ、まだちょっと眠いなぁ。
周りは……やっぱり凄いことになってるなぁ。私もぐちゃぐちゃだ。体洗いに行かなきゃ。
あれ……隣に寝てる筈のソウ君が居ない……何処行ったんだろう?
「あ、コンちゃん! おはよ~」
「ソウ君! あれ、それ……オボンの実だ! 凄い!」
「えへへ、朝ご飯探しに行ったら生ってたんだ。コンちゃん疲れてるだろうから丁度いいなって思ってね。はい!」
「いいの!? ありがと~!」
ソウ君がくれたオボンの実。凄く美味しい! 疲れも癒される~。
あ、そうだ。一個ソウ君に聞きたい事できちゃったんだった。
「ねぇソウ君。昨日私が触っちゃったのって、一体なんなの?」
「あれね……実は、ツルの鞭で叩いた奴なんだ。まさかそれがあんな事になるなんて思わなかったよ。本当にごめん……」
そっか、あれツルの鞭で出来たのだったんだ。だから宿り木本来の力を吸い取るのが無かったんだ。
うん、もやもやしてたの解消! すっきりした気持ちで伝えたい事があったんだよね。
「ううん、もう気にしてないよ。だから大丈夫」
「コンちゃん……ありがとう!」
笑ってくれた。よかった……暗い顔して聞かれたくない話だからね。
「あ、あのねソウ君。私、ソウ君に話があるんだ」
「え!? えっと、僕もコンちゃんに話したい事があるんだよね……」
二人で顔を見合う。も、もしかして……。
「ね、ねぇ、二人同時に言ってみたら……どうかな?」
「え!? ど、どうしよう……もし違ったら嫌なんだけど……うん」
ソウ君も言う気になったね。これはもしかしたら、私たちの相性を占うことになるかもね。
「じゃ、じゃあいくよ?」
「うん、せーの!」
「順番が違うけど、私のお婿さんになってください!」
「順番が違うけど、僕のお嫁さんになってください!」
また二人で顔を見合う。駄目、だんだん可笑しくなってきちゃった。
「ぷ、あははは! やっぱり同じ事思ってたんだ!」
「本当だね! 言ったセリフもほとんどおんなじ!」
でも、こうなるのは当たり前だったのかもね。だって……私たちはもう……。
一つに、なってるんだからね。
「答えは……聞かなくてもいいよね?」
「もっちろん! ……これから、よろしくね!」
「うん!」
そうそう、ソウ君が見つけた宿り木のタネの使い方ね、ソウ君が森の皆に伝えたんだ。
そしたらこれは凄いってことで、色々なポケモンが作るようになったんだよ。
それぞれのタネに名前まで付いちゃって、しかも、土に植えたらその力を持ったまま育つことも分かったんだ!
ソウ君はたちまち各種タネの生みの親として尊敬されるようになったの! 奥さんとして、私も嬉しいよ♪
……じつはね、一個だけ、ソウ君しか作れないタネって言うのがあるんだ。
分かっちゃってるかも知れないけど……あの、ツルの鞭で作るタネの事だよ。危ないからってソウ君が皆に教えなかったの。
でもね、私達にとってあのタネは大切な物になったんだ。
だって……私とソウ君の縁を結んでくれた、不思議な宿り木だからね!
~終わり~
ATOGAKI!
はい、ここまで読んで下さった方にまずお礼を。久々の短編にお付き合いくださり、誠にありがとうございます。
この作品は……ほとんど勢いで出来ております。グダグダでも許してやってください。
言い訳が長くなってもしょうがないですね。では、この辺で……。
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