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第5話

/第5話

交差点

こーしん

梅雨の季節
『2-3』という札がかかっているこの教室

5時間目 授業中 教室にて

教室内、ノートを取るシャーペンの書く音しか響き渡らない
もうすぐ期末テストの為、皆熱心に聞いている。

ある一匹の♂を除いて



「………イデッ」
本……否、漫画を読んでいる一匹の♂
種族で言うとヘルガーである
授業もろくに聞かず漫画ばっか読んでいたヘルガーに腹がたったらしい
先生はヘルガーを軽く叩き漫画を取り上げる

授業が止まった為、周りから冷たい視線を浴びる

「授業中に読むな、没収」
「チッ…………」

先生が漫画を取り上げ腹が立ったヘルガーは
机に頭をつけ腕を組み寝てしまう。


呆れて物が言えなくなった先生はヘルガーを無視し、授業を続行する


暫くし、授業が終了する

「宿題、次の時間までに教科書53ページの問題を解いてきて」
即座に反応、教科書にチェック付ける者もいればノートに書く者、手に書く者もいた
……一匹を除いて

「ふぁーあ……やっと終わった」
今起きたみたいだ。
周りから冷たい視線を浴びるヘルガー
そりゃそうだ。

「な、なんだ?みんなして」
あたふたしている

「ヘルガーの授業を受ける態度が原因。」

口を開けたのはクラス一、美しいポケモン。エネコロロ
美しいのは外見だけで、中身は最悪
かつてはヘルガーとつるんでいたこともあった
しかし、ある日を境にヘルガーとつるむのを止め真面目な方向に走り、
成績は優秀になるまでレベルまでアップした
理由はつるんでいたヘルガーでさえ知らない
何も言わずにつるまなくなったから

「なんだよお前まで、昔は平気で授業妨害してたじゃねぇか」
「昔の事なんて今は関係ないじゃない。
今は貴方のその態度の話をしているの」
「うるせぇな!」

罵声をエネコロロに浴びせ帰っていくヘルガー
呆れて物が言えくなっているエネコロロがそこにいた

クラスメイトに肩を叩かれ我に帰る
今日掃除当番だよ、と言われ掃除し始める。
簡単な清掃をし、帰る準備をする

しかし彼女は生徒会役員。帰る準備をしても家に帰れない
これから生徒会室に行く荷造りをしていると言った方がいいのだろうか
いや、荷造りしている。

バックを乱暴に持ち、肩にかけ、歩きだす

「あれ?エネコロロちゃん。今日も仕事?」
「またベルマーク溜まっちゃったからさ。分けないと
ホント募金すんの止めてほしい………」
「いやいや、貴方達が決めたんでしょーが」
「糞会長が勝手に決めたんだよ。」
「そうだったんだ」

生徒会室に向かうエネコロロ。

途中♂達に話しかけられる。勿論華麗にスルーする。

場所 一階 生徒会室内

生徒会室は一階校舎の日の当たらない所に有る
暗いというイメージを皆が持っているが、中は明るい
ただ、蛍光灯が他の教室より多く有るだけだけど

「募金の方が速いっつの」
早速エネコロロが生徒会長に喧嘩売る
「あのね〜、募金なんてやったって誰もしないじゃん?
ベルマークなら簡単に集まるじゃん?」

確かに、現金よりかは遥かに集まっている
その異常な集まり方にキレているエネコロロ

理由として
面倒臭い、どっか行く、飛び散る等が上げられる
でもエネコロロの場合魔法を使えば簡単に終わるハズ。
何故使わないのか……


「あー、怠ぃ……」
部屋の中には会長のリーフィア、一応副会長のエネコロロ、メンバーのキュウコン、シャワーズがいる
仕事が終わったシャワーズは、サンダースと営みを始めていた
部屋には互いの甲高い声と水音、異常な程の臭いで充満している

エネコロロとリーフィアはスルーしているが、キュウコンだけはそれができない
見入っていた

「狐、仕事しろ」

肩を叩かれ我に帰るキュウコン
無言で仕事し始める

「…………終わらない」
「頑張って終わらすんだよ。」
「…………」

ぶつぶつ言いながら仕事している

「てか、種類分けする意味有るの?」
「分けた方がわかりやすいじゃん。」
「あそう……」

苛々しながら仕事している

「終わんねぇよ!次から次へと持ってきやがって!」

堪忍袋の緒切れたエネコロロ
時間は5時半、作業時間約2時間
既に限界が近付いている

「…………終わった」
「ハァ?」

キュウコンも終わり本を読み始める
なんだかんだ喋ってても仕事は速い
流石と言うべき

「エネコロロ、頑張れ」
リーフィアが嫌味交じりの笑みを浮かべ話す

なんだかんだ言って終わるエネコロロ

「ふぅ……終わった」
床にねっころがり、眠り始める
「帰らないの?今日ここで過ごすの?」

6時、良い子は帰る時間だ。
エネコロロは悪い子には関係無いと思う。

「あー、そんな時間か。」

帰る支度をし始めるエネコロロ
バックに色々と授業に関係無い物を詰め込む
ここに放置してったんだろう。
あまり使わない化粧道具とか、お菓子とか
人には持ってくんなとか言っておきながら……

「エネコロロ………」
かなり呆れてるリーフィア。
『ルール守らない奴がここにもいたよ』とか思っている。

「ん?何か文句あんの?」
「持って来ないでよ……。」
「うるせぇな」

これ以上言っても無駄と判断したリーフィアは話すのを止めた
昔不良だった頃を良く知っていたから。
良く生徒会室に呼ばれてたから

「ふぅ……」

生徒会室を出る
シャワーズとサンダース、キュウコンは先に帰ったようだ。

「一緒に帰ろ」
「ならさっさとしろよ」

『貴方がでしょ……』とか思ったリーフィア。

バックを乱暴に持ち、リーフィアを置いて帰り始める
「ちょっと、置いてかな」
「うるせぇ」

仲良いなと周りは思っているはず


並んで帰り始める不良と真面目

「なーんか久しぶりだね。一緒に帰るの」
「だから何?」

凄いムカつく態度を取っているエネコロロ
まだベルマークの事でキレているのだろうか

「そうだ。良い喫茶店有」
「学校帰りに寄り道するな」

またもやムカつく態度をする

「ゴメン……」
しょんぼりしたリーフィア。

「ま、テメェが行きたいならいいけど。」
リーフィアに言う。これでも気を遣った方だ。
「え、いいの?」

はしゃぎ始めるリーフィア。
ちなみに学校帰りの寄り道は駄目というルールは無い

「じゃあ行こう」
語尾に音譜が付く程はしゃぎまくってるリーフィア
エネコロロの腕を引っ張って連れていく
レズ疑惑発覚

「……」
連れて行かれる。

暫くして二匹は洒落た店に入る。
店員に席に案内され、椅子に座る

「ここのパフェ美味しくて有名なんだよ。ねぇ、聞いてる?」
「……」

窓の外を見ているエネコロロ

「ねー」
「ん?ああ。」
「何見てんの?」
「別に」
「ふーん」

窓の外…ヘルガーがタバコの自販機に居る
何をしているのかを見ていた
また見出す

「ねー」
「ん?」
「私といるの楽しく無いの?」
「楽しいよ」
「よかった」

リーフィアはエネコロロの事が好きなのか?
分からない

エネコロロの承諾無しに勝手にパフェを注文する
窓の外を見てヘルガーを監視していたエネコロロが、行動に出る
彼の携帯に電話をする。
パフェを注文してまだ来ていない
だから直接行けないから

「電話かけるの?誰に?」
「あそこにいるヘルガー。」
「ふーん。」

リーフィアが少し不機嫌になる


サンダースが主役とは限らない



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Last-modified: 2009-12-01 (火) 00:00:00
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