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第十八回短編小説大会(お題:らい)投稿作品を振り返って By P-tan

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第十八回短編小説大会(お題:らい)投稿作品を振り返って 



 まずは大会に参加された皆様、大変お疲れ様でした。予想外の作品数の多さに伴う投票期間の延長に加え、記録的な早さの梅雨明けと猛暑でさぞかし仮面の中が蒸れていただろうかと存じます(P-tanは薄めの仮面だったので気にならなかったけど)。
 そしてライフゲーム」、「来てはみたけれど」の2作が同率優勝おめでとうございます! 全作きちんと読めたわけじゃないですが、他の参加作品の質が高すぎて、正直自分はまだまだだなと悔しさも残りました。
 とはいえ、拙い表現である上に、票を得にくいケモホモであったにしては思いの外票をいただけて、結果的に中の上くらいに位置できた点は素直に嬉しく感じています。


 そんな自分は「Let's ライ〇ップ!」と「このご時世はオノノクス」の2作で参加して、前者は4票(同率9位)、後者は5票(8位、ありがたいことに官能ありではトップ!)という結果になりました。前回の変態選手権が多忙によって泣く泣く不参加に終わった不甲斐なさ*1をばねに、仮面なんてどうでもいいから自分の書きたいように書くという意気込みで気合を込めて書き上げたので、その点に関して心残りはないです。
 ただ反省点を挙げるならば、2作とも部分的に似通ってしまったところがあって、そこはもう少し差別化できたのかなと感じます。とはいっても前者は9800字くらいであまり余裕がなかったし、後者は8000字台だったけど投稿のタイミングが早かったので致し方なし。今後の課題として精進します。
 それと、今回は普段よりも改行を増やしました。自分の作品は段落が冗長になる傾向があるので、少しでもバレないように意識してみましたがあんまり意味なかったかもですね。少しは読みやすくなったでしょうが。加えて、どちらも一人称視点の語り口調なので、なるべく小説ならではの奇を衒った難しい言葉や表現、必要以上の漢字を使わないように意識しました。

 追記:感想会で濃いと言われちゃいました。これが自分の作風とわかってしまった以上、仮面が更に薄くなっちゃいますね……。アイデンティティが確立しているのはいいことなんですけども、逆を言えばこういうすけべ特化しか書けないんです。エロなしで読者を唸らせられるものを書きたいけどアイデアと語彙の引き出しの中身が貧相……!


 ここからは各作品についてあとがきや裏話を交えてとりとめもなく振り返りますか。投稿順でいきます。


このご時世はオノノクス [#6cIwjuT] 


 これ実は当初、大会用にするつもりじゃなかった作品です。というのも、作中に出てくる色違いのオノノクスが、Pokémon GO Fest 2022でゲットして相棒にしている色違いオノノクス♂のハルバードをモデルにしていて、彼に欲情してそれを発散するためのらくがきオナニー小説として書き進めていたものでした。熱情をぶちまけた後に読み返してみて、ふと「これ大会いけんじゃね?」と思って急遽お題に絡めて「ライブ配信」を取り入れ、今の時代ならではのリスクを書き上げた次第です。
 話の構成も転の一部を冒頭に持って来て、読み手の気を引くようにやってみました。お題の「らい」も、あえて話の後半で明らかになるようにしました。コメントログの部分は時刻含め密かに頑張りました。時系列が文字として残るなんて残酷ですよね。コメント自体は明らかにニュー速VIP時代のミームがあって世代わかっちゃうなって感じでしたが。


 作中のオノノクス(ハルバード)はムキムキマッチョという設定ですが、そもそもオノノクスは鎧のような硬い皮膚に覆われているので、筋肉との兼ね合いをどうするか悩んだ末に、ある程度筋肉の隆起を反映して日々作り替わってるということにして性癖全開のマッチョボディを描きました。でもやっぱり鎧に覆われたが如き筋肉を撫でられても感じないのかなと思い、代わりとして性器の刺激に敏感に反応させて屈強な雄の立派な急所感を出したつもりでしたが、伝わったかな? また皮膚構造からして汗をかかないだろうし、臭わなそうだから代わりに強烈にチンコを臭くしました。てか真っ黒で汗をかかないなら夏場の日照りであっという間に熱中症になりそうだなと、GOしてて率直に感じた次第。
 そしてなんといってもオノノクスの売りは高い攻撃ステータス。それを反映させるべくチンコの脈動と豪快な射精は特に意識したし、我ながらドシコリ申し上げたところです。屈強な黒い肉体に白い精液が降りかかる様は実際この目で見たいですね。黒に白が映えるからどう転んでもえっちじゃん。つんとした臭いも立ち込めて更にえっちじゃん。やっぱり屈強な雄は雄臭くしてナンボですよ。ええ。
 実は何気に、卑猥な雄であることをアピールするオノノクスと似たキャラクターを過去に書いていました。関西けもケット5で頒布した初のオフセット本「Mega Dragons’ Lust」に登場するボーマンダなんですけど。振り返ってみてそっくりだなー。やっぱり自分こういう屈強ながらマゾい雄が好みなんだな。


 長くなりましたが最後に、主人公(僕)が夢でクリムガンになって~のくだりは、wikiアンソロの某作品リスペクトです。気付いた人はいるかな?


Let's ライ〇ップ! 


 今だからぶっちゃけます。エントリー取り消そうか悩みました。当初はもっとハードモードなテイストにしようと意気込んでいたのに、いざ本家本元のラ〇ザップを調べてみたらサポート体制が滅茶苦茶充実していて、流石にこれはフィクションとはいえ冒涜が過ぎると思って路線変更を余儀なくされ、筆が止まりかけたのが投稿期間の半ば頃。しかもその頃は仕事で慣れない業務が多く、暑さにもやられて体調不良で寝込んだ日があり、正直心穏やかじゃなかったです。
 それでも書き切れたのは、「このご時世は~」がわいせつ行為*2に止まっていたから、せめてここでは小説大会では書いたことのなかったみだらな行為(、、、、、、)*3まで書いてやるんだという、雄書きとしての意地のお陰ですかね。ゴリ押し万歳!


 「このご時世は~」でお題ワードをなるべく後半に引っ張ったのに対し、こちらはタイトルからお題全開でいきました。登場するポケモンもレントラーを除く種族名が明らかな者は全て「らい」が入っています。じゃあなんで主人公がレントラーか? それは作者のP-tanが寅年のしし座生まれだからです。TwitterのHNでレントリャなのはそういうことです。いよっ年男! いえーい! ……8月15日で干支4周目に突入です。
 追記:レントラーは「ライ」オンだから実質らい縛りなんだと薄ら頭に浮かんでいたのに忘れてたのを感想会で思い出しました。手遅れ()
 最近お腹周りが気になってきたので自戒を込めてのつもりでしたが、あまり効果はなさそうですね。
 実際、それなりの対価がなければボディビルダーばりのデブからマッチョへの肉体改造ってできないだろうなと思います。事の発端はオナニーによる寝坊、その処置として貞操帯。自分しか着けられてない屈辱感と束縛……。文字数の関係でトレーニング風景はあまり書けなかったんだけど、動機付けとしてはとりあえず上手く収まったかなと感じます。
 肉体改造が話の主軸に据えられているのもあって、普段書くことのほとんどない肥満体を書くことになり、筋肉とは正反対の表現が自分にとっては久々すぎて新鮮でした。ぱっつんぱっつんなトレーニングウェアで強調されるだらしないお腹、好きでしょ? 好きでしょ???
 一方でインストラクターのフライゴンがマッチョという、これまた我ながらぶっ飛んだギャップだなと。フライゴン自体はインテ〇オン受けアンソロの寄稿作品にも登場させたばかりだったので、それとは正反対の方向でやるだけでよく、案外すんなりいけました。シングレットでマッチョなフライゴン、分類のせいれいポケモンはどこ行ったって感じがしますよね。手取り足取り、様々な意味で手解きされたいものです。
 追記:感想会だと思いの外フライゴンが好評だったので素直に嬉しいです。ありがとうございます!
 実は当初、インストラクターはライボルトを予定していましたが、流石にどちらも四つ足だと不自由が過ぎるし、ストライクだと両手が刃物で動かしにくかったのでフライゴンに落ち着いた次第です。ライボルト同様に電気も無効ですし。いや本当にレントラーも四つ足だからトレーニングメニューをどうするか悩みました。あの体形でベンチプレスできないですよね……。


 そして、これぞレントラーというべき透視能力も随所で発揮させました。特に話の山場たる濡れ場で、2ヶ月近くお預けを食らった反動たる猛烈な快楽に身悶えながら、自らのチンコが経験豊富なフライゴンの肉壺によって童貞卒業へ導かれていく様を断面図として見届けられるなんて、最高の贅沢だと思います。羨ましい!!! P-tanも見たいです! 射精に向けて力強く膨れ上がっていくところや、精子が移動して精液となっていくところ、発射寸前の精液で前立腺が膨れ上がった末に押し出され、力強く尿道を駆けて発射に至るまでの一分一秒を!!! ……こんなんだから仮面が剥がされちゃうんですね。上等!
 行為中は自分の体のことしか語れてないのも、お預けの反動と自らが童貞であることによる余裕のなさが顕著に表せたかなと思います。だってフライゴン、これでイけたかどうか読んでもまるでわかりませんからね。その後も童貞ムーブかましてるし。ちなみになんですけど、フライゴンの台詞中の「実戦経験(中に出したこと)」のルビは我ながら気に入ってます。


 どうでもいいですが、この作品を書いていたときの作業BGMは、Van McCoyの「The Hustle」でした。どういうことかわかった方は全力で握手ですね。全体的にギャグっぽくなったのは、この曲のせいかもしれません。



 長々と語ってしまいましたが、ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。3700文字にも及ぶ戯言に貴重な時間を費やしてしまって申し訳ない気もしますが、これを読んでから読み返すと、新たな受け取り方ができるかもしれません。



P-tan


*1 と言いつつ実はwikiアンソロに参加できなかった悔しさの方が強いかも。仕方ないけど
*2 陰茎の挿入を伴わない性行為
*3 陰茎の挿入を伴う性行為

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Last-modified: 2022-07-18 (月) 09:37:12
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