シリーズ3つ目。
前回、相棒のリザードンに告白され関係を持ったルカリオ。だがリーフィアの存在もあって、はっきりと返事ができないでいた。そんな時、リザードンとリーフィアが出会ってしまう。R-18,3P,♂×♂
抱き締めている腕に、リーフィアの少し早い鼓動が伝わってくる。
「ん……」
彼が喉の奥で小さく喘いだ。
チュ……チュウ……。
リーフィアは目をつむり、そのたっぷりと濡れた舌を、愛おしげに絡ませてくる。
先ほど俺は彼の精液を飲んだから、口内には自分の味が溢れているはず。けどガツガツと……美味しそうだ。
俺は更にマズルを噛み合わせようとした。
すると彼は、一瞬「はぁ」と息を整えてから、応えてくれる。
俺たちはお互いの熱と体液で少し湿ったベッドの上で、横になったまま、もっと強く抱き締め合った。
こんな時、いつも思う。胸のトゲがちょっと邪魔だと。ルカリオとして生きる上で、交尾の時以外にも度々思うことだ。
けど、彼はそんな俺のトゲを舐めるのが好きだった。俺も、そんな彼の唾液でテラテラと輝くトゲには昂ぶるものがあった。
チュク……チュパ……チュ……チュウ……。
「ん……ふっ……んん……」
「ん……」
荒い息を感じる。
そんな上気しているリーフィアを、俺は密かに見つめていた。
「はぁ……」
「あっ……」
俺は一度、口を離す。名残惜しげに、彼は最後まで舌を伸ばしていた。
そのまま、俺の次の行動を待っている。
「……?」
だが何もしない俺を不思議に思ったのか、リーフィアが薄眼を開けた。その瞬間、俺はまた、その物欲しげな舌に吸い付く。
「んむ……」
「……んぁっ……ふぁっ……!」
驚き、ビクリと震えるリーフィアの身体。
「んっ……ちゅう……」
けど彼はすぐさま、また、絡みつかせる。
チュク……チュッ……チュバッ……ゴクッ。
互いに、精液の風味が残る唾液を飲み干す。ねっとりと、舐め合う。
俺は青い尻尾をゆったりと揺らしていた。
今、彼は俺の舌を精一杯受け止めて、感じさせられて、喘がされている。
対して俺は、そんなリーフィアを観察する余裕すらある。
もう初めての時とは違う。
今日は交尾を全部リードすると決めて、ここまで順調に来ていた俺は上機嫌だった。
「んあっ……ルカリオさん、今日はちょっと激しいですね……」
唾液の糸を引きながら、夢見心地な雰囲気でリーフィアは言った。
「そうかな……楽しみにしてたからかな、発情期」
彼は苦笑する。
「もう……最初のウブなルカリオさんを返してください……」
「奪ったのはリーフィアの方じゃないか」
そのエッチな身体で誘惑して。
「えへ……」
ふと、リーフィアが横になったまま軽くこちらの肩に前足をかけて、身体を擦り寄せてきた。
「ん、あぁん……」
彼の葉っぱの耳がクタァ、となる。
感じる。俺のイチモツに擦り付けられる、張り裂けそうに勃った彼のイチモツを。
クニ……ニュク……ニュル……。
どちらから溢れているのか分からない、もしくは両方から溢れている、ヌメヌメの我慢汁が互いのイチモツでかき混ぜられていく。
「ん……はっ……」
俺は黙って受け入れる。リーフィアは俺の胸の、一番フサフサの場所に顔を埋めて、悩ましげに腰を動かし続ける。
リーフィアは快感を得ながら、毛繕いをするには多すぎる唾液で俺を舐めていたので、すっかり俺の身体にはリーフィアの匂いが染み付いてしまった。
ニュル……クニュ……クチュ……。
「ん……あぁ……あっ……」
「はぁ……はぁ……はぁ……」
鈍い快感。
だけど、ちょっとずつちょっとずつ、ずっとずっと味わっていられる気持ちよさ。
リーフィアは、ゆっくりと、今のこの幸せを感じたいようだった。だが俺は、そんな彼にイタズラをしたくなる。
ペロッ。
「え……やぁ!」
ペロッ。レロォ。クチュッ。チュ。
「ル、ルカリオさん……そこはぁ! あんっ! 待って……ぇ!」
萎れていた耳の葉っぱが、ピンと元気になった。
「リーフィア、ここ好きだよな」
小さく、そして低い声で囁く。その声にすら、リーフィアは身体を強張らせる。
俺はまた、彼の大きな長い耳をねっとりと舐めた。
「んん! ひゃああぁ!」
彼のイチモツが跳ねるのを、イチモツで感じる。
ペチャ。ペチャ。ペチャ。ペチャ。
「あぁん! そ、んな……エッチな音……んっ! させないでぇ……!」
俺の舌の音が、リーフィアの頭の中に響く。リーフィアは身体を仰け反らせ、ただただ悶える事しかできなくなる。
最近知った、彼の敏感な場所。俺はここが気に入っていた。なぜなら、こんな敏感なのに、決してここの攻めだけでは彼はイクことができないからだ。だから彼は、ただ乱れる。
「かぷっ」
「ひゃあああぁぁ!」
耳の先を、優しく噛んだ。ほんの少しだけ、青臭い葉の匂いが鼻を抜けていく。リーフィアはもう、おかしくなるくらいに喘いでいた。
俺はそのまま、耳をしゃぶった。
「ふっ、ううぅぅん……! やっ、あっ……。す、すごいよぉ……」
リーフィアは舌を出して、不規則な呼吸をする。
俺は面白くなってしまって、身体を密着させたまま彼の尻尾の付け根にも手を伸ばした。ここも、敏感な部分だ。
「はっ、にゃああぁぁ!」
可愛い鳴き声。
大きな葉っぱの尻尾も、ピンと元気になって、パタパタと揺れる。
俺は舐め続け、撫で続けた。
チュッ。ペロッ。チャクッ。チャクッ。
「はぁっ……やぁん! あっ、あっ、ああっ!」
リーフィアは嬌声を出しながら、腰をクイッと、更に刺激を求めるかのように、撫でている手に差し出してくる。
俺はもっと、攻めたくなった。尻尾の付け根を触っていた手を、おもむろに移動させる。そして……。
ニュプッ。
「いっ、あああぁぁぁん!!」
今までで一番甲高い声だった。
クニュ……ニュク……。
「あぁん! ル、ルカリオさあぁん!」
彼の暖かく、そして軟らかいアナルの感触が伝わってくる。
ルカリオの指は大き過ぎるから決して奥までは挿入れられない。それでもリーフィアのアナルは、飲み込みたいと、クパクパと必死に、心地のいい熱で襲ってくる。
ニュック……クチュッ……。
「はぁ……はぁ……」
「はぁっ……うぅん! んやぁ……」
俺も必死に、リーフィアのアナルを求める。そのいやらし過ぎる魅惑の穴に、段々、抑えが利かなくなってきた……。
「はっ……あぁん……」
俺は時折まだ耳を舐めるものの、すっかり、指を包み込むグチュグチュのアナルに夢中になってしまっていた。
まるでオナニーしている最中、我慢できなくなってイチモツへの刺激を強くしてしまう時のように、欲望のままに、俺はグニグニと刺激する。
クチュッ。ニュクッ。ニュプッ。ニュクッ。
「はぁ……はぁ……リーフィア……」
「んはっ、やっ、んん!」
けど、いくらアナルを弄っても、俺のイチモツが感じるわけでもない。イチモツは我慢できず震えていた。リーフィアに挿入れたいと。
俺はその欲望を少しでも誤魔化す為、今度はこちらから、イチモツをリーフィアのイチモツに擦り付けた。
リーフィアの身体とイチモツが、ビクンビクンと震える。
「はぁ……はぁ……」
俺は、苦しかった。焦らしているはずなのに、まるで焦らされているみたいだった。だが、俺は待つと決めたのだ。リーフィアのおねだりを。
その間にも、リーフィアのアナルは俺の指を咥え込もうとしてくる。それに比例して、俺はイチモツをより強く擦り付ける。
「ルカリオさぁん……」
ふと、リーフィアが顔を上げて、潤んだ瞳で俺を見つめてきた。だからと言って、愛撫を止めはしない。
「な、なに……?」
「気持ちいいですぅ……うぅん!」
「そう……ふぅ……よかった……」
「けど……」
「え……!?」
突然、リーフィアは上体を起こし、のしかかってきながら俺を仰向けに転がした。そのまま、彼は前足を俺の胸について、腹の上に乗る。
「バレバレですよぉ……我慢してるの」
リーフィアは妖艶な笑みを浮かべて、俺を見下ろした。恥ずかしげもなく、俺の腹に先走りを垂らすイチモツを晒しながら。
「私をイジメた罰です。ルカリオさんから、おねだりしてください?」
「い、嫌だね……」
くそ……せっかくここまでリードしてきたのに。このままじゃ、主導権を握られてしまう。
「私のケツマンコが恋しくないんですか?」
不意にリーフィアは腰を少し上げて、俺の上で後退した。瞬間、俺のイチモツの先に、生暖かく、ヌルッと軟らかい、穴が触れた。
俺のイチモツが、ビクン! と異様に跳ねる。
「ぐっ……リーフィアこそ、挿入れたくて仕方ないんじゃないの?」
「そんなことありません。私はこれで十分です」
クニュ……。
「うっ……」
リーフィアが腰を少し動かすと、イチモツの、本当に先っぽだけが、リーフィアのアナルにくっつく。
……卑怯なほど物足りない、フレンチキスだ。
「ふふ……ルカリオさんのチンポ、私のケツマンコにお熱ですね。ヨダレが垂れてますよ」
クニ……ニュク……。
「あっ……ふぐぅ……」
リーフィアはアナルを使って、俺のイチモツを愛撫する。その刺激で先走りが溢れ、それがイチモツに、アナルに、塗りつけられていく。
俺はリーフィアを押し倒して仕返ししたかったが、気持ちよさに力が抜けてしまって、その気力が湧かなかった。
咥えそうで、決して咥え込んでくれないリーフィアのアナル。あの、イチモツを包む暖かさをいくら期待しても、その感覚はやってこない。
もう、俺は、早く、挿入れたくて挿入れたくて仕方がなかった。
「わ、分かった……」
「ふふ……どうしました、ルカリオさん?」
言いながら、リーフィアは丁度、アナルとイチモツの先がキスする形で腰の動きを止めた。
……こいつ。
「参った。挿入れてくれよ、リーフィア」
「ルカリオさん、おねだりはもっとエッチに言わなきゃダメですよ?」
ほんの少しだけ、アナルがイチモツを咥えた。リーフィアの暖かさを、僅かに感じる。
俺は、ますます我慢できなくなった。
「くっそ……リーフィア、頼む、挿入れてくれ……欲しくて堪らないんだ……」
「ナニをドコにですかぁ?」
「このやろう……俺のイチモツを、君のアナルに……」
「ちゃんと、リーフィアのケツマンコって言ってください」
グニグニ。
「うっ……頼む。俺のイチモツを、リーフィアのケツマンコに挿入れさせてくれ……」
誇らしげに、彼は笑った。
「……へへへ……私の勝ちですね、ルカリオさん」
「あぁ……今日は俺の負けだよ」
ふと、リーフィアは上体を倒し、レロォ、と俺の胸のトゲに舌を這わす。
「もう少しで、負けちゃうとこでした」
「……なんだよ」
「当たり前じゃないですか。私だって、ルカリオさんのチンポが、欲しくて欲しくて堪らなかったんですから……」
はぁ……惜しかったな。でももう、そんなことはどうでもいい。
やがて、リーフィアは上体を起こした。そのまま俺たちは見つめ合う。
「リーフィア……」
「ルカリオさん……」
彼が目を逸らし、腰を、沈め始めた。
ズニュウウゥゥゥ……。
「あっ、あっ、あっ……」
「ふっ……あっ……」
リーフィアは一気にではなく、味わうように、俺のイチモツを咥えていった。徐々に、自分の身体を侵食していく他者の熱。それに、戸惑いつつも喜びながら。
それは、俺も同じ。
「あっ、ふわぁっ! ル、ルカリオさん……全部、挿入りましたよ……」
彼のお尻が、俺の腰に密着していた。
リーフィアは、イチモツを震えさせ、愛おしそうに自分のお腹をさする。
その行動に対応して、イチモツを包み込む暖かな感触がグニグニと蠢く。その感覚で、俺から見えなくなったイチモツは、今確かに、リーフィアの中にあるのだと確信する。
そして、リーフィアを犯しているのだと、実感する。
「すごく暖かいよ、リーフィアの中」
「もう……ルカリオさんのチンポは熱過ぎです……あむっ」
「んっ」
チュ……。
繋がったまま、再びリーフィアは上体を倒してくる。俺はそれを受け入れ、彼と軽く、ディープキスをした。
「……動きますね」
「ああ……」
リーフィアは呟くと起き上がり、俺の腹に前足をついて、力を入れて、ゆっくり腰を上げていった。
ニュルルルル……。
「あっ……はっ……」
「う……」
軟らかい感触に吸い付かれながら、やがてリーフィアのアナルの中から姿を現わす俺のイチモツ……。
だがそのアナルは、先っぽだけは離さない。こんなにヌルヌルなのに。
イチモツも同じ。離れたくないと、更に硬くなり、アナルに縋り付く。
「ふっ……あぁん!」
ジュプッ。
「ううっ……!」
今度は、一気に飲み込まれた。
そしてすぐさま、リーフィアは腰を上げる。
ニュルル……ジュプッ!
「あっ、うぅん! あぁっ、ふわっ!」
「ん……はぁ、くうぅ……」
そのサイクルは、徐々に短くなる。
ニュ……ジュプッ! パチュン! ヌチュン! グチュッ!
「はっ、はっ、やあぁん! こ、腰が……止まんないよぉ……!」
「はっ……リーフィアァァ……すごく、すごく気持ちいい……」
「んあぁ! そ、そんなこと言われるとぉぉ……!」
先走りを撒き散らすリーフィアのイチモツ。震える彼の身体。耐えられない刺激。けど、身体はそれを求めて、勝手に腰を振る。
リーフィアは乱暴に俺の上で暴れる。彼の重さが襲いかかってくる度に、イチモツは熱いアナルに食べられる。その衝撃に、俺はされるがまま。
かろうじてイチモツを見ると、それはテラテラと濡れ、現れてはすぐにリーフィアの中へ消えていく。それはリーフィアの欲望のまま好きに扱われ、だが歓喜に震える。
そこで俺は理解した。俺は今、リーフィアに、犯されているのだと。
「リーフィア……」
「はぁ、はぁ、はぁ、んあぁ! あぁ……」
ジュップ……! ヌチュウ……! ジュプッ……グチュウ……。
しかし、限界もあるようで、腰の動きが少し衰える。息も絶え絶えだ。それでも、身体は決して、イチモツの刺激を手放そうとはしない。
「はっ……ルカリオさん……」
また、俺のイチモツが彼の中に消えようとする。次の瞬間。
ズンッ。
「ひゃああぁぁぁ!」
俺は腰を浮かし、リーフィアを突き刺した。
「交代……しよ……リーフィア……」
「んっ、あっ、ダメェェ! おかしくなるぅぅ!」
「なっちゃえよ……」
俺は上に跨るリーフィアの腰を掴み、絶対に逃げられないようにする。そしてそのまま、リーフィアを跳ねさせるように、俺は下から突き上げ始めた。
ズンッ、ズブッ、ジュチュッ、ジュプッ。
「ふっ、ふっ、ふっ……」
「んあぁ! はあぁ! やあぁ! いやあぁ!」
叫ぶリーフィア。
ピストン運動の刺激は弱くなったが、リーフィアの身体が少しでも宙に浮く度に、次の瞬間、彼は全体重分の力を乗せて、イチモツに貫かれてしまう。おかげで、イチモツは今まで経験したことないほど、深く深くを突いていた。
ジュチュ! ズプン! グチュウ! ズプ!
「にゃああぁぁ! すごいぃぃ!」
力が入らず、身を任せ俺の上でされるがままになったリーフィア。だらしなく出した舌からはヨダレを撒き散らし、突かれる毎に先走りを吐き出す。
だが俺も、楽ではなかった。
いつも以上の激しい動きで高まった熱は、俺の意識を朦朧とさせる。深く深く挿入れられたアナルは、いつもは感じられない感触を示し、しかもいつも以上に吸い付く。もはや、リーフィアの喘ぎ声も遠い。感じるのは、イチモツへの刺激だけ。暴力的な快感だと……俺は感じた。
俺たちは、犯し、犯される。
ジュプッ! ジュプッ! ジュプッ!
「あぁ! イク! イッちゃうぅぅ!」
そんな声が聞こえる。
でも、どうでもいい……。俺は限界が近い……。吐き出したい、思いっきりイキたいと、イチモツが言っている……。
疲れも、苦しさも、感じない。もう、欲望に従うだけだ。
グチュッ! ジュチュッ! ズブッ! ズブンッ!
「あっ、あぁん! ダメェ! イク! イクゥゥゥゥ!!」
「はっ……リーフィアァァ!」
俺は、リーフィアが持ち上がるほど腰を力強く浮かし、イチモツを最奥に刺した。
ドビュウ! ビュルルルル! ビュルルルルルルルルルル!!
「ああああああぁぁぁぁぁ!!」
ビュルルルルルル! ビュルルルルルル! ビュルル! ビュルルルル!
締め付けてくるリーフィアのアナル。その中に、思いっきり射精する。俺の証を、リーフィアの深い深いところにタップリと塗りつける。
イチモツを咥え込む、その狭く感じるアナルは、そんな俺の大量の精子を、余すところなく飲み込んでいく。
ビチャ、ベチャ。
ふと、俺の顔に生暖かい粘液がかかる。
見ると、リーフィアは俺の腕に支えられながら身体を仰け反らせ、その愛らしいイチモツから射精していた。
また、彼の精液が俺にかかる。俺はその暖かさに幸せを感じ、黙って浴び続けていた。
やがて、リーフィアは俺の上に倒れ込んでくる。まだ、息が荒い。
「はぁ……はぁ……酷いです、ルカリオさん」
「え、なにが?」
「おねだりしたのはルカリオさんなのに……」
「リーフィアが弱いのがいけない」
「もう……いつか、ヒイヒイ言わせますから」
「はいはい」
リーフィアが俺の口元に付着した精液を舐めとる。そしてそのまま、俺たちはキスをした。
「ん……!」
「んん……!」
ふと、勢いの衰えた俺のイチモツがリーフィアのアナルから抜ける。しばらくすると、俺の腹にアナルから出てきた精液が垂れてきた。
口を離すと、いやらしい糸が俺たちの間に引く。
少し落ち着いたが、まだ互いに息は荒い。
「……ルカリオさんって、精液好きですよね」
「な、なに言い出すんだ急に」
「今日だって、いの一番にフェラから始めたじゃないですか」
「べ、別にいいだろ」
「普通逆じゃありません?」
「今日はリードしたかったんだって!」
「私の射精、全部飲めるポケモンって、師匠以外にいないんですよ?」
「あ〜……そうだ! 聞きたいことがあったんだ!」
恥ずかし過ぎるピロートークを遮って、俺はある事を思い出した。
「あのさ、リーフィアは娼館でオス同士で交尾すること、前普通だって言ったけど、あれ嘘でしょ?」
リーフィアは少し、耳をピクリと動かした。
「どうしてですか?」
「その……聞いたんだ」
彼は俯き、耳を伏せた。
そんなつもりじゃなかったのに……やがて、リーフィアはすごく申し訳なさそうに、口を開いた。
「あの時は……その、ルカリオさんと交尾したくて……逃したくなかったというか……。こんなにカッコよくて、逞しくて、なのにとっても初々しくて、私のフェラにあんなに気持ちよさそうにしてくれて……。だから、咄嗟に」
「何も知らない俺に嘘ついたのか……」
「その、ごめんなさい! 怒ってます?」
「怒ってたら、今日リーフィアのところに来ないって」
それに、だからこそ、今のリザードンとの関係があるわけだしな。
「どうして怒らないんですか?」
「まぁ、リーフィアには色々世話になってるし、それで満足してるからさ……」
「ルカリオさん……」
不意に彼女が唇を重ねてきた。軽くだ。
「すいません……公私混同なのは分かってます。だけど私、ルカリオさんがこうやって会いに来てくれると、とっても嬉しいんです」
彼は気持ちを包み隠さないように、微笑みかけてくる。
「これからも、どうか、お願いします。私、頑張りますから」
「リーフィア、俺の方こそ」
俺はキスを返し、彼はそれに応えてくれた。ふと、彼は優しく笑う。
「ルカリオさん……もし女の子とエッチしたくなったら、言ってくださいね。その……紹介もできますから」
「あぁ……まぁ、いつかね」
リーフィア……君の男の娘っぷりに敵う女の子がそうそういるとは思えないんだが……。
「やっぱり、精液が飲めないと物足りないんですか?」
「ち、違うって!」
「ふふ……冗談です」
違うはずだ……うん。
リーフィアはまたクスリと笑うと、俺の顔に付着した自分の精液を満遍なく舐めとり始めた。俺は目をつむり、大人しくリーフィアの掃除を受ける。が……。
「はむっ」
「……! んん!」
チュ……チュル……。
突然、彼が舌を絡ませてきた。しかも、舐めとった精液を全部俺に流し込むように。
チュ……チュウゥ……ゴクッ……ゴクン。
ぐぅ……違う、俺は別に精液が好きってわけじゃ……。でも、喉の奥が疼き、気が付けば飲み込んでしまう。
「ぷはっ……」
「んあっ……ちくしょう」
濃い精液の匂いを含ませた彼の吐息が、鼻先にかかる。
「へへ……ルカリオさん?」
「……なに?」
わざとらしく不機嫌に答える。
「お互い勃ちましたね」
「……そうだな」
キスしてる最中、俺に当ててきてたからな。しかも、俺のイチモツを彼の尻尾でサワサワと触れながら。
「今日って、大満足半日コースでしたっけ?」
「……ああ」
「延長しません?」
……それはマズイ。リザードンが怒る。でも……大丈夫かな? あいつとだって、昨日一日中、交尾してたんだから。
「……分かった」
「たくさんします?」
「まあ、まだまだ発情期、収まりそうにないからな……」
「じゃあ、御一泊コースでいいですか?」
「……ああ」
「ふふ……嬉しいです。今度は私が、たくさんたくさんご奉仕しますね」
そう言うと、リーフィアはまた、俺とキスをした。
翌日。
リーフィアに見送られ娼館の出入口まで上がってくると、若干ざわついている事に気付いた。
「なんですかね?」
「さあ?」
階段を上りきる。そして俺は、出入口付近に立っていたそのポケモンに固まってしまった。
「ルカリオー!! 遅い!! 半日だけって言ってたでしょー!!」
「な、なんでここにいるんだよ!」
ドスドスと威圧的に近づいてきたのは、相棒のリザードンだった。
「迎えに来たの! 今日は依頼が入ってるんだよ!」
「だ、だから過保護は止めろって! てかなんで客でもないのに中で待ってるんだよ!」
う……周りの視線が痛い。ていうか、かなり恥ずかしい。なんてたって、ここは娼館。「昨晩はお楽しみでしたね」状態がバレバレだ。
その時、リザードンの後ろから声がした。
「ごめんなさいね、私が入れたのよ。彼とお話ししたくて」
「師匠!?」
すぐ隣のリーフィアが驚く。
現れたのは、ピカチュウだった。小さいくせに、不思議な貫禄がある。
「ルカリオさん、初めまして。この娼館の責任者のピカチュウです。いつもご利用いただきありがとね。うちのリーフィアはいかがかしら?」
「え、あっと……初めまして。そ、その……お世話になってます」
ふと、尻尾の形を見る。……このピカチュウ、オスだ。
「リーフィア、話した事あるでしょ? あなたの先輩のリザードンよ」
「え、この方が、師匠が唯一スカウトして、恋人の為って断られたっていう……」
見上げるリーフィア。見下ろすリザードン。会って欲しくない2体が出会ってしまったっぽい。
おいおい、確かにそんな話聞いたけど……え、何この状況? まさかのリーフィアの兄弟子がリザードン?
「むむ……君がルカリオの相手?」
突然のゴツいポケモンの登場に、キョトンとするリーフィア。当たり前だ。
ちなみにリザードンは一度だけ、リーフィアを見かけた事があるはず。
「は、はい! リーフィアと言います!」
「へぇ……小さいね。君、本当にルカリオを満足させられてるの?」
おいおいおいおい、そんな憎まれ口叩けるんだな、相棒よ。知らなかったよ。
リザードンの言葉に、リーフィアもムッときたらしい。
「もちろんです! 私はここのナンバーワンですから!」
「なるほど……じゃあ、その分色んなポケモンとも交尾してるんだね」
「な……何が言いたいんですか?」
「本当に満足させられるのは、ルカリオ一筋の僕だけだよねって意味だよ」
「え……?」
「ちょ、ちょーっと待て、リザードン! リーフィアも勘違いしないで、こいつはただの探検隊のパートナーだから!」
「何照れてるの! 別に恥ずかしくないでしょ、恋人同士なんだから!」
なんかピカチュウが余計な茶々を入れてきたぞ……。
ほら、リーフィアが変な感じになってる。
「え、リザードンさんの恋人って、ルカリオさん……?」
「あの日わざとリーフィアに相手させたのは正解だったわ。おかげでリザードンを何なく受け入れてくれた」
待て。なんだそりゃ。
「わざとって何ですか?」
「そーゆー意味よ。それにしたって少し良くないわ。あなた、リザードンと付き合ってるのに娼館で発散しちゃうなんて」
「……付き合ってませんが?」
「……あら?」
リザードンを睨みつける。彼は、頬に手を当て、尻尾の炎を大きくして、ポッと赤くなっていた。
「ピカチュウさん……僕、ルカリオをずっと愛してていいよって言われたんですけど、その、答えはもらってなくて……」
「いえ、どう聞いてもそれは愛の告白よ」
「ううん……僕の一方的な愛なんだ……」
「ええ!? なんて罪作りな男なの!? こんな愛らしいリザードンを弄んで!」
……愛らしい?
「ルカリオを悪く言わないで、ピカチュウさん! ルカリオはとっても優しいんだから!」
目の前で、ちっちゃなネズミとでっかいトカゲがやいのやいのし始めた。
「……恋人じゃないんですか?」
ふと、リーフィアが俺を見上げてくる。
「そうだよ。その……大切な相棒では確かにあるけど……」
「リザードンさん、オス……ですよね」
「そりゃそうだ」
「……交尾、するんですか?」
「あぁ……っと、発情期の時だけ、ほんと、たまに」
全然たまにじゃなかったり……。去年初めて身体を許した日から、お互いの発情期の時期にアレコレと理由を付けて、リザードンは迫ってきやがる。
「そう……ですか。あの、ルカリオさん。私がもし男娼じゃなかったら……お友達になれましたかね?」
なんだい突然。
まぁ……確かに男娼だから出会った関係だけど、そうじゃなくてもリーフィアとは会いたいだろうな。
「当たり前だよ。リーフィアは大切な友達だ」
「でも……交尾はしてくれます?」
「え?」
前のネズミとトカゲがうるさくてよく聞こえなかった。
「……何でもないです。忘れてください」
なんか、元気がない?
「ほら、ルカリオ! 行こうよ!」
「あ、ああ。分かったってば」
不意に、ピカチュウとの口喧嘩を終わらせたリザードンに呼ばれる。
「じゃあ、リーフィア。また来るよ」
「え、ええ。お待ちしてます、ルカリオさん!」
……気のせいだったのかな。いつもの元気なリーフィアだ。
俺はさっと、受付のパッチールにチェックアウトしてもらい、リザードンの背中に飛び乗った。
リーフィアに手を振る。彼は笑って、尻尾を振ってくれた。
リザードンが大空に飛び立つ。
秋の空気が、地上の木々を赤く染め、冬へと向かう、少し物悲しい雰囲気を感じさせる。
「てかリザードン、余計な事言うなよ」
「だって……なんか悔しくて」
「俺の発情期の過ごし方には文句言わないって約束だろ」
「そりゃ、夫婦の円満な仲を維持する為にも娼館があるんだからね」
「誰が夫婦だ」
リザードンを小突く。
「うぅ……でも、君とあのリーフィア、恋人同士みたいだったんだもん……」
「……何言ってるんだか」
ため息をつく。
恋人同士ねぇ……。青臭い事を言うが、今の俺は、正直、愛ってなんだ? 状態だ。
ポケモンになって、発情期には慣れた。だけど、そのせいで、本当の「好き」って気持ちが分からなくなりつつある。
交尾は愛の営みでもあり、遊びや息抜きでもある、というポケモンの世界の常識。
だが、リーフィアやリザードンとの交尾……セックスは、俺にとって遊びや息抜きに感じられなかった。
じゃあ、愛の営み……?
いやいや、一体だけならいざ知らず、二体だぞ。しかも、彼らはオスだ。
発情という、面倒なポケモンの身体の仕組みに、混乱させられる。
リーフィアは、遊びや息抜きとしての交尾。リザードンは、愛を与えてくれる交尾。それに応える俺は……? 今の俺には分からなかった。だってどちらも……めちゃくちゃ愛おしい。
でもそれは、単に発情してるからでは……?
ちくしょう。発情期がなければ、きっと、はっきり分かるのに……。
「はぁ……」
「ルカリオ、なんか難しい事考えてる?」
「まあな」
「僕のこと?」
「リザードン、お前……告白してから大胆になったよな……」
「へへへへ! だってルカリオの事、大好きなんだもん!」
「はいはい」
俺もだよ。安易にそう答えられないで歯痒く感じた。そんな俺の気持ちなど露知らず。リザードンはいつも通り、明るく笑う。
ルカリオたちが飛び立ってすぐ。彼らを見送った後、娼館の外でリーフィアは師匠のピカチュウに問い詰めていた。
「私は、リザードンさんの恋のお手伝いをさせられたって事ですか?」
「そう。相手は初めての発情期。リーフィアが相手してくれれば、オス同士の交尾に抵抗がなくなると思ったのよ。まさか、ここまでリピートするとは思わなかったけど」
ピカチュウは、チッと舌打ちする。
「それにしても、身体の関係だけ持って恋愛に発展してないなんて……。リザードンはそれで満足してたけど、浮かばれないじゃないのよ。どうしてかしら? あの感じは確かに……」
「交尾するだけが恋愛じゃありません!」
リーフィアは意地になったように叫んだ。それにピカチュウは驚く。
「何よ急に大声出して」
「なにも……なにもこんな方法取らなくたって……」
彼は涙を堪えていた。
「こんな事になるなら、ルカリオさんに会いたくなかった……いいえ、男娼になんかならなきゃよかった……」
ピカチュウは眉をひそめるような顔をする。
「リーフィアあなたまさか……」
言いかけて、ピカチュウはハッと何かに気づいた顔をする。
「なるほど、あのルカリオも……」
「お兄ちゃん!!」
突然、遠くから誰かが走ってくる。リーフィアは涙を振り払うように頭を振り、急いで取り繕った笑顔を向ける。
「グレイシア! どうしたの?」
駆け寄ってきて、はぁはぁと呼吸を整えるグレイシア。首には、水色の身体によく映える赤色のスカーフが巻かれていた。キラリと、そこに付けられた探検隊のバッジが光る。
「その……はぁ……ポケダンズさんが来てるって聞いて! お礼がしたくて!」
目を輝かせる妹のグレイシア。そんな彼女に、リーフィアは残念そうな顔を示す。
「もうトレジャータウンに帰ったわ。お仕事があるみたい」
「え……そっか……」
グレイシアは耳と尻尾を力なく垂らす。が、すぐに決意に満ちた表情をした。
「僕、トレジャータウンに行ってくる。やっぱりどうしてもお礼がしたいから!」
「ええ!? 独りで森を超えていくつもり?」
「僕のレベルならもう大丈夫さ!」
「でも……」
「仕方ないわね。私に任せなさい」
突如、ピカチュウが割って入った。
「……師匠?」
「今夜、超常連のオオスバメさんが来るの。私が頼めば、必ず乗せていってもらえるわ」
「だけど……」
「そうだ、リーフィア。ルカリオさんに、スペシャルサービス券を渡すのを忘れてたわ」
そう言うと、彼は娼館に引っ込んで、すぐに出てきた。その手には、紙切れに手書きで「極楽ご出張コース招待券」と書かれていた。
「これを渡してきてちょうだい。即日有効だから」
「……どういうことですか?」
「リーフィア。いくら身体で繋がってても、言葉にしなきゃ伝わらないことって、あるわ」
さすがにリーフィアも察したらしい。
「師匠……私そんなつもりじゃ……」
「じゃあどんなつもりよ? あなた、お客さんであるはずの彼をあんな瞳で見て」
リーフィアは口を噤む。
「我慢するつもりなの、リーフィア?」
「……でも、でも私……リザードンさんと違って、ただの発情期の相手なんですよ……?」
「そうかしら? あなたたち、もうそんな交尾はしてないんじゃない? きっと」
自信なさげに肩を落とすリーフィア。
だが頭の中は、温もりを得られるルカリオとの交尾を思い出していた。他のポケモンとは違う、情熱的で、優しい、ルカリオとの夜……。
「……分からないです」
「でも、あなたの気持ちはもうはっきりしてる。でしょ?」
リーフィアは恐る恐る頷いた。
「……はい。私はルカリオさんが好きです」
それを聞いたピカチュウはリーフィアの肩を、バシッと叩く。
「分かるわよね? 今の気持ちを一生閉まっておいたら、後悔するって」
「……でも、怖いです」
「そうかもね。思い通りの結果にはならないかもしれない。でも、それに怯えてもし行動しなかったら……死ぬまでリーフィアの心に寂しい穴を開けることになる」
「……師匠」
「あんたがルカリオを好きなほどにね」
「……はい」
「明日の朝一番。出かけなさい。行けるわね?」
「……はい!」
ピカチュウは笑い、リーフィアは決意に満ちた顔を上げる。
「何の話?」
その横で顔を傾げるグレイシア。
「あなたにはまだ早いわ!」
「ヒドいお兄ちゃん! 僕だってもうすぐ発情期迎えるもん! もう大人だもん!」
「まだまだ先よ!」
元気になったリーフィアを見て、ピカチュウはホッと胸をなで下ろす。
「あの……オーナー?」
ふと、娼館の入り口の陰に隠れて、一部始終を見ていたパッチールが話しかけてきた。
「今日のオオスバメさん、リーフィアご指名ですが……」
「代わりに私が相手するわ!」
パッチールはため息をついた。
「私がまいた種だからね。仕方ないわ」
「オーナーはリザードンさんを応援していたのでは……?」
「もちろんよ。でも、リーフィアも私の可愛い教え子。差別はできない。それに……」
「それに……?」
ピカチュウはニカッと笑った。
「あのルカリオには、気づいてもらわなきゃ。自分の本当の心に」
「本当の心ですか……?」
「彼は間違いなく、リザードンを愛してるわ。そして、リーフィアも愛してる」
「……なるほど。だからはっきりと答えを出さないと……。変なオスですね。まるで、どちらが好きか決めないといけないみたいだ」
「どうやら、そう思ってるみたいなのよね……」
あぁ……そう言えば、彼は元人間との噂がある。発情期も、迎えるまで知らなかったと。
「でもいいんですか、オーナー。もし、リーフィアとルカリオさんが結ばれたら、男娼を辞めるかも……」
「いいのよ。彼の道は彼が決めて」
力強く断言するピカチュウ。芯の強い、真っ直ぐな心を持ったポケモンだ。
そんな様子を見て、パッチールはこのピカチュウと番いになって本当に幸せだと改めて思う。
「……そうですね」
パッチールは秋空を眺める。
遠くからウキウキでやってきて、色々と役回りを勝手に押し付けられたオオスバメに、思いを馳せながら。
「すっかり寂しい季節になりましたね」
パッチールはそう呟いた。
日が沈みかけて、海は地平線の先まで真っ赤に燃えている。
俺はギルドに帰還するなり、その場に倒れ込んだ。
「あ〜! ふざけんなちくしょう! なぜ俺だけこんな目に……」
「まあまあ旦那。俺っちの命を救えたんだから、それだけでも……げふぁ!!」
俺は目の前の、ジバコイルにお縄を頂戴されてるバリヤードを起き上がりながら思いっきり蹴飛ばした。
「ゴ協力感謝シマス! コレデ盗賊団ハ全員捕マエマシタ!」
「そっか、そりゃ良かったよ。やっぱ俺がビリか……」
今回の依頼は、かなり大規模なお尋ね者逮捕の依頼だった。尻尾を掴んだ名うての盗賊団を、多くのチームを導入して追いかけたのだ。
その道中で、こいつらはバラバラに逃げ、結果、俺たちもバラバラになった。そして俺は独りで、このバリヤードを追いかけた。本当はオオスバメがいるはずだったのに……おかげでリザードンとも別行動だ。あいつも後でぶん殴る。
そしてこいつ、弱いくせに逃げる逃げる。なにをどうしてか「てんくうのかいだん」の頂上まで逃げ込み、眠りを起こしたとか何とかでレックウザと戦う羽目になった。何とか宥めたものの……あいつ顔見知りにも容赦ないから。
結果、丸一日以上ダンジョンを走り回ることになってしまった……。
「ルカリオ、お前に客が来てるぞ」
というのに、これだよ。無駄に有名になるのもよくないな……。
「それにしても、見たことない探検隊だがお前いつ知り合った?」
「探検隊の知り合い?」
ペラップの言葉に、振り返る。そこでペラップの隣に、一体のグレイシアがいることに気が付いた。
チラッとスカーフのバッジを確認する。……シルバーランクか、駆け出しってところだな。会ったことはない……ファンかな?
「お初にお目にかかります、ルカリオさん! 僕はグレイシアと申します! 探検隊『フブキ』のリーダーを任されております!」
ピシッと背筋を正して、四足をピタッと揃えて、キリッと顔を引き締めて、ハキハキと喋るグレイシア。
しっかりした子だ。でもなんか……見たことあるような?
「えっと、ポケダンズのリーダー、ルカリオです。今日は何の用で?」
「はい! お礼を言いに伺いました!」
「……なんか君にしたっけ?」
「いえ! 昨年のことですが、兄の依頼にお付き合いいただいたことです! おかげさまで、レベルも上がり、持ち帰った『とうけつしたいわ』にて無事進化することができました!」
……あれ、兄って言われてピンと来なかったけど、もしかして。
「リーフィアの!」
「はい!」
「えっと……弟さん? だったっけ?」
「いえ! 妹です!」
「は? お前メスなのかい!?」
……ペラップが失礼なことを言う。が、同意だ。女の子かよ! 探検稼業のせいか……並のブイズたちと比べても、かなり逞しく、雰囲気も、誠実な男の子って感じなんだよな……。どうなってるんだ、あの一族は。
「そ、そうか。ありがとうわざわざ。立派なグレイシアになれたみたいだね。俺も嬉しいよ」
「ありがとうございます! 大変光栄です!」
「そ、そんなに畏まらなくてもいいよ……」
「す、すいません! 緊張しちゃって……!」
……可愛いと思うのは、彼女がリーフィアの妹だからだろうか。
「そういえば、兄も来ているのですが……どこ行ったんですかね?」
いくらか落ち着きを取り戻して、周りを見回しながらグレイシアが言った。
「え、リーフィアも来てるの?」
「はい。ルカリオさんがまだ戻られてないと聞いて、町の方へ行ったきりで……。兄も、ルカリオさんに大事な用があるらしくて」
「そうなの?」
「はい」
「そういえば、見知らぬリーフィアがリザードンと歩いてたねぇ……」
ポツリと、ペラップが言った。
……マジか。なんでだ。
「ペラップ、詳しく」
「おま、目上に向かって……。まあいい。リザードン、依頼から帰って来るなり、ちょっと休むって言って住処に帰っていったんだ。その道中で出くわしたみたいだね」
「そう……」
大丈夫かな。またリザードンが変なこと言ってなけりゃいいけど。
「グレイシア、俺は住処に行ってみるよ。君は大丈夫?」
「はい、お世話になっている方がいて、そこに泊まることなってるので」
「分かった」
「あの……兄をお願いします」
なんだ、そんな深刻な顔をして。
「大丈夫だよ」
何でもないよ、という風に俺は彼女に笑いかけた。
「いえ、その……なにかご迷惑をかけそうで……」
「リーフィアが? ないない。安心して」
「そうだといいのですが……」
……真面目な妹さんだ。とても女の子に見えないが。
俺はそんな彼女に別れを告げ、サメハダ岩の住処へと急いだ。
ポツポツと、通り雨だろうか、夕焼けに染まるトレジャータウンに弱い雨が落ちてきていた。
雨は、通り雨ではなかった。気が付けば、夕焼けを雨雲が覆い隠して本格的に雨が降り始めていた。
俺は、住処の入り口で、この惨状に唖然として立ち尽くしていた。
「……何やってるんだ」
「あ、ルカリオさん……」
「ルカリオ! へへへ……見られちゃった」
住処の真ん中。たくさんの藁を寄せ集めて簡単に造った大きな寝床。
そこに、リザードンとリーフィアは一緒に寝そべり、抱き合っていた。
……精液まみれで。
「一体、なにがどうなって……」
強力なちょうおんぱを食らった時のように、俺は混乱する。
リーフィアが、少し恥ずかしそうする。
「その……」
「へへへ……リザードンとリーフィアのクリーム和えだよ? 食べる、ルカリオ?」
対してリザードンが馬鹿なことを言う。
「……いや、え?」
突っ込めるほど頭が働かない。
「へへへ……はむっ」
「あっ……リザードンさん……んん」
突然、リザードンがリーフィアにキスをした。いつも、俺にしているように、相手のマズルごと食べるような深いキスを。
それに、リーフィアも応える。
彼らは、俺に見せつけるように互いを貪り合う。
彼らから発せられるいやらしい音は、雨音に混じってよく聞こえない。
「お、おい!」
思わず、怒鳴り声を上げてしまった。
「……あっ」
「……ぷはっ、なにルカリオ?」
ヨダレの糸がプッツリ切れる。笑みを浮かべるリザードン。
「なにしてんだよ!」
「なに怒ってるの? ほら、ルカリオ。それ見てよ」
「……は?」
俺の足元を指差すリザードン。そこには「極楽ご出張コース招待券」と書かれた紙切れが落ちていた。
つまり……そうか、ああ、そうだよな! てか、なに焦ってんだ俺……。
「そのチケットは、あの……ルカリオさんのです」
だがポツリと、リーフィアが呟く。
「じゃ、じゃあなんでリーフィアたちそんなことやって……」
すると目を伏せたまま、彼は言う。
「ルカリオさん……私だって、男娼としてではなく、ただ、したいから交尾をすることだってあります……」
「あ、ああ。発情期だったんだ、リーフィアも。なるほど……」
そっか、遊びの交尾か。まあ、リザードンだって魅力的なオスだからな……。けど、俺としか交尾しないって言ってたくせ、リザードンのやつ……。
けど、なんでだ。どうしてこんなに……モヤモヤするんだ。ただのコミュニケーションだろ、交尾なんて。二体が仲良くなってよかったじゃないか……。
だが、そうではなかった。
「ルカリオさん……私、リザードンさんを愛してしまいました」
……え?
「愛した……って、会ったばかりじゃないか」
「一目惚れしちゃいけません?」
「いや……そういうわけじゃ」
「ルカリオ!」
不意に、リザードンも割って入る。
「僕もリーフィアのこと、好きになっちゃった。僕も愛してるんだ」
「な……」
「だって、ルカリオは僕のこと愛してはいないんでしょ? リーフィアは違うもん。ね」
「……はい」
また、2人はキスをした。その光景に、俺は何も言えなかった。
仕方ないじゃないか。彼らが愛し合うなら、俺は何も言う権利はない。
俺はリザードンからの愛情に応えられない、白状なヤツだ。なら、俺じゃなく、リーフィアを愛して正解だ。その方が幸せなんだ。
リーフィアに至っては、俺たちは男娼とその客という関係でしかないんだ。もちろん、とやかく言える立場じゃない。
そうだ、リザードンはただの大切な相棒。リーフィアもただの大切な友達。俺はそんな関係でしかないんだ。
結ばれるべき彼らが結ばれただけ。
そう、大切な彼らが……。
別にいいじゃないか。彼らは、俺にとって、発情期の相手でしかなかったんだから。たかだかそんな関係でしかなかったんだから……。
俺はギュッと、手を握りしめた。
いいんだ……。
ポタッ。
……雨漏りだろうか。
頬に、冷たい雨が伝う。
……違う。
これは涙だ。
俺は、なぜ、泣いているんだ。
気がつくと、止まらなくなった。
気持ちが溢れてきた。悲しみ。怒り。そして、激しい後悔が。
でも、どうして?
なにを後悔する?
溢れてくる、なにか。
でも、このどうしようもない、二体への思いはなんなんだ?
俺は……俺は……。
この場所から、逃げ出そうと、俺は一歩を踏み出した。その時……。
「ルカリオさん!」
気が付けば、俺の足にリーフィアが抱きついて、止めていた。
「リーフィア。その……君たちのこと邪魔したくないから、えっと……リザードンとの時間を楽しんで」
「ごめんなさい! 嘘なんです! 私、愛してるのはリザードンさんじゃありません!」
「……え?」
意味が理解できず、固まる。
「ルカリオさんなんです! 私が愛してるのは、ルカリオさんです!」
胸の奥に、何かが、ストンと落ちてきた。
「ルカリオー!!」
「グハァッ!」
その直後、後ろからリザードンが抱きつ……突進してきた。前のめりに倒れ、その上からリザードンが締め付けてくる。
「ごめんね、ルカリオ! 泣かせるつもりはなかったんだ! 僕だって、愛してるのはルカリオだけだよぉ!」
背中の体毛に、リザードンの涙が染み込んでくるのが分かった。
俺はまた、混乱させられていた。
「……どういうことだ」
落ち着きを取り戻し、俺たちは住処の真ん中に三つ巴になって座っていた。
「愛しています、ルカリオさん。世界中の誰よりも」
背筋をピンと伸ばして、改めて、リーフィアが俺に言ってきた。
「リーフィア……」
「で、ルカリオの答えは?」
文字通り首を伸ばしてきて、横槍が入る。
「俺がここでイエスと答えたら、お前はどうすんだよリザードン」
「悲しいけど、おとなしく引き下がるよ。でも、ふふふ……ルカリオ、イエスって言えないでしょ」
……図星だった。
「リーフィア……その、ごめん」
「ルカリオさん……じゃあ、ルカリオさんは今、誰を愛してるんですか?」
俺の答えに、不思議とリーフィアは落ち込まず毅然となって問いかけてくる。
「いや……その、まだ、誰も愛してないよ」
「じゃあ、なんで泣いたんですか?」
「……分からない」
なんで、あんな気持ちになったのか。
リザードンが口を開く。
「ルカリオ、僕と初めて交尾した夜、僕……泣いたよね。リーフィアがルカリオと付き合ってるって思って」
「……そうだな」
「さっきの涙、それと同じ涙だよ」
「…………ああ」
薄々と、感じてはいた。
でも、分からないのだ。肝心なことが。
あの涙が、どっちに向けての涙だったのか。
「ねぇ、ルカリオ。僕とリーフィア、どっちが大切?」
「……前、似たような質問したとき、怒ったよな、お前に」
「選べない?」
「当たり前だろ」
どっも大切なポケモン。それだけははっきりしている。
「それでいいんだよ、ルカリオ」
リザードンが、優しく微笑んだ。
「僕たちを同じように愛してるんだよ、ルカリオは」
「……リザードン?」
リーフィアが続けた。
「ルカリオさん。交尾のとき、湧き起こる気持ちに関して、それが発情期による一時的なものだと思ってますか?」
「……ああ」
「違います。発情期は、自然と私たちを興奮させるだけです。それこそ、誰とでも交尾できるように。作用するのは本能だけで、心の中までは変えません」
「……そうなんだ」
じゃあ、俺が交尾のとき感じていた、リーフィアとリザードンへの愛おしい気持ちっていうのは……。
「私は、交尾のとき、ルカリオさんが愛おしくて愛おしくて堪らなくなります」
「僕もだよ、ルカリオ」
俺を見つめる、2人。
自然と、俺も言葉を返していた。
「俺も、めちゃくちゃ愛おしいよ」
彼らの瞳の奥が、輝く。
もう、認めるしかなかった。発情期というものを言い訳にして、ずっと答えを出さないでいたけど。
でも、いいのだろか。こんな……こんなこと。中途半端で、女々しいことじゃないだろうか。
だがたった今、はっきりしてしまったのだ。俺は……俺は!
彼らを見つめる。
リザードン。共に、世界のために命懸けで戦った相棒。俺のポケモンとしてのこの一生は、彼がいないと始まらない。いつも俺の隣にいることが、何よりも当たり前のことで。そして、愛を告白してくれた。
「リザードン。愛してる」
リーフィア。会って日は浅いけれど、ポケモンの生き方を学び、初めてポケモンとしての魅力を感じさせてくれた大切な友達。変わった関係であったかもしれない。だけど、彼と過ごす時間は何よりも幸せだった。そして彼も、愛を告白してくれた。
「リーフィア。愛してる」
優しい雨の音が、俺たちだけの特別な空間を作り出す。俺たちだけに、その言葉が響くように。
「私も、愛してます。ルカリオさん」
「ルカリオ。僕も愛してる」
リザードンの明るい尻尾が、大きく右から左に振られる。リーフィアの身体の葉っぱが、優しく揺れる。
やがて、俺はゆっくり、リザードンとリーフィアそれぞれと、唇を重ねた。
結局こうなるのか……。
いつもよりも大きくなった藁のベッドに寝転がりながら、俺は思った。
「それにしても、恋愛にしたってルーズなんだな、ポケモンは」
「色んな方々がいますよ。一夫多妻にその逆も。多夫多妻も」
俺の左隣に寝転がるリーフィアが言う。
「そこまでになるとワケわからないな……」
「愛し合ってるなら番いになっちゃえ! ってことです! ちなみに師匠……ピカチュウさんも、パッチールさんやボーマンダさんと番いですよ」
「へえ……」
すると俺の右隣に寝転がるリザードンが文字通り首を突っ込んでくる。
「その2人はメスだけどね。全員オスのカップルってのは、さすがに珍しいんじゃないかな?」
「……他人事のように言うな」
「そんなことないよぉ、僕、幸せだよ」
「うぐっ」
リザードンが抱きついてきた。
「あっ、ずるいです!」
リーフィアも抱きついてくる。
……リーフィアも遠慮がなくなってきたな。
「てゆーか、2人は何してたんだよ? 俺がいない間に」
あんな小芝居練りやがって。
抱きついたまま、リーフィアが言う。
「私、リザードンさんに宣言しに行ったんです。私もルカリオさんを愛してるから、告白しますって」
リザードンは笑う。
「僕焦っちゃった。もしかしてルカリオはやっぱり、リーフィアが好きだったのかな? って。でもそれは違うって、リーフィアが」
「私には、ルカリオさんはリザードンさんが好きなように見えましたから」
……そーかい。ごめんよ、優柔不断で。
「それで、私、ルカリオさんとの交尾について話したんです」
「……は?」
「すごく優しくて、でも激しくて、死んじゃうほど昂っちゃう交尾のことを」
「もちろん僕も。あれだけ自慢されて、悔しかったからね」
……なにしてんだよ。
「そしたら、私たちルカリオさんとの交尾のとき、同じ気持ちになってるって知って。だから。もしかしたらって、思ったんです」
「なにが?」
「ルカリオって、僕たちどっちも好きなんじゃないかって。それで、エッチする振りをして、自分の気持ちに気づかせてやろうって話になったんだ。そしたらあんなに泣くんだもん! ビックリしちゃった!」
……はぁ、怒りに身を任せてリザードンをぶん殴ればよかった。そもそも……。
「いやいやいや、がっつり交尾してただろ、お前ら……」
「その、お互いにルカリオさんとどんなエッチするのかって話になって……」
「試してたりしたら、止まらなくなっちゃったんだ! だって、リーフィア、ルカリオの匂いがするんだもん……」
「リザードンさんだって……でも」
リーフィアが俺の胸に顔を埋めて、呟く。
「やっぱり本物には勝てませんね」
「うん……そうだね」
リザードンも。
2人の軟らかい吐息が俺をくすぐる。
「……ごめんな」
俺は呟いた。
「……え?」
「その……2人ともが好きなんて、答えになって」
「ううん。そりゃ、確かにルカリオを独り占めできるのも嬉しいけど……ルカリオがこれで幸せなら、僕はもっと嬉しい」
「私もです」
「そっか……」
さっきまでは分からなかったこの気持ち。今なら間違いなく分かる。
俺は笑った。
「俺はすっごく幸せだよ」
少し時間が経ち、雨音が強くなってきた。
「ルカリオさん、私の考えてること分かります?」
ポツリと、リーフィアが言う。
「僕のことも」
リザードンも言う。
「でも、俺の発情期はもう収まったよ。2人のおかげでね」
するとクスクスと、リーフィアが笑った。
「ルカリオさん。発情期について、もう一つ教えてあげます」
「なに?」
「愛し合ってるポケモン同士なら、いつだって、発情できちゃうんですよ」
「……へえ」
……そんな気はしてた。
「ルカリオさん。今夜は、私を男娼としてではなく、リーフィアという恋人として、抱いてくれませんか?」
「当たり前だよ、リーフィア」
「ルカリオ、僕も。発情期に付き合う相棒じゃなくて、恋人として」
「……お前はどうしよっかな」
「ええ!?」
「嘘だよ。リザードン」
なんか……いつもと違う空気で少し緊張するな。でも……。
「ルカリオさん、私、準備オッケーです」
リーフィアが身体を擦り寄せてくる。俺の左手で、さっきからずっと触られていた彼のイチモツは、すっかり臨戦態勢だ。
「僕も我慢できないよ、ルカリオ」
身をよじるリザードン。そのスリットから飛び出した熱々の立派なイチモツが、俺の右手の中で跳ねるのを感じる。
「ルカリオさんは?」
「ルカリオは?」
「……言わせるなよ」
俺のイチモツはさっきからずっと勃ちっぱなしだ。リーフィアとリザードンの前足に、挟まれながらずっと弄られてたせいで。
サメハダ岩の住処に、秋雨が運んでくる冷たい空気が流れてくる。けど、肌寒さはこれっぽっちも感じない。
ふと、俺たちは、熱い熱い吐息をひとつ、吐き出した。
もう何分、同じことを繰り返してる?
「ルカリオさん……」
俺の下に仰向けに寝転がるリーフィアが、求める。俺は頭を下げ、リーフィアと舌を絡ませる。
「……んん」
「んっ……ちゅ……」
チュク……チュ……チュウ……。
「ルカリオ……」
その真横に寝そべっていたリザードンが、求める。俺は顔を上げ、リザードンと舌を絡ませ……いや、マズルごと一方的に舐められる。
「んぁ……ん……」
「ぐっ……んん……」
ベチャ……ジュル……チュウゥ……ペロッ。
2人の唾液が、俺の口の中で混ざる。早くも……熱で頭がクラクラしてきた。
リーフィアの愛らしくて小さい舌。リザードンの逞しくて大きな舌。ヨダレでたっぷりと濡らして……。ひたすら舐め合う。
身体を抱き寄せてリーフィアと。マズルとマズルを噛み合わせて、隙間から熱い息を吐き出して。乱暴に舌を動かす。ヨダレを味わう。その絡まってくる舌で、相手を感じる。もっと、もっと感じたいから、愛撫は激しくなる。
首を伸ばしてくるリザードンと。彼が口を開けた瞬間に、熱い吐息がかかる。その中に蠢く、リザードンの舌。なるべく大きく口を開けて、その舌を迎え撃とうとする。でもやっぱり、蹂躙される。必死に舌を動かすと、彼の熱い舌にヤケドしそうになる。でも、止められない。結局、俺のマズルはリザードンのヨダレだらけになる。
「ルカリオさん……」
そんな状態でまたリーフィアとキスをする。心なしか、彼はリザードンのヨダレを上書きするように、そこら中を舐めてくる。
「ルカリオ……」
またリザードンとキスをする。こいつはまた、わざとらしくマズルごと咥え込む。悪い気はしないが……夢中になりすぎて息ができない。
「……ぷはっ」
「ルカリオさん、もう一回……」
リーフィアが前足を伸ばしてきて、俺の顔を自分の方に向ける。
「あ、待ってルカリオ。もう一度」
それをリザードンが引き止める。
「……いい加減にしろ。何回するんだ」
「だって、ルカリオさんがあんまりにもリザードンさんと楽しそうにキスするから……」
「いやいや。リーフィアこそ長すぎだよ。これじゃ不公平だよぉ」
……イタチごっこだ。
「……キスだけで一晩明けそうだな」
「そんなの、全然イケるよね、リーフィア?」
「もちろんです、リザードンさん」
仲がよくて結構だが……さすがにこんなに唾液まみれにされると疲れる。頭の中も、2人の唾液の匂いが混ざってフワフワしてきた。
「でも、次が欲しくなっちゃった……」
「ふふ……そうですね」
ふと、リザードンが身体を起こしてその場に座る。リーフィアも立ち上がり、彼の元へ行く。するとリザードンはリーフィアを持ち上げ、リーフィアのお腹が見える方向で、お尻の方を抱える形で抱き上げた。
この光景に、俺は唾を飲み込んだ。
リザードンは、股を開いて座り、その大きなイチモツをあられもなく晒している。キスで興奮していたのか、僅かに先走りを垂らして。
そしてその大きなイチモツのすぐ上に、リーフィアのイチモツが揺れていた。いつもは逞しく見えるそれも、プルンと揺れ、今日は可愛らしく見える。
リザードンのイチモツの上に、イチモツを晒す姿で抱きかかえられるリーフィア。2つのモノは、互いに今にも触れそうな距離にある。
「ルカリオはどっちのおちんちんが好き?」
「うぅ……ちょっと恥ずかしいですね……」
「……な、にやってるんだ」
あまりにもパンチが強い格好に固まってしまう。
「あ、でも……ルカリオは優しいから選べないんだっけ」
不意に、リザードンが片腕でリーフィアを抱えたまま、もう片方の腕で、ゆっくりとリーフィアのイチモツを扱き始めた。
「あ……ん……」
リーフィアが悶える。が、悶えながら、リーフィアは二本の後ろ足を伸ばし、そのまま、リザードンのイチモツを挟み込んだ。そして……。
「うっ……ふっ……」
ピクリと身体を震わせるリザードン。リーフィアはイチモツへの刺激に耐えながら、ゆっくりと足コキをする。
ヌチュ……ニチュ……。
リーフィアの足に先走りが絡まり、それがどんどんリザードンのイチモツに塗りつけられていく。
そんな状態で、リザードンは口を開く。
「ん……あっ……どっちも……やっ! ……ルカリオの……ん、大切なおちんちんだもんね……」
「は……あっ……。見られてる……んん! ルカリオさんに……チンポ弄られてるとこも……弄ってるとこも……あぁん!」
クチュ……クチュ……。
リーフィアのイチモツからも先走りが溢れてきた。リザードンはそれを掬い取るようにして、同じようにリーフィアのモノに塗りつけていく。
どんどん、2本のイチモツは淫猥な輝きを放つようになる。
「ん……見て、リーフィア……はっ……ルカリオ、僕たちのおちんちん見て興奮してる……」
「あん……本当ですね……ん……嬉しいですぅ……」
俺のイチモツが、2人の淫行に当てられて、触ってもないのに先走りを垂らして、しゃくり上げる。
俺は輝くイチモツたちを見て、喉を鳴らしてしまっていた。頭の中は、欲求で溢れていた。匂いを嗅ぎたい、しゃぶりたいと。
いつも……いつも美味い汁を垂らしてくれる彼らのイチモツ。それが……2つ。我慢できない。
ふと、2人が手と足を止める。
「ルカリオ、見て?」
「……見てるよ」
ピュッと、先走りを出しながらヒクつくイチモツたちを。
「どうですか?」
「……すごく、エッチだよ。2人とも」
照れ笑いを浮かべる淫乱な彼ら。
「ルカリオ……おねだりしていい?」
「なんだ」
「僕のおちんちん……お口でペロペロして?」
返事はしなかった。
気が付けば、俺はリザードンの巨大なイチモツの前で膝立ちになっていた。
……俺は、そのイチモツにそっと右手で触り、手繰り寄せて鼻先に付けた。
「んあっ! おちんちんにキスだなんて……ルカリオもエッチだよぉ」
「違いますよね、ルカリオさん。ルカリオさんはチンポの匂いが大好きなんですもんね?」
「そ、そうなの……? あひゃぁ!」
俺は裏筋を、ベロンと一舐めした。
「リザードンさんのが大きすぎてそう見えてただけですよ」
「け、けど……うぅん! おちんちんが大好きなのは変わらないよね……くぅん!」
「そうですね!」
上から下まで、相変わらず大きすぎるこのイチモツの匂いを丁寧に嗅ぐ。
あぁ……凄い。そそられる、エロい匂いだ。熱くて、美味そうで、しかもどうしてだ? リーフィアの匂いまでする。
でも、どうでもいいか……このイチモツは、早く食べられたがってる。俺も早く……腹一杯飲みたい。こいつの熱くて濃い精液を。
目の前のイチモツが、まるでプリップリのソーセージのように、肉汁を吐き出し、跳ねた。
俺はもう、反射的に、イチモツの先端にかぶりついた。
「んひゃああぁぁ!」
愛するリザードンの叫び声が聞こえる。でも、助けようとは思わない。代わりに、もっと鳴かせたいと欲が渦巻く。
ジュルル……ジュッポ……ジュル……ジュポ!
俺は精一杯、先端を咥えられるだけ咥え、めちゃくちゃに舌を這わせる。
「ん……んん……んぐっ……ごくっ」
「ひゃあぁ! うっ……ルカリオォォ! そんな、んん! 吸い付きすぎだよぉぉ!」
「すごい……! こんなに激しくフェラするルカリオさん初めてです……」
リーフィアの声がする……あぁ、そっか。この姿、リーフィアにも見られちゃってるな……。
ズチュ……チュウ……グポォッ! グポッ!
「んあぁ! いつもだよぉ! あっ……いつもルカリオ……ひゃあっ! 僕のおちんちんイジメるんだぁぁ!」
「ルカリオさん……尻尾も振って、あんなに飲んでる……」
粘つく先走りがいつも以上に溢れてきている。これも……美味いんだよな。リザードンのは、熱くて喉が渇くけど、どうにも止まらない。
グポォッ! チュウゥ……プハッ!
息を整えたくて、一度吐き出す。ついでに、リザードンを見上げる。……相変わらず、快感に耐えられなくて目をつむってる。
……もっと俺を見て欲しいのに。
だが、ふと視線を下げると、こんな俺を凝視する瞳が。リーフィアだ。
見られていると分かった瞬間、思わず俺は、舌を大きく出して、見せつけるようにリザードンのイチモツに舌を這わせた。
先走りを顔中に塗りたくるように。
「んひゃああ! ううん!」
リザードンが喘ぐ。
呆気にとられるリーフィア。その視線で、俺はふと、ちょっとだけ我に返った。
「……ごめん。引いちゃった?」
と言いつつも、俺は指先に付着した先走りをチュパチュパと舐めとる。
「いいえ、ルカリオさん……むしろ逆ですよ……」
気付いてた。
リザードンに抱えられたリーフィア。その股間から生えるイチモツの、異常な脈動に。
「ルカリオさん……私もおねだりしていいですか……?」
「もちろん」
「私のチンポも……しゃぶってください……見てるだけなんて、我慢できませんよぉ……」
俺は口周りの先走りを舐めとって、膝立ちのまま、ずいっと上体をリーフィアの方に伸ばして、彼のイチモツに近づいた。
体の割には太く、大きなリーフィアのイチモツ。だけど今日は、リザードンのモノと並んでるせいで可愛く見える。リザードンのは炎タイプに似つかわしく真っ赤で熱く、凶暴そうなイチモツだ。だけどリーフィアのは……その可愛らしさに素晴らしく似合う、ピンクで、プルンと瑞々しい、軟らかい果実のようなイチモツだ。
想像してしまう。このイチモツから溢れ出る、甘い甘い果汁を。
「私のも、リザードンさんのようにしゃぶりますか?」
少しの恐怖と期待を示すリーフィア。
「まさか。リーフィアのは大事に味わうよ」
「え……待ってルカリオ。僕のは大事に味わってないの?」
快感が途絶えたからか、少し不満そうな顔をするリザードン。
俺は笑い、そして、両手をリザードンのイチモツにかけた。
「味わってるさ。けど大事にって言うなら、もっと小っちゃくしろよ」
「む、無理だよぉ……」
「美味い肉の塊のままじゃ、俺は、貪るだけだよ」
「うぅ……やっぱりそれも、エッチで好き……」
俺の腕の中で、その肉の塊が震えた。だが俺はその先の、小さな果物に口を近づける。
「ひゃっ、あぁ! ルカリオさん……」
俺は練乳をかけるように、そのイチモツにヨダレを垂らす。そして、口を少し開けて、吸い付くように、ニュルッと咥えた。
「ああぁん!」
甘く感じる匂いが口の中に溢れる。
チュル……チュルルル……。
「いやぁ! 舌がぁ! ヌルヌルでぇ……やあぁん!!」
先ほどとは打って変わって。咥えていると安心する、暖かなイチモツだ。
俺はチュルチュルと先走りを搾り取り、コクリ、コクリと味を楽しむ。
ジュルル……ジュプッ……チュウチュウ。
「あああぁぁぁん! そ、そんなに吸わないでぇぇ……! んああぁ!」
「ルカリオ〜……僕のも早くね〜?」
ふと、リザードンのつまらなさそうな声が。彼はリーフィアを抱えたまま、上から俺のフェラを覗いている。
まったくデカイのが悪いくせに。せめてリーフィアくらいの大きさなら、同時に味わえたんだ。
まあ、その分、頑丈で敏感だからな。退屈させようとは思ってないよ。
グニュウ……。
「え……? んっ、ああぁ! な、ルカリオォォ!」
俺はリーフィアのイチモツをしゃぶりながら、リザードンのイチモツを、そこにかけていた両手で、思い切り扱いた。
ニュクッ、ニュクッ、ジュクッ、ヂュクッ。
「あっ、んん! あっ、あっ、な、なにこれぇ……ひゃん!」
チュル……ジュプッ、チュウッ、ゴクン。
「んあぁ! ルカリオさぁぁん! もっと……もっとくださいぃぃ!」
うっ……思ったより大変だな、これ。でも……でも、すっごく興奮する。ありえないくらい、身体が熱くなる。
思わず、俺は勃ったイチモツをリザードンのモノに擦り付けて、腰を振ってしまう。
ニュクッ、ニュクッ、ニュルッ、ジュクッ。
「んっ、ぐうぅ! な、なにしてるのぉぉ! ルカリオォォ!」
「んやぁっ! 気持ちいぃ! 気持ちいぃですぅ!」
「ん……んちゅ……」
……ちょっとリザードンのが恋しくなってきたな。
俺はゆっくり、リーフィアのイチモツから口を離す。ヌメヌメの先走りとヨダレが混ざった糸が引く。
彼のびしょ濡れのイチモツは、突然晒された冷たい空気に、凍えるようにピクピク震える。だから俺は、今度は、俺の暖かな毛が生えた両手で優しく包む。そして、温めるように優しく揉んでいく。
同時に、俺は雄々しく震えるリザードンのイチモツにまたしゃぶりついた。
ジュッポッ! ジュチュ! ジュチュ! ジュチュ!
「へえぇ!? も、もうしゃぶるのぉぉ! んあぁ!」
ニュク。クチュ。ニュル。ニュル。
「んはぁ! ルカリオさんのお手手がぁぁ!」
ん……はっ……この体勢はもっとキツイな。
「んん! お手手も気持ちぃぃ! すごぃぃ!」
でも、ちゃんと喜んでもらえてるみたいだ。よかった。
包む手で感じる、リーフィアのイチモツ。触ってるこっちが気持ちよくなるくらいに軟らかい。
そして溢れる、リザードンの先走り。熱くて、エグくて、たまらない。もっともっと、激しく舌を絡める。
「んん! もっとしゃぶってぇぇ! ルカリオォォ! ちゃんと見るからぁぁ!」
顔を真っ赤にして、悶えながら何とか目を開くリザードン。
その時、俺は口を離す。そして目が合った瞬間、ベロンといやらしく、見せつけてイチモツを舐める。
「んやぁぁ!」
……さて、口直しだ。
俺は上体を伸ばし、リーフィアのイチモツに近づくと、モノを両手から解き放つ。
ネチョオ……。
どうやら、俺の手の中は凄いことになっていたらしい。すっかり熟成したみたいだ。
「あ……ルカリオさん……?」
「ダラダラだね」
手の先走りを舐めとる。
「……当たり前じゃないですか」
「美味しそうだよ」
「もう……なんで今日のルカリオさん、そんなにエッチなんですか?」
「……さあ?」
パクッ。
「ひゃあぁ!」
口に入れて少し搾り取った瞬間、ジュワッと先走りが溢れる。
すっかり熟れたリーフィアのイチモツ。より強い弾力を持って、そして、より熱くなって。やっぱり、俺にはその味は、とても甘くって。
「あっ、はあぁん! 熱いですぅ! あっ、ああぁん! いやあぁぁ!」
涙を流して喘ぐリーフィア。
俺はそれが、とんでもなく嬉しくて、咥え込む舌にも力が入る。口の中で気持ちいいと暴れ回るイチモツに、ビクンビクンと震えるリーフィア。
改めて思う。愛おしい。もちろん、俺のフェラで善がるリーフィアも。そして心の内を全部晒け出して勃つイチモツも。全部が。
だから、俺はもっと吸い付く。もっと舌を絡める。ヌルヌルと。もっと喜ばせたいという、欲望のままに。
ジュプッ! ヌチュウ! チュウゥ! クチュッ! グチュッ!
「ルカリオさあぁん! も、もう、頭がおかしくなっちゃうぅぅ!!」
「ルカリオォォ! んあぁ! 激し過ぎるよぉぉ!!」
もちろん、両手に抱えるリザードンの大きなイチモツも忘れてはいない。
トピュッと先走りを溢れさす度に、俺は素早くそれを掬い、たっぷりと丁寧にイチモツに塗りつける。そして、先端に特に集中して、目一杯扱く。
ほんの少し溢れる俺自身の先走りも塗りつけつつ、こいつと比べると幼い俺のイチモツも擦り付けながら。
俺たちの熱が混ざる。死ぬまで共にいると誓った相棒と。一心同体の彼と。
「ルカリオッ……ルカリオッ……」
リザードンが俺を呼ぶ声。
苦しそうだ。けど、決して嫌がらない。……相棒が快感に悶えながら、俺を見ているのが分かる。
だって、リザードンのイチモツがますます熱くなるから。そのヤケドしそうな熱を浴びながら、俺は扱く手を少しも緩めない。むしろ、もっと浴びたいと動きを早く、強くする。
俺は思う。
俺を感じて欲しい。分かって欲しい。
このイチモツは俺のモノだ。絶対離しはしないと。だって……こんなに愛おしくてたまらないのだから。
ジュグッ! ヌヂュウッ! ヂュクッ! ジュグッ! ジュグッ!
「んあぁ! ルカリオォォ! もっとぉぉ! ちょうだいぃぃ!」
なぁ……なら、全部、俺のモノでいいよな。たくさん、たくさん可愛がってやるからさ。
その、俺に触られて喜んでグチャグチャのイチモツも。尻尾の炎を大きくさせて、弄られて恥ずかしがって、でもエッチな俺を見て興奮して、ヨダレをダラダラ垂らしながら喘ぐお前も。
全部、俺のモノだよな。
返事をするかのように、イチモツが震えた。
俺は扱く。リザードンにもっと求めてもらいたい、欲望のままに。
「あっ、あっ、あっ、ルカリオォォ! んあぁ! イク! イッちゃうよぉぉ!!」
口の中のイチモツも、ビクビクと一際強く跳ねた。
「あっ、んっ、ごめんっ、なさいぃ! も、もうイッちゃいますぅぅ! あぁ! ルカリオさあぁん!」
その言葉に、俺の心臓は高鳴った。
ジュプッ! チュウ……チュウウウウゥゥゥゥ!! チュッ! チュッ! チュウウ!!
「んあああぁ! 飲んでぇぇ……! 全部飲んでくださいぃぃぃ!! やああああぁぁぁぁぁぁ!!」
グチュッ! ヌッヂュウッ! グニュウ……グジュッ、グジュッ、グジュッ、グジュッ!!!!
「んはああぁぁ! イクゥゥ!! ルカリオォォ!! ああぁぁ! 浴びてぇぇぇ! たくさんんんん!!」
あぁ、たくさん欲しい……欲しいんだ。2人の精液が。頼む……俺を、その熱い精液で、犯してくれ……。2人の匂いを……俺に染み込ませてくれ……。
俺も……2人のモノなんだから。
ドビュウゥゥ!! ビュルルルルルルルルルル!! ビュルルルル! ビュウウウウ!!
ドッピュウゥ!! ビュル! ビュルルルルルルル!! ビュルルルルルルルルルル!!
喉の奥に大好きなリーフィアの精液が。身体に大好きなリザードンの精液が。
2人の俺への、欲望の塊が。ドロッドロの、愛の形が。熱くて、幸せなモノが。
「んん! ごくっ、ごくっ、ごくっ、ごくっ」
ビチャア! ビチャビチャ!
俺の中にたくさん、入り込み、俺の身体にたくさん塗りつけられていく。
焼け付く喉。エグ味。苦味。リーフィアの精液の味。濃くて、濃くてドロドロの。大好きな味。一滴も零すことなく、飲み込んでいく。
「はああぁぁ……飲んでるぅぅ……私の精液……ルカリオさんが……たくさん……美味しそうにぃぃ……」
ヤケドしそうな熱い液体。そして、強烈な匂い。俺の身体の毛皮をビショビショに、余すところなく濡らす。たくさん、たくさん、浴びせられる。白濁に、ヌメヌメになっていく俺の身体。変わっていく俺の匂い。大好きな匂い。一心不乱に浴びる。
「んっ……はあぁ……すごいぃ……ルカリオォォ……僕の精液でドロドロだぁ……エッチだよぉぉ……」
狂ったように精液を求める俺。我慢が効かなかった。最高で、堪らなくて、尻尾がブンブン止まらなかった。
でも、精液が大好きで何が悪い?
チュウゥ……。
「ふわぁぁぁ……!」
ニュクゥゥ……。
「んあぁ……!」
射精が収まりかける2人のイチモツ。
名残惜しかったが、俺はリーフィアのイチモツに最後に吸い付き精液を搾り尽くし、リザードンのイチモツは文字通り最後まで搾り取り、2人から身体を離した。
「ぷはぁぁ!!」
尻餅をつく。
流石に……苦しかった。肺に酸素を目一杯取り込む。
目の前の2人を見る。
「はぁ……はぁ……」
思い切りイッた彼らの息も荒い。
リザードンはもうリーフィアを抱えきれなくなって、後ろに手をついてぼーっと座っている。
リーフィアは地面に降ろされ、リザードンのお腹を背もたれにし、まだ時折、身体をピクリと痙攣させる。
どちらも俺ほどではないが、リザードンの精液まみれだ。
ムワッとした空気。秋の雨のもの寂しさなんか吹き飛ばしてしまう、熱気。発情した俺らの息で満たされる住処。
……俺の手で絶頂した彼ら。
なんて、いやらしい。
俺は口の中に少し残っていたリーフィアの精液を飲み込み、次に体毛に付着している大量のリザードンの精液を掬い、口に運んだ。
……同じ精液だが、やっぱり違う。リーフィアの味。リザードンの味。でもどっちも、美味しい。
俺の興奮は最高潮に達していた。だって、俺だけまだ、イチモツをギンギンに勃たせているのだ。馬鹿みたいに先走りを垂らして、震えている。
堪え切れない。
俺はリザードンの精液をイチモツにたっぷり塗りつけて、扱こうとした。
エロい彼らをオカズにして。
「……待ってください、ルカリオさん」
ふと、リーフィアがいつの間にか身体を起こして、すぐ近くに立っていた。
座る俺と四つ足で立つ彼。視線は同じ高さにあり、その顔がリザードンの精液でベタついていることに気づいた。
もちろん、その姿は欲情を煽るだけだ。
「それはズルいよ。ルカリオだけ僕たちをイジメてさ」
後ろのリザードンもそんなことを呟いたかと思ったら、うつ伏せに寝そべり、首を上げて彼も視線を合わせてくる。その顔にはもちろん……。
「……分かりますよね、ルカリオさん?」
「……ああ」
俺はイチモツに添えていた右手を下ろした。その瞬間、2人の顔が俺のイチモツに急接近してくる。
チュッ。
「うっ……」
ピクン。
リーフィアが俺のイチモツにキスをする。
ペロッ。
「くっ……!」
ピクピクン。
リザードンが軽く俺のイチモツにその長い舌を這わせる。そのまま彼は俺が塗りつけておいた、自分の精液を飲み込んだ。
「……うげ。精液ってすごくエッチでいいんだけど、やっぱり味は苦手だなぁ」
ふと、リザードンが言う。
「……よくあんなにたくさん飲めるね、ルカリオ」
「……うるせぇ」
「ふふふ……リザードンさん。ルカリオさんは精液が大好きですから」
「知ってるけど。いつもたくさん飲んでくれるもん」
「……違う。そういうわけじゃ……」
「嘘はダメですよぉ、ルカリオさん?」
レロォ。
「ふっ……!」
リーフィアが唐突にイチモツを舐めてくる。
「正直に言わないと、イカせてあげないもんね」
ペロッ。
「んん……!」
またリザードンが舐める。
「ルカリオさんは私たちの精液が大好きですよね?」
「たくさん飲むのも、浴びるのもね?」
2人の口が極限まで俺のイチモツに近づく。その吐息が、軽くかかってくるほどに。だが決して、それ以上の刺激はやってこない。
……ひどい生殺しだ。
「ルカリオさん?」
「ルカリオ?」
ふぅ……もう限界だ。
「リーフィアとリザードンのだけだ。その……大好きなのは」
「え〜なにが大好きなの? ……痛っ!」
リザードンを小突く。割と強く。
次に俺は、身体に付着した精液を掬って口に入れた。
「リザードン」
「へ……!? んん……!」
そして、リザードンの顔をグイッと持ち上げて、無理矢理キスをする。
ピチャ、クチャ、チュッ、チュウ……。
リザードンの長い大きな舌に、無理矢理、塗りたくるように、精液を口移しする。
「んはぁ……」
「んっ……」
口を離すと、ボタボタと、俺たちの開いたままの口から、ヨダレと精液が混ざったものが垂れ落ちた。
リザードンは俺をビックリした目で見つめる。俺は口を拭って、少し笑みを浮かべた。
「……どうだ、このヤロー。少しは分かったか?」
「……ルカリオ」
「なんだ」
「……なんでだろう、僕、美味しく感じちゃった」
「……だろ?」
「あの〜……すいません」
ふと、リーフィアが俺のイチモツを目の前にして、不満げに言ってくる。
「ルカリオさん、いいですか?」
「リーフィアが焦らしたくせに……」
「私だって我慢してたんです。だって……こんなに美味しそうなんですよ?」
妖艶な笑みで、リーフィアは鼻先に俺のイチモツをつけて、匂いを嗅ぐ。次いで「はぁ……」と至福のため息をもらした。
「へへへ……そうだね」
彼の様子を見て、リザードンもそのデカいマズルを近づけてきた。
「あんなこと言いましたけど、私も、ルカリオさんの精液大好きですからね」
「僕も。ルカリオのだったら別腹だよ」
……意味が違うだろ。
「たくさんくださいね」
リーフィアが、口を開ける。
「僕にも」
リザードンも、口を開けた。
ドキッと、心臓が跳ねた。
レロォ。
ネチョォ。
「っ! うっ、あっ……!」
左右から。リーフィアの小さくヌメヌメの舌が。リザードンの大きくダラダラの舌が。俺のイチモツを挟み込んだ。
「ん……ちゅ」
「あむ……ん……」
「くっ……ああぁぁ……!」
未知の快感だった。
ペチャ……チュク……チャク……チュク……。
腰が跳ねる。
2人は、イチモツの根元に、まずはベッタリと舌を這わせてきた。それだけで、ビクリとイチモツは震える。
だがもちろん、それで終わるわけもなく。2回、3回、4回と、2人は何度もヨダレまみれの舌を塗りつける。根元から、徐々に上に。丁寧に。大切に。
「はぁ……んちゅ……」
「んん……ちゅる……ちゅ……」
クチュ、レロォ、ピチャ、クチュ。
頻繁に、リーフィアとリザードンの舌が触れ合う。それはまるで、俺のイチモツを挟んで、熱いディープキスを交わしているように見えた。でも実際は違う。彼らは心の中で競っていた。どちらがより、このイチモツを愛しているか。だから彼らの愛撫は、キスは、どんどん激しくなっていく。
全て、自分のヨダレで濡らそうとするかのように。身体を寄せて、あらゆる角度から攻めてくる。
「んん……ぐうぅ……んぁっ!」
イチモツに必死に絡みつく2人の姿。それに当てられて、ただのフェラとは違う暴力的な快感を感じる。
「はぁ……んちゅう」
「ちゅ……ちゅっ」
やがて、2人はイチモツの先端に辿り着く。そして……。
レロォ……チュ、チュウウゥゥ。ゴクッ。ペロ、ペロ。
「ふっ! ああぁぁ!」
俺のイチモツは、さっきの2人へのフェラと精液の興奮で、限界が近かった。だから、溢れ出る先走りに2人が気付き、吸い付いた瞬間、もはや爆発寸前だった。
「あっ……くうぅ……! イク! イクぅ!」
柄にもない喘ぎ声を上げてしまう。
2人は俺のその声を聞いた途端、まるで示し合わせたかのように、口を大きく開け、正真正銘、ディープキスを始める。いつも、俺としているような、激しい絡め方をして。
だがもちろん、その真ん中には、俺のイチモツがある。
「ん……ちゅ……ちゅう」
「あむ……んん……ちゅる」
「ぐあぁ……ばかっ! ばかぁっ!」
身体を支える力が抜けそうになる。
2人の口の間から、チラリと見えるイチモツ。何も抵抗できずに、バカみたいに舌を絡ませられている。
チュ……チュウゥゥゥ、チュ、チュ。
チュルルル……ペチャ、ヌルゥ、ニュルゥ。
リーフィアはキスの合間合間に、口先を窄め、先端に吸い付きながら、搾り取ろうとするフェラも駆使する。
リザードンも負けていない。リーフィアと舌を絡めたと思ったら、次の瞬間、その長い舌が俺のイチモツに強く巻きつく。そしてそのまま、舌で根元まで扱く。
2人の目は虚ろだった。
その目には、俺のイチモツしか写っていない。まるで、まるで俺のイチモツこそが生きる意味みたいに。
……もう限界だった。
「あっ、くっ、あっ……」
暖かくて軟らかい舌。熱くてとにかく粘ついている舌。その2つが、最後に、イチモツの先を舐め上げた。
「んあああああぁぁぁぁぁぁ!!」
ドピュ! ビュウウ! ビュルルルルルルルルルル! ビュルルルルルルルルルル! ビュルルルルルルルルルル!!
痛いほどの勃起を維持して身体で作られた、溜めに溜めた精液が、一気に飛び出した。そして……。
「っ! あむぅ!」
「……! んちゅう!」
「んあぁ! な、なにしてんだよ! ふわっ……あっ、くぅ……や、やめ……!」
チュル、チュウ、レロ、レロォ、ゴクッ、ゴクッ……。
射精して最高の快感を覚えている最中、イチモツを2つの舌が襲っていた。
2人は俺が射精した瞬間、その小さなマズルと大きなマズルを器用に噛み合わせ、がっちりとイチモツに蓋をしたのだ。
そしてあろうことか、今溢れ出ている精液を直接舐めとっている。
電撃というレベルではない。脳が理解に追いつかない、ありえない快感だった。
「あっ、あっ、あっ……ふわ……」
力を吸い取られすぎて、喘ぎもできない。
ゴクゴクと動くリーフィアとリザードンの喉。俺は何も抵抗できず……2人の口で隠されたイチモツが、その中でグチャグチャになるのを感じながら、果てていくしかなかった。
「はぁ……はぁ……」
仰向けに寝転がる。ようやく、射精が収まった。チラリと下半身を見ると、俺のイチモツは少し小さくなり、ヨダレまみれとは言え、すっかり綺麗になっていた。
どうやら、精液は全部、2人が飲んだようだ。
ふと、イチモツがヒクンと震え、僅かな精液が滲み出る。直後、リーフィアがイチモツを素早く咥えた。
チュウゥゥゥゥ……。
「ふっ……くっ、あっ……!」
本当に、最後まで搾り取られた。
ふと、リザードンが身体をうつ伏せにしたまま、首を伸ばしてきて覗き込んでくる。すると、リーフィアも近づいてきて、同じように覗き込んできた。
キョトンとする俺。
そんな俺を無視して、2人は同時に、口を近づけてきた。……俺は見逃さなかった。僅かに開いた口。その中に溢れる、白濁の液体を。
「ん……ちゅぱ……」
「んちゅう……ちゅっ」
「んん……!」
何も考えず、俺はその、いやらしいキスを受け入れた。
チュクゥ……チュバッ……チュウゥ……ピチャ……クチャァ……。
溢れる、精液の味と3人の唾液。それが混ざり合った、エロくて美味い汁。味わい、味わい、大切に飲んでいく。
もちろん、俺たちのマズルが綺麗に噛み合うわけもなく。俺たちの口元は、互いに求め合い弄られる舌で、グチャグチャに湿っていく。それでも尚、この欲望が収まることはない。
気がつけば、俺のイチモツは再び勃っていた。きっと、2人も同じだろう。
精液の味も匂いも消えて、唾液の味しかしなくなった頃、ようやく俺たちはキスを終えた。
上体を起こし、2人が少し退く。
「……激しすぎだろ」
「……もう、なんか、全然止まんなくなっちゃいました……」
「僕も……頭の中が真っ白だよぉ……」
息を整える。
飲み込んだ精液の匂いが、鼻を抜けてくる。
「でも、ルカリオさん、出したばっかりなのに……流石ですね」
「リーフィアこそ……」
四つ足で座るリーフィアの前足の間から、立派なイチモツの先端がちょこっと見えた。
「もちろん、僕も……」
リザードンがうつ伏せの身体を起こし、座る。恥ずかしがり屋はどこにいったのか……大胆に股を広げ、ビンビンのデカいイチモツをアピールしてくる。
「ねぇ、ルカリオ……」
ふと、今度はリザードンは仰向けに寝転がった。股を開いたまま。そして……アナルをクパクパと動かす。
「挿入れて欲しいな……」
大きな身体には見合わない、その控えめな赤いアナル。だが俺は知っている。あの中がグシャグシャに濡れていることを。広いかと思いきや、ギチギチに締め付けてくることを。炎のように熱いことを。
俺のイチモツが反応する。
「あぁ……リーフィア、後でいい?」
「待ってください」
もちろん、リーフィアにも挿入れないわけにはいかない。が、俺のイチモツは1つしかない。どうしても、順番になってしまう。
だが、リーフィアの言葉は意外なものだった。
「ルカリオさん、私のを挿入れてみる気はありませんか?」
「……へ?」
な、なんて言った?
「絶対、絶対気持ちよくさせますから」
「待って……え、俺の……え?」
「あはっ……いい考えだね、リーフィア」
リザードンがアナルを誇示しながら割って入る。
「ルカリオ……お尻に挿入れられると、すっごく気持ちいいんだよ?」
「いやいや、待て待て」
「ルカリオさん……いつも私のケツマンコを愛してくれてるじゃないですか……。その逆は駄目なんですか?」
「いや、そんなわけじゃ……」
そりゃ、挿入れられてあんなに気持ちよさそうにするリーフィアやリザードンを見てきたんだ。興味が湧かないわけがない。
いや、でもな……俺にも超えたくない一線が……。
「ルカリオ、オス同士でこんなにエッチなことしてて、今更躊躇ってるの?」
ぐぅ……。
ふと、観察する。リザードンの精液にまみれた自分の身体。
「それに、2人が交わってるのを眺めてるだけなんて……耐えられませんよぉ……。だって、せっかく3人なんですよ?」
葉っぱの耳をしならせるリーフィア。
そして、彼の股から覗くイチモツ。あれが、俺の中に……?
……キュッと、お尻の穴を締める。
「……本当に気持ちいいのか?」
「もちろん! 伊達に男娼やってないです! 攻めだって、もちろん得意です!」
「ルカリオ、僕は最初っから気持ちよかったよ!」
……リザードンの変態っぷりは聞いてない。
「想像してください? お尻から染み込んでくる暖かい精液を。お腹をえぐる刺激を。触られてないのに、イケちゃうんですよ?」
イチモツが震えた。
……ちくしょう、想像してしまった。
「……分かったよ。その代わり、痛かったらすぐ抜いてもらうからな」
「ルカリオさん、腰振ってて途中で止められます?」
流石に、ジロッとリーフィアを睨みつけてしまった。が、彼は軽く受け流す。
「冗談ですよ」
「精液って聞いて、楽しみになったんでしょ?」
「うるせぇ……!」
グニィ。
「あひゃああぁ!」
俺は乱暴に、指でリザードンのアナルをえぐった。
ニュクゥ……ジュチュゥ……。
「んっ! はうぅ! ル、ルカリオォォ!」
元々濡れていたが、弄ってすぐ、もっと濡れるリザードンのアナル。
「挿入れてやんないぞ」
「いやぁぁ! ごめんなさいぃぃ! 挿入れてくだいぃぃ! お願いしますぅぅ!」
反省のおねだり。……やっぱりリザードンはイジメがいがある。
ヌチュウ……。
アナルから指を抜く。リザードンは涙目で、だが抜いたばかりの指を咥えようとアナルをヒクつかせていた。
「……で、リーフィア。どうすればいい?」
「そうですね……念のため、ルカリオさん、先にリザードンさんに挿入れてもらっていいですか?」
「……念のため?」
「念のためです」
リーフィアが、イチモツをギンギンに勃たせながら微笑む。
なんか……やっぱり怖くなってきたな。
「ルカリオ、きて……」
ふと、リザードンが更に腰を上げ、アナルを見せつけてくる。
そのいやらしさに、俺のイチモツは早くしろと反応した。
ま、確かに、今更躊躇っても仕方ない。こんなめちゃくちゃな交尾をしておいて、一線も何もない。
愛し合ってるんだ。相手が望んでることは、なんでも受け入れたい。
「リザードン……いいか?」
「早くぅ……」
尻尾を挟み込むようにして、リザードンのアナルとイチモツの前に膝立ちになる。その足に両手をかけて、更に股を開かせて。
「もうちょっと、よく見えるようにしろよ」
「うぅ……そんなエッチなぁ……」
「いいから」
もぞもぞと、リザードンは更にアナルの位置を上げた。ちょっとキツそうだ。
「大丈夫か?」
「うん……激しくしてね」
アナルにイチモツが近づく。
「あっ……」
リザードンが喘ぐ。
先端が触れた。
熱を感じた。
俺のイチモツなんかより、もっともっと熱い熱を。
クチュ……。
アナルが蠢く。犯してくれと。舐める。絡める。イチモツを。愛おしそうに。
ふと、リザードンと目が合った。
「ふっ……!」
俺は腰を一気に落とした。
ズニュウ……!
反射的に、リザードンは目を閉じ、身体を仰け反らせ、大口を開け、そして叫んだ。
「んああああぁぁぁぁぁ!!」
う……ぐっ……キツい。
チュプ……。
「ん……はぁ……」
イチモツを包む、熱くて、ネトネトして軟らかく、それでいて締め付けてくる腸壁。
まるで意思を持った生き物のように吸い付いてくる。
すっぽりと、全て咥え込まれたイチモツ。間違いなく、深々とリザードンに突き刺さっている。
なぜなら、俺が僅かでも腰を動かすものなら、リザードンが悶え、同時に、イチモツを包む肉が悩ましげに蠢くからだ。
今すぐに、腰を振りたい衝動に駆られていた。
「ん……はぁぁぁぁぁ……ひう! やあぁ……生殺しだよぉぉぉ……」
リザードンが涙目になりながら、俺に訴えかける。彼のイチモツも、腸壁が蠢く度に震えていた。早くも先走りを垂らしている。
苦しそうに、口で激しく呼吸していた。
「くうぅ……リーフィア! ヤルなら早く挿入れてくれ!」
まるで懇願するように。
だが本気だった。リザードンの中、気持ちよすぎる……。欲望を抑えることが辛過ぎる。
リーフィアは、繋がった俺たちのことを、目を爛々とさせて凝視していた。
「リーフィアァァ……早くぅぅ……」
リザードンも唸るように訴えかける。
「あ……すいません。お2人の姿がすごくエッチで……つい」
「分かったから……」
「えっと……ルカリオさん、リザードンさんのお腹に抱きつくようにしてみてください」
「え? あ、ああ……」
俺はリザードンに膝立ちで挿入れたまま、上体を倒してリザードンのそのプニプニのお腹に抱きついた。
「う……」
「ああぁん……!」
すると、よりリザードンと密着した形になり、イチモツも更に奥に入り込んだ。思わず、襲いかかる快楽に呻く俺たち。
「キツ……っ!?」
ふと、尻尾のところに違和感が……。
「リーフィア……?」
「うわぁ……ルカリオさんのケツマンコ、すごくいやらしいです……」
イチモツを挿入れているため振り返れないが、何が起きてるのか分かった。リーフィアが俺の尻尾を頭で押し上げ、俺のアナルを至近距離で眺めてる……と。
「リ、リーフィア……見るなぁ……」
羞恥心がどうしようもなく煽られる。
「んっ……あぁ! ルカリオ……見られて興奮してるの……?」
俺のイチモツの動きを、繋がっているリザードンに敏感に感じ取られる。
「ち、ちが……」
「ルカリオさん……可愛いです。そんな物欲しげにパクパクさせて……」
違う……違う……リーフィアに見られてると考えたら、そう、なんか、お腹の奥が疼いただけだ。
「あ……」
ふと、感じる。アナルに吹き付けられる、吐息を。……嘘だろ。
ニュクク……ニュルゥ……。
「くっ……あぁ!」
「ひゃあ! ルカリオォォ……急に動かないでぇぇ……」
「んな……リーフィア、何を?」
「ん……れろぉ」
ネトォ……チュププ……チュク……。
「ああぁ!」
「ひゃん!」
腰が跳ねる。その度にイチモツが、リザードンの奥を突く。
「あぁ……くぅ……」
言われなくても分かる。リーフィアの舌が、アナルを這っている。中に侵入してくる。
彼の粘ついた舌が、俺のアナルを解していく……イチモツをむかえ入れるために。
「んんっ……ちゅる……」
チュク……チャプ……。
「ふっ……あっ……!」
これは、快感なのか? はっきりとは分からない。くすぐったい……とも違う。ただ……とにかく、喘がずにはいられない。
「ふうぅ……んん!」
「ひゃあぁ! ルカリオォォ……もうダメだよぉぉ……」
腰が浮く。イチモツにも、耐え難い刺激。
感じる。リーフィアの舌を。アナルから。
ベチャァっとたくさんのヨダレを表面に。
ビビって締めてしまっているアナルを、舌先でほんの少しほじくるように。
受け入れようと、アナルを緩めるとすかさず、舌が中まで。その反射で、また締めてしまうが、もう遅い。リーフィアの舌先は、俺のアナルを蹂躙する。
「うああぁぁ……!」
襲いかかる異物感。だがそれが、リーフィアの舌だと考えると、それが快感なのかも分からないのに、羞恥し、そして感じてしまう自分がいる。
なぜか、イチモツの先まで震わす俺がいる。
しかも、なんで……なんで、今何されているのか、アナルで、こんなに繊細に分かってしまうんだ……。
この欲情に耐えられない……今すぐ、今すぐ腰を振りまくって、イチモツに快感を与えたい……。暴れたい……。
「ん……はぁ……」
ニュポッ……。
「くっ……ふぅぅ……」
だが舌が抜かれ、空いたアナルに触れてきた冷たい空気に当てられ、俺は何とか理性を取り戻した。
「はぁ……ルカリオさん、分かりました? すっごくグシャグシャになってましたよ」
俺はリザードンの腹にしがみついたまま、強張っていた身体の力を抜き、尻尾を垂らす。
「……なぁ、やっぱり止めよう? リーフィアの舌でキツキツだったじゃないか」
「大丈夫です……ルカリオさん」
「……っ!」
また、リーフィアがアナルをひと舐めした。その刺激で、思わず尻尾がピンと立つ。
「リザードンさん、挿入れやすいように、尻尾に乗ってもいいですか?」
「もう……どうでもいいから。早くしてぇ……」
生殺しのリザードンは息も絶え絶えだ。
「……失礼します」
リーフィアがリザードンの太く大きな尻尾の上に乗る。そして……俺の立った尻尾を退けて、リザードンにしがみつく俺の背中に、のしかかってきた。
とんでもなく、俺の鼓動は早くなった。
……ここまできてしまった。
初めて、リーフィアに挿入れたときよりも。
初めて、リザードンに挿入れたときよりも。
挿入れられるって……こんなにドキドキするのか……。
顔は見えない。だが確かに、身体で感じるリーフィアの重さ。体温。耳元に届く呼吸。
犯される……。俺は今から、彼に犯されるんだ……。
「本当に……夢見たいです」
「ふぁ……なにが?」
耳元でリーフィアが呟いた。
「だって……オスとメスじゃ出来ないんですよ? 挿入れたり、挿入れられたりなんて」
「……まあ、そうだな」
リーフィアの声は、興奮しきっていた。
「時に吐き出し、時に受け入れる。これって、最も深い愛の形だと思いませんか……?」
……それは分からないが。
でも、リーフィアがそう思うなら。
「そうだな。俺も……君を受け入れられるのなら、すごく嬉しいよ」
「ルカリオさん……!」
突然、リーフィアが後ろの首元を舐めてきた。キスが出来ない代わりの、愛情表現として。だから、その感触に俺は昂った。
「ルカリオさん……いいですか?」
「ああ……その、たくさん愛してくれ、リーフィア」
「ルカリオォォ……僕のことも愛してねぇ……?」
蚊帳の外だったリザードンが、俺のイチモツに耐えながら呟いた。
「もちろんだ、リザードン」
レロォ……。
「んひぃぃ!」
リーフィアの真似をして、俺もリザードンを舐める。俺たちの間に雄々しく勃ち挟まれる、立派なイチモツの先端を。
「ルカリオさん……」
もぞっと、リーフィアの下半身が動いたのが分かった。そして……。
クニッ。
「んっ……」
ついに、アナルに、リーフィアのイチモツが触れた。思わず、拒絶するかのように力をいれてしまう。
「ルカリオさん……クパって、開けますか?」
「あ、ああ……やってみる」
恐る恐る、力を抜く。
「いい感じです」
リーフィアのイチモツが、アナルに触れていただけのイチモツが、やがて、明確な意思を持って、アナルに当てられる。
先ほど解したおかげか、それともイチモツの先走りか、ヌルヌルとした膜を介して、俺たちのいやらしいモノがキスをする。
「ルカリオさん……いきます」
グニィ……。
「あっ……」
当てられていたイチモツに、力が込められた。くる……入ってくる……リーフィアが……。
こんなに、こんなに小さな俺のアナルを押し広げようとして……。
ニュク……。
「ふっ……! ぐぅ……!」
その先端は、呆気なく侵入してきた。明らかに、規格外の太さなのに。
濡れに濡れた俺のアナルは、喜んで、リーフィアのイチモツを咥え込んだのだ。
ニュ、ニュククク……。
「あっ! んあっ! ああっ!」
「ルカリオさん……! 締めないで……お尻に力を入れてください……!」
挿入ってくるイチモツ。本来あり得ない異物。俺の身体は、それを拒絶したがる。締める。
でも、我慢しなければ……。
「ふっ……うぅん!」
力む。
無理矢理、アナルをクパァと開く。
そこに、容赦なくイチモツが入ってくる。
「ああっ! なん……これぇ……!」
「すごい……こんなに……あぁ! 嬉しそうに飲み込んでくれてる……!」
イチモツはゆっくりと、だが止まらず、確実に、俺の中に進んでくる。
さっきの舌が入り込んできていた地点はとっくに過ぎた。
……身体が怖がっている。初めての感覚に。なんなんだ……これは。
苦しい……のか? ならどうして、こんなにイチモツが跳ねる?
「へへ……んん! ルカリオォォ……すごく……あぁん! き、気持ちよさそうだね……?」
リザードンが俺を見て言う。
気持ちいい? この感覚が?
熱を感じる。どうしようもない熱さ。だがそれは、リーフィアのイチモツではない。俺自身のアナルの熱さだ。
「くっ……んん! ああ!」
俺は喘ぐ。大口を開けて。舌をだらしなく垂らして。着実に、犯されながら。今犯している相棒の腹にヨダレを撒き散らしながら。
「はっ……はっ……ルカリオさん……分かりますか?」
耳元でリーフィアが囁く。気がつけば、リーフィアの腰は、ピッタリと俺の尻に密着していた。
「あっ……はぁ……っ!」
そして……否応無しに感じさせられる。その腰から生えてる立派で硬いイチモツが、今、俺の中にあるのだと。
「全部、挿入りましたよ……?」
「くっ……うぅ……」
「……! んふっ……そんなに締め付けないでください……」
まだイチモツに怖がる身体がいる。だから勝手に、イチモツを絞り出すように、アナルを締める。だが時すでに遅し。奥底まで侵入を許したイチモツはもはや、俺のアナルを支配していた。
もはやその行為は、イチモツを愛おしげに咥え込む動作でしかない。
「どお……ルカリオ?」
リザードン。
「分からない……苦しい? ような」
「でもさっきから、ルカリオのおちんちん、ピクンピクン動きっぱなし」
「ルカリオさんのケツマンコ……気持ちいいって、言ってますよ?」
リーフィア。
「嘘だろ……」
「だって、こんなに咥え込んで、こんなにヌチャヌチャで、こんなに熱い……」
「やっぱり、ルカリオはエッチだなぁ……。初めてのお尻でも感じちゃうなんて……」
「うる……さい……」
下半身に、どうしようもなく熱が集まってきた。その熱で自覚した。俺は今、繋がっている。2人と。
「リーフィア……」
「はい」
「俺、今までで……一番、発情してる……もう、全部が……熱い」
「私もです」
「僕も」
はぁ……と息を整える。やがて、俺は小さな声で言った。
「……動いて、いいか?」
リザードンが笑う。
「もう……焦らし過ぎだよぉ……」
リーフィアが耳元で言う。
「ルカリオさん……私も、激しくしていいですか……?」
「はっ……もう、リーフィアの好きにしなよ。全部……受け止めるから」
「はい」
今、抱きついているリザードンの体温。今、抱きしめられているリーフィアの体温。そして、俺の奥底から高まってくる体温。
どれも、感じたことのない熱を帯びていた。
「くっ……ふぅ……」
「あっ……あっ……」
ニュプププ……。
アナルの奥深くに届くリーフィアのイチモツ。それを感じながら、俺は、腰を引く。
「うぁ……」
「はっ……やぁん!」
熱く、キツく締まったヌルヌルのアナルが、俺のイチモツを離したくないと吸い付く。
イチモツ全体に絡まってくる、その刺激。腰にビリビリと電撃が走る。リザードンが喘ぐ。そして……。
ニュルルル……。
「んっ……ふっ……あぁ……」
「あっ……はぁっ……」
アナルを襲う、奇妙な刺激。イチモツが抜かれる感覚……。
アナルが愛おしく咥え込んでいた、大事なイチモツ。離したくないとでも言うように締め付けていたイチモツ。
まるで、それが奪われるように。俺の中から、零してはいけないナニカが零れ落ちてしまうように。
その感覚に、俺は思わず鳴いてしまう。
「……ふっ」
ニュククク……。
「んん! ああぁん!」
その寂しさを紛らわすように、俺は再び、腰を押す。
リザードンのアナルは、何の抵抗もせず、イチモツに突かれる。再びイチモツ全てを包み込む、熱く、ヌメヌメの、キツいリザードンの中。俺だけ受け入れる、秘密の場所。
イチモツから感じる、歓喜に悶える相棒の身体。
ズププププ……。
「んぁっ……!」
「ふぅ……ふぅ……」
そして同時に、再び俺のアナルへと挿入ってくるリーフィアのイチモツ。
我慢できず、思わず締める。が、意味がなく、滑らかに進んでくる。再び、圧迫感のような感覚が俺を襲う。容赦なく。
身体が怖がる。だが、嫌ではない。いや、違う……喜んでいる。俺の心は。
「ルカリオさんのケツマンコ……すごくヨダレを垂らしてます……」
「ふっ……んん! ぐぅぅ……」
息を荒げ、呟くリーフィア。
俺は、そんなリーフィアのいやらしい言葉に触発されつつ、腰を引き、そして突く。
ズズ……ニュププッ……!
「ん……」
「はっ……あっ……あぁん!」
直後。
ズリュ……ズップ……!
「ぁふぅわ……!」
「あっ……んん……」
ゾクッ……。
アナルからイチモツが素早く抜かれ、そして素早く突かれた。
ただただ、お腹の底に、ズン、という衝撃が響き、思わず変な喘ぎ声が出る。
「あぁ……リザードン……ぺろっ」
「んん……! ルカリオ……」
頭が働かなくなってきた感じがする。
ただ、唐突に、今抱き締めているリザードンが無性に愛しくなって、俺は彼を舐める。そして、腰を振る。
ズ……ッチュ!
「んあぁ!」
ビクリと震えるリザードン。
ニュ……プン!
ゾクゾクッ……。
「んあぁ!」
興奮した、リーフィアの呼吸。
そして、ビクンと跳ねる俺。
何だ……今の?
「ルカリオさん……」
リーフィアが、俺がリザードンに腰を振る前に、俺に腰を振った。
ズッ……ニュウ!
「ふわあぁ!」
ゾクゾクゾクッ……!
刺激が……とんでもない電撃が、俺を襲った。
思わず、すでに深く挿入っているイチモツを更に深く押し付ける。
「んん! あっ……はは、ルカリオォォ。すごく感じてるでしょ……?」
返事もできない。舌がだらしなく垂れる。
嘘だろ……今の、快感?
ズッ、チュ!
「ああぁぁぁ!」
ゾクゾクゾクゾクッ!
動けない俺に、リーフィアが躊躇いなく深く突き刺してくる。
俺は、頭が混乱していた。
イチモツを刺激されるのとは、明らかに違う感覚。
言葉にできない……が、この刺激は俺の全ての力を吸い取る。足に、腰に、力が入らなくなる。
そして感じる。攻められているのは、アナルなのに……なぜこんなに、イチモツが反応するのか。
その上で、リザードンのアナルがイチモツを締め付ける。
もう……脳が付いていかない……。
ニュ、ップ!!
「んあああぁ!!」
なんなんだ……この、フワフワした感覚は。頭が……ボーッとする。悶えてしまう。よがってしまう。
ズプッ!
「く、あぁ!!」
感じる。イチモツを咥え込むリザードンのアナル。そして、俺の中をえぐる、リーフィアのイチモツ。それが、俺のアナルの中で擦れる度に、意識を飛ばしにきているような感覚が襲う。
俺はもう、リーフィアのイチモツに、屈服させられてしまっていた。
ジュプッ!
「あぁん!」
「ルカリオさん……可愛い鳴き声です。そんなに……鳴かれちゃうと、私……」
ジュチュッ!
「んやああぁ!」
「イケナイとこ……当たっちゃってますね……んん!」
パンッ!
「ああぁ!」
「やっぱり、腰が砕けちゃったみたいですね……ルカリオさん」
「そんなぁぁ……リーフィアだけズルいよぉ……」
「大丈夫です……だから、先にリザードンさんに挿入れてもらったんですから……」
ズパンッ!
「っ! ひゃああぁ!」
明らかに、リーフィアの腰の動きが強くなった。
「あっ……うぅん!」
その拍子に、俺の腰も少し動いた。
「ルカリオさん……!」
ジュプッ!
「う、くっ……んん!」
そして、リーフィアは腰の動きも早くなる。
「はぁん!」
比例して、俺の腰も早く、強くなる。
俺は……ボーッとした頭で察した。
リーフィアの熱を、リザードンの熱を、感じながら。
俺は……もう何もできなかった。
ジュプッ、ズチュッ、グチュッ、グチュッ!
「はぁ! ぐっ! あぁ! やぁ! うぅん!」
「あぁん! ルカリオォォ! ひゃあぁん! んあぁ!」
「はぁ……んっ、ルカリオさん……はぁ……! すごく、すごく……気持ちいいです……」
幸せな声が、秋の寂しいはずの雨空に響いていく。
パンッ! パンッ! パンッ! パンッ!
「あぁ! リーフィアァァ! リザードンンン!」
「あぁ……ルカリオォォ……エッチ過ぎるよぉぉ!」
「んん……ケツマンコ……ルカリオさんのぉ! 熱いですぅぅ!」
俺は、今、繋がっている。
大好きな2人と。
ヌチュッ! ジュチュッ! グチュッ! グチュッ!
「もっとぉぉ! もっとくれ、リーフィアァァ! もっと求めてくれ、リザードンンン!」
「ルカリオォォ! 愛してぇぇ! もっと、僕をぉぉ!」
「ルカリオさぁん! 愛してますぅぅ! しぬほど愛してますからぁぁ!」
涙が溢れていた。
「んあぁ! 気持ちいいぃぃ!」
俺の中に、リーフィアがいる。
「ルカリオのおちんちん最高だよぉぉ!」
俺は、リザードンの中にいる。
「私のチンポが……ルカリオさんのケツマンコにぃぃ!」
リーフィアは、俺を犯していた。
「んあぁ! 2人とも……激し過ぎるだろぉ……!」
俺は、リザードンを犯していた。
「もっとぉぉ……もっとちょうだいぃぃ!!」
俺たちは、互いに愛を貪り合っていた。
「もっと私のチンポ……感じてぇぇ!」
燃え上がるリザードンの尻尾の炎。
それに照らさせる、俺たち。
相手を求める、愛という欲望のまま、腰を振る淫乱なポケモンたち。
発情という熱に、燃え上がり、朽ちていく、愛を誓い合った者たち。
ズッチュ! ズッチュ! ズニュウ! ズッチュ!
限界が、近づいていた。
俺を犯すイチモツが、より強く、早くなる。
俺が犯すアナルが、より熱くなり、締め付けてくる。
俺のイチモツが、震え、同時に、アナルが更にモノを咥え込む。
「くっ、あぁ! イク……イクぅ!」
「あぁ……出してぇ、ルカリオォォ! たくさん! 僕の中にぃぃ!」
リザードンのイチモツが、揺れた。
「私もぉぉ! ルカリオさぁん!」
「リーフィアァァ! 中に……俺の中にぃぃ……!」
リーフィアのイチモツが、跳ねた。
「ルカリオォォ!!」
「リザードンンン!!」
「ルカリオさぁん!!」
「リーフィアァァ!!」
刹那、俺たちのイチモツが、俺たちのアナルに深く深く突き刺さる。腰が密着され、全てが隠される。
俺たちは、1つになった。
ドピュッ。
アナルの中に、熱い液体が注がれた。
ドビュウ!
その瞬間、イチモツが震えた。そして……。
ビュルルルルルルルルルル!! ビュルルルルルルルルルルルルルル!! ビュルルルルルル!! ビュッ!! ビュッ!! ビュルルルルルルルルルルルルルルルル!! ビュウウウウウ!!
「ああああああぁぁぁぁ!!」
「んやああああぁぁぁぁ!!」
「ひゃああああぁぁぁぁ!!」
リザードンが射精し、自分の身体を汚していく。
「熱い! 熱いぃぃ! ルカリオの精液ぃぃ!」
俺は、そんなリザードンを中から、めちゃくちゃに汚していく。それが嬉しいのか、彼のアナルは、一滴も零さないよう強く吸い付き、全てを飲み込んでいく。
「飲んでくださぃ……全部ぅぅ……」
リーフィアが、俺のアナルに強く腰を押し付ける。
「くっ、はああぁぁ……なんだよこれぇぇ……イクのが止まんなぃぃ……」
俺のアナルも、リーフィアの精液を余すところなく飲み続けていた。腹の奥底で感じる、熱い、大量のそれ。じんわりと、身体の中へ染み込んでいっているように感じていた。
そして、俺の中で欲望を吐き出し続けるリーフィアのイチモツ。その精液が腸壁に吹き付けられる度に、俺のイチモツは脈動した。
あまりにも、幸せ過ぎる快感だった。
「はぁ……はぁ……」
「う……はぁ……」
「はぁ……はぁ……」
やがて、ようやく射精が止まる。
皆、息も絶え絶えで、焦点も定まらない。
俺はどのくらいリザードンに注ぎ、リーフィアに注がれたのか。
だが、俺たちの繋がりを解く気にはなれなかった。まだ、互いのアナルに、イチモツを挿入したままだ。
住処を汚したのは、また、リザードンの精液だけだった。
一体今夜、俺たちの中にはどれほどの、他人の精液が溜まっているんだろうか。
リザードンのイチモツは、すでに自分のスリットに収まっていた。俺はそのまま、彼の腹の上にに突っ伏す。
……リザードンの精液の匂いがする。
ふと、俺の背中に、リーフィアがもたれかかってきた。
俺たちは、何も言わない。
言葉は、今は必要ない。
リザードンの体温……暖かい。規則的に、心地よく上下して。
ふと、気づく。彼が寝ていることに。
「スー……スー……」
そして、背中からも可愛い寝息が。
俺は、1人笑った。笑って、この幸せを噛み締めた。
そして……俺も、目を閉じた。
「ぐえっ……」
朝。昨夜の雨は上がり、すっかり快晴。清々しく、澄んだ潮の空気が住処を満たす。
俺は、腹に乗せられたリザードンの足で起こされた。
それを退け、上体を起こした。
……身体が疲れでダルい。
「う〜ん、むにゃむにゃ……」
リザードンは起きない。
……当たり前だが、寝ている間にイチモツは抜け、てんでバラバラのところにそれぞれ転がっていったらしい。
リザードンは藁のベッドの外。
俺はそのベッドの縁に。
リーフィアは……。
「おはようございます」
隣にいた。腰掛ける俺の脇で、可愛く四つ足で座っている。
太陽のおかげか、すっかり元気そうだ。
「おはよう。いつ起きたの?」
「私も起きたばっかりです」
彼は笑う。そして……。
「……ちゅ」
「……ん」
軽いキス。
「おはようのキスです」
俺も微笑んだ。
「……ずるい」
ふと、いつの間にか起きていたリザードンが、ベッドの外で横たわったまま俺たちを睨みつけていた。
「こいよ」
そう言うと、彼はのそのそと身体を起こし、またのそのそと身体を這わせてきた。寝ぼけ眼で、やがてベッドの上に戻ってきて、俺の隣に来る。そして……。
「んちゅう」
「んっ……んん」
力任せのキスをした。
「ぷはぁ……ばかやろう」
「んふふ〜」
リザードンも笑う。
「はぁ〜……やっぱり、夢みたいです」
突然、リーフィアが肩にもたれかかってきた。
「なにが?」
「ルカリオさんの恋人になれるなんて……」
その声は幸せそうだ。
「信じられない?」
「いえ……ルカリオさんのお尻から垂れてるものを見て、信じました」
「うわ〜……ルカリオ、エッチだなぁ」
「は?」
俺は急いで、アナルの辺りに手を伸ばす。
ニュル……。
そこからは、昨晩のリーフィアの精液が垂れていた。
「……急いで身体を洗いに行こう」
すくっと立ち上がる。
「私がお口でお掃除してあげますか?」
「悪化するから!!」
「ダメダメだねぇ、ルカリオ。僕はルカリオの、一滴も垂らしてないよ」
「言っとくけど、お前が一番、俺たちを汚してるんだからな!」
見れば、俺の毛皮も、リーフィアの毛皮も、リザードンの鱗も、彼の出した精液でカピカピだった。
「藁も取り替えないと……」
更に気づく。俺たちの座るベッドの匂い。単に俺たちだけの匂いならまだしも……発情の匂いがベッタリだ。
てゆーか……。
「住処で交尾はするべきじゃなかった……」
見た目じゃわからないが、ポケモンなら分かる。このサメハダ岩の住処に色濃く残る、情事の気配に。
「じゃあ、次はどこでしましょう?」
和かに言うリーフィア。
「やっぱり娼館ですかね?」
「待って、リーフィア! 実は取って置きの場所があるんだ。昔ルカリオがオナニーするときに隠れて……ふげぇ!」
「言うな!」
リザードンのもちもちの腹を思いっきり殴り、その場にダウンさせる。
「その……娼館でいいんじゃないか? 別に」
俺はちょっと恥ずかしくて、ぶっきら棒に答えてしまう。
「じゃあ、今日予約とりますね!」
「いやいやいや、早いから!」
「冗談です」
……そうは聞こえなかったぞ。
だが、リーフィアは、微笑むだけだ。
「ルカリオさん」
ふと、彼は呼ぶ。俺はゆっくりと、また、彼の隣に腰掛けた。
「愛してます」
その笑顔に、俺も思わず微笑みを浮かべる。
「リーフィア、俺も、愛してる」
「ル、ルカリオ……」
横で腹を抑えて呻いていたリザードンが、俺の腕を掴み、ずいっと顔を寄せてくる。
「僕も、愛してる」
その大きな瞳に映る、俺の苦笑した顔。
「リザードン。俺も、愛してる」
彼の尻尾が、右から左に大きく揺れた。
「ルカリオさん……」
「ルカリオ……」
ふと、2人が身体を擦り寄せてくる。
俺は、彼らを受け入れる。
秋の少し冷たい風が、サメハダ岩の住処に吹き込んでくる。葉は落ち、寒くなり、冬へと向かう、寂しい季節だ。
だが、そんなこと関係ない。
暖かな空気が、俺たちを包み込む。
俺たちは、いつまでも、キスをしていた。