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禁断の遊び

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駄文執筆者 文書き初心者



 あるところにとても仲の良い兄妹がいました。
 お兄さんの方はラティオスといい、優しくてしっかり者です。妹さんの方はラティアスといい、明るく元気な性格です。
 小さい頃から何処に行くにも一緒でしたので街中の誰もが知っています。そして皆は口を揃えて、仲の良い兄妹といいます。
 兄妹の両親は妹が生まれて間もなく亡くなってしまい、いないのですが、それでも兄妹は毎日楽しい日々を過ごしていました。





「お手紙です」 
「何時もご苦労様、ラティオス」
「いえいえ、これが僕の本業ですし、当然の事ですよ。本当はもうちょっと早く届けられるようにしたいんですけどね」
「いやいや、これでも充分早いよ。それじゃあ、お仕事頑張ってね」
「はい、頑張ります」



 お兄さんのラティオスは手紙の配達人です。
 自慢の速さを生かして、皆に手紙を配達しています。
 例え、どんなに疲れていても、ラティオスは手紙を貰った方々の笑顔を見る度に幸せな気分になり、そんな事なんて忘れてしまいます。




「いらっしゃいませ、二名様ですね? こちらへどうぞ」



 妹さんのラティアスは喫茶店の店員です。
 持ち前の明るさを生かして、笑顔で皆に料理とかを運びます。
 健気に働くラティアスを見ると、お客さんは決まって元気になれるのでした。




 
 ラティオスは配達途中なのにも関わらず、自宅に来ていました。
 此処にも、配達すべき手紙があるからです。
 ラティオスは複雑な思いで十通以上あるであろう手紙を自宅のポストに入れました。
 どうしてラティオスが複雑な思いをしたかと言うと、全てラティアス宛てだからです。
 ラティアスに届く手紙の多さに嫉妬しているわけではありません。ここ最近、毎日の様にラティアス宛てに手紙が来るからです。
 ラティアスは勤めている喫茶店の看板娘的な存在になっているので、異性のポケモン達にモテるのです。さっきの手紙は全てラティアス宛てへのラブレターなのです。
 ラティアスにラブレターが届く事はラティオスにとっては嫌な事です。
 何だか妹のラティアスが汚されてる様な感じになります。
 しかし、まだ仕事の途中なので、此処で立ち止まっているわけにはいきません。こうしている間にも手紙を待っているポケモン達がいるのです。
 ラティオスはもやもやとしながらも急いで全速力で飛び立ちました。

 
 ラティオスが帰路に着く頃には御天道様が西に沈んで隠れてしまっていました。でもその代わりに、御月様がラティオスの事を優しく照らしてくれています。さらにお月様の周りに散らばっているお星様達がキラキラと瞬いています。
 帰りを待っているであろうラティアスの為に、ラティオスはどんなに疲れていようとも全速力で駆けていきます。ラティオスはまるで風の様でした。



「はぁ……はぁ……」
 ラティオスは息を切らしながらも、漸く自宅に着きました。そして呼び鈴を鳴らしました。
 自宅の中から、はーい、とラティアスの声が聞こえて来ると、何秒も経たない内にドアが開きました。
「おかえりなさい、お兄ちゃん。お勤めご苦労様」
 そう言って、ラティアスが笑顔で出迎えてくれました。ラティアスの顔を見ると先程の疲れなんて何処かに飛んでしまいました。
 ラティオスは、こんな風に帰り待ってくれてる人がいるなんて僕は幸せ者だなぁ、と強く感じました。
「ただいま。ラティアスもお勤めご苦労様」
「有難うお兄ちゃん。今日は先にご飯にするの? それともお風呂にするの?」
 何だか新婚夫婦の様なやり取りですが兄妹にとっては何時もの事です。でも、ラティオスは未だに慣れません。
 ラティオスは少し恥かしい思いをしながらもラティアスに言いました。
「じゃあ、ご飯にしようかな」



「ふぅ、もうお腹一杯だよ」
 ラティアスの美味しいご飯を沢山食べて、ラティオスは満悦な気分になりました。
「こんなに美味しいそうに食べてくれるのはお兄ちゃんぐらいだよ、きっと」
 ラティアスも、自分の料理を美味しそうに食べてくれたお兄さんを見て満悦な気分の様でした。
「私、お兄ちゃんみたいなひとと結婚したいなぁ。きっと幸せに過ごせるだろうと思うしさ」
 ラティアスは、そう独り言を呟くと、テーブルにあった食器を片付けて流し台に行ってしまいました。
 独り残されたラティオスは複雑な心境でした。ラティアスが結婚について口を零したからです。
 ラティオスはそろそろ結婚を考えなくてはいけない年頃です。しかし御目当ての異性なんていません。おまけにラティオスは仕事一筋だった為、異性との出会いなんて皆無です。
 それにラティオスにとっては今の生活が丁度いいのです。たったひとりの愛する妹と一緒に暮らせれば幸せなのです。
 しかし、先程のラティアスの言動からすると、この幸せは何れ崩れてしまいます。
 ラティオスは怯えました。ラティアスの居ない生活なんて考えられません。ラティアスが見ず知らずの牡のもとに行ってしまうのなら、独りで暮らすより死んだ方がマシです。
 ラティオスは、どうにかして妹のラティアスを手中に収めておきたい、と思いました。




 その日の夜、ラティオスはラティアスが寝付くと行動を開始しました。
 まるで泥棒の様に、ラティアスの部屋のドアノブを物音を立てないようにそっと回し、部屋に入りました。
 ベッドの上ではラティアスがスヤスヤと気持ち良さそうに寝ています。ラティオスにとって、ラティアスはお店の硝子ケースに飾られた宝石の様でした。こんなにも側にあるのに、自分には高価過ぎて手の届かないものです。
 しかし、今、この宝石を手に入れなければ、何れ誰かの手に渡ってしまいます。無理矢理にでも奪うしかありません。
 ラティオスは、恐る恐る宝石に近付いていきます。何だか罰が悪い様な気がするも、今のラティオスには欲望で頭が一杯でした。
 そして、そっと宝石に触れました。しかし、触れるだけでは自分の物にはなりません。自分の物だという明確な印が必要です。
 ラティオスはこの宝石に印を刻もうと思いますが、躊躇ってしまいます。
 それもその筈で、相手は実の妹。自分がしようと思っている事は兄妹ではやってはいけない禁じられた行為です。
 それでもラティオスは勇気を振り絞って、口をラティアスの口に近付けていきます。気配を感じられないように静かにゆっくりと。
 そして、口と口とが触れ合うのにあと数センチというところで、ラティオスは恥かしくなって目を閉じ、ラティアスの顔を見ないようにしました。
 ラティオスは真っ暗闇な視界の中で口に柔らかな感覚がしました。それは温くて心地良いものでした。
 甘美な陶酔に陥ってしまい、ラティオスはついついがっついて舌まで入れてしまいました。ラティアスの舌、口内を貪る様に、汚していく様に舐めていきます。
 そして、ラティオスの興奮は身体が火照る程高まっていき、それに伴い、息遣いは部屋の静寂を破く程どんどん荒くなっていきます。ラティオスは無我夢中になっていました。
 だけど、不意に腕を掴まれて、ラティオスの意識は現実へと戻ってしまいました。はっと、我に返って急いで口を離して、目を開けて見ると、さっきまで寝ていた筈のラティアスが起きていました。
「……お、お兄ちゃん」
 ラティアスは何だか気まずそうに言いました。
「……」
 それに対して、ラティオスは無言でした。どんなに考えても、返す言葉が見つからないのです。
 しかし、、取るべき行動は見つかっていました。ラティオスはラティアス目掛けてサイコキネシスを使いました。無理矢理、寝ていたラティアスの身体を起たせて、口をだらしなく開けさせます。そして、ラティアスの口に目掛けて肉棒を突っ込みました。 



「……っ! ……んぅ」
 ラティアスは一体何が起きたのか分からない表情をしましたが、その後苦しそうに喘ぎ声を漏らしました。
 ラティアスには理解が出来ませんでした。何時もは自分に優しくしてくれるお兄さんが今は虐げているからです。
 お兄さんは肉棒を舐めろ、と言わんばかりの恐しい表情をしているのですから、ラティアスは嫌々ながらも舐めていきます。
 ラティアスはお兄さんの肉棒は見た事はあります。しかし、舌での感覚からして、記憶にある物とは全くの別物に感じました。ラティアスの口一杯に収まる肉棒は、興奮しきっているのですから太くて長いのです。
 ラティアスはしわくしゃな表情をしながらも、ひたすら肉棒の頂点ばかりを舐めます。
「……もっと全体を舐める様にしてよ」
 お兄さんからの要望。ドスの入った口調で言うものですから、逆らったらどうなるか眼に浮かびます。
「っ……ぅん……」
 ラティアスは丁寧に肉棒を頂点から根元まで隅々と全体を舐めていきます。
 ラティアスは変な気持ちで一杯でした。嫌々やっている筈なのに、今は平然とやっているのです。少なからず、愛しいお兄さんと肉体的な関係になりたかった所為でもあるからでしょう。
 身体は熱でもあるかの様に火照っています。秘部からは淫液が垂れてベッドのシーツを汚しています。身体は完全に発情していました。
 ラティアスはジュルジュル、と肉棒から滲みでてくる透明液を吸っていきます。それに伴い、吸うときに発生する水っぽい音で室内に響き渡り、何だか嫌らしく感じます。
 ラティアスは透明液を吸うついでに裏筋の辺りを舐めます。
「あっ……いいっ……」
 お兄さんはとても気持ちの良さそうな声を漏らし身体をビクッと震わせます。どうやら此処が敏感な所の様です。
 ラティアスはお兄さんの反応が楽しくて裏筋の辺りを集中的に舐めていきます。
「ああっ……ああああっっ……」
 すると、お兄さんの喘ぎ声が艶っぽい調子になると肉棒から熱くてドロドロでヌルヌルしたものが勢いよく出てきました。
 ラティアスの口はそれで一杯になります。しかし、量が多すぎて口元から垂れてしまいます。
 流石にもったいないので、ラティアスはゴクゴクと喉を鳴らしながらそれを飲んでいきます。少し苦かったですが、決して不味くはありません。寧ろもっと飲みたいくらいです。
 だから、ラティアスは肉棒についた残りのそれを舐めました。綺麗に残さず全て舐めて、肉棒は綺麗になりました。肉棒も心無しか元気になった様でした。 




「お兄ちゃん、私の此処舐めてよ……」
 ラティアスはそう言って愛液ですっかり湿った秘密を見せてきました。
 ラティオスは思わずそれに飛び付きます。ラティアスの事を押し倒して、口を可愛らしいラティアスの秘部に近付けます。
 こんなに近くでラティアスの秘部を見たのは初めてです。だから、思わず見とれてしまいます。
「そんなに見ないで……は、恥かしいよ……」
 愛液はお漏らしでもしたかの様に滲み出てきます。ラティアスは見られて感じている様でした。ラティオスは、そんなラティアスが可愛いと思ってしまいます。
 でも、ずっと見ている訳にはいきませんので、ラティオスは舌を秘部に近付けて一舐めします。
「あんっ……もっとぉ……」
 ラティアスは身体をビクっと震わせて快感を味わいます。そして、妖艶な表情でおねだりしてきます。愛しい妹の為にラティオスはもっと舐めます。
 ラティオスが秘部を舐める度にピチャピチャと水っぽい音が響き渡ります。嫌らしくて、淫らな感じでした。
 秘部からは、だらしなく愛液が垂れ続けて止まる気配がありません。まるで洪水でも起こっているかの様です。
 ラティオスは秘部を舐めてはジュルジュルと愛液を飲み、秘部を舐めてはジュルジュルと飲む行為を繰り返します。
 ラティアスは身体を震わせて快感を味わっては喘ぎ声を漏らし、身体を震わせて快感を味わっては喘ぎ声を漏らすというのを繰り返します。
 でもラティオスはその無限ループに終止符を打ちます。手をラティアスの可愛らしい乳房に持っていくと、そのまま鷲掴みしました。
「やぁっ……」
 大分前は胸の膨らみなんて無かったのになぁ。成長して大人になったんだなぁ、とラティオスはしみじみに思いながら胸を弄くります。
 柔らかい乳房を幾度となく揉んでみたりと、ビンビンに突起している乳首を摘んでみたりとラティオスは自由に弄びます。
「とっても気持ち良いっ……イっちゃいそう……」
 ラティアスがそんな言葉を口にするものですから、ラティオスは張り切って快感を与え続けてあげます。
 そして何回秘部を舐めたか分からない、何回胸を弄んだか分からない頃になりますと、ラティアスは艶のある声で喘ぎました。
「ああっ……もうっ……らめめぇぇっ……」
 ラティアスの秘部から愛液が噴き出すと、ベッドのシーツを汚しましたが、大半はラティオスの顔に掛かりました。でも、ラティオスは嫌な顔を一つともしませんでした。
「んっ……んぅ……」
 ラティオスは愛液で汚れてしまった秘部を綺麗に舐めてあげます。一回舐めては一回舐めて、と丁寧にじっくりとやります。それも愛液の味、いえラティアスを堪能する為です。
 そして、秘部が綺麗になりますと、ラティオスは顔に掛かりました愛液を手で拭き取ります。その後、手を舐めて最後まで愛液を味わいます。それ程、ラティオスはラティアスに虜になっていました。
 絶頂を迎えたラティアスは、疲れた様にベッドで横たわります。呼吸は決して穏やかで整ったものではなく、全力疾走でもしたかの様に荒いものです。
 そんな光景を見てラティオスは、ラティアスに大分やり過ぎてしまったな、と反省します。このまま謝らないのは流石に決まりが悪いので、ラティオスは言います。
「ごめ――」
 ラティオスは『御免』と言おうと思っていましたが、口が動かず謝る事が出来ませんでした。何故なら根本的な所から過ちを犯していたからです。
 元はと言えば、私利私欲の為にラティアスを襲った訳で、ラティアスの気持ちなんかこれっぽっちも考えていませんでした。ラティアスが欲しくて欲しくて堪らなくて、ラティアスを他の牡にあげるのが嫌で嫌で堪らなくて、色んな感情がぶつかりせめぎあい募ったものがこの結果を引き起こしました。
 だけど、やってしまった事は事実で後戻りなんか出来ません。自分の罪は綺麗さっぱりに洗える訳が無いのです。
「ラティアス、僕は……僕は……」
 ラティオスは胸が苦しくて苦しくて堪りませんでした。自分の愚かさに気付くのが遅すぎたのです。どんなに自分がラティアスの事が愛しくても、ラティアスが自分の事を愛してくれなければ意味の無いものだと。一方的な愛情は、相手を困らせ、苦しめるだけだというものだと。
 ラティオスは、死ぬ事で自分の罪が洗えるのならいっその事死にたい、と思いながら、唯立ち尽くしていました。
 でもそんなときに、何か口元に触れ合う感覚がありました。
 柔らかく温くて心地が良いもので、さっきまでの暗い気持ちなんて何処かに飛んでしまいます。
「気にしなくていいよ、お兄ちゃん。その……アレをいきなり口に入れられて嫌だったけど、私、拒まなかったでしょ? それ程お兄ちゃんの事愛してるから……」
 愛しい愛しいラティアスから告白されました。ラティオスは今にも動き回りたい程、心の中で喜びました。そして、徐々に目頭が熱くなっていくのが分かりました。
「有難う、ラティアス……」




 ベッドの上で互いに向き合います。そして、片方は寝そべり、もう片方はそのまま動かずにいました。
 少しした後、もう片方のが動きます。少し慌ていた様子でしたが、無事に何かを片方に宛がいました。
 そして二匹の距離が序所に縮まっていきます。少し動いては止まったり、少し動いては止まったり、慎重に慎重に距離を埋めていきます。
 あと少しで距離が埋まるという所で、室内に苦しそうな声が響き渡り、静寂を破ります。
 身体を起こしている方が必死に、寝そべっている方に安否を問います。部屋の様子がさっきまでとは別物の様に見えます。
 寝そべっている方は、大丈夫だから、とやはり苦しそうな声で片方に心配させない様に言います。
 部屋はすこしザワザワとしていましたが、段々と静けさを取り戻していきます。
 すると、止まっていた二つの影が動き始めます。離れていた二つの影が一つの影となります。
 しかし暫くすると、再び二つの影は離れます。と思ったらまた一つの影となります。決まった時間の間隔で二つの影はくっついたり離れたりします。
 部屋は静けさから、どんどん活気付いてきます。ベッドの軋む音、二匹の気持ちよさそうな声で賑やかになっていきます。
 二匹は楽しそうにくっついたり離れたりする遊びを繰り返します。それも飽きることなくずっとです。とても禁断の遊びをしているとは思えません。
 でもやはり、遊びは疲れるもので、段々動きが鈍くなっていきます。声も段々疲れた様な感じになっていきます。
 一つの影がもう一つの影から大きく離れます。そして、一気に二つの影の差が無くなりますと、二つの影が動くことはありませんでした。
 部屋も賑やかだったのが徐々に静かになっていきます。
 しかし打って変わって、外の方では御天道様が顔を出して、序所に街は活気付いていきます。


 



 とある街の手紙の配達人がひとり減りました。
 とある喫茶店の従業員がひとり減りました。
 とある街に仲の良い兄妹が現れる事はありませんでした。
 しかし、風の噂では兄妹ともに何処かで仲良く暮らしているそうです。
 兄妹によく似た小さな子と一緒に何処かで。 


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Last-modified: 2021-11-10 (水) 11:01:07
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