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甘味野郎の夏

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※官能表現有り、それでも構わないという方は下へどうぞ。

甘味野郎の夏

作者:カカオの錬金術師


ある日突然にポケモン同士でのサバイバルゲームに誘われた。

目を丸くして唖然としてる俺に言うだけ言ってさっさとどっかに行っちまった。
何で、何で友人もクッソ少ないボッチポケで出不精の俺にサバゲーの誘い?
しかも誘った相手っていうのが…人気者のジュプトルの「ヴァジ」

俺の種族はトロピウス、名前は「ドルチェ」どこかの人間の言葉で甘味だってさ。
名前を付けてくれた奴安直過ぎんだろ…そりゃ俺の首になってるフルーツはすごく甘くて評判高いさ。
でも…それでもさぁ…ちょっとそれはどうかと思うんだよ…

種族通して皆甘い物好きらしいが俺はあんまり口にしないんだ。
どちらかって言うとしょっぱい系の物が好物、同族の雌からは変ポケ扱い。
更に口下手で目つきもヤクザっぽくて怖がられて彼女いない歴=年齢なんだ。
でもヴァジの奴は俺の事を怖がらずにヘラヘラ笑いながら接してくれたんだよなぁ…
数少ない話し相手ができて当時は凄く嬉しかったが今となっては少しウザい悪友になってる。

多少ウザいけど俺が怖くないって周りの連中に話してくれたし遊びにも連れてってくれるし。
彼女居ない俺のことを思ってかどうかはわからないけど合コンとかも誘ってくれた。
雄連中からは嫉妬を一斉に浴びてるけど俺にとっては少しウザい程度で遊びにも嬉々として参加したよ。

でもサバゲなんてやったこと無いし第一どうやってエアガン構えるんだよ…
あれか、この葉っぱで掴めと言うのかねヴァジよ…
そもそも大前提で俺はエアガンを持っていないんだよ!
誘われたはいいけどどうしようかと悩んでいた。

『アイムシンカートゥートゥートゥートゥトゥー♪』
おっとポケベルに着信…誰からだろう?
液晶パネルを覗くと俺は懐かしさに本日二回目、目が点になったよ。
旧友のエアームドの「アツァイオ」からの電話だった。
「もしもし?」
結局葉っぱで掴んで電話にでると声がちょっと震えちまった。
小さい頃からの友人でちょいと興奮しちまった、やっちまったぁ…と顔を赤くしていたら。

「よー、ドルチェ!俺だよアツァイオだよ!元気してたかー?」

何で俺と友だちになったんだろうかと思うくらい元気いっぱいハツラツとした声が聞こえてきたんだ…
全然変わってないから本当に何年も経ってるのかと疑ったよ。

「それで、何で俺に電話を?」
「あー、実はな…お前には話してなかったけどポケモン警備に勤めててよ
趣味でエアガン買い集めてサバゲーとかしてたんだけどよ、チョイと持ちきれなくなって何個かお前に譲ろうとね。」

何時からコイツはエスパータイプになった、ポケベルを危うく落としそうになった。
その時間抜けな声が出てたのかな、怪訝そうな声が聞こえてきたから俺はサバゲーに誘われたことを全部話した。
そうするとアツァイオの奴メチャクチャテンション上ってきてから。
「よし、ならお前にサバゲーの全部教えてやんよ!
確かお前の家は〇〇タウンだよな、”でんこうせっか”で行くから待ってな!!」
「お、おぅ…」
昔からこうだ、こうなったら誰であろうとアイツは止められない。
××シティからこっちまでは結構遠いはずだけど…すぐに来そうだからなぁ。
久しぶりに俺の首下のフルーツでも食わせてやるかな、アイツ甘党だし。

それから数分と経たずにアイツはマジで来やがった。
サバゲー仲間を数人引き連れて…輝く笑顔ってこういうものだなぁ…って位満面の笑顔で居やがるんだぜ?
二房しか出来ないフルーツに対してアイツが連れてきた仲間は2人…一人分足りねぇよって…
冷蔵庫の中に何か無かったっけな…とりあえず外で待たせるのもアレだし、俺の家に上がらせた。
「「「オッス、お邪魔しやす!」」」
3匹揃っての挨拶、息ぴったりだなぁ…たまげたなぁ。

居間に通してから取り敢えず冷蔵庫の中を確認…お、ゴスの実で出来たポフィンがあるじゃないか。
近所のラッキーさんが大量に作って配ってたの貰ったんだっけ…よし、お茶請けも用意できた!
「茶と菓子だ、まぁゆっくり食いな。」
改めてアツァイオの奴が連れてきたサバゲー仲間を見る。
一匹はストライク、名前は「タック」サバゲーでの分担は突撃兵らしい。
二匹目はネイティオ、名前は「トゥー」何を考えているのか全くわからない顔だがまぁアイツの友人だし間違いはないだろう。
サバゲーでの分担は狙撃兵らしい、まぁエスパータイプだし…
ちなみにアイツは遊撃担当で乱戦が得意らしい。

「で、サバゲーの内容とか全部聞いてる?」
「聞いてないんだ…今からちょっと確認を……ん?」
とアツァイオが聞いてくるものだからヴァジに確認メール送ろうかとポケベルを取り出すと新着メール?
まさかなぁ…と思ったらヴァジからのメールで内容を読むとバカらしいって鼻で笑っちまった。
「どらどら…●▲日に開催するサバゲのルールは身体の何処か一箇所でも被弾すれば負け、死亡扱いとする。
ゲームはチームデスマッチ、チームは4匹1組、構成員は自由にして、どうぞ。
優勝チームは敗者に何でも1つ要求し、最下位チームはそれに従え…最後の以外は普通だな。」
アツァイオがメールの内容を見て面白そうに読み上げて、それを聞いていたタックとトゥーがニヤニヤとしながら俺の方を見てきやがる。
「なぁ提案なんだけど、いいかな?ドルチェ君。」
「僕ら3人も混ぜてくれないかな…」
獲物を狩る狩人の眼だ、断ったら間違い無く俺これ殺されるって竦み上がってガクガクと首を縦に振った
それからアツァイオの一言でサバゲの始まるまでの間…俺に休みはなくなった。
「それじゃドルチェは特訓だな!」
あぁ右も左もわかんないからそうなるかなぁとは思ったけど…

正直言えば凄く参ってしまった、サバゲ始まる前に俺のココロがポッキリ逝ってしまいそうだった。
過酷を極めたんだよ…基礎体力テストと言って揃いも揃って後ろから”つばさでうつ”って俺にとっては凄く痛いのを打ち続けて…
地獄のランニングをさせておいて言った一言が「まぁまぁだな」とはなんだ…ヘトヘトになった俺に更に銃の構え方、立ち回り。
近くの森へ連れて行って模擬戦、強襲の仕方をみっちりと叩きこまれた…
幸い俺は単位はもう十分取ってたし出席しなくてよかったからいいけど、単位足りてなかったらぶっ倒れてポケセンに運ばれてたな。

色んなエアガンをその間に触らせてもらったしその模擬戦も楽しかったんだ。
童心に帰った感じだったよ、奇襲に成功してあいつらを負かせてからの大騒ぎ。
対戦相手のメンツとか見て男同士のエロ話も盛り上がったなぁ…
「なぁ、主催したジュプトルのチームの雌って可愛い感じだったよなぁ」
「んー…あぁ、お前の好みっぽいのは居るな、フライゴンのフーミルとかチルタリスのアルタとか」
フーミルもアルタも大人しいし奥ゆかしい、くりっとした瞳も綺麗だし…俺から見てもすげぇ綺麗なんだよなぁ。
チーム別に写真を撮る事になって、それぞれエントリーチーム毎に写真をとったんだ。
もちろん俺らのチームも写真を撮った、その時にアツァイオとトゥーは目を奪われて後で俺に聞いてきたんだ。
本人達曰く「絶対に負かせて俺ら告白する、告白してやる!!」って意気込んでたよ。
タックもタックでアゲハントのビティにご熱心になってそれとなくモーションを仕掛けてるらしい。
まぁ俺も気になる雌はいるんだけどね、でも告白する度胸とか無いし遠くから眺めてるだけでもいいんだよね。
愛情表現なのかタックルかましてくるのは止めてほしいけど、いい匂いだし首筋がとっても綺麗で…
お腹減った時とかに俺のフルーツ食べたくて甘えてくる時の表情とかもう悶絶して死にそうになる。
本当は何でもして良いとか言われたから俺のモノになれとか言いたかったけど、それはなんか違う気がするんだよね。

そんなこんなで時間が過ぎていって
数日後にサバゲを控えた日にそれぞれの役割分担、装備確認が行われた。
アツァイオはやっぱり遊撃担当、俺の援護をしつつ手薄になった所を狙っていくアタッカー。
タックは弾幕担当、とにかく弾数の多い武装で敵を抑えるのに徹するらしい。
トゥーはいつもと違うライフルじゃなく突撃銃にスコープを載せたものにして狙撃手と援護兵の中間くらいの立ち位置。
そして俺は突撃担当、二丁エアガンを担いで前線をあげるのが俺の役目、結構重要。

共通して持つ装備はトランシーバーとインカム…通信機器だ。
本格的な装備を揃えてる友人たちには驚きだが俺の分があるのにもビックリ。
いつか俺をサバゲー世界に引きこむつもりだったらしい…だから嬉々として詰め込んだんだな…


そしていよいよサバゲ当日を迎え、一戦交えるチームの面々を改めて見る。
主催チーム ヴァジ、フーミル、アルタ、ビティ  通称はハーレム
軍事オタチーム ヘラクロスの「レイト」、ニューラの「マル」、ハッサムの「ハスラー」、エイパムの「マキー」
イーブイ4姉妹チーム イーブイの「ムゥラ」、ブースターの「モーラ」、シャワーズの「メルティ」、サンダースの「エリィ」
そして、俺らのチーム…合計4チームのチームデスマッチ、審判はポリゴン君が担当してくれる。
一番初めにチーム全員が死亡したチームはポリゴン君とその友人のヌケニン君の目で監視される事になってる。
参加者は少なかったけど観客は結構多い、俺が想いを寄せてる…ベイリーフの「リーラ」ちゃんも見に来てる。
自然と目に留まってしまって妙に心臓が高鳴る、これじゃイカンと葉っぱで頬をバシバシ叩いて気合を入れなおす。
そんな様子も周りから見られてたしアツァイオのやつにはニヤニヤと笑われたよ、チクショウ。

それぞれのチームの武装エントリーも終わり開始地点へと散らばる。
主催のヴァジもこの戦場となる森のこと全然知らないし外側の目印となるネット以外は全部自然のカーテン…
そう、俺らの住んでるところの近所にある森の一角を使用してるんだ。
確認を兼ねて皆で中をひと通り見て回ったし…まぁ何とかなるだろう…


さーて…メガホン片手にポリゴン君がカウントダウンを始めた。
俺らメンバー揃って獲物を構え、臨戦態勢…今から俺は面倒くさがりのトロピウスから果敢なトロピウスに変わるんだ!
3…2…1…ゲーム開始の空砲が鳴り響く…俺とアツァイオは一心不乱に狙いを着けていたポイントまで走る。
真っ先に最下位に叩き落とす連中…ヴァジ以外にゃ悪いけど主催チームには脱落してもらわないと俺以外の士気がガタ落ちするんでね。
後方にはトゥーも配置について…アツァイオが様子を見に…タックは背後や横から他の連中が来ないかどうかを警戒中。
そして、俺らの予想通り…よくも悪くも目立ちたがりのヴァジと華やかな雌ポケ…狙ってくれと言わんばかりだぜ…
インカム越しにアツァイオのGOサイン…さぁ行くぜ、地獄を見せてやるよ!!




警戒していたらしいヴァジを瞬殺して慌てていたフーミル、アルタ、ビティにはごめんねと言ってから一発ずつ足を撃ってご退場。
その後は軍事オタには目もくれず身を隠しながらイーブイ4姉妹を奇襲、つっても俺とアツァイオが”動くな”ってやった後
それぞれが武器を構えきる前にトゥーがそれぞれの尻尾を綺麗に撃ちぬいて終了、さすが狙撃兵。
残った俺らと軍事オタチーム…どうやら軍事オタとイーブイ4姉妹は俺らがヴァジを襲撃していた時に殺り合ってたらしい。
どっちも一発も当たってないっていうのがなんとも不思議…いや、軍事オタ共…手を抜いていやがったな。
赤いハサミが見えたと思ったら木に弾が当たる音…天然の迷彩の俺をもう見つけやがったみたいだ。
アツァイオの奴が応戦、タックが釘付けにするために弾幕を張ってくれている…今のうちに前線を押し上げて…
結果、俺とタックが一発貰ってアツァイオが2、トゥーが相変わらず冷静に2匹撃ちぬいて終了。
ヴァジのやつは悔しそうだったけど清々しい顔で”こうも圧倒的だと逆に清々しい”って言ってやがった。

イケメンは何しても映えるなぁ…まぁ人気の所以は他にもあるけどコイツらしくて良かったよ。

で、罰ゲームというか約束事ってことで俺以外は意中の雌にデートのお願い。
俺は…特に何も決めてなかったし久しぶりにお前に圧倒的に勝てて満足だ、って家路についた。

「はぁ…ま、久々に良い運動したな……サバゲーさまさまってか」
日も傾いて夕暮れ、装備を入れたバッグを担いで一人住処へと…
何気なしに空を見上げると一番星が輝いていた…気分が良かった俺はそのままじっくりと空を眺めていた。

「あれ、ドルチェ君…?」
透き通るような、鈴を転がしたような可愛らしい声、まさか…と思い顔を向けると…
俺が想いを寄せている…リーラちゃんの姿が…夕日に照らされ小首を傾げてる姿はとても可愛らしい…殺人級だ。
「な…なんで……?」
「ふふふ、帰り道こっちなんだよ、知らなかったの?」
呆けて思考回路が麻痺って間抜けにもそんな言葉が口から漏れでてしまう。
するとクスクスと笑いながら帰りの方向が同じだって…今知ったよ…

「昼間の大会すごかったね、大活躍だったじゃない♪」
「あー…うん、まぁ………俺はそこまで…」
隣に意中の雌が居てヘタレな俺にペラペラと喋れるわけが無く…元からそこまでしゃべる方ではないのに口数が更に減って。
色々楽しそうに話題を振ってくれてるリーラちゃんに申し訳なく感じ始めていた。
「なーにしょぼくれたような顔してるのさ、元気だしなよ元気!」
そう言いながら葉っぱで叩くの止めてください、萌え死んでしまいます。
内心で悶えてる所見せるわけにはいかんし…苦笑いでその場はなんとか凌ぎ…
その後もリーラには体当たり食らったりつるのムチとか……文字通り叱咤激励されたよ。
あぁ嬉しかったさ、叩かれてなぁ!!俺はMだよ!!悪かったか!!
「なぁに頭振ってるの~?」
「あ、いや…何でもなぶっふぅ!?」
この胸から溢れ出てくる想いに頭をブンブン振って居ると不思議に思ったリーラちゃんの声に我に返った。
慌てて取り繕うつもりが喉元に彼女の葉っぱが突き刺さり涙目になりながら咳き込んでしまった。
そうした張本人のリーラはというと…フラフラとしながら実に楽しそうに歩いて…ん…フラフラ?
心なしか顔が赤いし…まさか…イヤーな予感が頭を過る。
「…酔ってる?」
「私は酔ってないよ~…ック」
完全に酔ってる…どこかで飲み会にでも誘われて飲んできたのか…それとも昼間っから?
いや、まさかなぁ…観客の居たあたりによくジュースと間違われるチューハイの缶が転がってたとはいえ…
いくら天然の彼女でも…
「ドルチェくん…あったかいなりぃ……」
なんて思考してる間に俺に抱きついてウトウトしはじめちゃったよ。
慌てて俺は抱きかかえてリーラちゃんの家へ…って知らないし、俺の家に心臓バクバクさせながら運んだ。
背中に当たる柔らかい女の子特有の感触…それに俺なんかよりずっと甘くていい香りがする。
不覚ながら邪な感情を抱く、いや、抱かずにいられるかこの状況!


あまり片付いていない俺の家、初めての雌の客がリーラちゃん…もう少し片付けてればよかったよ…
相変わらず俺の背中で幸せそうに寝てるリーラちゃん、俺の使ってる寝床まで運んで寝かせよう…とした、その時。
「ふぉぉぉぅ!?」
突如俺の首に絡まる蔓、巻き込まれるように俺も寝床に…突然のことで凄い奇声が出てしまった。
俺には馴染みの寝床の柔らかな感触とまたちょっと違う柔らかさが…
どうやらリーラちゃんが寝ぼけて俺を…目と鼻の先に可愛らしい寝顔がある。

世間一般的にこの状況をなんていうか…あぁそうだ、添い寝っていう生殺しでありとても美味しい状況だ。
実際に今俺の愚息はビンッビンになってる…生来のヘタレが無かったらもう辛抱堪らん、頂きます!!
って襲ってるんだけれど…俺には当然無理。

そうして悶々と蔓が解けるか俺もうとうとと眠れる…その時を待っていたが…
「…っぷ……ふふ、ふふふふ」
不意に寝てるはずのリーラちゃんの口から堪え切れないって感じの笑い声が漏れた。
はっきりと目を開けて面白そうに俺の顔を見てる、可愛らしいと言うより小悪魔的な笑みだ。
目を白黒してる俺に俺よりも小さい体で馬乗りに…俺は仰向けに張り倒されてしまった。
「えっ…えっ…?」
突然のことで窓から入る月明かりに薄っすらと浮かび上がる彼女の肢体と笑っている顔を交互に見てとても情けない声を出してしまった。
そんな俺に拗ねたように唇を尖らせてボスッボスッと俺の腹を踏んでくる。
「ドルチェくん…キミ、私の事どう思ってる…?」
「…え、えっと……どういう…意味だよ」
我ながら白々しい…こんな状況でこんな質問…できすぎてるだろ。
でもだ、俺はそう聞くことしか出来なかった、これ夢か幻だろう…そんな意識が強かった。
彼女はとても器用に蔓で俺の首をなぞって、息がかかるほど顔を近づけ…
「一匹の雌として…ドルチェくんは私の事…どう思ってるのって聞いたの」
その言葉だけでも十分俺の思考を強制シャットダウンする破壊力だったけれど、それ以上に彼女の顔…吸い込まれそうな綺麗で潤んだ瞳に俺は心を改めて奪われた。
気にはしていたけれど…今あらためて…凄く好きになった…
「俺は、君のこと…好きさ、全部味わいたいくらい…」

瞬間、俺の中に吹雪が吹き荒れた!
これ絶対滑った、鼻で笑われてもこれ仕方ないよな って心中号泣…していたが

「へぇ、ドルチェくんもそう思ってたんだ♪」
「ふぁ?え?う、おぉぉぉ!?」
日頃見てる彼女の天使のような微笑み…と下腹部、俺の熱く滾っていた愚息に今まで感じたことのない筆舌しがたい何かが走る!
何がどうなってるんだ、顔を起こして見下ろすと…なんと俺の愚息がリーラちゃんの膣に深々と…
あまりの事に、あまりの心地よさに腰が抜けて完全に腑抜けてしまった。
「ねぇ、気づいてたのかな…私がドルチェくんの事、好きだったって」
今度のショックも大きかったけれど…思考のシャットダウンは免れて精々目が点になる程度に済んだ。
「…俺の…事が好き…だって?」
信じられない、そういうのがモロに顔に出てたんだろう、リーラちゃんは子供っぽく頬を膨らませて。
「悪戯とかで好きでもない人に股は開きませんよーだ」
「う…そりゃぁ…そうだろうけど、後悔しない?」
自慢話じゃないが生来一度も告白なんてされたことはないし。
ましてやこんなに美人なポケモンにお近づきに慣れただけでも昇天ものだったのに…
こんな幸せあってもいいのだろうか…とつい、確認するように聞いてしまった。
それがリーラちゃんの怒髪天を衝いてしまったのかズドン、と腰を打ち付けられ怒った可愛い顔を近づけて来た。
「んのぉぅっ!?」
不意打ちな快楽に首を仰け反らせ、変な声を出してしまった。
すると、逃げるな!とばかりに蔓が伸びてきて俺の顔をがっちりホールド、強引に向きあわせて。
「…そういう謙虚な所もいいけどね、自信持ちなって、カッコイイんだから」
ドキドキとして頭の方もぼんやりとしてきた俺の唇に柔らかい物が…眼前には瞳を閉じたリーラちゃんの顔がいっぱいに写っている。
瞬間、理解した…キスされたんだ…好きな人にキスされた。
その時俺の何処かで何かがプッツリと切れた…多分理性とかというものだろう。
「う…うおぉぉぉ、リーラァ!」
押し倒されていた俺は背中の葉をフル動員させて跳ね上がると逆にリーラちゃんを押し倒し。
血走った欲望に駆られたケダモノの目でリーラちゃんの肢体をじっくりと視姦した。
犯したい、徹底的に犯して俺のモノってマーキングしたい。
長らく眠っていた野生がここぞとばかりに囁いていた…もう止まらん!

「ドルチェ…くん…」
受け入れるかのように足を広げ見上げてくるリーラちゃん。
童貞だった俺とは違ってそれなりに経験はあるっぽいし…誘い方っていうかそそり方が上手い。
エロ本知識だけれど俺もそれなりに知っている…実際に事をするのは初めてだが…上手くしてやる!
と意気込んでギンギンの肉棒をリーラちゃんの膣へとズッと突き入れた。
「うぅっ…ギュッと締め付けてくれて、すっげぇ気持ちいい……」
腰を動かしている間すぐにでも出てしまいそうになるのを歯を食いしばって耐え。
キツすぎず、緩すぎない…絶妙な加減で俺に快楽をくれてるリーラちゃんの首を舐めた。
「ドルチェくんの…大きくて…凄いぃっ」
俺の耳朶を打つ愛しい彼女の喘ぎ声が更に興奮を誘って腰の動きを加速させる。
「ごめん、もう、止まらない…!」
気持よすぎて、興奮が過ぎて腰が止まらなくなって肌と肌がぶつかり合う乾いた音が大きく響いた。
食いしばっている口の端からよだれが流れ、自分でもこれ我慢の限界近いと察した。
繋がってる彼女も気づいたのか喘ぎながらも懸命に…
「あぁ…あっんんっ! ナカ…あぁあっ…だしてぇぁあっ!」
もう、それで俺のモノは弾けた。
「くっはぁ…出るっ!」
ドクドクと音を立てて俺の子種が彼女の中へと注がれていく。
勢いがいいのか結合部分から漏れて寝床を汚していたけれど…どうでもよかった。
今はこの俺の欲望を受止めてくれた彼女と性交できて、引きぬいた肉棒から迸った精液で白く染まった姿を見れた。
それだけでもうお腹いっぱいになる思いだった。

「…好きだ…俺でよかったら……付き合ってくれ。」
「はぁ…勿論だよ、弱気であま~い香りが素敵なドルチェくん♪」
月が照らす中、俺と彼女は抱き合って…その日恋人同士となった。
夏がくるたび、思い出すだろうな…この、人生で初めてで、最高の夜のこと…
その日から俺の首に実るフルーツは甘さを増して、俺自身でも分かるくらい甘い香りがする様になった。


そして、友人達はそろって「砂糖ドッパドパ生産する甘味ヤロウ」と俺のことを言うようになった。


甘味野郎の夏  ~終~



あとがき:飛び入り参加の野良で初投稿にも関わらず3票もいただき感謝の極みでございます
個人的に好きとまで言われて思わず頬が緩んでコロンビァ…とガッツポーズをしましたよ、本当に有難う!
では、私こと「カカオの」はROMに戻ります、またご機会があれば参加させて頂きます。


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Last-modified: 2013-09-17 (火) 00:00:00
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