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王子と護衛の禁忌

/王子と護衛の禁忌

人×ポケです。     作 ピカピカ



登場人物
ルーク(男)
国の王子で、18歳。若い頃に両親を戦争で亡くした時以来、国を守る王として懸命にその働きをする。そして、護衛に昔からのパートナーのルカを傍に置く。

ルカ(女)
ルークのパートナーでありながら、護衛の立場として生きるポケモンのルカリオ。戦争で両親を亡くしてからというものの、無理をしてでも王として働くルークを心配する。歳はルークと同じ。ルークにとても忠実で、彼を守るためなら命も惜しくないと思っているほど。



王子と護衛の禁忌
第1話
昔の話・・・。
まだこの世界に戦争があり、人と人が憎みあっていた頃の話・・・。
人はポケモンを道具としてしか見ることはなく、自らは戦わず彼らを使って戦争をしていた・・・。
この話はその戦争の時代を生きた一人の国の王子と、その護衛の話・・・。



ここはとある一つの小さな国・・。
戦争を嫌い、戦いを避けてきた緑豊かな国・・・。
この国の人たちはポケモンと仲良く共存してきた・・・道具としてではなく、仲間として・・・。そのお陰でこの国は何のいがみ合いもなく、他の国からも少しずつではあるが、見習われるようになった。
しかし、この国の自然を奪おうとしてくる輩も少なくない。いつ襲ってくるかも分からない状況の中で、この国の人たちはある一人の若い王に命を託してきた・・・。
その名をルーク。若くして王位を継いだ自然を愛するこの国の王・・。両親を戦争で亡くしてからというもの、王位を継いで、国のために必死で働き、この国を支えている・・・。そのためか、国の人たちはルークを信頼している・・・。
そしてその王を今まで守ってきた護衛、ルカ。幼き頃からルークと共に育ったためか、ルークはルカをかなり信頼している・・・。しかし、王として懸命に働くルークをルカはいつも心配し続けている。
とこんな感じでこの国は今も栄え続けている・・。



しかし今、この国は他の国からの侵略をうけようとしている・・・。そして戦争を誰よりも嫌っているルークにとってはこの問題はかなり体に響くようだった・・。



「若・・・どうなされるのですか・・?この国には武器も道具もなにもないですぞ・・?」
一人の老人がルークに問う。
「分かっている・・・しかしここは何としてでも穏便に済ませたいのだ・・」
「しかしそんな事では・・・いずれこの国は侵略をうけますぞ?」
「無駄な血など流したくない・・・父と母はそうやってこの国を支え続けてきたのだからな・・・無論、ポケモンを使っての戦争もしたくない・・」
「若・・・若の気持ち、充分にお察しします・・・ですがどうなさるのですか?」
「私が直接敵国へ行き、説得をしてみようと思うのだが・・」
「いけません!!若!!そんな事をして敵に捕まったらどうなさるのですか!?」
「仕方ない事だ・・・私が行かなければ意味がない・・・5日後だ・・・5日後に私は向かう・・・」
「若・・・そこまで言うのなら私は何も言いません・・・ですがもし若に何かあったらこの国は終わりですぞ・・?町の者たちも悲しがります・・。」
「私なら大丈夫だ。それより準備は任せてもいいか?私は少し休む・・」
「仰せの通りに・・・」
「すまない・・」
そういって老人は部屋を出て行った。ルークは少しベッドで横になった。そしてこう呟いた。
「ルカ・・・遅いな・・・道にでも迷っているのか・・?」
今、ルカは日課で少し遠いところにまで修行しに行っている。ルークはそれを反対しているのだが、ルカはルークを守るために強くなると言ってきかないらしい。そしてルークはいつもルカを待っている。
「ただいま帰りました・・・。ルーク様・・」
その時、一匹のルカリオが部屋に入ってきた。
「帰ったか・・・遅かったではないか、ルカ・・・」
「すみません・・色々あったものですから・・」
ルカは頭を下げてルークにお辞儀をする。
「そう堅くならなくていい。いつも通りのお前でいてくれ・・」
「もったいなきお言葉です・・」
そう言ってルカはルークの近くに座った。そして少し悲しげな顔でルークを見つめた。
「どうした・・?そんな顔して・・・」
ルークが聞くとルカは少し下を向いてこう言った。
「ルーク様・・・5日後に敵国へ行かれなさるそうですね・・」
「聞いたのか・・・そうだ・・そこで相手を説得する・・」
「お止め下さい!!」
「・・?どうした?ルカ・・」
「何故そうまでしてこの国のためになさるのですか!!そうした所でこの国が穏やかになるばかりで、ルーク様だけが辛い思いをなさるだけではないですか!!」
「わ、私は別に辛いと思ってなんか・・」
「私知っているんですよ?ルーク様が毎日夜遅くまで寝ないでこの国のために一人対策を練っているのも・・・この国の花、草木などの世話をしているのも・・全部知っているんですよ!!?」
「る、ルカ・・・私は・・」
凄い勢いでルカは話し終わった後、今度は目から涙を流し始めた。
「・・!!ルカ・・!?」
「もうやめてください・・・私はこれ以上ルーク様が無理をなさるのなんて見たくないんです・・・」
ルカは涙声でルークに話した。その反応をみてルークは立ち上がると静かにルカの傍に行った。
「・・・ルーク・・様・・?」
涙を流しながらルークを見つめるルカ。そしてルークはルカを優しく抱きしめた。
「・・!?ルーク様!?何をなさって・・・」
「ルカ・・私はな・・そんな辛いなどと思ったことは一度もない・・本当だ・・」
「でも・・ルーク様・・・私・・」
「私は両親が残したこの国を守りたいだけだ・・・この自然、人間とポケモンの共存、そして何よりも私は・・」
「・・・?」
「お前を守りたいんだよ・・・ルカ・・」
「・・・!!」
「私が今こうしていられるのは全てルカのお陰だと思っている・・・お前がいてくれたから私は今こうして生きている・・・」
「・・・ルーク・・様・・!!」
「ありがとう・・・ルカ・・」
「私も・・・ルーク様がいてくれたからここにいるんです・・・ルーク様がいてくれなければ私は・・・!!」
「分かっているよ・・・だから私は行かなければいけないんだ・・・分かってくれ・・」
「・・・はい・・でも一つだけ約束してくれますか・・?」
「何?」
「必ず・・・帰ってきてください・・この国に・・無事で・・・」
「あぁ、分かった・・必ず帰るよ・・この国に・・そしてルカのところに・・」
「・・・!!・・・はいっ・・!!」
二人はこうして5日の間を過ごす事になった。後から後悔しないように・・どんな事があっても後悔しないように・・・。
<第1話 終>



<第2話 二日目>
ルークが城を出るまで残り三日・・・。それまでにルカは心残りがないように、なるべくルークと一緒にいる事にした。そして今は二人で城の庭にある草木の世話をしていた。
「ルカ・・?どうした、さっきからずっと黙って・・・」
ルークが突然ルカの顔を覗き込んだので、ルカは顔を真っ赤にした。
「い、いいえ!!な、何でもないです!!気にしないでください!!」
「そ、そうか?それならいいんだが・・・」
そう言ってルークは草木に水をやるのをまた始めた。しかしルカの気持ちは今は草木ではなく、ルークのことばかり考えていた。
(昨日あんな事があったから・・・ルーク様の顔がまともに見れない・・)
ルカは昨日ルークに抱きしめられたのを気にしていた。普通の人であれば、ポケモンに抱きつく人などまったくと言っていいほどいないからだ・・。
(どうすればいいの・・?このままじゃ、ルーク様が出て行くまで私はずっとルーク様の事が見れない・・)
ルカが悩んで頭を抱えている姿を見てルークは頭に一つクエスチョンマーク。そして水をやるのを終えると
「これで水遣りは終わったな・・・ルカ、よければこれから一緒に城下の方へ行ってみないか?」
「えっ・・?城下・・ですか・・?」
ルークと城下へ行くのなんて何年ぶりかだったのでルカは少し戸惑った。
「どうした?私とじゃ嫌か?」
「い、いいえ!!とんでもないです!!行きます!!」
「そ、そうか・・それじゃあ行くとするか・・・」
さっきから様子のおかしいルカにルークは少し戸惑っていた。
そして二人は城下の方へと歩いて向かった。城と城下への道はさほど遠くないのですぐについた。そしてルカは城下でルークと少しでもいい思い出を作ろうとはりきっていた。
「あっ!!ルーク様!!」
城下の町の人たちがルークに気づいたらしく、ルークはすぐに囲まれてしまった。
「ルーク様!!今日は一体どんな用ですか!!?」
「私たちに出来る事があれば何でも言ってください!!」
ルークは困り顔で、対応していた。そして考えに考えたルークは一つのお願いをした。
「いつも通りにしてくれ・・・私もここでは普通に王としてではなく、一人の人として居たいのだ・・・」
町の人たちはルークの優しさを知っているから、快くその願いを聞き入れた。ルークがこういう性格であるからこそ、ここの国は支えられて来たのだなと改めて思うルカだった。
「さぁ、ルカ、行こうか?」
「は、はい!!ルーク様!!」
ルカがルーク様と呼ぶことに対してルークはあまり気に入らないのかルカにこう言った。
「ルカ・・・私とお前は昔からの幼馴染だろう?昔のようにルークでいい・・」
「・・えっ・・?しかし・・・」
少し戸惑うルカの頭をポンと叩いてルークは言った。
「いいから!!何かお前にそう呼ばれるのは嫌なんだ・・普通に・・今はそうしてくれ・・」
「は・・はい・・ルーク・・」
恥ずかしそうに名前を呼んだルカに対してルークは笑って見せた。
「よし!!それでいい!!行こうか、ルカ」
そう言ってルークは城下の奥へと歩き始めた。ルークの優しい心遣いがルカにとってはかなり嬉しかったのか、ルカは嬉しそうにルークの後を着いていった。その様子を見てルークも安心したようだった。
そして二人はお昼ごろまで城下にいた・・・。
「ルカ?そろそろ昼時だ。お腹が空いただろう?」
ルークがルカに言うが
「い、いいえ!!私はお腹なんか減っていな・・」
その時ルカのお腹から音がした。ルカは恥ずかしそうにお腹を手で隠した。
「ははは・・・正直なお腹だな・・どれ、何か買って食べるか・・」
ルークはそう言って、リンゴを二つ手にとって一つをルカに渡した。そして御代を払うと城下のはずれの方にある大きな木の下でリンゴを食べる事にした。
「ルカ・・?食べないのか?」
さっきから一向にリンゴに手をつけてないルカは言った。
「私・・いただけないです・・」
「・・?何故だ?」
「ルークさ・・ルークにこんなにしてもらって・・私何一つ返せてない・・」
そう言うルカに対してルークはリンゴをひとかじりした。
「そんな事思わなくてもいいのに・・・というか、お前は充分に私に返してるじゃないか」
ルークが言ったことに頭をかしげるルカ。
「えっ・・?私はいつルークに・・」
「今、この時だよ・・私にとってお前が傍に居てくれるだけで充分だ・・」
そう言ってルークはまたリンゴをひとかじりした。ルカはルークに思いもしなかった事を言われて顔を真っ赤にしていた。
「んっ?どうした、ルカ?顔が真っ赤だぞ・・・」
ルカの顔を見て疑問に思ったルークはルカの近くに寄ってきた。その差わずか10cmと言ったところ・・。ルカは更に顔を赤くして後ずさりをしたが、その時手が滑って後ろに転びそうになった。
「きゃあっ!!」
「えっ!?うわっ!!」
一緒に巻き込まれて転びそうになったルークは一歩の所で踏みとどまったが、ルカに覆いかぶさるようになって・・・・



二人の唇は互いに触れ合ってしまった・・・。



(・・・・!!?)
突然の事に対して、ルカは何もすることが出来ずにいた。また、ルークもルカと唇が触れ合ったままで、少し混乱していたようだった。
二人は少しずつ唇を離した・・・。
「ルカ・・・すまない・・・。私はそんなつもりじゃ・・」
顔を少し赤く染めて言うルーク。ルカも顔はルーク以上に真っ赤だった。
「い、いいえ・・・元はといえば私が手を滑らせたのが原因です・・」
「し、しかし・・!!私は・・」
必死に今自分の気持ちを整理してルカに伝えようとするルークだったが、ルカの反応は違った。
「いいんです・・・もう・・いいんです・・・私なら大丈夫ですから・・」
目にいくつかの涙をためながらルカはルークに言った。ルークはそんなルカの様子を見て、やりきれない気持ちになった。
「・・・さぁ・・ルーク・・・もう行きましょうか・・」
そう言ったルカは背中をルークに向けて歩く。そしてルークには分からないように我慢しながら、一滴ずつ涙を流した。
(ルカ・・・私は・・・)
ルークは心の中で喋る事しか出来なかった・・。
そしてこの日の中でルークとルカが言葉を交わすことはなかった・・・。
<第2話 二日目 終>



<番外 2.5話? その日の夜・・・>
ルークが城をでるまで残り三日・・。もう時間はあまり残されていない・・。
ルカは頭の中で色々なことを考えていた。が、やはり一番気になってしょうがないのはあの事・・・。ルークとキスをしてしまった事・・。
(私は・・ルーク様の護衛・・。そして幼馴染・・。そんな私がルーク様と口付けなど・・)
ルカは忘れようとは思ってもあの感覚、もとい感触が頭から離れなかった。そしてルークと触れ合った唇にそっと手の指で触れた。そして頭の中であのキスを何度も思い出していた。
(ルーク様・・・ルーク様・・・)
ルークのことを考えると体が熱くなっていくのがルカには分かった。
そしてルカはいけない事と分かっていながらも、自分の手を口で湿らせて、そっと秘所に手を近づける・・・。



そして・・・



クチュ・・・



やってしまった・・・
ルカは自分の指を秘所に入れて自慰を始めた。もちろん自慰の中で頭に思い浮かべている人はルーク。
「あっ・・・くぅ・・・ルーク・・さまぁ・・・」
指の出し入れまでし始めたルカの自慰はもうとまる事はなかった・・。
「ルーク・・様っ・・・好き・・です・・・」
顔をいつもより真っ赤に染めて、ルカは初めて経験する自慰の快感に溺れていた。
クチュクチュ・・・チュプ・・
「はぅぅ・・・ルーク・・様・・もっと・・もっと・・してくださいっ・・・」
ルカの中ではおそらくルークにしてもらっているシチュエーションなのだろう・・。ルカは秘所に入っている指の出し入れを段々早くしていった。
グチュグチュ・・・クチュ・・
「ああぅぅっ!!・・はぁんっ・・!!ルークさまぁ・・・いっちゃいますぅ・・・私・・もう・・限界・・ですっ・・・」
自慰の終盤頃には、ルカはもう何も考えられないほどに快感の渦に溺れていた。そして絶頂を自分で迎えるにつれ、指の出し入れはさっきより一層早くなっていた。
淫らな音が辺りに鳴り響き、秘所からは愛液が少しずつ垂れていた。
「っっっっ!!!ルークさまぁっっ!!私っ・・出るぅぅぅっっ!!」
そう喘いだルカの体はビクッと震えて、秘所からは愛液が放出された。
初めての自慰に疲れたルカはその場でへたり込んでしまった・・。



(ルーク・・さま・・・私は・・・ルーク様の事が・・・)



自慰に疲れてへたり込んでしまったルカはそのまま寝てしまった。
こうして夜は更けていった・・。



そして次の日もルカはルークと喋る事が出来ず・・と言うよりはルークは忙しくしていたらしいので、会うことが出来なかった。結局ルカはその日も自慰に更けてしまった。
そんなこんなでルークが城を出るまで・・残り1日になってしまった。
<番外 2.5話?  その日の夜 終>



<第3話 4日目の半分>
ルークが城を出るまで残り1日になってしまった・・・。ルカは一昨日の事があるために、ルークと顔を合わせることに対して戸惑っていた。
(どうしよう・・・どうにかしてルーク様と何か話さないと・・・このままだと・・ルーク様が行ってしまう・・)
ルカは城の中で色々なことを考えながら廊下を歩いていた。だがその時ぼーっとしていたためか、ルカは何かにぶつかってしまった。
「あっ!!ごめんなさい!!・・・あ・・ルーク様・・」
そう、ぶつかった物の正体は紛れもなくルーク本人だった・・。
「・・・・ルカ・・お早う・・」
ルカと顔を合わせたとたんに顔を真っ赤に染めたルーク。やはりルークも一昨日の事が忘れられないのだろう。そしてルカも言葉を恥ずかしながらも返す。
「お早う・・ございます・・ルーク様・・」
ルカは顔を合わせようと思っても恥ずかしさによってそれをすることが出来なかった。しかしルークは違った。一昨日のことがあって恥ずかしながらもルカと顔を合わせて話そうとしていた。
「ルカ・・・一昨日の事なんだがな・・・気にしなくてもいいからな?私は気にしてないから・・・お前も普通どおりに私と接してくれ・・」
ルークの言葉はルカにとって嬉しいものであったが、ルカはその言葉を聞いてもなお、顔を下に向けたままだった。そしてその様子を見たルークはルカと同じ背丈まで体を下ろした。それに気づいたルカはふと顔を上げた。そして顔を上げたその時・・・



二人の唇は再び重なり合った・・。



「・・・ッッ!!?ふむっ・・!!・・」
ルカは突然のことに驚きながらもその場で必死に唇を引き離そうとするが、ルークがルカの顔をしっかり掴んでいるため、引き離す事が出来なかった・・。そうしてしばらく二人のキスは続いていた。そしてまたしばらくしてから
「ぷはっ・・!!はぁはぁ・・・ルーク様・・何を・・?」
やっとキスから開放されたルカは呼吸を整えながらルークの顔を見た。しかしルークの顔は少し赤くなりながらも、冷静だった。そしてルークはルカに言った。
「お前がキスの事を気にして私と関わりづらいのであれば、何度でもしてやる・・慣れるまでな・・・」
「・・・!!」
予想外の発言にルカは驚きを隠せずにいた。そしてルークはまたルカに顔を近づけた。
「まだ・・・やるか・・?・・私は別に構わないのだぞ?お前とならばな・・・」
ルークの言葉に驚きの表情を未だに隠せないでいるルカは動揺していたために、また顔を下に背けてしまった。
「ほら・・顔を背けるな・・私の目を見ろ・・」
ルークにそう言われて、顔を静かに上げるルカ。目の前にはルークの顔、この世界で一番愛している男の顔があった。ルークの目を見るルカはその純粋な目の輝きに吸い込まれそうになる・・。そしてルークはまた話し始める
「まだ・・恥ずかしいか・・?ルカ・・」
「・・・い、いいえ・・・もう・・恥ずかしく・・ないです・・」
顔を真っ赤に染めて、ルークに言うルカ。その様子を見てルークは安心したようだった。
「そうか・・なら良い。さぁ、もう行っていいぞ・・」
そう言って再び廊下を歩き始めるルークだったが、その時、服が何かに引っ張られる感じがした。振り返ってみると服を掴んでいたのは顔をさっきよりも更に赤くしていたルカだった・・。
「ど、どうした・・?ルカ・・」
体をガタガタ震わせながら、必死に何かを伝えようとしているルカ。ルークがその体を抑えようとルカの体に触れた瞬間、ルカはビクッと反応した。そしてルカの下半身からは、液が少しずつ垂れていた・・。
「る、ルカ!!?どうしたんだ!?一体何が・・」
はぁはぁ言いながらも必死に口を動かそうとしているルカ。そしてそのルカの反応を心配してひとまずルカを抱え自分の部屋に連れ込むルーク。
部屋に着くとルカをベッドに寝せるルーク。しかし未だにルカは口を動かそうと必死だった。ルークはそのルカの口に耳を近づけてその声を聞いた。
「・・・ルー・・ク・・様・・・私と・・・して・・・くだ・・さい・・」
「・・・ッ!!?ルカ・・!?」
確かに聞いた。ルカはルークとしたいと。さっきと立場が少し逆転していた。ルークはさっきのルカのように、予想外の発言を聞いて動揺していた。
「る、ルカ・・・私は・・そんなつもりは・・・」
「・・・ルークさまぁ・・・これを・・見てくださいっ・・・」
そう言ってルカが差し向けたのはもう液体でビショビショになっていた秘所だった。その光景を一瞬見たもののルークはすぐに目をそむけた。が、一瞬見ただけなのにさっきの秘所が脳裏から離れずにいた。
「ルカ・・・本気なのか・・・?私なんかと・・・していいのか・・?」
ルカは涙目になりながらも小さく頷いた。そして無言で秘所を手で指差した。その光景を見たルークはルカの気持ちを理解し、以前と同じようにしてルカに覆いかぶさった・・。
<第3話 4日目の半分 終>



<第4話 4日目の半分(後半)>
今ルークとルカは同じベッドの上で一つになろうとしている・・・。
そう考えるだけで二人の心臓の鼓動は早くなっていく。
「ルカ・・・いいんだな?本当に・・・」
最後にルークは確認をした。そしてそれに答えるようにルカは頷く。
そして確認を終えたルークはルカと口付けを交わす。
「ふむっ・・・はぁ・・ふぅ・・・」
キスをするたびに聞こえてくるルカの息遣い・・・。さっきとは違うキスの味を二人は味わっていた・・・。互いに舌を絡ませ、唾液の交換をしたりして二人はキスを続けていく。
部屋に響き渡るキスの音・・・。
しばらくして二人はキスを終え、唇を離す。二人の舌からは透明な橋が掛かっていた。
「ルカ・・・ここを触るぞ・・・」
そう言ったルークの手はルカの秘所に向かっていた。そして秘所にたどり着くなりルークはルカの秘所に指を入れる。
ぬぷっ・・・
「ひっ・・・・」
いきなり秘所に入ってきた指にルカは小さな悲鳴をあげる。ルークは秘所の中に入っている指を動かして、中をかき回し始める。
「やぁ・・・中・・かき回しちゃ・・・やぁ・・んっ・・・」
「可愛いよ・・・ルカ・・・」
淫らに喘ぐルカを見たルークは指を動かすスピードを上げる。
「あんっ・・・っ・・!そんなに激しくしちゃ・・・出ちゃう・・」
「ルカ・・・気持ちいいならもっと声を出してもいいんだぞ?」
ルークは少し意地悪な顔を浮かべてルカに言う。そして秘所に入れていた指を一本から二本に増やす。
「あっ・!!指増やしちゃ・・・やぁ・・・」
口では否定の言葉を言っていても体のほうは敏感に反応してしまい、ルークの指を強く締め付けてしまう。しかし締め付けが強くなった秘所の中に入っている指は絶え間なく動き続け、ルカに快感を与える。
「うぅ・・!!んっ・・あうぅ・・・やんっ・・・」
いつもの丁寧な口調も快感によって崩れてしまっていた。しかしルークはそのルカの喘ぎ声を聞いて興奮し始めていた。
「あああっ・・!!ルーク・・・様ぁ・・もう・・イっちゃいます・・」
しかしルークはあと一歩の所で秘所に入っている指を抜いてしまう。
「えっ・・・ルーク様・・?」
いきなり指を抜かれ、途端に物欲しそうな目をするルカに対して、ルークはルカをうつ伏せに寝かせ、お尻を持ち上げて自分に秘所が丸見えの状態になるようにした。
「ルーク様・・何を・・」
これから何をするか分からないルカの疑問は一瞬にして解かれる。
チュル・・・
「・・・ひっ!!」
秘所に何かが這うような感覚がした。その這うような物の正体はルークの舌だった。
「あう・・・ルーク様・・そんな所舐めちゃ・・汚いですっ・・・」
必死に秘所から来る快感に耐えながらルカはルークに言うが、ルークの秘所を舐める行為は終わる事はなかった。
チュルチュル・・・チュプ・・・チュパ・・・
「あっ・・・あんっ・・やぁ・・・そんなに舐めちゃ・・・」
「ルカの愛液・・・おいしいよ・・・」
そう言ったルークはルカの秘所に舌を入れて、中を舐め回す。
「あっ!!!舌入れちゃっ・・・んんっ!!」
中でのたれ回る舌からの快感にルカは耐える事ができなくなっていた。
(自分でするより・・・凄く気持ちいい・・)
ルカは頭の中でそう考えながら、ルークのされるがままになっていた。そしてルカの快感が絶頂を迎えると、秘所から愛液が放出され、ルークの顔にかかってしまった。
「る、ルーク様!!ごめんなさい・・・私・・・」
謝って顔を下に向けるルカにたいしてルークは笑顔で返した。
「いいんだよ・・ルカ・・気にするな・・」
そう言って顔にかかった愛液を拭き取るルーク。ルカは本当に申し訳ないことをしたと思った。
「ルカ・・・これで満足か?」
「い、いえ・・・あの・・その・・・」
ルカは最後までして欲しいのか、もじもじしていた。そしてルカはしばらく黙りこくってしまった。黙りこくってしまったルカの気持ちに気づいたルークもすこし黙ってしまう。
しかしまたしばらくしてルカは何かを決めたかのようにルークの傍に近づいてきた。
「・・・どうした?ルカ・・・」
近づいてきたルカに思わずドキッとしてしまったルーク。そしてルカはいきなりルークの肉棒を取り出し始めた。
「わわわわっっ!!!ルカっ!?何を・・」
「私だけ気持ちよくなったらルーク様に悪いですから・・・ルーク様のにご奉仕してさし上げようと・・・」
そう言ってルカはルークの肉棒を舐め始める。
「ルカっ!!?そんな事しなくても・・・くぅっ!!」
肉棒から伝わってくるルカの舌の体温がルークの肉棒に快感と刺激を与え始める。
チュプ・・・ピチャピチャ・・
「ルーク様・・・気持ちいいですか・・?」
「あ、あぁ・・・凄く・・・気持ちいいよ・・・」
「嬉しいです・・・」
ルカは喜びの表情を浮かべ、肉棒を口に含み、上下に舐め始める。
「うっ・・・ルカ・・・気持ちいいよ・・・」
ルカは顔を真っ赤にしながら肉棒に刺激を与え続ける。そして段々舐めていくスピードを上げていく。
「あぁっ・・・ルカ・・・もう・・出るっ・・・口を離せ・・・」
「いいんれふ・・・だひてふらはい・・・」(いいんです・・・だしてください・・・)
「しかし!!このままではっ・・・・うっ・・!!くああぁぁぁっ!!」
ビュクッ!!ビュビュッ!!
ルークの精液はルカの口内に吐き出された。
「ルカ!!大丈夫か!?すまない・・・」
ルークが謝ってる最中、口の中に入った精液を喉を鳴らしながら飲むルカ。
「ルーク様の・・・精子・・・飲んでしまいましたぁ・・・」
「ルカ・・・本当に大丈夫なのか・・?」
ルークはルカの心配をするのに対し、ルカの反応はさっきのルークと同じで笑顔そのものだった。
「大丈夫ですよ・・ルーク様・・・そんなに心配なさらないで・・・」
「・・・・ルカ・・・」
ルカの言葉を聞き安心したルークは静かにルカを抱いて、再びルカを仰向きに寝かせる。ルカもこれから何をするかは分かっているようで、ルークに向けて足を開き、秘所を差し向ける。そしてルークはルカの秘所に肉棒を入れる・・・。
「行くぞ・・・ルカ・・・」
「はい・・・ルーク様・・・」
ズプッ・・・



二人は今繋がれた・・・。もう二人を邪魔するものは何もなかった・・・。



種族・・・身分・・・



そんな物は二人にとっては元からどうでも良かった・・。



何故なら二人は気づかぬうちに互いを好きになっていたから・・。



繋がり・・・小さい頃から二人は結ばれていた・・・。



「ルカ・・・入ったよ・・・」
「嬉しいです・・・ルーク様と繋がれて・・・」
「私もだよ・・・私はルカが好きだ・・・ずっと前から好きだった・・」
ルークの言葉に涙を流してしまうルカも、ルークに告げる。
「私も・・・好きでした・・・ずっと・・」
「やっと一つになれたんだな・・・私たち・・・」
ルカは静かに頷く。
「ルカ・・・動くぞ・・・」
結合部からはいやらしい音が鳴り響き、部屋中に響き渡る。
同時に結合部からは音と共に少量の血が垂れる。
「痛く・・ないか・・?ルカ・・」
「大丈夫です・・・ルーク様・・・気持ちいいです・・・」
「私もだよ・・・ルカのここ・・・凄く温かい・・・」
ルカは最初は少し痛みを感じていたものの、それが秘所を擦られていくたびに快感へと変わって行った・・・。
「あんっ・・・ルーク様・・・んっ・・・好きっ・・・あっ・・」
ルカの喘ぎ声がルークの射精感を増幅させ、腰を動かすスピードを早くする。
「あんっ!・・・ふやぁ・・・激しいっ・・・・んんっ!!」
二人は互いにキスをして、快感を分け合っていた・・・。
そして快感が段々絶頂に向かっていく・・・。
「ルカ・・・そろそろ・・・出そうなんだが・・・外に出すぞ・・・」
「やっ・・・中・・・中に出して・・・・ください・・」
「だが・・・そんな事をしたらお前が・・・」
「いいんですっ!!私と・・・ルーク様の・・・繋がりが・・・欲しいんですっ・・!!」
ルカの必死な気持ちに答えようと、ルークは頷き、互いに絶頂を迎えようとする。
「る、ルカっ・・!!出すぞ・・・!!」
「はいっ・・・沢山・・・私の中に・・・出してください・・・」



ドクンッ!!



「「うあぁぁぁぁっ・・・・」」
二人は絶頂を迎えた・・・。ルカの秘所にはルークの精子が放出され、入りきらなかった精子が結合部から垂れていた・・・。
「はぁはぁ・・・ルカ・・・愛してるぞ・・・・」
「わ、私も愛してます・・・ルーク様・・・」
二人は互いにキスを軽くして、眠りについた・・・。



そしてルークが旅立つ日・・・。
「それでは行ってくる・・・」
「若・・・どうかお気をつけて・・・」
「分かっている・・・絶対帰ってくるからな・・・」
ルークは馬に乗って敵国へと向かった。そして向かう途中の原っぱにはルカの姿があった。
「ルカ・・・行ってくるぞ・・・」
「ルーク様・・・どうかご無事で・・・」
「必ず帰ってくる・・・この国に・・そしてお前のところに・・・」
「はい・・・!!」
二人はその場でキスを交わす。短い間だったが二人にはその時間が長く続いたように思えた・・・。そしてキスを終えるとルークはルカに向かって笑いかけて、また馬に乗って走り出した・・・。
ルカはルークが見えなくなるまでずっと見続けていた・・・。
そしてルカは静かにお腹を擦っていた・・・。



これは今から昔々の話・・・。



二人はこの先どうなったのかは分からないが、今でもどこかに古びた城跡があるそうだ・・・。



王子と護衛の禁忌  終



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Last-modified: 2013-04-22 (月) 00:00:00
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