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狂気に見舞われた彼女は

/狂気に見舞われた彼女は

この話は多少の残酷な描写官能表現が含まれています。
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「君を、食べたいな」
 僕の言葉に彼女は何も言わない。まるで親の仇を取らんばかりに睨みつけてくる。
 ふと、僕は自分の言い間違いに気付く。
「ああ、ああ。そうだ、そうだった。違うんだ、誤解しないでくれ。僕は君は食べたいくらい可愛らしいね、と言いたかったんだ」
 何かを言いかけた彼女だったが、すぐに口を閉ざしてそっぽを向いた。彼女はいつもこの様子だ。同じ屋根の下で暮らし始めてはや1年経ったというのに彼女は僕に心を許してくれない。
 それも仕方ないのかもしれない。彼女は今は消えた村の生き残りなのだから。偶然にもそこに訪れた僕が保護したからいいものを、もしそのままだったら悪い奴らに捕まって身売りでもさせられたんじゃないか。
 ただ、心の傷は深いらしい。僕は未だに彼女の声を聞いた事がない。だから僕は毎日彼女の為に作った部屋を訪れては、コミュニケーションを取るのだが、結果は芳しくはない。最初の方は自暴自棄になって、自殺を図ろうとしていたから縛り付けて大人しくさせていた。少し心が痛かったけど。
「悪かったよ、急な事でこんな部屋しか用意出来なかったのは」
 草タイプの彼女には日光浴が必要だ。だけどそのことを忘れてた僕はこの部屋に窓をつけるのを忘れてしまったのだ。その事も、もしかしたら仲良くなれない原因の1つかもしれない。
「ほら、今日は君の大好物にするからさ」
 とは言ったものの、彼女の大好物なんて知らない。彼女の大好物を出すのが目的じゃなくて彼女の好意を得る為に頑張っているのだからね。
 それでも彼女は僕の言葉を完全に無視をする。1度、僕にも限界が来て怒鳴った事もあったんだけど、その時ですら彼女は僕を無視した。まるで僕の存在を認識していないかみたいに。
だから、怒鳴る事はやめよう、優しく彼女の心の扉を開こうと決めたのだ。それに僕としても怒鳴るのは心が苦しいからね。
「じゃあ、ご飯作ってくるからね」
 彼女に手を振って僕は部屋を後にする。さて、どうしようかな。とりあえず僕と一緒に暮らしてる友達に相談しようかな。



「…それでどうすればいいかなぁ」
「……………」
 友達と向かい合って座る。言葉が話せない友達だけど僕には彼の言いたい事はしっかりわかる。
「やっぱり地道に行かなきゃいけないのかなぁ。どうにかして楽出来ないかな」
 そんな僕に楽なんてするもんじゃないと諌める彼。確かに彼の言う通りなんだけど、どうも納得いかないんだよね。1年経ったなら少しくらいは会話してくれたっていいじゃないか。
 彼は目を閉じたまま、彼女には彼女なりの理由があるんだよと伝える。やっぱり、彼には敵わないと改めて思い知る。
「うん、相談してよかったよ。少しずつでもいいから距離を縮めていくよ」
 さて、そろそろご飯の時間だ。彼女の大好物はわからないけど、適当に好きそうなものを作って持って行こう。きっと僕の気持ちだけでも伝わるはずさ。
「ところで体臭キツイよ? ちゃんとお風呂入ってる?」



 僕が丹精込めて作ったご飯を持って、階段を下りていく。そして満面の笑みで彼女の部屋の扉を開ける。
 彼女は相変わらず部屋の真ん中で座っていた。彼女の目線の先にはゴミがあった。
「あ、ごめんごめん。最近掃除してなかったね」
 ご飯を地面に置いてすぐさまゴミを外に運ぶ。彼女は部屋が汚いのが嫌らしい。彼女の機嫌を取るためならなんだってするさ。
「ほら、君の大好物がどうかわからないけど料理作ってきたよ」
 彼女の側に近寄り、ご飯を置く。一瞬彼女の体が身じろぎしたのは何故だろう。
「はい、あーん」
 スープをスプーンですくって、彼女の口に近付ける。彼女は口を少し開いて、スープを飲む。最初の方はご飯を食べるのを拒否していたから無理矢理にでも食べさせてたが(そうしなきゃ死んじゃうからね)最近では自分から食べてくれるようになったのが、一歩前進というべきところだろうか。
 食事を終えた後、さらなるスキンシップを取ろうと僕は試みた。好きな食べ物の話、趣味の話、色々話してみたが彼女はどんなに話しても反応を示さない。…まぁ、いつものことだよ。
「そろそろおやすみの時間だね。じゃあ、また明日」
 気が付けば夜。夜更かししてまで会話する必要は無いし、向こうからとしても迷惑だろう。
 僕は少しでも仲良くなれたと信じながら彼女の部屋の扉を閉じた。



「君を、食べたいな」
 何を言ってるのだ、こいつは。頭おかしいんじゃないか、いや、それは元々だ。私は率直にそう感じ、目の前で不敵な笑みを浮かべる奴を睨んだ。
 すると奴はハッと何かに気付いた様子で首を振った。
「ああ、ああ。そうだ、そうだった。違うんだ、誤解しないでくれ。僕は君は食べたいくらい可愛らしいね、と言いたかったんだ」
 お前が言うと冗談には聞こえない、そう言いかけた言葉はすぐさま飲み込んだ。奴は私とコミュニケーションでも取ろうとしているつもりか、毎日のように現れる。だから私としては無視するというささやかな抵抗しか出来ないのだ。
 というか、私はここに居たくて居る訳じゃない。奴の狂気のせいで私はここにいるのだ。
私が元々住んでいた村は通称ブイズの村。決して豊かとは言えない暮らしだったが、私にはそれが幸せだった(今思えば、の話かもしれないけど)そこに現れたのが奴だ。元々奴もその村に住んでいたらしいが、村を出奔。その後各地を転々と旅していたらしい。
 奴の目に止まった私。私は奴に毎日のように口説かれた。俗に言う一目惚れというものだろう。だが私は目もくれなかった。母親が病弱だったということもあって色恋沙汰に目をくれる暇は無かったからだ。
次第に狂っていって奴は、村を燃やした。私以外の全てを燃やした。そして奴は私を強制的にここに監禁したのだ。
 最初の方は、もう何が何だかわからず飯も喉を通らなかった。ただ自暴自棄になって死んでやろうかとも思った。だが、それを奴が止めた。いや、止めさせたというべきか。
「悪かったよ、急な事でこんな部屋しか用意出来なかったのは」
 …とは言うが、ここは元々奴の家ではない。元いた住人を殺してここに暮らし始めたのだ。そして本来は倉庫であるこの地下室で私を監禁している。
「ほら、今日は君の大好物にするからさ」
 マトマのスパゲッティが…いや、なんでもない。奴に心を許してはいけない、奴に隙を見せてはいけない。そう思っている私は、奴を無視する。1度激昂された事もあったが、どうにかしのげた。
「じゃあ、ご飯作ってくるからね」
 奴は手を振って部屋を出て行く、忘れることなく部屋の鍵を閉めて。もし開けたままでも、手足を拘束されたこの状況じゃ、逃げも隠れも出来ないけど。
 ふと私は1つの死骸に目をやる、まだ腐ってはいないが。好きなものを徹底的に愛する、というよりも好きなものを死ぬまで愛する、というべきだろう。この死骸の子もまた、奴の歪んだ愛情に殺された。私もいつか殺されるのかもしれない。
 奴を幸せにする者は奴の全てを許して、受け入れてくれる者じゃなきゃ駄目だろう。そんなこと私には出来ない。
 物思いに耽って何分か、誰かが階段を下りてくる音が聞こえてくる。私の体は意に反して硬直するがなるべく扉を方を見ないでおく。
 鍵が開く音が聞こえて扉の向こうから料理を持った奴が現れる。そして私の視線の先の死骸に気付く。
「あ、ごめんごめん。最近掃除してなかったね」
 そう言って奴はその死骸を外に運び出す。その手つきには死者を労わり様子は見れない。しかもまるでその死骸をゴミと言わんばかりのその言葉。私はもう驚きもしなかった。
 いつの間にか近くにいた奴に私は一瞬身じろぎをした。奴は気にする様子無く、スープをすくったスプーンを私の口に寄せてきた。
「はい、あーん」
 彼氏彼女の関係なら周りに羨ましがられるだろう。だが私達の関係はそんなものじゃない。私の手が拘束されているから自分で料理を食べられないのだ。一時期、食べる事を拒んだこともあったが、その時は命の危険があるからか無理矢理食べさせられた。…もし私が死んだら奴は悲しみも嘆きもしないだろうけど。
 私は嫌々ながらも小さく口を開き、スープを飲む。不味い訳ではない、どころか美味しいと言えるくらいだろう。だけども誰がこんな状況で美味しいと感じるだろうか。今の私にはこの美味しいはずのスープもただの水だ。
 料理を食べ終えると奴は私に様々な話題を出して話しかける。もちろん、全部無視だ。奴が普通の性格だったなら私も喜んで会話するのだけども。
「そろそろおやすみの時間だね。じゃあ、また明日」
 どうやらもう夜のようだ。ここには窓も何も無いからわからないけど、奴は自分の種族故に夜になるとわかるのだろうか。
 …さて、今日はぐっすり寝れるだろうか。



 夜、“それ”は目覚める。…いや、自分自身だからそれという言い方は酷いんじゃないか?大切な我が身だぞ?最終的に信頼出来るのは自分だけだし、自分を敵に回しちゃあ、孤立無援の絶体絶命だ。
 ああ、そんな事はどうでもよくないが今はどうでもいい。見ている皆にはこの俺が何なのかを教えなくてはな。
 俺は説明が苦手だし嫌いだ。無為自然を首尾一貫。適当に言うと、精神が2つあるやつ、体は1つなのに。これで説明はおしまいだ、面倒くさい。
 そんな俺は夜になると性格が変わる、夜限定でだ。俺の中のもう片方はどうやら俺の事を覚えていない様子だから、俺は好き放題が出来るわけさ。とは言うものの、もう片方も好き放題やりまくってるようだが。
 その結果が地下室に監禁されてるリーフィアの彼女だ。ブイズの村に住んでいた彼女に一目惚れした俺の片方は、彼女を独り占めする為だけに村を燃やし、他の村の者を惨殺した。我ながら、よくもまあそんな酷い事が出来ると感嘆したよ。
 わかると思うが、俺ともう片方は同じだ。片方が何しても咎めないさ。いや、というか感謝すらしている…というべきだな。片方のおかげで俺は彼女にあんな事や出来るってわけさ。
というか、俺の片方は彼女に対して然るべき行為をしていないんだよな。然るべき行為って何かって?そりゃあ性行為に決まってるだろ。片方は彼女を傷付ける事はしたくないとか思ってるらしいが、どの口が言うか。村を燃やして、村の者を殺して、家を奪って、そこで監禁させておいてよく言えるよな。
彼女を喋らそうと躍起になってる片方だが、俺の手にかかればちょちょいのちょいだ。彼女が悶える声、我慢する声、嘆きの声、全て可愛らしい。
 さあさあさあ、時間を食ってしまった、始めようか。まずは寝ている彼女を起こさないように優しく、だ。別に乱暴にしてもいいのだが、今日はそういう気分じゃない。今から犯されるというのに彼女は呑気に寝息を立てて寝ていやがる。…いや、冷静に考えると鎖をつけられたまま寝るって地味に凄いよな、慣れだろうが。
 まずはうずくまっている彼女を仰向けにする。すると彼女の秘部が丸見えになる。自分が知らないところで視姦されるのはどういう気分なんだろうな。
 彼女の体を見るだけで済ます俺ではない。そんな結末は不満だろう。自分の右手(正しく言うなら右前足)を彼女の秘部に乗せて、力を込める。ピクリと反応を示す彼女を見て、思わず口元が歪んでしまう。手を離して、筋に沿って秘部を撫でる。
「………ぅんん…」
 徐々に彼女の反応は明瞭になっていく。それが俺の劣情を煽る。俺は手は秘部を撫でながら彼女の耳元で囁く。
「まったく、難儀な生涯だよなぁ。本当に可哀想ったらありゃしない」
 撫でるのをやめ、彼女の秘部に少しずつ少しずつ、手を入れていく。
「きゅっ……!」
「それが好きなんだ」
 その言葉と同時に俺は思いっきり手を秘部の奥まで入れる。その衝撃で彼女の体は弓なりにのぞけ、目を覚ます。
「おはようございまーす」
「…はっ! やめて! 来ないで!!」
 彼女は必死に抵抗するが、手足が鎖で縛られているこの状況だ。逃げられるはずも無いのは彼女もわかってるはずだ。
 それでも抵抗しようとするのは彼女なりのプライドなのだろう。脆く儚く、それが、良い。実に良い…!
 さらなる劣情に煽りたてられた俺は手の動きを激しくする。もちろん、そうすると彼女の反応も激しくなるわけだ。
「ひっ…! いやっ…やだ…!」
 彼女の瞳から溢れる涙を俺は舐めとる。しょっぱい、だが良い。まさしく彼女の味だ。
「いや、お前の味といえば…」
 手を抜いて、顔を彼女の秘部に向けると彼女は俺がしようと思っていることを察し、足を閉じる。まあ無駄な抵抗だ。力の差というものがあるだろう。彼女の両足に手をかけて、無理矢理こじ開ける。そしてそのまま顔をうずめる。必死に足を閉じようと彼女は足に力をこめているが…
「ひゃぁ!」
 舌で秘部をつつくと、とたんに力が弱まる。いつものことだ。一定の間隔ではなく、だがリズミカルにつついていく。その度に反応を示す彼女は本当に愛くるしい。
 彼女の秘部からは快楽の証である愛液が溢れ出てくる。俺はそれを舐めとり、コクコクと頷く。これだ、これが彼女の味だ。
 彼女の足がピクピクと痙攣を始める。これは彼女の限界が近付いてきた合図だ。そのタイミングで俺は顔を離す。彼女の顔を見るとほんの少し物欲しそうな顔をしていたがすぐに俺を涙目で睨みつける。こういうところも可愛らしいな。
「俺がここで止めたら、どうする?」
 彼女の瞳が見開く。やはり、心が拒否してても身体は正直なのだな、快楽には抗えないらしい。
「安心しろ…途中で止めたりしちゃあ…お互い不満だろう。俺はお前に恥ずかしい言葉を言わせて犯させる気なんて更々無い…」
「ひゃん!」
 試しに彼女の額の葉っぱを甘噛みしてみると、これまた面白い反応が見れた。なるほどねぇ…俗に言う性感帯という奴だな。1年間一緒に暮らして(彼女からしたら監禁されてから)始めての発見だ。これは良いぞ、とても良い!!
 新しい玩具を買って貰ったかのように俺は額の葉っぱを噛んだり舐めたり吸ってみたりする。
「きゅぅぅぅ……!」
 彼女は必死に歯をくいしばって迫り来る快楽を耐えていた。その顔に加虐心が芽生えた俺は今度は左手を彼女の秘部の中に突っ込む。
「いっ…!?」
 突っ込んだ左手からキュッと締め付けを感じる。だが俺は攻めの姿勢を崩さない。手を出し入れしながら葉っぱを舌で弄ぶ。ふと見ると、彼女の足が痙攣している。
「ほら、さっさと楽になりな。」
「い、いやあぁぁぁぁっっっ!」
 ビクンと、今までよりも大きな反応を示す彼女。あれだな、イッたって奴だな。イッたすぐ後に攻めるとなんというか…未曾有の快楽だよなぁ。(自分自身でやろうとしても、ちょっと辛いものがあるが)…いや、今日はしないぞ。
 自分の下腹部を見ると興奮した表れであるいきり勃ったモノが自己主張していた。自己主張…?自分のモノなんだから…あ、自己主張か。
「さあ、本番を始めようぜ…?」
「…うぅ…」
 自分のモノを彼女の秘部にあてがう。すぐには入れない。彼女の恐怖を煽るようにモノを擦り付ける。
「入れるぞ…?」
 自分のモノが彼女の中に入っていく。モノを包み込む感触がとても良い。
「きゅっ…ぅぅ…!」
 おっと、そうだ。折角見つけた性感帯を攻めないわけにはいかない。俺は再び額の葉っぱを舐める。
「ひゃあ!」
 締め付けがきつくなったのを感じて、俺は腰を動かし始める。少し動くだけで彼女は可愛らしい反応を出す。今日は激しくやる気分じゃない、彼女の中にゆっくりと出し入れする。彼女を縛っている鎖の音と彼女の喘ぎ声、そして卑しい水音が地下室に鳴り響く。
 次第に快楽に我を忘れてきた自分。今日はゆっくりとやる気分だったというのに、まるで自分の頭と身体が引き離されたかのように腰の動きがはやくなっていく。
「ひぃ、にゃぁ…ふあ…!」
「……………」
 彼女の足が痙攣をしているのと同時に自分自身も限界が来ていることを感じた。もはやここまできてやらない訳にはいかない。一層、腰の動きをはやくする。
「……ほら、お前の中に出してやるよ…!」
「や、やだ…いっ…ふああぁぁっっ!」
 自分のモノから吐き出される快楽の汁。それは彼女の中に出される。モノを引き抜くと、彼女の秘部から溢れ出る俺の汁と彼女の汁が混じったもの。彼女はどうやら気を失っているようだ。これはいつものことだが。
最後に彼女の唇にキスをして部屋を去る。これで俺の時間はおしまいだ。あぁ、今日も最高だった、今度はいつしようか。



「おはよう、少し元気が無い様子だけど大丈夫?」
 朝起きてすぐに彼女の元に向かうと、彼女は少しやつれていた。何故か僕もあまり調子が良くないんだけどね。
「ほら、朝ごはんを食べよ。今日はチーゴジャムを使ったトーストだよ」
 彼女に食事を与えながら彼女の顔をじっと見つめる。

 今日も可愛いなぁ…。


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Last-modified: 2015-10-09 (金) 12:47:37
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