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燃料補給

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※この物語は2022年6月時点に執筆したものです。実際の設定とは異なる可能性があります。

燃料補給 

writer――――カゲフミ

 人里離れた森の奥にひっそりとその建物は佇んでいた。人々が生活を営んでいる住居とは違った造形をしている。四角形を縦に積み上げたような形で、無駄を省いて設計されているような感じだ。
その中の一室に招かれ、私は恐る恐る扉を潜っていた。大きなポケモンでも軽々入れるように大きな入り口になっている。
取り立てて警戒心が強いという自覚はないものの、何しろこんな人間の施設の中へちゃんと足を踏み入れるのは今回が初めてのこと。
何の前触れもなく私に接触してきた人間の物珍しさと、私に対して物怖じしないその態度。そして、連れていたポケモンにも少々興味が湧いてしまったためのこのこと付いてきてしまったが。
もちろん、私もそこらの一般ポケモンよりは能力を秘めている伝説のポケモンだ。力でならば彼女らを振り払える自信はあるが、人間の技術とやらは侮れないものがある。
何しろ彼女たちとはほぼ初対面。良く見知った間柄ならばともかく、信頼に足るものが何もない。無理やり閉じ込められて拘束され、ひどい目に遭わされたりする可能性も少しは危惧していた。
だが、彼女からは私が今まで見てきた者たちとは別の気を感じていたのだ。私を単純に使役させるために挑んできた有象無象のトレーナーとは違う、純粋すぎる探求心のような何かを。
「ここまでついてきてくれたということは、協力してくれるのね」
 不要なものを限界まで取り払っているような殺風景な部屋の中。中央辺りまで歩んだ彼女はくるりと私の方を振り返る。
顔は笑っているようにも見えたがどことなく本心は窺い知れないような、底の見えない雰囲気が漂っていた。こんな人間は初めてなので私も戸惑うことばかりだ。
自己紹介を受けたわけではないが、彼女が纏っている白い服に小さな札のようなものがあった。私の中では彼女のことをそこに表記されている「レダ」と呼ぶことにした。
「……一応は、な。言っておくが無理を感じたら私はいつでも抜けさせてもらう」
「ええもちろん。強制はできないもの」
 私を見上げるレダの表情は何だか自信ありげだった。まるで私が断ることなどあらかじめ想定すらしてないような。
力ずくで私をどうにかしようという判断に至らなかった分だけ、おそらく彼女は人間の中でも聡明な方なのだろう。住処にいた私に、レダは連れのポケモンと一緒に話を持ち掛けてきたのだ。
何かを相手に求める場合に、まずは詳しい事情の説明から入るのは合理的なやり方ではある。ただ、今回ばかりは内容を掘り下げられるほどに私は困惑する羽目になったのだが。
「来る前にも言ったけれど、私はあなたの下半身にとても可能性を感じているの。あ、いかがわしい意味じゃなくてね」
「そうとしか聞こえないが」
「私はあなたの性器そのものには興味ないもの。まあ、フラウはどうかは分からないけど」
 唐突に私の下半身の話を隣にいた緑色のポケモンへ振るレダ。連れている手持ちとはいえ、会って間もない私への興味の話をするのはデリカシーがなさすぎるのではないか。
と、私が隣に視線を移してみても、フラウと呼ばれたフライゴンは片手を口元に当ててくすりと笑うような仕草を見せただけ。嫌な顔をしている感じではなかった。
こんなやり取りはトレーナーとポケモンの間では日常茶飯事に行われているものなのだろうか。あるいは彼女らが常識から逸脱気味なだけだろうか。
できれば、いや頼むから後者の方であってほしい。身体的な危険はともかくとして、精神的な消耗の方がこの先危ぶまれそうでならなかった。
「私たちが注目しているのはあなたが放出する精液なの、コライドン」
「うむ……」
 私の種族はコライドン。誰がいつ名付けたのかは分からない。昔からそう呼ばれていて、私もいつの間にかその種族名を受け入れていたような気がする。
人間たちの間では伝説のポケモンと呼ばれている存在らしい。確かに私自身、秘めている能力は他のポケモンを軽く凌駕しているという自負はあった。
この森の周辺で暮らすポケモン達が束になってかかってきたとしても、簡単には引けを取らないくらいの力が私にはある。ただ。
大きな力を持って生まれた弊害なのか。余った力の矛先はどうも性欲の方にも向いてしまっているようで。こまめに処理をしてやらないと、外を出歩けないほどに滾るのだ。
基本的には住処の中で済ませているのだが、どうしても我慢が出来なくなったときに森の中の茂みでひっそりと行ったこともあった。それを嗅ぎつけたのが彼女、レダだ。
研究者である彼女が分析したところによると、だ。私の精液から他にはない特別な可燃性の物質を発見したらしい。それを応用することで、新たな科学の発展に繋がる可能性があるのだとか。
住処に入ってくるなり突然私の精液の話をされて、最初は頭や背中にある飾り毛が逆立つような想いだった。この人間は気でも狂っているのか、と。
だが、話をじっくりと聞いていくうちに徐々に私も彼女の言い分を理解することができてきた。別に下心などではなく、一研究者としての探求目的からの歩み寄りだと。
完全に信用したわけではないにしても私が彼女らに協力の意向を示したのは、私にとっても悪い話ばかりではないなと判断したからだ。
私自身、この性欲の行き場を持て余している感はあった。面倒になり放置しようものならば、股間から嫌というほど自己主張を始めてしまうため定期的に構ってやらないといけない。
本来は気持ちよくなる目的も含めての自慰行為なのだが、私の中では半分近く作業と化していた。レダの言う施設で処理を手助けしてもらえるならば、これも一つの方法かと思ったまでのこと。
まあ、レダが連れていたフラウとやらに少しばかり釣られてしまったというのもこっそりと付け加えておく。彼女の外見的なものに、同じドラゴンタイプのポケモンとして惹かれるものはあったのだ。
「ではこれから、この部屋にある装置であなたのエネルギーを採取させてもらいます」
 レダが壁に設置されていたボタンを押すと、天井の一部が口を開けそこから細長い管のようなものがするすると降りてくる。
まるで地を這うハブネークのように柔軟性のある動きだった。管の先端部分は白くて楕円型をしたもので覆われており、何となくではあるが用途を察してしまいそうになる。
事前に説明を受けてしまっているせいで、本来は無機質であるはずの機械の動きにどこかいやらしさを覚えてしまうのは私の考えすぎなのだろうか。
「それじゃあ、フラウ。お手伝いお願いできる?」
「はーい」
 レダに促されるまま、フラウは私の右側にぴったりと寄り添ってくる。にこにことした表情のまま、どちらかというと軽い雰囲気で距離を詰めるのに躊躇いが無かった。
レダが口にしたお手伝いの内容が何を指しているのか分からないほど私は純粋ではない。雌を近くに感じる心地よさよりも、遠慮のなさへの困惑の方が大きかったが。
「お、おい……」
「あら、もしかして嫌でした?」
 二足歩行のドラゴンタイプであるため、そこそこの高さを誇るフライゴン。それでも私と比べれば一回りくらいはゆうに体格差がある。
私を見上げるフラウは必然的に上目遣いになっていて、あざとさを感じなくもなかったが。それでも近くで感じる異性の息遣いに心は揺さぶられてしまっていた。
「い、いや……そうではない。そうではないが」
「あ、もしかして緊張してます?」
 場合が場合、というのもあった。誰かの前、しかも片方は同じドラゴンタイプの異性の前でこれから私はあられもない姿を晒そうとしているのだ。
普段自分だけで処理しているのとは勝手が違いすぎている。ついでに言うとあまり雌に対して免疫が少ないというのも私がそわそわしてしまう原因の一つ。
伝説ポケモンという立場上、なかなか他の野生ポケモンとの関係を持ちづらいというのもあって、長くを生きている割に私は経験豊富などとはとても言えない現状なのであった。
「そうだな……誰かを前にしていると落ち着かんよ」
「大丈夫ですよ。身を任せていただければ研究も進むし、コライドンさんも気持ちよくなれるし。お互い良い結果になるじゃないですか」
 何だか都合良く話を持っていかれている気はする。レダのように研究の主導権を握っているわけではないにしても、フラウも立場上は研究者側であるはず。
私を上手く促すために振舞っている可能性は十分に考えられるが。フラウの肌やお腹の感触がその思考を阻害しようとしてくる。いつまで私は冷静でいられるだろう。
「そうなるとまだ決まったわけでは……んっ」
 私の脇腹から太腿あたりにかけて、フラウの細い指先が伝っていく。間近で直接目に見えているであろうスリットにいきなり手を出してこないところを見ると、焦らしの何たるかを理解しているようだ。
まあ、会って間もない雄に抵抗なく身を寄せてくるくらいなのだから手馴れているのだろう。私に振り撒かれている愛想が業務用だったとしても、無反応でいることは難しい。
何しろ私の下半身は自身ですら制御しきれないことがあるくらいなのだ。すぐ傍で雌の息遣いを敏感に感じ取ったスリットの中の雄がざわつき始めたのを感じていた。
「やっぱりここが変わってますよね、コライドンさん」
 脇腹辺りから移動してきたフラウの手はお腹辺りで止まる。喉元から下腹部にかけてある半円の形をした出っ張りのことを言っているのだろう。
人間が使う乗り物の一部を張り付けているようだ、と言われたこともある。確かに、私の体の中でひときわ目をひく特徴的な部分だ。
青とピンクと白が入り混じった頭と腰にかけての飾り毛も派手なことは派手だが、この胸元のそれは他のポケモンには類を見ない変わった形をしている。
物珍しさからかフラウはその出っ張りの下の方、ちょうど彼女の手が難なく届く辺りに手を伸ばしてきた。偶然か、狙ってなのかは分からない。
ただ、そのときに半円からさらに飛び出していたとげの部分にフラウの指先が触れてしまったのだ。直後、私の背中から下半身にかけてぞわりとした感覚が走り抜ける。
「んくっ」
 びくんと背中を引きつらせた私を慌ててフラウが見上げる。しかし、私の表情が苦痛に歪んだりしていなかったのですぐに察されてしまったようだ。
「あっ、ここ弱いんですね」
「ち、違……あっ、んっ」
 敏感な個所を攻める、というのは私の体液を採るためには合理的な方法ではある。ただ、あまりにもそれをやられると私の尊厳が大きな打撃を受けてしまうのだ。
まあ、本当に嫌ならばフラウの手を振り払ってでも拒めば良いだけの話。長年付き合ってきている自分の体だ。どこを触れられれば弱いのかは私が良く知っている。
自分で弄ることは数多あれど、他の者に触れてもらう機会は少ないのだ。フラウの指先の感覚への期待を捨てきれていなかったのだ。
しかし、なんというか彼女の手つきは割と容赦がない。三本の指でかりかりとくすぐられるかのようにリズミカルに表面を撫でられて、何とか堪えようとしても口元から声が零れ出てしまう。
そんな私の喘ぎに呼応するかのように、股間のスリットの間からにゅるりと雄の象徴が顔を覗かせてきた。下腹部から尻尾の内側に掛けて、鱗のように強度を持った黒い部分。
ちょうどその付け根の辺りから黒い鱗を左右にぐっと押し広げるかのように、力強く這い出してきている。やはり、雌に寄り添われて弄られるとなると気持ちの高ぶりが早い。
今日はそこまで滾っている感覚はなかったのだが。悶々としていてどうしようもない時と同じか、それ以上の勢いで雄がむくむくと頭をもたげ始めていたのだ。
「わあ、やっぱり伝説のポケモンだけあって立派ですねえ」
「これは有望そうじゃないの」
 今まで黙っていたレダまでが私の肉棒に対しての批評を始めだす始末だ。ほぼ初対面の雌相手にこんな姿を晒しているだなんて、今朝住処で目覚めたときの私に伝えても信じないだろう。
ただ、その恥ずかしさで委縮してしまっているかというと全くもってそんなことはなく。胸のとげとげを擦り続けるフラウのおかげで股間はますます元気になっていくようだった。
「見え透いた世辞のつもりならば……んおぉ」
 何とか伝説ポケモンとしての誇りを保とうと紡ごうとした言葉も積極的なフラウに遮られてしまう。せめて私の喘ぎで中断でなく、最後まで言わせてほしかった。 
スリットから這い出てきた肉棒に両手を伸ばしてきてすりすりと上下させ始めるフラウ。やっぱり手馴れているし躊躇はしていなかった。
彼女たちは普段から研究と称してこんなことを他の雄ポケモンたちにもやっているのかと邪推してしまいそうになるくらいだ。
何度か擦るかのように雄の表面を撫でられて、私の一物はすっかり膨張しきって万全な状態になっていた。先端から染み出した先走りの雫が裏筋を伝っていく感覚までしっかりと分かる。
「そろそろいいかしら、コライドン。今から管を付けるわ」
「あ……ああ」
 レダが何やら操作を加えると天井から伸びていた管の先端の白い部分がぱっくりと開いて、私の雄はその装置に根元まで包み込まれてしまう。
硬くて無機質な見た目とは裏腹に中は弾力のある柔らかめな素材が使われているらしく、肉棒全体にうねうねとした触感が絡みついていた。
こんな得体のしれない機械に身を任せてしまっても良いのかという不安よりも、これからどんな風に気持ちよくさせてくれるのだろうという期待の方が遥かに勝っている。
正直、ここまで雄を滾らされておしまいというのは拷問にも近いような生殺しだ。何らかの勢いが手伝えば隣にいるフラウを押し倒してしまいかねないくらいに私の気は昂っていた。
「では装置を作動させるわね。万が一痛かったら言って」
 これから私は快感ではなく痛みに襲われる可能性があるのだろうか。とはいえ、万が一と言うくらいなのだからそれだけレダには自信があるはずだ。
肯定の返事をしたつもりだったが壁際の彼女の方まで届いていなかったかもしれない。首は縦に振っていたので、私の意向は伝わっているとは思うが。
直後、私を覆っていた部分がぐにぐにとまるで別の生き物のように動き出した。根元から先端まで、肉棒全体を搾り取るかのごとく。ぐにぐにとしたリズミカルな動き。
余すところなく全体を網羅しているため、満遍なく刺激が襲い掛かってくる。自分の手で扱いてやるときのようなむらがなく、私の視界がぐらりと揺らぎだすのも早かった。
「あっ……がっ、んう」
 これは、想像以上に強烈。人間の技術というのも底知れない。もちろんこれは精液採取のために作られた装置で、私が性処理するためのものではないのだろうが。
今の私にとっては気持ちよくなれさえすればそんなことはどうでも良くなってきていた。規則的な機械の動きが繰り返されるたびに、私の限界が近づいてくる。
装着してからそう時間も経たないうちに、私は機械の中へ勢いよく精を放ってしまっていた。自分の意志とは半ば無関係に放出された精液は管の中を通ってどこかへと運ばれていったようだ。
これまでほとんどの場合は私自身が私の下半身の世話をしてきていた。果てる瞬間というものはある程度感覚で掴めていたのだが、今回ばかりはまるで違っていて。
いつの間にやら果てており気が付けば精を搾り取られていた、そんな感覚だった。発射直後の快感もじわじわと長く続くような感じで、下半身から背中にかけて泥沼のようにまとわりついてくる。
彼女らの研究に協力したいというよりも、あわよくばいつもより気持ちよくなれればという思いだったが。自分で致すよりも具合が良く、何よりも腕が疲れずに楽だった。
「悪くないわ。でも……」
「む?」
「普段の量からすると少ないんじゃない?」
「なっ」
「もう一回くらい行けるでしょ」
「んあぅ」
 採取を促すレダの意思で、一時停止していた装置が再びびくびくと稼働を始めるものだからたまったものではない。喘ぎ声を極力我慢しようとかそんな次元の話ではなかった。
普段、と指摘されて一瞬不意を突かれたところにこれは酷くないだろうか。彼女らはいつの間に私を調査しつくしているのだ。もはや私にプライバシーは存在しないのか。
確かに、一回では物足りなくてほぼほぼ二回目に突入することがざらではある。ただそれは間に小休止を挟んでからやるものなのだ。
今回みたいに射精直後に連続してやるものでは、決して。さらにはフラウが便乗して私の胸元のとげの部分を弄りはじめるものだからなおさら質が悪い。
ええい、やはりこの主人にしてこのポケモンありきなのか。おまけに私の雄を包んでいた管の先端部分には新たに、小刻みに震える振動までおまけされていたのだ。
連続で搾取することを想定していなければ、こんな機能があるはずもない。まったく、人間という奴を調子に乗らせてしまうと碌なことがないようだ。
まあ、一回目に限れば私はこの装置を評価していた。正直なところ気持ちよかったのは事実ではあるし、新鮮な感覚を私に叩き込んでくれた。
しかし、しかしだ。連続した第二ラウンドにて、この強烈すぎる刺激はあまりにも。もう少し手心というか、加減を加えてくれないか。
「んくっ、あっ、やあぁっ!」
 まるで雌のような甲高い声を抑えることもなく、私は二回目の精を搾り取られていた。勢いは衰えていても関係なしに精液は管にずるずると吸い込まれていく。
出した直後の肉棒への刺激と、装置の振動と、フラウの悪乗りが合わさってあっという間である。こんなに早く果てたことはないくらいの最速記録ではなかろうか。
さすがに、連続しての二回目は私でも応えるものがある。ふらふらと床に尻もちをついて、そのまま仰向けに倒れ込んでしまった。
自身のプライドから、どうにか床に膝や手を付かずにことを済ませてやろうと密かに意気込んではいたが、もう無理だ。彼女らは容赦がなさすぎる。
私が床に転がるのと同時に、肉棒を拘束していた装置はにゅるりと抜け出たかと思うと、そそくさと天井の穴へと戻っていった。
勢いを失い出損ねた精液が垂れる感じもしなかったので、一滴残らず吸い尽くされてしまったのだろう。機械相手ではあるが、やることを済ませたら立ち去ってしまう現金さを感じた。
「ありがとう、コライドン。あなたのおかげできっと研究所の未来は明るいわ」
 どの口が言うか。私をこんな目に遭わせておきながら。こちとらまだ頭の中がぐわんぐわんとしている感じが残っているというのに。
顔だけ起こしてできる限りの非難を込めて睨みつけてやったが、あんな醜態を晒してしまった後では伝説ポケモンの威厳もなにもあったものではないか。
「そんな顔しないで。満更でもなかったんじゃない?」
 私があれだけ出してしまったのを見ておきながら、わざわざ聞いてくる辺り意地が悪い。曲がりなりにも私は彼女らに骨抜きにされてしまった。
二回目が良かったかどうかを評価する余地はなかったが。こう、強引に攻め立てられるような感覚は確かに普段味わうことのできない新鮮さがあったのは事実。
直接口にだしてしまうのは、彼女らに完全なる負けを認めてしまうようで言いづらく、私は口をつぐんだままでいたのだが。
「コライドンさんさえよければ、いつでも来てくれていいんですよ」
「ふん、誰が……あっ」
 手癖の悪い雌め。三度、フラウの指先で胸元のとげ部分を撫でられて。スリットからまだ顔を出していた肉棒が、私の代わりにぴくんと頷きの頭を垂れたような気がした。

 おしまい


・あとがき
ポケモンの新作スカーレットバイオレットが発表されましたね。パッケージを飾るコライドン、ミライドンどちらもなかなか素敵なデザインじゃないですか。
コライドンがバイクのようなモチーフであることと大変すばらしいデザインだったことが合わさって、コライドンのちんちんからガソリン出そうだよなと思いついてしまったのが今回のお話。
こういうお話は情報が熱いうちに書くに限ります。ほぼノリと勢いで進めたような感じでしたが楽しんで書けたように思えます。

以下、コメント返し

>やっぱり「燃料補給」ってそういうことだったんですね?
読む前から「まさかな……」とは思いましたが。 (2022/07/09(土) 18:21)の方

ものすごくタイトルストレートなお話でお送りさせていただきました。この場合コライドンは燃料を補給される側ですが。

>お題に対する豪速どストレートみたいな内容で最高でした! (2022/07/09(土) 22:31)の方

コライドンがフライゴンのお手伝いで未来のエネルギーを提供するお話です。お手伝い役の雌は「らい」繋がりでフライゴンに来てもらいました。

>給油口からガソリンを抜き取るのはどろぼうでは(?) (2022/07/09(土) 23:05)の方

本来ならその辺にぶちまけられていたものをちゃんと回収しているので泥棒にはなるようなならないような微妙なラインですね。

最後まで読んでくださった方々、投票してくださった方々、ありがとうございました。

【原稿用紙(20×20行)】22.9(枚)
【総文字数】7868(字)
【行数】139(行)
【台詞:地の文】10:89(%)|835:7033(字)
【漢字:かな:カナ:他】35:64:3:-3(%)|2812:5041:312:-297(字)


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Last-modified: 2022-07-12 (火) 22:22:35
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