発情期シリーズ第2弾。
今度はルカリオの相棒、リザードンが発情期を迎えます。R-18
ポケダンのパートナーという関係性の尊さ。あと体格差も尊い。
氷の洞窟に、轟音が響く。
「インファイト!」
直後、マンムーの巨体が壁に叩きつけられ、グラグラと地面が揺れた。
「ふぅ……」
「す、凄い……」
俺たちは、北のあるダンジョンに挑んでいた。
「すいません、ルカリオさん。こんな依頼受けてもらって」
「とんでもない。楽勝だよ、このくらい」
……と言っても、このダンジョン、実はけっこう難しい。
それを察してか、俺に守られ付いてくる傍のリーフィアは、申し訳なさそうにしてる。
彼女……じゃなくて、彼がこの依頼の依頼者。内容は依頼者と一緒に「とうけつしたいわ」を見つけること。
「でも、報酬も割に合わないですし……」
「気にするなって。俺が受けたいって思ったんだから」
「ルカリオさん……」
身体の葉っぱを少し萎らせるリーフィア。
可愛いなぁ……。
と、ついつい彼に対して不純なことを考えてしまう。
ギルドの掲示板の隅っこに貼られていた依頼書。依頼に不慣れなのだろう、確かに割に合わない内容に、どの探検隊からも敬遠されていた。
でも依頼者の名前を見つけた瞬間、俺は躊躇なくこの依頼を手に取ったのだ。
「どう? 俺の仕事ぶり」
「はい! すごくカッコいいなぁ……って、さっきからドキドキしちゃってます」
「はは……ありがとう」
……わざわざ派手な技を繰り出した意味があった。
正直、もはや俺はデート気分だ。
相棒のリザードンに無理言って留守番して貰って良かった。すごく不機嫌になってしまったが。
でも、こんな機会滅多にないから、つい。
「リーフィアの仕事にも、かなりお世話になってるからさ。俺の仕事も見てもらいたかったんだ」
「ふふ……ルカリオさんったら」
微笑むリーフィア。
ふと、思い出す。あの日を。
彼と初めて交尾した時の事を。
彼の仕事は、男娼。その女の子のような外見と性格を活かして、かなり刺激的な体験をさせてくれる。そしてそんな彼は……俺の初めての相手。
彼と知り合って1年とちょっと。その間に俺は3度の発情期を迎え、その全てでリーフィアの世話になった。
ポケモンに発情期がある故に、ある意味では息抜きや遊びの一環として当たり前に行われる、交尾。その相手をするリーフィアも、別に深刻な事情があって男娼をしているわけでない。単にその仕事が好きだからだ。
ポケモンの世界に、俺も大分慣れてきたんじゃないかな?
などと考える、元人間の俺。
でもやっぱり、俺はリーフィアにちょっとだけ、特別な意識がある。なにせ身体を重ね合った仲だ。
ま、彼にとって俺はただの客なのだから、その辺は割り切ってるつもりだ。そもそもオスだし。
もっと仲良くなれればいい、そんな感じだ。
「はっくしゅん!!」
「だ、大丈夫か?」
「え、ええ。ちょっと、寒いかもです……」
俺の足元に寄り添うリーフィア。その身体は少し震えていた。
それもそうだ、彼は探検慣れしてない。氷のの環境は応えるだろう。「ひでりだま」で誤魔化してきたが、長い探索でもうストックはない。限界が近い。
「やっぱり、思うようにはいかないものですね……」
「諦めるな。もうちょっと探そう」
「はい……」
目的の「とうけつしたいわ」は進化の為の道具で、かなり珍しい。でもどうしても、彼は自分の手で見つけたいそうなのだ。
たった1匹の家族の為に。
「誕生日プレゼント……だっけ? 妹さん喜んでくれるといいね」
「……はい。実は、お返しなんです」
「お返し?」
「私がリーフィアになれたのは、妹のおかげなんです」
「あぁ、なるほど……」
そりゃ、ちょっと無茶をしてでも見つけたいよな。
でもダンジョンもほとんど最奥まで来た。野生のポケモンも、さっきのマンムー以外見えない。もしかしたら、このダンジョンにはないのかもな……。リーフィアの事を考えると、引き揚げたい所だ。
ん〜どうするか。無理を言えば、カクレオンの店に仕入れてもらえそうだが……。それじゃ意味がない。う〜ん……。
「あ! ルカリオさん!」
突然、リーフィアが叫ぶ。静かな洞窟にその声が反響していった。
「な、なに!?」
「あれって! もしかして!」
興奮した様子のリーフィアが凍った地面に足を取られながら走っていく。慌てて、俺も続く。
彼に追いつくと、その目の前には、コラッタほどの大きさの、キラキラと輝く氷の塊があった。この寒さの中で、不思議なほど白い冷気を吐き出している。
そしてよく見ると、それが氷ではなく、岩だと分かる。
「ルカリオさん!」
「おめでとう、リーフィア! 正真正銘、君が見つけたんだ」
「やったぁ! ありがとうございます、ルカリオさん!」
飛び跳ねて喜ぶリーフィア。
そこまで喜ばれちゃ、探検隊冥利に尽きるってものだ。本当によかった。
「はぁ〜……」
安堵して気の抜けた様子のリーフィア。
「それにしても、綺麗ですね……」
「……そうだな」
氷のような岩をまじまじと眺める俺とリーフィア。その表面に、岩を覗き込む俺たちの顔が映る。
ふと、反射越しに目が合った。
ドキッと、胸が高鳴る。
「よし、じゃあ早く帰ろう」
誤魔化すように、俺は屈んで「とうけつしたいわ」をトレジャーバッグに入れ、拠点にワープする為のバッジを手に取った。
「待ってください」
ふと、リーフィアが俺の手を前足で引き止める。
俺がゆっくり彼の方を向くと、彼はこちらをジッと見つめていた。
「あの……私、真面目に探検してたルカリオさんには申し訳なかったんですけど、その……デートみたいだなって、勝手にドキドキしてました」
「そ、そう……」
俺と同じ事を……。
「それで、ルカリオさんとってもカッコいいし、優しいし、私、凄く楽しくて……。依頼以上のものを、たくさんいただきました」
「あ、ありがとう。まぁ、楽しんでくれたなら俺も……!?」
突如、リーフィアはのしかかるように、俺を仰向けに倒した。俺の上に、リーフィアが乗る形になる。
「だから、特別なお礼させてください」
「お礼!? いや、待ってリーフィア! 早く帰らなきゃ、君が凍えるだろ!」
「いえ、大丈夫です。これからすっごく暖まるので」
「いやいやいや! 帰ってから! 帰ってから貰うから!」
「すいません、我慢できないんです……」
気が付けば、リーフィアの息が荒い。いつもの様子と違う。氷の地面のせいなのか、俺の身が縮こまる。
「実は私、この前まで発情期だったんですよね……。けど、ルカリオさんのような逞しいオスを見てて、戻ってきちゃいました……」
「えぇ……」
いや、いくらなんでもこんなダンジョンの真っ只中で……。
「野生のポケモンはいつでもどこでも御構い無しですよ?」
考えが読まれた……。
「けど俺、発情期じゃないし……」
もはや消え入りそうな声で言う俺。
すると、リーフィアは不敵に微笑んだ。
「ルカリオさん。私達はどうして、いつでも発情して相手と交尾できるか分かります?」
「え……いや……」
「教えてあげます」
そう言うと、リーフィアは俺の上に乗ったまま、キスをしてきた。
「ん……ちゅ……」
「!? ん……むぅ……」
チュ……クチュ……。
当たり前のように、舌を入れてくるリーフィア。俺もいつものくせで、応えてしまう。が……。
「ん……んん! ちゅう……ぷはっ。はむ……んぅ……んちゅ……」
「ん! ふっ……んん……んぁ。んっ! ちゅ……ちゅう……」
ピチャ……クチュ……ジュル……。チュル……チュゥゥ……。
初っ端からリーフィアがこんなに貪ってくるのは初めてだった。それに、さっきまで寒がっていたとは思えないほどに、口内が熱い。
本当に、発情してるみたいだ……。
「ぷはっ」
「はっ」
リーフィアが口を離した。
唾液が俺たちの間で糸を引くが、すぐにプツリと切れる。
彼は凄く扇情的に、真っ白な吐息を吐き出していた。
「はぁ……ルカリオさん……」
「リーフィア……その、もうやめーー」
「見てください、ルカリオさん。キスだけでこんなに勃っちゃいました」
不意に、俺の上で腰を伏せるリーフィア。そして俺の腹に当たる、暖かいもの……。
「うぅん……」
リーフィアは小さく嬌声を上げて、俺にその逞しいイチモツを擦り付ける。
二チャ……。
そして、粘り気のある水音。もう先走りもダラダラらしい。
静寂に包まれた氷の洞窟に、いやらしい音が響きつつある。
「リーフィア、そんなことされても勃たないよ」
心はむっちゃ興奮してるが。でも、発情期でない身体は正直だ。悲しいほどに反応しない。
「ん……はぁ。待っててください、ルカリオさん。ほら……」
やがて、リーフィアは立ち上がり、反対方向を向いた。つまり……俺の顔の真上に、リーフィアのイチモツが来る格好になった。
プルン、と大きく震える彼のイチモツ。あんなに可愛いのに、ここだけはとても雄々しい。俺の勃起したイチモツとも引けを取らないくらいだ。
けど、今までたくさん使ってきたはずのそのイチモツは、まるで無知かのように、幼いピンク色を残したままだ。
このイチモツを見ると、本当に、色んなイタズラをしたくなる。
改めて、彼が娼館で一番人気の理由を感じた。
なるほど、発情期でなくとも、ドキドキはする。
「ルカリオさん、私のチンポを見てください……」
リーフィアが、腰を下げてきた。目と鼻の先に、彼のイチモツがやってくる。
「う、うん……」
嫌な気は全然しない。
なにせ、俺は今まで何度もこのイチモツを咥えている。それにこれは、彼が俺に興奮してくれている証でもある。
ふと、口元に何かが垂れてきた。リーフィアの先走りだ。
「はぁっ……ルカリオさん、もっと私のチンポを見て……!」
興奮した声が洞窟に木霊する。
先走りも、俺はもちろん嫌悪感などない。
俺はペロリとそれを舐めとって、しばらく舌の上で転がした。
未だ目の前で震える、彼のイチモツ。
段々、目が離せなくなってきた。
「あぁん! ルカリオさん、もっと……もっと私のチンポを嗅いでぇ……!
どうやら、いつの間にやら荒くなっていた鼻息がイチモツに当たっていたらしい。
無論、断る理由もない。俺は更に、鼻先をリーフィアのイチモツに近づけて、その匂いを直に嗅ぐ。
「ふわああぁぁ……! 私のチンポ、見られて、嗅がれちゃってるうぅぅ……!」
興奮するリーフィアの声。
ただその言葉は、あまり耳に入ってこなかった。
俺は右手でリーフィアのイチモツを手繰り寄せ、鼻に更に強く押し付け、嗅いでいた。
触って分かる。そのイチモツの熱さ。
「ん……はぁっ。すんすん……んっ!」
口に垂れてくる大量の先走り。それを余すところなく飲み込む。
鼻腔を満たす、リーフィアのイチモツの匂い。それは、嗅ぎ覚えがあった。あれは……そう、俺のイチモツと同じ。俺自身を興奮させた、発情期に感じた匂い。
発情の、匂い……。
「あぁ! ルカリオさん! もっと触って! 私のチンポもっと弄ってぇ!」
なんかもう、好きどころじゃない。
愛おしい。愛おしくてたまらない、このイチモツが。
もう、我慢できない。
本当は、こんな所で交尾なんかする気なかったけど……フェラぐらいいいよな。
だって、もう喉の奥が求めてて仕方ない。欲しい……飲みたい……。精液が……。
リーフィアの熱くて、濃い精液が……。
ペロッ。
「ひゃあ!?」
突然イチモツを舐められ、エッチな声で喘ぐ。
……俺が。
「リーフィア!?」
「ふふ……ほら。ルカリオさんのチンポもこんなに大きくなっちゃいましたよ?」
ムニ……。
「んぁっ!?」
リーフィアの肉球が、イチモツを触る感触。痺れるような、快感。
どうやら、いつの間にか、俺は勃ったらしい。眼前に押し付けられたリーフィアのイチモツで確認はできないが。心なしか、身体も熱い。
俺は発情……してしまったみたいだ。
「ルカリオさん、私のチンポで興奮してくれたんですね。はぁ……いつ見ても立派なチンポ……」
「ん……」
イチモツに、リーフィアの吐息がかかる。くそっ……わざとだな。
「嬉しいです。ちゃんとエッチな気分になってくれて……」
ムニュ……クチュ……クチュゥ……。
「んっ! あっ!」
「我慢汁もたっくさん……」
あぁ、つまり……そういうことか。リーフィアの発情の匂いに当てられて、俺も無理やり発情したってことか……。
そっかなるほど……。
「はむっ……」
カポッ。
「あぁん!」
喘ぎ声。今度はリーフィアが。
「ル、ルカリオさん……そんな、いきなり……はうぅん!」
チュク……レロ……ピチャ……。ジュプ……ジュプッ……。
耐えられるか! あんなにいい匂いで、ビクビクビクビク美味しそうに震えやがって。
「あっ、ひゃああぁぁん!」
「ふっ……んんっ、はぁっ、んちゅ……」
ジュプッ……チュゥ、チュ、チュパッ……。
氷の洞窟に響き渡る、いやらしい声。近くにポケモンがいるかも……? でも……もう止められない。
生臭く、苦い、イチモツの味。でも感じる。凄く、エッチな味だと。だからこそ感じる。凄く、美味しいと。
リーフィア……相変わらず、最高の味だ。
「はぁっ、暖かいです……気持ちいいです……ルカリオさんの舌ぁ……!」
そうだろうな……寒さなんか、もはや感じない。リーフィアも……。暖かい先走りを出す、熱いイチモツで分かる。
「ん……ごくっ。はむっ……」
俺は長いマズルに、リーフィアのイチモツを、喉の奥まで使ってなるべく咥え込んだ。そしてそのまま、舌を激しく絡ませる。
「いやああぁぁ! ル、ルカ……あぁん! だめぇ!! それだめぇ!!」
「ふっ、ふっ、ふっ、ちゅ……ごくん。ふっ、ふっ、ふっ」
リーフィアは、言うこととは反対に、イチモツをどんどん押し付けてくる。俺は快く引き受ける。
愛おしくしゃぶる。
唾液が、先走りが、口の中で溢れる。
ヌルヌルのその卑猥な音を、俺はわざと立てる。洞窟に反響して、四方八方からリーフィアの耳に届くように。
「はっ、はっ、ルカリオさん……ルカリオさん……」
ふと、俺のイチモツに暖かい液体がかかる。リーフィアの唾液……かな。……えっ?
「もうダメ……はむぅ!」
「んん!?」
冷たい空気に包まれていた俺のイチモツが、突如、生暖かい感触に包まれる。
「んっ……んむぅ! んっ、んっ、んちゅ……!」
ジュプッ、ジュポッ、ズチュ、ズチュ。
俺のしゃぶる音以外に、卑猥な音が響き始めた。そして感じる、イチモツへの柔らかで、ヌルヌルの刺激。イチモツが気持ちいいと震える、最高の愛撫。
口の中のリーフィアのイチモツが小刻みに揺れる。俺のイチモツへのピストン運動で。
「んぁっ! はあぁ! くっ……うぅん! リーフィアァァ……」
思わず、口を離してしまう。
待てよ、こんなの……せっかく味わってたのに、反則だ。
ジュプッ……ジュルルルルル……。
「ふわっ! くううぅぅぅん……!」
俺はリーフィアに容赦なく貪り食われる。刺激で、思わず腰を浮かしてしまうほどだ。
「んちゅ……んん……」
「リーフィアァァ……」
目の焦点が定まらない……。さっきまでリーフィアがされるがままだったのに……。主導権を奪われ、ぼーっとヤられる俺。
その時、目の前のリーフィアのイチモツが目に入った。
フェラをするという興奮で、ビクンと震えるイチモツ。それだけじゃない。それは俺の唾液で、テラテラと光り、しかもこの環境のせいで、湯気まで立っている。
それに、途中で止められて物足りないのか、ギンギンに力強く勃ち、ダラダラと汁を垂れ流していた。
イチモツが、俺に向かって、主張している……。もっとくれ……と。
ゴクリと、俺は唾を飲み込む。
やがて俺は、何も考えず、リーフィアの腰に手を回した。そして……。
「ん……はぁ……あぁ! あぁ……ぁむう!」
「んん!?」
俺はイチモツの刺激に耐えながら、食らいついた。
リーフィアの身体が跳ね、尻尾が立った。
ジュルル……ジュップ! ジュル……クチュゥ……!
「んん! ふっ、んん! ん、ちゅう……ちゅうぅ!」
リーフィアは怯む。が、決してイチモツを離さず、そのままフェラを続ける。
チュウウゥゥ……チュパッ! ジュップ、ジュップ!
「んんん! ぐっ……はっ、はっ、ん……んちゅう!」
リーフィアの舌の動きが激しくなり、あまりの気持ちよさに全身の力が抜けそうになる。
だから、俺は力を込められるだけ込め、リーフィアの腰に抱きつき、がむしゃらに、イチモツをしゃぶった。
クチャ……! ヌチャ……! ジュブ……! クチュゥゥゥ……!
「んんんんん! ん! ん! んんん!」
ジュップ! ジュプッ……チュウウウウゥゥゥゥ!!
「んっ! ふっ! ふ……んんんんん!」
精一杯、お互いにしゃぶり、塞がった口で、喘ぐ俺たち。
息が苦しい……。身体も、ガクガクだ。
だが、イチモツへの刺激に比例して、俺たちのフェラは激しくなる。より一心不乱にしゃぶるようになる。
もはや、意地の張り合いだった。
相手を自分よりも早くイかせたい。そして、優越感に浸りたい。交尾の主導権を握りたい。そんな不純な心で。
イチモツへの刺激に耐えるかのように、相手のイチモツに縋り付く。
そして……迎える。
限界を。
「ん! んん!!」
イチモツが震える。僅かな精液が滲み出る。もう、決して抗えない射精感が、腰をビリビリと襲う。
イク……!
そう思った時、俺は思いっきり喘ぐ代わりに、思いっきり、リーフィアのイチモツに吸い付いた。
チュウウウウゥゥゥゥ……!!
「……!?」
すると、驚くべきことに、リーフィアも全く同じタイミングで吸い付いてきた。そして……。
ドピュッ! ビュルルルルルルル! ビュルル、ビュウウゥゥ!
「んんん! ん!? んんんんん! ごくっ……ごくっ! んん!」
「んん!? んっ、んっ、んっ、んん! ごくっ、ごくっ、ごくん……」
俺たちは、同時にイッた。
射精の気持ちよさに浸る間も無く、俺たちは口内に溢れた精液を、必死に飲み込んだ。……これも、吐き出したくないという意地で。
ごくっ、ごくっ、ごくっ、ごくっ……。
やがて、徐々に収まってくる射精。同時に、口内に溜まった精液もようやくほとんど飲み干す。
「ん……ちゅぱっ」
リーフィアは、最後に改めて俺のイチモツに吸い付き、最後の一滴まで搾り出してから、口を離した。
「……ぷは。はぁ、はぁ……」
俺は息も絶え絶えに、リーフィアの腰を離し、氷の床に身を投げ出した。最後に、ピクリとリーフィアのイチモツが震えて、一雫、精液が俺の口内に垂れてくる。
俺は溢れる自分の唾液ごと、ごくりと、リーフィアの最後の精液を飲み干した。
喉の奥を未だ伝う、ドロドロとした熱い液体が、ゆっくりと腹に溜まっていくのを感じ、俺は実感する。
初めて、全部飲み干した……。
「はぁ、はぁ……ルカリオさん、引き分けですね」
「いつから勝負になったんだよ……」
ふと、リーフィアが俺の上から退き、俺は上体を起こした。
お互いの顔が、ほぼ同じ高さで近づく。
まだ、どっちも息が荒い。
真っ白な吐息が、忙しなく吐き出されてる……。そして気付く。その吐息から漂う、強い精液の匂いに。
考えることは、やっぱり同じだった。
「は……んちゅ」
「ん……」
クチュ……クチャ……ヌチャァ……。
リーフィアは俺の方に前足をかけ、俺は両手でリーフィアの頭を抱き寄せて。
頭に広がる精液の匂いと、唾液に少し混ざった精液の味で、俺たちは再び、興奮を高め合いながらキスをした。
「ぷあっ……ルカリオさん」
さっきよりも粘り気の強い、唾液の糸が繋がる。
「なんだ?」
その糸は、切れない。
「特別なお礼の続き……していいですか?」
俺は、氷の洞窟にいて、まるで凍える様子のないお互いの熱い体温を感じて、苦笑した。
「頼む」
どんな生き物も凍りつく、氷の洞窟。だが彼の身体の葉っぱは、ここにきて、やけに瑞々しい輝きを放っていた。
「はい、ルカリオさん! これが依頼の報酬です!」
「ああ、確かに」
俺はリーフィアから「セカイイチ」というリンゴを受け取って、トレジャーバッグにしまった。
「妹さんに、俺からも誕生日おめでとうって」
「へへ……伝えますね!」
そう言って笑うリーフィアの背中には、見つけてきた「とうけつしたいわ」が包まれて乗っかっている。
「隣町まで大丈夫か?」
「大丈夫です! 仕事仲間のボーマンダさんが迎えに来てるので!」
「そ、そう……なんだ。じゃあ、気をつけてね」
「はい! ルカリオさん、またお店でお待ちしてますね!」
「ああ」
その言葉を残し、リーフィアはギルドの出口へ走り去っていった。
それにしても……ボーマンダか。つまり……そういう仕事仲間だよな。うへぇ……想像つかねぇ。
いざヤルとしたら……ゴツいだろうなぁ。その……色々と。
「ルカリオー!!!!」
おっと、来たよ。ここにもゴツいポケモンが。
「遅い! 遅すぎるよ、何やってたの!?」
リーフィアと入れ違いで、いきなり確信をついた質問をしてきたのは、俺の相棒のリザードンだった。
頰をぷっくり膨らませ、尻尾の炎を大きくして、ご機嫌斜めだ。
「ごめんって。なかなか見つからなかったんだよ」
「だから言ったじゃん! 僕も付いていくって!」
「まぁまぁ……」
「もう! 氷のダンジョンなんだから! 炎タイプの僕を連れてくのは当たり前でしょ!!」
「そうだけど……」
「油断が一番の命取りなんだよ!? 何かあったらどうするのさぁ!!」
「な、泣くなって……謝るから……」
「ルカリオのバカー!!」
「お前たち、うるさいよ!! 痴話喧嘩なら外でやりな!!」
突如、地下から様子を見にきたペラップに怒声を浴びせられた。周りを見ると、俺たちを見て、ギルドの面々や探検隊たちまで笑っている。
「キャー! 相変わらず2人はラブラブですわー!」
キマワリ……あんたとドゴームには負けるよ。
まったく、親方のギルドは何にも変わらないなぁ……そこがいいんだけど。
「ちょっと! 何言ってるのさ!」
けれどもリザードンは、囃し立てる連中に、尻尾をブンブン振り回して抗議している。
まったく、ほっとけばいいのに。
「ほら、行こう」
「うひゃっ……!」
さっさと住処に帰ろうと、俺がリザードンの肩を叩く。と、リザードンが素っ頓狂な声を上げた。
「きゅ、急に触らないでよ!」
「何言ってんだよ……」
いつものことだろ……。
そう思うが、何故か、リザードンはいつもの様子とは違った。相棒だからこそ、よーく観察すれば分かる。
そのオレンジ色の皮膚が、妙にいつもより赤いことに。
……まさかな。
松明を消すと、辺りはリザードンの尻尾の炎でぼんやりと照らされるだけになった。
「にしても暑いな……最近」
住処の藁のベッドに寝転ぶ俺たち。
時刻は真夜中。星が綺麗に瞬き、穏やかな波しぶきの音が聞こえる。
そして季節は……。
「そうかな? 夏って、過ごしやすいじゃん」
「それは、お前が炎タイプだからだろ……」
干上がるのではと思うほどの猛暑が、連日続いている。
氷のダンジョンにいたもんだから、今夜の暑さは尚更だ。
熱帯夜。ポケモンになって、逞しい身体になったとしても、辛いことに変わりはない。
「はぁ、今日も寝苦しそうだな」
「そうだね……」
いや、お前は違うだろう。
少し呆れてリザードンを見ると、彼はうずくまる姿勢で、何もない地面を眺めていた。……上の空で。
「リザードン、どうかしたのか?」
「え? あ、いやいや! 別に!」
……まだ怒ってるのかな。
「お前を心配させたことなら、謝るよ。ごめんな」
「え、あ、うん……?」
「でも聞いてくれ。俺は絶対、もう二度と、大切なお前の前から消えたりはしない。無茶もしないから、だから、そんなに過保護にならないでくれよ」
「あ……僕はそんなつもりじゃ……」
忘れるわけない。
死ぬまで、探検隊として共にいよう、という約束。
この世界の未来を救い、代償として俺が消え、そして戻ってきた時、世界の誰よりも泣いて喜んでくれたこいつに、俺は誓ったんだ。
ふと、リザードンの尻尾が右から左へ大きく揺れる。分かってる。これは、相棒が喜んでいる時の癖だ。
ヒトカゲの頃から変わらない。
こんなに図体がでかくなっても。臆病で、泣き虫な所も。でも勇敢な所も。何もかも。
「ごめん、違うんだルカリオ。ちょっと聞きたいことがあっただけ」
どうやら、元気が出たみたいだ。
「なんだよ?」
「あっ……」
だが途端に、彼はまた思いつめた顔になる。口に出すかどうか迷ってるみたいだ。
「リザードン。俺とお前の仲だろ? 遠慮するなって」
また暴走されても困るし。
「じゃあ……ルカリオ?」
少し不安そうな顔のリザードン。けど、彼は意を決した。
「あのオスのリーフィアとは、知り合いだったの?」
「へ?!」
予想の斜め上の質問。しかも……。
「お前、彼がオスだって分かったのか?」
「分かったよ、その……ギルドの入り口ですれ違った時。いつから知り合いなの?」
「い、一年くらい前かな」
リザードンは眉をひそめるような顔をする。
「探検で……じゃないよね。僕知らないもん」
「ん。まぁ……隣町に出かけた時たまたま知り合ってな」
「何で?」
「は?」
「何で知り合ったの?」
な……えっと〜……。
「その、町にパッチールカフェみたいなとこがあってな。そこの店員だったんだよ、彼」
娼館で、とは言えず、咄嗟に嘘をついてしまう。
「そう……お友達なの?」
「ああ」
「大切なお友達?」
「そりゃ、まぁ……」
大切じゃないお友達なわけがない……。
「僕よりも?」
……なんだその質問。リザードンとリーフィアどっちが大切か? ……それは、失礼じゃないか?
「おい、リザードン。どうしたんだ? あんな思いつめた顔して、そんなことが聞きたかったのか?」
思わず、俺は不躾な態度をとってしまう。そんな俺にリザードンは……。
「別に……。ごめん」
そう呟くと、リザードンはその大きな翼で、俺から顔を隠して、眠ってしまった。
取り残された俺は、しばらく唖然として彼を見つめていたが、やがて、今夜のことは忘れようと、藁の中に顔を埋めた。
……どのくらい経ったのだろう。
「ああ! 暑い!」
俺は目が覚めて、身体を起こす。
なんなんだ今日は……本当に暑い。こんな日はルカリオのこの毛皮でさえ恨めしく思える……。ポケモンじゃなかったら、死んでる…。
はぁ……喉が渇いた。
いいよなぁ、リザードンはグッスリ眠れて。
ため息をついて、隣を見る。
そこで気付く。住処が真っ暗だという事に。
「あれ? どこ行ったんだ、あいつ」
そこにリザードンはいなかった。藁のベッドは、もぬけの殻。尻尾の明かりもどこにもない。
……住処にいない。
ん〜……思い返せば、今日のリザードンはやっぱり何か変だった。
このまま勝手に1匹で悩まられると、後日大変なことになるんだよなぁ。
仕方ない。どーせどこかで星を見て黄昏てる。付き合ってやるか。
俺は立ち上がり、リザードンの寝床を一瞥して、住処を出る。
その時、俺はその藁のベッドに、トロリと付着していた怪しい粘液に気付かなかった。
どこにもいない。
海岸にも、ギルドにも、トレジャータウンのどこにも。
諦めて、俺は住処の入り口がある岬まで戻ってきた。
「どこ行ったんだよ、リザードン……」
まさかと思い空を眺めるが、飛んでいるポケモンなどいるわけなく、星が綺麗に輝くだけだ。
生暖かい潮風が、俺の喉を一層渇かす。
「僕よりも? ……か」
あのリザードンの言葉。
頭ごなしに怒ってしまったが、あの時の彼の顔は……不安で、寂しそうだった。きっと悪気があったわけじゃなかったんだ。けど、どうしてあんな……。
「リーフィアと何かあったのか?」
昨日までは何ともなかったのに、今日リーフィアを見かけただけであの反応だ。けどすれ違っただけっぽいんだよな……。
実際はどうだったのか。その場面を見てないから、分かるわけもない。
……ん? そういえば……。
同じはずだ。リザードンも。
どうして、俺とリーフィアが一緒にいたって分かったんだ?
あいつ、出かける時はイジけて住処に閉じこもってたし、ギルドではリーフィアはすでに去っていた。
それに、すれ違ってオスと気付くのも奇妙だ。リーフィアの本当の性別は、俺が交尾の途中でやっと気付いたくらいなのに。
ふと、風が止んだ。
真夜中にあって、サメハダ岩が静寂に包まれる。その時……。
「……ォォン……」
俺の耳がピクリと動いた。
「……ガゥゥ……」
「リザードン?」
間違いなく、相棒の声だった。
その声の方に振り向く。
「……ガォ……」
苦しそうな呻き声。
それは住処の入り口のある岬の反対側、切り立った岸壁の下から聞こえてくる。
「リザードン!」
崖下に落ちたのか!? 飛べるのに!? いや、でも……。
俺は急いで身を乗り出して、崖下を覗いた。が……何もいない? 穏やかな波が岩肌にバシャンと打ち付けられてるだけだ。
「……ガァァ……」
だがはっきりと、リザードンの声は聞こえる。
俺は波動を使って、リザードンを探す。
……いない。海の方には影も形もない。じゃあ、どこに?
また、リザードンの、まるで井戸の底からのようなくぐもった呻き声が、耳に届く。
……くぐもった?
俺は、ある場所に意識を向けた。そして……。
「……いた」
岸壁の丁度真ん中あたり。そこに目立たないようにポッカリと開いた穴がある。そこから、リザードンの波動が漏れ出していた。
「嘘だと言ってくれ……」
そこは岸壁の洞窟だった。
「……ゥォォン……」
そこから聞こえてくる。リザードンの……身悶えするような声が。
俺はゆっくりと、ゴツゴツした垂直の崖を降り、洞窟の入り口に辿り着く。
「リザードン……」
ここは、俺がリオルの時に見つけた、秘密の場所。俺しか知らないはずの。プライベート空間。
約一年前、初めての発情期を迎えた俺は、行き場のない欲望を、この洞窟で吐き出した。異常なほど。
けど、リーフィアと知り合ってからは、この場所のことをすっかり忘れていた。
ここは、かつての俺のオナニー部屋。
そして、今は……。
俺は、洞窟に足を踏み入れた。
なんとなく、察するものがあったからかもしれない。
だから俺は、リザードンをほっとかず、彼の元へ歩を進めたんだ。
チュク……チュク……。
「ああぁん……」
生々しい音が、徐々にはっきり聞こえてくる。
気のせいじゃなかった。
やっぱり、彼は発情期だった。
けどリザードンは、リザードの頃にオオスバメの紹介で娼館に行ったことがあるはずだから、俺のように、こんな所でオナニーする必要はないはずだ。
そしてなぜ、あんなにリーフィアの事を気にしたのか……。
やがて、洞窟の壁に、彼の尻尾の炎の明かりと、それに照らされた彼の影が見えた。はたと、俺は足を止める。
リザードンは、壁に寄りかかっていた。そして……。
「あぁん……ルカリオ! ルカリオ! もっとぉ……」
チュクッ、ヂュクッ、ヂュクッ、チュクッ。
影として映る、リザードンの大きな身体がビクリと震えた。
俺は彼に見つからないように、ただ黙って、その声を聞いてしまう。
「あぁ……気持ちいいよぉ、ルカリオ! あっ、あっ」
洞窟内が明るくなる。尻尾の炎が大きくなったのだろう。
ヂュクッ! クチュ……ヌチュッ! ニチュッ! ネチョッ!
いやらしい音が響く。影だけで、どれだけ激しく欲望を貪っているのかが分かる。
「あっ、あっ、そんな……ルカリオォ……。出ちゃうよぉ……あっ! んん! おちんちん、ビュクビュクってえぇぇ!」
思わず耳を疑う、相棒の言動。
あんな……あんな純粋無垢だった彼が、こんな乱れ方をして。しかも、なんて艶のある喘ぎ声なんだ。
思わず……幼くて可愛い昔のヒトカゲを想像し、彼が必死にオナニーしている様を考えてしまう。
チュク、ジュク、クチュ、クチュ、二チュ!!
「ルカリオ! あ、あぁん! 出る! イッちゃうぅぅ! ふわああぁぁ!!」
ビュルルルル! ビュル! ビュルルルルル!!
リザードンはイッた。大量の精液が地面に飛び散る音が聞こえるほどに。
そして彼は、身体を襲う快感に身を任せて……。
ボオオオオオオオオオオオ!!
「……!?」
狭い洞窟の天井に炎を吐いた。
「うわああああああ!!」
咄嗟に、俺はヘッドスライディングをかまし、炎から逃れる。こいつの炎はシャレにならない。マジで死ぬ。
俺は地面にへばりつき、祈るように目を閉じる。すると、みるみるうちに天井を伝っていた熱さは消えていった。
俺はゆっくりと目を開ける。
「あぁ……」
目の前に現れる、オレンジ色の巨大な足。視線を上げると……彼のような種族特有のスリットから、巨大なイチモツが顔を覗かせていた。まだまだイケると主張して。
そして更にその上。石のように固まる、リザードンの顔。
「リザードン、いくら気持ちいいからって、技を暴発させるのは良くないんじゃないかな」
努めて、慎重に、俺は口を開いた。
「……見てたの?」
呟くリザードン。目を逸らし、無言の肯定をしてしまう俺。
潤む瞳。真っ青になる炎タイプの身体。恐怖でカチカチとなる凶暴な歯。小さくなる尻尾の炎。
「何怯えてんだよ」
「え?」
キョトンとするリザードン。はぁ……気不味いな。
「別に、発情期にオナニーくらい誰でもするだろ?」
「……でも、その……」
「それに! 悪かったよ。お前の気持ちも知らないで」
「でも、でも……ふえええぇぇぇん……」
突然、リザードンは泣き出した。
「僕を嫌いにならないでぇぇ……」
「なるか、馬鹿」
俺は立ち上がって、リザードンの長い首を抱き締めた。すると、縋り付くように、リザードンもその巨体で俺を抱き締める。
鍛えてるから、問題ない。俺はのしかかってくる彼の全てを受け止める。
「だってぇ……好きだからぁ……! すっごく、すっごく……大好きだからぁ……!」
リザードンは泣きじゃくる。
「ごめんなさいぃ……!」
なぜか、キュウッと締め付けられる俺の胸の奥。涙や鼻水で毛皮がグシャグシャなるが、俺は黙って受け止めた。
それしか、出来ることがなかったから。
リザードンの尻尾の炎が、いつもの大きさを取り戻す。
俺は、久しぶりに、暖かいと思える炎を感じていた。
俺たちは揃って、洞窟の壁に寄りかかって座っていた。
「やっぱり、ここはお前のオナニー部屋かよ……」
「へへ……」
照れるリザードン。
どうやら、この洞窟。俺がオオスバメに娼館に連れていかれた日に見つかってたらしい。俺のオナニー直後の凄惨な状態で。
「聞きたかったけど、我慢したんだ。発情期なの? って。だって、あんなすっきりした表情で帰ってくるんだもん」
「あぁ、まぁ、あの日はな……」
俺の初体験の日。
「でも見ないふりは無理。だって、こんなにルカリオの匂いで溢れてるんだもん。……だから発情期の日はここで……だって、ここが一番気持ちよかったから」
俺は彼の話を黙って聞く。
ふと、リザードンがため息をついて、そして言った。
「はぁ……ごめん、ルカリオ。君の事が好きで」
「なんで謝るんだよ」
「だって、だって……好きって言っちゃったら、探検隊が壊れるかもしれないって、思って……」
はっ。お前が「あくのだいまおう」になったって、あり得ないね。
「言わないって、決めてたんだよ? 今の探検隊で、とっても、とっても幸せだから。でも……」
うぅ……ぐすっ。
また泣き始める。
「今日、すれ違ったあのリーフィアから、ルカリオの匂いがしたんだ。その……この洞窟と同じ匂いの……」
な……なんだって?
「そしたら、ルカリオからも、あのリーフィアのエッチな匂いが漂ってきて、それで、あのリーフィアはオスなんだって分かって……」
そんな……凍える思いで「せんたくだま」で身体を洗ったのに……。バレてたのか……マジか……。
「そしたら、死ぬほど悔しくなって。僕も好きって伝えてたら、もしかしたらって……。しかも、発情期だから、考えるほど疼いて仕方なくなって……」
ズズズッと、リザードンは頑張って涙を止めた。
「でもいいんだ、もう。好きって言えたから。だからルカリオ……彼を大切にしてあげてね……?」
「あぁ〜……」
なるほど、そうくるか……。
「本当にごめんな、リザードン。俺も言えてない事がある」
「え?」
「その……あれだ、リーフィアは恋人じゃない」
まぁ、特殊な関係ではあるわけだが。
「そんな……気を使わないで」
「男娼なんだ、彼は。俺がお世話になってる」
「……へ?」
目を丸くするリザードン。
「じゃあ今日は何で……」
「真面目な依頼だよ。それで、報酬が割に合わないからって、その……特別にサービスしてもらったんだ」
「でも、カフェの店員って……」
「確かにパッチールはいるんだけど……娼館なんだよ、そこ」
「……もしかして、隣町のピカチュウさんの娼館?」
「えっと……経営者は知らんけど、そう、隣町の娼館」
「本当?」
「本当」
心なしか、リザードンの鼻息が荒くなってきている気がする。
「でもなんで……オスと?」
「まぁ、オオスバメの紹介で……かな? 別に珍しいもんじゃないだろ。娼館で遊ぶんなら」
「え……普通は女の子とだよ?」
「は?」
え……どういう事だ?
「……発情期を娼館で過ごすのは普通なんだろ?」
「まぁ、子供でも知ってる常識だね。でも、あんまり同性とするってのは聞かないなぁ」
でも、リーフィアはあの時確かに……。
「そんなことより」
不意に、リザードンが俺の手を握った。
「ルカリオは、オスと交尾するのが好きってことだよね? 何度もあのリーフィアにお世話になってるってことだよね?」
ぐっ……反論できない。
なにせ、リーフィアというオスとヤったことしかない。
「それに、それに、僕のオナニーも興味津々に観察してたんだよね?」
「それは、お前が俺の名前を叫んでヤってるから、つい……」
「嫌じゃなかったんだよね!?」
「ま、まあな。驚いただけだよ」
「ねえ、ルカリオ!!」
突然、リザードンは俺の手を引っ張った。
「な!?」
お互いの顔が密着する。リザードンの荒い吐息が、鼻にかかっていた。
「ごめん、ルカリオ……我慢できないんだ。だって、だって……この洞窟に2人きりでいるんだよ?」
潤む瞳。赤く染まる顔。半開きの口。尻尾の炎は、緊張のせいか少し小さくなって。
「ねえ、ルカリオ? 今だけ……最初で最後でいいから……」
ふと、ある匂いが鼻につく。
俺は知っていた。この匂いを。
オスの発情の匂いを。
「僕と、エッチしよ?」
リザードンの熱い舌が、俺に迫ってきた。
俺もお前が好きだ、とは、どうしても言えなかった。
けど拒めるわけがなかった。大切で、確かに大好きな存在なんだから。罪悪感がないわけじゃない。
だから、思い込んだ。俺はただ、発情期の相棒の相手をするだけなんだと。
「んっ……はぁっ。んむぅ……」
「ん……んちゅ……。ちゅ……じゅる……」
チュク……ピチャ……チュ……クチュ……。
熱いな……。
お互いの腰に手を回し、身体を寄せ合う。が、俺の手はリザードン相手じゃ短すぎて、彼だけが俺を抱き締めるような形になっていた。
リザードンの熱い舌が、俺の口の中で暴れ回る。俺たちは互いに長いマズルを持っている、が、そもそもの大きさは段違いだ。
リザードンは口を半開き程度にして、その長い舌の先をチロチロと動かしているくらいだろう。対して俺は、大口を開けて、必死に食らいついていた。
どんなに舌を激しく動かしても、リザードンの力強く太い舌に、簡単にいなされてしまう感じだ。
「ふ……んん……じゅる……ごくっ」
ピチャ……チュル……クチュ……クチュ……。
唾液が溢れる。俺だけが、感じてるみたいで、ちょっと悔しい。
「はぁ……あむぅ……」
「……!? んん!!」
ヌチャア……。
突然だった。
物足りなかったのだろう。リザードンが、口を大きく開けたのだ。
俺の視界に、ヌチャアと糸を引く唾液に塗れた口内が広がった。その直後、彼はお互いのマズルを重ね合わせた。……つもりになった。
「んん……んふぅ……」
「ん! んん! んんん!」
レロォ……クッチュ……ヂュッチュ……。
こいつ……体格差を考えろ……!
俺のマズルは、大口を開けたままの状態で、すっぽりとリザードンに咥え込まれていた。
その舌が、俺の鼻先ごと、熱烈な勢いで舐め回す。
抵抗したくとも、強く抱きしめられていて、完全に自由がなかった。
い、息が……。
チュッ、ジュル、ヌチャ、ニチャァ……。
「はぁ……」
「ぷはっ! はぁ、はぁ……」
やっと解放されて、肩を激しく上下する。
密着したまま、互いに目が合った。
「凄いや、ルカリオ……。そんなに興奮してくれてるんだね……」
「はぁ……あぁ……まあな……」
まあ、こんなキスも悪くない。
「ねぇ、ルカリオ……その……」
ふと、モジモジしだすリザードン。
「僕も……すっごくドキドキしてきた……」
そして、ピクリと身体を震わす。何が言いたいのか、俺はすぐに察した。
さっきからお腹に当たってる、熱すぎる何か。ただ、大き過ぎる。信じられないほどに。だから、確かめるのを避けていたが……。
俺はゆっくりと、リザードンから身体を離した。
ニチャア……。
「うおっ……」
直後、お互いの身体の間が、グチャグチャに濡れていたことに気付く。そして……。
「あぁ、ルカリオ……。あんまり見ないでぇ……」
そのイチモツは、さっきの射精直後の姿と全然違っていた。
普段は隠されて、スリットに小さく収納されてるリザードンのそれ。それが今、本性を露わにして、己の強さを主張する。
「デカイな……」
「あっ……ルカリオ……」
そのイチモツに魅せられて、つい、触ってしまう。
ツルプニな皮膚の隙間から勃つ、固くて、太くて、長い、真っ赤なイチモツ。先走りでヌメヌメと輝くそれは、欲望のぶつけ場所を探して、震えていた。
ふと、リザードンの尻尾の炎で照らされ、作られる俺たちの影を見る。
リザードンの身体から生えたイチモツが、まるで、俺を今にも突き殺したがっている凶悪な刃に見えた。
正直、彼の交尾には着いていけそうにないと、若干気後れする俺がいる。でも、歯止めが効かなくなっている俺もいた。
「どうすればいい? リザードン」
「え?」
「お前の発情期なんだ。何でもしてやる」
「ル、ルカリオ……」
そう言うと、リザードンはゆっくりと、壁にもたれかかって、座った。そして顔を真っ赤にしながら、股をおっ広げ、その巨大なイチモツを見せつける。
羞恥心は、とうに欲望に負けてるみたいだった。
「じゃ、じゃあ……あっ……」
クチュ……。
リザードンは、ゆっくりと、自身のイチモツを触る。そして俺によく見えるように両手で弄ると、やがて口を開いた。
「僕のオナニーを見てて?」
「……は?」
「お願い……」
「待てよ。そんなことでいいのか? エッチしてって頼んできたのはそっちだぞ?」
「で、でも……ルカリオは発情期じゃないでしょ? やっぱり悪いかなって……」
相棒は、その凶悪なイチモツの持ち主とは信じられない、真逆の、気弱そうな表情をまた見せる。
俺はため息をついた。確かに、俺は勃ってないけど……。
相変わらず優しいな、リザードンは。
「馬鹿馬鹿しい」
「えっ? ルカリオ?」
俺はずいっと一歩前に出て、リザードンのイチモツの前にしゃがみ込んだ。
「黙ってヤらせろ」
「あっ……そんな、ルカリオォ!」
レロォ……。
俺はグイッと、リザードンのイチモツを引き寄せて、先端を舐めた。なるべく、ネットリと絡ませるように。
まさか、昨日の今日で同じ事をするとは……思いもよらなかったな。
……スンスン。
「あぁ! ルカリオ、そんなぁ! 止めて! いやぁ……恥ずかしいよぉ……」
そして俺は、先端から根元まで、ゆっくりとリザードンのイチモツの匂いを堪能する。
普段の姿からはまったく想像できない、いやらしい匂いだった。
リザードンは口先で嫌がるだけ。腰を時折ピクンと動かしながら、手で顔を覆ってる。俺はわざと、荒い鼻息をイチモツに吹きかける。
「リザードン、すごく濃い匂いだな。さっきよりも一段と」
「だって、だってぇ……それはルカリオがぁ……あぁん!」
段々、俺も気分が乗ってくる。
俺は震えるイチモツを観察しながら、強く鼻を当てて、思い切り吸い込んだ。
「リザードン、さっきのオナニー……何を想像してたんだ?」
「へ……? い、嫌だよぉ……言いたくないよぉ……」
それにしても……本当に凄い。
リーフィアのイチモツとは似ても似つかないこのイチモツ。頑張って咥えても、先端しか入らない、この大きさ。まだ信じられない。
けど上から下まで、丹念に匂いを嗅げば理解できる。どこもかしこも確かに放つ、発情したイチモツの匂い。
これは紛れもなく、全てがリザードンのイチモツなんだ。
「言えよ。じゃなきゃまた探検に置いてくぞや」
「そ、それも嫌ぁ……」
なんで俺こんなに虐めてるんだ? ……まあ、いいか。恥ずかしさと快感がごちゃ混ぜになって、イチモツはもっと喜んでるようだし。
やがて、俺は感じる。心の底から湧き出てくる、イチモツへのどうしようもない愛しさを。欲情を。
俺は、イチモツを抱き寄せていた右手でそれを擦りながら、一気に、根元から先端まで舌を這わせた。
「ひゃああああ!!」
ビクンッ、ビクンッ!
リザードンのも、こんなに美味しく感じるとは思わなかった。
俺は変態だな……。リーフィアの時だけじゃなく、リザードンのイチモツにも……。もう、我慢できそうにない。
だって、あんなに真っ赤で、熱くなって、震えて、俺に興奮してくれている。
ごくり。
……そういえば。喉が渇いている事を忘れていた。
ふと、俺はリザードンのイチモツから溢れ出てくる先走りに目がいってしまう。
俺は最後に、イチモツの匂いを吸い込んだ。すると、いつの間にか勃っていた俺のイチモツがビクビクと震えた。
俺は立ち上がる。
「リザードン、見てくれよ」
「ふぇ……?」
俺の言葉に、顔を覆っていた手を退けるリザードン。
クチュ……。
「はうぅ……!」
快感に震えるリザードン。ただ彼は、熱に浮かされたように、ぼーっと自身のイチモツの方を眺めている。
クチュ……クチュ……。
「リザードン……俺も発情したぞ」
「あっ……ふわっ……」
俺は、いきり勃った自身のイチモツを、リザードンのイチモツの先端に擦り付け、撫でるように2つを密着させ、扱いていた。
「あっ……そんな! ルカリオォ!」
腰を震わすリザードン。潤んだ瞳で、だがお互いのイチモツから目が離せなくなっている。
「リザードン……」
「……ル、ルカリオ」
「言えって。何を想像してオナニーしてたんだ?」
「うぅ……」
「これで満足なのか?」
「あ……! んやぁぁ……」
チュク……チュク……。
緩慢な刺激を与える俺。もう、主導権は完全に俺のものだ。このままじゃ、イクにイケないぞ、リザードン?
「お……おちんちんを……」
やがて、身体を震わせながらリザードンは呟く。
「僕のおちんちんを、ルカリオが一生懸命、その……」
「一生懸命ご奉仕する所を想像してたのか?」
「……うん」
また、相棒は顔を覆い隠した。だが、尻尾の炎がゴオッと強くなったから、まるで心の内は隠せていない。
「そうか……」
そして、俺はそっと扱くのを止め、またしゃがみ込む。目の前には、羞恥に煽られ感じているイチモツ。
俺は、それに抱き付いた。そして……。
グポォッ……。
「あっ! ひゃっ! あああぁぁ!!」
ぐっ……想像してたが、思いの外咥えられないな……。
味は……生臭さも、苦味も、初めての味だ。なんというか、強烈。ゴツいポケモン特有の味なのかもしれない。
でも、だからこそ、そのイチモツに犯されているって思ってしまって……途方もなく美味しい。
チュル……ジュル! グッポ、グッポ!
「あぁぁ! な、なにこれぇ! あぁぁ! ひゃあああああ!!」
俺は咥え、舌を絡め、吐き出し、しゃぶり付き、舐め回し、吸い付いた。
忙しく口を動かしている間も、俺は両手を力強く動かし、イチモツを扱いた。
一生懸命な。
ジュルジュルジュル……ゴクン。
「あぁ! ルカリオが! 僕の……僕のおちんちんをぉぉ……!」
それにしても、熱い。まるで炎天下にさらされた岩を抱き締めてるみたいだ。
俺はそれに煽られ、喉の渇きを癒すために先走りを貪る。だがそれさえ、まるでドロっとしたスープを飲み干しているかのようだ。
渇きは収まらない。
俺は更に貪り飲む。
ジュック、ジュック、ジュック、ジュック!
チュル……ジュポン! クチュゥ……ジュチュ……ヌチュゥ……!
「はっ、はっ、はぁ! ルカリオォォ! 凄いぃぃ! 死んじゃうぅぅ!!」
リザードンの喘ぎ声が頭に響く。
俺の脳みそは、オーバヒートしていたのかもしれない。俺は美味しいとも、気持ちいいとも思わず、ただこの巨大で、余りにもいやらしいイチモツに身体全てを使って奉仕している自分自身に、酔いしれていた。
そのイチモツの匂いを、必死に身体に擦り付けていく様に興奮していた。
だから当然、俺はこの淫乱な姿を見て欲しかった。
「リザードン……」
俺は片手でイチモツを扱いたまま、もう片方の手で未だ顔を隠す彼の手を押し退けた。すると、目の焦点も定まってないような彼と、はたと、目が合った。
「見てくれよ……ほら、お前の想像の通りになってるか?」
ジュル……チュウウゥゥ! ジュルゥ……ニチュ! ニチュ! ニチュ!
俺は上目遣いのまま、思いっきり、淫らに、イチモツをしゃぶってみせた。
「ふわぁ! あああああ!!」
唾液を撒き散らし、叫ぶ相棒。だがすぐに、命懸けで耐えるかのように、視線を俺に戻す。その身体は震えている。
レロンッ……カプッ、チュル……カプッ。
チュク、チュク、ジュク、チュク。
見られている。俺はその事実にどうしようもなく昂った。だから俺は、このイチモツが愛おしいのだと伝わるように、大事に大事に、刺激した。
「はぁ! ルカリオ! ルカリオ! ルカリオ!」
相棒が、俺の名を呼ぶ。でも俺はイチモツに犯されるのに忙しいから、尻尾を振って返事をした。
ヌチュゥゥゥ……!
「ひゃあああああああ……!」
突如、抱き締めているイチモツがビクリと震える。
「あ、あぁ! ダメェ! 止めてぇ、ルカリオォォ!」
思わず、といった感じにリザードンが俺をイチモツから引き離しにかかる。が、刺激を与えられ、そして先走りで顔中ヌルヌルの俺を、彼はどうすることも出来なかった。
リザードンの尻尾が、ピンと伸び、炎はユラユラと不安定に揺れている。翼も、この場から逃げたがっているように、バサバサとうるさい。
俺は、プロ直伝の技を披露することにした。
ガポッ……チュウウウウゥゥゥゥ!! チュル! チュル! ニュルゥ!!
「うわあああぁぁぁぁ! あっ、あっ、やだぁ!! イク……イクうぅぅぅぅぅ!!」
ビュルルルルルルルルルル!! ビュルルルルルルル!! ビュルルルルルルルルルル!!
「……!? がはぁっ!」
凄まじい量だった。舐めていた。
一瞬、イチモツが大きく震えたかと思ったら、あっという間に口の中が熱々の精液で満たされた。それに驚く間にも、リザードンのイチモツは容赦なく吐き出してきた。
……一滴も飲めなかった。
「はぁ……げほっ……」
「あぁぁ! あぁん!」
ビュルルルル! ビュルル! ビュウウ!!
むせている間にも、リザードンは射精する。腰を上げて震えるリザードンは、気付いているのかいないのか、容赦なく俺に精液をぶっかけていた。
「はぁ……はぁ……」
「すごい……ルカリオ……。僕の想像通りだよ……。夢見たいだ……」
俺は空からかかってくる熱々のシャワーを呆然と浴びる。その匂いにクラクラした。
狭い空間のせいか、リザードンの熱い精液は、サウナのようなモヤモヤっとした空気を生み出す。
さっきの射精とはえらい違いだ。
そう思いつつ、俺は身体中を濡らす精液を掬い取り、口に含ませた。……すごく粘っこくて、喉に張り付く。
「すっげえな。こんな精液出して、火傷しないのか?」
「ああ、ルカリオ! ごめん!」
射精は落ち着いたのか、我に返ったリザードンが慌てて立ち上がる。
「ど、どうしよう……」
そう呟くと、リザードンは意を決したように、首を伸ばして、俺の顔に付いた精液を舐めとった。
「うぇ……」
が、不味そうな顔をする。……不思議なことに。俺は美味いと思ったけどな。
「いいよ、リザードン。このくらい。そんなことより、満足したか?」
「あ……ルカリオ……その……」
発情を鎮めるには、自分よりも他人の手だ。これで、ひとまず今日は……。
だが、俺は気付いてしまう。目の前の、未だギンギンのリザードンのイチモツに。
視線を上げれば、彼が気不味そうに笑っていた。
ま、まあ、1回じゃダメなのも仕方ない。
「ふぅ……ほら、寄越せ」
俺はまた、手を伸ばして彼のイチモツの触れる。
「ま、待って! 実は、他のやり方を頼みたいんだ……」
……は? 他のやり方? まさか、挿れたいってのか? これを!?
「リザードン、流石にそれは……」
「それにルカリオ、君はまだイッてないから! だから!」
おい! 俺はまだそこは使ったことないぞ! て「まだ」って何だ! 使うか! いや、確かに何でもするって言ったけど!
「おい、リザードン!」
突如、リザードンは俺の目の前で仰向けに寝転び、そして、股を開いた。……え?
「ルカリオ! お願い! 僕に挿入れて!」
ビクリと震える巨大なイチモツの下で。その真っ赤で、いらやしく蠢く大きなアナル。
それを見て、俺のイチモツがヒクリと反応した。
これが、リザードンの一番気持ちよくなる方法だと言う。
「初めて娼館に行った日、僕、頼んだんだ。他のポケモンと交尾したくなくて。君を諦めきれなくて。男の子を気持ち良くさせる方法を教えてくださいって……」
俺はゆっくりと、リザードンの開かれた足に手を乗せた。
「そしたら、そこのオーナーのピカチュウさんに……気に入られちゃって。ボーマンダさんとか、色んなポケモンに先生になって貰って……」
おいおい、俺が発情期も知らない時期に何してたんだよ……? てか、たぶんそこ、リーフィアの娼館だよな……。
「僕、ルカリオの為にたくさん練習したんだよ? 発情期の度に、こっそり」
うっ……その言葉はエロ過ぎる。
「最後には、娼館で働かないかって、誘われたんだから。でも、僕は……ルカリオだけのモノだから……」
そのイチモツが飛び出すスリットの下の、真っ赤なアナルは、クパクパといやらしく動いており、彼の言葉に嘘はないと感じさせる。
それを見て、俺のイチモツは、早く挿れたいと先走りを垂らし、熱くなって主張する。
「ほらぁ、ルカリオのおちんちん欲しくて、こんなにピクピクしてる……」
ルザードンのアナルは、イチモツと違って、決して大きくはなかった。まるで、俺のサイズに合わせたかのように。
「早く……早く頂戴?」
「……分かったよ」
「一気に……お願い……」
「……ああ」
俺のイチモツは、先走りと、さっきのリザードンの精液で、テラテラと輝いていた。
やがて、その先端は、相棒のアナルにキスをする。
クチュ……。
「あっ……」
意を決した。
「ふっ……!」
……ズニュウ!!
「ああああああああああ!!」
「くっ……あぁ!」
驚くべき熱さが、イチモツを包み込んだ。
「あぁぁ! ルカリオのおちんちんがああぁぁ! 僕の中にぃぃ!」
そして、異常な締め付け。中自体は決してキツイわけじゃない。意図的に、締め付けているのだ。リザードンが、俺のを搾り取る為に。
尋常じゃない力で、イチモツに吸い付くアナル。
「はっ……あぁ!」
「あぁん! 嬉しい……嬉しいよぉぉ!」
ジュプッ、ヌチュッ、グチュッ、グチュッ。
腰を振る音がする。熱気が篭った洞窟に、粘りつくように反響する。
俺はリザードンのその腹に身を任せ、乱暴に下半身だけを動かす。その刺激に、力を吸い取られながら、でももっと欲しくて、ガムシャラに。
パンッ、パンッ、パンッ、パンッ!
俺のイチモツは決して奥には届かない。やっぱり、リザードンとの体格差が……。せいぜい、アナルの浅い所を叩けるだけだ。けど……。
「ひゃあああああ! もっと! もっと突いてぇ!」
リザードンは心底気持ちよさそうに喘ぐ。彼の腹と俺の上半身で挟む、彼のイチモツがビクビクと悶える。
熱い……熱い……何もかもが。なんて夜なんだ。
ジュチュ、ジュプッ、ジュプッ、ズッチュ!
「ルカリオォ! ルカリオォ! 好きぃ! 大好きぃ!」
メラメラと、相棒の尻尾の炎は最高潮に燃える。ユラユラと揺れる空気。
その中に、激しく交じり合う俺たちの影が見えた。
俺は強く、強く、抱えきれない大きなリザードンを抱き締めた。
「はっ、はっ、はっ……もっと、言えよ」
支配欲。彼を、もっと自分のものにしたいという。そんな気待ちが湧き上がった。
「あぁん! ルカリオォォ! 激しぃ……激しいよぉ!」
「もっと求めてくれよ……」
息も絶え絶えに呟く。
ズッチュ! ヌッチュ! ズッチュ! ズッチュ!
「俺のモノなんだろ……?」
「あっ! イク! イッちゃうよぉぉ! ルカリオォォ!」
パンッ! パンッ! パンッ! パンッ!
身体が、止まらない。
唾液が溢れてきて、リザードンの身体を濡らす。
「……ごめん」
ふと、そんな言葉が口をついて出た。
それがリザードンに届いたのかは、分からない。
「あぁぁ! こんなに……こんなにっ! 僕、僕っ……! 幸せっ……!」
「リザードン……!」
「ルカリオォォ!」
刹那、リザードンの腕が俺を強く抱き締めた。
「離さない……離さない……! ずっと、ずっと僕と一緒にいてえぇぇぇ!!」
「リザードン……!!」
俺は、その瞬間、深く、深くイチモツをリザードンに突き刺した。
「くぅ……! ああ!」
「ああああぁぁ!!」
ビュルルルルルルルル! ビュルル!!
ビュルルルル! ビュウウウ!!
俺たちは同時にイッた。
「はぁ……リザードン……!」
「あっ、あっ、ビュクビュクってぇぇ…中熱いぃぃ……」
お前には負けるよ……。
暑さにやられ、ボーッとした頭で俺はそんな事を思った。
俺は、まだ支配欲が疼くのか、時折腰を動かしては、最後まで射精し切ろうとする。気が付けば、俺は最後の一滴まで、その全てを、リザードンに注いでいた。
「あっ……あっ……」
うわ言を呟くリザードン。やがて、最後にピクリと身体を震わすと、彼の射精も収まった。
彼のイチモツは、俺たちの間で爆発し、今度は俺どころか、リザードン自身まで、ドロッドロに汚した。
もはやこの、俺たちの秘密の洞窟は、逃げ出したくなるほど暑く、そして、気絶してしまうほどの匂いに満ちていた。
その中で、俺とリザードンは、精液まみれなのも関わらず、静かに、身を寄せ合っていた。
ただ、体力の消耗は激しく、息は荒い。
「リザードン……」
「ルカリオ……」
俺のイチモツはすでにアナルから抜かれ、お互いにもう落ち着いていた。リザードンのアナルから、ほんの一筋の精液だけが垂れている。
「僕こそごめんね、ルカリオ……」
「……? なにがだ?」
彼のお腹に横たわったまま、聞く。
「ルカリオが好きで」
「……俺だって、お前のことは好きだ」
分かってた。その「好き」は、同じ「好き」じゃないと。
「ふふっ……ルカリオは優しいなぁ」
彼は優しく微笑んだ。
「リザードン!」
俺は彼の上に乗ったまま、身体を跳ね起こした。リザードンはキョトンとして、腹の上の俺を見つめる。
「俺はお前のことが大切だ! 何よりも! お前は一生の、最高の、相棒だ!」
ふと、俺は耳も尻尾も、しょげてしまう。
「信じてくれ……。俺だって、リザードンと離れたくはない。一生、一緒にいたいんだ……」
「相棒として?」
俺は、目を逸らして、ゆっくりと頷いた。
「……ありがとう。それで十分だよ」
リザードンの尻尾が右から左へ大きく揺れて、俺たちの影も揺らめいた。
「僕の気持ちを、受け止めてくれた。それだけで、僕はもう幸せだよ。ただ……」
ふと、リザードンがそのゴツゴツした手を寄せて、俺の顔を彼の方に向ける。
「ルカリオのこと、ずっと愛しててもいい?」
俺は口を噤んでしまう。
……本当に、それでいいのだろうか?
俺は、こいつに、それを返す事はないかもしれないのに。
でも……でも……。
良くないことは分かっていた。
でも俺は、今この時、相棒の笑顔が見たかった。もう、悲しませたくなかった。だから……。
「……ああ」
そう答えてしまった。
するとリザードンは……笑ってくれた。
「ねえ、ルカリオ?」
「なんだ」
「もっかい、キスしていいかなぁ?」
「……たく」
拒めない、とかじゃない。俺は心から喜んで受け止めた。
チュク……。
舌が絡み合う。
「ねえ、ルカリオ?」
「……なんだ」
「これからさ、発情期の時、たまにでいいから、相手してもらえないかなぁ?」
「調子に乗るな」
俺はリザードンを小突く。
また、彼の尻尾が右から左へ揺れた。
「ねえ、ルカリオ?」
「なん……」
その時、ふと、俺は背中に当たる熱いモノに気が付いた。
俺は、笑った。
再び、俺たちの影は重なり合う。
俺は、遊びや息抜きじゃない、愛を与えられる交尾に、正直、幸せを感じてしまっていた。
熱い、熱い眠れない夜はまだ続きそうだ。
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