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炎と雷の月への恋心

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炎と雷の月への恋心 

by蒼空
※この作品には特殊プレイ( 同性愛(GL))が含まれております。
苦手なプレイがある方は反転を、ネタバレが嫌いな方はそのままどうぞ。


人間のテストも終わり僕はまたリビングが自室の生活に戻っている。
テスト最中の一週間で結局あんな事が起きたのは初日だけでそれ以降は普通だった。
……と言ってもツララに僕を襲うほどの元気がなかっただけみたいだけどね。
ワカバの方は不満そうにしてたけど……。



今は朝から全員がリビングに集まっている。
今日は日曜日で人間が家に居る為、留守番は居ない。
と言っても今日……と言うか日曜日はツララが留守番の当番になっている。
イーブイの進化系は丁度七匹で曜日ごとに決められるから便利な数だよ。
人間が出かけなければ留守番しなくていい楽な曜日だよね。
そんな事言ったら土曜日もそうだけどさ。
何やら本日は人間から重要な発表があるらしい。

「……さて、今皆に集まってもらったのは……。この季節が来た……と言えば分かるだろう?」

分かんねぇよ!! 新入りの僕が分かるわけないだろ!!!

でも、皆は人間の言葉に「今年も来たか……」と言う顔をしている。
特にブリッツなんか相当嫌そうな顔をしてるね……。
と言うか顔が青ざめてると言った方が正しいかな。
正直、僕だけが理解してないみたい……。
まぁ増えたのは僕だけだから当然と言えば当然か。

「で、予定は言いそびれたが今日の夜だ。毎年の事だから今更質問はないだろ? 組み合わせは自由に決めちゃってくれ。
 別に俺が一々決める事じゃないだろう? いつも通り二匹ペアで頼むな。じゃあ、解散!!」

……こいつワザと僕を無視してるのか? それとも本当に僕の事を忘れてるのか?
どっちにしても僕は質問しなきゃ何をするかも分からないぞ……。
しかも、今日の夜かよ……。そう言う事は一週間前位に連絡しておけよ……。
無計画もここまで来ると犯罪だろう。

「……えっと。新入りの僕には毎年恒例って言われても何が何だか分からないんだけど?」
「……あ。そう言えばそうか……まぁ一言で言うと肝試しだ!」

なるほど。だから臆病なブリッツは顔が青ざめてたわけだ……。
夏の暑い時期には肝試し……ってのもベタな展開だよね。
後、突っ込みたいのは僕達って『七匹』なんだけどな……。
どう考えても奇数だから二匹ずつで組んだら一匹余るぞ……。
多分、人間の反応的にその事には気づいてないんだろうな。
ここは僕が突っ込みを入れておくか……。

「それは分かったけど……僕等って七匹だから二匹ずつじゃ組めないけど?」
「……あ。そう言えばそうだな……。そこもお前達に任せるよ! じゃあ俺はこれで!」

人間が逃げるようにリビングから出て行く……。
やっぱり気づいてなかったか……。
そんな事も一瞬で判断出来ないから夏休みに入っても補習で学校に行くハメになるんだよ。

「えっと。じゃあ御主人様が役にたちそうにそうにないから俺達で組み合わせを決めようか。
 二匹グループが二組と三匹グループが一組の合計三組が無難だよな」

ムーンの意見に僕を含め全員が賛成する。
ここは是非ムーンとペアになって怖がる振りをしてムーンとイチャイチャして……。
こんなのは滅多にないチャンス! 絶対にムーンペアを!!

「……師匠。随分と気合入ってますね……」
「何かに燃えるルナ様も素敵です……」

しまった! 僕がワカバとツララに突っ込まれるなんて!!
突っ込み担当……だと思う僕が突っ込みを入れられてどうするんだ!

「……では、組み合わせはこれも毎年恒例のくじ引きで公平に決めましょうか。
 私の部屋に保存してあるくじに一本追加して持ってきますね」

セイレーンはそう言うとリビングを出て行く。
組み合わせはくじ引きか……。ムーンとの組み合わせの確立は低そうだな……。
しかし、それでも確立は0じゃない!! ここで一気にムーンとの距離を一気に縮めなくては!!

しばらくするとセイレーンがくじを持って戻ってくる。
くじはペン立てに割り箸が七本入っているシンプルな作りだ。
多分、割り箸の先に色が塗ってあってその色同士で組を決めるんだろうな。

「それじゃあ、誰から引きますか? 私は増やした色を知っているので最後で良いですから」
「俺から引くよ。組が決まる前に俺かツララがくじ引いといた方が都合が良いだろうし」

ムーンがそう言うとくじを引く。
ムーンが引いた色は……赤か。
ここで僕も赤を引けばムーンと同じ組ってわけだ。
……赤が三本なければが前提になるけど。
ここは他のメンバーが引くのを待ってからの方が確立が上がるだろう。
僕はしばらく様子をみようかな。

「じゃあ次は僕が引こうかな。去年の二の舞にはなりませんように……っと」

次はバーニィがくじを引く。
ここでいきなり赤! ってのはないと思うから……。
引いた色は……黒か。
残りは五本……まだ僕が引くには早いな。
去年に何があったんだバーニィ……。

「じゃあ、次は僕が……。本当はこのイベント自体に参加したくないんだけどな……」

今度はブリッツがくじを引く。
やっぱりブリッツは参加したくないか……。
引いたくじの色は……青か。
これで次は引いた時点で組が決まるわけだね。
随分と器用なき引き方をしてくれたよ……。
バーニィがブリッツに気づかれないようにガッツポーズを取っている……。
と言うことはブリッツが危険分子なわけか……。
理由は……なんとなく分かる気がする……。

「むうぅ。これで師匠と二匹きりってのはなくなったのか……。でも三匹グループなら! 次、僕引くね~」

続いてワカバがくじを引いた。
ワカバは僕狙いだったか……。
引いた色は黒。
これでバーニィと同じ組になったわけだね。
でもねワカバ……君が引いたのが三匹グループの色かは分からないんだよ……。
残りのくじは三本か……。
赤を引かれたら元も子もないしね。
そろそろ僕が引こうかな。

「それじゃ、次は僕が引くよ」

くじを引くのって緊張の一瞬だよね。
僕は三本中の一本を取る。
色は……青!!

って青かよ! しかもブラックリストかと思われるブリッツと同じペア!?

はぁ~。なんか一気にテンション落ちたな……。
僕だけでなくワカバのテンションも落ちてるね。

「……えっと。セイレーンさんは最後で良いと言ったので私が引きますね」

残り二本。あのどっちかが赤だったんだよね……。
ツララが引いた色は……赤!!
でました! 赤でましたよ!! 僕じゃないけど!!
て言うか、家に二匹しか居ない雄同士がペアですか!?
これでセイレーンが最後のくじを引いて組み合わせの決定か……。
三組とも二匹ずつ決まったからセイレーンがどこに入るかだね。

「え~と。見事に二匹ずつ決まってしまいましたね……。
 私自身が一本増やしたのでどこに入るかは分かっているのですけど……。引きますね」

セイレーンが残りの一本を引く。
引いた色は黒だね。
黒が三本に増えてたのか……。
じゃあ、やっぱりムーンとツララは雄同士で肝試しですか……そうですか……。

「では、今年のペアはこういう事で……。納得できない方が多いようですが……毎年恒例の決め方ですので……。
 後は夜まで皆さんの自由行動でお願いしますね。ではこの場で解散です!」

セイレーンの解散宣言で皆リビングから出て行ったね……。
さてと、僕は夜まで何して過ごそう……。暇を持て余してるな僕……。
取り合えず被害を最小限にする為にバーニィに去年の惨劇を聞いておこうかな……。
そうと決まればバーニィの部屋に行って聞いてくるか。
僕はリビングを出てバーニィの部屋へと向かった。



確かバーニィの部屋は階段を上ってすぐの部屋……だったはず……。
正直にバーニィと話す事なんて殆どなかったからな……。
今更だけど凄く入りにくい……。

「ルナ……僕の部屋の前で立ち往生してどうしたの?」

僕は背後から声をかけられ振り向いた。
目の前にはバーニィの姿が……。
まだ部屋には戻ってなかったのか。
まぁ、ブリッツの話が聞ければそんな事はどうでも良いんだけどね。

「バーニィがブリッツと組まなくて良かった言ってたから、ブリッツの事について聞いておこうと思って」
「ふ~ん。ルナから僕に用があるなんて珍しいね。今頃はムーンやワカバとツララと楽しくやってると思ってたよ~。
 いやぁモテる雌は羨ましいですね~。僕も彼氏が欲しいよ……」
「あ、いや。ムーンとツララはともかく、ワカバは同姓なんでけど……」

僕がフォローしようとするとバーニィが睨んできた。
多分、バーニィは家の雄二匹といちゃついてる僕が気に入らないだろうな……。
本来、僕はムーン一筋なんだけどな……。何でこうなったんだっけ?

「まぁここで立ち話もなんだし僕の部屋に入ってゆっくり話そうよ。
 君とは話す機会がなかったから僕からも色々聞いても良いよね?」
「ああ。答えられる範囲の事でなら僕も答えるよ」

バーニィが扉を開け部屋に入っていく。
僕も続いてバーニィの部屋に入る。

中に入ると部屋はきちんと整理されていて以前侵入したムーンの部屋より広く感じられた。
無駄な物は置かれてなく床には赤とオレンジの炎を連想させる色の絨毯が敷かれている。

「どう? 中々綺麗な部屋でしょ?」
「ああ。正直意外だね。まさか君の部屋がここまで生活観を実感させないなんて……。
 バーニィの性格からしてもっと散らかってると思ってた」
「本人の前で随分と素直な回答だね……。まぁ一応は褒め言葉と受け取っておくけどさ……」

バーニィが僕の感想を聞いて呆れている。
僕は素直な感想を述べただけなんだけどな……。

「さて、本題に入ろうか……。まぁブリッツが凄い臆病なのは知ってるよね?
 ちなみに肝試しで酷い目にあってるのは僕とムーンにセイレーンの三匹なんだけど……。
 ムーンは守備力重視だから特に問題はなかったみたいだけど……僕とセイレーンは悲惨だったよ……」
「と言うことは僕も悲惨な目に可能性が高いと?」
「そういう事になるね。まぁ本人に悪気はないんだけどね……。
 怖いから抱きついてくるんだよ……。それだけなら僕も悲惨なんて言わないけど……。
 恐怖で興奮してるから毛が逆立つんだよ……。サンダースの毛が逆立って抱きつかれる……。
 結果はもう言わなくてもルナなら分かってもらえると思うけど?」

なるほど……。そりゃ悲惨な結果になるよ……。
臆病なブリッツを放っておくのも気がひけるしな……。
かといって針串刺しの刑はなんとか避けたいし……。難しい……。
これだけ聞ければ十分かな。

「ありがとうバーニィ。これで僕の用件は済んだけど……僕と何を話すつもり?」
「そりゃ、モテモテのルナ様に是非モテる方法をお聞きしたいわけですよ~」
「モテモテって僕は別に彼氏が居るからこれ以上モテるのは勘弁してほしいけどね……」

……バーニィ。そこまで気にしてたのか……。
でも、僕自身が先に手を出したのはムーンだけだしな……。
正直に言うと僕は雌からの方がモテるし……。

「……ごめん。僕自身は何もしてないから秘訣って言われても答えようがないや……」
「むぅ~。それならムーンとの関係はどこまでいったの? もしかして、もうキスなんかしてるの?」

ず、随分直球な質問できたな!? どこまでって? そりゃムーンとはもう『した』けどさ……。
さて……どうやって答えようかな?

「即答できないって事は実は進展ってないの?」
「そんなわけない!! 僕とムーンは既に性行為を……あ……」

しまった! バーニィの挑発にのってとんでもない事を言ってしまった……。
これは完全に弱みを握られたよ……。

「そ、そこまでいってたのは正直以外だったよ……。でもあのムーンがね……」
「いや……誘ったのは僕からなんだけどさ……」
「それでも意外だよ……。でもムーンの態度を見るとそうは見えなかったな……。
 ちなみにツララとの方はどうなの? 彼もルナに惚れてるでしょ」

完全にバーニィのペースに持ってかれたよ……。
さてと。こっちくらいは誤魔化しておこうかな。

「別に何もないけど」
「……嘘だね。ワカバとツララが御主人のテスト二日目から妙に親しくなってたし。
 前日の夜に何かあったのは確かでしょ?」

こいつ……意外に鋭いな……。
下手に喋ると口が滑りそうだし……。

「……これ以上は答えなくても良いよね? 僕はそんなに質問してないし」
「むぅ~。誤魔化した……。分かったよ……また機会があれば聞かせてよね?」
「僕は機会がない事を祈りたくなってきたよ……」

僕は部屋を出ようとバーニィに背を向けた。
するとバーニィに呼び止められる。

「ねぇルナ……。正直に僕の事はどう思ってる?」
「どうって言われても……。あってまだ一ヵ月ちょいだからね……」

僕は再びバーニィの方へと向きなおす。
肝心のバーニィは俯いていて表情は分からない。
彼女は僕にどんな答えを聞きたいんだろう?

「そうじゃなくて……その……ぼ、僕はルナの事……好きなんだ!!
 ルナが雌だって分かってる……。でも、僕……自分の気持ちに嘘はつきたくないんだ!!」

なるほど……バーニィは僕が雄なら完璧だったと……。
雌からは告白される事が多かったから別に驚きはしないけど……。
雌って分かってても僕が好きとはねぇ。正直変わってるね。
……さて。僕の答えはどうしようかな……。

一 ここは定番の「友達でいようね」で誤魔化てしまう。
二 冷たい一言「はぁ? 何言ってるの?」と突き放す。
三 冗談で「実は僕も君の事が……」と僕も顔を赤らめて。

一で返すんのは定番だけど……この曖昧な答えは相手を傷付けるんだよね……。
二で冷たく返すのは後味が悪くて嫌だしな……。折角僕を好きって言ってくれてるんだし……。
三は……誤解を招くしそれに僕にはムーンが居るしで却下に方向だね……。

また意味のない三択だね……。
僕の脳内ってなはなんでこうも瞬間の判断に弱いかな……。

「……やっぱり迷惑だよね……。ごめんルナ、今の事は忘れて」

こう言われるとますます後味が悪いんだよね……。
しょうがない……。これが僕の答えだ……。

「へ!? ル、ルナ!?」

僕とバーニィの顔は僅か数センチにまで近づく。
そして僕は躊躇いもなくバーニィの唇を奪った。
バーニィの表情が驚きに変わる。
しかし、僕を拒むような事はしない。
寧ろバーニィの方から僕の口の中へ舌を入れてきた。
互いの舌が口内で絡み合い卑猥な水音が部屋中に響き渡る。
口を離すと互いの唾液が銀の橋を架け脆くも崩れ去っていく。

「僕にはムーンが居るから一番ってわけにはいかないけど……。
 それでも良いのなら僕は別にバーニィを拒んだりはしないよ。
 さっきの質問だけど……僕、ツララとワカバともしてるんだよね……。
 バーニィはこんな淫らな僕に絶望する?」
「そんな事ないよ……。ルナはルナだもん。僕嬉しいよ……。
 だって同姓に告白なんて嫌われると思ったから……。
 ねぇワカバにもしたなら……僕にもしてよ……」

バーニィが顔を赤らめ僕を見つめてくる。
ここで断わったら雄じゃないよね。……僕は雌だけど。
寧ろ雌からの告白でも喜んでる僕ってやっぱり『両刀』なんだろうね……。
まぁワカバの時に気づき始めてはいたけどさ……。

でも正直に言うとワカバはツララと同時にしたからな……。
雌だけでやるのは僕も初めてなんだよね……。
しかも僕自身はワカバをイカせてないし……。
バーニィを満足させてあげられるか心配のなってきたよ……。

「君が僕を望むなら喜んで……。でも部屋の入り口じゃなんだしベッドの上で良いね?」
「……うん。その……凄く緊張するよ……。僕、初めてだから……。優しく……してくれるよね?」

だから顔を赤らめて僕を見つめないでよ!!
今すぐに襲いたくなるほど可愛いじゃないか!!

取り合えず今喋ると何を言い出すか分からないから僕は無言で頷いた。
そういえば僕も昼間からこんな事するのは初めてなんだよね……。
太陽の加護を受けたエーフィが昼から淫らな行為を行うのは……どうなんだろう?
まぁ僕はブラッキーに進化するはずのポケモンだったからそんな事どうでも良いか。

僕はベッドにつくとバーニィを押し倒した。
本来、僕よりもバーニィの方が力はあると思うんだけどな?
まぁ僕が単純馬鹿力なだけかもしれないけど……。

僕は押し倒したバーニィをじっくりと見る。
バーニィのスタイルはワカバ程は良くないものの結構良いほうかな?
まぁワカバのスタイルの良さが異常なのは分かるけどさ……。
あの童顔で巨乳……まさに雄にモテそうな要素なんだけどね。
それを言うと僕ほど貧乳なのも異常だけどさ……。だから雄に間違われるんだよな……。

「そんなにじっくり見られると恥ずかしいよルナ……」
「自分から誘っておいて何を今更?」
「そ、そりゃあ……そうだけど……。やっぱり恥ずかしいよ……」

バーニィは相当恥ずかしそうにしてるよ。
そんな顔をする彼女を襲わずにはいられない。
寧ろバーニィは僕に襲ってほしいんだよね。

僕は右前足でバーニィの胸を弄りだした。

「あぁん! ルナ……」
「胸……誰かに弄られるのは初めて?」
「……うん。雄には勿論雌にだってないよ……。だからルナが始めて……」

バーニィが僕の質問に顔を赤らめて答える。
なるほど道理で初々しい反応なわけだね。
そういえば僕はワカバの胸を弄ってないから他人の胸を弄るのって初めてのはず……。
ワカバとツララには僕の胸は散々弄られたけど……。
こうして弄ると癖になる感触だよね。

「気持ち良いよぉルナぁ……。もっと……弄って……」
「バーニィって意外にエッチだったんだね?」
「ち、違うよ! もしそうだとしたらルナの前だけだよ!!
 でもルナになら僕のエッチな姿を見て貰いたいな……」

本当に可愛い奴。寧ろこんな娘がなんでモテないのか不思議だよね。
バーニィの快楽に溺れる顔はもっと可愛いだろうな……。
なら、もっと強い刺激を与えてあげなきゃね。

僕は胸を弄るのを止め顔をバーニィの胸へと埋める。
勿論それだけでは終わらせない。
僕はバーニィの胸の突起物を舌を使って転がすように愛撫する。

「ひゃっ! くすぐったいよルナ」
「え? そ、そうかな……」

むぅ。これじゃ感じないか……。
秘所を弄らないで感じされるのって以外に難しいね。
それとも僕が下手なのかな?
うん。今度ワカバやツララにも試してみよう。
しかし、このままじゃバーニィの淫らな顔が見れないよ。
ここはやぱっり秘所を弄るしかないかな。

僕はバーニィの胸から顔を離すと右前足を秘所へと持っていく。
これならバーニィも感じてくれるはず。
右前足を秘所の割れ目に合わせそっと撫でる。

「あぁん! ルナ……」
「ここは感じてくれるんだねバーニィ……」
「そ、そりゃ……。あぁんルナぁあ!!」

うん。ここは流石に感じてくれるみたい。
そうそう。この淫らな顔……良いよね……。
じゃあ、もっと激しく弄ろうかな。
良い具合に濡れてきたし指を入れても平気だろうし。

僕は秘所を撫でるのをやめ、指をバーニィの中へと挿入する。
撫でるだけとは比べ物にならない快楽にもっと乱れてくれるよねバーニィ……。

「んぁあああ!! ルナぁあ激しいよぉお!!! 僕、僕もう……もうイッちゃうぅ!!」

バーニィが激しい雄叫びを上げ絶頂を向かえる。
秘所からは大量の愛液が飛び散り、僕の右前足は勿論ベッドをもベタ付かせた。

「……ルナぁ、指じゃなくルナのモノを僕の秘所に入れてほしいのぉ……。
 ルナに僕の処女を奪ってほしいんどよぉ……。僕を雌にしてぇ……」

バーニィがまだ焦点の合わない瞳で僕を見て懇願してくる。
それだけでなく自らの両前足で秘所を広げ僕を誘う。
でもね。バーニィ……モノを入れてほしいって言っても……だから僕は『雌』なんだってば。
僕が雄なら何の躊躇もなくバーニィに挿入してるよ。
多分、絶頂を向かえて頭が回ってないんだろうな……。

「……バーニィ、ごめん……。僕、雌だからモノはついてないんだよね……」
「……あ。ぼ、僕の方こそ変な事言ってごめんルナ……」

僕もバーニィと同じように自ら秘所を広げバーニィの前に曝け出す。
バーニィの胸の感触と声に興奮した僕の秘所は濡れてテラテラと輝いている。
こうやって大胆に秘所を曝け出すのってやっぱり恥ずかしいな……。
僕の秘所を見てバーニィはようやく僕が雌である事を思い出していた。

でもねバーニィ。僕はエーフィなんだよ……。
エーフィには他のイーブイの進化系では類のない細く長い二又の尻尾がある。
これならモノのついてない僕でもバーニィの秘所に入れることが可能なんだよね。
僕も以前、自慰で挿入してるし結構気持ち良いんだよね、これが。
もし仮に処女膜を破れなくてもアイアンテールなら一発だろうし。
十分、バーニィの要求に答えらるんだよね。

「……今日はありがとうルナ……。また機会があったら……」
「残念! 君の処女は僕が貰っちゃうから安心してよ!」
「へ? でもどうやって?」

僕は無言で笑いながら尻尾をバーニィの顔の前に持っていき、ゆらゆらと揺らす。
流石にこの動作を見てバーニィも僕が何を言いたいか分かったみたいだね。

「……じゃあルナ……お願い……」
「……行くよバーニィ」

僕は尻尾をバーニィの秘所に合わせゆっくりと挿入していく。
バーニィの秘所が僕の尻尾を締めつけてくる。
尻尾は敏感な部位だから僕も感じちゃうよ……

「んぁああ!! ルナのが僕にぃい!!」
「……はぁはぁ。バーニィのが僕の尻尾をこんなに強く……」

秘所に始めて他者の異物を挿入するバーニィの秘所。
僕は少しづつバーニィの中を進んでいく。
何かが尻尾に当たる感触がする。
でも、本当に『雌』の僕がバーニィの処女を貰って良いのかな?

「……ねぇ。本当にバーニィは雌の僕なんかに処女を捧げて良いの?」
「違うよ。ルナなんかでじゃなくてルナじゃなきゃ僕は嫌なんだ……。
 だからルナ……僕の処女を奪って僕を雌にして……。お願い……」

ここまで言われれば僕にもためらいは無い。
僕は尻尾に力を入れていき……バーニィの壁を突破する。

「ルナァ、ルナァ。僕、僕!! これで雌にぃ!!」

バーニィが破瓜の痛みで僕に爪を立てて抱きついてくる。
まぁ破瓜の痛みは僕も当然分かってる……。
これでバーニィの痛みが和らぐなら……僕は喜んでこの身を捧げよう。
って、何か恥ずかしい言葉になってるな……。

「あ! ルナ……背中……その大丈夫。僕……ルナに酷い事しちゃった……」
「こんな傷たいした事ないよ。……ほら」

僕はバーニィを安心させるために朝の日差しを使う。
日の光を吸収することで傷口は徐々に閉じていく。

「エーフィって自分で傷治せるんだね。リーフィアが光合成出来るのはワカバで知ってたけど」
「ちなみにブラッキーも月の光、シャワーズなら微量だけどアクアリングが使えるね」
「詳しいね、ルナ」

バーニィが僕の話に関心を持って聞いている。
でも、今話す事じゃなかったよう気もするな……。
このままこの話を続けてもしょうがないから。

「ひゃっ! ルナ!?」
「随分話したから、痛みも十分ひいたでしょ? もう動かしても平気かなと思ってさ」
「い、いきなり動かされたら……その……ビックリするじゃないか……」

僕が尻尾を動かすとバーニィが悲鳴を上げる。
口調は怒っているようにも聞こえるが顔を気持ち良さそうにしてるね。
素直じゃないとこがまた可愛いな。

「でも、気持ち良かったでしょ?」
「……うん。だからもっとして……」
「ふふ。そんな当然の事を。お願いしなくてしてあげるよ」

僕はバーニィの了承を得て尻尾を動かす。
性器を弄られていなくても尻尾は敏感だから凄い感じるよぉ……

「ルナも……僕ので感じてくれてるんだね……。僕、嬉しいよぉ。
 でも、僕もぉ……イカせてほしいのぉルナぁあ!!」
「バーニィ……。一緒にイこう……。一緒にぃい!! んぁ! バーニィイイ!!」

僕は更に尻尾の速度を速くし、更なる刺激を与える。
その快楽に僕とバーニィは呆気なく絶頂を向かえた。
僕はバーニィから尻尾を抜き去り絶頂の余韻に浸る。

「……はぁはぁ。大好きだよルナぁ……」

バーニィの告白に僕は無言で抱きかかえた。
ここで「僕も君が好きだよ」って言えない自分が居る……。
行為の最中は思い出さないけどやっぱり僕はムーンの事を気にしてるのかな……。
あれこれと考えているうちにどんどん睡魔に襲われ僕達は深い眠りへと誘われた。



ふわ~。良く寝た……。って前もこんな事言ったな……。
あのまま寝ちゃったんだっけ……。
肝試しまで後どの位だろう?

僕は体を起こし時計を見た。
開始まで後一時間位か……なんだまだ余裕じゃん……。
って! 現地に行くのに一時間かかるからこの時間に玄関に集合じゃん!!

「むぅ~。師匠とバーニィは何処に居るんだよ~。ツララはリビングを見て!
 僕はバーニィの部屋を見に行くから!」
「はい。分かりました姉様」

下の階からワカバとツララに声が聞こえる。
……今の僕等をワカバに見られるのは不味いな……。ムーンに程じゃないけど……。
僕は慌ててバーニィを起こそうと体を揺らす。

「バーニィ! 起きてバーニィ!!」
「ふぇ? あ……おはようルナ」
「寝ぼけてないで体洗って玄関に行かなきゃ!!」

僕は寝ぼけたバーニィに必死の説得をする。
と言うか今から体を洗ってもワカバが来るまでに間に合うはずがない!!

「バーニィ~。入るよ~」
「入って良いよ~」
「ちょっと待ってバーニィ! 不味いでしょ!? ワカバまだ入ってこないで!!」

僕の制止を聞く耳持たずワカバが部屋のドアを開ける。
愛液にまみれた雌が二匹、ベッドで寝てたらワカバはどう思うんだろう……。
僕を軽蔑するかな? いや、ワカバも僕に……雌に惚れてるからそれはないか……。

「あ! バーニィ見っけ! ……ってなんで師匠も一緒に居るの?」
「え~とワカバ。これには話すと深い事情があってだね」
「……結論から言うとバーニィと性行為をしてそのまま居眠りしちゃったんですね?」

ワカバは僕が言い訳を言う前にズバリ正解を見事に言ってくれる……。
と言うかこんな状況を見れば誰でも一発で分かるよね……

「はい、そうです。ワカバさんの言うとおりです。淫乱な師匠でごめんなさい」
「淫乱でも良いから僕にもキス位させてくださいよ~」
「まぁそれ位なら問題な……」

僕が言い切る前にワカバの唇が僕の唇に触れる。
勿論触れるだけでは終わらない。
ワカバは舌を僕の口内に侵入させ僕の舌を絡め取る。

どの位そうしていただろう……。
ワカバが満足したのか唇を離した。

「今回はこれで勘弁しますけどまたしてくださいね?」
「まぁ、機会があればいくらでもしてあげるよ」
「師匠、取り合えずシャワー位浴びたらどうです? 時間は僕とツララで稼ぎますから」

……そうだった。取り合えず体を洗わないとな……。
でもシャワー室も一階だからどうやって気づかれないで下にいこう……。

「姉様。一階にはルナ様とバーニィさんは居ないようで……す……」
「うん。両方ともここに居るからね」

僕が考えてるとツララもこの部屋にやってきた。
僕とバーニィの姿を見て唖然としている。
そりゃそうか……。誰だってこんな惨状を見れば唖然とするよね。
ちなみにツララの耳にワカバの言葉は入ってないだろうな。

「……そのルナ様。……まずは体を洗った方が良いのでは?」
「そうなんだけどシャワーを浴びるにも一階だからどうしようかなって……」
「私……水の波導なら使えますけどどうします?」

う~ん。今は取り合えずそれで良いか……。
でも水タイプの技を炎タイプのバーニィに当てても平気かな?
まぁブースターの特防はそこそこあるし、ツララが使ってもタイプ不一致だから平気だろう。

「じゃあツララお願いするよ。バーニィも一緒にね」
「はい。分かりましたルナ様! いきますよ!!」

ツララが腰を低くして戦闘態勢を取り水の波導を放つ。
水の波導が当たると僕等の体は綺麗になる……が同時にずぶ濡れになる。

「ひゃぁあ!! な、何!? あれ? 何で僕の部屋にワカバとツララも居るの!?」
「バーニィ、やっと目が覚めた?」
「僕、バーニィに入って良いって言われたけど? ……寝ぼけてたけど」

バーニィはどうやら……と言うより、やっぱり寝ぼけてたか……。
取り合えず後はタオルで体を拭けば大丈夫そうだね。
バーニィに事情を説明しタオルを取ってもらう。
僕とバーニィは体を拭き、ワカバとツララの四匹で階段を急いで下りる。

……結局、僕とバーニィは集合に三十分遅れて他のメンバーから愚痴やら説教やらを言われたのは言うまでもない……。
僕は元々野生だから時間を縛られるのは嫌いなんだよな……。
人間ももう少しだけ僕の性格を理解してくれるとありがたいんだけどね……。



こうして今、僕と人間は並んで歩き目的地を目指している。
手持ちは六匹までだから七匹いる僕等は一匹入れない。
そこで一匹は手持ちではないそれ以外の方法で連れて行くことになる。
その方法が『歩いてついてきてもらう』と言うわけ……。
で、集合に遅刻した僕が徒歩に決定した。
本来はバーニィも遅刻組なんだけど人間には僕が主犯だと思われたんだろうな……。

そういえば肝試しって僕等だけでするのかな?
まだ時間はあるし人間と話しながら歩くのも悪くない。

「ねぇ、人間。肝試しって僕等だけでするの?」
「う~ん。中々難しい質問だな……」

いや、全然難しくないから!!
この質問のどこが難しいのか寧ろ説明して!!

「毎年、この時期になるとこの先の神社が主催でその近くの森で肝試しのイベントがあるんだ。
 だから俺達だけって言い方は変だけど別に誰かと一緒って訳でもないからな。
 ポケモンも参加して良いしそれなりの参加賞が貰えるんだ。
 ちなみに人間は人間同士、ポケモンはポケモン同士で二、三人でペアを組む。
 俺は学校の友人とペアを組む予定だ」
「ふ~ん。それならポケモンの方も身内だけでなくその友人と混ぜてペアを決めれば良かったんじゃ……。
 それに肝試しで結ばれるカップルなんてのもありえてその方が面白いんじゃない?」
「いや、その友人のポケモンは皆、雌ばっかりだけど……。
 そういう組と組んでも大して変わらないと思うけど?」

まぁ、確かにそれもそうか……。
でも、少しは気を使って僕とムーンもペアを組ませてくれれば良いんだよ!
それとも人間の目には僕とムーンが恋人同士に見えないってか!?
いや待て……でも最近、ムーンと過ごす時間が少ないのは確かだね……。
しかし、僕等って初めて出あった日に人間の前で告白し合ったはず……。
でも、どちらにしろ人間のまえでは進展はないわけで……。なんか悔しいな。

「まぁ全員雌ならしょうがないか……」
「だろ? だから今までもメンバーを混ぜて組んでないんだよ」

なるほどね。でも性別統一はメロメロの良い餌食になるんだよな。
きっとその友人も人間と同じく二流トレーナーなんだろう……。



しばらく歩いて行くと目的地の神社が見えてきた。
うん。確かに多数のトレーナーとポケモンが居るね。

人間もポケモンもカップルが多いよ……。
はぁ~。僕もムーンと同じ組みならな。

僕と人間は神社をうろついていると不意に声をかけられた。
声の主は人間と同じくらいの男である。

「よぉ! こんな所に居たのか! 探したぞ。今まで何処に居たんだ?」
「悪い、悪い。実は今、着いたばっかなんだ」
「……どおりで探しても居ないわけだ……。
 ん? お前、やっとエーフィをゲットしたのか!
 これで進化系は全部揃ったわけか。ここまで来たらイーブイも欲しいな!」

どうやらこいつが人間と組みを組むのか。
僕を見た反応的に学校での知り合いじゃないみたいだね。
呼び方は『男』で良いや。
目の前の男の名前なんて興味ないし。
て、言うか僕をジロジロ見るな!!

「ふ~ん。こいつも雌か。お前のとこって雄はブラッキーとグレイシアだけか。
 イーブイってのは雌が少ないのに良くこんなに集めたよな。俺の可愛い彼女達に負けるがな。
 そのエーフィはお前の彼女か? それともシャワーズか? 実はサンダースとか? ブースターも良いよな? リーフィアなんて最高だよな!?」
「別にルナは俺の彼女ってわけじゃないぞ……」

そりゃそうだ。僕は人間を恋人にしたいなんて思わないし。
でも、人目見ただけで良く僕を雌だって分かったな。……珍しい。
そういえば人間って読んでるエロ本にポケモンと人間のがあったような……。
……まさかね。人間とこの男はそっち系の趣味の人ですか?

「じゃあ、受付済まして来ようぜ!」
「そうだな。良し行こう!」

男と人間は肝試し受付へと向かっていく。
受付場所はポケモンも一緒だから僕も言ったほうが良いんだよね。
こんな人ごみの中を歩きたくはないけど、ついて行くか……。



受付場所まで距離はないのに着くまでに妙に時間がかかった。
これだから人ごみは嫌いなんだ。寧ろ僕は人間自体が嫌いだけど……。

受付にはやはりポケモンも出して確認を取った。
僕は速めに受付を済まし、少し離れた人気のない場所で待機する。
近くには不安そうにしているブリッツが見えた。
……しょうがない、肝試しのパートナーとしてブリッツに声をかけておくか。

「ブリッツ。やっぱり肝試しは不安?」
「ひゃ! なんだルナか……。脅かさないでよ」
「別に驚かすような声のかけ方はしてないけど……」

これだけで驚くんじゃ肝試しじゃ心拍数上がるよな……。
やっぱり僕も興奮したブリッツに抱きつかれて……。
……なるんだろうな。覚悟はしておいた方が良いか。

「うぅ。やだな……。僕がこういうの嫌いだって知ってるならメンバーから外して欲しいよ。
 ルナが入ってきて七匹なんだから考慮してくれても良いのに……」
「……まぁ、こういう行事は皆で参加しないと意味がない気もするしね……。
 そうじゃなきゃ、僕もこういう多人数の催しは嫌いだし参加しないよ」
「……ルナがそう言うと凄い説得力があるよ」

どうやらブリッツには僕が孤独を愛していると思われてるみたいだね。
まぁ、半分は間違ってないけどさ。僕は裏切られるのが嫌だから一匹で居るだけだし……。
信頼できる仲間がいればそっちの方が楽しいのは事実だしさ。
実際は付き合いが嫌いと言うより苦手って言った方がしっくりくるかな。
前のトレーナーは戦闘能力でしか僕等を評価しなかったし。

「……こうやって二匹きりでルナと話すのって初めてだね」
「そう言えばそうだね。僕自身から話さないから良く言われるんだよなぁ。
 話すのが嫌いなわけじゃないけど機会ないんだとね……」

ブリッツ。そこ顔を赤らめて言うとこじゃないよ……。
でも、僕ってそんなに付き合い悪いかな?
自分ではそこそこ付き合ってるつもりなんだけど……。

「ねぇ、ルナって僕の事……。あ、いや。なんでない気にしないで!!」
「……はぁ。そう言うなら気にしないけどさ」

顔を赤らめて僕への質問……。嫌な予感がする。
続きは言わなかったけど多分「僕の事……どう思う?」かそれに近い質問だろう……。
なんで僕はここに来てこうもモテるんだ? ……不思議だ。僕ってそんなにモテるタイプか?

結局、空気が重くなった為、僕とブリッツの会話はここで終了する。
それでも僕は肝試しの時間が来るまでずっとブリッツのそばに居た。
ブリッツが顔を赤らめてチラチラ僕の顔を見るのは……。
僕って罪な『雌』だな……。下手な雄よりも雌にモテるし……。

取り合えず、遠くから複数の視線を感じるけど今回は無視しよう……。
視線は三つ。ワカバ、ツララ、バーニィで決定かな。ムーンは意外と僕に無関心だし。
もう一度言おうかな……。僕って罪な雌だな……。はぁ~。少しはムーンも僕の事見てよ。



さて恋人……ではないがブリッツと甘い……訳ではない時間を過ごし、ようやく肝試しが開催される。
いちいち人間が内容の説明をしてるけど、聞いてる奴なんか居ないだろうからさっさと始めろ!
説明くらい事前にチェックしてるだろう! ……僕はついさっきしたばっかだけど。

何だかんだで三十分位無駄話を聞かされて、受付された順にスタートしていく。
受付開始から三十分以上遅刻した僕等の出発は一時間後位になるらしい。
……長い。遅刻した奴出て来い!! ……僕とバーニィですね。
はぁ~。こういう時に寝坊するなんてな……。
さて、一時間何しようかな……。

僕は何かないかと辺りをキョロキョロと見渡す。
良く見れば木の実の生った気があるな。
ここからじゃ何の木の実から近づいてみよう。

ん? これはフィラの実か……。
人間はこういうポロックやポフィンの材料にしかならない木の実は持ってないから貴重だね。
……厳密には回復効果もあるけどオボンの実と比べると実用性はないし。
僕にとっては好物の辛い木の実だし。二つ持っていけば良いかな?
いや、何があるか分からないから三つにしておこう。
でもあんまり多くとっても今は邪魔になるし。これ位で良いか。
良い物拾ったな~。木の実を育てるのが楽しみになるよ~。
今度、庭の開いてるところで育てておこう。

「お~い。ルナ~。意外に出発が速く進んでるみたいだから、戻ってきて!!」

この声はブリッツか……。
もうすぐ出発なのに意外に普通だよ……。
取り合えず僕も返事をしておくか。

「分かった! すぐそっちに戻るよ!!」

さてと。ブリッツとの肝試し……無事に終わると良いんだけどな……。
セイレーン、バーニィ、ムーンの三匹がすでに被害に遭ってる時点で無理だろうけど……。

ここまで速くスタート出来るならこんなところをうろついてなかったよ。
僕は急いでブリッツのところへと戻った。



僕とブリッツは係員の指示でスタートする。
僕は係員に渡されたヘッドライトを当然、頭に装着した。
貸し出しは参加人数の都合もありグループで一つ。
人間にはヘッドライトではなく懐中電灯が渡されるみたい。
寧ろ、大会概要には出来るだけ蛍光器具の持参を呼びかけてあったぞ……。
しかし、いきなりスタート合図だけで抱きつかれたのは驚いたけど毛は逆立ててなかったから良しとしよう……。

静かで暗い夜道って何もなくても不気味だよね……。
僕も野生の頃は不安になったもんだよ。
今となっては懐かしい思い出だね。

風が吹き、森の草木を揺らす。
その草木の葉と葉音の擦れる音にブリッツは敏感に反応した。
まぁ、当然予想出来たけどさ……。

「ふうぇえ!! い、今何かがぁあ!!」
「……ブリッツ。風が吹いただけだよ」

二度目の抱きつき……。
まだ、毛の逆立てはなし。
バーニィが言うほどブリッツの反応は酷くないみたい。
一年経って少しは進歩したと考えて良いのだろうか……。

「な、何だ……。脅かさないでほしいよ……」
「う~ん。驚くほどの事じゃないと思うけど?」
「うぅ。それを言われると……。僕はこういうのは苦手なんだよぉ……」

はぁ~。それ位は僕も分かってるよ……。
僕はいつ君の逆立った毛で串刺しにされるかが怖いかな……。
ブリッツも落ち着いたことだし先に進もう。
長引けばそれだけ刺される確立も高くなるし。
こういうのはサッと進んでサッと終わらせる!
それで参加賞もらってさっさと帰る! これが一番だね。

「あ! ま、待ってよぉルナぁ! ひゃっ!!」
「……速く終わらせた方が良いでしょ……。って! うわぁ!!」

ブリッツが慌てて僕を追いかけてきた為、石につまづき僕に突っ込んで来る。
これで三度目だね……。
今回の抱きつきは予想していなかったな。
僕はブリッツに抱きつかれ大きく仰け反る。
いや、ただ仰け反っただけなら良いんだけど……両足に地面を踏む感覚がないんだよね……。
つまり僕は今、宙に浮いていて、これから地面に落ちるわけだ……。
さっき落ちたら嫌だなと思いながら下を見たけど……地面まで数十メートル位の高さがあったんだよね……。
暗くてそこまで確認できてないから正確には分からないどさ。
一瞬が永遠にも感じるって言うのは本当だよ……。

「ふぎゃぁあああ!!!!」
「ああ、なんか……もう串刺しとかどうでも良くなるよ……」

当然、僕等は重力に逆らうすべなど持っているはずもなく落下をはじめる。
ここで僕が普通のエーフィならばサイコキネシスで宙に浮遊し安全に着地……なんて出来たんだろうけど……。
残念な事に僕はそんな事出来ないんだよね……。そう考えると意外に不便だな。
さて、このまま黙って落ちれば良くて大怪我、悪ければ死亡……。
まず、後者は何として避けたいからどうしようかな?

アイアンテールを壁に突き刺し減速したのちに着地。……これが、まぁ無難でしょ。
じゃあ、アイアンテールをする前にブリッツを確保しておかなきゃ。
流石に見捨てるわけには行かないし。

僕は落下しながら何とかブリッツを抱きかかえる。
ブリッツは僕の行動が意外だったのか驚いた顔をしていた。

「……つかまって。一気に減速させる」
「う、うん。……助かるよね?」
「さぁ? でも何もしないよりはずっと良い!!」

ブリッツが僕を抱き返してくる。
その表情は僕を信頼してるのか穏やかだね。
嫌な事に地面が見えてきたよ……。間に合うかな?

僕はアイアンテールを壁に突き刺す。
当然、今の加速では突き刺しただけで停止する事はない。
突き刺した瞬間に凄い振動が体に伝わる。
……正直、この感じ気持ち悪い。

でも、落下速度は確実に落ちている。
……間に合わないな。二匹でじゃ思ったよりも減速しない……。
僕だけなら安全に着地出来たかな? ……やらないけどさ。

「……ごめん、ブリッツ。安全な着地は諦めて……。まぁ助かるとは思うけどさ……」
「……僕、ルナと一緒なら……」

最後の方が聞き取れなかったな……。
流石に今の言葉の続きが『死んでも良い』ってのなら縁起が悪いから聞きたくないけど……。

ああ、既に地面が目の前に……。
僕は何とか落下中にブリッツの下になるように反転する。
レベル的には僕の方が高いからブリッツのクッション代わりに……。

背中から体をつき抜ける様な強い衝撃……。
どうやら、地面についたみたいだね……。
ブリッツの体重も加算され全身がズキズキと痛む……。
思った以上に痛かったよこれは……。

「……ブリッツ、大丈夫?」
「うん。ルナのおかげで何とも……。はぁう!」

ブリッツは立ち上がろうとしてそのまま倒れる。
……勿論、僕の胸の中へ……と言うより僕の上へ。
いきなり倒れたからブリッツの体重が一気に僕に……。正直、下手な攻撃より痛かったよ……。
どうやら、右後足を痛めたみたいだね……。
僕の体も何とか動きそう。でも、背中よりも腹が痛い……。
我ながら丈夫に出来てるよ。
まぁ今は夜だけど、取り合えず朝の日差しで気休めでも回復しておこう。

「良いな。ルナって回復技が使えるんだ!」
「時間と天気の影響をうける朝の日差しだけどね。無いよりはマシでしょ」
「僕も回復技が使えれば良かったのにな。ルナが羨ましいよ……」

残念。サンダースは種族的に回復は『眠る』が出来るくらい。
サンダースの耐久力じゃ、ほとんど意味ないしね。
それだったら、僕の朝の日差しも実戦価値はないけど……。
しかし、日常生活だと結構役に立つんだよね。

「……ところでルナ。これからどうする?」
「……どうしようっか」

そう。そこが問題なんですよ。
どう考えても崖を登るのは僕等には無理……。
上を行く道を探すにも……ヘッドライトは今の落下で破損……。
……後で弁償しなくちゃいけないのかな? まぁ、金を出すのはどちらにしろ僕じゃないからいいか。

ん? 暗くて気づかなかったけど小屋があるみたいだね。
見た感じ傷んでいて誰かが使ってるようには見えないな。

「あそこに小屋があるから言ってみよう!」
「うん! ……と言いたいけど僕、足を挫いちゃって歩けないんだけど……」
「……僕の背中に乗って。小屋まで運ぶから」

僕はブリッツの前で身を屈める。
ブリッツは「ありがとう。ルナ」と一言お礼を言ってから僕の背中に乗った。
僕はブリッツがしっかりつかまったのを確認し歩き出す。

小屋の入り口は半開きになっていたので僕は中を確認する。
中は意外に月明かりで明るいな。
そういえば今日は満月か……。
何か満月の日には色々起こるな。
うん。予想通り誰も居ないから使われてないようだ。
凄く埃っぽいし放置されて相当経ってるみたい。

僕は中に入るとブリッツを慎重に降ろした。
ブリッツを降ろした瞬間、床に溜まって埃が一斉に舞う。
まさかここまで放置させてるとは計算外だよ。

「けほっ! 凄い埃だね。ルナは大丈夫?」
「取り合えず窓やらドアやら開けられるところは開けてくる。これじゃ酷すぎるよ」

僕は小屋の窓とドアを全開まで開けブリッツのところへと戻る。
これで多少は埃も外に逃げると思うんだけど。

「今日は大人しく夜が明けるのを待とう。折角雨風が防げる場所も見つかった訳だし」
「うん。僕はどっちにしろ動けないからルナに任せるよ」
「じゃあ問題は食料の確保だね。ちょっと外に出て探してくる」

僕は食料の確保をしようと振り向く。
夜食は肝試しが終わってから皆でって事になってたから昼から何も食べてないんだよね。
振り向いたら僕は何者かにつかまれた。
……と言ってもブリッツ居ないないけどね。

「うう。ルナぁ僕を一匹にしないで~。ルナが一緒に居てくれるなら僕ご飯要らないから~」
「それなら良いんだけどさ。でもブリッツが食事を要らないなんて珍しいね」
「……だって一匹じゃ怖いんだもん。だから今晩は傍に居て……」

なるほどそういうわけか。納得。
あ。そういえば木の実なら肝試しが始まる前にフィラの実を三つ取ってたな。
僕とブリッツで一つづつでも一つ余るから栽培は可能だし。
あのときにフィラの実を二つじゃなくて三つ取ってきてて本当に良かったよ。

「今思い出したんだけど僕、大会が始まる前に木の実拾ってたんだよね」
「流石ルナ! 本当に頼りになるよ!!」

僕がフィラの実をブリッツに差し出すとブリッツはすぐにフィラの実を頬張る。
可愛い奴。ここまで美味しそうに食べると僕も幸せになるよ。
さて僕も食べようかな。いつまでもブリッツの顔を見てるわけにもいかないし。

ん? そういえばフィラの実って辛い味が嫌いなポケモンって混乱するんだったな……。
ブリッツの性格は『臆病』だから……甘い味が好きで辛い味が嫌い……。

って! 言ってる傍からブリッツは辛い味が嫌いじゃないかぁあ!!
ヤバイ! ヤバすぎる!! 僕はなんて物をブリッツに渡したんだぁあ!!!
しかも、もう食べちゃったしぃいいいい!!! ど、どうする僕!?

「……ねぇルナぁ。ルナって僕の事どう思ってるの?」
「いや、どうって言われてもねぇ……」

ブリッツが僕の方に振り向いてくる。
フィラの実は食べかけで転がってるのを見ると全部食べたわけじゃないか……。
でも、顔を赤くして……混乱してるって言うより寧ろ酔ってるって言った方が正しいかな?

「……僕の事が好きなの? 嫌いなの? 僕はルナの事異性として……ううん、同性でも好きなんだよ。
 だからルナも答えて僕の事好きなの? 嫌いなの? 答えてよぉ」

ああ、やっぱりブリッツもそうだったんですね……。
なんでここに来てこうもモテるんだ僕は?
しかも、同性、異性とわずに……。

ブリッツがどんどん僕に近づいてくる。
あれ? そういえばブリッツは足を挫いたのに何で普通に歩いてるだ?

「ねぇブリッツ。足……挫いて歩けないんじゃなかったけ?」
「ああ、あれ? 嘘! だってそう言えばルナに抱きついていられたでしょ?」

そういう事ですか。以外にちゃっかりしてますね。
あれが演技だったとは全然気づかなかった……。

「ルナぁ。だから僕の事好きなの? 嫌いなの? 答えてよ~」
「え~と。……嫌いじゃないよ。ブリッツって可愛いし」
「じゃあ好きって事で良いよねルナぁ。嬉しい」

ブリッツが僕を押し倒し顔を近づけてきた。
顔と顔が僅か数センチ……いや、まだ近づいてくる。
そして唇と唇が触れ合う。
更にはブリッツが舌を僕の口内に侵入させる。
これでキスは五匹目か……。僕自身はムーンが本命なんだけどな。
いや、嬉しいってブリッツ……。このままどこまでいくつまり?

「えへへ。キスしちゃった~。これ僕のファーストキスなんだ~」
「……僕にとっては君で五匹なんだけどね」
「五回じゃなくて五匹!? ……まぁ、ルナって強いしかっこよくて頭も良いもんね。
 う~ん。やっぱり競争率は高めか~。ちなみにキスって誰としてるの?」

なるほど。僕って皆からそう思われてたんだ……。
教えても良いんだけど今のブリッツは酔ってるからな……。
ブリッツは体を起こし僕とのキスの余韻に浸っている。
傍から見ればブリッツと僕が騎乗位で性行為をしてるように見えるんだろうな……。
まぁ、僕からすればそこまでいっても気にしないけどさ。

「……あれ? 何で僕……ルナを押し倒してるんだっけ?
 え~と。ルナに渡された木の実を食べて意識が朦朧としてきて。
 何かルナに告白する夢を見てたような気がする……。
 そういえば夢ではキスもしちゃったんだっけ!」
「朦朧とした意識でも随分と覚えてるもんだね……。
 混乱しながらの行動も記憶に残るんだ……」
「……もしかして夢じゃない?」

ブリッツの質問に僕は無言で首を縦に振る。
僕の答えを聞いて……正確には見てブリッツの顔がどんどん青ざめていく。
木の実の食べた量が少なかったから効果も低いし時間も短かったみたいだね。

「あぅうう。ル、ルナ。そ、そのぼ、僕……。ごめん! い、いや……ごめんなさい!!」
「……木の実を渡した僕の責任もあるし問題は僕にファーストキスを捧げた事じゃないの?
 別に僕はブリッツで五匹目だから気にはしないけどさ……」

今のブリッツはさっきと違う意味で混乱してるね。
ブリッツの気持ちは一言で言えば『ルナに嫌われた!? どうしよう!!』ってところかな?
言葉通り、僕は気にしてないんだけどな……。
取り合えず強行手段で場を落ち着かせるか。

力で僕に勝てると思うなよブリッツ。
さっきはいきなりだったから僕を押し倒せたけど……。

僕は騎乗位になってるブリッツを力づくで退かし今度は僕がブリッツにマウントポジションを取る。
言い方を変えただけで僕とブリッツの態勢が逆になっただけだけど。
そしてそのまま顔を近づけブリッツの唇を今度は僕から奪う。
唇が触れ合った瞬間にブリッツが凄い驚いた顔をした。
……まぁ当然の反応だよね。でも今の表情……かなり良いね。
勿論、触れ合うだけで終わらせる気はない僕には無い。舌を口内へ侵入させブリッツの舌へと絡ませた。
さっきブリッツが僕にしたキスとは比べ物にならないほど激しくキスをブリッツにプレゼント。
かなり僕好みの顔をするな。苛めがいはありそうだけど今は性行為が目的じゃないしな。
って僕も何ノリノリでブリッツを襲ってるんだよ! まぁ、これでブリッツは落ち着いたかな?

「……落ち着いたブリッツ? 僕はキス位じゃ気にしないって言ってるでしょ?」
「あ……うん。……ねぇルナ。続きもしてよって言ったら今度こそ怒る?」
「それは僕にこのまま襲って欲しいって事?」

僕の質問にブリッツは顔を赤くして首を縦に振る。
……僕に襲って欲しいだなんて。……可愛すぎるよブリッツ!

「勿論、良いに決まってるじゃないかブリッツ」
「え! 良いの!? 僕……断わられるかと思ったよ! ありがとうルナ!!」
「まぁ、性行為はブリッツで五匹目、雌だけでも三匹目、今日だけでも二匹目」

僕が説明するとブリッツは唖然とした顔をする。
まさか、キス以上もそんなに人数が居るなんて思ってなかったんだろうね。

「ルナって本当に競争率高いんだね……」
「僕にとって本命はムーンだけどね。そう言っても皆、僕を諦めようとしないんだよ。何でだろう?」
「そんな素直なところも皆がルナを好きになる理由だと思うよ」

……僕って素直かな? 今までは自他共に認める意地っ張りなんだけど……。
変わったのかな……。変わったんだろうな。
野生の頃の僕は誰も信じないで自分一匹でもどうにかなるって思ってた……。
でも今は違う。愛しいポケモンが居て、大切な友達が居て、そして……頼りないけど一生懸命なトレーナーが居る。
今の生活が充実してる。愛されてる。こんなに嬉しいって感じたことなんてなかった。
……今だって誰かに必要とされるのが嬉しいからブリッツと……。
って、思い出に浸ってないで今はブリッツと楽しもうかな~。

「じゃあブリッツ。いくよ……」
「……うん。お願いルナ……」

僕は今の態勢を変えないで尻尾でブリッツの秘所を撫でる。
この態勢ならブリッツの顔も良く見えるしね。
尻尾の感覚からブリッツの秘所はもう濡れてるみたい。
僕のキスだけでこんなに感じるなんて……。

「んぁあ! いきなりそんなとこ……」
「ふ~ん。キスしただけでびしょびしょじゃないブリッツ。感じやすいんだね」
「だって……憧れのルナが僕にキスしてくれるんだもん……。嬉しくって……」

ブリッツたら嬉しい事言ってくれるよ。
じゃあ、僕ももっとがんばらないとね。
今日は遭難してるのを忘れるくらい激しい夜にしようじゃないか。
……て言うか僕等って遭難してるんですよね。
まぁ、死にはしないだろうしそこまで気にする事はないか。
さて、ではもっと激しくブリッツを攻めようかな。

僕は前足をブリッツの胸へと持っていく。
そして両前足でブリッツの胸を弄りだす。
勿論、尻尾で秘所を弄るのは止めはしない。

胸はバーニィよりも若干小さいかな?
でも種族的にブースターよりサンダースの方が小さいからな……。
そう考えると比べにくいか……。
……僕より大きいのだけは確かだけど。

「あぁん!! ダメェルナぁ!! そ、そんな同時になんて僕……僕!!」
「ふふ。こんなに感じててるのにダメだなんて……説得力ないよ?」

ブリッツが僕の攻めで快楽に溺れ、だらしなく涎を垂らしている。
美しいよね。快楽に溺れる者の顔は……。いつ、誰のを見ても飽きないよ。
さて、焦らすのも可愛そうだからこのまま一気にイカせてあげよう。

「ダメ! 僕もう……可笑しくなっちゃうよぉおお!! んあぁああ!!!」

ブリッツは僕の攻めに耐えられずそのまま絶頂を向かえる。
ブリッツは目が虚ろになりグッタリとしていた。
……いきなり激しすぎたかな?
取り合えずブリッツの上から退いておこう。

「はぁはぁ……。ルナぁ……もっと僕を苛めて欲しいのぉ……」

……案外、大丈夫そうだね。
理性って檻は完全に崩壊したみたいだけど……。
いやぁ、僕はSだって自覚してるけどブリッツは極度のMみたいだね。
ブリッツ自身は自覚してるか知らないけどさ。

「君が望むなら僕はいくらでもイカせてあげるよ。夜はまだ長いんだから」
「……嬉しいよぉ。僕……もっとルナとしたいよぉ……」

ブリッツ可愛いよ。SとMで僕との相性も良いみたいだしね。
君が気絶するまで苛めてあげる……。最高の一夜を君にプレゼントしよう……。

と言ったのは良いけどどうしようかな……。
昼のバーニィみたいに尻尾を挿入? 流石に本人の許可がないのにそれはな……。
僕はSではあるけど鬼畜になるつもりはないし……。
……では昼のバーニィと同じ事をしてみようかな。
これで僕が下手なのかバーニィが鈍いのかはっきりするでしょ。

僕はブリッツの胸へと顔を埋める。
ブリッツの胸の柔らかさが僕の顔を包み込む。
あぁ。やっぱりこの感触は癖になるよ。
と一匹で楽しんでないでブリッツにもしてあげないと。
僕はブリッツの胸を揉みながら胸の突起物を舌で転がす。

「ひゃあん! ル、ルナ!?」
「ブリッツ……気持ち良いかな? ……バーニィはあまり感じてくれなかったからさ」
「あぁん! うん。気持ち良いのぉ。でも、まさか……昼にバーニィと一緒に遅れたのって……」

まぁここまで言えばブリッツも昼に何があったかを想像するかは簡単か。
今、ブリッツが僕を睨んできたけど……。やっぱり怒ってますか。
でも今その答えを言ったら場の空気が悪くなるよな……。
ならばここはブリッツを攻めて忘れさせようか。

僕はブリッツの乳首を軽く噛み付く。
舌で舐めるよりも刺激は強いはず……。

「ひゃぁあああ! そ、そんな事したら僕、また……イッちゃう! イッちゃうよぉおおおお!!」

ブリッツが再び絶頂を向かえる。
……ブリッツは胸で感じてくれたからバーニィが鈍いのかな?
それとも少しは僕が進歩した? なんて、こんな短期間で成長も何もないよね……。

と僕もそろそろイキたいんだよな……。
自分自身で秘所が濡れてるのが分かるんだよね……。
今のブリッツに頼むのもなんだしな。どうしよう。

「はぁはぁ。そうだ今度は僕がルナを気持ち良くしてあげる」
「え? ぼ、僕!?」

こいつエスパーか? 僕の考えが分かるなんて。
……と冗談を言ってないでブリッツの厚意を素直に受け取ろうかな。

「……じゃあお願いするよブリッツ」
「任せてよ。へへへ。今度は僕がルナをイカせちゃうよ。
 じゃあルナ。仰向けになってほしいな」
「ああ。うん。分かった……」

……さっきまでのMっ気はどこに消えたんだ?
取り合えず仰向けにはなるけど。……何をする気だろう。

「あ。そうだ。後ろ足も開いてくれると助かるな」
「……つまり僕に秘所を丸見えにしろと?」
「結論から言うとそうなるのかな」

サラリと言ってくれるね……。
まぁ、今更恥ずかしがる関係でもないけどさ。
僕が後ろ足を開くとブリッツが僕の秘所に顔を近づけてくる。

「ルナのここって綺麗だね」
「ちょっ! そ、そんな事……ないと思うけど……」

僕は強がってはみるものの勢いはどんどんなくなっていく。
じっくり見られるのがこんなに恥ずかしいなんてな……。
こういうのを視姦っていうんだっけ?
いつもは僕が攻める方になることが多いから見られる事なんて殆どなかったし……。
……ブリッツが僕の顔を見てニヤニヤしてる。

「ルナの恥ずかしそうにしてる顔って珍しいね」
「……そりゃぁ、僕だって恥ずかしい事くらいあるさ……」
「でも、僕で五匹目って言ってなかったけ?」

……う。僕は受けよりも攻めの方が好きなんだよ。
なんか凄い焦らされてるような気もする。

「顔を真っ赤にさせて。そんなルナも良いなぁ。じゃあ、行くよ」
「さ、最初からそうすれば良いんだよ。別に僕の秘所なんか見たって楽しくないでしょ!?」
「僕は楽しいけどなぁ」

……こいつMだと思ってたけどSっ気もあるよ。
僕の逆でMの方が強いみたい。
と考えてうちに秘所に近かったブリッツの顔が更に近くなる。
そして、僕の秘所に何かが触れた。
何が触れたかはすぐ分かった。ブリッツの舌だ……

「ひゃっ! ブ、ブリッツ!? そ、そんなところ……」
「へへへ。さっきと立場が逆転したねルナ。ルナの愛液とっても美味しいよ」
「ば、馬鹿! そ、そんな事言わないで……恥ずかしい」

うう。完全に主導権をとられてなんか悔しい……。
でも、そんなところ舐められたら僕も可笑しくなっちゃうよ。

「ねぇルナ。気持ち良い?」
「んぁあ! そ、そんな事……言えるわけないでしょ……」
「ふ~ん。言ってくれないと止めちゃうよ?」

こいつ絶対に僕と同じだ……。
臆病だから似てないと思ってたけど僕と同じ性癖持ってるよ。
でも、相手の誘いに素直に乗るのは僕の主義じゃないんだよな……。
と言っても今のブリッツじゃ言わなきゃ本当に止めそうだし……。
今ここで止められたらそれこそ可笑しくなっちゃうよ……。

「……気持ち良いです……」
「声が小さくて何を言ってるか分からないよルナ?」

……こいつ顔がニヤけてる。聞こえないなんて絶対嘘だ……。
うう。僕のプライドをズタズタにする気か?
でも今はプライドよりも快楽が良い……。堕ちたな僕も……。

「気持ち良いです! だからお願い止めないでブリッツ!!」
「……良く言えました。じゃあルナ。イカせてあげる」

ブリッツがそう言うと行為は激しさを増した。
舐めるだけまく僕の敏感な豆に吸い付いてきて……。
そんな事されたら僕もう……。

「んぁああ! ブリッツゥ!! ダメ。もう耐えられないよぉおおお!!!」

僕はブリッツの前で絶頂を向かえた。
当然、僕の秘所を好き放題やってくれたブリッツの顔に愛液が襲い掛かる。
しかし、ブリッツは嫌がる素振りなんて微塵も感じてはいなかった。

「はぁはぁ。ブリッツ……激しいよぉ」
「快楽に溺れたルナの顔もとっても素敵だよ」

……どこかで聞いたような言葉だね……。
寧ろ僕がいつも言ってる事か……。
悔しいから今度はまた僕が襲ってやろう。
そう。まだ夜は明けないのだから。
僕等はこの後も互いに攻め、互いに攻められながら一夜を過ごした。



眩しい太陽が照りつけ、気づいたら朝だった。
結局、お互いに何回イッたかは分からない。
どっちが先だったかも分からないがそのまま疲れて眠ってしまった。
さて、ブリッツを起こして帰り道を探そうかな?
探す体力が残ってるか不安だけど……。

「起きて。起きてブリッツ」
「ふわぁ。おはようルナ……」

素直に起きるあたりはブリッツも現在の状況は忘れてないんだろうな。
さて、ゴールの分からない森の探索を始めますか。
僕とブリッツは小屋の扉を開け外に出る。

「マスター。ここでエーフィとサンダースの匂いが途切れています。
 崖が一部崩れてるところから恐らくは下に落ちたと推測されます」
「だそうだ。いくぞ。俺の愛しのハニーに感謝するんだな」
「ああ。すまないな。お前のグラエナには感謝してるよ。
 この高さからの落下したなら無傷じゃすまないよな」

崖の上から声が聞こえてきた。
人間と男の声に初めて聞く声がする。
今の話の流れからすると初めて聞く声の主がグラエナか。
グラエナねぇ……。あの日の事があるからあまり好きになれないんだよね……。
まぁ、全てのグラエナが悪いわけじゃないけどさ……。

しばらくすると崖の上から何かが飛び立つ。
遠くからだから大きさは判断できないけど鳥ポケモンかな?
いや、あの特徴的な長髪はピジョットか……。
まぁこれで遭難の心配はなくなったわけだね。
……ブリッツがピジョットの飛び立つ音に驚き僕に抱きつく。
昨夜の一件で忘れそうになるけど今が普通のブリッツなんだよね。
しばらく待っているとピジョットが人間と男を背中に乗せ降りてくる。
流石にグラエナは上でモンスターボールに戻したみたいだね。

「助かった。また何かあったら頼むぞ!」
「マスターのお役に立てるのならばいつでも呼んでください」
「お前のポケモンって皆そうやって指示をしっかり聞くのか?」

人間の質問に男は呆れながら「当然だろ」と答える。
まだ、僕等には気づいてないみたいだね。
……人間。僕一匹が指示を聞かないのをそんなに気にしてたのか?
指示を聞いてやると僕の傷が増えるから嫌なんだよね。
無茶な指示だかり出すし。まだあいつは僕を扱うレベルじゃないんだよ。
腕を磨いてジムバッジを何個か手に入れたならば聞いてやってもいいけどね。

「あ! ブリッツ! ルナ! 無事だっか!!」
「……あいにくこれ位でくたばるほど僕は弱くない」
「……それだけ文句が言えれば大丈夫そうだな」

当然だ。僕はそんな柔な体じゃない。
ブリッツの方は男とピジョットを警戒して僕の後ろに無言で隠れてるよ。

「じゃあ案外早く二匹が見つかった事だし……。神社に連絡して帰るか。
 お前は確かエーフィの方が手持ちじゃないんだよな?」
「ああ。一匹増えることになるけどお前のピジョットは平気か?」
「俺のハニー達はそれ位じゃ大丈夫だ。任せておきなさい」

男の言葉にピジョットは「やれやれ」と言いたげに無言で首を振る。
そりゃ人間二人にポケモン一匹じゃ疲れるよな。
人間はブリッツをボールに戻し僕を抱えてピジョットの背中に乗る。

今、凄い自然だったけど……僕に気安く触るなよ人間!!
僕はまだお前を認めていない!! ……まぁ今回は僕も疲れてるから許すけどさ。

「そう言えばお前……今日学校は平気なのか? 今日、月曜日だろ。
 お前って確か、ほぼ毎日補習だって言ってた気がするからな」
「あ! ブリッツとルナの捜索ですっかり忘れてた!!」
「……まぁ自分のポケモンだからな。学校よりも大事か。
 まだ間に合うようだから今回は俺が送ってやるよ。感謝しろ」

人間は男に「すっごい感謝してます!」と頭を下げて感謝していた。
その言葉を聞いていたピジョットがクスクスと笑っている。

たまには一日がこんなふうに始まっても良いか。
今日も一日、良い日でありますように。

僕は太陽ポケモンらしく朝日に感謝しながら清々しい朝を空の上で楽しんだ。

~fin~


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Last-modified: 2010-03-19 (金) 00:00:00
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