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災難な通信士?のお話27

/災難な通信士?のお話27

作者:ぽーにょ


シロガネ山、最下層極秘研究所


『フン・・・』
ダミーの姿が再び消える。
「次はどこからだ?」
すると今度はノワールの背後から現れ、メタルクローを仕掛けてくる!

――させない!

メロディが携行していたRGBでダミーを爆撃した!流石にコレにはダミーもひるむ。
『小癪なァ!』
「シグ、クリス!今だ、火炎放射を見舞ってやれ!」
俺達がダミー目掛け火炎放射を放ったが、やはりすんでのところでダミーは消えてしまう。
「クソッ!瞬間移動さえ無ければ当たったってのに・・・」
「瞬間移動?」
ノワールが何かひらめいたようだが、ソレを妨げるかのようにダミーがまたも仕掛けてくる。
「シャドークロー!」
『この体のパワーを調べるとしようか!』
ノワールのシャドークローとダミーのメタルクローがぶつかり合う!少しのつばぜり合いの末、パワーで勝ったのはダミーだった。
ノワールの攻撃ははじかれ、さらには彼の首にもう一撃メタルクローが見舞われた。そしてまたダミーの姿が消えてしまう・・・
「ぐぅ・・・」
「大丈夫でsかノワールさん!(噛」
しばらくの沈黙。

――でぃあるが、どこにいるの?

『隙を見せたな!』
思わず意識から離れていたメロディの背後、甲殻の砕けた背中に重い一撃が入ってしまった!

――うあああっ!

そろそろメロディも限界に近づいてきたな・・・
「まさか!」
「まさか?」
「瞬間移動じゃない、あれは」
そこまでいいかけた所で彼の背後にダミーが現れた!
しかし今度はまるでそこに現れるのを知っていたかのようにノワールは攻撃を回避する。
「やはりな、面倒だが予想通りだ」
『一体どういう事かな?』
「教えるわけ無いだろ、普通」
『生意気な・・・』
ダミーの姿が消えたところでノワールが俺達に説明した。
「シグ、あれは瞬間移動じゃなく、時間移動だ」
「時間移動?」
「ああ、しかも移動先もかなり面倒な法則にしたがっている様だ」
そこまで言ったところでまたダミーがノワールの背後に出現する。
『貴様、何を知っている!?』
「ダミー・ディアマンテ(模造ダイヤ)ごときに教えるか」
『うおおおおお!』
激昂したダミーがまた消える。
「大分焦ってきたな。で、その法則なんだがな・・・まずひとつ、どうやら一度超えた時間の幅より短い時間は飛べない様だ。こうして話す余裕もできているのがいい証拠だ」
「まぁな、確かに・・・」
「次、シグの後ろだ」
「え?」
そこまで言ったところでドンピシャ、俺も後ろにダミーが現れる!怒りのせいか攻撃スピードが上がっている。
「アンタの言うとおりだなノワール!こいつはびっくりだぜ!」
『オォォォォオオオオ!』
メタルクローかと思いきや、ラスターカノンを放ってきた!けどタイプ相性なら問題ない、モロに食らったけどそれほどダメージは無かった。
「で、時間を越えようともその"間に起こったこと"については関知できないようだな、さっきの問答で明らかだがな」
「確かにそうね」
「あとは出現する場所だ。どうやら話してる奴の背後に出現する傾向にあるようだ。音波か何かで感知してるのだろうかな?」
うえぇ、面倒すぎて俺の頭じゃうまく理解できない・・・
「要するにうるさい奴が早死にするって事ね」
「そういうこと・・・」
このタイミングでノワールの背後にダミーが出現する。
「だッ!」
それと同時にギラティナの巨体で体当たりを食らわせた!重い音が痛々しさを物語る。
「・・・メ、メロディ・・・」

――「じゃっく!?」

戦いの最中、わずかに聞こえたジャックの声にメロディが正気に・・・いや、正気ににというよりは混ざっている感じか?
踏み出すごとに走る激痛をものとせず彼女はジャックの元に駆け寄った。
「わり、メロディ・・・俺、死ぬわ」
――「じゃっく、わたし・・・」
「なーに、心配しなくたってさ・・・俺はちゃーんとココにいるさ」
といってメロディの胸を鋏でコツコツと叩く。
「あのヤロー、絶対に倒せよ・・・マイハニー!!」
――「じゃっく!」
今度はメロディの背後に出現したが、ジャックが残った2本のナイフを残った力を振り絞って投げる。
ナイフはダミーの右前脚に深々と刺さった!
「メロディ、愛してるぜ・・・」
――「じゃっくぅぅ!うわああああああ!」
メロディは刺さったナイフの柄を鷲掴み、そのまま舌に滑らせる!
『ぬぐぅぅうう・・・』
――「ありがとうじゃっく、ゆっくりやすんでね・・・」
『ふざけた真似をしてくれる・・・ぐぅっ』
斬られた右腕からは血が流れ、見るからに痛々しい。これならメタルクローは封じれたとみていいだろう。
『許さんぞ貴様ら・・・』
またもダミーが消える。
「お前ら、一度一切の音を立てずじっとしてみてくれ」
そうか、喋ったヤツの背後に出現するなら、喋らない場合がどうなるのか調べておかないとな。

そうして数分の時が過ぎた・・・

『なっ、これは・・・!?』
やはりあっちも面食らってるみたいだな、時間を越えた先が元いたまんまの場所だったからな。
「やはりな、これで時間移動での攻撃はできないぞ?模造ダイヤめ」
ノワールの挑発にダミーの理性も切れかけていた。
『このっ、わ、私を虚仮にするなどっ・・・!許さんぞ貴様らあああああ!』
「!まずい、俺の後ろに隠れろ!」
『オオォォォォォオ!!』
大きな咆哮とともに周囲の空気が激しく振動する!それと同時にとりのこされたコリンの背後にダミーが出現した!
「まずいコリン!よけるんだ!」
「え?」
ダミーは力いっぱい後脚でコリンを踏みつけた!
「げぅ・・・ど、どうしt・・・(噛」
「コリン!」
『フン、貴様らがとろいだけだろう?』
そのままダミーは無情にもコリンを・・・踏み潰した。
「コリン!そんな・・・!」

『さぁ、次はどいつだ?グルル・・・』


俺達の耳にダミーの一言一句が重くのしかかってきた。


他のチームの様子は番外編として書こうかなとか思ってます。

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Last-modified: 2013-04-08 (月) 00:00:00
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