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淫乱夢魔は神をも恐れない

/淫乱夢魔は神をも恐れない

作者……輪愚

※注意:この作品には同性愛(百合)、夢オチ等の表現があります。
そう言った趣味のない方は閲覧に注意してください。


前振りは大事ですよね 

「かつて世界は神が見守らない時間がありました。太陽と月は寄り添うように同じ時間帯、同じ空を飛んでいたのです。
 しかし、それによって民が夜を暗黒のままに過ごさねばならぬことを危惧した神は、『どちらかが夜に大地を照らさなければならない』といいました。
 臆病な太陽は、夜は照らす力が弱まるから暗くて怖いと駄々をこねました。そこで見かねた月は『自分が夜にみんなを照らす』といいました。
 そうして昼は太陽、夜は月がこの大地を見守るようになったのです……」
一通りソラで語り終えたライネスはふぅ、とため息をつく。

「で、その伝説は一体何なのよ?」
つり竿の先にある浮きの動きを見ながら、サディは尋ねる。

「うふふ、この地に伝わる伝説でございますわ。要するにレックウザとクレセリアに関する伝説です。
 私達ダークライが照らす力を弱める夜として忌み嫌われているのは少々気に障りますけど……クレセリアが崇拝されているということが要点なのです。私たちとクレセリアとは……兄弟のようなものですので親戚は大事にいたしませんとね」

「ふ~ん……ここは貴方がたまに行く遊び場とは聞いたけど、クレセリアでも脅して何かやる気? クレセリアは私が知っているのは一人だけれど、みんな悪い人じゃないんでしょ?」

「いえいえ。脅すだなんてそんな野蛮なことは致しませんよ」
そんなことはしないとばかりに、ライネスは手を振った。

「ダークライは悪夢を見せるほかに時空移動や負の感情を結晶に閉じ込めたりなど出来る個体もいますけれど、私の場合は予知能力に優れた個体なのです……普通は1~2個の能力しか持っていないものですが、一人で4つの能力を使える天才児もいるのですよ……まぁ、今は関係のないことですがね。
 とりあえず私は、この地に住むクレセリアを信仰する民のため、夢という形で来年の大干ばつを教えて差し上げようかと思いまして。いまは冬……本当なら今年の夏から準備したいところでしたが……いかんせん私程度の予知能力では無理がありまして。ですが、この時点でも出来ることはいくらでもございます」

「それだけやってただ働きかぁ……貴方もつくづくお人よしね。そう言うところは好きだけど」
そう言ってサディが投げかけた笑顔に、ライネスは温かいものを感じた。

「もちろんお供え物という形で。それなりの見返りもいただくつもりですけど、餓えに苦しまないで年を越せるというのならば安い見返りですよ」
そう言って、ライネスは微笑んだ。
 御供え物など、もともと神への供物であるのだからお告げを下すことになるライネスには十分にそれを受け取る権利がある。しかも、その量などはせいぜい一食分なのだから、見返りとしては慎ましやかと言う他ない。
 それもこれも、ライネスは他人を幸福にすることにある種の生きがいを感じており他人の不幸を嫌う健全な精神の持ち主だからである。もちろん、一緒に行動しているだけあって、サディも同様の精神の持ち主だ。だからこそ、一番の報酬はそこに住む者たちの笑顔であり、幸福なのだ……
 と、声を大にして言えればどんなに良いことか……実際のところ、彼女達にはそんな健全な心掛けはなく、大いに不純なのである。
※大事なことなので通算4回目です

「あ、釣れたわ……でも、雑魚ね~」
浮きの動きに反応して釣り上げた糸の先にあるものを見て、サディはため息を漏らした。

「おやおや、ミロカロスでも狙っておりましたか?」
つり竿を揺らして魚を誘いつつ、ライネスはサディの方を見る。

「あら、そんなの釣れたらいいわねぇ……でも、そんなのが釣れたらどうすればいいのかわからなくなってしまいそうね。ああ、ミロカロスともなると……美しすぎてやりたいことが多すぎるわ……
 拘束してあんなことしてみたり……拘束してこんなことしてみたり……拘束してそんなことしてみたり。ああ、段々よだれが……」
サディは腕で口元をぬぐいつつ、釣り糸を垂らした。

「あ、ハンテールが湖面近くまで顔を出しましたよ……どうします? 話しかけましょうか?」

「放っておくわ……サクラビスやネオラントならまだしもねぇ……」
二人は、釣り糸を垂らして魚を欲していた。魚を欲する……といっても、今回ばかりはいやらしい意味は特にないですからね?


闇夜。三日月にまで欠けた月は、それでもなお眩しいほどに光り輝き夜を照らす。神の力と崇められているその光に導かれるようにして二人の夢魔は深夜、誰もが寝静まる集落へと足を踏み入れた。

さて、今回の下準備は大変である。なにせ、今回の夢を見せる幸福な……もとい、被害者はシャーマンと呼ばれる役職についているのだ。
 この村における重要な役職であるそれは厳重な警備の元囲われており、万が一にも不幸が起こることなど無いように守られているのだ。
 さらには神との婚姻の契りを結んでいるがため、生涯純潔を守ることが義務付けられているために、いわゆる一生童貞、もしくは処女なのだ。その生活はまさに籠の中の鳥と形容するがふさわしく、それだけに手を出すのは難しい。

「と、言う訳でですね……神と婚姻しているがため一生純潔とはなんとも可哀想なことだと思いませんか? これは、私たちの手で何とかしてあげませんと……そうは思いませんか?」
まくしたてるようなライネスの問いかけに対しサディはというと……

「かわいそうね。大人の喜びも知らずに一生を終える運命だなんて、酷にもほどがあるわ!!」
大声を張り上げて同意しちゃったよ……もう、こいつらはなんなのさ? いや、確かに言っていることは正しいですし、同意してもいいですよ。でも、いくらなんだって周りに聞いている方々がいるかも知れない状況で大声で話すことではないですよね? 状況を考えなさいなあんたら……

「でしょう? ですから、私たちはこの機会に教えてあげなければならないのです。干ばつや洪水でそんな夢を見れるのならば毎年そう言うことが起こって欲しいと思うくらいの極上の快感を!!」
そう、このようにこの二人は相手を幸福にすることで自分も幸福を……ハァ。いやね、この二人にはそんな温かい心掛けなど……あるにはあるけど埃みたいなもので実際はすごく不純なのですよ。
 賢明な読者様はもうそろそろ覚えましたよね?
※とても大事なことなので通算5回目です

「で、どうするのよ……あちらにちょうどかぶれそうな大きさの籠があるけど……逆さにして中に入りながら近寄って行くとか?」
どこかで聞いたような方法を提案するサディに対し……

「いやですねぇ……どこかのハブネークじゃあるまいし。やっぱりここはね……影になって近づいてから……深い催眠状態にして見えるものが見えない、聞こえるものが聞こえない状態にするのです。
 私の力ならばそれも楽なことでございます……それではその間は物陰で覗いていてくださいね」
そう言ってライネスは黒い影となって番をしている二人に忍び寄る。周囲の暗さに隠れてライネスは近づき、そして……番人の一人があくびをしたと同時に牙をむいた。
 黒い影が起き上がったかと思うと二人の頭を掴む。立ったままに眠りに入った二人の耳を引き寄せ、何事かをつぶやきながら手を離した。パンッと快い破裂音があたりに響く。
 眠りを解いて、普段の責務に戻る為の合図である。しかし……ライネスがかけた暗示『私と、すぐ後ろにいるムウマージは見えなくなる』という暗示のせいで、姿が見えなければ声も聞こえなくなってしまう。
 もちろん、中のシャーマンのあえぎ声なども……である。

暗示が利いていることを確認するかのように、ライネスは番をしている二人の前で踊ってみせる。見事に気付かず、目の調子が悪いのかなと気にしているあたり、ライネスの暗示の強さをうかがわせる。
 安全を確認して、ライネスはサディを呼ぶ。

「大丈夫です。では、堂々と入りましょう」
にっこりとほほ笑んだ顔でそう誘われるがままに、サディはシャーマンが眠っていると思われるテントの中に入って行った。

「さて、このシャーマンという役職……代々族長の第一子が行うことになっておりまして、前々回と前回は男性。さらにその前と今回は……女性なのですよ。去年、先代から受け継いで女性のシャーマンになったらしいですよ。
 この子の名前は確か……デイジー。デイジー=ネイティオでしたね……たしか。ほら、まだあどけない可愛らしい寝顔ですよ……」
ライネスの視線を追ってみるとそこには、小ぢんまりとした格好で眠るネイティオの女性が横たわっている。おそらく厳格な規律を常々守らされてきたのだろう、眠る姿は型にはまったように整っていて微動だにしないし部屋もきれいすぎるほどにきれいだ。
 おそらくあどけなさが残るのは寝顔だけで、もし目を覚ませばその一挙一投足に美しさすら感じさせるような秩序と規律を持った立ち居振る舞いをするのだろう。
 整っていて美しいとか、気品があるとか、良く形容する言葉を無限に書く事が出来るような立ち居振る舞いを。だが、それでは彼女自身の自然な美しさなど皆無だ。
 『神は不自然であることを望みはしない』。それが、今日のライネスのテーマである、

「では、ネイティオは有事の際はすぐに起きてきますので……夢を見る程度の深さに固定してまいります。ふふ、可愛らしい寝顔ですね。いまからいい夢を見せて差し上げます。
 ですから、もっともっとその笑顔を輝かせてくださいね」
ライネスがデイジーの後頭部につく房からくちばし付近までを両手で撫でる。その手は黒いオーラのようなものに包まれていたが、やさしいうねりを見せていて見ている者を不安にさせるような雰囲気は感じない。
 それはまるで、闇が眠りの象徴であるとして、眠りの本質は休息である事を再認識させるような優しい手つきだ。この村ではダークライを死の象徴として扱われているそうだが、それは間違いだろうとサディは今までの経験や今回のこの仕草を見ていて思うのだ。

「ふふ、準備は完了いたしましたよ。さて、今日はどちらからにいたします?」
考え事をしている最中に、ライネスがそういって目くばせをする。

「あ、うん……」
少しばかりあわてながら近づき、サディはデイジーの顔を見る。よくよく見てみれば本当にあどけない。

「いいわ、私はまだこの村の子の扱いをよく知らないから、あなたにお手本を見せてもらうとするわ」

「あらあら……次はいつになるかわかりませんわよ? それでも良いのかしら」

「だって、この子にはやっぱり楽しんでもらった方が……私たちも楽しめるってものでしょ?」

「ですか、では、お言葉に甘えさせてもらいます」
と、言う訳で……今日はライネスが先に攻めることとなった。
ライネスは唇に手を当てると、投げキッスのような仕草で淡く光る球をデイジーに向けて放つ。

「なっ……」
球が触れた瞬間、デイジーが驚いた。


デイジーは夢を見る。その内容は祭りの席で彼女が座る豪華な装飾に囲まれ心地よいクッションが敷かれた上座にて、周りに誰もいない状態で座っている夢だ。

「なっ……これは何どういうこと? 従者も、お父様も、民も……誰もいない? なぜ……?」
周囲は夜。周囲にはかがり火がたかれて、広場の中心部には大きな聖火。人がいないこと以外は祭りそのものといった雰囲気なのだ。それが気味が悪い。

「く、どういうこと!? これはもしや、ダークライの仕業では?」

【ギクッ】

「ん!? 何か聞こえたような……気のせいか?」
実際のところはまさしくビンゴなのだが、夢の中の設定は少し違った。ふわりと柔らかい陽光が射し込み……そう思えるほど眩しいくらいの光だったが実際はそれよりもはるかにありがたい光が広場に降り注いでいた。
 その光源の正体は、三日月のような曲線を体中の至る所に纏い、神々しく厳かでありながら優しさと柔らかさを兼ね備えた光の衣に包まれ、美しさではミロカロスですら頭を垂れるポケモン……クレセリアである。

「いえいえ、ダークライではありませんよ」
甲高いとすら言えるトーンの声で、しかしどこかくぐもって切り裂くような鋭さは感じさせない。彼女の声はそんな印象を受ける。
 天空から姿を見せたときにはただ美しいの一言に尽きたその姿は近くに降り立ってみればそう、万物の母親とでも言うべきかサーナイトですら霞みそうな包容力を感じさせる安心感の塊といえる雰囲気を纏っている。

「私の名前は、ヘケート。ヘケート=クレセリアと申します。」

「クレ……セリア……様……ですよね? あわ、あわ、あ……と、とんだご無礼を……お許しくださいませ」
デイジーはそう言うなり、後頭部の房が靡くほどのスピードと、くちばしが地面に突き刺さるほどの勢いで土下座して詫びる。ヘケートと名乗ったクレセリアは、そんなデイジーの頬に胸に添えていた手を分離してそっと触れて頭をあげさせる。

「いえいえ、無礼なのはこちらでございます。いくら、あなた方の神と崇められていようとも最低限の礼儀は要すべきでした……
 眠っている貴方を、私の作りだした世界に突然案内するなど……もし、同等の立場の者であれば無礼極まりないものでしょう?」
デイジーは頬に触れる手に全神経を総動員している。身に余る光栄と思い、体が震え、ただでさえ大きな目はいつも以上に見開かれている。そんな様子を微笑ましく思いながら、ヘケートは頬から手を離し、胸に添えなおした。

「いえ、私は……貴方にならばどの、ど、どのようなご無礼を受けても、それを甘んじて受け入れさせ……いえ、受け入れる所存でございます」
デイジー再び土下座をしようと思ったが、それでは逆に無礼にあたると思い小さな礼で踏みとどまる。

「クスッ……いけませんね。そう緊張なさっては……今日と明日の人生最大の大仕事をきちんとこなすことはできませんよ」
ヘケートは面白そうにその様子を眺めて微笑む。

「今日と……明日?」
クレセリアの口から出た『仕事』という言葉に、デイジーは自らの責務を思い起こす。

「もしや……お告げということでございましょうか?」

「ええ」
ヘケートは頷いた。

「ですから……きっと大仕事となるはずですよ。先代がそうであったように……そのようにガチガチに緊張していては耳も口と同じようにうまくは働いてくれませんよ?
 もう少し、肩の力を抜いて……ゆったりとしてお臨みください」
デイジーは開いたくちばしを閉じることが出来ずに数秒の時が流れる。

「あああああああああぁぁぁぁぁぁぉぁっぁぁぁぁ!!」
「はわぅ!!」
あまりの大声に、ヘケートは背中のヴェールを逆立てる。

「すみません、とんだご無礼を!! 川の水が凍りついていたために、最近は一日おきにしか(みそぎ)を行っておりませんでした。今すぐ躰を洗い流してきます故、大変無礼とは存じ上げますがしばらくお待ちください」
そう言って禊を行うのと行わないのとで、どちらが無礼かも分からないようなことを口走りつつ走り出そうとしたデイジーの体を、ヘケートは数センチメートルほど浮かしてそれを阻止し自分の元へと引き寄せる。

「おやおや……その禊は、冷たくて辛いものでしょう? それほど無理をしてまで行うものではありませんよ」

「で、では……どうすれば?」
不安げな表情を浮かべてデイジーが尋ねる。ヘケートは再び胸から手を分離させて、今度はデイジーを抱き上げる。膝を右腕に、首の近くを左腕に……いわゆるお姫様だっこという体勢である。デイジーはその体制のまま、首だけ動かしてヘケートを見る。

「万物は出入りによって移り変わります。土の生命力は草として地上に出て、朽ち葉として風にさらわれこの地をでる。水は雨としてこの地に降り注ぎ川としてこの地を旅立つ。
 生き物も同じです。息を吸ったら必ず吐き、食べた物は排泄いたします。この村では……ネイティオたちによる追い風祭りというものを行うでしょう? 空気を入れ替えるため、『追い風』を使える者たち総出で行うお祭りを……要はあれを、あなたの体や心の中で行えばよいのです」

「水を……大量に飲めということでしょうか?」

「いえ、その必要はありません。心にも体にも燻っているモノをすべて吐き出せばよろしいのです」

「なるほど……では具体的にどのようなことをすればよいのでしょうか? なんでも仰せ付かって下さいませ」
予想外の体制に置かれながらも、首だけ動かしてデイジーは礼をする。

「ええ、では言いましょう。体に燻ぶるものとは……男性ならば精液、女性ならば愛液……心に燻ぶるものとは男女にかかわらず色欲でございます。 神は、不自然であることを望みません……自然にふるまうためには、やはりそう言った邪魔ものの無い状態でこそ、お告げを受けるにはふさわしくございます」

「はい?」
今までの中で最大の予想外を突き付けられ、デイジーは素っ頓狂な声を上げる。

「そそそそそそんな、そんな……わわ私の(わたくし)中にはそのような欲など燻っておりませぬ。ですので、それは誤解でありまして……いや、それよりも何よりも重要な問題がございまして……私は神と婚姻した身でありますが故、誰にも貞操を明け渡すことが……あれ?」

「クスッ……私がその神の一角ですが……何か問題でもございましょうか?」
ヘケートは意地悪そうな笑みを浮かべて、息が触れる距離まで顔を近づけ視線を合わせる。

「あう……あぅぅ……かしこまりました」
ようやくを以て状況を理解したデイジーにヘケートは優しく頬ずりをする。

「神は、不自然であることを望みません……貴方がたシャーマンは自然にふるまって欲しいのです。
 貴方がシャーマンとしての責務に対して思っていたことを正直に言ってごらんなさい。いままで、シャーマンの責務というものに少なからず不満や疑問を感じておられたことでしょう? 」
ヘケートは頬同士を離し、デイジーの瞳を見つめる。

「正直に言いますと……私も子供を儲ける為の行為というものには日々憧れておりまして……なぜ私はそれを禁忌とされねばならぬのだろうとの常々思っていました。
 ああ、でもヘケート様は女性ですから子供をもうけることは決してありえませぬが……貴方より寵愛を受け賜ることが出来るのならば……10年の歳月であろうと待ちますとも。
 ああ、……とにかく身に余る光栄であります。全身全霊で禊を行わせてもらいます」
言い終えたデイジーは目に感激のあまりか涙を浮かべる。緊張に毒されたその翼は小さく縮こまっていたが、瞳に宿る光は何よりも快感と優越のへの期待に満ちていた。

「今日は……今までためてきた欲望すべてを吐き出すつもりで……ね? 私もそのつもりで貴方を愛しましょう……」

「おおお……お願い、します」
案の定、デイジーは体も心もガチガチのままであった。

小休止中の二人を書くのが大好きで仕方がない。 

「男にも女にも、シャーマンならば通じそうな巧妙な手口ねぇ……でも、これでこの子も幸福になれるわね。ライネスってば偉いわ……ああ、これからの行為を想像するとよだれが止まらない……」

「はい、ハンカチですよ」
ライネスはどこから取り出したのか不明だが、自分の肩や尻尾の器官でも切り取ったんじゃないかと思うような黒い布をサディへ渡す。

「あ、ありがとう……。ところでさぁ……ヘケートってレジギガスを松明振り回して単独で撃退したクレセリアの名前じゃなかったかしら?」

「ん? そうですが……それがいったいどうなされました?」
ライネスはそう言いながら、夢の中のヘケートと同じようにライネスはデイジーを撫でていた。

「いや、もっとまともなチョイスがあったような気がしただけで……特に意味はないわ」

「あら……そうですか。それにしても……『これはもしや、ダークライの仕業では?』と言われた時は少しびっくりいたしましたねぇ……この子ってば案外有能な存在なのかもしれません。
 才色兼備とは……うらやましいものでございますね」

「ライネスってば自分のことを棚に上げちゃって。自分も才色兼備のくせに」
冷やかすように、サディが言うと、ライネスは少し頼りない笑顔で答えた。

「ええ、ですが代わりに、この子も私も男運には恵まれませんでした」
サディが見た、遠い眼をしてそういうライネスの目に涙がたまっているようにも見えた。

「……今のは余計なことですね……さて、お楽しみに戻りましょう」
そもそも、なぜライネスがこの道に入ったのかをサディは知らない。それは、ライネスも同様のことなのだが今見せたライネスの表情によってサディは彼女の過去を知りたい衝動に駆られた。

「そうね、お楽しみをじっくり見物させてもらうわ」
たが、それを表には出さずにライネスのやることをじっくり見ようとデイジーの夢をのぞきなおした。


意識も体も浮遊させてみました。 

「まずは貴方……緊張をほぐさないとなりませんね。ほら……まずは体を楽にして……目をつむって……」
ヘケートは上座にデイジーをおろして指示をする。

「は、はい……」
デイジーは言われるがままに体の力を抜き、目をつむる。いまの彼女の高鳴る心臓や荒くなる呼吸は礼節を排している気もするが、対峙しているヘケートは疎ましいとはかけらほども思わず、むしろそれを愛でたくなる気持ちがあふれてくる。
 デイジーが最初に触れられたのは頬。先ほどが土下座したときにそうしたように、ヘケートは卵を包み込むように優しく触れる。
 次に触れられたのは鼻。柑橘系の酸味と甘みを含んだような香りのする息がデイジーの鼻孔に触れた。
 その次に触れられたのは、(クチバシ)。ヘケートの舌先が、固い嘴の下と上の境目をなぞる。ヘケートの舌が境目を下から上に動くため、舐められる方はまるで、『入ってもよろしいですか?』とお伺いを立てているように感じられる。

「あ……」
甘い声を上げながら、促されるようにデイジーは自然と嘴を開けた。尖った口どうし、開く方向を垂直に交わらせながら舌が侵入していく。歯のないデイジーの嘴の中身は、彼女の小さな舌が収納されていた。
 嘴をあけられた後、デイジーの舌は意外にも積極的な態度を示す。自分から絡め始めたそれに、ヘケートは満足そうに絡ませ、強さや速さといったいわゆる"激しさ"を増していった。
 対するデイジーは、自分以外の舌が侵入してくる感覚に生のままのミミズを食べた幼少時の感覚を思い出す。当時は口の中でうねる様に幾許かの不快感を覚えたものであるが、今は似ている感覚なのに不快じゃない。むしろ快感だし、神を楽しませていると思うと誇らしかった。
 デイジーはそんな思い出に意識をはせながらヘケートの舌を根元までむさぼるとする貪欲な自分をかろうじて抑えていた。
 しかし、ヘケートは引っ込み思案なデイジーの反応を面白がるようにして口を深く沈みこませ、より根元を弄ってくる。そのたびにデイジーは甘い声を口の中でくぐもらせた。
 ヘケートは彼女の初々しい反応を楽しみながら温度差や味が違うことで、彼女にも他人の物だとわかるような唾液を、口を沈みこませた距離に比例するように一方的に流し込む。その行為が一方的にならざるを得ないのは、受けと攻めという関係もあるだろうがそれよりも上と下という重力が大きい。
 
「ふむ……」
ヘケートは口を離す。さらりとした彼女の唾液は糸を引くことなく、口同士はあっさりと繋がりをなくした。

「貴方からもどうでしょう」

「は? はぁ……分かりました」
デイジーは初めての体験に意識が浮遊した状態の中、半分意味が分からないまま、気のない返事で応える。

「では、許可も下りましたゆえ、お願いいたします」
ヘケートはデイジーをサイコキネシスで浮かべ、空中でそっとくわえた力を緩めた。すると、あろうことかデイジーの体が空中に浮いたまま漂って、逆にヘケートの体がズシリと地面に降り立った。今のヘケートはカモネギが水に浮かんでいるような体勢に見える。

「これは……一体?」
サイコキネシスをかけられているわけではなく、意識が浮けば体も浮くなどというわけのわからない生体というわけでもない。むしろ、周囲が冷たさや抵抗を感じさせない水になって自分を支えている。そう言った不思議な浮遊感である。

「これは、スキルスワップという技でございます。これにより、貴方は私の『浮遊』の特性を受け継ぎ……体を空に浮かべたということです」
その言葉を聞いて、デイジーは浮かんでいる自分の体と地面に降り立ったヘケートの体を交互に見て目を泳がせる。

「わ、私めに貴方の特性など、(おこ)がましいですよ……」
伏し目がちに謙遜するデイジーにしかし、ヘケートは笑って返した。

「クスッ……そんなことございませんよ。逆に貴方の特性は私のこの身に宿っておるのですから……貴方の特性は良い特性だとは思いませんか?」

「では、貴方は早起きに? 確かに……寝起きが良いのはいいことではございますが」
ヘケートはバランスを崩して、ガクッとずっこけそうになるのをかろうじて踏みとどまった。

「いや、確かにそうですけれど、そちらではなくてですね……要はシンクロですよ。貴方を私と同じ気持ちにしてくれる特性……貴方も一緒に楽しみたいでしょう?
 ですから、私と同じ気持ちになって楽しんでもらいたいのですよ……理解できますね」

「あ、は……はい……」
『ヘケートと同じ気持ちになる』。そんなことは全く理解できない。神は自分たちと全く違う存在だと信じ切っていた彼女には少なくとも……だ。だからこの返事も実は分かっていないのにわかっているつもりになっているようで心苦しかった。

「ふふ……実感するまではわからないのでしょうね。顔に書いておりますよ」
それを図星で言い当てられたことに、デイジーは照れて顔を伏せるが、ヘケートは気にしていない。

「ふふ、ご安心を。伝説のポケモンといえど生き物ですから、貴女が理解できない感情もあれば痛いほどに共感できることもありましょう。以前の方々もそうでしたので……。それでは、貴方に私を……私に貴方を。私がやったときと同じように……」
ヘケートが再度頬をやさしく包み込む。そうして、ゆっくりと引き寄せられるままにデイジーは腰を前方に折り今度はデイジーから唇に触れた。ヘケートの唇は、その鋭い見た目に反してやわらかく、先ほどの自分と同じように軽く閉じられた唇も。かき分ければすんなりと中への侵入を許してくれる。
 デイジーとは違い、口の中に歯をもったヘケートの口の中を先ほどと同様に開く方向を垂直に交わらせて侵入していく。次第に、深く、濃密に舌は絡まっていく。
 それとともに、さっきまで躊躇われていた根元までむさぼりたいという欲求が、デイジーの中で段々と抗いがたい欲求になる。それはシンクロのせいか、度重なる行為で燃え上がった劣情か、あるいはそのどちらもか……
 だが、最も大きい原因をあげるとすれば『私がやったときと同じように……』というヘケートの言葉そのものであろう。デイジーはここに至って、むしろ根元までむさぼらなければ失礼にあたるとまで思いこみ、思いこまされ、そして実行に移す。卵タイプ『飛行』のポケモンに多い細長い舌は簡単に彼女の下の根元までとどき、絡むのだ。

「ん!?」
初めて、ヘケートが声をあげた。それも、デイジーにとってはさっきまで自分がそうしていたような甘い声だ。神と崇めてきたものが自分の手で、もとい舌で善がってくれるというのは何たる光栄なことか。
 もっとこの愉悦に浸りたいと、シャーマンはお前らと違うのだぞと、誰に見せつけるわけでもないのにそれはもう文字通りの夢中でデイジーはヘケートの舌をむさぼるように絡めとった。
 くぐもった声が甘みを伴ってデイジーの鼓膜を震わせる。その音は今まで聞いたどのような子守唄より心地よく、歌姫の歌う歌よりも気分が高揚する。それはヘケートの柔らかい舌と彼女がクレセリアであるという事実そのものがそうさせているのだろう。

 デイジーの体がふわりと浮いているのに応じるように、徐々に徐々に意識まで宙に浮いたような感覚になっていく。足の浮いた意識からは現在進行形ではっきりとわかる欲求が芽生え始めた。心のどこかで逆らおうとはしているものの、デイジーいつ均衡が破れるかどうか分からない。
 その欲求とはヘケートをめちゃくちゃにしたいという欲求だ。もちろん、これはヘケートの感情や欲求をシンクロさせられたから……なのだが、それに気が付く余裕何度あるはずもなく、自分からこの感情が湧きあがってきたんじゃないかと、デイジーは思い込んでいる。それをよく知っているヘケートには以後が楽しみで仕方がない。
 湧き上がってきた欲求がどんなに恐れ多い事かは、デイジーも重々に承知しているつもりではあるのだが、いかんせん初めての行為で(たが)が外れすぎた。彼女から普通に湧き上がってくるだけの欲求なら我慢できる程度であるはずだが、ヘケートに無理やり(たけ)を合わせられた性欲には最早逆らうことが出来なかった。
 デイジーの理性が耐えきれず、首を絞めてしまうんじゃないかと思えるほど強くヘケートの首を抱きしめた。それに応じ、今までで一番深くまで到達した舌にヘケートからは甘い声が漏れ始めた。それに味をしめるようにデイジーは舌を動かす。そうしていると、息苦しさをアピールするようにヘケートがそっとデイジーの胸を押した。

「あ……申し訳ございません調子に乗りすぎました」
デイジーはそう言って深々と頭を下げる。ふわふわと浮かんだままでは少し説得力に欠けるが、そんなことにまで気が回る様子はない。それよりも問題なのは彼女の物欲しそうな表情だろう。だらしなくクチバシが開いていては説得力が全くない。
 しかしその原因となったのは紛れもなくヘケートにある。デイジーの脆弱な精神はすっかりヘケートの強靭な精神にシンクロされてしまい、身体的にも精神的のも性欲を存分に高められてしまっている。
 そうして二人が同じ精神や肉体の状態となれば、性欲の扱い方・付き合い方を心得ているヘケートと、今までそう言った感情を排斥していたデイジーの間で行動の抑制に差が出るのは当然という事。

 デイジーは性欲を抑えきれないほどにまでシンクロさせられ、早くも調教の効果を実感できる。それによって生じる積極性にヘケートは、舌舐めずりという肉体言語でその満足感を表した。

「いえいえ、『私がやったときと同じように』といった手前、実際にふたを開けてみればそこまで至らぬものとばかり思っておりましたが。まさしく思ったより私に対して積極的になってくださったようで。嬉しいですよ」
今にも泣きそうな表情へと移り変わっていくデイジーを宥め賺す(なだめすかす)様に微笑み、頭を撫でる。

「貴方は、純粋な心の持ち主です……そんな貴方が貴方らしく自然であれば、それはとても美しく慈しみたくなる存在ですよ。私から見ても……です。それでは……」
ヘケートがバサッと体についた三つのヴェールを同時に揺らす。デイジーがハラリと舞い落ちた三日月型の羽を見ていると、いつの間にかヘケートに抱きしめられ、息遣いが耳に触れた。

「もっと自然に美しくなってもらいましょうか。よい声を上げてくださいませ」
デイジーは再び体を硬直させてしまう。ヘケートは先ほどまでのシンクロや口付けが無駄になってしまったかと思うと、僅かながらに残念に思うが、また堕ちていく様を楽しむことが出来ると前向きに検討した。

小休止その2も、もちろん書いてて楽しかった。 

「……なるほど、純潔のシャーマンはこういう風に扱えばいいのね」
サディは口の端から垂れた唾液を黒いハンカチで拭う。

「あらあら、自分でも出来るような気がして参りましたか? でしたら……貴方がやってみるというのもよろしいですがどう致しましょう?」
まるで玩具を進めるような口調でライネスは交代を薦める。サディの答えは……

「いや、まだいいわ。でもね……せっかく相手がネイティオなんだから、ちょっとだけやってみたいことがあるのよ……それはね、ゴニョゴニョゴニョ」
サディの提案に、ライネスは満面の笑みを浮かべて愉快そうに笑う。

「あら、その発想はありませんでした。コレならエレオスにも応用が……いや、彼は予知能力を持っていないのでしたっけ……もったいない」

「あれ、私の提案はダメかしら?」

「あなたのアイデアは問題ないですわね。独り言は私の私事でございます。
 面白そうですので……その部分は貴方に任せてみましょうか?」

「よしきた」

やっぱりトゥートゥーの過去や未来を見れる眼を使って攻めないわけにはいかないと個人的に思います。 

「また固く緊張されてしまいましたか……デイジーさんも楽にしてくださればいいのに」

「も、申しわ……」
途中まで言おうとしてヘケートに手で口をふさがれる。

「なぁに、初めてならばよくあることでございます。ですから、緊張をほぐすためにちょっとした余興を行いましょう? まずは右目を閉じて左目で過去を見てください……」

「はい……」
言われるがままにすると、デイジーに見えたのは先ほどの自分。閉じきったくちばしに舌を這われている自分自身が見受けられる。その光景を客観的に見るとなんとも恥ずかしい気分と、神と交わっている行為自体への背徳感と同時に優越感や満足感を得ることが出来る。

「すると、今よりガチガチになっている貴方が見受けられますね?」

「はい……」
あるがまま、見たがままをデイジーは言う。

「しかし……今はなかなか緊張も解れているようですし、なかなか良い傾向です」
相変わらず浮遊している彼女の体を下からそっと触れながら、俗に言う『お姫様だっこ』のような姿勢をさせて、ライネスは笑顔を向ける。そして、デイジーを抱く腕の先、手首を曲げることで、脇腹を愛撫の代わりのようにポンポンと叩いた。

「では、ですね……今度は未来を覘いてみてください……貴方の未来を見通す眼も、行動如何によって多少変わる事はございますがそう大きく変わることは滅多にない。ですから、それは真実となる可能性も高いことでしょう。ですから、ぜひ覗いてください」

「は、はい……」 
言われるがままにデイジーは左目を閉じる。

【「ああああああ……もっと、もっとお願いします」
デイジーはヘケートの口を使った執拗な攻めに善がりつつ、体をくねらせながら悲鳴とも嬌声ともつかない大声を上げつつ、為されるがま……】

「きゃぁ!!」
あまりの壮絶な光景にデイジーは目を閉じる。実は、デイジーのこの光景はサディがかなり弄っていた作られた未来なのだが……これを見せることで、予知を本当に実現させてやろうと現実ではほくそ笑んでいることなど、デイジーには知る由もない。

「どうですか? どのような光景が見えたでしょうか」
自分はそれを知っていながら、それをさも知らないとでも言いたげにヘケートがデイジーに声を掛ける。何かと慇懃無礼で、意地悪な性格をもったライネスの分身なだけはある。

「そ、それは……その……」

「正直にありのまま」
そう言ったヘケートは、口調も表情も雰囲気もやさしい。例え、恥ずかしくて言えなくとも決して咎めることなどしないであろうが、ヘケートを神と信じ切っている彼女にとっては脅迫と同義といえるほどの効果がある。クチバシが開かれてパクパクと空を食むように動くが、肝心の声がでない。

「あ、あの~~……貴方に対しとても失礼なことを……していました」

「ほう、具体的にはどのようなことを?」
正直に答えたと言えばそうではあるが、それでは納得しないとばかりに、ヘケートは意地悪だ。

「…………」
さすがにこれに関しては言うことも出来なかったようなので、ヘケートは諦めて『もう十分だ』というように微笑みかける。

「ですがね……貴方は失礼と仰いますが、私の言う(みそぎ)とは、例えるならなそう……汚れた水をためたぞうきんを絞るようなもので、身をよじればよじるほどに効果が高くなるのですよぉ……予知した未来の貴方は存分に禊の効果を堪能していたのでは?」

「う……否定できません」

「でしたら、予知の通りに」
そして、予知の通りになるようにするべくヘケートはデイジーの体を引き寄せる。そろそろ、佳境に入ってもいいころだろうと手を伸ばし、先ほど落とした羽をサイコキネシスで拾い上げた。

普通の羽で愛撫しても効果がなさそうだけど三日月の羽なら効果が高そうだなという妄想があるのです。 

 ふわりと拾い上げられた羽は、一度そのすべてをデイジーの視界に入れる。これから何をするのかわかりますか? とでも言いたげな表情でヘケートは笑い、何をされるのかまったくわからないと言った様子でデイジーは不思議そうに見つめている。

「おや、何をされるか分からないと言った表情でございますね? でも、大丈夫……貴方に苦痛を与えるためのものではありませんから」
 ヘケートはデイジーの嘴の先端を指先でチョンと触れ、くすくすと笑う。その途端、デイジーが苦しんでいるようにすら見えるほど遠慮のない嬌声をあげ始める。原因は、体の至る所に張り付けられた三日月の羽。羽毛の一本一本まで意のままに動く羽が、デイジーの羽を押しのけて体表の中まで進みこんだ状態で存分に攻めたて、頭を真っ白に染め上げる。

「ああ、やめ……やめ、やめああうぅぅ……ふ…ぇ……」
 先程の、自身が見た(と言ってもサディによる捏造だが)未来の予知映像にはまだ少し遠い。サイコキネシスで操られた三日月の羽は、ただ撫でるだけではない。三日月の羽根の周りにあるデイジー自身の羽を兵隊ミツハニーのように従える。デイジーは自身の羽がまるで言うことをきかず、体を動かす主であるデイジーを快感へ導くようにサワサワと、ズリズリと、蛭が這うように緩急をつけ、粘着質な触感を与える。

 攻めている本人が言うのもなんだが、何かと"有り得ない"攻めには閨の相手の経験どころか自慰の経験すらなさそうなデイジーに経験対処法などあるはずもない。
 まだスキルスワップの効果が効いていて、空中に浮かんでいる状態でひたすら身を捩り(よじり)ながら、踊り狂うと暴れるの境目ほどに位置するデイジーは、ほくそ笑むヘケートに対しては面白いほどに無抵抗だ。

 その無抵抗が逆にそそる。これを突然中断すればどんな表情をするのだろう。恥ずかしさから『やめて』と言いたいことは手に取るように分かるので、焦らして遊ぶも恥をさらして遊ぶもどちらもまた一興。

「ですから、恥ずかしがる必要などありませんてば」
ただし、もう少し遊ぶ必要がありそうだと、暴れまわっている羽根の動きを抑えつつ――快感を途絶えさせることのないように、僅かながら震動は続けさせたままその言葉を聞かせる。

「あの……でも……」

「では、恥ずかしがる必要がないように快感がすべてを優先するぐらいに仕立て上げて差し上げましょう」
雪原を照らす満月より明るい満面の笑顔。正直な話、『こいつはまた……何をする気だ?』もとい、『この御方、お次は……何をなさる気でしょう?』と思いつつデイジーは快感のせいで涙腺が緩み、自然とうるみ始めた瞳を以ってしてヘケートを見つめる。
 ヘケートの顔の前にふらふらと羽毛が一つ舞い降りて、それを眼で追ったその先には自身の総排出孔。

「あ……」
 これから行われるであろうことを一瞬で理解して思わず素っ頓狂な声をあげる。

「では、存分に♪」
 ヘケートは不安そうなデイジーをよそに底抜けに愉快そうな表情で微笑みかける。またもやデイジーの嘴を指で触れてから、2秒、3秒……8秒、何も起こらない?

「あれ……?」
気の抜けた声をあげ辺りの様子を窺うが、それでも変化は訪れない。

「どうしました? 私がな」
まで言い終えたところで不意打ち的に攻めが開始された。何も起こらないことに呆然としていたデイジーはより一層の驚愕と共に激しく身をよじり。しかし、まだ真打ち――総排出孔に取りついて羽根だけは活動を開始しておらず、寄り添うように張りついたまま静止している。
 まだまだスキルスワップの効果が続いているために浮遊したまま、再び踊り狂うと暴れるの境目あたりで身をよじり、天も地も、上も下もなく動き回っている。

 さっきよりもしつこく続けているせいか、あえぎ声は途切れなく激しいものへと順調に成長を続け、体は虐待に耐え忍ぶがごとく縮こまっている。縮こまり、普段は隠れている秘所の壁である翼は、すでに先ほど取り払われた状態であったが為に総排出孔に張りつくことが出来たわけだ。
 しかし、今はただ見えるだけでなく縮こまる――M字開脚に近い状態にもっていかされたそこは完全に無防備である。例え無防備でなくともヘケートの力ならば簡単にいじくりまわすことは可能だが、こうして自己主張したという事は紛れもなく準備完了と体がいった証拠。

 照れ屋なお口よりかは数段信頼における肉体言語を以ってして、伝えたその"意"をヘケートは受け賜り、口から吐き出す音が最早言葉という様相を為していないデイジーの秘所に添えられている羽根にそっと『動け』と命令を下す。

「あうあぁっ……うぁ…はぅ……」
まさに絶叫と呼ぶが正しいか、今までの何よりも直接的な刺激に一瞬叫ばせては、総排出孔に這わせた羽根の動きだけを止める。焦らすというよりは、むしろ叫び声をあげる様を楽しむため。
 最初は3秒後、次は7秒後、その次は止めたと思ったら1秒の間も置かずに、そうやってタイミングを掴ませないようにして、そのたび驚愕に声をあげる様は思い通りに事が進んだ証拠であり、例え様のない愉悦に口元が緩む。
 その攻め方が14~5回にさしかかったあたり、ひときわ大きな叫び声をあげてデイジーは下半身を痙攣させながら荒い息をついて身をよじることを止めた。ヘケートは、デイジーが絶頂に達したのだろうと納得しながら、そっとすべての羽の動きを止め、荒い息をついている嘴にそっとキスをする。

「どうでしたか?」

「あ……その……気持ちよかったです」

「そうですか。では続きを楽しんでもよろしいですね?」

「へ?」
 これで終わりと踏んでいたデイジーは目が回りそうな思いでそのたった一音節にすべての感情を預ける。

「否定はしないのですね?」
 ここまでくれば(やく)を用意する意味もないその一音節は空しくも無視されて、ヘケートに決して逆らえないデイジーへ意地悪な質問をする。

「それは……まぁ……うぅ、でも……」
 絶頂の快感の余韻が薄れかけてきたところで三度全身のサイコキネシス仕掛けの三日月の羽攻め。いまだ恥がぬぐい去れないデイジーでも、この感覚はむしろ大好きで、いつまでも陶酔していたい。神の前であるということを忘れて存分に乱れたい。
 その理性を崩すのも、やはり神だ。すべての羽――ヘケートは総排出孔に宛がわれた羽を含めてすべて同様にを動かす。全身が浮き上がった状態でこういった表現が正しいのかどうかは不明だが、デイジーはあられもなく腰を浮かせている。
 そこで、何の前触れもなくヘケートはすべての羽根の動きを完全に止める。腰が浮いてきたのは紛れもなく絶頂が近い証拠であり、そこでスお預けされるのはある種の苦痛。

「ふぇぇ……」
 無意識なのだろうが快感を求めるあまり虚空に向かって腰を振る様は餌をもとめて口をパックリと広げるひな鳥(ネイティ)のようで、まるで幼児退行したような可愛らしさだ。

「どうですか、まだ続けますか?」

「わ、私h……」
 否定も肯定もしない返答が予想できたので、羽根を総動員。デイジーは嬌声をあげる。

「まだ続けますか?」
 一瞬夢を見るような快感の後に、また冷静な状態に引き戻すようなヘケートの問い。

「いや、あの……」
 先ほどと同じように、快感を与えてはまた止める。

「まだ続けますか?」
 今度は、答える前にピクピクと生ぬるい刺激。疼きを呼び起こすだけのそれに、ため息に近い嬌声……

「あうぅぅぅ……もっと、もっとお願いします」
 ついに落ちた。捏造した未来とは微妙に嬌声が違うが、それでもほとんど真実。及第点といったところだろう。

「よく素直になれましたね。流石は巫女でございますね」
 耳元に囁き、ヘケートは総排出孔へと顔を近づけ攻めを再開する。今度は羽根だけではなくもっと器用な口、
 クレセリアの長い舌と鼻の二つを使い、デイジーのことを存分に攻めたてる。デイジーはヘケートの口を使った執拗な攻めに善がりつつ、体をくねらせながら悲鳴とも嬌声ともつかない大声を上げつつ、為されるがまま2度目の絶頂を迎えさせられた。

なんだかヘケートを攻める時は短くなるだろうと思っていた。 

「まだまだ参ってしまってはいけませんよ? 私の方の禊が残っております故」
 まだ目は虚ろで、焦点が定まらないまま夢の中だというのにまた眠ってしまいそうな状態の彼女に喝を入れるよりもよっぽど否応なしの諭し方で、無理やりながらに奮い立たざるを得ない。
 言葉を鞭と認識するようにして、とび跳ねるように体勢を変えるのは神に対する信仰心、今は目の前にいるため忠誠心と呼ぶか正しいか――のなせる技であろう。デイジーは……まだ浮いたままだが、なんとか土下座のような体制をとる。

「そそそれは……身に余る光栄というか、なんというか……ふふ、でもやらせてもらえるならば、無礼を承知で行わせていただきます」
 さっきまでは恥ずかしさもあったのだろうが、シンクロの効果は攻め側の精神に順化させていたことも控えめになった原因か……が、今はどうだ。表情が怖いくらいにギラついていて、恐らくは素のヘケートと同じくらい感情をあらわにしていることだろう。
 攻めに転じた彼女をこれ以上浮かんだままにしておく意味もないだろう……と、ヘケートはスキルスワップを解除する。いきなり重力を感じさせては転びかねないので、サイコキネシスを用いてゆったりと地に足をつけさせる。すでに輝いた眼がどこをどうすればいいのかと物色しているようにすら見える。

「期待しておりますよ」
 ヘケートが言い終わると、デイジーは深々と礼をしてヘケートの後ろに回り込む。ヘケートの尻尾を手掛かりに腰をかがめ、尻尾付け根近くにある割れ目を翼の先端でなぞりつつその際にあげる声を聞く。

「どうですか、私はうまく出来ているでしょうか?」
 デイジーはヘケートと違って感情をうまく隠すことが出来ず、明らかな興奮のせいかものすごく早口になって声が震えている。なぞる羽根の先端はグシャグシャ通しつけるようであったり、滑らせるようにしてみたりなど、デイジーの作業にはどうもぎこちなさが拭えないが、それでも最初のころと打って変わった積極性は目を見張る。
 一度快感の前に落とされたこと、シンクロを積んだことの効果がようやく実ったと、ヘケートはほくそ笑みつつ、遠慮を捨て去っている攻めで肉体も精神も深い満足を得る。
 ヘケートはいつしか、声と呼吸を荒げ前屈みになる。

「私と同じような反応をするんだ……」
 ヘケートが興味深そうにつぶやく。敬語ではない所から考えると質問ではなく独り言。未知の感覚に完全に壊れたデイジーは、恐ろしいほどに貪欲だ。神を絶頂に導くことは、どれほどの名誉か、などそういう風に考えているのだろう。
 『私と同じような』ということは、先刻自分が腰を浮かせたことに関して、無意識の行動ながらもきっちり自覚していたのだろう。より、相手を受け入れやすく、攻めさせやすい態勢を自然にとったことを、形が大きく違うもの同士でもその意味は理解できるとばかりに。そして、相手が神であっても自分と同じように絶頂へ導けるという確信――では言いすぎかもしれないが、少なくとも期待まで芽生えさせるに至ったことは間違いない。

 学習は真似から始まるということか。デイジーは自分がヘケートにそうされたように、見よう見まねで細長く先端の尖った錐形の舌を精一杯秘所に這わせ愛撫し奉る。(たてまつる。)上嘴が触れる万遍ない刺激と男性の生殖期と比べると長さに不満が残るもののくねったりうねったりと、変幻自在の刺激があるという点では遥かに優れた舌による刺激。
 デイジーが興奮しすぎなためか、少しばかり荒々しすぎると言いたくもなる力加減だが、導いたのは自分だと僅かに苦笑する表情はデイジーからは死角であり、例え鏡か何かで見える状態だったとしてもそれに気が付く余裕はないだろう。

 血走ったような眼が、片方閉じられ――この行動は現実で夢を眺めている二人にも予想外ではあったが、それにより見えた未来に、デイジーはニヤリと表情を変えた。絶頂に達させることを確信した攻めがヘケートを襲う。
 不意に内壁が舌を絞めつけるように動き、それが絶頂の合図。張り上げた矯正には達成感を喚起させるには十分すぎた。デイジーは手掛かりにしていたヘケートの尻尾から翼をするりと離す。

 今まで相当体力に無理がきていたのか膝をついて正坐に近い体制でヘケートを見上げるその顔は、だらしなく開かれた口と僅かに感じられる満足感。
 精根尽き果てているデイジーに対し、ヘケートはまだまだ余裕そうで、くるりと向き直ると今までと同じく微笑みかける。

(デイジーにとっての)本来の目的はこっちだということを作者まで忘れていた。 

「では、禊も終わりました故……私よりお告げを与えましょう」
 その言葉にようやく本来の目的を思い出したのか、デイジーは目にもとまらぬ勢いでかしこまる。底無しでは無い体力に鞭を打って気丈に振る舞う様は何度見ても愛おしいくらいだ。

「来春、この集落に酷い干ばつが襲うでしょう。ですので、渇きに強い作物を植えるとともに今のうちに出来るだけ水を保存しておくが良いでしょう。干ばつに対する備えは今からでも間に合いますね?」

「は、はい……」
 やはり、デイジーには最初の頃のような元気はないようで消え入りそうな声で肯定する。

「ふふ、少し禊が激しすぎましたか? これでは、明日が不安ですね……」
 そう言ってヘケートはデイジーの肩に掌を置く。その手のひらから白い光が漏れ出すと、デイジーは体が軽くなったような錯覚を覚えるほど、疲れが嘘のように消え去っていく。

「では、今一度。来春、この集落に酷い干ばつが襲うでしょう。ですので、渇きに強い作物を植えるとともに今のうちに出来るだけ水を保存しておくが良いでしょう。干ばつに対する備えは今からでも間に合いますね?」

「はい!!」
 今度は打って変わって力強く答えたデイジーに満足すると、ヘケートはデイジーを抱き寄せ、耳元に口を寄せてそっと囁いた。

「翌朝から忙しくなるでしょうが、頑張ってくださいね。来年の貴方は元気で笑う姿を皆に見せられるでしょうから」

「はい、ヘケート様自らそう仰っていただけるとは、身に余る光え…い……」
 景色は暗転する。

現実世界での夢魔二人の会話は大好き。行為を書くよりもずっとね♪ 皆はどうかな? 
え……行為の最中を見る方が好き……? いやだって、ダークライ出ないじゃん(蹴 


「さぁて、番の交代の時間の前に退散退散っと♪」
 ずっと夢を覗いていたサディが満足そうにそう言って、一度ヘケートの顔を撫でる。

「って……えぇ? あんたそんなもの持ってこの子に夢を見せていたの?」
サディはライネスが持っている物体を見つめて驚愕する。

「ええ、悪夢ではないですので……それにこういうプレゼントもなかなか嬉しいものでしょう?」
 眠るデイジーの傍らに、ソレはそっと添えられた。


「ふぁ……」
――なんだかとんでもない夢を見てしまった気がする。しかし神からのお告げの前の禊である事から無碍にするわけにはいかないし……何より、真剣にシャーマンをやっていてよかったなぁ。
  なんだか、干ばつがまた来てほしいって思える位……

 朝、夢から覚めたデイジーが起き上がり昨日の夢の内容を反芻していた。そうして、半ば上の空のまま寝床から翼を床に付けて立ち上がろうとした瞬間に翼に走る違和感。翼の下に敷かれていたそれは、間違いなく昨日夢で見た三日月の羽。
 それが添えられたことに、自分が夢で教えられた内容が現実に起こることを確信して、村の長――自身の父へ早く伝えねばと思う反面、デイジーは他人事のようにそれを意識の外に追いやっている。
 いま、彼女の意識が集中している物は羽。デイジーを見つめながらその羽根を自分の体にくっつけてみる。もちろん彼女の体を愛撫するなどということはなく、それに対しいてはわずかに意気消沈した。
――今になってみると、あれは禊でも何でもなくて子を為すことが出来ない私への神からのご褒美だったんじゃないか? 神でも私と同じように気持ちいいと感じるならば、逆に痛いと感じるだろうし、嘘もつくのかもしれない。それが良いか悪いかを抜きにしても……ねぇ。
  干ばつという事はこれから苦労の絶えない半年が幕を開けることになるだろう。その前にこういう夢を見せるのもいいじゃないかとか思われていたのかもしれない。
  ヘケートがさりげなく言っていた『来年の私は元気で笑っている』のだと言う言葉。私はそれだけでもよかったのに。

 譲り受けた三日月の羽は木箱の中に包み込んで大切に保管する。

「よし…と」
 デイジーは外へ出て番をしていた者に恭しく挨拶をする。


「にしてもあんた……三日月の羽根なんて渡しちゃっていいの? 貴重な物じゃなかったっけ?」

「ええ、問題ありませんよ。私が未熟だったころに、未熟な兄と一緒に行動していたクレセリアから……季節が変わって羽が抜け落ちるごとに、私の影の中へ大量に保管しておきましたので」

「相変わらず便利よね……貴方の影*1って。静かそうだし、真っ暗だしよく眠れそうな……」
サディはひときわ濃いライネスの影を見て感心するように呟く。

「入り続けているとだんだん空気が薄くなります故、あまり長時間は入れませんけれどね」

「あらら、それは残念ね」
そう言ってサディはライネスの影を見るのをやめて、前を向き直る。

「貴方がいなければ、私はこうも多彩な夢は見せられませんでした。感謝しますよ、ニュクスさん」
ライネスは影から取り出したもう一枚の羽根に向かってそう呟いた。


端書とか後書きとか 

 

キスだけ(「は、はい……」デイジーは言われるがままに~息苦しさをアピールするようにヘケートがそっとデイジーの胸を押した。)で3400文字に到達した私はすごいと思う……いや、良い意味も悪い意味も含めて。

 

アレですねぇ……コンテンツがあり得ないと思う。でも、これからはこれで行こうと思います。

ノベルチェック 

【作品名】
【原稿用紙(20x20行)】 74.5(枚)
【総文字数】 22219(字)
【行数】 580(行)
【台詞:地の文】 34:65(%)
【ひら:カタ:漢字:他】 58:6:31:3(%)
【平均台詞例】 「あああああああああああああああああああ、あああああああああああああああああああ」
一台詞:41(字)読点:41(字毎)句点:87(字毎)
【平均地の文例】  ああああああああああああああああああああ、あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。
一行:62(字)読点:42(字毎)句点:44(字毎)
【甘々自動感想】
なんか、ちょっと怖いですね。でも、その雰囲気がイイ!
たっぷり書いてますね~。長さは中編ぐらいかな?
三人称の外国が舞台の話って憧れちゃう。行ってみたくなっちゃった。
それぞれの文章がいい長さでまとまってますねぇ。尊敬しちゃう。
あとー、台詞が多くてすごく読みやすかったです!
「ああ、やめ……やめ、やめああうぅぅ……ふ…ぇ……」この言葉! 耳に心地よいフレーズですね!
あと、文章作法を守ってない箇所がちょくちょくあったように思います。
あと、空行が多かったように思います。
あと、個人的にひらがなで書いたほうがいいと思ってる漢字がいくつか使われていました。
これからもがんばってください! 応援してます!


そう、耳に心地よいんだってさ……自動感想の人って趣味広いですよね。行ってみたいっていう気持ちはよくわかりま(蹴


コメント・感想 


感想などはこちらへ

最新の7件を表示しています。 コメントページを参照

  • えーっと、まずは僭越ながら訂正を。「ニュクスと名乗ったクレセリアは」→「ヘケートと名乗ったクレセリアは」ではないでしょうか。
    メアを先に使ってごめんなさい。ありきたりな名前ですよねw
    ってサディ、ミロカロス釣れたらすることって結局縛るだけ?ああもう、もっとこう色々と(ry 
    寸止めは次が楽しいことになる前触れ、嵐の前の静けさととらえておきます。 -- Xilofono 2009-01-17 (土) 23:15:29
  • ライネスも策士ですねぇ。しかし松明でレジさんを撃退ですかw凄すぎですよww私もクレセリアがヒロインのストーリーを書いているので、官能部分、参考にさせていただきますね?
    メタギアネタ、はいってなくて残念ですwあの本を置けばどれだけ近くに地雷が有ろうとも気付かずに近寄ってしまうのです。すごい魔力です。 -- ダフネン ? 2009-01-17 (土) 23:53:08
  • またもやあの二匹の登場……と、今回はライネスメインのようですね。
    穢れを知らない、というよりは無理やり意識の外へ追い出しているような巫女。
    それに手を出す、というのは背徳感があってそそられますね。
    クレセリアとネイティオという珍しい組み合わせ。今後の描写にも期待です。 -- カゲフミ 2009-01-18 (日) 17:10:19
  • そうですね。すごく寸止めです(死 -- 2009-01-20 (火) 19:27:01
  • まずは皆様、感想ありがとうございました。
    Xilofono様
    寸止めは嵐の前の静けさ……いい響きです。
    ミロカロスを釣った後は……拘束してからが楽しいのだと思いますww あんなことやこんなことやそんなことはご自由に想像ください。
    最後に誤字の指摘ありがとうございました。

    ダフネン様
    メタギアネタは……一応ダンボールを籠に置き換えて使っています。江戸時代にもエロ本(春本)はあったようなので、出しても不自然では無かったかなぁ……と、後悔も少し。クレセリア×ダークライは……私の場合攻めも受けも自身の技や能力を総動員するので、意外と参考にならない……? かもしれません。

    カゲフミ様
    今回はライネスメインになってしまいましたね……でも、サディもやはり活躍させなければ面白くないので、彼女にもいろいろやって貰うつもり……というかさせました。
    背徳感なんて彼女にはなくって、きっと……初心なデイジーを弄びたいだけなんです……きっと。

    2009-01-20 (火) 19:27:01の、名無し様
    寸止めとか言っちゃらめぇ…… -- リング 2009-02-08 (日) 20:32:21
  • ネイティオならではのシンクロやら嘴やら、未来を見る能力やらを上手く交えていて、なかなかに濃かったですw
    見たことも考えたこともない組み合わせでしたが、意外にすらすらと読めてしまうものですねえ。さすがと言いましょうか。
    ヘケートの「来年のあなたは元気に笑っている」という予言を聞いて、なんかいいなあと思いました。
    デイジーにそっと三日月の羽を添えてただの夢じゃなかったように思わせたのは、ライネスなりの優しさなんでしょうか。
    そして自動感想は何かとアレなシーンのセリフを抜粋してくれることが多いと思いますw -- カゲフミ 2009-03-06 (金) 00:51:22
  • カゲフミ様
    能力を交えることはもはや趣味の領域に達していましてw それをほめていただけるのは自分の個性が評価されているわけですのでとても喜ばしく思います。
    ライネスは基本的に優しく振舞う性質なので、ああいった気遣いは自然と出来ちゃうのだと思います。総合的に見れば性質が悪いかもしれないですが、随所随所で見せる優しさと言うのも彼女の魅力ととらえてくれるならば幸いです。
    感想ありがとうございました。 -- リング 2009-03-07 (土) 22:25:06
お名前:




おまけ 


その1:思わずやってしまった没表現集(カオスです) 

・「大きさの籠があるけど……逆さにして中に入りながら近寄って行くとか? それとも、エッチな本でも地面に置いて……?」
 MGSネタですww やった事ありませんけど。籠はともかくエッチな本がないと思ったので没。でも、江戸時代にもエロ本(春本というらしい)があったようですねぇ……だとしたら、あり得なくもなかったかも知れません。
・『貴方の影ってまるでドラぴもんね……』
 ネーミングセンスがあり得なかったので没。しかし、サソリ型ロボットって聞くと嫌だなぁ……とか思ったり。ドラピオン自体は可愛いのですがね。でも私は夢魔型ロボットの方が(蹴

その2:キャラの名前など 


【ライネス】
DarkraiとDarknessから、Darkを取っただけ。ものすごく安易な名前ですね。

【サディ】
スペイン語で"悪夢"を意味する『Pesadilla(ペサディージャ)』から。イの一番に思い浮かんだメアだとかぶったので……ええ、つけやすい名前ですよねww

【デイジー(デージー)】
キク科の一年草

~花言葉~
☆あなたと同じ気持ちです
☆純潔
・乙女の無邪気

等々……

いや、初めて花言葉を意識した名前を付けたなぁ……と思っただけです。そう言えば……このwikiの男性で花言葉を気にしているのって……もしかして……自分だけ?

【ヘケート】
ヘケートはギリシャ神話の女神で、松明を振り回してギガンテスを倒した女神だそうですよ。


*1 ポケモンレンジャーバトナージのダークライが使用できる能力。中に入れられた悪の黒幕は苦しそうでした

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Last-modified: 2009-12-01 (火) 00:00:00
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