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流れゆく......

/流れゆく......

駄文執筆者 文書き初心者


 誰も居ない広い校庭。すっかり日は落ちて、辺りは薄暗い。俺はそんな中、独りで校庭のど真ん中で仰向けに寝ていた。
 こうする事が俺の日課だからだ。
 理由は、この広い校庭を独り占めしたような気分になれるし、ただ単純に空を見るのが好きだから。
「今日も沢山運動したぁっ」
 俺は大きな声で独り言を青紫の空に向かって言った。
 運動と言っても、何時もキモリと後輩達でやっている野球の事だ。
 今日もベースと白球に向かって一生懸命走った、スイングもひとつも疎かにしなかった。
 何時もしている事なのに、これらをした後は必ず気分が良くなる。やっぱり、俺には運動する事が似合っているのだろう。
 正直、勉強なんて堅苦しくてやってらんない。おまけに、聞いてもよく分からないしさ。
 俺は天に向かって手をのばす。
 当然、天になんか届く訳がない。だけど、もしかしたら、あの浮かぶ雲を手に取れる事が出来るんじゃないかって何時も期待している。
 結局は、雲なんか手に取れないけどね。
「また、やってるの? ヨーギラス」
 誰も居ない筈の校庭に聞き慣れた声が響く。
「うるせぇ、好きだからやってんの!」
 俺は姿も確認しないで、そいつに向かって大声で言った。
「よく飽きないねぇ」
 そう言いながら、そいつは覗きこんで俺の事を見た。
 もさもさとしていて、くるんくるんとなっている頭の毛。身体の色はだいだいと赤の中間の様な色。三角形の耳。透き通った瞳。
 俺と同学年で幼馴染のロコンだ。
「お前もやってみろよ。あの雲を掴めそうな気がするぜ」
「あくまでも、掴めそうでしょ?」
 ロコンは『掴めそう』を強調して俺に言い放った。
「いいだろべつに。夢は持った方がいいしさ。そんな事を言うロコンは夢なんか無いんだろうなぁ」
 俺の冷やかしの言葉に、ロコンはムキになって反論する。
「あたしは夢の為にこうして放課後もクラスに残って勉強してるの! ヨーギラスこそ勉強なんかしなくていいの?」
「ああ」
 俺は即答した。
「え? 何で?」
 俺の予想外の言動にロコンは驚きながら聞いた。
「俺は卒業したら、親父の跡を継ぐ為に修行するから、高校には行かない。だから、卒業したら勉強の生活にぴ…ぴり……何だっけ? 英文の最後に打つ点」
 ロコンは溜息を吐いて、呆れながら言った。
「……ピリオドでしょ?」
「ああ、それだ! 俺は卒業したら、勉強生活にピリオド打つから。まぁ、その代わりに親父にシゴかれて地獄を見るけどな」
 俺は軽く笑いながら言う。
 それに、俺は高校に行く為の頭が無いのだ。それ程、勉強に関しては出来が悪い。
「そっか……。一緒に高校行けないんだね……」
 ロコンは少し落ち込んだ様子で耳を垂らしながら言った。
「ああ、悪いな。それより、帰るか。丁度、お前も来た所だし」
 俺は身体を起して、立つ。そして、近くに置いといた鞄を肩にかけた。




「それにしても、もう中三かぁ」
 俺はそう言いながら、足元に在った小さな小石を蹴った。
「そうだね。月日が経つのは早いね」
「全くだ。あの雲の様にな」
 俺は真っ暗な空にフワフワと浮かぶ雲を見ながら言った。
「あの雲の様に?」
 ロコンも釣られて雲を見る。
「そう。雲はその場に止まること無く、常に動いている。それに伴い、僅かながらも形が変化している。あの雲は俺達なんだ」
「え? 何が言いたいの?」
 俺の言動が理解出来なかった為か、ロコンは頭に? でも浮かべた表情をする。
「えっと、詰まりだなぁ……。簡単に言うと、雲が流れる事が月日が経つこと、雲の形の変化が俺達の変化だ。俺達を雲に例えただけだよ。こういうの何だっけ? ぎ…ぎじ……」
 ロコンはさっきと同じく溜息を吐いて、呆れたように言った。
「……擬人法」
「そう、それ! 擬人法だ! だから、流れゆく雲は俺達そのものに見えるんだ」
「ふぅん。だとしたら、ヨーギラスの雲は変化していないね」
 ロコンは俺の事をからかう様に言う。
「何でだよ。前より大きくなったし、野球も上手くなったぞ」
 俺はムキになってロコンに言う。俺の様子を見るとロコンは懐かしむような目で俺の事を見た。予想もしていない、ロコンの態度に思わず俺はキョトンとしてしまう。
 風が吹いて、木の葉、草達を揺らして、辺りはざわつく。
 風が止んで、辺りは静けさを取り戻すとロコンは口を開いた。
「そういう、単純な所が昔と変わってないの。でも、ヨーギラスだけは変わらないで」
「何で?」
「変わればいいってものじゃないから。変わったら、その代わりに何かを無くすから」
「……そうか。お前が言うなら、俺は変わらない様にする」
「有難う……」




 
 それにしても、あんな事やこんな事はもう昔の事なのか……。
 あの頃の思い出は鮮明に覚えている。鮮明に覚えているから、懐かしさもあるが、同時に悲しさもある。あの頃には二度と戻れないから。
 雲は止まる事を知らない。




 
 その日の夜、俺はなんとなく寝付け無かった。あんなに運動して、飯も一杯食べた筈なのに眠たく無かった。
 俺は帰り道にロコンが言っていた言葉が引っ掛かっていた。
 あの時、流れ的に変わらないと言ってしまったが、俺としてはどうなのだろう。
 変わりたい気もするが、何かを無くすというのが怖い。
 どうして、ロコンはあんな事を言ったのだろう。ロコンの意図が読めない。
 取り敢えず、もう寝よう。考え事をするなんて俺らしくない。
 俺は仰向けになって目を閉じる。すると……。
 カン……。
 部屋の窓に何かが当たって音がした。
 風で何かが当たったのだろうと思い、そのまま寝ようとする。
 カン……。
 再び、窓に何かが当たった音がした。
 流石に偶然にしては可笑しいと思い、俺は起きた。
 窓の側まで歩く。そして、窓の外の風景を見ると……。
「ロコン……何で……」
 俺は呟いた。こんな夜遅くにロコンが外にいるのだ。
 俺は急いで窓を開ける。



 幸い、俺の部屋は一階なのでロコンを部屋に招入れるには容易かった。
 そして今、ロコンと俺はベッドの上で向き合っている。
 ロコンは泣いていた。ロコンの体毛がびしょ濡れになるくらいに。
「……何かあったのか?」
 ロコンに声を掛けづらい状況だったが俺は言った。
「私はっ…地元の学校に……ひっく…行きたいのに……っ…お父さんとお母さんが……ぐすっ…レベルの高い……っ…都市部の学校に行けって……」
 ロコンは泣きながら答えた。
 要するに、ロコンは両親と進路の事で喧嘩をしたのだ。
 でも、俺にはロコンの進路の事を口出すことは出来ない。励ますことしか出来ない。
「ちゃんと説得すれば大丈夫さ。おばさん達だって分かってくれる」
 俺の記憶上、ロコンの両親は分からず屋ではない。ロコンがちゃんと訳を話せば……。
「説得なんか出来ないよ……だって……」
 ロコンがそう言うと、涙で潤んでいる瞳から妖しい光が……。



 俺は何が起きたか全く分からなかった。
 眩しくて目を閉じただけの筈なのに、気が付いたときにはベッドの上で仰向きで寝ている。しかもロコンが俺を覆っている。
 窓から差す月明りがロコンを妖しく照らしている。
「ロコ……」
 ロコン、と、言おうとしたが出来なくなってしまった。キスで口を塞がれてしまったから。
 ロコンは目を閉じてキスを味わっている。だけど、俺には味わうことが出来なかった。何もかもが唐突すぎて、そんな余裕なんてなかった。
 ロコンを押せば何時だってキスを止めることが出来る。なのに、俺はやらなかった。
 ロコンは口を離して、ゆっくりと目を開けた。涙は止まってない。まだ、頬を伝って流れている。
 何が悲しくてそんなに泣いているんだ?
 ロコンは一呼吸置いて、再び目を閉じる。次に口を俺の口に押し当てる。
「んんっ……」
 俺は思わず声を漏らしてしまう。
 ロコンは俺の口内に舌を入れてくる。俺は抵抗をしなかった。
 ロコンは舌を俺の舌と絡ませてくる。所謂、ディープキスという奴だ。
 初めての大人のキスは例えるなら麻薬みたいなものだった。
 頭の中が真っ白になって、心地よい感覚に陥って、何時までもしていたいという衝動に駆られる。
 キスをしている間、俺の身体に心が無かった。ロコンにされるがままだった。俺はまるでロコンの玩具の様だった。
 ロコンが目を開けながら口を離した。
 俺とロコンの間に淫らに唾液の糸が掛かる。
 唾液の糸は月明りによって、キラキラと光る。美しいけど、嫌らしかった。
 キスを終えた後でも、まだ、頭がボーっとしている。麻痺でもしている様だ。
 ロコンは俺の意識がはっきりしていないのを確認し、ロコンは俺を覆うのを止めた。止めた代わりに俺の下腹部の位置に移動する。
 ロコンは口を俺の半起ち状態の肉棒に近付ける。そして、迷うことなく、俺の肉棒を咥えた。咥えたときに刺激が伝わる
「くっ……」
 そして、ロコンの舌が動き始める。早く大きくなれと、言ってるかの様に。
 勿論、俺の肉棒が反応しない訳が無い。ロコンの口内で大きくなっていって、ついには限界にまで到達した。
 そして、ロコンは口を肉棒から離すと、口を開いた。
「……あたしの我儘に付き合ってね」
 ギリギリ、俺に聞こえるくらいの大きさで呟く。そして、ロコンは俺に跨がり、馬乗の体勢になった。
 俺の肉棒がロコンの秘部とが重なり合う。
 肉棒からの感覚でロコンの秘部は充分に濡れている。
 ロコンが腰を上げると、肉棒と秘部が離れる。すると、肉棒が勢いよく天井を指した。
 本来、四足歩行なのに二足で立っているため、ロコンの脚は震えている。
 今頃になって、俺はロコンのしようとしている事が分かった。
「待て、ロコン……」
 なんとかして止めなくては、そう思いロコンに言う。
 だけど、既に時は遅すぎた。俺の言葉を掻き消す様にロコンは一気に腰を落とした。
 ロコンの秘部が俺の肉棒を目掛ける。
 秘部と肉棒との距離が狭くなっていく。そして、秘部に肉棒が入っていく。
 秘部に肉棒が入っていく途中、何かを突破った様な感覚して、肉棒が完全に秘部に飲み込まれた。
 遂に、繋がってしまった……。結合部から流れる痛々しい血が物語っていた。
 俺の心は背徳感で満たされ、憂鬱だった。だけど、反対にロコンは晴晴として嬉しそうだった。
「何で嬉しいそうなんだよ?!」
 俺は思わず怒鳴ってロコンに聞いてしまった。
「御免ね、ヨーギラス……。あたし、ヨーギラスの事が好きだから」
 そう言うと、ロコンは腰を振り始めた。痛そうな表情をしながらも、止める気配は無い。
 軋むベッドの音、淫らに奏でる結合部からの音、揺れる二匹の影が交えている事を物語る。
 ロコンが揺れる度に涙が俺に落ちてくる。天気に例えると穏やかな雨。だけど、俺からしたら土砂降りだった。
 ロコンの膣内は未開の地の為、キツくて、俺の肉棒を締め付けてくる。
 雌と交えた事の無い俺にとっては、自慰以上の快感としか言えない。
 だから、この行為が長引いたらロコンの中に出してしまう。流石にそれだけは避けたかった。
「止めろロコン。俺なんかとやったって――――」
「ヨーギラスじゃないと駄目……。だから、あたしは止めない。どんなにヨーギラスに言われても」
「……でも、どうして俺なんだ? 俺はロコンに相応しくないのに」
「あたしの方こそヨーギラスに相応しくない……。
だけど、あたしの心は何時までもヨーギラスと一緒にいたいって言っているの。でも、それも叶わない。春には別々の道を歩むから。
本当は高校なんて行きたくない。高校なんて行ったら、ヨーギラスとの距離が離れるだけ。だけど、あたしの場合は行かないといけない。
だからこの行為はヨーギラスとの思い出作り。あたしがヨーギラスとの決別する為でもあるけどね。
御免ね、ヨーギラス。あたしなんかとこんな事をしちゃって。これが終わったら、もうヨーギラスとは関わらないから。お願い、それで許して……」
 そして、ロコンの涙が俺の頬に落ちた。
 俺は手で頬に落ちたロコンの涙を拭う。涙は最初は生温かったけど、序所に冷たくなっていった。
 俺は馬鹿だ。今頃になってロコンの涙の意味が分かるなんて。
 ロコンは俺と別れる覚悟でこの行為をしている。だったら俺は……。
 身体をゆっくりと起す。そして、出来るだけ優しく彼女の事を押し倒し、覆う。所謂、正常位の体勢になる。
「……ヨーギラス?」
 急に仰向けにされたロコンは訳も分からない表情で俺の事を見る。
「俺は……ロコンの事を許さない。俺はロコンと関わりたい。恋人同士として……駄目かな?」
 俺は彼女に胸の奥に秘めていた真意を伝えた。
「駄目じゃないよ。あたしは嬉しい……」
 彼女は俺の事を抱擁する。すると、体勢が崩れて俺達は横に倒れる。けれども、俺はそのまま彼女の事を抱いた。彼女の温もりが伝わる。
 俺達は口と口を近付ける。そして、互いの舌を絡ませ合う。その他にも唾液を交換しあったり、互いの口内を味わったり……。
 今回の大人のキスは気持ち良いけど、温かみのあるものだった。




 俺は彼女から何時も逃げていた。彼女は俺を恋愛対象として見ていないのじゃないかと、思って。
 だから、俺は『彼女が好き』という気持ちを必死に押さえた。俺は彼女に相応しくないんだと、思って。
 だけど、こうして身を寄せ合い、彼女から伝わる確かな温もりを感じている。最早、離したくは無い。いや、絶対に離さない。
「ヨーギラス動いて……」
 彼女が物欲しそうな目で俺の事を見る。これを断るなんて雄じゃない。
 俺はゆっくりと首を立てに振った。そして、対面側位のままで腰を振った。
「あっ……」
 彼女は気持ちよさそうに甘い声を漏らす。
 俺は手を彼女の柔らかな乳房に忍ばせる。そして、優しく揉んだ。
「あんっ……はっ……」
 喘ぎ声とともに彼女が可愛く身体を震わせた。快感を味わっているのだ。
 こうして、身体を重ねていると、彼女は艶かしくなったなと、思う。
 幼い頃は何も感情なんて抱いていなかったから、一緒に風呂とか、一緒に寝たりとかしていた。
 だから、幼い頃の彼女の身体は知っている。ちょっと、俺が変態の様に聞こえてしまうが……。
 でももう、その時の面影は無い。今の彼女は俺を魅了する美しい雌。
 俺は少し乱暴に腰を振る。もっと、彼女の奥まで届けと。
 ベッドの軋む音は激しさを増していく。それに伴い、肉と肉がぶつかる音も激しさを増していく。
 何時か両親がこの淫らな音で眼が覚めるのではないかと思うくらいに。
 だけど、止められない。何故なら俺達の興奮はすっかり頂点に達している。 互いの息遣いは荒く、互いの身体は熱でもあるみたいに火照っている。
 彼女は俺の首筋を舐める。俺は思わず身体を震わせてしまう。彼女は覚えていたのだ。俺は首元が敏感だって。
 彼女は俺の反応を見ると、妖しげな笑みを浮かべ、今度は甘噛んできた。
「あっ……らめっ……」
 俺は思わず、雌みたいな反応をしてしまう。正直、自分でも恥ずかしかった。でも、彼女に見られるなら別に良かった。互いの全てを曝け出す為にこの行為をしているから。
 甘噛んできた後は口で吸ってくる。要するにキスマークを付けようとする。
 痛みはあるが、抵抗はしない。この身体に彼女の印が刻まれるなら、寧ろ嬉しい。
 彼女は俺の首筋から口を離した。どうやら終わったらしい。
 なら、今度はこっちの番だ。俺は彼女の首筋を舌で舐めた。
「んっ……」
 彼女は声を漏らす。俺は彼女が抵抗しないことを確認して、甘噛んで、口で吸う。そして、彼女に俺の印を刻む。
 印を刻んでいる間も、ちゃんと肉棒で彼女の事を突いたり、彼女の胸を揉む。
「はぁっ……ああっ……」
 色々な所から来る快感で、彼女の声の調子はどんどん上がっていく。
 俺は彼女の首筋に印を刻んだ後は、彼女の口を塞いだ。勿論、口で。こうすることで、下の口も上の口も一緒になるから。
 淫らに両方の口から液体が垂れる。液体は俺達のミックスジュース。下からの液体はシーツを濡らしている。
 でも、シーツを濡らすのもキツくなってきた。理由は絶頂が近いから。
 このまま、彼女の中に出していいのだろうか?
 そう思ったときに、彼女が逃がさない様に俺の事をしっかりと抱く。要するに中に出して、と、云う事だ。
 俺は彼女のご希望通りに中に出すため、乱暴に彼女の事を突きまくる。
 彼女の膣内も精液を中に出すようにと促す様にしっかり締め付けてくる。
 そして、俺は最後に大きく膣奥を刺激すると俺達は果てた。
 俺の肉棒からは凄まじい勢いで精液が出てくる。俺の精液は彼女の膣内を満たしていく。
 彼女の秘部からは愛液が垂れ流れてくる。彼女の愛液はシーツを汚していく。
 俺達は口を離す。すると、俺達の間に唾液の橋が掛かる。それは俺達を繋ぐ糸の様に見えた。
 時間が経つと、今度は愛液と精液が混じったミックスジュースが彼女の秘部から出てきて、シーツを汚していく。
 俺の肉棒は何時までも彼女と結合している。萎える気配が無い。
 俺は彼女の事を見た。やはり、彼女は物欲しそうな目で俺を見ている。
 今日は寝付けそうにないな……。



 


 数ヵ月後……。



 今日は彼女の旅立ちの日。理由は彼女が都市部の学校で寮生活するから。
 暫くは会えない。でも、会えることには変わりない。
 今は別々の道を歩むけど、何時かは同じ道を歩むから心配はしない。
 どちらかというと、女子高だから百合に走りそうで心配だ。
「また、今度ね」
「ああ」
 俺達は軽く会話を交える。別れの挨拶なんていらない。
 そして、彼女が重たそうな荷物を持ちながら、バスに乗り込もうとする。
「雲見ろよ!」
 彼女に向かって俺は叫んだ。彼女は俺の言葉を聞くと振り向いて微笑んだ。


 


 雲の流れは時の流れ。時の流れは過ぎし日を思い出させる。
 過ぎし日は懐かしむものではなく、悲しむものでもない。心の支えとするもの。
 心の支えとして明日を生きていく……。


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Last-modified: 2013-08-22 (木) 00:00:00
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