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永久の愛を誓いますか?

/永久の愛を誓いますか?

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この小説には少しだけ強姦表現と匂いフェチっぽいものが混じっております。
耐性をお持ちの方のみお進みいただくようお願いいたします。
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では、どうぞ




                           永久の愛を誓いますか?



私は夢を見る
最近になってよく見る、小さなころの記憶の夢、長い時間が過ぎ、ところどころつぎはぎになってしまった古い古い夢。それでもその懐かしさに私の心はその夢の中に落ちてゆく。
丘の上に立つ小さな教会、決して綺麗とはいえない、決して立派とはいえないその教会にわたしはよく遊びに行っていた。
その日、私は教会の外から中の様子を覗き込んでいた。中にはシャンとしたタキシードを着付けた雄と、床に引きずるほど長い真っ白なドレスに身を包んだ雌が、神父様の前に立ち、それをたくさんの人が見守っていた。どうやらその日は誰かの結婚式らしい。

「綺麗だね」
「うん」

そう答えたのは、その教会で一緒に遊んでいた、私の一番の友達。でもその姿を思い出すことができない、夢の映像もぼやけたような霧のようなものに包まれて、その姿を確認することはできない。彼は私を見てニコリと笑った気がする、私もその笑顔に答えるようににっこりと笑った。
ここで映像がとんだ、しばらく暗転し、再び映像が出力される。しかしノイズがひどく、声や映像がよく確認できない。そこは私がよく遊んだ教会の祭壇の前、誰もいない教会の中で私は誰かと向かい合っている。そうしてその誰かは私を手を握って、囁くように言った。
「―――を誓いますか?」
私は、その言葉をしっかりと受け止めて
「―はい」
そう答えると世界は真っ白に染まっていき、私の体は空に向かって落ちていくそのうち大きな光に包まれた-



まぶたのうえに光を感じ私は目を開ける。ぼやけた視界の中に白いシルク製の天蓋で囲われたいつもの見慣れた天井が写りこんだ。どうやら朝になったらしい、体を起こし身なりを整えるため、天蓋をめくり上げベッドの外へと出る。
こんな高級なベッドに眠るようになってからもう5年のときが過ぎていた。私はあの夢のときはただの小さな田舎の貴族だったが、今ではいくつもの小国を統べるこのトンズ国の女王になっていた。あのころの暮らしとは比べ物にならないほど優雅で煌びやかな生活ができるようになった
「王妃様、おはようございます。朝御飯の御用意が整ってございますよ」
「ええ、すぐに向かいます」

こんなふうに、メイドのものが毎日のように起こしに来る。着るものも食べるものも一級品。自分の望んだものが手に入り、望んだとおりに物事を動かして行ける。そんな何不自由のない生活、そんな生活が私の夢、理想だった。
大きくなったら、大人になったら、そんな子供の考える安っぽく、薄っぺらい夢。貧乏な貴族の家に生まれた私には到底縁のあるはずのない夢だった。
でも、この国の王、つまり私の夫が私のことを気に入ってくれたことがすべての始まりだった。

「おはよう二ドリア」
「おはようございます、あなた」

食卓にはすでに夫がいた。代々ブーピッグの血族を受け継ぐ、16代目の王。それが私の夫。
暴君でもなければ、王族の地位に胡坐をかいているわけでもない、ありきたりな普通の王だった。今日もいつものように一緒にご飯を食べ、そして自らの業務に向かう。

「隣国から、木の実売りを生業としている商人が謁見に来ております、この国での商いの許可を頂きたいとのことで…」
「そう、話を聞きたいわ。お通しなさい」
「かしこまりました」

日のあるうちは国のために、いろいろな方とお話したり、あるいは国民の悩みや相談を聞いて一生懸命働き、時間があるときは、ほかの支配下にある国のことを勉強したり、言葉や読み書きの勉強をする。そんなことをしているうちにいつの間にか日は落ち、夕食も食べ終わってしまった。自分の部屋に戻ろうとすると、夫が話しかけてきた。

「のう、ニドリアよ。今晩は空いておるかの?」
「…ええ、空いていますわ」
「ぶひひ、で、では今晩そっちにいくでの、準備して待っておれ」
「…ええ」
「ぶひひひひっ今日は暑い夜になりそうじゃ!」
「……」

そしてその夜、ベッドの近くに立てたろうそくの、か細い明かりの中に動く二つの影があった。それは夫婦の間に許された契りの儀式、子を宿すための交尾であった。夫は裸になった私の上に跨り、一心不乱に私の乳房に吸い付いていた。

「ぶひひっや、やっぱり二ドクインのおっぱいは大きいのうっ」
「ん、やですわあなた…そんなに吸わないで…」
「ぶふうぅっ、もう我慢できん!そろそろ入れるぞ二ドリアよ」

そういって夫は自らのモノを取り出す。しかしそれは目を凝らさなければ確認できないほどの粗末なものだった。私の小指の第二間接から先、のほうが長いほど、夫のそれは小さかった。と言っても、夫以外の男を知らない私にとってそれは、別段特別なことではなかったのだけれど。

「う、ううっ入ったぞ二ドリア!ぶひひひっあったかいのうお前の膣は!」
「ん、」

入ったと言われなければわからないような感覚を何とか言葉で表現する。夫は短いそれが外れないように器用に腰を打ち付ける。私には腰を打ちつけるほうの感触が強く、何も感じないままだが、夫は気持ちよさそうな顔をしている。

「うううっ!も、もうだめじゃ!で、出るぅ!!」
「んう、」

ばちんと腰を打ちつけ、夫の動きが止まる。フルフルと腰を震わせているところを見ると
どうやら射精しているらしい。それらしいものが入り口あたりをたれているのがわかる。
夫はすべて出し切ると、ふうとため息をつき私から離れる。

「ぶひひひ、今日もよかったぞ二ドリア、ではまた、よろしくな」
「……ええ、あなた」

夫は事が済むと、さっさと着替え自室に戻っていった。私は一人残され、汚れた体をじっと見つめていた。
こんな、衣食住すべてが一級品で、何の不自由もない、何の心配も憂いもない。王族の血族となり、いずれは夫の子を産み、子を育て、一人前にして、息子が国をすべていくのを見守っていく。そんな理想の今と未来を私は手にした…。

手にしたはず、なのに
「…はぁ……」

どうして私の口からは、ため息しか出ないのだろう。


(シャアアァァァ…)
私は、自分の体についた汚れと汗を洗い流すため、自室に備え付けてあるシャワー室に入って体を洗っていた。暖かなお湯を浴びているにもかかわらず、私の体は冷え切っていた。
心臓から血液が循環していないような、まるで人形のような冷たい体。一日中私はその体を引きずっている。それがたとえ愛しているはずの夫の前であっても。
自分のそんな体に火を灯すことができる時間、それがまさに今であった。

「んっ、んぁ…、ぁあ」

体を洗っていた手を、そっと自らの局部に伸ばし、優しくなでるようにこする。すでに少量の粘液に覆われていたため、痛みはなく、スムーズに刺激することができた。トクンと心臓が拍動したのを感じた。滑りを帯び始めた私の花弁をなぞるように指を滑らせていくと、要所要所で体に電流が走る。その感覚が心地よく、更に指を強く早く滑らせていく。

「ふぅっ、んん…っく!ふぅぅう…」

コレを覚えたのはこっちに嫁に来てからだ。あの人の出したものを洗い流しているうちに自然と覚えた。初めてこの感覚を覚えたあの瞬間から、こうしている間だけ、私の心臓は拍動し、人形のようなからだはみるみるうちに生気を帯び、からだが芯から熱くなっていく。今の生活の中では決して味わうことのできない、私自身の生の充足を得られる時間であった。しかしまだこの時の私はそのことには気づいていなかった。ただこうしている間だけ、楽になれる。理由はそれだけだった。
指の動きは激しくなり、滑り気をまとった水音と私の甘い吐息が大理石造りの浴室に響き渡る。そろそろあれがきそうな感じがした。

「あっく!ふぁあっあ…!く、来るっ来ちゃっ、ぁあああ…!!」

つきあがるような感覚とともに、私のからだは大きく震えた。自分の下腹部からは粘液がほとばしり、多くが床へと垂れていく。残りは壁や自身の体へと飛び散り、雌蜜の甘酸っぱい匂いを発する。快感の渦がグルグルと私のからだを駆けまわり、私の心は達成感とも幸福感とも取れないような不思議な感覚に囚われた。
しばらくして、私はゆっくりと体を起こし汚したところを満遍なく洗い流していく。あとにはわずがに残った爽快感と、再び目を覚ました倦怠感だった。
私は結局何が欲しかったのだろうか。
理想の生活、理想の地位、理想の未来、欲しいものは全部揃っている、揃っているはず。なのに、私は充足感を得られない。いったい私に何が足りないというのだろう。
このことを考えるときは、いつもあの日の夢を思い出す。時々見る小さい頃の夢。
あの時私は何か大切なことを約束したような…いや、もう、よそう。体が冷えないうちに
今日はもう寝てしまおう…。
私は頭の中に浮かぶ靄を振り払うように足早に浴槽を足早に出ていった。
その一部始終を何者かに監視されていたことも知らずに…



「それでは、私は自室に戻りますが、なにかあれば呼びなさい」
「わかりました王妃様」

翌日、私は午前中の仕事を終え、食事をしたあと特に仕事がなかったので自室に戻ることにした。最近の小国の経済状況などを学んで、国を収めるための知識を貯めようと考えたのだ。大きな自室の扉を開け、自室の中にあるベッドに座り込んで、一息ついた。

「…?あら…?何かしら…」

ふと視線を上げ、自分の机を見ると、白い封筒が置かれていた。朝見た時にはなにもなかったはずだけれど…一体誰がいつの間に置いたのだろう。
中を見るために封筒を破いて中身を取り出すと、私の目はそれに釘付けになった。

「っ!!!…こ、これは…!?」

中に入っていたのは幾つかの写真だった。写真に写っていたのは、私。問題だったのは
その姿は生まれたままの姿で、天を仰ぎながら、自分の局部を弄る姿だったことだ。さまざまなアングルから、私の姿が撮られていた、どれも顔を赤くし目をうるませ、よだれまで垂らしながら必死に下腹部を弄る、はしたない姿をいくつも映されていた。
私は、その写真を見て体中の力が抜け床へと座り込んでしまう。みるみるうちに汗がにじみ出て、息が苦しくなり気が遠くなっていく。
私、なんてはしたない姿、こんな涎まで垂らしてこんな汚いところを弄り回している、こんな姿を誰かに、見られていた。見られていた。見られていた見られていた見られていた。
計り知れない羞恥心や、とてつもない絶望感に、暗くなりかけた視界の中に、一枚の紙切れが写真の間に挟まっているのが見えた。
震える手でその紙を取り出すとそこには…

「今夜、旧南方見張り台の最上階にてお待ちしております。差出人より」

と書かれていた。南方の旧見張り台は、城の中心から最も離れていて警備の軽視もほとんど通ることもない完全な廃墟になっている場所だ。そんなところで一体誰が待っているのだろうか。私は手紙をクシャリと握りしめ、写真とともに机の引き出しに押し込んだ。


あっという間に夜になった。今日は曇がひとつもなく、満月の月が、夜にもかかわらず影ができるほど辺りを照らしていた。おかげで目立つ明かりを用いることもなく、廃墟になっている見張り台のところまでたどり着くことができたが、身に着けているドレスは少し汚れてしまった。お気に入りの白のドレス出会っただけに少し残念だ。
見張り台の入り口につき、ため息をひとつついてから意を決して扉を開ける。
内部は壁に備え付けられた松明に火が付けられていて、比較的視界は開けていた。
が、それ以外は完璧に廃墟で、誇りをかぶった机や椅子が、無機質に時を刻んでいる。
誰にも使われなくなり、背景の一部と化してしまったかつての家具や機械を横目に私は
崩れかかった螺旋階段を、ドレスをつまんで上がっていく。
埃っぽい匂いに咳き込みながらようやく最上階の部屋にたどり着いた。松明に挟まれた木造の扉は下層の部屋に付けられたものに比べて質が良く、明らかに誰かの手入れがかかっていることがうかがえた。この先に、あの写真を送った者がいる…。恐怖と不安を何とか押しつぶして、深呼吸をひとつ。吐いた
ゆっくりと扉を開けた。

「…誰か、…いるの?」

開けた先の部屋は、廃墟とは思えない、質素な部屋だった。古びた箪笥に、大きめの木造の布団が乗っただけのベッド。ところどころかけた机に、円柱形の椅子。埃をかぶった本のつめ込まれた本棚、それらを天井から吊るされた年季の入ったカンテラが優しく照らしている。
ここはまるで、幼い頃の自分の家を思い出させる構造になっていた。

「来てくれたんですか王妃様」
「っきゃ!」

突然後ろから声をかけられて、思わず喉から声が漏れた。振り向くと入ってきたドアを塞ぐように、ポケモンが立っていた。カンテラと月明かりか映しだしたそのポケモンは、紫と白の色をまとい、体中から生えた棘が特徴的なニドキングだった。兵隊に所属しているのか、その体型は大きいながらも引き締まっていて、筋骨が浮きだって見える。ところどころに見える傷は戦士としての証とでも言うのか、女王を前にしても臆した様子のないこの表情はまっすぐに私を見つめていた。

「あなたは…?」
「…知りませんか、ふふ、まぁ、そうですよね」
「…自己紹介からしましょうか、俺の名前はキルニドといいます。見ての通り王国軍隊の所属です。
この間少尉に昇進したんですよ、ご存じないですか」
「…知らないわ、軍隊のことは王様に任せているから…」

でも変だった。私は彼を見たことはない。今日、ここで見たのが初めてだ。でも、知っている?見たこともない、でも知っている。眼の前に映るパラドックスの顔を見つめていると、頭の奥に霞のごとく何かがよぎるが掴み取ることはできず、代わりに頭痛が襲ってくる。キシキシと伝わる頭痛を抑えるように私はうつむいた。

「…そうですか、でも嬉しいですよ。来ていただけるなんて」
「!あなたは…あの写真をどうするつもりなの…!?」
「王妃様はご聡明であられます。想像はつきますよね」
「っ!」
「セオリー通りです。俺の要求を飲めないのならあの写真を城、城下町、国中に届けさせてもらいますよ、すでに準備も整っておりますんで。」
「あ…あなたという人は…!!」

私は歯を食いしばって彼を睨みつけ、人に向けたこともない侮辱と軽蔑の視線を送る。
しかし彼は何も気にすることもなく、ニコリを微笑んでいた。本当ならば今すぐにでもこの者を捕らえ、牢屋に押し込めてやりたいところだけれどあれをバラ撒かれる訳にはいかない。一国の王妃としてあるまじき屈辱だ。手をきつく握りしめ声を絞り出すように出す。

「…分かったわ。あなたの願いを聞きましょう。いったい何が望みなの?お金?それとも地位や権力?」
「ふふ、地位や権力ですか」
「…でも、こんなやり方で何かを手に入れても、誰もあなたのことを認めたりはしないわ。
少なくともキルニド少尉、私はあなたのような人は軽蔑します!」

声を荒げて、拳を握りしめ悔しさをあらわにしながら私は彼に食って掛かるが、彼はそれに一瞥もなく、静かな表情のまま私を見つめている。

「違いますよ、王妃様。俺の欲しいものはそんなくだらないものではありません」
「…えっ?」

彼はそう言うと、私の手取りギュッと握り締める。それを口元まで持ってきて一旦開き再び握りしめた。彼は私の目を真っ直ぐ見つめていた。その目にはいっぺんの濁りもなく、その視線に私は射抜かれたような気がした。顔がくっつきそうなほど近くまで寄って、互いの吐息が交差する。

「俺がほしいのはたった一つです。金も権力も地位も要らない。俺がほしいのは…」
「あなたです、王妃様。」
「……え…」

理解し難い言葉に思考が停止する。彼は一体何を言っているの?私を?好き?

「なっなにをっんぐっ!!」

あまりにも突拍子もない彼の言葉にあっけにとられていると、彼はいきなり私を抱き寄せてキスを奪う。反射的に離れようとするが、腰に回された腕に寄って私はガッチリとホールドされていて抜け出すことができない。息が切れそうになってからようやく唇が離れた。

「んはぁっ!いっ一体何をっんんっ!」

有無も言わさず再び彼は口を奪う。今度は唇だけでなく舌まで口の中に侵入させてきた。分厚い舌が私の口内を暴れ回り、私の口を陵辱していく。私は混乱のあまり抵抗することもできずに受け身のまま必死に堪える。ようやく口が離れると幾本もの白銀の糸がお互いの口にかかり、やがてぷつぷつと切れていった。

「はぁ…は…あ、あなた、自分が何をしているか、わかっているの!?」
「ええ、王妃様にディープキスしました。もうわかりますよね俺の望みのこと」
「やっ!きゃああっ!!」
「ああ、王妃様のおっぱい柔けぇ…」

ドレスの上から大きな手のひらが私の乳房をもみあげる。両手で両方の乳房を揉みあげて、落とす。何度も何度も繰り返し、そのたびに私の乳房は形を変えた。その感覚に背筋がゾクゾクとする。首元から伝わってくる彼の吐息が徐々に荒くなり、私のプリンセスドレスを思い切りずり下ろした。腰元までドレスは下がり、私の乳房が外へとこぼれ落ちた。

「いやっ!いやあああっ!や、止めてェェ!!」
「おおお…コレが王妃様の生の乳…たまんねぇ…!」

顕になった私の乳房を彼は鷲掴みにして揺さぶり、乳房の中に埋まっている乳首をほじくるように指を動かしてくる。いやらしい恥辱に全身に鳥肌が立ち、必死に逃れようと体を揺さぶる。しかし夫にもされたことのないダイナミックな愛撫に繊細な技術、何かが私の中に芽生えるのが分かった。
体のバランスを崩され、倒れこむと柔らかいものに体がバウンドする。木造の安いベッドがギシギシと音を立てた。仰向けに倒れこんだ私を抑えこむようにギルニド少尉は覆いかぶさってくる。鷲掴みにした両乳房を激しく揺さぶった。

「ううっもう、やめなさい!これは国辱ものよっ!これ以上すれば王国裁判にかけます!
有罪になったらどうなるか…!」
「そうさせないための、写真ですよ。わかるでしょ?」
「!!…この、卑怯、者…!!」
「それに願いを聞くって言ったのは王妃様じゃないですか。王妃様ともあろう方が、
約束を反故にするような真似をするんですか?」
「っ!そ、それは…ひゃ!」

彼は、乳房の中程を手で締め付け盛り上がった私の右の乳房に吸い付く。指の責めによって少し外へ顔を出していた乳首を容赦なく吸い上げられた。ピリッとした刺激が伝わり思わず声が漏れる。残った左の乳房も、彼の手によって持ち上げられ、忙しく形を変えている。両乳房を激しく弄られ、舐られ、その感覚にため息が漏れた。

「あああ…柔らかいおっぱい…ううっ」
「んんっ、フゥ、ふ…」

彼は私の胸に顔を押し付け、グリグリと顔を乳房の上にすべらせる。同時に、乳首を舐めまわし、手で弄ぶ。顔で、手で、舌で、私の乳房をめちゃくちゃにしていく…
その感覚にも慣れ少しだけ冷静に考えられるようになる。目の前には私の胸に実った果実に夢中になってむしゃぶりつく。その姿に少し胸が苦しくなった。
(…!?)
どうして私は今胸が苦しくなったんだろう。どこの誰かもわからないこの人のことを
今私は、愛おしいと思った…?なんで、どうして?…ああ、私おかしくなっているんだわ。
これ以上こんなことをしていたら、もっとおかしくなってしまう。
言いようのない不安と恐怖が、私の中に渦巻き始めた。

「ああ、すごいですよ王妃様。乳首がもうビンビン…興奮してるんですか?」
「…………あなたのせいじゃない…」
「ふふ、さてそろそろ俺の方も楽しませてもらおうかな」
「え……」

ギルニド少尉は体を起こすと、上半身の服を脱ぎ捨てる。顕になる上半身はたくましい筋肉に覆われ、男としてのエネルギッシュなフェロモンを発していた。夫とはまるで違う力強いその体を私はまじまじと見てしまう。そして下半身の服も勢い良く脱ぎ捨てた、同時に股の間から巨大な赤黒いものが飛び出す。それは私にとって未知との遭遇だった。

「ひっ!!」
「そんなに見つめないでくださいよ王妃様。いくら俺でもちょっと恥ずかしいですよ?」
「あ、あなたが勝手に見せるから…!い、いいからそんな汚らわしいもの、しまいなさい!!!」
「酷いな、結構自慢なんですよこれ。ほら、ちょっと舐めてくださいよ」

彼は赤黒くそそり立ったそれを私の頬に押し付けようとしてくる。湿り気を帯びた干物のような匂いが私の鼻をつき、私は短い悲鳴を上げる。こんな大きくで汚らわしいものを舐めるなんで事ができるわけがない、まして夫のものを舐めたことすらないのに、できるはずがないのだ。

「うえっ!ううっこんな臭いもの、舐めるなんで出来るはずないでしょ!?」
「ん、そうですか嫌ですか。なら、こういうのはどうですか」
「これで、口でしてくれたら、もうこんなことは最後にしましょう」
「え…ほ、本当…?写真も返してくれるの…?」
「ええ、返しますよちゃんとね」

わずかに見えた光明、希望の光が沈みかけた私の心を救い上げた。こんな忌み事からようやく抜け出すことができる…?これからも王妃としてやっていける…?
そんな希望が、私の折れかかった心を支えてくれる。でも、そのためにはこの匂いを放つ
肉棒に奉仕しなければいけない。この、この大きな肉棒を…ああ、すごい、これ
血管が浮きだしていて、手を近づけるだけで熱気が伝わってくる…

「…………わかったわ。舐める、から…約束は守ってよ?」
「もちろん、」

彼の肉塊に視線を戻すと、改めてその大きさと威圧感に息を呑む。意を決してそっと手を添えると粘度の高い体液が指に絡みつき、予想以上に彼の肉棒の上を滑る。それに呼応するように彼の肉塊はビクンと震え、先端からトロリと新しい粘液が追加された。私はそのヌルヌルとした感覚に鳥肌が立ったが、それ以上に伝わってくるオスの感覚に驚愕していた。粘液の奥から伝わってくる火傷しそうなほどの熱量。動脈から絶え間なく送り届けられる大量の血液の重さ。石を握っているかのようなとてつもない密度と硬度。こすり続けていると、止めどなく粘液が先端から溢れ私の手を汚していき、干物臭い匂いも強くなってくる、でもさっきほど嫌じゃない。それにしてもなんだろうこの匂いは、イカのようなものの匂いと、酸っぱいものの匂いが混ざったような、酢酸臭にも似ているような…

「うっ、王妃様、夢中ですね。俺のちんぽの匂いが気に入りましたか?」
「なっ何を馬鹿な!こ、こんな臭くて汚いものを…」
「だってそんなに顔を近づけて鼻をヒクヒクしてまで匂いを嗅いでるじゃないですか。だからてっきり」
「っ!」

いつの間にか、鼻がくっつきそうなほど彼の肉棒に顔を近づけていた。私は決してこんな臭い匂いを嗅ぎたい訳じゃなかった。でも、この匂いを嗅いでいると私の中に何かがたぎるのを感じていたのだ。それが彼のものに対する嫌悪感を削っていることをこの時の私は気づいていなかったが…

「王妃様の手もいいですが、そろそろね、焦らされると爆発しちゃいますよ俺」
「…ん」

恐る恐る口を開け、口の中に含むと、オスの匂いが鼻の中を突き抜け目から涙がでる。
吐き戻しそうになるが、キルニド少尉が無理やり顔を抑えこみ逃れることができない。
口の中で、キルニド少尉のものがピクピクと痙攣している。纏わりついていた粘液のしょっぱい味がしての上に染み付いている。

「おおおお……王妃様の口いいですよ。暖かくてすごくいい」
「んんんっ、んぶぅぅ~!」
「ほ、ほら、しっかり舐めて、上下に口を動かして…」
「んん、んちゅ、んぷ…」
「おおっ!ああ、いいぞ…」

これが終われば帰れる。そんな一縷の望みを原料に私は必死に口を動かす。早くコレを終わらせたい。最初はそう想っていた。でも必死に舐める下の動きに肉棒はビクビクと反応し、益々硬さが増して行き、反応するたびにキルニド少尉は苦しそうな気持ちよさそうな、
そんな表情をする。その表情を見るうちに、私の思考はぼんやりと曇っていき、漠然とした意識の中で、彼のものに愛おしさを覚えた。もっと気持よくしてあげたい…。徐々に私の口の動きは積極的に、情熱的になっていく。ぎりぎりの先端まで引き、一気に置くまで口を突っ込む、その際に舌をスクリューのようにかき回した。そうしているうちに、キルニド少尉のものが痙攣を始めた。

「うぐうううっ!で、出る!!」
「ん゛!?んむうううぅぅ!!!」

いきなり熱い粘液が口の中にぶちまけられた。生臭くイカ臭い匂いが鼻を駆け抜け、一気に意識が覚醒する。口の中に吐き出されたものは行き場を失い、口の端からこぼれだした。

「ゔううう!げぼっ!おええぇぇ…」
「あああ、こぼしちゃって勿体無いなぁ」

口の中に吐き出されたものを必死に咳き込んで何とか吐き出そうとするが、いくらか口の中に残り雄臭い匂いがいつまでも鼻の中に残り続ける。でもコレで終わることができる。
そう思えたら、なんとか我慢できた。涙を拭って、満足気な彼の顔を見上げる。

「こ、これ、で満足でしょ?!私もう帰らなきゃ…」
「ん?何を言ってるんですか、まだ帰れませんよ」
「なっ何を言ってるのよ!約束を守るって…」
「ええ、終わりにするって言いましたよ。あなたに愛撫させるのは、ね」
「は…!?」
「今度は俺の番ですよ!」
「やっ!きゃぁあ!」

上から覆いかぶさり、私を押し倒した彼は下腹部に手を伸ばし弄り始めた。その指は私の濡れ切った秘部を正確になぞった。パンツ越しに触られることなど私にとっては初めての感覚で、体に電流が走る。

「いやああぁ、もうやめてよ。これ以上は嫌あ…」
「こんなに濡らして何言ってるんですか。最後までいきたいって体は言っていますよ」

その一言に戦慄が走る

「さ、最後って…」
「もちろん、交尾の最後ですよ。たっぷり種付けさせてもらいますから」

考えないようにしていた最悪の結末、私は彼が私のことをレイプしようとしているのだ、ということを理解してしまった。全身の組織が警鐘を鳴らしている。

「い、いやぁぁぁああああああっ!!止めて!それだけは嫌あああっ!!」
「ほらほら暴れない暴れない。それっ!」
「やっ!!イヤッイヤっいやああああああ!!」

キルニド少尉は必死に暴れる私をいとも簡単に押さえつける、力では雄には、まして軍人にはかなわない。そのどさくさに紛れてキルニド少尉は私のドレスとショーツを剥ぎとった。私はあられもない姿になって、両手で乳房と秘部を隠した。

「い、いや、見ないで!もう許して…」
「安心してください。たっぷり前戯はするんで痛くはないですよ」
「そういう問題じゃ、んんっ」

再び口を塞がれた私は、一瞬体の力を抜いてしまう。それを見逃さずに彼は指を私の秘部へ潜り込ませた。ビショビショになったそこを彼は巧みに弄り始めた。自分でするのとはまるで違う、激しい快感が浮き上がってきた。

「んんんっんう!むううっ!ん~~!!」
「んぐっ、ぷは、どうだ王妃様俺の指の具合は?」
「んああっあん、…はぁああ!」
「あああ、すげぇ甘ったるい声、そんな声で泣くんだな」
「嫌、いやあ、聞か、ない、で、っやあん!」

激しく往復する少尉の指は私の四肢からみるみるうちに力を奪っていき、ついに私の腕と足はベッドの上に磔になった。隠すものがなくなった私の裸体は、夫以外の雄の目にさらされていた。もう、逃れることはできない。

「綺麗な体だなぁ、たまんないよ王妃様」
「あああ…見ないでぇ…」
「じゃ、本格的にやりますかね」
「…なっ!何を……!」

ギルニド少尉は体をずらして私の下腹部へ移動した。ペロリと舌を舐めずると、私の秘部へ顔を埋め込んだ。ほぼ同時に滞留していた秘部周辺の熱気が動く感覚を感じた。彼は私の匂いを嗅ぎ始めたのだ。秘部を指でこじ開け鼻を置くまで突っ込む。中の空気が吸いだされていく感覚に悲鳴を上げた

「やっ!!きゃあああ!!やだっそんなとこの匂い嗅がないで!!」
「うぉおお……すげえ濃い匂いだ。溜まってんな王妃様よ。味の方はどうかな?」
「えっ?やめっ、ひゃあああっああん!!」

秘部の奥の匂いまで楽しんだ彼は、今度はソコに舌を這わせた。指の感覚とはまるで違う凄まじい快感、分厚く滑り気たっぷりのそれが秘部を往復するたび、いやらしい水の音と渡しの嬌声が部屋に響き渡った。

「ひいぃ!ひゃ、ぁああああっ!ダ、ダメっぅあああ!」
「んん~マンダム…こっちはどうかな」
「やあっ!!そこっ!だめぇぇ!!!」

休むことなく、這いまわる舌が脳の思考を削り取っていき、ついには感じるがままに声を漏らし始める。叫びすぎて喉が枯れ始めた頃、膣の奥からつき上がってくる何かを感じ始めた。それは絶頂。私の快感が行き着くところがもうすぐソコにまで迫っていた。必死に耐えようとするが、生まれてはじめて感じる舌による愛撫は、指のそれとは比べ物にならず我慢の壁はいとも簡単に決壊した。

「あっぁぁあああああっっっ!!いっ逝く!!来ちゃううぅぅ!!」
「逝っちゃていいぞ!それ!」
「あ…ぁあああああああっああああああ!!!!」

彼は最後に、私の秘部を大きく舐め上げると私はついに絶頂に辿りついた。コレまでのものとはまるで違う、体をのけぞらせ何度も体を痙攣させる。そのたびに秘部は粘液も撒き散らし私も獣のように喘ぎ続けた。痙攣のたびに頭の中がジンジンと響きとてつもない快感を全身に伝えていく。息もできない絶頂は一分以上続き、ようやく治まってくると全身の力が抜け体はベッドの上に再び収まった。絶頂が通り過ぎたあとも体の中を快感が反響し心地良い達成感と満足感に酔いしれた。息を整えていると秘部を広げられる感覚を覚えた。

「すごい、雌穴ヒクヒクしてんぞ。口を開いたり閉じたり…」
「…………はぁ、はぁ…見、ない、で…」
「そうはいっても、こうパクパクしてたら嫌でも奥、まで…」
「………こ…これは」
「……?」

倦怠感に支配された体を起こしてギルニド少尉を見ると、驚いた様子で私の奥を見つめている。脳がとろけかけている私にはすでに羞恥心はなくなっていた。

「な…何…………?」
「……ふ、ふふふっ!っははははは!なるほど!」
「…!?な、にがおか、しいの?」
「おかしい?いやいや、嬉しいんですよ王妃様、いやニドリア!」
「…?」
「やっぱり俺とお前は結ばれる運命だったんだ!間に合ったんだ!!」
「ど、どういう…んんっ!」

キルニド少尉は私の声を遮るように、私の上に覆いかぶさり深い口づけを交わす。二人分の体重がベッドに掛かり、ミシミシと音を立てる。彼は私の背中に手を回し優しく抱きしめた私は彼の舌に合わせて舌をかき回す。お互いの舌を楽しんで、口を離すと秘部に熱いものがあたったのを感じた。何が起こるかは容易に想像できた

「ああ…ダメ、それだけはダメ…お願い口でなら何度でもするから…」
「駄目だよそれじゃ、それじゃあダメなんだ。だってさニドリア、君はまだ女じゃないんだから。」
「…え?」
「だから、君を今から女にしてやるよ!」
「うっ!ああぁぁ…」

抵抗むなしくあっさりと彼の雄を受け入れてしまった。その瞬間一筋の涙が頬を伝った。
焼きごてのように熱いものが、解れ切った膣をミチミチとこじ開けていく。内蔵が圧迫されて苦しいが、彼の前戯のおかげか、痛みはそれほどでもなかった。

「っく、大丈夫かニドリア。痛くないか?」
「ううう、いやぁあ…抜いって…はぁ、はぁ…」
「そうかそうか、でもここからは、痛かったら言うんだぞ?」
「…え」
「いくぞ、ぐぅ…!」

(ッチ!ブチブチブチッ!ブッツ!)

「あ…いっ!!いだああああ゛あ゛!!!!」

何かが裂けたような音が体の中に響き、時間差でものすごい痛みが脳を直撃した。涙がぼろぼろとこぼれ落ち、握りしめたシーツが音を立てて敗れた。激しい痛みの走る私の体をギルニド少尉が優しく抱きしめて、スリスリと私の腰をいたわるように撫でる。

「大丈夫、大丈夫だ。すぐに良くなる」
「うう、ううううぅ…何、コレ、どうして…」
「処女膜だよ、まだ二ドリアは男を最深部まで受け入れていなかったんだ。王様は粗チンとは聞いていたけど、ふふ、ここまでとはな、子供ができないわけだ。」
「…処女、膜…」
「ニドリア、分かるか?お前は今日女になったんだ。そして俺がお前の初めての男だ。」
「…………」
「まだ痛むだろう?しばらくじっとしているんだ」
「…うん、うう…」

彼の話はぼんやりとした思考の中で聞いていたためよく理解できなかった。でも、はっきりとしたことは、王様は私の男ではなかったことだ。あれはただの、ブタだ。
今眼の前にいる人、逞しいからだと勇ましい二の腕で私の体を支える、この人。思えばあのブタは自分のことしか考えていなかった。自分が気持ちよくなることが第一で私の事なんか微塵も考えていなかった。でもこの人は、最初から私のことも気持ちよくしてくれた。
臭いはずの私の秘部も綺麗に舐めてくれたし、何より暴力を一度も使っていない。本当なら私だって逃げだせたはず、でもそうしなかったのはきっともっと私を弄って欲しかったから…きっとこの人なら私を気持よくしてくれるから、そんな思いがどこかにあったんだろう。何より彼は…

「…あ、少尉…肩から血が…」
「ん、ああ、さっき膜を破った時に二ドリアの爪がな」
「ごめん、なさい…」
「いや、いいんだ。二ドリアはもっと痛かったろ?少しは苦痛を共有したかったんだよ」

ああ、やっぱりそう。この人の優しさ、この人のことを私は知っている、この人なら私の体を許すことができる…
根拠はなかったが、どういうわけか心がそう言っていた…この人に抱いて欲しいと。

「キルニド…いいよ」
「ん?」
「もう、大丈夫だから…動いて…?」
「…ふふ、それじゃ、少しずつな」

ああ、言ってしまった…旦那以外の男に体を許してしまった…そんな私の絶望を気にもせず、キルニド少尉は少しずつ私をいたわるように動き始める。彼の、優しさを感じる動きに痛みの中に僅かに心地よさを感じる。動くたびに彼の呼吸は荒くなっていく、そして彼は大きくため息をつくとグッと体を起こし私の腰を鷲掴みにした。

「もうダメだ、もう我慢できない。そろそろ本気で行くぞ」
「…え、ちょ…ダメよまだ私…」
「大丈夫、もう把握した」
「な、何を…んぁ!?あああ!?」

キルニドは鼻息を荒くして激しく腰を打ち付けてきた。すると、意識が覚醒するほどの快感が私を襲った。キルニドが突き上げると脳の中に閃光が走る、処理しきれない快楽が脳の中を駆け巡り何も考えられなくなっていく。

「うぁああ!いやっああああんっ!!すご、すごいいぃぃ!!」
「うぐぐっ!ぅおお、おおお!すげえ、ギュウギュウ絞まる…!!ほら、ここがいいんだろ、こことかもさ!」
「あんっ!ああんっ!!いい、いいよっそこ!いい~~っ!!

きっと、少し動いていた時に私の感じるポイントを把握していたのだろう。正確に感度が高いところを責められて、私は痛みも忘れて快感に善がる。涙に涎まで垂らして快感に溺れているとさっきよりも大きい絶頂が迫っているのを感じる。このまま辿り着いたらどうなってしまうのだろう…少し怖い、でもそれ以上に気持ちよくなりたい…何もかもを溶かしてしまうような極上の快感がほしい…!

「ああっ!ああああああっ!!キルニドダメェ!私もう、もう!」
「おおおお…俺も…俺ももう逝く!逝くぞ!!膣に!!」
「あ、あああ!膣、膣はダメ…」

言葉とは裏腹に、私はその瞬間キルニドにすべてを預けてしまった。この瞬間私は王妃としてのすべてを捨てて裸のままの一匹のメスとしてキルニドに抱きついた。力の抜けた膣内を躍動する肉棒が最奥を突き破り
私の子袋の中へ侵入する。

「おおお!おあああああ!!ニドリア!好きだ、好きだ!愛してる!!あああああ!!!」
「ああああっ!キルニド、キルニドぉ!あっああああああああ!!!」

(ドブプァッ!!)

「ぐぅう!!」
「あっ…」

(ドブッ!ドクドクッ!ブプッゴパッ!ドプ!ドボドボッ!)

「は、ぁぁあああああぁ………」

今日まで誰を受け入れなかった秘密の領域に、キルニドの熱い白湯が注がれる。中からでもしみだしてきそうな程の熱いそれは、子宮ないにはとても収まらず膣にも溢れだして内部から私の意識を侵食していく。オスの精子を受け入れてしまい、罪悪感、後悔、懺悔
達成感、満足感、高揚感。多くの感情が入り混じる脳内を、白のそれが侵食していき、私の意識は極限までに薄くなり、思考はほとんど途切れてしまった。白く染まりほとんどの思考の消えたまどろみの中で、唯一考えていたことは、この悦びを与えてくれるこれを最後の一滴まで絞りとる、雌としての本能だった。無意識に腰をくねらせ、奥を蠢かせて最後の一滴を絞り上げる。すると、今まで私を抱きしめていたキルニドが、ズシリと体重をかけてくる。どうやら全て終わったらしい。私も腕を背中へ回してキル二ドを抱きしめた。

「…ふぅ、ふーっ、ニドリア、気持ちよかった、か?」
「はぁ、はぁ…はぁ、うん、良かった…すごく」
「俺も、こんなに出したの、初めてだ」
「ん、んん」

自然に口が交わった、もう私に抵抗はなく、むしろ下の動きを楽しんでいる。未だに入ったままのキルニドのものも、しぼんで収まりつつあった。ああ、ようやく終わる。終わってしまう、最初は嫌だったけど、交尾がこんなに気持ちいいものだとは思わなかった。そしていま目の前にいる人がそれを教えてくれた。私の初めての人…
心臓がキュウと締まった気がして、思わずキルニドを抱きしめて体をすり寄せる。彼は驚いたような顔をしていた。

「ニドリア、そんなに気持ちよかったのか?」
「…ええ、すごく、ね、もう、どうにでもなっていい、と思えるくらいに…」
「じゃあ、二回戦の開始と行こうか」
「え?…んひゃああ!」

しぼみかけていたものが私の中で、再始動する。それが一往復しただけで私は歓喜の声を上げた。大量の精液を注がれさらにヌルヌルになった膣内は、絶頂に達したことでさらに過敏に反応するようになっていた。彼のものも硬さを取り戻し始めて、また私の中を押し広げ始めた。さらなる快感の予感に、私の体は震えが止まらなくなった。

「一回ぐらいじゃ終わらないぜ、俺の思いはこんなものじゃないんだ。今日はとことん行くぜ。足腰が立たないくらいにな」
「あ、あ、そんな、きゃっ!」

グルンとつながったまま体を回転させられ、ぐいを腰を持ち上げられ四つん這いの格好にさせられるが、腕に力が入らずおしりを突き出すような形になった。だらりと垂れ下がった私のしっぽをベロリと舐めるキルニド、敏感なしっぽを責められ新たな快感に体が震え上がる。

「おお、しっぽも感度いいな。きゅっと締まったぞ今」
「はぁあ…もう、もうダメよ、これ以上したら私おかしくなっちゃう…」
「いいんだよ、狂っちまえ、今日ぐらいは。俺はもう狂ってる」
「あ、ああああ…いやぁぁぁ…」

再び犯され始めた私は精一杯の悲鳴を上げたが、その表情は悦びに染まっていた
誰もこない、忘れられかけた廃墟のなかに甘い雌の鳴き声がいつまでも響き続ける…


どれくらいの時間がたったのだろうか、夜になって地上を照らしていた月が再び沈みかける時間になっても、私の上で動く彼は休むことなく私を貪っていた。

「はぁ、はぁ!うう、うぅうう!おおおぉ…」
「ん…はぅ…んぁ、…ああ」

彼は私のなかに3回出してから次は、私の体に精液をばらまいていた。彼のものが爆発するたび、私の顔や胸、お腹、お尻、いたるところが白く染まっていき今や彼のものがこびりついていないところはなかった。そうまでしても彼は収まることなく、殆ど反応していない私のなかに侵入してくる。私には快楽の波はなくなり、とめどなく続く快楽が私の体を反芻している。ゆりかごの中で穏やかな夢を見ているような、幸福に満ちた快楽が私の中を支配していた。

「ううっ!ぐ!」
「ふあ、あ…」

温かいものをお腹のなかに感じる。今度は膣に出したようだ。最初に比べれば量も少なくなっていた。出しきると私の中からキルニドがズルリと抜けていった。ヌボッという音と共に私は開放させた。疲れきった体はもう目を開けているのを許してはくれない。眠りに落ちる間際のうりによぎったことが言葉になって出てきた。

「私達、これからどうなるんだろう…」
「…大丈夫、俺が守る。そのために強くなったんだ」

力強い彼の言葉に、私は少しだけ救われた…


「………………ん」

目を開けるとそこには知らない天井があった。ここは自分がいつも寝ているベッドでないことはすぐに解ったが、自分がどうしてここにいるのかはわからなかった。周りには誰もいなかった。朝日がやけに眩しい、いつも起きる時間よりもはるかに寝過ごしてしまったようだ。
体を起こすと、嘘のように体が軽い。憑き物が落ちたように調子がいい、でもどういうわけかドレスを着たまま寝ていた。
いったい私はどうしてこんなところに………?そうして思考を巡らすと、昨日の情事を思い出す。膣に何度もぶちまけられて、体中を白く汚されて、

「あ、あ…い、いや!」
「…あれ?」

昨日の記憶が蘇って慌てて体を確認すると、そこには何もなかった。何かがこびりついたあともなければ、あの独特の雄臭さも残っていなかった。何よりあれほど疲れていた体を全く感じさせないほど体の調子は良かった。

「もしかして、全部、夢…?」

夢、夢、ゆめ…?あ、ああ、そう、そうか夢…夢だったのかもしれない。あの写真を出した本人が来なくて、いつの間にか寝ていたとか…。
でもあの生々しい感覚に匂いに、あの痛み。とても、ただの夢とは思えない。

「ああ、もうっ!…早く帰ろう」

モヤモヤとした思考を振り払って、足早に部屋を出て階段を下っていく。足元がふわついているような気がして、うまく歩けない。ふらふらしながらも、なんとか自分の部屋の前まで来る。すると、世話役のメイドが中から出てきた。

「あっ!王妃様、どこに行っていらしたんですか?今見たらいらっしゃらないので心配していたんですよ?」
「え、ええ、ちょっとね。昨日から出かけていたのよ」
「ええ?そんなことは聞いておりませんでしたが…もしかして極秘の何かが…?」
「あ…うん、その、そうよ」
「あ、申し訳ございません。詮索するような真似を…そのご飯はできておりますが、いかがなさいます?」
「ええ、そうね、昨日はお風呂に入っていなかったから、シャワーを浴びてからいくわ。
王様には少し遅れるといっておいて」
「わかりました。それでは」

そう言って去っていくメイドを見送って部屋に戻る。着替えを用意してから脱衣所に入る。
鼻歌交じりに着ているドレスを脱いでいくと、何かがポロリと落ちた。

「?…何…これ?」

拾い上げると、それは丸めて作られたテイッシュだったものだった。大きさはビー玉くらいで、湿っている。その匂いは、嗅いだことがあった。その瞬間何かが私の中から溢れてきた。

(ブパッ!ゴププッ!ドパッ)
「…………えっ」

私の秘部から、白い粘性の強いものが溢れてきていた。まるで何かの栓を抜いたようにこぼれてきた。むわりと香その匂いは昨日嫌になるほど嗅いだ雄の香りだった。

「い、いやぁああああ!!」

バスルームに飛び込んで急いでシャワーの蛇口をひねる。それまでの間に大量の精子は踝まで落ちてきている。纏わりついた精液を洗い流そうとするが、温かいお湯は蛋白質を含む精液の形質を変化させて、余計にこびりついてしまう。水の匂いに混じったその匂いが私を刺激し続ける。

「うう、何よこれ…こんな、こんなにいっぱい…」

音を立てて溢れてくるそれは、いつ終わるともしれず、ドボドボと滴り落ちて糸をひく。
部屋の床を汚していくそれは昨日の夢が逃れようのない現実であることを突きつける。
あの大きいものに私の処女を貫かれ、膣を犯されまくり、挙句に彼の子種を受け入れてしまった、恥辱に後悔は現実。一突きされるたびに視界が閃光に包まれるような快感に、注がれる時の現実とは思えないほどの幸福感に達成感もまた、現実。全部全部本当のこと。
私の心は昨日のことを後悔し罪悪感に包まれるが、心の奥に沸々と燃え上がるものを感じる。徐々に大きくなり、やがて体が疼く、あの形容も出来ない快楽がほしい。また昨日のようにあの人に犯されたい…

「~~~~ッ!!」

脳裏に浮かんだ邪念を振り払うように、今度は冷水を頭からかぶる。体はあっという間に冷えて、体中の体温が下がっていく。それでも私の心に宿る邪念の炎は燃え尽きることなく小さく燃え続けていた…



-あれから、一週間の時間が過ぎた。
私の周りは驚くほど変化はなく、あの日より前の当たり前にあった時間が、今なお当たり前に存在していた。でも私は変わっていた。変わっていないこともある。いつもどおりに業務をこなし、食事をして、お風呂に入って、眠りに入ることだ。変わったことは、毎日のように自分で自分を慰めていることだ。これまでは、一週間に一度だったが毎日しないと体が熱くて眠れなくなっていた。
そして誰かの姿を見るたびにキルニドがそこにいないかと探すようになってしまった。彼のことだから、しれっとして私の眼の前に現れるんじゃないか、そんな気がしてならなかった。でも彼の姿を見ることはなかった。当然のことながら、王族の人間と軍部の人間が用もなく会うことなどめったにないのだから。
彼を、王妃を脅した挙句強制的に暴行した大罪人として、王国法廷に訴えることも考えたが告訴状に彼のことを書こうとすると、あの日の記憶が蘇る。その時の激痛や恥辱、でもそれよりもはるかに強く快楽に身を落とした記憶が蘇る。
あの人が私にどんなことをしたのか、思い出すと体の疼きが止まらなくなった。書こうとするたびに私の手はペンではなく秘部へと伸び、達するまで私は動くこともできない。
結局何もすることもなく、今日一日の業務を終えてしまった。

「それでは私は一度部屋に戻ります。食事の用意ができたなら呼びに来なさい」
「承知いたしました王妃様」

メイドにそう言って、私は自分の部屋へと戻っていく。長いクランク型に曲がった廊下を一人進んでいると、最初の曲がり角でまるで待ち構えていたように彼は現れた。

「おっ、奇遇ですね王妃様」
「!!!あ、あなたはっ!どうしてここに…!?」

曲がり角の先に、彼、キルニドはいた。王国軍用の軽鎧に身を包んだ彼はなんの憂いもなく屈託のない笑顔で話しかけてきた。

「どうして、て…そうだなぁ、道に迷った?でどうでしょう」
「道に迷って、て…それでここまで来るなんて納得がいかないわ!よくもおめおめと私の目の前に…」
「じゃあこういう理由はどうでしょう、俺はあなたに会いに来た」
「っんぶっ!んんっ!!」

キルニドは私の体を抱き寄せて、舌をねじ込んでくる。私も抵抗は無駄とわかっているから私も舌をあわせて絡ませた。しばらくして、甘い水音と共に口が離れた。

「それでこうしたかった。どうです?納得してくださいましたか?」
「なっ何を考えているの!?こんなところを見られたら…」
「じゃあ、人の目につかないところへ行きましょう」
「あっ、きゃあっ」

腕を引っ張られ、すぐ近くの部屋へ連れ込まれる。そこは古い布団を敷き詰めた布団部屋だった。あまり使われている様子はなく、埃っぽい匂いが充満していた。高くつまれた布団は天井近くまで届き、室内に一つだけ付けられた窓からの光も半分以上遮っている。狭苦しい部屋の中で私たちはお互いの舌を交換していた。
絡みあう舌は息のあったタンデムように美しく、お互いの頬を染め上げていく。
キルニドはキスと同時に私の乳房をドレスの上からまさぐっている。その感覚がますます私の舌のダンスを情熱的に彩った
お互いの鼻息が荒くなってきたところで、二度目のディープキスを終えた。

「はぁ、はぁ…あ、あなたは本当に救いようのない人ね。一度ならず二度までも私を犯すつもりなの?」
「ん?いやこれはもうレイプじゃないよ?」

そう言いながら、慣れた手つきで私のドレスをずりおろし、こぼれ落ちた私の生の乳房にむしゃぶりつく。舌の這いまわる感覚にピクリと私は反応する。

「な、人のことこんな部屋に押し込んで、おっぱい弄ってて何を…」
「だって、全然抵抗してないじゃないか」
「!!」

私の腕は抵抗することなく、だらりと垂れ下がり抵抗する素振りすらない。体にも力がなく背中にある積まれた布団に預けていた。

「こ、これはその、あなたは、そう、抵抗したって止めてくれないじゃない!だから…」
「だから一人の女として俺のことを全て受け入れてくれるってわけか、嬉しいね」
「ち、違っ!ぅんっ!」
「こんなふうにおっぱいだって突き出して、ああ、おっぱい…うううっ」

キルニドはまたこの前のように私の乳房を激しく弄り始めた。激しい攻めに私の陥没した乳首は痛いほど上を向き、天を差し始める。待ち望んだ快感に王妃の私が壊れ始めた。滲み始める快楽への欲望を振り払うように
私は首を横に振った。

「ほら二ドリア、手を使っていないならこいつを宥めてくれよ」

そう言うと彼は腰の鎧を外して自らの下半身を露出する。そこには薄い布一枚に包まれた
彼の熱源があった。布を引きちぎりそうなほど張り詰めたそれは先端を濡らし、ピクピクと震えている。

「もう一週間もお預けくらってたんだ、もう我慢ならん、てうるさいんだよ。布越しでもいいからこすってくれ」
「……」

張り詰めるそれに手を添えると、それだけでビクンと反応した。手のひらで撫でるように刺激するとビクビクと震えて先端からさらに粘液を垂らしてくる。布越しに滲み出る雄の酸っぱい匂いが鼻から侵入し、脳を溶かしていく。自分の秘部にも変化を感じ、私の中の雌が目を覚まし始めた。更に指先も使って満遍なく刺激していきお互いの息が荒くなっていく。

「はぁ…はぁ…これでいいの?」
「ああ…すげぇいい…たまんない」
「…」
「ぐ、うう……お、俺ずっと待ってたんだぞ。またあの部屋に来てくれるってよ…その時のためにずっと二ドリアで抜きたかったけど、我慢してたんだ…ずっと、ずっと…」
「はぁ、はぁ…もぅ…」

私はいつの間にか、激しく、でも優しくものを刺激していた。すでに手は染みだした雄汁で湿っていたため、摩擦力は低くなり滑りのいい手が激しい快感を送る。わたしも一生懸命おっぱいを吸う彼のように一生懸命彼にご奉仕していた。

「ううっでももうっ!ダメ、だ!出る、出るっっ!!」(ブビュルルッ!!)
「んん!ふぁ…やだ…」(ドクッドクッドピュ!ビュルル…!)

薄い布がビクンと震えるたびにジワァ、と湿っていくのを、手を通して感じる。布の水の含有量では間に合わず、布の隙間から彼の子種が縛り出される。手のひらに彼のものがこびりついた。手のひらを見つめると生暖かい粘液がクラクラする程の雄の匂いを放っている。
足の力が抜けて座り込み、我慢ができず、手のひらを舐める。苦い、でも、美味しい…あれほど嫌だった子種の味が今は愛おしく手についたものを残さないように舐め始める。
そうしているうちに彼はパンツを脱ぎ捨てて、私の鼻先に肉棒をつきだした。

「そんなに俺の味が気に入ったか?ここにはまだいっぱいこびりついているぞ?」
「うっ、…………あ、あ」

突き出されたそれは掌のものよりもはるかに濃い匂いを放っていて、一瞬嗚咽を漏らすが
おいしいミルクの掛けられたそれはとても美味しそうな肉棒に見えた。匂いを肺にいっぱいに吸い込みながら、涎を溢れさせ、すでに上を向き始めているそれにむしゃぶりつく…
その瞬間、

「王妃様~、あれ?こっちにいるはずだけどなぁ」
「どうしたんですかタブンネさん、王妃様に何かご用ですか?」
「あ、サーナイトメイド長。王妃様がハンカチをお忘れになったので届けようと思いまして、こちらに王妃様がいらっしゃったはずなんですけど」
「?王妃様ですか?ここは通っていませんよ、私はこの先の廊下を掃除していましたが、誰も通っていませんよ」
「え、そんな筈は…王妃様は自室に行くっておっしゃっていたのに、それにはここを必ず通るはずですが…」
「私が、見落としたと?」
「い、いいいいえそんなことは…」
「でも、誰かが話しているような声は聞こえたような…」
「え、じゃあこの近くにいるんですか?」
「まさか…ここには物置の部屋しかないのに…」

必死に身なりを整えながら、わたしは気持ち悪い汗をかいていた。全身の血の気が引いていく、こんなところを見られたら何もかもがおしまいだ。王妃の位は剥奪され、キルニドはギロチンに掛けられてしまうだろう。緊急事態に頭が回らない。
困り果てキルニドの方を見ると、彼は窓を開け、その縁に足をかけていた。

「あ、あなた何を…?!」
「ここから帰る、なに、ほんの12階だ。痛いですむ」
「ば、バカな真似はよして!危ないことは…」
「心配してくれんの?大丈夫だって、そいつとこの状況の収集は任せた」
「な、ちょ、ちょっと…」
「また、あの部屋で待ってるぜ」
「あっ!」

そう言って、彼は飛び降りてしまった。と同時にメイド長とメイド見習いのサーナイトとタブンネが入ってくる。メイド長は驚いた表情で私を見た。

「王妃様!?どうしてこんな物置きの中に?なにかご用事ですか?」
「…ええ、ちょっと、ベッドのシーツを変えたいと思って」
「ベッドの…?昨日変えたばかりですが…なにか不都合がございましたか?」
「ええ、その、シーツが破けてしまって、何か替えがあればと思ってね」
「シーツが…?タブンネさん、あなたですよね昨日シーツ交換をしたのは、あなたはその時にシーツが破けているのに気づかなかったのですか?」
「え?、そそそ、そんなはずは…私ちゃんと新しいシーツに変えたはずです…」
「多分で済む問題じゃないですよ!王妃様のシーツに不良品を使うなんて前代未聞な…」
「いいのよメイド長、これは私が破いたの、爪が引っかかって…」
「…そうですか、どっちにしてもここにはシーツはありませんので、また後でお部屋にお届けいたしますので…」
「ええ、そうして頂戴」

…何とか切り抜けることができそうだ、心のなかでため息を付いた。メイド長の後ろでも見習いのタブンネがほっと胸をなでおろしている。そのタブンネが何かに気づいたように声を上げた。その目線の先には、湿り気を帯びた布が落ちていた。それはキルニドの落としていったものだった。

「あれ、なんですかこれ。なんか濡れてるような…」
「!!!」

タブンネが拾い上げる前に、飛びつくようにそれを拾い上げる。ぬるりとした感触が手の中に生まれた。

「こ、これはいいの!私のものだから、大丈夫」
「え、でも何か濡れているみたいですし、必要なら洗濯もしますけど」
「いい!いいのこれは!触らないで!!」
「っひ!ご、ご、ごめんなさいっ!」

驚いた表情を見する二人に、私はハッとしてなんとか収めようとするも焦りが隠せない。

「と、とにかく、シーツは頼みましたよ」

そう言って私はそこを逃げるように飛び出した。


私は部屋に帰ると、滑り気を持つキルニドのパンツを机の奥に隠して、手についたものを大量の水で洗い流した。私は大きくため息をつくと体中の力が弛緩していき、倒れこむようにベッドに倒れこんだ。

「私、どうしちゃったんだろう…」

こんなこと、もう二度としたくないはずなのに。あんな汚らわしいことをなんで私はやってしまうのだろう。
夫でもない男の口付けをされても抵抗せず、汚い体液を掛けられても嫌がらず、彼にされるがままにされてしまう。嫌でも、止めたくても、私の中の何かが彼を求める。かけられるだけじゃなく、あの時のように…
でも、おかしい!こんなのおかしい!だって、嫌なはずなのにそれを求めるなんて…
まるでそれがなければダメないけないような…どうしてこんな矛盾が起こるのだろう?
考えても、考えても、答えは出なかった。
そのうち私は、眠りについてしまった…




「……………ぁっ…ん」

誰かの声が聞こえる、苦しいような、嬉しいような声

「ぅっ……ぁぁ…ぁん…」

激しく体が揺さぶられ、熱い吐息が耳から侵入してくる。声の主は私自身だった
私は目を開けて、薄い視界を見る

「ふっ!く!お目覚めか、王妃様。楽しませてもらってるぜ」
「んあっ!ん!なっキルニ、ド、ぁああ!」

かすかな視界の中に写ったものは、裸になったキルニドが私の上に覆いかぶさり激しく腰を振っている姿だった。天蓋付きのベッドが、壊れそうなほど軋んでいる。私の体も生まれたままになっていて、激しい衝撃に乳房が大きく揺れている。

「我慢出来ないんだ、お前の体がほしいんだ、お前もそうだろ?」

汗をまき散らしながら彼は私にささやく。でも私はもうこんなことは嫌なんだ。だから、もう嫌!あなたのなんかほしくない!もう触らないで!離れて!汚らわしい!
そういうつもりだったのに

「ぅん、うん!欲しい、あなたが欲しいの…もっともっと、突いて、私を犯して!!」
(えっ!?)
「そうだろ、じゃあ、たっぷり出してやるからな、ぐっおおお!!」
「ぁあ!あああ!お、奥まで来てる!すごいっすごいよ、ああああ!」
(な、なんで、なんで私…!??)

自分の思考と全く正反対の言葉が、どんどん溢れてきて止まらない。淫語を繰り返し
キルニドを求める姿は、盛りのついた卑猥で下品な一匹のメスに見えた。

「くっ!逝く、イクぞ、ぉおおおおお!」
「ふぁっ!ああああああああ!中に来てぇ!!」
(な、中はダメェ!!)
「ぐっ!!!」
「あっ…」

あついものが、私の中で爆発した。それはこの前と同じ感覚。白の感覚は私を支配していく。ああ、だめ、こんな感覚を味わっていたら、私はもう、おかしくなってしまう!

「だ、だめえええええ!」

そう叫んだ瞬間、世界が割れた。
ひび割れた世界は音を立てて崩れ出して、あとには黒の世界だけが残っていた。何も見えない、何も存在しない。そんな世界が無限大に広がっている。
自分の存在すら溶けてしまいそうな、深淵の黒の世界に私は立っていた。

「ようやく会えたわね」
「だ、誰!?」

どこかから声が聞こえる。声の方を探してみると、闇の中から一匹のポケモンが出てくる。
彼女は、青と白の体に特徴的なツノと乳房、大きな耳と体格を持っている…

「…わ、わた、し?」
「ふふふ…」

そこにいたのは、私だった。でもその体は白い液体が隙間なくこびりつき、股の間からは何かがぽたぽたと滴り落ちている。赤く頬を染め、潤んだ瞳で目を細ませて指先についた白い液体をぺろりとなめた。

「すごい濃い味、あの人の出すものの濃さは一品ね」
「あなた、なんで…だってわたしはここに…」
「ふふ、何言っているのよ。さっきまで一緒に楽しんでいたじゃない」
「!さっき私の言いたいことを遮ったのはあなたなの?どうしてそんなこと!?」
「どうしてって意味がわからないけど?」
「どうしてって…だって私はもうあの人とは」
「触りたくない?犯されたくない?近づきたくない?」
「な、そ、そうよそれが私の考え…意志よ!」
「…ぷ、く、ふふふふ、あはははははははっ!!」
「!?な、何よ…」

私にそっくりな彼女は、クスクスと笑いながら私に近寄ってくる。私はすこしずつ後退りしていく。

「本心、本心ね…どの口が言ってんのか」
「いったい、なんの話しよ!?」
「うん、そうね例えば…これまであんたが選んできた人生の道、思い返してみなよ?」
「わ、私はいつだって自分の意志で道を選んできたわ。大学へ行く時だって…」
「親の紹介があった大学に行ったのに?」
「!そ、それは…でも、王様との交際だって私が…」
「いいえ、あれはブタがしつこく言い寄ってきたし、友人や両親が肯定したからじゃない」
「!? け、結婚だって…」
「国と国がうまくいくために、誰かにそう言われたわよね」
「な、な…」
「ね?結局のところあなたは何をするにも他の人の意見を優先して自分の意志や考えを否定するの。だから、自分に嘘をつく生き方をしてきた…それは、自分のほんとうの意思を間違ったものとして排除する生き方…結局のところあなたは自分の意志が見えなくなってしまった」
「誰かの期待や誰かの願い、それに答えることを自分から強要している。つまり今のあなたもそう、他人のイメージから生成された『王妃』の人格を演じている。それが自分の意志にどれだけ背いているのかにも気づかず…いえ、気付こうともせず、ね」
「そ…そんな…」

必死に否定しようとするが言葉が出てこない、頭の中に彼女の言葉がグルグルと回る
「自分の意志じゃない」「自分の意志が見えない」「王妃を演じている」…反響するそれらのセリフが体中の力を奪っていく。

「だから、今のあなたの思っている『欲しかったもの』も全部嘘、王妃になんてなりたくなかった、権力もいらなかった、綺麗なドレスも、おいしいごはんもいらない。
私が欲しかったのは、たったひとつだけ…」
「私は、何を…」
「覚えていないの?あの大切な約束を…?」
「約束?…」
「…最低ね、私って」
「な…」
「まあいいわ、私とあなたがひとつになればなにもかも解決だもの。まずは私が教えといてあげる。本当の私がどんなポケモンなのか…」
「あなたの本心として、ね」
「な、何を…」

彼女はそう言うと、地面に腰を下ろして大きく股を開いた。ひくついた秘部から収縮を繰り返す肛門まで丸見えになる。そこへ自分の手を這わせて大きく鳴き声を上げた。

「んんっ本当はね、私、キルニドの前になるとこうなるのよ…大好きなキルニドの肉棒が欲しいの。こうやっていじくってあれが入ってきて動くのを考えて、イキまくるの…私は清楚でも高貴でもない…ただの淫乱な雌。それだけ…大好きな人の前にたったら秘部を思い切り広げて、あれが入ってくるのを待つの…そしてあれが入ってきたら…ああんっ!キルニド…愛してる…!」

そう叫んだ彼女は秘部を大きくこすっていやらしい水音を発している。その声を聞いていると私の股からも熱いものを感じる。見ると、太ももを伝う一筋の液があった。

「ああっ!そう、そうよ、自分を受け入れて、そうすればもう苦しまなくて済むわ!」
「あ、ああ……」

手が自然と股へ伸び、彼女と同様にこすり始める。二人分の水の音が響き渡る…すると真っ暗な世界が徐々に色彩がついてくる。徐々に風景に輪郭が、明暗がついていく

「そうよ、それでいいの、最後にイッちゃいなさい!」
「あっああああ!!」

体がビクンと震えて絶頂に達すると、私の力は抜けて、石造りの床に倒れこむ。薄くなっていく視界にもう彼女はいなかった。彼女がいたこの場所、それは夢の中の教会だった。
私の心はずっとここにいた。はるか昔に置き忘れたものを私は取り戻すことができた…。



-目が覚めた
夢の内容は、もう覚えていない。思い出そうにもかずみを掴むがごとく、掴もうとしてすり抜けていくたびにどんどん記憶は薄くなっていく。でもその中に一つの意思を感じた。

「…キルニド」

会いたい、その気持ちだけが私の中に煮えたぎっていた。

午前中にすべての仕事を終わらせた。こんなに必死になって仕事をしたのは初めてだ、早く会いたい、その気持ちが自分の足をさらに早め、小走りほどの速さになる。いそいで見張り台の階段を上がっていくと、あの人のいる部屋の扉を勢い良く開けた。

「キルニド!………いないの?」

部屋の中を見渡すと、物を言わない家具や天井からぶら下がる照明がそこにあるだけだった。彼の姿を確認することはできなかった。この部屋は暫くの間、人を受け入れてはいないことは、その部屋に滞留した空気が物語っている。

「はぁ…」

…そう、そうだよね、今は昼間なんだから彼だって仕事に出かけているはず。私はため息をついて近くの椅子へ座り込む。木製の椅子はぎしりと音を立てて私を受け止めた、彼は王国騎士団の所属だったはず、それならば今は兵舎にいるはずだ。
私はそう思うと、またすぐに立ち上がり早足で部屋を飛び出す。その歩みを遮るものはもはや何もなかった。早く彼に、キルニドに会いたい、それだけだった。

「…山賊の粛清任務?」
「ええ、キルニド少尉は総隊長として今朝街へ出発しました」

兵舎入り口にいた兵士にキルニド少尉の居場所を聞き出すと、彼は今、ここにいないようだ。私の中から力が抜けていくのを感じる。

「ここ最近近くの山に拠点を構える山賊が勢力を増しているらしく、そいつらが街を襲ったり、旅人に襲いかかったりで被害が拡大しているのです。民衆からの被害届が届いて、王様が粛清部隊を編成して、本日出発致しました。ですので、今ここにはキルニド少尉はいらっしゃらないんですよ」
「………そうです、か…いつ頃戻るのですか?」
「はい、おそらく3日ほどもあれば戻ってこられるかと、たかが山賊ですから。
何か急ぎの用事ですか?」
「いえ、いいの、なんでもありませんから」

3日…今の私にはものすごく長い時間に感じられた。何よりあの人が今いない、という事実が私の心に言いようのない不安と焦燥を与えた。私はその不安、焦燥を抱え、兵舎を去った。
それから、長い時間が始まった。一日がすごく長く感じる、悶々とした頭を振り払うために自分を慰める。机の中のパンツを取り出して彼の匂いをいっぱいに吸い込んで、ひたすらあの日を頭の中で反芻し、指を滑らせ、身を悶える。終わったあとは、底知れない不安や焦燥が私を包んでいく。どうしてそんなふうに思ってしまうのか?わからなかった。
長い長い三日間…それが、ようやく過ぎる。今日までほとんど仕事に手がつかなかった。
不安や焦燥に飲まれそうになる日々にようやく終止符を打つことが出来る
私は、また昼間までに仕事を終わらせまた兵舎へと向かう。…しかし

「…連絡が、取れない…?」
「ええ、その…2日目から部隊との連絡が取れなくなって…その前の連絡で伝令兵がやられたとか…隊長がやられたとか…」
「た、隊長が!?」
「あ、あ、いえ…大丈夫ですよ!こんなことはよくあることで、す、すぐに応援の部隊も編成して…」
「ほんとうに大丈夫なの!?そんな悠長なことを言っている場合じゃないでしょ!今すぐに出発なさい!!」
「は、はいぃぃ!!」

入り口の兵に一括し、送り出すと周りの兵も慌ただしく動き出した。それからすぐに増援部隊が出発する、私はそれを見てから自分の部屋に戻った。部屋に戻ると、これまで漠然としていた不安が、おおきく膨らんで私を包んだ。
隊長がやられた…その言葉が頭の中に響き渡り、漠然としていた心の不安が具現化する。
もう、彼に会えなくなるかもしれない…もう二度とあの人に抱きしめてもらえない…?

「嫌だ…やだ…やだやだやだ…嫌だよそんなの……!」

ベッドに飛び込んで枕に顔を埋める。それでも不安はますます大きくなる…あの人のへの思いが私の中から爆発しそうなほど膨らんでいき、思わず机の中からあの人の残した下着を取り出して、ぎゅっと抱きしめる…もうあの人の匂いはしなくなっていた。

4日目の朝が来た、体は重い。心も重い。あの人の匂いは彼の自室からも薄くなっていた。
不安でしょうがない。部隊からは連絡はない。頭を抱えて眠りにつく。眠れない、あの人に会いたい。

5日目、私の中からあの人が消えて行くのを感じる。あの人の記憶が薄くなっていく。あの人はどんな顔で笑っていたっけ、嫌だ、消えないで、お願いだから…私から離れないで

6日目、私は彼の部屋に来ていた。

「…キルニド」

答えはない、わかっている。今日も仕事に手がつかず休むように言われた、だからココへ来た。ここが私は一番落ち着くから。ベッドへ倒れこんで仰向けになる。もう何日も寝ていない…寝ることなんて出来なかった。せめてもう一度だけ

「会いたいよ、キルニド」

頬に涙が伝う。私は気づいていなかった、あの人が私の中でどれだけ大切な存在になっていたのか。どれほど愛おしく想っていたのか、どれだけ愛していたのか、
後悔が頭の上を旋回している。わずかに残る彼の匂いがベッドから香る、少しだけ安心した私はふっと眠りに落ちた。

「……………」

誰かの声が聞こえる

「…ひ…ま」

この声は誰のものだったのだろう。

「王妃…ま」

ずっと求めていた声、この声は…

「王妃様!いつまで寝てんのかな?」
「…え、キルニド…?」

目の前に、いる。キルニドが、

「帰ってきた、の?」
「ええ、ついさっきね。まあちょっと予定より遅くなっちゃって、心配しました?」
「だって、怪我したって…」
「怪我?ああ、あれは3番隊の部隊長ですよ。俺は総隊長ですって、一応少尉ですから。ま、そいつの怪我がひどかったりしてちょっと遅くなってさ。山賊は大したことなかったんだけどね、連絡できなくてゴメンな」
「……」
「てゆうか、こんな夜になるまで待っててくれるなんて、これはやっぱりフラグっお!?」

わたしは無意識に彼に抱きついていた。しっかりと抱きしめて彼の胸に顔を埋める。

「あ、あれ?王妃様?」
「寂しかった」
「え、」
「ずっと寂しかった、あなたが怪我したかもしれないって、もう逢えないかもしれないって、ずっとずっと寂しかったんだよ?もうこんなのやだよ、もうこんな思いさせないで…」
「…ニドリア、ごめんな」

彼も私を抱きしめてくれる。お互いの体温を交換し、鼓動を聞く。私はおおきくため息をつくと、彼の下半身に手をすべらせた。丁寧に丁寧に、彼のを撫でる。

「おおうっちょ、ニドリア」
「…ね、しよ」

大きくなってきた彼のものから手を離し、身に着けているのを脱いでいく。彼は驚いているようだったが無視して全てのものを脱ぎ捨てた。生まれたままの姿になると、私はベッドへ仰向けに寝転び、キルニドの方を向いてゆっくりと股を開き、秘部を指で広げる。

「ねぇキルニド、この間の続きしようよ、ここに入れて、一緒に気持よくなろ?もう私我慢出来ないよ…」
「二、二ドリア…!!」
「ぁん!」

キルニドは目を見開いて、私の上に覆いかぶさってくる。はちきれそうなほど張り詰めたそれがぬちゃりと私の秘部に当たり、キルニドは私のおっぱいを鷲掴みにした。お互いの吐息が鼻先で交差する。

「すげぇ濡れてるぞ?そんなに欲しいのかよ」
「欲しい、欲しいよ。お願い、遠慮しないで滅茶苦茶にして…!」
「このど淫乱女め…そんな女は粛清してやる!!」(ズグゥッ)
「っぁあああ!!」

鉄のような硬度を持ったそれが、私の膣の肉をかき分けていく。待ち望んだ感覚に全身の細胞が振動し、視界に閃光が走る。奥を小突くと同時に、一瞬で中を削りつつ肉棒が引き戻され、再び奥を小突く。これまで感じたこともないくらい激しく私は体を揺さぶられ
悦びを声で表現した。

「ひゃああああ!あっああっ!!す、すごいっ!!」
「ぐっ!こ、こんなにエロい女だったとはな…ぎゅうぎゅう締めやがって!」
「んぁあ!これ、が本当の私、だよ、こんな私、嫌い?」
「いい、や!大好きだ…!愛してるぞニドリア…!!」
「嬉しい…ふあ!ああん!」

激しい攻めに私はあっという間に絶頂にたどり着き身をしならせる。キルニドもまた、おおきく体を震えさせて下半身を痙攣させ始めていた。

「おおっおおおおお゛!!で、出る!出すぞ二ドリア!!膣に!」
「いい、いいよ!中に出して!!いっぱい出して!!」
「うっおおおおおおお!!!」
「あああっあああああああああ!!!」

(ドビュー!!ビュビュッ!ビュルル!ビュブ!)

「は、あああ…熱い…」

(ビュ!ビュル!ドクドク…!ビュプ!)

お腹が温かいもので満たされていく。もう私に嫌悪感や罪悪感などは存在せず、幸福感と満足感が無尽蔵にお腹から広がっていく。ひとしきり出しきるとキルニドは仰向けに倒れこんでその拍子に肉棒が抜ける。二人分の喘ぎが部屋にこだました。

「ふぅ、ふー、ちょっと飛ばしすぎたかな…っう!」
「あむ…ん、ちゅ」
「お、おう!二、ニドリア…」

天井を仰ぐキルニドのものを私はくわえ込んだ。中に残っている子種を一滴残らず吸いだして舌の上で転がす。雄の苦味を十分に味わってから喉へ通していく、そんな私の姿を見てなのか、徐々に上を向きつつある肉棒を再びくわえ込む。丁寧に舐め上げているうちにみるみるそれは力を取り戻していった。

「んふふ、おっきくなったよ」
「ふふ、休む間もないな、そんなに俺がほしいのか」
「あなたのせいだよ、ずっと待たされていたんだもの。責任、とってよね」

私は体を反転させて、尻尾を持ちあげて四つん這いになり、おしりを彼の方へ向けて突き出す。逆流した子種が溢れ出る秘部を指で広げて、ニッコリと微笑む。

「じゃあ、タップリと責任取らせてもらおうかな!!」
「やぁんっ!」

二人の体は、肉の槍を肉の筒が包むことで一つとなり再び激しい運動をはじめる。
外にまでに響きそうな甘い雌の嬌声はいつまでも鳴り止むことはなく、雄の咆哮が鳴り響くたび、少しの間静寂が戻り、再び雌の嬌声で静寂は破られる。何度も何度も繰り返し、時間だけが過ぎていった


東の空が白み始める明け方、ようやく私達の部屋に静寂が戻った。二人にはもう動く力も残っていず、つながったままベッドに身を張り付けていた。汗にまみれた彼の胸板に顔を埋め、おおきく深呼吸する。それに答えるように彼は力なく私を抱きしめた。私の頭を優しく撫でるとキルニドはそっと呟いた。

「…お休み、ニドリア」
「…うん、お休みキルニド」

それだけ言って私は眠りについた。世界一安心できるベッドの中で一週間ぶりの安眠についた…



あれ以来、私達の間はそれまでとは全く異なるものになった。キルニドは王国騎士団の少尉で、かつ私の近衛兵ということになった。もちろん、私がそうなるように手配した。
そうしていれば、彼にいつでも会えるからだ。暇さえあれば、彼に合図を送った。
今日も午前中の仕事は、謁見に来る人の対応だ。また一人謁見に来たものが帰っていく。

「今日の謁見の方は以上でお終いかしら」
「はっ!午前中は今の商人で最後であります」
「そう、それでは私は自室に戻ります。何かあったら呼びなさい」
「了解致しました。王妃様に敬礼!」

ピシッと王妃の周りにいた近衛兵が敬礼をする。その中に、キルニド少尉の姿もある。
彼の横を通り過ぎるとき、王妃はくるりと手を回した。それがサインだ。
王妃が自室に戻ると、ソワソワとせわしない様子だ。しばらくして自室のドアが開かれる。
こっそりと入ってきたキルにドに、王妃は嬉しそうな顔をして抱きつき、キスを交わした。
水っぽい音が、部屋の中に響く。

「今日の合図はあからさまだったぜ、バレたらどうするんだ?」
「大丈夫ばれっこないよ、そんなことより…」

私は言い終わるより前に服を脱ぎ捨てていた。

「あっああっんあああああ!!」
「で、出るぞ!!膣にっ!っぐ!!」
(ビュルル!!ドビュー!!ブビュ!)
「んん、出てるよ…」

子種を注がれて身を捩るほどの快感を、私は感じる。時間ができたときはいつもこんなふうにキルニドと交わっていた。時間がないときは口だけ、手でするだけ、ということもあったが、それでも時間が出来れば彼との時間として過ごすようになっていた。
とは言え、王妃としての仕事は基本的に忙しい。やるべきことも多いし、ふたりきりになれる時間は実際多くなかった。だから暫くの間、お互いが会えない時もあった。そんな時には時間と場所も選ばずに営むこともあった。

時には、人の往来の多い廊下にある物置のなかで、時には隣の国へ移動するための馬車の中で、僅かな時間で愛を説いた。

そんな、一人の雌としての濃厚な時間が3ヶ月ほど過ぎた時、それが突然襲ってきた。

「…うっ…!?うぇ…っ!」
「王妃様…?どうしました!?」
「き、気分が…ゲホッ!」
「王妃様!?しっかり!誰かお医者様を!」
「はっはい!」

私は仕事の最中に突然の目眩と頭痛に襲われる、周りのメイドが慌ただしく動き始めた。
この症状は…まさか、まさか……
私は、そっとお腹を擦った。

「…ご懐妊ですね、おめでとう御座います」
「…妊娠…?」

医者はニッコリと微笑んで私が妊娠したことを告げた。それを聞いたメイドたちは大いに盛り上がり、その日のうちに国中にその知らせが飛び交った。誰かと顔を合わせるたびに、
お祝いの言葉をもらった、私も笑顔で答えた…王様も子孫の誕生にご満悦の様子だった…
でも、私は複雑だった。だってこの子は、王様の子供ではないからだ。

「…ふぅ」

私は部屋に戻り、ベッドに横になった。目を瞑ると今日、私の妊娠を祝ってくれた方の顔が目に浮かび、最後にキルニドの顔が浮かんでくる。私のお腹の子、間違いなく彼の子供だ。今日、会いに行こうか…いや、きっと彼の耳にも入っているだろう。今も白の中はお祭り騒ぎだ、私が彼のところへ行くのにも人目についてしまう。
私は、眠ることにした。つわりの頭痛がひどく、考えるのも嫌だ。何かを考えるのは明日にしよう…目を閉じるとすぐに私は眠りに落ちていった…

懐かしい夢だった。それは時々見ていたあの日の夢だった、小さい頃の教会での夢
いつもと違っていたのはその画像には一切のノイズもなく、クリアな映像が見て取れたのだ…いつものように、私は綺麗な花嫁をみて溜息を付く。

「綺麗だね」
「うん」
「私もあんなふうに綺麗になれるかな?」
「なれるよ、ニドリアは可愛いもん。きっと綺麗なお嫁さんになれるよ」
「ありがとう」

私の横にいる紫の体と大きな赤い目を持つ彼、ニッコリと微笑んで大きな耳をぴくぴくさせ、小さなツノを振り上げて照れくさそうに話す彼、私と一緒に遊んで、私と友だちになってくれた彼は。

「キルニド」

…キルニド?…キルニド…そうだった、私は彼のことを知っていた。ずっとずっと昔から
私の友達で、大切な存在だった。

「ね、私達もやってみよう?」
「何を?」
「結婚式」
「でも、どうやって?」
「今なら、誰も居ないよ!ふたりだけでやってみよっ」
「う、うん」

私たちは、誰もいない教会に忍び込んで誰もいない身廊を進み、ふたりきりで祭壇の前に立つ。照れくさそうにキルニドが言う。

「誰も居ないと寂しいね」
「本当はいるんだよ、この教会に入りきらないくらいたくさんの参列者と、神の加護を受けている神父様が、私達の前にいるの、みんながみんな、私達を祝福してくれているの
そこで私たちは誓約の言葉を誓うのよ」
「さっき言ってたアレのこと?」
「そうよ、ちゃんと、答えてね?」
「う、うん」

私は一息置いて、おおきく息を吸い込んでからゆっくりと語りだす。

「新郎キルニド、あなたはこの者と結婚し、神の定めに従って夫婦となろうとしています。あなたは、その健やかなときも、病めるときも、喜びの時も、悲しみの時も、富めるときも、貧しきときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、そのいのちのかぎり、堅く節操を守ることを約束しますか。」
「…誓います」
「…えへへ、次は私だね」
「うん、じゃあ行くね。新郎ニドリア
あなたはこの者と結婚し、神の定めに従って夫婦となろうとしています。あなたは、その健やかなときも、病めるときも、喜びの時も、悲しみの時も、富めるときも、貧しきときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、そのいのちのかぎり、堅く節操を守ることを約束しますか。」
「…誓います」
「…それでは、」
「誓いのキスを…」

私たちは手を取り合って、鼻をくっつけあいゆっくりとキスを交わした…一瞬が永遠にも感じる、再び離れると二人の顔は真っ赤に染まっていて、お互いの顔を見て笑った。

「私達、結婚しちゃったね」
「うん、僕幸せだよ」
「うん、私も幸せ…」

お互いの体に腕を回し、きゅっと抱きしめ合う。お互いの鼓動を交換しているとなんとも言えない心地よさを感じた。

「結婚式、本当に挙げたいね」
「もう日取りは決まっているよ、20年後の今日、海月の17日ここで式をあげよう?」
「20年後か、それまでには僕一人前の兵士になる。ニドリアを守るのにふさわしい兵士になって二ドリアのこと迎えに行くよ」
「私も、今以上にいっぱい勉強して、いっぱい料理もできるようになって、いっぱい掃除もできるようになって、立派なお嫁さんになって待ってるからね?ちゃんと迎えに来てね」
「うん、きっと。きっと迎えに行くから、その時はまたここで、結婚しよう」

その言葉を聞くとともに世界が崩れ始めた。いつものように白い世界に包まれていく
ずっと忘れていた、でも思い出した。私はキルニドと結婚する約束をしていたんだ…
あの日、あの時、あの場所で…ごめんなさいキルニド、あなたはずっと迎えに来てくれていたのに、今度は私が迎えに行きます。

目が覚めた、日付を確認する。今日は海月の17日…よもや、と思い彼の部屋へ向かう。
そこには誰もいなかった、私は確信した。今日は…きっとその日なんだ。
私は部屋を飛び出して、白いドレスを身に着けて、そこへ向かった。

馬車に乗って数時間、私は故郷の地へと帰ってきた。懐かしさもそこそこに急いで向かう、幼い頃の記憶をたどって、丘の上に立つあの教会へ…ようやく辿り着いたそこにあったのは、廃墟になってしまった教会だった。

「そういえば、街に教会ができていたわね…」

交通の便の悪い丘の上の教会は、街に協会ができたところでお役御免だったのだろう。
よく遊んだ教会の庭は草が荒れ放題になり、お気に入りのモモンの木も枯れ落ちてしまっている。ガラスもほとんどが割れていて、壁もところどころ崩れ落ちて、レンガをつなぐ石膏がむき出しになっている…こんなところに彼は来ているのかしら、いや、私が早とちりしてしまっただけかもしれない、まさかこんな廃墟に、そう思って教会の入り口をゆっくりと開けると

「…!」
「…遅いぞ、ニドリア」
「…うん」

ボロボロの教会の中に彼は立っていた。新婦を待つ新郎のように、似合わないタキシードに身を包んで。わたしは、一歩一歩、踏みしめるようにバージンロードを歩いて行く。そうして彼の元へと辿り着いた。

「酷い有様だよな、参列者もいなければ神父すらいない。20年前と結局変わってないな」
「…うん、そうね…教会に入りきらないくらいたくさんの参列者もいないし、神の加護を受けた神父様もいない、でもね、わたしはちっとも不満はないよ」
「どうして?」
「私に必要だったのは、権力でも、財産でもなかった。私には、あなただけが必要だったのよ。ようやく思い出せた…」
「…そっか」

朝日が東の空から上り、ひび割れたステンドグラスを淡く照らしだす。その七色の光が
二人の顔を鮮やかに照らし、私は少し目を細めた。

「あの日、ここでやった遊び覚えているか?」
「…覚えているわよ」

私は、クスッと笑ってキルニドの方を向いた。彼も真剣な眼差しで私の方を見る。

「新郎キルニド、あなたはこの者と結婚し、神の定めに従って夫婦となろうとしています。あなたは、その健やかなときも、病めるときも、喜びの時も、悲しみの時も、富めるときも、貧しきときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、そのいのちのかぎり、堅く節操を守ることを約束しますか。」
「…はい、誓います」

私の方をまっすぐに見つめているその目は、澄み渡っていて、迷いがないことを教えてくれた。キルニドは、コホンと息をついて語り出した。

「新郎ニドリア
あなたはこの者と結婚し、神の定めに従って夫婦となろうとしています。あなたは、その健やかなときも、病めるときも、喜びの時も、悲しみの時も、富めるときも、貧しきときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、そのいのちのかぎり、堅く節操を守ることを約束しますか。」
「はい…誓います」

私は、キルニドの手をとって両手で挟み込んで、永久の愛を誓った。

「それでは」
「誓いのキスを」

いつものような、舌を絡めるキスとは違う唇が触れるだけのキス。でもそれには、今までのものとはまるで重みの違う、一生を約束する口付け。私はそれを噛み締めるように、彼のキスに身を委ねた。ゆっくりと唇が離れていく…私は彼の胸に身を預けた。

「ゴメンな、教会は廃墟になってるし、神父はいないし、参列者すらいないしで
ここまで最悪な結婚式もないよな」
「…そうね、私もこんな新郎新婦以外誰もいない結婚式なんて、みたことないよ」
「…」
「でもね私、今人生で最高に、幸せ。」
「…ありがとな、ニドリア」

私たちは、埃まみれの椅子に座って身を寄せ合っていた。朝日に照らされたステンドグラスの光をいっぱいに浴びながら、お互いの鼓動を交換し合った。ゆっくりと時間が流れていく…何も語ることのない静かな時間が二人の間に流れていた。

「キルニドは約束をずっと覚えていたの?」
「ああ、ずっと覚えてたよ。俺の心の支えでもあった、辛い時や苦しい時、いつでもお前との約束が力になってくれた。ニドリアを一生守れるくらい強く、それだけを力にな…ここまで強くなった。だからショックだったよ、王様の結婚式に新郎としてにドリアがいたときは、これまでの全てが壊れていくような気がしたよ…」
「…」
「でも、諦めきれなかった。もしかしたら、忘れてしまっているだけかもしれない、思い出したら、まだ間に合うかもしれないって…そう思って必死に二ドリアに近づく方法を考えたが、結局時間だけが過ぎて、間に合いそうになかった…だからあんな方法に頼るしかなかった。ゴメンな、あんなコトして…」
「ううん、私だって忘れていたんだもの…人のこと言えないわ…でも、本当にいいの?私結婚はは初めてじゃないし…中古品なのに…」
「…お前じゃなきゃダメだ、二ドリアじゃなきゃダメなんだ…ずっとそれが欲しかったんだ、ニドリアと幸せに暮らすこと…それが俺の望みだったから」
「キルニド…ありがとう」

沈んでいく夕日を眺めながら、私はお腹を擦った…命の鼓動を感じる、ここに彼の子供がいる、顔を上げると彼と目があった。

「キルニド…わたしのお腹に…」
「ああ、俺の子供、だよな」
「…うん」
「どう、したい?」
「私は、産みたいよ、あなたの子だもの…でも、今の私が生んだらこの子は、あなたの子供じゃなくなってしまう。あのブタの王様のものになってしまう、そんなの嫌よ、
絶対に嫌…!だからね…私、もう決めたの」
「奇遇だな、俺もひとつ覚悟してきたことがあったんだ」
「え…」

私たちはお互いの覚悟を打ち明けた。そして私たちは、その2つを一緒に実行した。



ある日の朝、トンズ王国の城下町の端にある小さな居住区。朝の市場に向かい朝の食料の調達に出るポケモンたちが多く往来して、ひっきりなしにポケモンの行き交う大通り。
その大通りに面した小さな一軒家、その前に置かれたベンチに一匹のメスのニドランが座っていた。足をパタパタと揺らしてキョロキョロと人の往来を見ている、右を見て、左を見る、そうしてため息を付いた。そんな姿を見た、一匹のガルーラが声をかけた。ガルーラは、お隣のおばさんだった

「おや、ニドミラちゃん。誰かを探しているのかい?」
「うん、お父さんが今日帰ってくるの…でもまだ帰ってこないの」
「ああ、キルニドのお父さんが今日帰ってくるんだね。だから楽しみなんだ?」
「ち、違うよ!その、お母さんが心配してるから…」
「うふふ、早く帰ってくるといいね」

そういって、ガルーラは手を振ってその場を立ち去っていく、残されたニドミラはまた同じように顔を左右に振っては、うつむくを繰り返す。そうして一時間が過ぎようとした時、ついに彼女は大きくため息をついて座り込んでしまう。地面に転がっていた石でグリグリと地面をなぞる。線の集合はやがてひとつの絵となった、小さな雌の二ドランと屈強な肉体を持つニドキングが寄り添っている絵。描き上げてまたひとつため息が出る。

「………お父さん…」

じわ、と目に涙がたまり、それをぐっと拭って鼻をすする。その時だった。

「俺の絵か?上手にかけたな」
「あ…」
「ただいま、ニドミラ」
「…お父さんっ遅いよ!!」
「おっと、はは、悪かったな。ちっと遅くなったな」

後ろには大きな荷物を持ったニドキング、彼女の父親であるキルニドが立っていた。
立派な軍服に身を包んた体は服の上からでも分かるほどの、屈強な体だった。軍服の上には二本の赤と一本の黄色のボーダーの上に3つの光り輝く星のつけられた階級章が輝いていた。飛び込んできたわが子を体でしっかりと受け止める。

「お母さん!お父さんが帰ってきたよ!」

娘のその声で、家の中から慌ただしく出てきたのは、一匹のニドクイン。素朴な茶色の上着に古びた黒いスカート、その上にツギハギのある古ぼけたエプロンを着つけた彼女だが、どこか気品を持ち、高貴な雰囲気を持つ彼女は、驚いたような顔をしたあと、ホッとしたような顔をしてキルニドの元へ駆け寄った。

「あなた…!無事に帰ってきてよかった…!本当に…」
「ああ、待たせたな、クイーナ」

クイーナと呼ばれた彼女は涙を浮かべてキルニドの胸へ顔を埋める。キルニドもそれを優しく受け止めた、それを見ていた娘も、ぎゅっと父親の足に抱きつく。

「さ、一ヶ月ぶりの家族水入らずだ。久々に我が家でゆっくりしようじゃないか」
「ええ、そうね。あなたの大尉昇格のお祝いの準備もできてるの、今日はごちそうよ」
「あたしも作ったんだよ!おいしいよ!」
「おっそうか、そいつは楽しみだな!」

その日、その家からは笑い声が絶えることはなかった。
「お父さん!あたしね、『たいあたり』ができるようになったよ!」
「おお、どれ、どんなもんか見てやろう」
「うん、行くよ!『たいあたりぃ!』」(ピョンッ)
「うおっと!はは、なかなかいいぞよくできてるじゃないか」
「えへへ、すごい?」
「ああ、大したもんさ。そのうちお父さんもやられちゃうかもな」
「えへへへ、そうなったらあたしが大尉さんになっちゃうね」
「うふふ、そうなったらお父さんより立派な兵隊さんになれるわね」
「クイーナ…そりゃあないだろ」
「ふふふ、さ、ご飯で来たよ」
「わーい、ご飯だー!」

どこにでもあるような、特別でもない日常がそこにあった。

「さ、ニドミラお父さんと一緒にお風呂はいっちゃいなさい」
「うん、お父さん!お風呂であれやって!」
「おお、あれな。久々だからうまくできるかな」
…バシャバシャ、・・・ザバァ・・・キャッキャ!・・・
「いいか?こーやってタオルを水面に広げて、手で持ち上げて…」
「…」
「ゆっくり下ろすと…空気入ったドームができるぞ。で、これを風呂の中に引きこむと…」
「わ~クラゲさんだー!泡が出てるー!」
「ちょっと触ってみ」
「わぁ!潰れちゃったぁ!キャハハッすごーい」
「どうだい、面白いだろ?」
「ね、もう一回やって!」
「よーしパパ今度はもっと大きいものを作っちゃうぞー」
「ふふふ、タオルここに置いときますね」

その光景は、一般的なもので輝いているわけでもなければ、特別なものであるわけでもなかった。

「すぅ…すぅ…」
「ニドミラぐっすり眠っちまったな」
「あなたと遊びたくて朝からずっと持ってたのよ、いつ帰ってくるんだろうって…」
「ふふ、かわいいやつだ」

腕の中に収まってしまう小さな娘の頬にキスをして、寝室に連れていく。小さなベッドのに寝かしつけて、部屋からリビングに戻ってくる。一瞬静寂が二人の間に流れた、その静寂はすぐにキルニドの一言によって破られる。

「もう6年だな」
「…王妃の亡命事件から?」
「ああ、今日でちょうど6年目だ」
「もうそんなに経つのね」

6年前の海月の18日、この国の王妃だった二ドリア王妃が亡命した。最初は行方不明であったが、その後の目撃情報から、明け方に王妃が大きな荷物を持って国境を越えたという情報が寄せられ、王妃が亡命した可能性が大きくなった。当時妊娠していた彼女であるため亡命先は近隣諸国であると考えられたが、どの国の入国記録にも王妃はおろか、ニドクインの種族の入国も認められなかった。国ぐるみの陰謀説も囁かれたが、結局は証拠もなく、王妃は亡命の最中に何かしらの事故にあって、死亡、もしくは連れ去られてしまったという結論に至った。当時の国王は狂ったように王妃のことを見つけ出そうとし、懸賞金や捜索部隊を用意したものの、山道に捨てられた王妃の持ち物が見つかっただけで、結果は芳しくなかった。一時は国が傾くのではないか、というほど、国王は衰弱してしまったが献身的に看護した当時のメイド見習いのおかげで国王も元気を取り戻した。ちなみにその時のメイド見習いは現在の王妃タブニーアだ
当時はこの事件はおおきく取り上げられたが、数年後には語られなければ思い出せないような事件となっていた。

「…まぁ、分かるわけなかったよな。調べるものって言えばこの近隣の国の入国記録なんだ、この国への入国記録なんて調べるはずがなかったんだ」
「…うまくいったよね、私の準備だけじゃきっと発見されてたと思う」
「盲点さ、亡命した奴がまさか元の国に帰ってきているとは思わないよな、でもこの計画も、お前の手際の良さがあったからさ、な?」
「ニドリア」
「…その名前はもう捨てたのに、今でも誰か聞いてたらどうするの?」

困ったように笑いながら、彼女は洗濯物を干していく。その後ろからキルニドはそっと忍び寄りいきなり彼女を抱きしめる。

「ひゃっ!」
「だって一ヶ月だぜ、一ヶ月もお前から離れてたんだ。今日くらいは嘘偽りのない100%のお前を味わいたいんだ、ニドミラも寝たし、そろそろいいだろ」
「あ…もう、ひゃんっ」
「あああ、いい匂いだ二ドリアの匂い、一ヶ月ぶりだ…もう我慢できねぇよ」

キルニドはニドリアの体をまさぐっていく、服の隙間から右手を滑り込ませ、服をめくり上げると豊満な乳房が顔をのぞかせる。こぼれ落ちた乳房を持ち上げるように揉みほぐしていく、左手は下腹部を流れるようにさすりあげて尻尾からおしりまで万遍なく刺激する。
熱い吐息が首筋にかかり、彼女は背筋がゾクゾクとした。

「ふふ、もう、子供ができてもエッチなんだから…」
「俺のせいだけじゃねーぜ?こんなエッチな体してるのだって原因の一つだぞ」
「もう、しょうがないな。でも、ここじゃダメよ?寝室まで我慢ね」
「お預けはキツイぜ…」

ふたりは、家の中に密かに作ってあった地下室に来ていた。偽装亡命をしてから二ドリアは数年にわたってここで暮らしていた。いくら亡命自体がうまくいっても、町中を歩いていれば二ドリアであることを気づかれてしまう可能性は十分にあった。人々が元王妃の顔を忘れてしまうまでの間、ここで暮らすことを強いられた。お互いに辛い時間だった、ニドリアはよるしか外に出られなかったし、子供を生むにも、産婆を呼ぶこともできず二人だけでニドミラを生んだ、ここにはそんな思い出が詰まっている。そのためにここにはひと通りのものは揃っている。キッチンもあれば、風呂もある。そして、一人では大きすぎるベッドも備え付けられていた。

「ほら、服脱いじゃえよ」
「待ってよ、汗かいたからお風呂入りたいんだけど…」
「これ見ろよ、我慢できるって顔してるか?」

すでに全裸になったキルニドの股からは、赤黒いものがよだれを垂らして上を向いている。
貯めこまれた匂いがここまで届きそうなほど凝縮されたそれに、二ドリアは思わず息を呑んだ。

「しょうがないなぁ、汗臭いかもしれないけど我慢してね」
「構うもんか、全部お前だ」
「じゃ、全部脱いじゃうね」

スルスルと地味な色合いの服を脱ぎ捨てていくと、その下からは豊満な乳房を持つ白と青のふっくらしたボディラインが顔をのぞかせた、鼻息を荒くするキルニドを横目にベッドに座り込んでキルニドに向かって両手を伸ばす。

「いいよ、来て…」
「…ニドリアッ!」
「やんっんむっ、ん…」

覆いかぶさるよに襲いかかってきたキルニドを受け止めると、早速口にしたが入ってきた。
久しぶりの舌の感覚に脳がしびれていく、キルニドはキスと同時に両手で二ドリアの乳房を揉み上げる。丁寧な愛撫に私の下半身はじわじわと反応し始めた。

「んん、ぷは、なんかあれだな、乳房が垂れてきたか?」
「なんですって」
「あ、あ、いやなんでも…」
「素直に大きくなったって言いなさいよ」
「え、でもやっぱり垂れて」
「む、そういう事言う子はこうしちゃうわ!」
「お、おわっ」

二ドリアはキルニドを突き倒してその上にのしかかる。その時にキルニドの腕をお腹の上でクロスさせその上におしりを乗せた、キルニドは身動きができなくなる。その状態で二ドリアは自分の乳房をキルニドの顔に押し付ける。

「んぷっ!むぅ~!」
「キルニドの大好きなおっぱいパックだよ、いっぱいぱふぱふしてあげる!」

体を上下左右に動かして、二ドリアは乳房をキルニどの顔に押し付ける。キルニドは苦しそうな声を上げるがおしりに当たる肉棒からは、みるみる滑った液がにじみ出てきているのが分かる。一分ほどして腕をタップされるが、ニドリアはやめない。キルニドはやっとの思いで二ドリアを引き剥がし、溜まった二酸化炭素を吐き出す。

「ぷはっ!わ、悪かった、確かにおっきくなってるよ、おかげですげえ気持ちよかった」
「ふふ、よろしい」
「そろそろこっちも頼むぜ」
「はいはい」

幾筋もの血管が浮きだったそれはすでに爆発寸前まで肥大していた。先端から発する酸っぱい匂いはすっかり嗅ぎ慣れ、二ドリアをますます興奮させる。躊躇なくその肉棒をくわえ込む、ビクリと痙攣する反応を口の中で楽しみながら、雄のカウパーの味を楽しむ。

「おお…おおお…二、ニドリア胸で、挟んでくれ」
「ん、こう?」(ニュムッ)
「うお…!いい、いいぞ…」

カウパーと涎でぬるぬるになったそれを、やわらかな乳房で包み込むとひときわおおきく震えた。彼女は先端部分を舐めながら乳房で竿を扱き上げる、痙攣の感覚は徐々に短くなっていき、鉄のように硬くなったそれは裏ぞりを始め、キルニドはうめき声を上げ始めた。

「おおお、おあああ!!で、出る。出るぞ!!」
「んん!!んぐっく!」

天を仰いで頂点に達したキルニドは肉棒から白い液をぶちまける。それをくわえ込んで
全て飲み込もうと二ドリアは頑張るが、粘度の特別高い今日のものは飲み干すことができずに、途中でこぼしてしまう。こぼれたものは顔や胸に降り掛かって彼女の乳房を別の白で彩った。

「んん…すごい濃い、溜まってたの?」
「お前以外の女なんて興味ないしな、この日のためにとっておいたんだ」
「んふふ、なんか嬉しい」
「今度は俺の番だな」
「うん、お願いね…?」

ゴシゴシと顔にかかったものを拭いながら、二ドリアは仰向けに寝転んだ。足を開くと使い込まれた秘部はすでに洪水状態になって、いやらしい雌の香りを発していた。

「すげえ、こんなにぬるぬるになってる、前戯いらねえ位だな?」
「挿れちゃう?」
「いいや、今日はじっくりと楽しむさ、二ドリアの味もな」
「や、ひゃあんっ!!」

ガバッとニドリアの両足を持ち上げて、秘部に顔を埋める。芳醇な雌の味を楽しみながら、キルニドは指をねじ込みかき回す。舌は秘部全体を網羅するように舐め上げて、指は細かいピストンで外と内側から愛撫する。

「ひいいっ!やぁああ!す、すごいぃっあ、ダメェ!」
「おお、すげえ溢れてくるお前も溜まってるじゃんか…」
「当たり、まえよ!あなた以外の人なんて…やぁん!」
「おお、中が痙攣してるぞ…そろそろ逝くか?」
「んぁあ!うん、うん!もう、いっ、くぅああああああ!!」

二ドリアは体を反らせると秘部から大量の粘液を吹き出す。そのままえびぞりに痙攣し続け、ややあってベッドへへたり込んだ。虚ろな瞳で天を仰ぐ二ドリアの視界に
再び赤い巨根をそそり立たせて覆いかぶさってくるキルニドが見えた。

「ひゃあっ!だ、ダメ!す、少し休ませて……」
「休んでいられる暇なんてないぞ?こいつは一度お預けくらってるからな」
「あ、あ、ぁぁあああああぁ~~っ!!」

巨大な肉塊が二ドリアの肉壁をかき分けて再奥へ突き進んでくる。1ミリ進むごとに全身を突き抜けるような快感が走り抜けた、体内が焦げてしまいそうなほど熱くなる。ゴツンと最奥を突き上げると反射的にぎゅっと締め付けた。

「ぐう、ぅう!ああ、ニドリア…久しぶり、久しぶりだぁ」
「うん、私も…ずっとこうしたかった…ふぁ…」
「う、動くぞ!」

キルニドの腰がリズミカルに動き始めると、それに合わせるように二ドリアが雌の旋律を奏で始める。二人きりの地下室に甘い水の音と、激しい喘ぎが響き渡る。何百時間もの間待ちわびたその快感にふたちは絡み合いながら落ちていく、深い深い快楽の谷へ

「あっあっあっ!ああん!ひああああ!ゴリゴリ、来てる!気持ち、いい…!!」
「うおおっ!ぐおおお……すげえ、気ぃ抜くと逝っちまいそうだ…!」
「はぁあ!あああ…いい、よ、もうすぐ、私も…!!」

キルニドはニドリアの腰を持ち上げて体を仰け反れせて激しく突き上げる。二ドリアも体を仰け反れせ、膣を全力で締め付ける。ケモノのような喘ぎ声が静かな地下室に反響する。

「ぐおお!うぐおおおおお!!だ、出すぞ!膣に出すぞ!!」
「ああああ!!いい、いいよ来て!膣に…!!ぁああああああ!」

(ビューーッ!!!ビュルルル!!ブビュッ!!ブバッ!)

「うぐ…ぐうう…う」
「ふぁあぁあああ…あああ…ん」

(ビュルッ!!ビュ!ビクンッビクン…)

膣内に直接ぶちまけられる快感に、頭が真っ白になる。幾度も味わった快感だが、密度の濃い子種は子宮内に広がっていく感覚は、いつまで経っても劣化することのない極上の快感を与える。お互いの体の境界がなくなってしまったかのような、一体感を感じながらお互いの息を整える。

「はぁ、はぁぁ…な、膣に出しちまった、今日は大丈夫なのか?」
「はぁ、はぁ、ううん、今日は排卵日近いの」
「はぁ、マジか、避妊しといたほうが良かったかな?」
「ふうぅ…心配ないわ、そろそろ二人目って想っていたから…あなたも大尉に昇格したし、
生活も少しは楽になるでしょ?」
「まぁ、ちょっとだけな…」
「だから今日は、いっぱいここに出してね…」

そう言いながら二ドリアは四つん這いになって、大きなおしりを左右に振って雄を誘う。その表情はすっかり発情した雌になっていた。それに反応した雄棒はみるみるうちに血流を取り戻した、おしりを鷲掴みにして先端をこすりつける。

「じゃあ、覚悟しろよ?しっかり孕ませてやる!」
「ひゃんっ」

この日地下室から雌の旋律は途絶えることなく響き続けたが、地面に阻まれその音色が外に漏れることはなかった。二人きりの夜が更けていった…



「じゃあ、行ってくるな」
「ええ…」

数ヶ月たった頃、キルニドは再び遠征のためひと月の間家族と離れることになった。
また、娘との生活が始まる。ニドミラはうつむいたままキルニドの方を見ようとしない
キルニドはしゃがんで、ニドミラを持ち上げる

「お父さん…」
「…ふっ何だニドミラ、寂しいのか?」
「…寂しくなんか、ないもん」
「大丈夫だ、一ヶ月なんてあっという間さ、次に帰ってきたらその時は遊園地連れてってやるから、な?」
「本当?」
「本当だとも、約束だ」
「約束…うん、わかった…だから元気で帰ってきてね?」
「ああ…約束だ!」

そういってキルニドはニドミラをぎゅっと抱きしめる。ニドミラも涙を拭って父の抱擁に答える。ニドミラを下ろして、もう一度立ち上がった。

「じゃあ、行ってくる」
「行ってらっしゃい、あなた…」
「お父さんいってらしゃい!」

そう言い残して、キルニドは出発する。その背中が見えなくなるまでニドミラは手を振り続けた。

「…いっちゃったね、お父さん…二人きりだと寂しいねお母さん」
「…もうすぐ、二人きりじゃなくなるわよ?」
「? どういうこと?」
「ふふ…」

クスリと微笑んで少しだけ大きくなったお腹を擦る。そこには命の灯火を感じる暖かさがあった…

「…お父さん、無事に帰ってこれるかな…心配だよ、いつも…お母さんは寂しくない?」
「寂しくないっていうのは嘘になるかな?でも、大丈夫だよ。お父さんとは心がつながっているから」
「心?どうして?」
「それはね…お父さんとお母さんは…」
「永久の愛を誓ったから…」

お終い




あとがき

初めまして、私はいつもこのwikiを見ているだけの名無しです、このwikiの作者ではないですが
小説大会にちょくちょく書いたりしています。もし興味があったら探してみてください。
(ものすごい駄文なので我慢できる方だけ呼んでいただければ幸いです…)


今回、初めて変態選手権に投稿したので「変態ってなんだ…?」という軽いゲシュタルト崩壊を
乗り越えてできたのが今回のこのお話です。
そんな状態で書いたので、誤字脱字も酷いです。この駄文に
一票を入れてもらえれば幸せだな…程度に考えていたのですが、
なんと13票もいただき、優勝という名誉もいただきました。この場を借りて貴重な一票を
入れていただいた方々にお礼を言わせて頂きます。


今回は濃厚なエロシーンが高く評価されていましたが、本当はもっとエロシーンがありました。でも
あまりにも長くなりそうだったのでカットしました。
(具体的には、王様の寝ている横でこっそりNTRプレイしたりとか、王妃様の護衛任務で隣の国に行く道中、昼間の草原の中で野外プレイとか、ニドリアが王様と嫌々エッチした翌日に、独占欲に燃えたぎったキルニドに一日中犯されてしまうとか…)
このお話は実質2週間で書いたので、そこまで書けませんでした。実際投稿もギリギリでしたし…
とはいえここまでかいていたらいい加減しつこいと思うので、ちょうどよかったのかもしれませんね。


そして、ニドリアは初期構成では人間年齢で40代後半のおばちゃんで、すでに子供も2,3人いるような、いわゆる熟女のNTRものになる予定でした。
しかし、その状態ではどうやってもハッピーエンドにこぎつくことができず、どうやってもバットエンドになってしまいました。締めはハッピーエンドと決めていたので、今回のようにまだ出産をしていない20代前半をイメージして作りました。


今回、多くの人の投票を頂いて、名誉ある優勝をいただくことができました
私の誤字脱字まみれの駄文に投票していただいた皆様、そしてこのあとがきまで呼んでくれた方々、
本当にありがとうございました。


以下、コメントなどがありましたら、お書きください。


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Last-modified: 2012-09-24 (月) 00:00:00
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