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毛繕いは危険な香り

/毛繕いは危険な香り

人×ポケモンの官能描写があります。苦手な人はお控えください。



俺がこの地方にやってきてから随分と経つ。思えばこっちにやってきてから色々あったものだと今更ながらに思うのは何故だろうか。こっちにやってきてからあった事、まず最初に船でやってきたものだから乗り物酔いの激しい俺にとっては地獄のような時間だったわけで、途中で海の中に吐いてしまったら魚などがウヨウヨ集まってきたりした。この地方についてからまだ乗り物酔いが冷めなかった俺はある一人の男に酔い止めの薬を貰ったわけで、若干収まったところでその男の家に連れて行ってもらった。
何でもその男はポケモンの生態を調べていたらしく、しかも珍しいポケモンを持っていた。珍しいポケモンの生態を調べてそれを発表することで生計を立てていたらしい。その珍しいポケモンと言うのが、特殊な石や環境によって様々な姿に進化することができるポケモン「イーブイ」だった。男が言うにはどれに進化させるか迷っていたらしく、他者の意見を聞きたくて俺を呼んだのだとか。あまりポケモンに詳しくない俺に聞くのもどうかとは思ったのだが、答えないのではあまりにも失礼だと思い、俺は適当に男のパソコンの中にあったイーブイの進化形の資料を見て答えた。
男は俺が言うと少し悩んだ様子だったが、すぐに決めたのか本当に俺が言ったやつに進化させることにした。

「ありがとな。これでワイの研究もはかどるわ。」
「はぁ・・・お役に立てたなら光栄です。」
「そや!!何か礼せんとな!!」
「い、いえ!!元々あなたが俺に優しくしてくれたから俺は付いてきただけで・・・。お礼される事の程でもないですから・・・。」

男は俺がそう言っても頑として首を横に振って、何かお礼をしようとした。俺はその男の気迫に押されながら只、うろたえるだけであった。しばらくの間顎に手を置き、考えに考えていた彼が出した結論は驚くほどの事だった。

「ほな、こんなんでどうや?この進化したコイツをやるわ!!」
「えぇっ!?で、でもそんなことしたらあなたの研究が出来なくなるんじゃ・・・?」
「大丈夫や!!ワイの電話番号教えるさかい、おまえさんがコイツの生態系を調べてくれりゃいい!!で、何か特別なこととか分かったらすぐにワイに連絡してくれや!!」
「は、はぁ・・・。本当にいいんですか?」
「かまへんかまへん!!見たところあんた頭もそんな悪くないやろ?観察するにはもってこいの男やで!!」

男はそう言って大きな声で笑っていた。そこで俺はちらりとイーブイのほうを見る。するとイーブイは俺を見て微笑みかけてくれた。俺は恥ずかしさもあったのかすぐに目をそらしてしまった。男は早速ある石を持ってきてそれをイーブイに使わせた。イーブイがその石に触れると、イーブイの体が光りだし、俺は眩しさのあまり目を閉じてしまった。
あたりが元の明るさに戻ったのを確認すると俺は真っ先にイーブイの方を見た。しかしそこには先ほどのイーブイの姿はなく、代わりに姿の変わったイーブイの進化形の姿がそこにはあった。男は「大成功や!!」と叫びながらそのイーブイの進化形を抱きかかえ、すぐに俺に手渡した。

「大事にしてくれな!!頼むで!!」
「はは・・・頑張ります・・・。」

男から手渡されたそのポケモンを見るとそいつは俺をじーっと見つめてまたニコッと微笑みかけた。俺はまだ恥ずかしさが少し残っていたのだが、今度はそいつに対してしっかりと微笑み返した。
俺は貰ったポケモンと一緒にこの地方で新たなスタートを切ることになった。
そしてその事件(?)が起きてからもう数年。ようやくこの地方のことも分かってきた頃だった。
これから話すことは俺とアイツの話。



秋の季節がやってきて少しずつ肌寒く感じられるようになってきた頃の話だ。
仕事を終えて帰路についていた俺は厚手のコートを着て、片手にスーパーの袋を持ちながら、秋の寒い風を顔に浴びながら歩いていた。徐々に体温が奪われていくような感覚に襲われながらも俺は長い時間をかけて家に帰ってきた。借りているマンションのカギを手に持ちながら階段を早足で登っていく。とにかく冷えた体を温めたかった。家に帰ればアイツがいるから。
ドアに鍵を差し込んでゆっくりとドアノブを捻ってドアを開ける。すると生温かい風が部屋の奥から流れ込んでくるのが分かった。ほっと一呼吸してから家に入る。

「ただいま。」

低く小さい声でそう言うと、それを聞いてトコトコと家の奥から歩いてきたのが俺のポケモン。数年前にもらったあのポケモンだ。基本はオレンジ色の体をしているが、生えている毛などは黄色くてモコモコしている。さっき流れ込んできた生温かい風もコイツが送りこんできてくれたものなのだ。名前は「ブースター」。炎タイプで、体温が普通の人間より高めのポケモンで夏などは地獄だが、秋や冬の季節にはもってこいのポケモンなのだ。
ブースターは俺が帰ってきたのを確認すると、嬉しそうに尻尾を振りながら俺を見ていた。俺は少し冷えた手をブースターの頭の上にポンと置き撫でてやる。するとブースターは目を細めてさらに嬉しそうな素振りをする。そのおかげで俺の手の温度も少し戻ってきた。

「いつもありがとな。お前が居てくれるおかげでこの季節はやっていけてるからな。」

このマンションには一応エアコンは付いているのだが、電気代の節約のために秋や冬などの寒い季節はこうやってブースターに温めてもらっている。おかげでこの季節は少しは無茶をしてもやっていけるのだ。ブースターには毎年毎年感謝してもしきれないのである。
俺はブースターを抱えてギュッと抱きしめてみてから部屋へと向かう。相変わらずモフモフしていて気持ちが良い。それに凄く温かい。そんなある意味変態行動かもしれない事をしてもブースターは怒るどころか逆に一緒になって俺に擦り寄ってくる。可愛いやつだ。
俺は部屋に着くとブースターとスーパーの袋を置く。ブースターの方はちょこんと座って俺をじーっと見つめる。俺なんか見てて飽きないのだろうかと思うが、どうもブースターにとっては楽しいらしい。たまに尻尾を反対方向に揺らす姿は見ていて愛くるしい。こんな事をあの男に報告しても意味はないだろうが。

「さてと、風呂に入るかな?」

このままブースターを見ていても良かったのだが、それ以上やっていると変に思われると思って俺はとりあえず風呂に入ることにした。ブースターも誘ったのだが、ブースターは首を横に振って一緒には入らないという素振りを見せた。最初の頃はそれなりに一緒に入っていたのだが、最近はそんなこともなくなってしまっていた。
一応ブースターも女性なのだ。異性と入るのには戸惑ってしまうのだろう。俺はそう勝手に解釈していた。この時までは。
部屋から出て俺は裸になってからタオルを腰に巻き、風呂場に入った。だがそこであることに気がついた。

「あっ、シャンプー切れてたから今日買いに行ったんだっけ。すっかり忘れてた。」

シャンプーは確か部屋の中だ。ブースターと一緒に置いたのを覚えている。俺はタオルを巻いたまま風呂場を出て部屋に向かった。いくらブースターでも裸でなければそんなに意識しないであろうと思ったから俺はそのまま部屋に行った。ノックもせずに部屋の中へゆっくりと入る。部屋には確かにシャンプーの入った袋があった。だけど、部屋の空気は何かが違った。何か嗅いだ事のない匂いが部屋に充満していたのだ。部屋を出てからまだ5分ぐらいしか経っていないのにと俺は思いながらブースターを探した。ブースターは俺のベッドの上にいた。だが何か様子がおかしい。何やら背を丸めてもぞもぞと動いている。

「ブースター・・・?」

俺が声をかけるとブースターはビクッと反応して顔だけを覗かせてこちらを見た。その眼には薄らとだが涙が溜まっていた。俺は心配してブースターへと近づく。すると近づく分だけブースターが体を震わせてこちらを見る。まるで「来ないで」とでも言いたそうな目つきで。しかしそんな目をされては主人として心配になるのは誰だってそうなるだろう。俺はすぐにブースターの後ろに着いて、ブースターに話しかけた。

「大丈夫か?こんな匂いの充満した部屋に入ると体に悪いぞ・・・?」
「・・・」

ブースターは依然として俺に背を向けたままだ。俺はブースターを掴んでこちらを向かせようとしたのだが、珍しくブースターは俺の手の中で暴れだした。俺はそんなブースターに驚きを隠せずに暴れるブースターのせいで態勢を崩してベッドに倒れてしまった。ブースターが仰向けになって俺がその上に覆いかぶさるような形になってしまったのである。ブースターの手をがっちりと不可抗力で押さえつけてしまってもいた。ブースターは今にも泣き出しそうな目つきで俺を見ていた。俺はすぐに覆いかぶさるような形から外れて、ブースターが全体的に見えるような目線になるまで体を起こした。
だけどそれが間違いだった。俺は目を疑った。同時に今の状況を納得できない自分がいた。ブースターの股間のあたりが湿っていたのだ。露になった秘所からはとろりとした液体が少しずつ漏れている。

「ぶ、ブースター・・・」
「・・・っく・・・ひっく・・・」

ブースターは俺にばれてしまったのがそんなにショックだったのか遂には泣き出してしまった。大きな瞳からは大粒の涙が一つ、また一つと頬を伝い、ベッドを静かに濡らしていく。最悪の展開だ。自分のパートナーの自慰を直に見てしまったなんて実際はあり得ない話だ。どうすればいい。俺はこのあとどうすればいいんだ。何をやってもこのあとブースターと一緒にまた同じ生活に戻ることなんて出来ないじゃないか。

「ブースター・・・」
「・・・」
「毛繕いのフリしてアソコ舐めてたの?」
「・・・」

俺は自分でも何を言っているのか分からなかった。なんでこんな言葉が出てくるんだ。ブースターは自分が自慰していたことをまだ俺に認めさせたくないのか、首を僅かにだが横に振った。それが引き金となってしまった。

「じゃあ何でココはこんなに濡れてるんだ?」
「・・・!!」

ーぷにゅっ・・・ー

俺はいつの間にか指をブースターの秘所に宛がっていた。柔らかい感触が俺の指を伝う。

「嘘をつく悪い子にはお仕置きが必要だね・・・」
「!!?」

ーちゅ・・・ッぷー

俺は顔を近づけ秘所に軽く口づけをしてから舌を使ってそこを舐めていた。ブースターはピクッと体を震わせて俺の頭に手を乗せた。抵抗しているつもりなんだろうが、ポケモンの、ましてやブースターの腕力では俺の頭をどかすことは到底出来ない。俺は初めて味わう雌の味を堪能していった。しかし俺は本来であればこんな事はしない。ブースターが相手でなければ。
心のどこかで封印していたのかもしれない。ブースターのことを好きだと。種族が違う間での恋愛とは難しいのだ。世間の目もある。だからこそ今までこの気持ち、行動を抑えていたのかもしれない。
だけどさっきのブースターの顔、行動が俺の今の気持ちを一気に解き放ってしまったのだ。もうどうとでもなってしまえと。今はブースターを、ブ-スターだけを感じさせてくれと俺は思ってしまっていた。

ーぺロッ・・・ちゅっ・・・くちゅ・・・くちくち・・・ー

濡れてきた秘所から舌を離せば今度は手で秘所を愛撫する。両手で揉みほぐすように刺激を加えてから陰核を指でクニクニと押しつぶす。勃起した陰核はまるで乳首のようだ。ブースターの秘所はもう我慢できないのか、ピクピクと細かく痙攣をし始めていた。俺はもう一回下から上へゆっくりと丹念に舌を這わせてから肥大化した自分の一物をブースターの鼻の前に差し出す。ブースターは目を丸くしておそらく初めて見たであろう雄の象徴を真っ赤な顔で見つめていた。
普段の彼女であれば否定するだろう。しかし今の自分の快楽から逃れたくないのか、頼んでもいないのに舌を這わせた。急に訪れたその舌の快感に俺は思わず腰を引いてしまったのだが、それも構わずにブースターはそれに吸いついてくる。小さい口で一生懸命自分の一物を愛撫してくれるその姿が堪らなく愛しい。根元までは口に含めず先端の部分だけを必死に愛撫する。舌で舐めていたと思いきや、次は手の肉球の部分を押し当ててスリスリと丹念に刺激を与えてくれる。その姿はさっきの俺の姿と被った。

ーちゅぶっ・・・クニクニ・・・ー

「ブースター・・・もう十分だ。」
「キュウ・・・」

俺が一物を引き離すとブースターは愛くるしい声で鳴きながら物欲しそうに一物と俺を交互に見やる。涙で潤んだ瞳が愛くるしさをさらに強調させる。俺は目線をブースターに合わせてから静かに口づけを交わす。不思議なことに舌を絡めてもブースターは嫌がるどころか逆に積極的に俺の舌と絡めた。口を離せばお互いの唾液で混ざり合った銀色の橋が架かるが、重力によって虚しく崩れた。そして崩れたのを見やったブースターは仰向けに寝転がる。そして尻尾をゆらつかせては俺を誘惑するように鳴く。俺はそれに誘われるようにブースターの上に覆いかぶさる。

「行くぞ?ブースター・・・」
「きゅぅ・・・ん・・・」

ーズッ・・・ブブ・・・ー

「・・・ッ!!」
「うぁ・・・熱い・・・」

ブースターは自分の中に入ってきた俺の一物にびっくりしたのか、ぎゅっと俺の背中に手をまわして抱きしめる。俺自身もかつて一度も感じたことのない快楽にすぐに絶頂を迎えそうになった。ブースターの中は入れたものを何でも溶かしてしまうんではないかと思うぐらい熱かった。俺の一物がキュウキュウと締め付けられるたびにブースターや俺自身も同時に果ててしまいそうだった。俺はゆっくりと奥まで到達させて、一呼吸置いてからブースターの顔を見る。少し痛むのだろうか歯を小さく食いしばっている。俺はそんなブースターを見て口を重ねる。そして舌を絡めてからゆっくりと腰を動かした。

「んっ・・・くぅ・・・」

キスをしながら下の快感に必死に耐えるブースター。しかし俺はそんな我慢もさせないほどに一心不乱に腰を振り始めていた。初めてだからかは分からない。すぐに俺は絶頂を迎えそうになって、このままブースターの中に放ってしまいたかった。だけどしていいのか分からなかった。俺が仕方なく一物を抜こうと思い、口を離したそのときだった。ブースターが再び俺にキスをして抱きしめてきたものだから、俺はその勢いで奥まで一物を挿入してしまい、その衝撃でブースターの中に精を放ってしまった。

「ブースター・・・良かったのか・・・?」

ブースターは俺をしっかりと見据えてからいつものようにニコッと笑った。
俺は何故だかその笑顔を見てると安心してしまった。昔からずっと見てきたからか、それとも別の何かか。今はどうだっていい。

俺は今、幸せだ。


「てか、このことはあの男には黙っておかないとな・・・。」


あとがき

自分の欲望のままに書いた作品です。
毛繕いのフリしてこんなことしてたらいいな~と思って書きました。
ブースターは毛が多いですからね、毛繕いには時間がかかりそうです。


最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • テスト
    ――作者 ? 2009-10-16 (金) 16:22:39

  • 僕はブースター好きなのでかなりGJな小説だと思う。
    ブースター ハァハァ
    ――菜菜菜(ry ? 2009-10-16 (金) 21:38:21
  • どっかでみた絵のセリフと一緒じゃん
    その絵も人間とブースターだったし・・・
    でもいいね!ブースターかわい~
    ―― 2009-10-17 (土) 02:13:48
  • >菜菜菜様
    ありがとうございます。私もブースターは大好きです。
    文を書く練習として書かせていただいた物なのですが、良い小説だと思われたなら私は嬉しい限りです。
    >名無し様
    実はおそらく名無し様が言われているその絵に影響されて今回この小説に臨ませていただきました。ストーリーを考えて自分なりにアレンジしてみたのです。
    お誉めの言葉ありがとうございます。次も書く機会があれば頑張ってみますね。
    ――作者 ? 2009-10-18 (日) 10:26:04
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Last-modified: 2009-12-01 (火) 00:00:00
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