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死神の詩4~6

/死神の詩4~6

ぬうやの部屋。 ?

死神の詩
第四話 おむらいす

「レイってさ、なんか好きな食べ物ある?」
「すきな たべもの?

 ・・・・・・ここわ 」
「っ・・・いや、そうじゃなくて。
 ココア以外で何かない?」
「なんでそんなこときくの?」
「今日の夜ごはん何にしようか悩んでるんだ。」

「・・・・・・。
 ユキのすきなものがいいな。」
「そう?じゃあ・・・・・オムライスにしよっか。」
「おむらいす?おいしいの?」
「おいしいよ。すっごく。
 ぼくはココアの次に好きかな。」
「・・・・どんなものかなー。」
「レイ、よだれよだれ。」
「ん。」

どんなものかな。
おむらいすっておいしいのかな。
たのしみだな。

・・・・・・・・・・・

・・・  せ・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  
   は な せ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・イ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・レイ

「レイっ

 レイ起きてっ。ごはんだよ。ごーはーんー。」
「・・・・・ごはん?」
「うん。オムライス、楽しみにしてたでしょ?」
「ん。」

そっか・・・・・いつのまにかねちゃってたんだ。
あれ?なんか…へんなゆめ みてたような・・・。
はなせとかなんとか・・・・・・・・。

「どうしたの?レイ。」
「!…ん、なんでもない。」
「そう?オムライスできたよ。食べよ。」
「ん。」

「きいろだ。」
「うん。中は赤だよ。」
「ほんとだー。」
「食べてみて。」
「ん。」

   ぱくっ

「・・・・・・・・おいしー。」
「よかった、最近作ってなかったから心配だったんだ。」
「おいしい。あたしもここわのつぎにすき。」
「あはは。こういうのって初めに作ったの誰なんだろうね?
 感心しちゃうなー。」
「ん。かんしんする。

 ・・・ユキもかんしんする。」

「へ?なんで?」
「なんとなく・・・。」
「?顔赤いよ?熱あるの?」
「ないっ!ないったらないっ!!」
「・・・・・?」

「・・・・ユキってここわよりすきなものある?」
「・・・・うーん…まあ、あるって言えばある・・・・・みたいな。」
「なに?」
「・・・・内緒。」
「たべるもの?」
「食べる物・・・・・っていうか・・・・なんていうか…。」
「かおあかくなってる。」
「え?ほんと?あはは、なんでだろ……。」
「…へんなの。」

・・・・・・・・・・・へんなの。

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死神の詩
第五話 来客者

レイがユキの家にきて、数日経った日のこと。

「・・・・・・・ユキ どうしたの?」
「え?何が?」
「さっきからおちつかない。
 うろうろしてる。すわったら?」
レイはココアを一口すする。

「いや…それどころじゃないんだよ、今日は。」
「それどころじゃない、って?なにが?」
「・・・・大丈夫、そのうちわかるから。」

玄関のドアを叩く、乾いた音が家中に響く。
来客者だ。


「っ!来たっ!」
「だれが?」

「ユキ、入っていい?」

女性らしき声がドアの向こうから聞こえる。
レイは聞いたことがない声だった。

「うん、どうぞ。」
ユキが受け答えると、ドアがゆっくりと開いた。

その先に立っていたのは、一匹のミミロップだった。
「…いらっしゃい。」
「あはは、どうしたの?ユキ。なんかかしこまっちゃって。」

ふと、ミミロップの目線がレイの位置に止まる。
「!あっ!あなたがレイちゃん!?」
目を輝かせて言うミミロップに、レイはすこし戸惑っているようだった。

「えっと、ん、そうだよ。」
「わーっ!かわいい!」
と言うと、ミミロップは急にレイに抱きついた。

「        っっっっっっっ!?」

いっ・・・・・いきが できないっっっ!

レイが気づいた時には、すでにレイの顔は
ミミロップの胸にうずめられていた。

「ちょ、ミナ、やめなって!」
「えへへ、うん。」
ミミロップが手を離すと、レイは千鳥足でソファに倒れこんだ。

はー・・・なに・・・・あのひと・・・。

「レイ、ちょっと来て。」
「?」

「……えっと、紹介するよ。ミミロップのミナ。」
「えへ、よろしくね。レイちゃん。」

ミナがちょこんとお辞儀をした。

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死神の詩
第六話 えがお

ココアをすする音。
レイは右隣にいるミナを上目づかいで見た。

・・・・・わらってる。

今まで見たことないくらい、綺麗な笑い。

今度は左隣りにいるユキを見た。

ユキも、わらってる。
きれいだなあ・・・・。

…そういえば、ユキとあうまでわらってるひと
みたことなかったもんなぁ。

みんなのあたしをみる め は
つめたくて。

………しかたないよね

ウラギリモノ(トレイタ)

だもん。

「・・・・・・・レイ?どうかした?」
ユキの声でレイははっとする。

「・・・・・、なんでも ないよ。」
「そう?」
「ユキこそ、どうしたの?ここわ、まだのこってるよ。」
「え?あ、ほんとだ。」
「あはは、さっさと飲まないと冷めちゃうよ。」

ユキもミナもすなおにわらえるのに。

どうしてあたしは わらえないんだろう?

……わかんないよ。

「あれ、もうこんな時間?」
ふいに、ミナが声をあげた。

「ほんとだ、そろそろ夜ごはんにしないと。
 ミナ、食べてく?」
「うん!せっかくだし。
 オムライス作ってよ。ユキの特製オムライス。」
ミナはほがらかに笑った。

「ユキが料理してる間さ、その辺散歩してきていいかな?
 レイちゃんと。」
「え?…いいんじゃないかな。ねぇ、レイ。」
「…ん、べつにいいよ。」
「じゃあ、いこっ!
 星がすっごい綺麗に見えるところがあるんだよ!」

ミナはレイの腕をつかむと、走り出した。

「え、ちょッ・・・・・・・・。」

ミナに引かれるまま、レイも走り出した。

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Last-modified: 2009-12-01 (火) 00:00:00
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